JP2003094354A - 釘打ち機の釘マガジン - Google Patents
釘打ち機の釘マガジンInfo
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- JP2003094354A JP2003094354A JP2001296256A JP2001296256A JP2003094354A JP 2003094354 A JP2003094354 A JP 2003094354A JP 2001296256 A JP2001296256 A JP 2001296256A JP 2001296256 A JP2001296256 A JP 2001296256A JP 2003094354 A JP2003094354 A JP 2003094354A
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- nail
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- nails
- feeding
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- Dovetailed Work, And Nailing Machines And Stapling Machines For Wood (AREA)
- Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数枚のシート形連結釘を並列に装てんする
釘マガジンにおける釘送りの不安定性を解消する。 【解決手段】 第一列の連結釘の頭を支えるガイド溝7
の前端部に、ガイド溝7の釘支持面よりも高い高位置支
持面8bを形成する。第一列の連結釘はガイド溝7から上
昇傾斜面8aを経て高位置支持面8bに載り、第二列の連結
釘よりも高位置に支持され、第一列の連結釘と第二列の
連結釘は段違いに収容される。送り爪が連結釘を前方斜
め下へ押すときに連結釘を上方向へ押し上げる力が作用
するが、連結釘を傾斜面8aに沿って上昇させるので、釘
頭が押さえられて送りが停止することがなく、釘送りが
安定化する。
釘マガジンにおける釘送りの不安定性を解消する。 【解決手段】 第一列の連結釘の頭を支えるガイド溝7
の前端部に、ガイド溝7の釘支持面よりも高い高位置支
持面8bを形成する。第一列の連結釘はガイド溝7から上
昇傾斜面8aを経て高位置支持面8bに載り、第二列の連結
釘よりも高位置に支持され、第一列の連結釘と第二列の
連結釘は段違いに収容される。送り爪が連結釘を前方斜
め下へ押すときに連結釘を上方向へ押し上げる力が作用
するが、連結釘を傾斜面8aに沿って上昇させるので、釘
頭が押さえられて送りが停止することがなく、釘送りが
安定化する。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、釘打ち機の釘マ
ガジンに関するものであり、特に、複数枚の連結釘を装
填できる連装形の釘マガジンに関するものである。 【０００２】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】複数の
釘を硬質紙等のシートで連結した連結釘を使用する釘打
ち機の釘マガジンにおいて、複数枚の連結釘を重ねて装
填できるようにして釘の収容数の増加を図った連装形釘
マガジンが提案されている。この種の連装形釘マガジン
は横幅を可及的に薄型化するために、第一列の連結釘の
頭上に次列の連結釘の頭を載せて段違いに収容するよう
に構成されていて、圧力板により釘マガジン内の連結釘
を第一列側へ押して支えている。 【０００３】釘打ち作業に伴って第一列の連結釘が送り
爪によって送られ、最後の釘が次列の先頭の釘よりも前
方へ移動したときに次列の釘は圧力板に押されて第一列
の位置へ移動する。ここで、第一列の連結釘よりも高位
置に保持されていた次の連結釘をやや下方の所定位置へ
移動して、その隣に新たな連結釘を追加装填できるよう
にするために、第一列の連結釘の釘頭を支えるガイド溝
は、前部の天井面が釘送り方向よりも下方へ傾斜してお
り、第一列へ移動された連結釘は送り爪により前方へ送
られるときに釘頭が天井面に接して強制的に下降され
る。この場合、図6に示すように釘の高さが前方へ向か
って順次下降している傾斜形状のシート形連結釘Nにお
いては、連結釘Nの傾斜角度と同一角度で前進する送り
爪21が連結釘Nを前方斜め下方向へ押したときに、送り
爪21のベクトルと釘の軸とが直角ではないため、送り爪
21と釘とに滑りが生じて連結釘Nが上方向へ押し上げら
れる。これにより、釘頭がガイド溝天井面の下方傾斜面
22に押し付けられて円滑に前進することができず、釘送
りが停止してしまうことがある。また、この釘送り停止
により、ドライバ23が被打込み部材を空打ちし、これら
に損傷をあたえる可能性もあり、かつ空打ちすることに
より、ドライバやバンパ（衝撃緩衝部材）に過度の負荷
がかかり、これらの部材が破損するおそれがある。さら
に、釘頭部がガイド天井面の下方傾斜面22に押し付けら
れ、送り爪21によって先頭の釘が送られる為、紙と接着
層等からなる連結帯において釘保持力が低いものにおい
ては、打込み前に先頭の釘が連結体から脱落し、釘詰ま
りを起こす可能性もある。 【０００４】そこで、連装形釘マガジンにおける上記の
ような釘送りの不安定性を解消するために解決すべき技
術的課題が生じてくるのであり、本発明は上記課題を解
決することを目的とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために提案するものであり、複数枚のシート形
連結釘を並列に重ねて収容する釘収容室と、第一列の連
結釘を送り爪によってノーズへ送る釘送りエアシリンダ
と、釘マガジン内の連結釘を第一列の方向へ押す押圧部
材を備えた釘打ち機の釘マガジンにおいて、第一列の連
結釘の頭を支持するガイド溝の前部に、前方ヘ向かって
上昇する傾斜面及び高位置支持面を形成し、送り爪によ
って送られる第一列の連結釘を第二列の連結釘よりも高
位置に引上げて段違いに支持するように構成したことを
特徴とする釘打ち機の釘マガジンを提供するものであ
る。 【０００６】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
図に従って詳述する。図１は空気圧駆動型釘打ち機の釘
マガジン1とノーズ2を示し、ノーズ2は釘打ち機本体の
シリンダハウジング（図示せず）の先端にボルトを用い
て結合される。釘マガジン1はノーズ2の背面に結合され
ており、シート形連結釘の形状に合わせて前下がりに傾
斜しており、釘マガジン1内に装填された連結釘はラチ
ェット式の送り爪（図示せず）により前方へ送られて先
頭の釘がノーズ2内へ供給される。 【０００７】図2は図1のA-A線矢視図であり、釘マガジ
ン1の釘収容室は二枚の連結釘を並列に収容でき、図に
おいて右にある第一列の連結釘N1の中心線とノーズ2の
中心線とが一致しており、その左に第二列の連結釘N2が
装填されている。釘マガジン1は、分割成形した左カバ
ー3と右カバー4とを接合したものであり、左カバー3に
設けたバネ与圧式の圧力板5と下部の足先押さえバネ6が
連結釘の左側面を押して右壁面へ押し付ける。 【０００８】釘収容室の右壁面の上部には第一列の連結
釘を支えるためのガイド溝7が形成されていて、ガイド
溝7の水平底面上に連結釘N1の頭を掛けて支持する。第
二列の位置は第一列の位置よりも天井面が低く、第二列
の連結釘N2の頭が圧力板5にかかって支持される。図2及
び図3に示すように、ガイド溝7の水平底面はノーズ2の
近傍で上昇する傾斜面8aを経て高位置支持面8bに連なっ
ており、第一列の連結釘N1は傾斜面8aに沿って上昇して
高位置支持面8bに載ってノーズ2へ供給される。したが
って第一列の連結釘N1の頭は第二列の連結釘N2の頭より
も高位置に移動し、第一列の連結釘N1と第二列の連結釘
N2とが段違いに収容され、これにより釘マガジン1の横
幅寸法を小型化している。また、前述したように、送り
爪が連結釘を前方へ押すときに連結釘を上方向へ押し上
げる力が作用するので、連結釘が傾斜面8aに沿って上昇
する際の移動が円滑であり、釘送りが停止することがな
い。 【０００９】図3は、左カバー3を取外して右カバー4の
内壁面を示しており、前部に釘送り機構の送り爪部分が
露出している。釘送り機構は前部送り爪9と後部送り爪1
0との二つの送り爪を備えていて、これら二つの送り爪
9, 10は、図4に示すようにバネオフセット型釘送りエア
シリンダ11のピストンロッド12に枢着されており、それ
ぞれ圧縮コイルバネ13, 14により連結釘の側面に弾接す
るように付勢されている。同図は釘送りエアシリンダ11
に圧力空気が供給されて送り爪9, 10が後退した状態を
示しているが、圧力空気が供給されない初期状態におい
ては釘送りエアシリンダ11内の圧縮コイルバネ15により
ピストンロッド12及び送り爪9, 10は最前位置へ前進し
ている。 【００１０】前部送り爪9は、図4における後退位置にお
いて第二列の連結釘N2の先頭よりもやや前方位置にあ
る。図3及び図4に示すように、後部送り爪10には中間部
の爪部10aとその前方に延びる当接部10bが一体成形され
ていて、当接部10bは前部送り爪9の直後に位置してい
る。爪部10aと当接部10bの山の高さはほぼ同一であり、
当接部10bの連結釘への当接面は連結釘の釘間の間隔よ
りも幅広となっていて釘間に入り込むことができないよ
うに形成されている。 【００１１】続いて、釘送り機構の作用を説明する。図
4に示すように、第一列の連結釘N1と第二列の連結釘N2
が重なって装填されている状態においては、後部送り爪
10の当接部10bが第一列の連結釘N1の側面に接していて
後部送り爪10は外側方向へ押し下げられており、爪部10
aは第一列の連結釘N1に係合しない位置に退避してい
る。 【００１２】釘打ち機のメインピストンが起動してピス
トンロッド12が後退するときに、前部送り爪9は第一列
の連結釘N1の側面に接しつつ後退し、ストロ−クの終端
に達して停止したときに第一列の連結釘N1の釘間に入っ
て係合し、続く前進時に第一列の連結釘N1を前方へ送
る。第一列の連結釘N1の消費が進み、前部送り爪9が後
退して第一列の最後の釘TN1を捉えたときは、後部送り
爪10の当接部10bへ接する釘がなくなったため、当接部1
0bと爪部10aが釘通路内に進入し、これと同時に第二列
の連結釘N2が第一列の位置へ押し出され、図5に示すよ
うに、当接部10bが第一列の最後の釘TN1と第二列の先頭
の釘FN2との間に入るとともに、爪部が第二列の先頭の
釘FN2の背面に入り込んで係合する。そして、前部送り
爪9により第一列の連結釘N1が送られ、後部送り爪の爪
部10aにより送られる第二列の連結釘N2は、その前部が
図2及び図3に示した傾斜面8に沿って引上げられて、図2
に示す第一列の連結釘N1の姿勢にセットされる。 【００１３】次の釘打ちサイクルにおいて、図5に示す
状態からピストンロッド12が後退すると、後部送り爪10
の当接部10bと爪部10aは、第二列の連結釘N2の側面に乗
り上げ、当接部10bは釘間に入り込めないので後部送り
爪10aが連結釘から退避した状態に戻る。そして、前部
送り爪9が第二列の先頭の釘FN2に係合し、第二列の連結
釘N2が第一列の連結釘N1を押して一体的に前進し、ノー
ズ2へ連続的に釘が供給される。 【００１４】尚、この発明は上記の実施形態に限定する
ものではなく、この発明の技術的範囲内において種々の
改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたもの
に及ぶことは当然である。 【００１５】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の釘マガジ
ンは、第一列の連結釘を案内するガイド溝の前部に連結
釘を高位置に支持する支持面を設け、送られた連結釘が
上昇傾斜面を通って高位置支持面に上昇し、第二列の連
結釘よりも高位置に支持されるように構成したので、前
方下降形の連結釘を使用する際において第一列の連結釘
を下降ガイド溝に沿って低位置へ下降させる従来の釘マ
ガジンよりも釘送りが円滑であり、釘送りが安定化す
る。
ガジンに関するものであり、特に、複数枚の連結釘を装
填できる連装形の釘マガジンに関するものである。 【０００２】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】複数の
釘を硬質紙等のシートで連結した連結釘を使用する釘打
ち機の釘マガジンにおいて、複数枚の連結釘を重ねて装
填できるようにして釘の収容数の増加を図った連装形釘
マガジンが提案されている。この種の連装形釘マガジン
は横幅を可及的に薄型化するために、第一列の連結釘の
頭上に次列の連結釘の頭を載せて段違いに収容するよう
に構成されていて、圧力板により釘マガジン内の連結釘
を第一列側へ押して支えている。 【０００３】釘打ち作業に伴って第一列の連結釘が送り
爪によって送られ、最後の釘が次列の先頭の釘よりも前
方へ移動したときに次列の釘は圧力板に押されて第一列
の位置へ移動する。ここで、第一列の連結釘よりも高位
置に保持されていた次の連結釘をやや下方の所定位置へ
移動して、その隣に新たな連結釘を追加装填できるよう
にするために、第一列の連結釘の釘頭を支えるガイド溝
は、前部の天井面が釘送り方向よりも下方へ傾斜してお
り、第一列へ移動された連結釘は送り爪により前方へ送
られるときに釘頭が天井面に接して強制的に下降され
る。この場合、図6に示すように釘の高さが前方へ向か
って順次下降している傾斜形状のシート形連結釘Nにお
いては、連結釘Nの傾斜角度と同一角度で前進する送り
爪21が連結釘Nを前方斜め下方向へ押したときに、送り
爪21のベクトルと釘の軸とが直角ではないため、送り爪
21と釘とに滑りが生じて連結釘Nが上方向へ押し上げら
れる。これにより、釘頭がガイド溝天井面の下方傾斜面
22に押し付けられて円滑に前進することができず、釘送
りが停止してしまうことがある。また、この釘送り停止
により、ドライバ23が被打込み部材を空打ちし、これら
に損傷をあたえる可能性もあり、かつ空打ちすることに
より、ドライバやバンパ（衝撃緩衝部材）に過度の負荷
がかかり、これらの部材が破損するおそれがある。さら
に、釘頭部がガイド天井面の下方傾斜面22に押し付けら
れ、送り爪21によって先頭の釘が送られる為、紙と接着
層等からなる連結帯において釘保持力が低いものにおい
ては、打込み前に先頭の釘が連結体から脱落し、釘詰ま
りを起こす可能性もある。 【０００４】そこで、連装形釘マガジンにおける上記の
ような釘送りの不安定性を解消するために解決すべき技
術的課題が生じてくるのであり、本発明は上記課題を解
決することを目的とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために提案するものであり、複数枚のシート形
連結釘を並列に重ねて収容する釘収容室と、第一列の連
結釘を送り爪によってノーズへ送る釘送りエアシリンダ
と、釘マガジン内の連結釘を第一列の方向へ押す押圧部
材を備えた釘打ち機の釘マガジンにおいて、第一列の連
結釘の頭を支持するガイド溝の前部に、前方ヘ向かって
上昇する傾斜面及び高位置支持面を形成し、送り爪によ
って送られる第一列の連結釘を第二列の連結釘よりも高
位置に引上げて段違いに支持するように構成したことを
特徴とする釘打ち機の釘マガジンを提供するものであ
る。 【０００６】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
図に従って詳述する。図１は空気圧駆動型釘打ち機の釘
マガジン1とノーズ2を示し、ノーズ2は釘打ち機本体の
シリンダハウジング（図示せず）の先端にボルトを用い
て結合される。釘マガジン1はノーズ2の背面に結合され
ており、シート形連結釘の形状に合わせて前下がりに傾
斜しており、釘マガジン1内に装填された連結釘はラチ
ェット式の送り爪（図示せず）により前方へ送られて先
頭の釘がノーズ2内へ供給される。 【０００７】図2は図1のA-A線矢視図であり、釘マガジ
ン1の釘収容室は二枚の連結釘を並列に収容でき、図に
おいて右にある第一列の連結釘N1の中心線とノーズ2の
中心線とが一致しており、その左に第二列の連結釘N2が
装填されている。釘マガジン1は、分割成形した左カバ
ー3と右カバー4とを接合したものであり、左カバー3に
設けたバネ与圧式の圧力板5と下部の足先押さえバネ6が
連結釘の左側面を押して右壁面へ押し付ける。 【０００８】釘収容室の右壁面の上部には第一列の連結
釘を支えるためのガイド溝7が形成されていて、ガイド
溝7の水平底面上に連結釘N1の頭を掛けて支持する。第
二列の位置は第一列の位置よりも天井面が低く、第二列
の連結釘N2の頭が圧力板5にかかって支持される。図2及
び図3に示すように、ガイド溝7の水平底面はノーズ2の
近傍で上昇する傾斜面8aを経て高位置支持面8bに連なっ
ており、第一列の連結釘N1は傾斜面8aに沿って上昇して
高位置支持面8bに載ってノーズ2へ供給される。したが
って第一列の連結釘N1の頭は第二列の連結釘N2の頭より
も高位置に移動し、第一列の連結釘N1と第二列の連結釘
N2とが段違いに収容され、これにより釘マガジン1の横
幅寸法を小型化している。また、前述したように、送り
爪が連結釘を前方へ押すときに連結釘を上方向へ押し上
げる力が作用するので、連結釘が傾斜面8aに沿って上昇
する際の移動が円滑であり、釘送りが停止することがな
い。 【０００９】図3は、左カバー3を取外して右カバー4の
内壁面を示しており、前部に釘送り機構の送り爪部分が
露出している。釘送り機構は前部送り爪9と後部送り爪1
0との二つの送り爪を備えていて、これら二つの送り爪
9, 10は、図4に示すようにバネオフセット型釘送りエア
シリンダ11のピストンロッド12に枢着されており、それ
ぞれ圧縮コイルバネ13, 14により連結釘の側面に弾接す
るように付勢されている。同図は釘送りエアシリンダ11
に圧力空気が供給されて送り爪9, 10が後退した状態を
示しているが、圧力空気が供給されない初期状態におい
ては釘送りエアシリンダ11内の圧縮コイルバネ15により
ピストンロッド12及び送り爪9, 10は最前位置へ前進し
ている。 【００１０】前部送り爪9は、図4における後退位置にお
いて第二列の連結釘N2の先頭よりもやや前方位置にあ
る。図3及び図4に示すように、後部送り爪10には中間部
の爪部10aとその前方に延びる当接部10bが一体成形され
ていて、当接部10bは前部送り爪9の直後に位置してい
る。爪部10aと当接部10bの山の高さはほぼ同一であり、
当接部10bの連結釘への当接面は連結釘の釘間の間隔よ
りも幅広となっていて釘間に入り込むことができないよ
うに形成されている。 【００１１】続いて、釘送り機構の作用を説明する。図
4に示すように、第一列の連結釘N1と第二列の連結釘N2
が重なって装填されている状態においては、後部送り爪
10の当接部10bが第一列の連結釘N1の側面に接していて
後部送り爪10は外側方向へ押し下げられており、爪部10
aは第一列の連結釘N1に係合しない位置に退避してい
る。 【００１２】釘打ち機のメインピストンが起動してピス
トンロッド12が後退するときに、前部送り爪9は第一列
の連結釘N1の側面に接しつつ後退し、ストロ−クの終端
に達して停止したときに第一列の連結釘N1の釘間に入っ
て係合し、続く前進時に第一列の連結釘N1を前方へ送
る。第一列の連結釘N1の消費が進み、前部送り爪9が後
退して第一列の最後の釘TN1を捉えたときは、後部送り
爪10の当接部10bへ接する釘がなくなったため、当接部1
0bと爪部10aが釘通路内に進入し、これと同時に第二列
の連結釘N2が第一列の位置へ押し出され、図5に示すよ
うに、当接部10bが第一列の最後の釘TN1と第二列の先頭
の釘FN2との間に入るとともに、爪部が第二列の先頭の
釘FN2の背面に入り込んで係合する。そして、前部送り
爪9により第一列の連結釘N1が送られ、後部送り爪の爪
部10aにより送られる第二列の連結釘N2は、その前部が
図2及び図3に示した傾斜面8に沿って引上げられて、図2
に示す第一列の連結釘N1の姿勢にセットされる。 【００１３】次の釘打ちサイクルにおいて、図5に示す
状態からピストンロッド12が後退すると、後部送り爪10
の当接部10bと爪部10aは、第二列の連結釘N2の側面に乗
り上げ、当接部10bは釘間に入り込めないので後部送り
爪10aが連結釘から退避した状態に戻る。そして、前部
送り爪9が第二列の先頭の釘FN2に係合し、第二列の連結
釘N2が第一列の連結釘N1を押して一体的に前進し、ノー
ズ2へ連続的に釘が供給される。 【００１４】尚、この発明は上記の実施形態に限定する
ものではなく、この発明の技術的範囲内において種々の
改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたもの
に及ぶことは当然である。 【００１５】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の釘マガジ
ンは、第一列の連結釘を案内するガイド溝の前部に連結
釘を高位置に支持する支持面を設け、送られた連結釘が
上昇傾斜面を通って高位置支持面に上昇し、第二列の連
結釘よりも高位置に支持されるように構成したので、前
方下降形の連結釘を使用する際において第一列の連結釘
を下降ガイド溝に沿って低位置へ下降させる従来の釘マ
ガジンよりも釘送りが円滑であり、釘送りが安定化す
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の一形態を示し、釘打ち機のノー
ズと釘マガジンの側面図。 【図２】図1のA-A線矢視図。 【図３】釘打ち機の分解側面図。 【図４】図1のB-B線矢視図。 【図５】図1のB-B線矢視図。 【図６】連結釘の側面図。 【符号の説明】 1 釘マガジン 2 ノーズ 3 左カバー 4 右カバー 5 圧力板 6 足先押さえバネ 7 ガイド溝 8a 上昇傾斜面 8b 高位置支持面 9 前部送り爪 10 後部送り爪 10a 爪部 10b 当接部 11 釘送りエアシリンダ 12 ピストンロッド
ズと釘マガジンの側面図。 【図２】図1のA-A線矢視図。 【図３】釘打ち機の分解側面図。 【図４】図1のB-B線矢視図。 【図５】図1のB-B線矢視図。 【図６】連結釘の側面図。 【符号の説明】 1 釘マガジン 2 ノーズ 3 左カバー 4 右カバー 5 圧力板 6 足先押さえバネ 7 ガイド溝 8a 上昇傾斜面 8b 高位置支持面 9 前部送り爪 10 後部送り爪 10a 爪部 10b 当接部 11 釘送りエアシリンダ 12 ピストンロッド
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Ｆターム(参考） 3C054 CB01 CD02 CD12 CE05 CE12
CF13
3C068 AA01 AA08 CC02 FF06 FF27
JJ03
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 複数枚のシート形連結釘を並列に重ねて
収容する釘収容室と、第一列の連結釘を送り爪によって
ノーズへ送る釘送りエアシリンダと、釘マガジン内の連
結釘を第一列の方向へ押す押圧部材を備えた釘打ち機の
釘マガジンにおいて、第一列の連結釘の頭を支持するガ
イド溝の前部に、前方ヘ向かって上昇する傾斜面及び高
位置支持面を形成し、送り爪によって送られる第一列の
連結釘を第二列の連結釘よりも高位置に引上げて段違い
に支持するように構成したことを特徴とする釘打ち機の
釘マガジン。
Priority Applications (12)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001296256A JP2003094354A (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | 釘打ち機の釘マガジン |
| US10/490,624 US6902092B2 (en) | 2001-09-27 | 2002-09-26 | Nail magazine for nailing machine |
| PCT/JP2002/009979 WO2003028956A1 (fr) | 2001-09-27 | 2002-09-26 | Chargeur de clous pour machine à clouer |
| AT02800252T ATE414591T1 (de) | 2001-09-27 | 2002-09-26 | Nagelmagazin für nagelmaschine |
| EP02800252A EP1447180B1 (en) | 2001-09-27 | 2002-09-26 | Nail magazine for nailing machine |
| DE60229972T DE60229972D1 (de) | 2001-09-27 | 2002-09-26 | Nagelmagazin für nagelmaschine |
| AU2002335434A AU2002335434B2 (en) | 2001-09-27 | 2002-09-26 | Nail magazine for nailing machine |
| ES02800252T ES2316645T3 (es) | 2001-09-27 | 2002-09-26 | Cargador de clavos de maquina clavadora. |
| CNB028187725A CN1290670C (zh) | 2001-09-27 | 2002-09-26 | 打钉器的钉盒 |
| DK02800252T DK1447180T3 (da) | 2001-09-27 | 2002-09-26 | Sömmagasin til sömmaskine |
| TW91122369A TW575479B (en) | 2001-09-27 | 2002-09-27 | Nail magazine for nailing machine |
| US11/049,699 US7040522B2 (en) | 2001-09-27 | 2005-02-04 | Nail magazine of nailing machine |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008142822A (ja) * | 2006-12-08 | 2008-06-26 | Max Co Ltd | ガス燃焼式打込み工具 |
| JP2020501922A (ja) * | 2016-12-15 | 2020-01-23 | ヒルティ アクチエンゲゼルシャフト | 打ち込み装置及び留め具ストリップ |
Citations (1)
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|---|---|---|---|---|
| JP2001054879A (ja) * | 1999-08-11 | 2001-02-27 | Max Co Ltd | 多連装マガジンにおける釘送り機構 |
-
2001
- 2001-09-27 JP JP2001296256A patent/JP2003094354A/ja active Pending
Patent Citations (1)
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|---|---|---|---|---|
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