JP2003094189A - レーザ加工ヘッド - Google Patents
レーザ加工ヘッドInfo
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- JP2003094189A JP2003094189A JP2001289287A JP2001289287A JP2003094189A JP 2003094189 A JP2003094189 A JP 2003094189A JP 2001289287 A JP2001289287 A JP 2001289287A JP 2001289287 A JP2001289287 A JP 2001289287A JP 2003094189 A JP2003094189 A JP 2003094189A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 筒状保持部材内に照射されるレーザ光による
筒状保持部材の過熱を防いで、レーザ加工ヘッドが過熱
状態となることを防止することのできるレーザ加工ヘッ
ドを提供する。 【解決手段】 レーザ加工ヘッド1は、筒状保持部材2
と、筒状保持部材2により保持された集光レンズ3とを
備えている。筒状保持部材2の両端の開口は、それぞれ
レーザ光入部4aと、レーザ光出部4bとを形成してお
り、レーザ光入部4aには光ファイバ7が接続されてい
る。筒状保持部材2の内側表面は金(Au)によるメッ
キが施されて反射膜6が形成されている。集光レンズ3
により反射されたレーザ光は、そのほとんどが反射膜6
に反射されて、集光レンズ3を通って被加工物50に集
光照射される。
筒状保持部材の過熱を防いで、レーザ加工ヘッドが過熱
状態となることを防止することのできるレーザ加工ヘッ
ドを提供する。 【解決手段】 レーザ加工ヘッド1は、筒状保持部材2
と、筒状保持部材2により保持された集光レンズ3とを
備えている。筒状保持部材2の両端の開口は、それぞれ
レーザ光入部4aと、レーザ光出部4bとを形成してお
り、レーザ光入部4aには光ファイバ7が接続されてい
る。筒状保持部材2の内側表面は金(Au)によるメッ
キが施されて反射膜6が形成されている。集光レンズ3
により反射されたレーザ光は、そのほとんどが反射膜6
に反射されて、集光レンズ3を通って被加工物50に集
光照射される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光により被
加工物を加工する際に、レーザ光を被加工物に集光照射
させるために用いられるレーザ加工ヘッドに関する。
加工物を加工する際に、レーザ光を被加工物に集光照射
させるために用いられるレーザ加工ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、レーザ光により被加工物を加工
する際には、効率良く被加工物を加工するために、レー
ザ光を被加工物に集光照射させるレーザ加工ヘッドが用
いられる。
する際には、効率良く被加工物を加工するために、レー
ザ光を被加工物に集光照射させるレーザ加工ヘッドが用
いられる。
【0003】レーザ加工ヘッドは、レーザ光が通過する
筒状保持部材を有し、筒状保持部材は、少なくとも1枚
の集光レンズを保持している。
筒状保持部材を有し、筒状保持部材は、少なくとも1枚
の集光レンズを保持している。
【0004】例えば、固体レーザ発振器により得られた
レーザ光は、光ファイバ等のレーザ光伝送手段によりレ
ーザ加工ヘッドに送られ、集光レンズにより被加工物に
集光照射される。被加工物は、集光照射されたレーザ光
により、効率良く加工される。
レーザ光は、光ファイバ等のレーザ光伝送手段によりレ
ーザ加工ヘッドに送られ、集光レンズにより被加工物に
集光照射される。被加工物は、集光照射されたレーザ光
により、効率良く加工される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、被加工
物をレーザ光により加工する際には、集光レンズにより
レーザ光を被加工物に集光照射するレーザ加工ヘッドが
用いられる。
物をレーザ光により加工する際には、集光レンズにより
レーザ光を被加工物に集光照射するレーザ加工ヘッドが
用いられる。
【0006】従って、レーザ加工ヘッドを用いて被加工
物をレーザ加工する際には、レーザ光のうち大部分は、
レーザ加工ヘッドの集光レンズを通過して、被加工物に
集光照射される。
物をレーザ加工する際には、レーザ光のうち大部分は、
レーザ加工ヘッドの集光レンズを通過して、被加工物に
集光照射される。
【0007】しかしながら、レーザ光のうち一部分は、
集光レンズにより反射されて筒状保持部材の内側に、反
射光や散乱光として照射される。
集光レンズにより反射されて筒状保持部材の内側に、反
射光や散乱光として照射される。
【0008】また、例えば、レーザ加工ヘッドを金属溶
融加工に用いる場合等には、加工の際に被加工物から溶
融した金属飛沫が飛散する事が考えられる。このような
場合には、集光レンズと被加工物との間に保護ガラスを
設けて、飛散物から集光レンズを保護している。しかし
ながら、レーザ光が保護レンズを通過する際に、レーザ
光の一部分は、保護レンズにより反射されて筒状保持部
材の内側に、反射光や散乱光として照射されることがあ
る。
融加工に用いる場合等には、加工の際に被加工物から溶
融した金属飛沫が飛散する事が考えられる。このような
場合には、集光レンズと被加工物との間に保護ガラスを
設けて、飛散物から集光レンズを保護している。しかし
ながら、レーザ光が保護レンズを通過する際に、レーザ
光の一部分は、保護レンズにより反射されて筒状保持部
材の内側に、反射光や散乱光として照射されることがあ
る。
【0009】この場合、集光レンズや保護レンズに無反
射コーティングが施されないと、全レーザ光のうち数%
が反射して筒状保持部材の内側に照射されることとな
る。また、無反射コーティングが施された集光レンズや
保護レンズのレーザ光透過率は、通常は99.5%程度
となっている。このため、たとえ集光レンズや保護レン
ズに無反射コーティングを施した場合であっても、0.
5%程度のレーザ光は、集光レンズおよび保護レンズに
反射されて筒状保持部材の内側に照射されることとな
る。
射コーティングが施されないと、全レーザ光のうち数%
が反射して筒状保持部材の内側に照射されることとな
る。また、無反射コーティングが施された集光レンズや
保護レンズのレーザ光透過率は、通常は99.5%程度
となっている。このため、たとえ集光レンズや保護レン
ズに無反射コーティングを施した場合であっても、0.
5%程度のレーザ光は、集光レンズおよび保護レンズに
反射されて筒状保持部材の内側に照射されることとな
る。
【0010】ところで、筒状保持部材は、加工性や耐久
性等に優れたアルミニウムにより切削加工にて製造され
ることが多く、筒状保持部材の内側は切削加工された状
態のままであり、メッキ等の加工が施されないのが一般
的である。また、アルミニウムは、レーザ光に対する反
射率が約97%である。従って、集光レンズや保護レン
ズにより反射されたレーザ光は、筒状保持部材の内面に
照射された後、何度も乱反射を繰り返すことになって筒
状保持部材内にこもる状態とされ、さらには乱反射の繰
り返しにより、筒状保持部材に吸収される機会も増え、
結果的に筒状保持部材の加熱に費やされることとなる。
性等に優れたアルミニウムにより切削加工にて製造され
ることが多く、筒状保持部材の内側は切削加工された状
態のままであり、メッキ等の加工が施されないのが一般
的である。また、アルミニウムは、レーザ光に対する反
射率が約97%である。従って、集光レンズや保護レン
ズにより反射されたレーザ光は、筒状保持部材の内面に
照射された後、何度も乱反射を繰り返すことになって筒
状保持部材内にこもる状態とされ、さらには乱反射の繰
り返しにより、筒状保持部材に吸収される機会も増え、
結果的に筒状保持部材の加熱に費やされることとなる。
【0011】このように、集光レンズや保護レンズによ
り反射されたレーザ光が筒状保持部材の内側に照射され
ると、筒状保持部材は反射されたレーザ光により加熱さ
れて、レーザ加工ヘッドは過熱状態となってしまう。
り反射されたレーザ光が筒状保持部材の内側に照射され
ると、筒状保持部材は反射されたレーザ光により加熱さ
れて、レーザ加工ヘッドは過熱状態となってしまう。
【0012】特に、最近の固体レーザ発振器の高出力化
に伴い、反射されたレーザ光による筒状保持部材の加熱
は著しいものとなっており、集光レンズや保護レンズに
無反射コーティングを施した場合であっても、レーザ加
工ヘッドは、集光レンズや保護レンズに反射されたレー
ザ光により過熱状態となることがある。
に伴い、反射されたレーザ光による筒状保持部材の加熱
は著しいものとなっており、集光レンズや保護レンズに
無反射コーティングを施した場合であっても、レーザ加
工ヘッドは、集光レンズや保護レンズに反射されたレー
ザ光により過熱状態となることがある。
【0013】また、集光レンズや保護レンズに完全な無
反射コーティングを施して、レーザ光の透過率を限りな
く100%にすることにより、筒状保持部材内へのレー
ザ光の反射を防いでレーザ加工ヘッドの過熱を防止する
ことも考えられる。しかしながら、完全な無反射コーテ
ィングを集光レンズや保護レンズに施すことは、極めて
困難であり、また、このようなコーティング加工に要す
るコストは極めて高価なものとなる。
反射コーティングを施して、レーザ光の透過率を限りな
く100%にすることにより、筒状保持部材内へのレー
ザ光の反射を防いでレーザ加工ヘッドの過熱を防止する
ことも考えられる。しかしながら、完全な無反射コーテ
ィングを集光レンズや保護レンズに施すことは、極めて
困難であり、また、このようなコーティング加工に要す
るコストは極めて高価なものとなる。
【0014】また、冷却装置を設けて、この冷却装置に
より加熱されている筒状保持部材を冷却することで、レ
ーザ光による筒状保持部材の過熱を防いでレーザ加工ヘ
ッドの過熱を防止することが考えられる。しかしなが
ら、冷却空気を筒状保持部材に吹き付ける空冷方式や、
冷却水を筒状保持部材の周りで循環させる水冷方式を採
用する冷却装置を設けることは、レーザ加工ヘッド全体
の大型化を招くとともに、レーザ加工ヘッドの製作コス
トや運転コストの高騰化を招くこととなる。また、レー
ザ加工ヘッドの構成を複雑化して、レーザ加工ヘッドの
使い勝手を悪くするということが考えられる。
より加熱されている筒状保持部材を冷却することで、レ
ーザ光による筒状保持部材の過熱を防いでレーザ加工ヘ
ッドの過熱を防止することが考えられる。しかしなが
ら、冷却空気を筒状保持部材に吹き付ける空冷方式や、
冷却水を筒状保持部材の周りで循環させる水冷方式を採
用する冷却装置を設けることは、レーザ加工ヘッド全体
の大型化を招くとともに、レーザ加工ヘッドの製作コス
トや運転コストの高騰化を招くこととなる。また、レー
ザ加工ヘッドの構成を複雑化して、レーザ加工ヘッドの
使い勝手を悪くするということが考えられる。
【0015】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、筒状保持部材内に照射されるレーザ光によ
る筒状保持部材の過熱を防いで、レーザ加工ヘッドが過
熱状態となることを防止することのできるレーザ加工ヘ
ッドを提供することを目的とする。
ものであり、筒状保持部材内に照射されるレーザ光によ
る筒状保持部材の過熱を防いで、レーザ加工ヘッドが過
熱状態となることを防止することのできるレーザ加工ヘ
ッドを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、筒状保持部材
と、筒状保持部材により保持され、筒状保持部材の内側
を通るレーザ光を被加工物に集光する集光レンズと、を
備え、レーザ光が通る筒状保持部材の内側表面は滑面処
理されてなることを特徴とするレーザ加工ヘッドであ
る。
と、筒状保持部材により保持され、筒状保持部材の内側
を通るレーザ光を被加工物に集光する集光レンズと、を
備え、レーザ光が通る筒状保持部材の内側表面は滑面処
理されてなることを特徴とするレーザ加工ヘッドであ
る。
【0017】本発明によれば、集光レンズにより反射さ
れ、筒状保持部材の内側に照射されるレーザ光は、その
ほとんどが筒状保持部材の内表面にて正反射されて最終
的に集光レンズを通って外部に放出されるので、筒状保
持部材に吸収されるレーザ光を低減させることができ
る。
れ、筒状保持部材の内側に照射されるレーザ光は、その
ほとんどが筒状保持部材の内表面にて正反射されて最終
的に集光レンズを通って外部に放出されるので、筒状保
持部材に吸収されるレーザ光を低減させることができ
る。
【0018】本発明は、筒状保持部材と、筒状保持部材
により保持され、筒状保持部材の内側を通るレーザ光を
被加工物に集光照射する集光レンズと、を備え、レーザ
光が通る筒状保持部材の内側表面には、表面が滑面処理
された反射体が配置されていることを特徴とするレーザ
加工ヘッドである。
により保持され、筒状保持部材の内側を通るレーザ光を
被加工物に集光照射する集光レンズと、を備え、レーザ
光が通る筒状保持部材の内側表面には、表面が滑面処理
された反射体が配置されていることを特徴とするレーザ
加工ヘッドである。
【0019】本発明によれば、集光レンズにより反射さ
れ、筒状保持部材の内側に照射されるレーザ光は、その
ほとんどが反射体により正反射されて最終的に集光レン
ズを通って外部に放出されるので、筒状保持部材に吸収
されるレーザ光を低減させることができる。
れ、筒状保持部材の内側に照射されるレーザ光は、その
ほとんどが反射体により正反射されて最終的に集光レン
ズを通って外部に放出されるので、筒状保持部材に吸収
されるレーザ光を低減させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明
する。
する。
【0021】図1は本発明の第1の実施の形態を示す図
である。ここで図1は、被加工物をレーザ加工するレー
ザ加工ヘッドを示す構成図である。
である。ここで図1は、被加工物をレーザ加工するレー
ザ加工ヘッドを示す構成図である。
【0022】図1に示すように、レーザ加工ヘッド1
は、アルミニウム製の筒状保持部材2と、筒状保持部材
2により保持され筒状保持部材2の長さ方向に順次設置
された2枚の集光レンズ3とを備えている。筒状保持部
材2の長さ方向の両端の開口は、それぞれレーザ光入部
4aと、レーザ光出部4bとを形成している。
は、アルミニウム製の筒状保持部材2と、筒状保持部材
2により保持され筒状保持部材2の長さ方向に順次設置
された2枚の集光レンズ3とを備えている。筒状保持部
材2の長さ方向の両端の開口は、それぞれレーザ光入部
4aと、レーザ光出部4bとを形成している。
【0023】筒状保持部材2の内側表面は、レーザ光に
対する反射率が約98%の反射性物質である金(Au)
によりメッキが施され、この金メッキによる滑面処理が
施された反射膜6が形成されている。
対する反射率が約98%の反射性物質である金(Au)
によりメッキが施され、この金メッキによる滑面処理が
施された反射膜6が形成されている。
【0024】レーザ光入部4aには、レーザ光伝送手段
である光ファイバ7が接続されており、光ファイバ7を
介して送られてきたレーザ光が、レーザ光入部4aから
筒状保持部材2の内側に入射するようになっている。
である光ファイバ7が接続されており、光ファイバ7を
介して送られてきたレーザ光が、レーザ光入部4aから
筒状保持部材2の内側に入射するようになっている。
【0025】なお、2枚の集光レンズ3は、レーザ加工
ヘッド1のレーザ光入部4aから入射したレーザ光が、
レーザ加工ヘッド1のレーザ光出部4bの外側に配置さ
れた被加工物50に適切に集光照射されるように、位置
調整が行われている。
ヘッド1のレーザ光入部4aから入射したレーザ光が、
レーザ加工ヘッド1のレーザ光出部4bの外側に配置さ
れた被加工物50に適切に集光照射されるように、位置
調整が行われている。
【0026】次にこのような構成からなる本実施の形態
の作用について説明する。
の作用について説明する。
【0027】図1に示すように、図示しない固体レーザ
発振器により得られたレーザ光は、光ファイバ7を介し
て、レーザ加工ヘッド1のレーザ光入部4aから筒状保
持部材2の内側に入射する。筒状保持部材2の内側に入
射したレーザ光は、筒状保持部材2内を経て、レーザ光
出部4bより出射する。このようにしてレーザ光出部4
bより出射するレーザ光は、レーザ加工ヘッド1のレー
ザ光出部4bの外側に配置された被加工物50に集光照
射される。この間、筒状保持部材2内を通るレーザ光
は、集光レンズ3により集光されて、被加工物50に適
切に集光照射される。
発振器により得られたレーザ光は、光ファイバ7を介し
て、レーザ加工ヘッド1のレーザ光入部4aから筒状保
持部材2の内側に入射する。筒状保持部材2の内側に入
射したレーザ光は、筒状保持部材2内を経て、レーザ光
出部4bより出射する。このようにしてレーザ光出部4
bより出射するレーザ光は、レーザ加工ヘッド1のレー
ザ光出部4bの外側に配置された被加工物50に集光照
射される。この間、筒状保持部材2内を通るレーザ光
は、集光レンズ3により集光されて、被加工物50に適
切に集光照射される。
【0028】この場合、筒状保持部材2内に入射したレ
ーザ光のうち大部分は、集光レンズ3を通過して、被加
工物50に集光照射される。しかしながら、筒状保持部
材2内に入射したレーザ光のうち一部分は、集光レンズ
3により反射されて、筒状保持部材2の内側に照射され
る。
ーザ光のうち大部分は、集光レンズ3を通過して、被加
工物50に集光照射される。しかしながら、筒状保持部
材2内に入射したレーザ光のうち一部分は、集光レンズ
3により反射されて、筒状保持部材2の内側に照射され
る。
【0029】集光レンズ3により反射され筒状保持部材
2の内側に照射されたレーザ光は、筒状保持部材2の内
側表面に形成された金からなる反射膜6により正反射さ
れる。その後、筒状保持部材2の内側に照射されたレー
ザ光は、そのほとんどが反射膜6による正反射を繰り返
した後に、集光レンズ3を通過して、筒状保持部材2の
外部に放出されることとなる。
2の内側に照射されたレーザ光は、筒状保持部材2の内
側表面に形成された金からなる反射膜6により正反射さ
れる。その後、筒状保持部材2の内側に照射されたレー
ザ光は、そのほとんどが反射膜6による正反射を繰り返
した後に、集光レンズ3を通過して、筒状保持部材2の
外部に放出されることとなる。
【0030】特に、反射膜6を形成する金は、レーザ光
に対する反射率が約98%と高い反射率を有するので、
筒状保持部材2の内側の反射膜6に照射されたレーザ光
は、そのほとんどが反射膜6に正反射され、結局、集光
レンズ3を通過して外部に放出される。このように、集
光レンズ3により反射されたレーザ光は、筒状保持部材
2の内側での数少ない正反射の後、外部に放出されるこ
ととなる。従って、そのほとんどが筒状保持部材2に吸
収されることなく外部に放出されるので、筒状保持部材
2の加熱に費やされるレーザ光は著しく低減して、レー
ザ加工ヘッド1が過熱状態となることを防止することが
できる。
に対する反射率が約98%と高い反射率を有するので、
筒状保持部材2の内側の反射膜6に照射されたレーザ光
は、そのほとんどが反射膜6に正反射され、結局、集光
レンズ3を通過して外部に放出される。このように、集
光レンズ3により反射されたレーザ光は、筒状保持部材
2の内側での数少ない正反射の後、外部に放出されるこ
ととなる。従って、そのほとんどが筒状保持部材2に吸
収されることなく外部に放出されるので、筒状保持部材
2の加熱に費やされるレーザ光は著しく低減して、レー
ザ加工ヘッド1が過熱状態となることを防止することが
できる。
【0031】次に、本実施の形態の変形例について説明
する。
する。
【0032】筒状保持部材2の内側表面に形成される反
射膜6は、アルミニウム(Al)を蒸着処理することで
得てもよい。
射膜6は、アルミニウム(Al)を蒸着処理することで
得てもよい。
【0033】アルミニウムは、レーザ光に対する反射率
が約97%と高い反射率を有するので、集光レンズ3に
より反射されてアルミニウム蒸着面からなる反射膜6に
照射されたレーザ光は、そのほとんどが反射膜6により
正反射されることとなる。
が約97%と高い反射率を有するので、集光レンズ3に
より反射されてアルミニウム蒸着面からなる反射膜6に
照射されたレーザ光は、そのほとんどが反射膜6により
正反射されることとなる。
【0034】このように、本変形例の場合にも、筒状保
持部材2の内側に照射されたレーザ光は、そのほとんど
が反射膜6による正反射を繰り返した後に、集光レンズ
3を通過して、外部に放出されることとなる。これによ
り、集光レンズ3により反射されたレーザ光のうち筒状
保持部材2の加熱に費やされるレーザ光は著しく低減す
るので、レーザ加工ヘッド1が過熱状態となることを防
止することができる。
持部材2の内側に照射されたレーザ光は、そのほとんど
が反射膜6による正反射を繰り返した後に、集光レンズ
3を通過して、外部に放出されることとなる。これによ
り、集光レンズ3により反射されたレーザ光のうち筒状
保持部材2の加熱に費やされるレーザ光は著しく低減す
るので、レーザ加工ヘッド1が過熱状態となることを防
止することができる。
【0035】なお、反射膜6の材質は、金、アルミニウ
ムに限定されるものではないが、レーザ光に対する反射
率が95%以上の材質が好ましい。このような材質から
なる反射膜6を使用した場合にも、上述の本実施の形態
の作用効果を奏することができる。
ムに限定されるものではないが、レーザ光に対する反射
率が95%以上の材質が好ましい。このような材質から
なる反射膜6を使用した場合にも、上述の本実施の形態
の作用効果を奏することができる。
【0036】また、反射膜6は、筒状保持部材2の内側
表面の全域に渡って形成されることが望ましいが、これ
に限定されるものではない。集光レンズ3により反射さ
れたレーザ光によるレーザ加工ヘッド1の過熱状態を防
ぐことができるものであれば、反射膜6の形成範囲はど
のようなものであってもよい。ただし、本実施の形態の
ように、レーザ光伝送手段に光ファイバ7を用いた場合
等のようにレーザ光入部4aが小さい場合には、可能な
限り広範囲に反射膜6を形成することが望ましい。
表面の全域に渡って形成されることが望ましいが、これ
に限定されるものではない。集光レンズ3により反射さ
れたレーザ光によるレーザ加工ヘッド1の過熱状態を防
ぐことができるものであれば、反射膜6の形成範囲はど
のようなものであってもよい。ただし、本実施の形態の
ように、レーザ光伝送手段に光ファイバ7を用いた場合
等のようにレーザ光入部4aが小さい場合には、可能な
限り広範囲に反射膜6を形成することが望ましい。
【0037】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、集光レンズ3により反射され筒状保持部材2内に照
射されるレーザ光は、そのほとんどが筒状保持部材2の
内側表面に形成された反射膜6による数少ない正反射を
繰り返して、最終的には、筒状保持部材2の外部に放出
される。これにより、筒状保持部材2に吸収されるレー
ザ光を低減させて、筒状保持部材2の過熱を防ぎ、レー
ザ加工ヘッド1が過熱状態となることを防止することが
できる。このため、レーザ加工ヘッド1の過熱を防止す
る冷却装置を設ける必要がなくなるので、冷却装置の設
置に伴う電線やチューブ等の接続物の設置も不要とな
る。また、レーザ加工ヘッド1の小型化、製作コストや
運転コストの低減化、およびレーザ加工ヘッド1の構成
の簡素化を図ることができ、レーザ加工ヘッド1の使い
勝手を向上させることができる。また、例え、冷却装置
を設ける必要が生じたとしても、従来と比較して、冷却
装置の構造を小型化、簡素化することができる。
ば、集光レンズ3により反射され筒状保持部材2内に照
射されるレーザ光は、そのほとんどが筒状保持部材2の
内側表面に形成された反射膜6による数少ない正反射を
繰り返して、最終的には、筒状保持部材2の外部に放出
される。これにより、筒状保持部材2に吸収されるレー
ザ光を低減させて、筒状保持部材2の過熱を防ぎ、レー
ザ加工ヘッド1が過熱状態となることを防止することが
できる。このため、レーザ加工ヘッド1の過熱を防止す
る冷却装置を設ける必要がなくなるので、冷却装置の設
置に伴う電線やチューブ等の接続物の設置も不要とな
る。また、レーザ加工ヘッド1の小型化、製作コストや
運転コストの低減化、およびレーザ加工ヘッド1の構成
の簡素化を図ることができ、レーザ加工ヘッド1の使い
勝手を向上させることができる。また、例え、冷却装置
を設ける必要が生じたとしても、従来と比較して、冷却
装置の構造を小型化、簡素化することができる。
【0038】第2の実施の形態
図2は本発明の第2の実施の形態を示す図である。ここ
で図2は、被加工物をレーザ加工するレーザ加工ヘッド
を示す構成図である。
で図2は、被加工物をレーザ加工するレーザ加工ヘッド
を示す構成図である。
【0039】図2に示す第2の実施の形態は、レーザ光
が通る筒状保持部材2の内側表面に反射膜6を設ける代
わりに、筒状形状でアルミニウム製の反射体8を筒状保
持部材2の内側にフィットするように配置したものであ
る。反射体8の内側表面は、金によりメッキされて表面
層8aを形成している。従って、レーザ光入部4aから
入射したレーザ光は、反射体8の内側を通って、集光レ
ンズ3を経て、レーザ光出部4bから出射して、被加工
物50に集光照射されることとなる。
が通る筒状保持部材2の内側表面に反射膜6を設ける代
わりに、筒状形状でアルミニウム製の反射体8を筒状保
持部材2の内側にフィットするように配置したものであ
る。反射体8の内側表面は、金によりメッキされて表面
層8aを形成している。従って、レーザ光入部4aから
入射したレーザ光は、反射体8の内側を通って、集光レ
ンズ3を経て、レーザ光出部4bから出射して、被加工
物50に集光照射されることとなる。
【0040】他の構成は図1に示す第1の実施の形態と
略同一である。
略同一である。
【0041】図2において、図1に示す第1の実施の形
態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略す
る。
態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0042】図2に示すように、図示しない固体レーザ
発振器により得られたレーザ光は、光ファイバ7を介し
て、レーザ加工ヘッド1のレーザ光入部4aから、筒状
保持部材2の内側表面に配設された反射体8の内側に入
射する。反射体8の内側に入射したレーザ光は、反射体
8内を経て、レーザ光出部4bより出射する。このよう
にしてレーザ光出部4bより出射したレーザ光は、レー
ザ加工ヘッド1のレーザ光出部4bの外側に配置された
被加工物50に適切に集光照射される。この間、反射体
8内を通るレーザ光は、集光レンズ3により集光され
て、被加工物50に適切に集光照射される。
発振器により得られたレーザ光は、光ファイバ7を介し
て、レーザ加工ヘッド1のレーザ光入部4aから、筒状
保持部材2の内側表面に配設された反射体8の内側に入
射する。反射体8の内側に入射したレーザ光は、反射体
8内を経て、レーザ光出部4bより出射する。このよう
にしてレーザ光出部4bより出射したレーザ光は、レー
ザ加工ヘッド1のレーザ光出部4bの外側に配置された
被加工物50に適切に集光照射される。この間、反射体
8内を通るレーザ光は、集光レンズ3により集光され
て、被加工物50に適切に集光照射される。
【0043】この場合、反射体8内に入射したレーザ光
のうち大部分は、集光レンズ3を通過して、被加工物5
0に集光照射される。しかしながら、反射体8内に入射
したレーザ光のうち一部分は、集光レンズ3により反射
されて、反射体8の内側に照射される。
のうち大部分は、集光レンズ3を通過して、被加工物5
0に集光照射される。しかしながら、反射体8内に入射
したレーザ光のうち一部分は、集光レンズ3により反射
されて、反射体8の内側に照射される。
【0044】集光レンズ3により反射され反射体8の内
側に照射されたレーザ光は、反射体8の内側表面の表面
層8aにより正反射される。このように、反射体8の内
側に照射されたレーザ光は、そのほとんどが反射体8に
よる正反射を繰り返した後に、集光レンズ3を通過し
て、筒状保持部材2の外部に放出されることとなる。
側に照射されたレーザ光は、反射体8の内側表面の表面
層8aにより正反射される。このように、反射体8の内
側に照射されたレーザ光は、そのほとんどが反射体8に
よる正反射を繰り返した後に、集光レンズ3を通過し
て、筒状保持部材2の外部に放出されることとなる。
【0045】特に、表面層8aを形成する金は、レーザ
光に対する反射率が約98%と高い反射率を有するの
で、反射体8の内側に照射されたレーザ光は、そのほと
んどが反射体8の表面層8aにより正反射され、結局、
集光レンズ3を通過した後に外部に放出される。このた
め、集光レンズ3により反射されたレーザ光は、そのほ
とんどが反射体8および筒状保持部材2に吸収されるこ
となく、従って、筒状保持部材2の加熱に費やされるレ
ーザ光は著しく低減して、レーザ加工ヘッド1が過熱状
態となることを防止することができる。
光に対する反射率が約98%と高い反射率を有するの
で、反射体8の内側に照射されたレーザ光は、そのほと
んどが反射体8の表面層8aにより正反射され、結局、
集光レンズ3を通過した後に外部に放出される。このた
め、集光レンズ3により反射されたレーザ光は、そのほ
とんどが反射体8および筒状保持部材2に吸収されるこ
となく、従って、筒状保持部材2の加熱に費やされるレ
ーザ光は著しく低減して、レーザ加工ヘッド1が過熱状
態となることを防止することができる。
【0046】なお、反射体8の内側表面をアルミニウム
(Al)蒸着処理して、表面層8aをアルミニウムによ
り形成してもよい。アルミニウムはレーザ光に対する反
射率が約97%と高い反射率を有するので、金の場合と
同様に、集光レンズ3により反射されて反射体8の内側
に照射されたレーザ光は、そのほとんどが反射体8の表
面層8aによる正反射を繰り返した後に、集光レンズ3
を通過して、外部に放出されることとなる。従って、集
光レンズ3により反射されたレーザ光は、そのほとんど
が反射体8および筒状保持部材2に吸収されることな
く、従って、筒状保持部材2の加熱に費やされるレーザ
光は著しく低減して、レーザ加工ヘッド1が過熱状態と
なることを防止することができる。
(Al)蒸着処理して、表面層8aをアルミニウムによ
り形成してもよい。アルミニウムはレーザ光に対する反
射率が約97%と高い反射率を有するので、金の場合と
同様に、集光レンズ3により反射されて反射体8の内側
に照射されたレーザ光は、そのほとんどが反射体8の表
面層8aによる正反射を繰り返した後に、集光レンズ3
を通過して、外部に放出されることとなる。従って、集
光レンズ3により反射されたレーザ光は、そのほとんど
が反射体8および筒状保持部材2に吸収されることな
く、従って、筒状保持部材2の加熱に費やされるレーザ
光は著しく低減して、レーザ加工ヘッド1が過熱状態と
なることを防止することができる。
【0047】また、反射体8の形状は、筒状保持部材2
と同様の筒状形状に限定されるものではない。集光レン
ズ3により反射されたレーザ光によるレーザ加工ヘッド
1の過熱状態を防ぐことができるものであれば、反射体
8の形状はどのような形状であっても構わず、例えば、
分割された部材にて反射体8を構成してもよい。ただ
し、本実施の形態のように、レーザ光伝送手段に光ファ
イバ7を用いた場合等のようにレーザ光入部4aが小さ
い場合には、可能な限り広範囲に反射体8を設置するこ
とが望ましい。
と同様の筒状形状に限定されるものではない。集光レン
ズ3により反射されたレーザ光によるレーザ加工ヘッド
1の過熱状態を防ぐことができるものであれば、反射体
8の形状はどのような形状であっても構わず、例えば、
分割された部材にて反射体8を構成してもよい。ただ
し、本実施の形態のように、レーザ光伝送手段に光ファ
イバ7を用いた場合等のようにレーザ光入部4aが小さ
い場合には、可能な限り広範囲に反射体8を設置するこ
とが望ましい。
【0048】また、反射体8の内側表面を金メッキまた
はアルミニウム蒸着処理により表面層8aを形成する代
わりに、反射体8自体をアルミニウムにより形成し、切
削加工後、内面を研磨することで滑面処理を施してもよ
い。この場合、反射体8の内側表面もアルミニウムによ
り形成されることとなるので、集光レンズ3により反射
されたレーザ光は、そのほとんどが反射体8による正反
射を繰り返した後に、集光レンズ3を通過して、被加工
物50に集光照射されることとなる。
はアルミニウム蒸着処理により表面層8aを形成する代
わりに、反射体8自体をアルミニウムにより形成し、切
削加工後、内面を研磨することで滑面処理を施してもよ
い。この場合、反射体8の内側表面もアルミニウムによ
り形成されることとなるので、集光レンズ3により反射
されたレーザ光は、そのほとんどが反射体8による正反
射を繰り返した後に、集光レンズ3を通過して、被加工
物50に集光照射されることとなる。
【0049】なお、上述の反射体8の表面層8aの材質
あるいは反射体8自体の材質は、アルミニウムに限定さ
れるものではなく、金でもよく、レーザ光に対する反射
率が95%以上の材質であることが好ましい。
あるいは反射体8自体の材質は、アルミニウムに限定さ
れるものではなく、金でもよく、レーザ光に対する反射
率が95%以上の材質であることが好ましい。
【0050】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、集光レンズ3により反射され筒状保持部材2内に照
射されるレーザ光は、そのほとんどが反射体8による数
少ない正反射を繰り返して、最終的には、筒状保持部材
2の外部に放出される。これにより、反射体8および筒
状保持部材2に吸収されるレーザ光を低減させて、筒状
保持部材2の過熱を防ぎ、レーザ加工ヘッド1が過熱状
態となることを防止することができる。また、筒状保持
部材2に、直接、金メッキやアルミニウム蒸着処理等を
施して反射膜6を形成する必要がないので、筒状保持部
材2の材質はアルミニウム等の金属製に限定されない。
このため、筒状保持部材2を様々な材質により形成する
ことができる。
ば、集光レンズ3により反射され筒状保持部材2内に照
射されるレーザ光は、そのほとんどが反射体8による数
少ない正反射を繰り返して、最終的には、筒状保持部材
2の外部に放出される。これにより、反射体8および筒
状保持部材2に吸収されるレーザ光を低減させて、筒状
保持部材2の過熱を防ぎ、レーザ加工ヘッド1が過熱状
態となることを防止することができる。また、筒状保持
部材2に、直接、金メッキやアルミニウム蒸着処理等を
施して反射膜6を形成する必要がないので、筒状保持部
材2の材質はアルミニウム等の金属製に限定されない。
このため、筒状保持部材2を様々な材質により形成する
ことができる。
【0051】第3の実施の形態
図3は本発明の第3の実施の形態を示す図である。ここ
で図3は、被加工物をレーザ加工するレーザ加工ヘッド
を示す構成図である。
で図3は、被加工物をレーザ加工するレーザ加工ヘッド
を示す構成図である。
【0052】図3に示す第3の実施の形態は、レーザ光
が通る筒状保持部材2の内側表面のうちレーザ光入部4
a側がテーパ状となっており、テーパ角θが形成されて
いる。
が通る筒状保持部材2の内側表面のうちレーザ光入部4
a側がテーパ状となっており、テーパ角θが形成されて
いる。
【0053】他の構成は図1に示す第1の実施の形態と
略同一である。
略同一である。
【0054】図3において、図1に示す第1の実施の形
態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略す
る。
態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0055】図3に示すように、光ファイバ7を介して
レーザ光入部4aから筒状保持部材2の内側に入射した
レーザ光のうち一部分は、集光レンズ3により反射され
て筒状保持部材2の内側に照射される。このように、集
光レンズ3により反射され筒状保持部材2の内側に照射
されたレーザ光は、そのほとんどが筒状保持部材2の内
側表面に形成された反射膜6による正反射を繰り返した
後に、集光レンズ3を通過して、外部に放出されること
となる。
レーザ光入部4aから筒状保持部材2の内側に入射した
レーザ光のうち一部分は、集光レンズ3により反射され
て筒状保持部材2の内側に照射される。このように、集
光レンズ3により反射され筒状保持部材2の内側に照射
されたレーザ光は、そのほとんどが筒状保持部材2の内
側表面に形成された反射膜6による正反射を繰り返した
後に、集光レンズ3を通過して、外部に放出されること
となる。
【0056】このとき、レーザ光が通る筒状保持部材2
の内側表面のうちレーザ光入部4a側が、テーパ角θの
テーパ状となっているので、筒状保持部材2の内側に照
射されたレーザ光は、効率良く反射膜6による正反射を
繰り返した後に、集光レンズ3を通過して、外部に放出
される。特に、テーパ角θが90度以上の場合には効率
的である。
の内側表面のうちレーザ光入部4a側が、テーパ角θの
テーパ状となっているので、筒状保持部材2の内側に照
射されたレーザ光は、効率良く反射膜6による正反射を
繰り返した後に、集光レンズ3を通過して、外部に放出
される。特に、テーパ角θが90度以上の場合には効率
的である。
【0057】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、レーザ光が通る筒状保持部材2の内側表面のうちレ
ーザ光入部4a側をテーパ状にすることにより、筒状保
持部材2の内側に照射されたレーザ光を、効率良く、反
射膜6により正反射させて外部に放出することができ
る。これにより、筒状保持部材2に吸収されるレーザ光
を低減させて筒状保持部材2の過熱を抑えることがで
き、効率良く、レーザ加工ヘッド1の過熱状態を防止す
ることができる。また、筒状保持部材2の内側を筒状に
形成した場合に比べて、筒状保持部材2の内側の表面積
を小さくして、反射膜6の形成面積を抑えることができ
る。
ば、レーザ光が通る筒状保持部材2の内側表面のうちレ
ーザ光入部4a側をテーパ状にすることにより、筒状保
持部材2の内側に照射されたレーザ光を、効率良く、反
射膜6により正反射させて外部に放出することができ
る。これにより、筒状保持部材2に吸収されるレーザ光
を低減させて筒状保持部材2の過熱を抑えることがで
き、効率良く、レーザ加工ヘッド1の過熱状態を防止す
ることができる。また、筒状保持部材2の内側を筒状に
形成した場合に比べて、筒状保持部材2の内側の表面積
を小さくして、反射膜6の形成面積を抑えることができ
る。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
集光レンズにより反射され筒状保持部材の内側に照射さ
れるレーザ光は、そのほとんどが反射膜または反射体に
より正反射されて外部に放出される。このため、筒状保
持部材に吸収されるレーザ光を低減させることができ、
筒状保持部材内に照射されるレーザ光による筒状保持部
材の過熱を防いで、レーザ加工ヘッドが過熱状態となる
ことを防止することができる。
集光レンズにより反射され筒状保持部材の内側に照射さ
れるレーザ光は、そのほとんどが反射膜または反射体に
より正反射されて外部に放出される。このため、筒状保
持部材に吸収されるレーザ光を低減させることができ、
筒状保持部材内に照射されるレーザ光による筒状保持部
材の過熱を防いで、レーザ加工ヘッドが過熱状態となる
ことを防止することができる。
【図1】本発明によるレーザ加工ヘッドの第1の実施の
形態を示す構成図である。
形態を示す構成図である。
【図2】本発明によるレーザ加工ヘッドの第2の実施の
形態を示す構成図である。
形態を示す構成図である。
【図3】本発明によるレーザ加工ヘッドの第3の実施の
形態を示す構成図である。
形態を示す構成図である。
1 レーザ加工ヘッド
2 筒状保持部材
3 集光レンズ
4a レーザ光入部
4b レーザ光出部
6 反射膜
7 光ファイバ
8 反射体
8a 表面層
50 被加工物
Claims (5)
- 【請求項1】筒状保持部材と、 筒状保持部材により保持され、筒状保持部材の内側を通
るレーザ光を被加工物に集光する集光レンズと、を備
え、 レーザ光が通る筒状保持部材の内側表面は滑面処理され
てなることを特徴とするレーザ加工ヘッド。 - 【請求項2】筒状保持部材と、 筒状保持部材により保持され、筒状保持部材の内側を通
るレーザ光を被加工物に集光照射する集光レンズと、を
備え、 レーザ光が通る筒状保持部材の内側表面には、表面が滑
面処理された反射体が配置されていることを特徴とする
レーザ加工ヘッド。 - 【請求項3】滑面処理は、メッキ処理、蒸着処理、研磨
処理のいずれかであることを特徴とする請求項1または
2のうちいずれか1項に記載のレーザ加工ヘッド。 - 【請求項4】滑面処理は、金メッキ処理またはアルミニ
ウム蒸着処理であることを特徴とする請求項1または2
のうちいずれか1項に記載のレーザ加工ヘッド。 - 【請求項5】レーザ光が通る筒状保持部材の内側表面の
うちレーザ光の入り側は、テーパ状となっていることを
特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の
レーザ加工ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001289287A JP2003094189A (ja) | 2001-09-21 | 2001-09-21 | レーザ加工ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001289287A JP2003094189A (ja) | 2001-09-21 | 2001-09-21 | レーザ加工ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003094189A true JP2003094189A (ja) | 2003-04-02 |
Family
ID=19111803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001289287A Withdrawn JP2003094189A (ja) | 2001-09-21 | 2001-09-21 | レーザ加工ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003094189A (ja) |
-
2001
- 2001-09-21 JP JP2001289287A patent/JP2003094189A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081202 |