JP2003093193A - 車両用シートのシートバック - Google Patents

車両用シートのシートバック

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JP2003093193A
JP2003093193A JP2001293096A JP2001293096A JP2003093193A JP 2003093193 A JP2003093193 A JP 2003093193A JP 2001293096 A JP2001293096 A JP 2001293096A JP 2001293096 A JP2001293096 A JP 2001293096A JP 2003093193 A JP2003093193 A JP 2003093193A
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JP
Japan
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seat
frame
side panel
skin material
woven
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Application number
JP2001293096A
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English (en)
Inventor
Yasuo Tanaka
中 康 雄 田
Yoshihisa Hamano
野 芳 久 濱
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Johnson Controls Automotive Systems KK
Original Assignee
Johnson Controls Automotive Systems KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 嵩高の立体構造織編物からなる表皮材をシー
トフレームの弯曲に合わせて簡易迅速に張設する。シー
トフレームに固着されるサイドパネルを短くし、サイド
パネルの重量を減少させる。クッション性及び感触性を
向上させる。 【解決手段】 パイプフレームからなるシートフレーム
13の左右一対のサイドフレーム13bの下半部に沿っ
てサイドパネル14を固着する。サイドフレーム13b
の上半部に沿ってトリムワイヤー20を設ける。トリム
ワイヤー20の下端をサイドパネル14の上端に固着す
る。表皮材15を立体構造織編物から形成する。表皮材
15のサイド部の端末に複数のフック25を設ける。複
数のフック25をサイドパネル14及びトリムワイヤー
20に端末処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用シートのシ
ートバックに関し、更に詳細に説明すると、パイプフレ
ームから形成されたシートフレームと、該シートフレー
ムの左右一対のサイドフレームに沿って固着されたサイ
ドパネルと、該シートフレーム及びサイドパネルに取付
けられる立体構造織編物から形成された表皮材とを備え
る車両用シートのシートバックに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、車両用シート等は、シートフレー
ムと、このシートフレームに取付けられたパッド材と、
これらシートフレーム及びパッド材を被覆する表皮材と
から形成されている。また近時車両用シートの通気性を
向上させ、重量を軽減するために、シートフレームに網
目状に形成されたネットをシートフレームに所定の張力
で引っ張った状態で取付けた車両用シート(特開200
0−79840号公報)が提案されている。
【0003】また、特開平6−57579号公報には、
ダブルラッセル織機等による表裏両面基布と、それら表
裏両面基布を連結する連結糸よりなる5mm以上の厚さを
有する嵩高織編物からなる多層構造織編物が開示されて
いる。また図6に示す如く、車両用シートのシートバッ
ク1は、パイプフレーム等から略四角枠状に屈折形成さ
れたシートフレーム3を有し、前記シートフレーム3は
上部フレーム3aと左右一対のサイドフレーム3b,3
b及び下部フレーム3cとから略四角枠状に形成されて
いる。
【0004】前記左右一対のサイドフレーム3b,3b
の長手方向に沿ってサイドパネル6が取付けられてい
る。このサイドパネル6は、図7に示す如く、断面略L
字状に形成され、またサイドパネル6の上部間に亘りト
リムワイヤー7が取付けられている。シートフレーム3
に取付けられるパッド材4及び表皮材5の端末がシート
フレーム3の後部側でサイドパネル6にフック8止めさ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用シートの
シートバック1において、表皮材5を略四角枠状のシー
トフレーム3に取付ける場合には、左右一対のサイドフ
レーム3b,3bの長手方向に沿ってサイドパネル6を
固着しなければならず、このサイドパネル6に表皮材5
の両側部のほとんど全てを端末処理する場合にはサイド
パネル6が長くなり過ぎ、サイドパネル6の面積が増大
し、重量が増大する欠点を有していた。
【0006】また嵩高の立体構造織編物からなる表皮材
5を用いる場合には、シートバック1を薄型化できる
も、立体構造織編物からなる表皮材5が弾力性を有し着
座者の重量により背中に対応する部分が略円弧状に伸び
るため、シートフレーム3に対して着座者の背中が潜り
込み、着座者の腰椎の支持が不足し、正しい着座姿勢が
とれず、長時間の着座姿勢により疲労したり、窮屈感や
不快感を与える虞を有していた。
【0007】本発明の目的は、嵩高の立体構造織編物か
らなる表皮材をシートフレームの弯曲に合わせて簡易迅
速に張設することができ、外観が優れ、シートフレーム
に固着されるサイドパネルを短くすることができ、サイ
ドパネルの重量を減少させることができ、パッド材が不
要で重量を更に軽量化することができ、シートを薄型化
でき、クッション性及び感触性を向上させることがで
き、座り心地を向上させることができる経済性に優れた
車両用シートのシートバックを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので、本発明の請求項1に記載の車両
用シートのシートバックは、パイプフレームから形成さ
れたシートフレームと、該シートフレームの左右一対の
サイドフレームに沿って固着されたサイドパネルと、該
シートフレーム及びサイドパネルに取付けられる立体構
造織編物から形成された表皮材とを備える車両用シート
のシートバックにおいて、前記シートフレームのサイド
フレームの下半部に沿ってサイドパネルが固着され、前
記サイドフレームの上半部に沿ってトリムワイヤーが設
けられ、前記表皮材の立体構造織編物は表裏の織編物か
らなる表面基布と裏面基布とを有すると共に、前記表裏
の基布と一体に織編された弾力性を有する中間層とを有
し、該表皮材のサイド部の端末がサイドパネル及びトリ
ムワイヤーに端末処理されていることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項2に記載の車両用シートの
シートバックは、前記サイドフレームの上半部に沿って
設けられたトリムワイヤーの下端が、前記サイドパネル
の上端に固着されていることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項3に記載の車両用シートの
シートバックは、前記表皮材のサイド部の端末に複数の
フックが形成され、該複数のフックがサイドパネル及び
トリムワイヤーに係止されて端末処理されていることを
特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用シート
のシートバックを図面を参照して詳述する。図1乃至図
5(a),(b),(c)は本発明に係る車両用シート
のシートバックを夫々示すもので、図1は車両用シート
のシートバックの斜視図、図2は図1のX−X線断面
図、図3はシートバックのシートフレームの斜視図、図
4はシートバックのシートフレームの側面図、図5
(a)は図4のX1−X1線断面図、図5(b)は図4
のX2−X2線断面図、図5(c)は図4のX3−X3
線断面図である。
【0012】図1乃至図5に示す如く、車両用シートの
シートバック11はパイプフレーム等から略四角枠状に
屈折形成されたシートフレーム13に、嵩高織編物の立
体構造織編物からなる表皮材15を取付けて形成され、
ウレタン等からなるパッド材を省略している。前記シー
トフレーム13は上部フレーム13aと左右一対のサイ
ドフレーム13b,13b及び下部フレーム13cとか
ら略四角枠状に形成されている。
【0013】図3及び図4に示す如く、シートフレーム
13は通常の鋼材の他、アルミ合金,マグネシウム合金
等から形成することができる。このシートフレーム13
は断面円形状に形成されているが、断面四角形状やその
他の多角形とすることができる。また左右一対のサイド
フレーム13b,13bの下半部にはサイドパネル14
が設けられている。
【0014】略四角枠状のシートフレーム13の下部
に、後述する支持体21の端末を係止するトリムワイヤ
ーとしての固着用のワイヤー19が設けられている。ま
た図4に示す如く、左右一対のサイドフレーム13b,
13bの上半部に沿ってトリムワイヤー20が設けら
れ、このトリムワイヤー20の下端は前記サイドパネル
14の上端に固着されている。更に左右一対のサイドフ
レーム13b,13bの上部間に横方向に延びるトリム
ワイヤー20aが設けられている。
【0015】図2に一部拡大して示す如く、前記シート
バック11は前記シートフレーム13のサイドパネル1
4及びトリムワイヤー20に張設された表皮材15を有
している。この表皮材15は、表裏の織編物からなる表
面基布16と裏面基布17とを有すると共に、前記表裏
の基布16,17と一体に織編された弾力性を有する中
間層18とを有する立体構造織編物から形成されてい
る。
【0016】前記立体構造織編物からなる表皮材15は
ナイロン,PP,PE等の合成樹脂繊維から形成するこ
とができ、弾力性や引張強さは糸のフィラメントの太さ
により種々得ることができ、表皮材15の厚さは5mm以
上の厚さに形成することができる。尚、本実施の形態で
は厚さ10mmのものを用いた。この立体構造織編物から
なる表皮材15はダブルラッセル編機等で製造すること
ができる。
【0017】前記立体構造織編物からなる表皮材15を
シートフレーム13に張設する前に、図2に示す如く、
パイプフレームからなるシートフレーム13の左右一対
のサイドフレーム13b,13bの下部間に表皮材等か
らなる弾力性を有する帯状の支持体21が取付けられ
る。この支持体21は、表皮材15の背面側の着座者の
腰椎部に対応する位置に配設されている。
【0018】前記帯状の支持体21の両端部には上下一
対のフック23が固着され、前記支持体21の両端部の
上下一対のフック23が前記固定用のワイヤー19に係
止されている。前記支持体21は表皮材15と同一の立
体構造織編物から形成することができ、また異なる立体
構造織編物、または他の種々の弾力性または伸縮性を有
する表皮材から形成することができる。尚、フック23
は上下一対に限定されるものではなく、複数設けられて
いれば安定的に支持することができる。
【0019】また前記支持体21は設置時の初張力や材
質により、前記表皮材15の張り具合と合わせて支持感
を調節することができる。尚、本実施の形態では支持体
21を一枚物から形成したが、複数枚の帯状体を重ねて
支持体21を形成することもでき、複数枚の帯状体を離
間させて配設して支持体21を形成することもできる。
【0020】前記支持体21により、シートフレーム1
3に対して着座者の背中が潜り込むのを防止し、着座者
の腰椎を確実に支持することができ、正しい着座姿勢を
得ることができ、長時間の着座姿勢により疲労したり、
窮屈感や不快感を与える虞がなく、クッション性及び感
触性を向上させることができる。
【0021】前記支持体21を取付けた後、図5
(a),(b),(c)に示す如く、前記表皮材15の
端末をシートフレーム13のサイドパネル14及びトリ
ムワイヤー20側に係止し、端末処理する。表皮材15
のサイド部の端末に複数のフック25が形成され、該複
数のフック25がサイドパネル14及びトリムワイヤー
20に係止されて端末処理されている。
【0022】図5(a)に示す如く、前記左右一対のサ
イドフレーム13b,13bの上半部では表皮材15の
サイド部の端末の複数のフック25はトリムワイヤー2
0に係止されて端末処理され、また図5(b)に示す如
く、左右一対のサイドフレーム13b,13bの中間位
置ではフック25はサイドパネル14及びトリムワイヤ
ー20に係止され、図5(c)に示す如く、左右一対の
サイドフレーム13b,13bの下半部では表皮材15
のサイド部の端末の複数のフック25はサイドパネル1
4に端末処理されている。
【0023】尚、表皮材15のサイド部の端末の複数の
フック25は下部から順次係止するので、サイドフレー
ム13b,13bの上半部では断面円形状のトリムワイ
ヤー20のどの角度からも容易にフック25を係止する
ことができ、端末処理を簡易迅速に行うことができる。
【0024】
【発明の効果】以上が本発明に係る車両用シートのシー
トバックの実施の形態であるが、本発明の請求項1に記
載の車両用シートのシートバックによれば、シートフレ
ームのサイドフレームの下半部に沿ってサイドパネルが
固着され、前記サイドフレームの上半部に沿ってトリム
ワイヤーが設けられ、前記表皮材の立体構造織編物は表
裏の織編物からなる表面基布と裏面基布とを有すると共
に、前記表裏の基布と一体に織編された弾力性を有する
中間層とを有し、該表皮材のサイド部の端末がサイドパ
ネル及びトリムワイヤーに端末処理されているので、嵩
高の立体構造織編物からなる表皮材をシートフレームの
弯曲に合わせて簡易迅速に張設することができ、外観が
優れ、シートフレームに固着されるサイドパネルを短く
することができ、サイドパネルの重量を減少させること
ができ、パッド材が不要で重量を更に軽量化することが
できる。
【0025】また、本発明の請求項2に記載の車両用シ
ートのシートバックによれば、前記サイドフレームの上
半部に沿って設けられたトリムワイヤーの下端が、前記
サイドパネルの上端に固着されているので、トリムワイ
ヤーとサイドパネルの連続性が得られ、表皮材のサイド
部の端末に皺等を発生させる虞れがなく、端末処理を簡
易迅速に行うことができる。
【0026】また、本発明の請求項3に記載の車両用シ
ートのシートバックによれば、前記表皮材のサイド部の
端末に複数のフックが形成され、該複数のフックがサイ
ドパネル及びトリムワイヤーに係止されて端末処理され
ているので、表皮材のサイド部の端末処理を簡易迅速に
行うことができる。
【0027】本発明の車両用シートのシートバックによ
れば、嵩高の立体構造織編物からなる表皮材をシートフ
レームの弯曲に合わせて簡易迅速に張設することがで
き、外観が優れ、シートフレームに固着されるサイドパ
ネルを短くすることができ、サイドパネルの重量を減少
させることができ、パッド材が不要で重量を更に軽量化
することができ、クッション性及び感触性を向上させる
ことができ、座り心地を向上させることができる経済性
に優れた車両用シートのシートバックを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用シートのシートバックの斜
視図。
【図2】本発明に係る車両用シートのシートバックの図
1のX−X線断面図。
【図3】本発明に係る車両用シートのシートバックのシ
ートフレームの斜視図。
【図4】本発明に係る車両用シートのシートバックのシ
ートフレームの側面図。
【図5】本発明に係る車両用シートのシートバックの表
皮材の端末処理を夫々示すもので、(a)は図4のX1
−X1線断面図、(b)は図4のX2−X2線断面図、
(c)は図4のX3−X3線断面図。
【図6】従来の車両用シートのシートバックのシートフ
レームの斜視図。
【図7】従来の車両用シートのシートバックの一部側断
面図。
【符号の説明】
11 シートバック 13 シートフレーム 13a 上部フレーム 13b サイドフレーム 13c 下部フレーム 14 サイドパネル 15 表皮材 16 表面基布 17 裏面基布 18 中間層 19 固着用のワイヤー 20 トリムワイヤー 20a トリムワイヤー 21 支持体 23 フック 25 フック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱 野 芳 久 神奈川県綾瀬市小園771番地 ジョンソン コントロールズ オートモーティブ シ ステムズ株式会社内 Fターム(参考) 3B084 HA00 3B087 DB04 DE01 DE03 DE05 3B096 AB09 AD04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプフレームから形成されたシートフ
    レームと、該シートフレームの左右一対のサイドフレー
    ムに沿って固着されたサイドパネルと、該シートフレー
    ム及びサイドパネルに取付けられる立体構造織編物から
    形成された表皮材とを備える車両用シートのシートバッ
    クにおいて、 前記シートフレームのサイドフレームの下半部に沿って
    サイドパネルが固着され、前記サイドフレームの上半部
    に沿ってトリムワイヤーが設けられ、前記表皮材の立体
    構造織編物は表裏の織編物からなる表面基布と裏面基布
    とを有すると共に、前記表裏の基布と一体に織編された
    弾力性を有する中間層とを有し、該表皮材のサイド部の
    端末がサイドパネル及びトリムワイヤーに端末処理され
    ていることを特徴とする車両用シートのシートバック。
  2. 【請求項2】 前記サイドフレームの上半部に沿って設
    けられたトリムワイヤーの下端が、前記サイドパネルの
    上端に固着されていることを特徴とする請求項1に記載
    の車両用シートのシートバック。
  3. 【請求項3】 前記表皮材のサイド部の端末に複数のフ
    ックが形成され、該複数のフックがサイドパネル及びト
    リムワイヤーに係止されて端末処理されていることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用シート
    のシートバック。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012071751A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Ts Tech Co Ltd シートバックフレーム
WO2013099976A1 (ja) * 2011-12-27 2013-07-04 テイ・エス テック株式会社 車両用シート

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JP2012071751A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Ts Tech Co Ltd シートバックフレーム
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