JP2003093091A - Cmp−n−アセチルノイラミン酸の製造法 - Google Patents

Cmp−n−アセチルノイラミン酸の製造法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、糖鎖合成の重要な原料であるCMP
−NeuAcの改良された製造法を提供する。 【解決手段】本発明は、GlcNAc、ピルビン酸およ
びCMPを含有する反応系に、酵母菌体、GlcNAc
−6P 2−エピメラーゼ活性を有する菌体またはその
処理物、NeuAcリアーゼ活性を有する菌体またはそ
の処理物およびCMP−NeuAcシンセターゼ活性を
有する菌体またはその処理物を添加し、反応させること
を特徴とする、CMP−NeuAcの製造法に関する。
また、本発明は、GlcNAcおよびCMPを含有する
反応系に、酵母菌体、GlcNAc−6P 2−エピメ
ラーゼ活性を有する菌体またはその処理物、NeuAc
シンセターゼ活性を有する菌体またはその処理物および
CMP−NeuAcシンセターゼ活性を有する菌体また
はその処理物を添加し、反応させることを特徴とする、
CMP−NeuAcの製造法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糖鎖合成の重要な
原料であるCMP−N−アセチルノイラミン酸(CMP
−NeuAc)の改良された製造法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、糖鎖に関する構造及び機能に関す
る研究が急速に進み、生理活性を有するオリゴ糖、糖脂
質、糖蛋白質などの医薬品または機能性素材としての用
途開発が注目を集めている。中でもその末端にN−アセ
チルノイラミン酸(NeuAc)を含むシアル酸含有糖
鎖は、細胞接着やウィルスの感染の際の受容体となる等
の重要な機能を有する糖鎖である。
【0003】シアル酸含有糖鎖は、一般にシアル酸転移
酵素の触媒により合成される。シアル酸転移酵素はCM
P−N−アセチルノイラミン酸(CMP−NeuAc)
を糖供与体として、受容体となる糖鎖にシアル酸を転移
する酵素である。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】しかしながら、糖供与体として用いるCM
P−NeuAcは非常に高価で、かつ量的にも試薬レベ
ルの僅かな供給量でしか供給され得ないのが現状であ
る。CMP−NeuAcの製造法としては、シチジン
5’−トリリン酸(CTP)とNeuAcを基質として
CMP-NeuAcシンセターゼの触媒により合成する
方法(Appl. Microbiol. Biotechnol.,44,59-67(199
5))が知られているが、その原料となるCTP及びNe
uAcは高価であるため、それらを直接原料として合成
されたCMP−NeuAcも高価な試薬とならざるを得
ない。
【0005】最近、小泉らにより、オロチン酸からウリ
ジン 5’−トリリン酸(UTP)への変換を行うBrevi
bacterium ammoniagenes菌体、UTPからCTPへの変
換反応を触媒するCTP合成酵素を生産する組換え大腸
菌体およびCMP−NeuAc合成酵素を生産する組換
え大腸菌体を組み合わせて、オロチン酸とNeuAcを
原料としてCMP−NeuAcを合成する方法が開発さ
れた(Appl.Microbiol.Biotechnol.,53,257-261,(200
0))。該方法は、高価なCTPを使用しない方法ではあ
るが、複数種の菌体を調製しなければならないなど工程
が煩雑であるとともに、それを実施するための大型の設
備を準備しなければならず、また依然として高価なNe
uAcを原料としていることからも実用的な方法とは言
い難かった。
【0006】NeuAcの製造法に関しては、従来、ウ
ミツバメの巣などからの抽出する方法(Carbohydrate R
esearch,56,423(1977))や、シアル酸の多量体であるコ
ロミン酸を微生物から回収し、これを化学分解し回収す
る方法(Agric.Biol.Chem.,37,2105-2110(1973))が知
られているが、最近になって酵素を利用した方法が開発
されている。
【0007】酵素を利用した方法としては、(1)Ne
uAcリアーゼまたはNeuAcシンセターゼを用い
て、N−アセチルマンノサミン(ManNAc)から製
造する方法(J.Am.Chem.Soc.,110,6481(1988)、J.Am.Ch
em.Soc.,110,7159(1988)、特開平10-4961)、(2)ア
ルカリ条件下で、N−アセチルグルコサミン(GlcN
Ac)をN−アセチルマンノサミン(ManNAc)に
変換させ、これにNeuAcリアーゼまたはNeuAc
シンセターゼを作用させてNeuAcを製造する方法
(特開平5-211884、Biotechnology And Bioengineerin
g,Vol.66,No.2(1999)、Enzyme Microb.Technol.,Vol.20
(1997))、(3)GlcNAcからManNAcへの変
換を触媒するN−アセチルグルコサミン(GlcNA
c)2−エピメラーゼとNeuAcリアーゼまたはNe
uAcシンセターゼを用いて、GlcNAcから製造す
る方法(WO95/26399、特開平3-180190、特開2001-13698
2)が報告されている。
【0008】しかしながら、(1)の方法は原料である
ManNAcが高価であり、(2)の方法は、安価なG
lcNAcを原料とする方法ではあるが、GlcNAc
とManNAcの混合物からManNAcを精製する工
程が煩雑であるという問題があった。また、下記に示す
ように、(3)の方法で用いるGlcNAc2−エピメ
ラーゼが高い触媒活性を示すためにはATPが必要であ
るため、高価なATPを添加するかあるいは微生物を用
いてATPの前駆体であるアデニンからATPを生成さ
せる必要があり、この方法も満足いく方法とはいい難か
った。
【0009】(3)の方法 ア:GlcNAc2−エピメラーゼ イ:NeuAcリアーゼまたはNeuAcシンセターゼ
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、GlcN
Acを基質とした大腸菌の生体内酵素によるNeuAc
合成を検討したところ、NeuAcはほとんど合成され
なかったが、GlcNAcがGlcNAc 6−リン酸
(GlcNAc−6P)に変換されたことから、下に示
す経路によるGlcNAcからのNeuAc合成系の構
築を試みた。その結果、GlcNAc−6P 2−エピ
メラーゼ(EC5.1.3.9)およびNeuAcリアーゼまた
はNeuAcシンセターゼ活性を増強させるとNeuA
cを高収率で生成できること、また該合成系には高価な
ATPを必要としないことを見出した。
【0011】 :GlcNAc−6P 2−エピメラーゼ :NeuAcリアーゼ :NeuAcシンセターゼ
【0012】次に、CMP−NeuAc合成反応を行う
ためのCTP合成系について、安価なCMPを原料とし
ての微生物によるCTPへの変換系を上記NeuAc合
成系と組み合わせるべく、種々の微生物を用いて検討を
行った。すると、大腸菌その他の微生物を用いたときに
はCMP−NeuAcがわずかしか合成されなかったの
に対して、酵母菌体を用いると高収率でCMP−Neu
Acを合成できることを見出した。特に、NeuAcシ
ンセターゼ反応に必要なホスホエノールピルビン酸(P
EP)は、酵母菌体内のものを利用することができ、反
応系に新たに添加する必要がないことを確認し、本発明
を完成させた。
【0013】すなわち、本発明は、N−アセチルグルコ
サミン(GlcNAc)、ピルビン酸およびシチジン
5’−モノリン酸(CMP)を含有する反応系に、酵母
菌体、N−アセチルグルコサミン−6リン酸 2−エピ
メラーゼ(GlcNAc−6P2−エピメラーゼ)活性
を有する菌体またはその処理物、N−アセチルノイラミ
ン酸リアーゼ(NeuAcリアーゼ)活性を有する菌体
またはその処理物、およびCMP−N−アセチルノイラ
ミン酸シンセターゼ(CMP−NeuAcシンセター
ゼ)活性を有する菌体またはその処理物を添加し、反応
させることを特徴とする、CMP−N−アセチルノイラ
ミン酸(CMP−NeuAc)の製造法に関するもので
ある。
【0014】また、本発明は、N−アセチルグルコサミ
ン(GlcNAc)およびシチジン5’−モノリン酸
(CMP)を含有する反応系に、酵母菌体、N−アセチ
ルグルコサミン−6リン酸 2−エピメラーゼ(Glc
NAc−6P 2−エピメラーゼ)活性を有する菌体ま
たはその処理物、N−アセチルノイラミン酸シンセター
ゼ(NeuAcシンセターゼ)活性を有する菌体または
その処理物およびCMP−N−アセチルノイラミン酸シ
ンセターゼ(CMP−NeuAcシンセターゼ)活性を
有する菌体またはその処理物を添加し、反応させること
を特徴とする、CMP−N−アセチルノイラミン酸(C
MP−NeuAc)の製造法に関するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のCMP−NeuAcの合
成反応経路を模式的に示すと、以下の(A)NeuAc
リアーゼを用いた方法と(B)NeuAcシンセターゼ
を用いた方法である。なお、(B)の反応系に必須のホ
スホエノールピルビン酸(PEP)は、グルコースから
酵母並びに大腸菌の生体(代謝)反応により合成、供給
されるので、反応系にホスホエノールピルビン酸(PE
P)を添加する必要はない。
【0016】(A)NeuAcリアーゼを用いた方法
【0017】(B)NeuAcシンセターゼを用いた方
【0018】上記模式図(A)及び(B)における記号
は以下のことを意味する。 :GlcNAc−6P 2−エピメラーゼ :NeuAcリアーゼ :CMP−NeuAcシンセターゼ :NeuAcシンセターゼ
【0019】(1)酵素等の調製 上記(A)及び(B)の反応系に添加するN−アセチル
グルコサミン−6リン酸 2−エピメラーゼ(GlcN
Ac−6P 2−エピメラーゼ)活性を有する菌体また
はその処理物とは、上記のGlcNAc 6−リン酸
からManNAc6−リン酸への変換反応を触媒する活
性を有するものを意味し、上記(A)の反応系に添加す
るN−アセチルノイラミン酸リアーゼ(NeuAcリア
ーゼ)活性を有する菌体またはその処理物とは、上記
のManNAcとピルビン酸を基質としてNeuAcを
合成する反応を触媒する活性を有するものを意味し、上
記(B)の反応系に添加するN−アセチルノイラミン酸
シンセターゼ(NeuAcシンセターゼ)活性を有する
菌体またはその処理物とは、上記のMaNAcとホス
ホエノールピルビン酸(PEP)を基質としてNeuA
cを合成する反応を触媒する活性を有するものを意味
し、上記(A)及び(B)の反応系に添加するCMP−
N−アセチルノイラミン酸シンセターゼ(CMP−Ne
uAcシンセターゼ)活性を有する菌体またはその処理
物とは、上記のNeuAcとCTPを基質としてCM
P−NeuAcを合成する反応を触媒する活性を有する
ものを意味する。
【0020】これらの酵素活性を有する菌体またはその
処理物は、調製の簡便性などの点から、微生物由来のも
のを使用するのが好都合である。微生物由来のGlcN
Ac−6P 2−エピメラーゼ、N−アセチルノイラミ
ン酸リアーゼ、N−アセチルノイラミン酸シンセターゼ
及びCMP−NeuAcシンセターゼは公知の酵素であ
り、常法により調製することができる。
【0021】また、当該酵素活性を増強させるための手
段として、該酵素遺伝子群(J.Bacteriol.,181,47-54,1
999、J.Bacteriol.,181,4526-4532,1999、Nucleic Acid
s.Res.,13,8843-8852,1985、Agric.Biol.Chem.,50,2155
-2158,1986、FEMS Microbiol.Lett.,75,161-166,1992、
J.Biol.Chem.,271,15373-15380,1996、J.Biol.Chem.,26
4,14769-14774,1989、J.Bacteriol.,177,312-319,199
5、Mol.Microbiol.,35,1120-1134,2000)をクローン化
し、菌体内でこれを大量発現させた微生物種を用いる、
いわゆる組換えDNA手法を用いた方法を用いるのが好
適である。その際に、2つ以上の遺伝子を共発現させて
得られる菌体またはその処理物を用いることもできる。
【0022】遺伝子のクローニング、クローン化したD
NA断片を用いた発現ベクターの調製、発現ベクターを
用いた目的とする酵素活性を有する酵素タンパク質の調
製などは、分子生物学の分野に属する技術者にとっては
周知の技術であり、具体的には、例えば「Molecular Cl
oning」(Maniatisら編、Cold Spring Harbor Laborato
ries, Cold Spring Harbor、New York(1982))に記載
の方法に従って行うことができる。
【0023】たとえば、報告されている塩基配列をもと
にプローブを合成し、微生物の染色体DNAより目的と
する酵素活性を有する酵素タンパク質をコードする遺伝
子を含有するDNA断片をクローニングすればよい。ク
ローン化に用いる宿主は特に限定されないが、操作性及
び簡便性から大腸菌を宿主とするのが適当である。
【0024】クローン化した遺伝子の高発現系を構築す
るためには、たとえばマキザムーギルバートの方法(Me
thods in Enzymology,65,499(1980))もしくはダイ
デオキシチェインターミネーター法(Methods in Enzym
ology,101,20(1983))などを応用してクローン化し
たDNA断片の塩基配列を解析して該遺伝子のコーディ
ング領域を特定し、宿主微生物に応じて該遺伝子が菌体
中で自発現可能となるように発現制御シグナル(転写開
始及び翻訳開始シグナル)をその上流に連結した組換え
発現ベクターを作製する。
【0025】ベクターとしては、種々のプラスミドべク
ター、ファージベクターなどが使用可能であるが、大腸
菌菌体内で複製可能であり、適当な薬剤耐性マーカーと
特定の制限酵素切断部位を有し、菌体内のコピー数の高
いプラスミドベクターを使用するのが望ましい。具体的
には、pBR322(Gene,2,95(1975))、pUC
18,pUC19(Gene、33,103(1985))などを例示
することができる。
【0026】作製した組換えべクターを用いて大腸菌を
形質転換する。宿主となる大腸菌としては、例えば組換
えDNA実験に使用されるK12株、C600菌、JM
105菌、JM109菌(Gene, 33, 103-119(1985))な
どが使用可能である。ピルビン酸のNeuAc合成以外
での代謝を減らすため、ピルビン酸代謝に関するlip遺
伝子変異などが導入された大腸菌(例えばW1485l
ip2(ATCC25645))を宿主として使用する
こともできる。大腸菌を形質転換する方法はすでに多く
の方法が報告されており、低温下、塩化カルシウム処理
して菌体内にプラスミドを導入する方法(J.Mol.Bio
l.,53,159(1970))などにより大腸菌を形質転換す
ることができる。
【0027】得られた形質転換体は、当該微生物が増殖
可能な培地中で増殖させ、さらにクローン化した目的と
する酵素活性を有するタンパク質の発現を誘導して菌体
内に当該酵素タンパク質が大量に蓄積するまで培養を行
う。形質転換体の培養は、炭素源、窒素源などの当該微
生物の増殖に必要な栄養源を含有する培地を用いて常法
に従って行えばよい。例えば、培地としてブイヨン培
地、LB培地(1%トリプトン、0.5%イーストエキ
ストラクト、1%食塩)または2×YT培地(1.6%
トリプトン、1%イーストエキストラクト、0.5%食
塩)などの大腸菌の培養に常用されている培地を用い、
30〜50℃の培養温度で10〜50時間程度必要によ
り通気攪拌しながら培養することができる。また、ベク
ターとしてプラスミドを用いた場合には、培養中におけ
るプラスミドの脱落を防ぐために適当な抗生物質(プラ
スミドの薬剤耐性マーカーに応じ、アンピシリン、カナ
マイシンなど)の薬剤を適当量培養液に加えて培養す
る。
【0028】目的の酵素活性を有する菌体としては、上
記の方法で得られる培養液から遠心分離、膜分離などの
固液分離手段で回収したものを例示することができる。
また、回収した菌体を、機械的破壊(ワーリングブレン
ダー、フレンチプレス、ホモジナイザー、乳鉢などによ
る)、凍結融解、自己消化、乾燥(凍結乾燥、風乾など
による)、酵素処理(リゾチームなどによる)、超音波
処理、化学処理(酸、アルカリ処理などによる)などの
一般的な処理法に従って処理して得られる処理物、もし
くは該菌体処理物から目的の酵素活性を有する画分を通
常の酵素の精製手段(塩析処理、等電点沈澱処理、有機
溶媒沈澱処理、透析処理、各種クロマトグラフィー処理
など)を施して得られる粗酵素または精製酵素も菌体処
理物として利用することができる。
【0029】次にCMPからCTPへの変換に使用する
酵母としては、市販のパン酵母、あるいはワイン酵母で
よく、菌体製造の過程が省略できる点で極めて有利であ
る。また、酵母生菌体、酵母乾燥菌体いずれの形態も利
用可能であるが、反応収率、取扱いの容易性などの点か
らは、乾燥酵母菌体を用いるのが好ましい。
【0030】(2)CMP−NeuAcの合成 CMP−NeuAc合成反応に使用するGlcNAc、
ピルビン酸およびCMPは市販されており、この市販品
を使用することができる。使用濃度としては、例えばそ
れぞれ1〜5000mM、好ましくは10〜1000m
Mの範囲から適宜設定することができる。
【0031】(NeuAcリアーゼを用いた方法)CM
P−NeuAcの合成反応は、GlcNAc、CMPお
よびピルビン酸を含有する反応系に、GlcNAc−6
P 2−エピメラーゼ活性を有する菌体またはその処理
物、NeuAcリアーゼ活性を有する菌体またはその処
理物、およびCMP−NeuAcシンセターゼ活性を有
する菌体またはその処理物を反応液1ml当たりそれぞ
れ0.2mg以上、好ましくは2〜100mg、乾燥酵
母を1〜20%(w/v)添加し、50℃以下、好まし
くは15〜40℃で1〜150時間程度、必要により撹
拌しながら反応させることにより実施できる。
【0032】また、上記反応においては、GlcNAc
およびピルビン酸を含有する反応系に、GlcNAc−
6P 2−エピメラーゼ活性を有する菌体またはその処
理物およびNeuAcリアーゼ活性を有する菌体または
その処理物を添加して、50℃以下、好ましくは15〜
40℃で1〜50時間程度反応させてNeuAcを合成
し、次いでCMP、酵母菌体およびCMP−NeuAc
シンセターゼ活性を有する菌体またはその処理物を添加
し、5〜50時間程度反応させてCMP−NeuAcを
合成する2段階の反応を行うことでCMP−NeuAc
の合成収率を向上させることができる。なお、CMPは
あらかじめNeuAc合成時に反応系に添加しておいて
もかまわない。
【0033】(NeuAcシンセターゼを用いた方法)
CMP−NeuAcの合成反応は、GlcNAc及びC
MPを含有する反応系に、GlcNAc−6P 2−エ
ピメラーゼ活性を有する菌体またはその処理物、Neu
Acシンセターゼ活性を有する菌体またはその処理物、
およびCMP−NeuAcシンセターゼ活性を有する菌
体またはその処理物を反応液1ml当たりそれぞれ0.
2mg以上、好ましくは2〜100mg、乾燥酵母を1
〜20%(w/v)添加し、50℃以下、好ましくは1
5〜40℃で1〜150時間程度、必要により撹拌しな
がら反応させることにより実施できる。
【0034】上記のいずれのCMP−NeuAc合成系
においても、必要に応じて無機リン酸、マグネシウムお
よびエネルギー源を添加するのが好ましい。無機リン酸
としては、リン酸カリウムなどをそのまま使用すること
もできるが、好ましくはリン酸緩衝液の形態で使用する
のが好ましい。使用濃度は、たとえば1〜1000m
M、好ましくは10〜400mMの範囲から適宜設定す
ることができる。また、リン酸緩衝液の形式で使用する
場合、緩衝液のpHは5〜10の範囲から適宜設定すれ
ばよい。
【0035】マグネシウムとしては、硫酸マグネシウ
ム、硝酸マグネシウム、塩化マグネシウム等の無機酸の
マグネシウム塩、クエン酸マグネシウム等の有機酸のマ
グネシウム塩を使用することができ、その使用濃度とし
ては1〜1000mMの範囲から適宜設定することがで
きる。エネルギー源としては、グルコース、フラクトー
ス、ショ糖などの糖類、酢酸、クエン酸などの有機酸を
使用することができ、その使用濃度としては、1〜50
00mM、好ましくは10〜1000mMの範囲から適
宜設定することができる。
【0036】このようにして得られたCMP−NeuA
cは、糖ヌクレオチドの通常の単離精製手段(イオン交
換クロマトグラフィー、吸着クロマトグラフィー、塩
析、アフィニティクロマトグラフィーなど)を用いて単
離精製することができる。
【0037】
【発明の効果】本発明のNeuAcリアーゼを用いる方
法は、高価なATPを必要とせず、安価なGlcNA
c、CMP及びピルビン酸から効率的にCMP−Neu
Acを製造することが初めて可能となり、CMP−Ne
uAcの大量合成法として極めて有意義な方法である。
【0038】また、本発明のNeuAcシンセターゼを
用いる方法は、高価なATPを必要とせず、反応系に必
須のホスホエノールピルビン酸(PEP)はグルコース
から酵母並びに大腸菌の生体(代謝)反応により合成・
供給されるので、反応系にホスホエノールピルビン酸
(PEP)を添加する必要がなく、安価なGlcNAc
及びCMPから効率的にCMP−NeuAcを製造する
ことが初めて可能となり、CMP−NeuAcの大量合
成法として極めて有意義な方法である。特に、本発明の
NeuAcシンセターゼを用いる方法は、本発明のNe
uAcリアーゼを用いる方法で用いられる2段階の反応
を必要としない点で、より簡便で優れた方法である。
【0039】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明がこれに限定されないことは明らかであ
る。なお、実施例におけるDNAの調製、制限酵素によ
る切断、T4DNAリガーゼによるDNA連結、並びに
大腸菌の形質転換法は全て「Molecular Cloning, A Lab
oratory Manual, Second Edition」(Sambrookら編、Co
ld spring Harbor Laboratory, Cold Spring Harbor, N
ew York (1989))に従って行った。また、制限酵素、A
mpliTaqDNAポリメラーゼ、T4DNAリガー
ゼは宝酒造(株)より入手した。
【0040】さらに、反応液中のCMP−NeuAcの
定量はHPLC法により行った。具体的には、分離には
YMC社製のODS−HS302カラムを用い、溶出液
として1mM テトラブチルアンモニウム硫酸塩、50
mM 酢酸マグネシウム溶液を用いた。また、NeuA
c等の糖の定量にはHPAE−PAD法によるHPLC
により行った。具体的には、分離、検出にはダイオネク
ス社製のCarboPac PA1カラム、ED40を
用い、溶出液としてA液;0.1N NaOHB液;
0.1N NaOH、0.5M 酢酸ナトリウムを用
い、A液―B液のグラジエントにより行った。
【0041】実施例1 (1)N−アセチルノイラミン酸リアーゼをコードする
nanA遺伝子のクローニング H.influenzae Rd株の染色体DNA(A
TCC51907D)をテンペレートとして、以下に示
す2種類のプライマーDNAを常法に従って合成し、P
CR法によりH.influenzaeのN−アセチル
ノイラミン酸リアーゼ(nanA)遺伝子を増幅した。 プライマー(A):5’- CACCATGGCGAAGATATTGCCGCTCAA
ACTA -3’ プライマー(B):5’- CCGAATTCATTTATGACAAAAATTTCG
CTTTCAAG -3’
【0042】PCRによるnanA遺伝子の増幅は、反
応液100μl中(50mM 塩化カリウム、10mM
トリス塩酸(pH8.3)、1.5mM 塩化マグネ
シウム、0.001% ゼラチン、テンペレートDNA
0.1μg、プライマーDNA(A)(B)各々0.2
μM、AmpliTaq DNAポリメラーゼ 2.5
ユニット)をPerkin-Elmer Cetus Instrument社製 DNA
Thermal Cyclerを用いて、熱変性(94℃、1分)、ア
ニーリング(55℃、1.5分)、ポリメライゼーショ
ン(72℃、3分)のステップを25回繰り返すことに
より行った。
【0043】遺伝子増幅後、反応液をフェノール/クロ
ロホルム(1:1)混合液で処理し、水溶性画分に2倍
容のエタノールを添加しDNAを沈殿させた。沈殿回収
したDNAを文献(Molecular Cloning、前述)の方法
に従ってアガロースゲル電気泳動により分離し、1.2
kb相当のDNA断片を精製した。該DNAを制限酵素
NcoI及びEcoRIで切断し、同じく制限酵素Nc
oI及びEcoRIで消化したプラスミドpTrc99
A(Pharmacia Biotech.社より入手)とT4DNAリガ
ーゼを用いて連結した。連結反応液を用いて大腸菌JM
109株(ATCC53323)を形質転換し、得られ
たアンピシリン耐性形質転換体よりプラスミドpTrc
nanAを単離した。pTrcnanAは、pTrc9
9Aのtrcプロモーター下流のNcoI−EcoRI
切断部位にH.influenzaeのnanA遺伝子
の構造遺伝子を含有するDNA断片が挿入されたもので
ある。
【0044】(2)GlcNAc−6P 2−エピメラ
ーゼをコードするnanE遺伝子のクローニング H.influenzae Rd株の染色体DNAをテ
ンペレートとして、以下に示す2種類のプライマーDN
Aを常法に従って合成し、PCR法によりH.infl
uenzaeのGlcNAc−6P 2−エピメラーゼ
(nanE)遺伝子を増幅した。 プライマー(C):5’- GGTCTAGATTTAAATGAGGGGTGTTAT
ATGT -3’ プライマー(D):5’- TCGTCGACTTATCTTGCAGATTTCACT
GAATTAGCAAACCA -3’
【0045】PCRによるnanE遺伝子の増幅は、反
応液100μl中(50mM 塩化カリウム、10mM
トリス塩酸(pH8.3)、1.5mM 塩化マグネ
シウム、0.001%ゼラチン、テンペレートDNA
0.1μg、プライマーDNA(C)(D)各々0.2
μM、AmpliTaq DNAポリメラーゼ 2.5
ユニット)をPerkin-Elmer Cetus Instrument社製 DNA
Thermal Cyclerを用いて、熱変性(94℃、1分)、ア
ニーリング(55℃、1.5分)、ポリメライゼーショ
ン(72℃、3分)のステップを25回繰り返すことに
より行った。
【0046】遺伝子増幅後、反応液をフェノール/クロ
ロホルム(1:1)混合液で処理し、水溶性画分に2倍
容のエタノールを添加しDNAを沈殿させた。沈殿回収
したDNAを文献の方法(Molecular Cloning、前述)
に従ってアガロースゲル電気泳動により分離し、720
b相当のDNA断片を精製した。該DNAを制限酵素X
baI及びSalIで切断し、同じく制限酵素XbaI
及びSalIで消化したプラスミドpTrc99AとT
4DNAリガーゼを用いて連結した。連結反応液を用い
て大腸菌JM109株を形質転換し、得られたアンピシ
リン耐性形質転換体よりプラスミドpTrc−nanE
を単離した。pTrc−nanEは、pTrc99Aの
trcプロモーター下流のXbaI−SalI切断部位
にH.influenzaeのnanE遺伝子の構造遺
伝子を含有するDNA断片が挿入されたものである。
【0047】(3)nanA、nanE遺伝子共発現プ
ラスミドの構築 上記(1)で得られたpTrcnanAプラスミドを制
限酵素NcoI、EcoRIで切断し、nanA遺伝子
を含むNcoI−EcoRI断片をアガロースゲル電気
泳動を用いて回収した。これを同じくNcoI、Eco
RIで消化した上記(2)で得られたpTrc−nan
EプラスミドとT4DNAライゲースを用いて連結し
た。この連結反応液を用いて大腸菌JM109株を形質
転換し、得られたアンピシリン耐性形質転換体よりプラ
スミドpTrcAEを単離した。pTrcAEは、pT
rc99Aのtrcプロモーター下流のNcoI−Sa
lI切断部位にH.influenzaeのnanA、
nanE遺伝子の構造遺伝子を含有するDNA断片が挿
入されたものである。
【0048】(4)NeuAcの合成 (3)で構築したプラスミドpTrcAEを保持する大
腸菌W1485lip2(ATCC25645)を、1
00μg/mlのアンピシリンを含有する2×YT培地
500mlに植菌し、37℃で振とう培養した。菌体数
が1×10個/mlに達した時点で、培養液に最終濃
度0.2mMになるようにイソプロピルβ−D−チオガ
ラクトピラノシド(IPTG)を添加し、さらに37℃
で26時間振とう培養を続けた。培養終了後、遠心分離
(9,000×g、10分)により25ml培養液分の
菌体50mgを回収し、これに100mM GlcNA
c、20mM 塩化マグネシウム、50mM グルコー
ス、300mM ピルビン酸ナトリウム、0.5%(v
/v)キシレンを含有する200mM リン酸カリウム
緩衝液(pH8.0)5mlを添加し、28℃で攪拌し
ながら反応を行った。14、24時間後に110mgの
ピルビン酸ナトリウムを添加し、48時間で反応液を1
00℃、5分間の熱処理をすることで反応を停止させ
た。得られた反応液を糖分析用HPLC(HPAE−P
AD、ダイオネクス社)で分析したところ、43.7m
MのNeuAcの生成が確認された。なお、対照菌(p
Trc99Aプラスミドを保持する大腸菌W1485l
ip2)を用いて同様の反応を行ったが、NeuAcの
生成を検出することは出来なかった(0.5mM以下の
生成)。
【0049】(4)CMP−NeuAcシンセターゼを
コードするneuA遺伝子のクローニング H.influenzae HI914菌の染色体DN
Aをテンペレートとして、以下に示す2種類のプライマ
ーDNAを常法に従って合成し、PCR法によりH.i
nfluenzaeのCMP−NeuAcシンセターゼ
(neuA)遺伝子を増幅した。 プライマー(E):5’- TGCCATGGTGAAAATAATAATGACAAG
AA -3’ プライマー(F):5’- AACTGCAGTGCAGATCAAAAGTGCGGC
C -3’
【0050】PCRによるneuA遺伝子の増幅は、反
応液100μl中(50mM 塩化カリウム、10mM
トリス塩酸(pH8.3)、1.5mM 塩化マグネ
シウム、0.001%ゼラチン、テンペレートDNA
0.1μg、プライマーDNA(E)(F)各々0.2
μM、AmpliTaq DNAポリメラーゼ 2.5
ユニット)をPerkin-Elmer Cetus Instrument社製 DNA
Thermal Cyclerを用いて、熱変性(94℃、1分)、ア
ニーリング(55℃、1.5分)、ポリメライゼーショ
ン(72℃、3分)のステップを25回繰り返すことに
より行った。
【0051】遺伝子増幅後、反応液をフェノール/クロ
ロホルム(1:1)混合液で処理し、水溶性画分に2倍
容のエタノールを添加しDNAを沈殿させた。沈殿回収
したDNAを文献の方法(Molecular Cloning、前述)
に従ってアガロースゲル電気泳動により分離し、720
b相当のDNA断片を精製した。該DNAを制限酵素N
coI及びPstIで切断し、同じく制限酵素NcoI
I及びPstIで消化したプラスミドpTrc99Aと
T4DNAリガーゼを用いて連結した。連結反応液を用
いて大腸菌JM109株を形質転換し、得られたアンピ
シリン耐性形質転換体よりプラスミドpTrcsiaB
NPを単離した。pTrcsiaBNPは、pTrc9
9Aのtrcプロモーター下流のNcoI−PstI切
断部位にH.influenzaeのneuA遺伝子の
構造遺伝子を含有するDNA断片が挿入されたものであ
る。
【0052】(5)CMP−NeuAcシンセターゼの
調製 プラスミドpTrcsiaBNPを保持する大腸菌JM
109菌を、100μg/mlのアンピシリンを含有す
る2×YT培地100mlに植菌し、37℃で振とう培
養した。4×10個/mlに達した時点で、培養液に
最終濃度0.25mMになるようにIPTGを添加し、
さらに37℃で6時間振とう培養を続けた。培養終了
後、遠心分離(9,000×g,10分)により菌体を
回収し、5mlの緩衝液(100mM トリス塩酸(p
H7.8)、10mM MgCl)に懸濁した。超音
波処理を行って菌体を破砕し、さらに遠心分離(20,
000×g、10分)により菌体残さを除去した。
【0053】このように得られた上清画分を酵素液と
し、酵素液におけるCMP−NeuAcシンセターゼ活
性を測定した結果を対照菌(pTrc99Aを保持する
大腸菌K−12株 JM109)と共に下記表1に示
す。なお、本発明におけるCMP−NeuAcシンセタ
ーゼ活性の単位(ユニット)は、以下に示す方法で5’
−CMPとN−アセチルノイラミン酸からのCMP−N
euAcの合成活性を測定、算出したものである。
【0054】(CMP−NeuAcシンセターゼ活性の
測定と単位の算出法)50mM トリス塩酸緩衝液(p
H8.0)、20mM 塩化マグネシウム、5mM C
TPおよび10mM N−アセチルノイラミン酸に、C
MP−NeuAcシンセターゼを添加して37℃で5分
反応させる。また、CMP−NeuAcシンセターゼの
代わりにpTrc99Aを保持する大腸菌JM109株
の菌体破砕液を用い同様の反応を行い、これをコントロ
ールとした。反応液に2倍量の70%エタノールを添加
して反応を停止し、これを希釈した後HPLCによる分
析を行った。分離にはYMC社製HS−302カラムを
用い、溶出液として50mM酢酸マグネシウムと1mM
テトラブチルアンモニウム水溶液の混合液を用いた。H
PLC分析結果から反応液中のCMP−NeuAcの量
を算出し,37℃で1分間に1μmoleのCMP−N
euAcを合成する活性を1単位(ユニット)としてC
MP−NeuAcシンセターゼ活性を算出した。
【0055】
【表1】
【0056】(6)CMP−NeuAcの合成 上記(3)で構築したプラスミドpTrcAEを保持す
る大腸菌 K−12株ME8417(FERM BP−
6847:平成11年8月18日 特許生物寄託センタ
ーに寄託)を、100μg/mlのアンピシリンを含有
する2×YT培地500mlに植菌し、37℃で振とう
培養した。菌体数が4×10個/mlに達した時点
で、培養液に最終濃度0.2mMになるようにIPTG
を添加し、さらに37℃で8.5時間振とう培養を続け
た。培養終了後、遠心分離(9、000×g、10分)
により25ml培養液分の菌体50mgを回収し、これ
に50mM CMP、100mM GlcNAc、20
mM 塩化マグネシウム、50mM グルコース、25
0mM ピルビン酸ナトリウム、0.5%(v/v)キ
シレンを含有する200mM リン酸カリウム緩衝液
(pH8.0)5mlを添加し、28℃で攪拌しながら
反応を行った。
【0057】反応開始24時間後に乾燥パン酵母(オリ
エンタル酵母社製)250mg、上記(5)で調製した
CMP−NeuAcシンセターゼ活性(3.4unit
s/ml反応液)を有する酵素調製物及び1M 塩化マ
グネシウム溶液 100μlを添加し、合計62時間反
応させた。なお、反応開始14時間後に110mgのピ
ルビン酸ナトリウムを、24、38時間後に110mg
ピルビン酸ナトリウム、180mgグルコースを、48
時間後に55mgピルビン酸ナトリウム、180mgグ
ルコースをそれぞれ添加した。反応液上清をHPLCに
より分析したところ、21.4mMのCMP−NeuA
cが生成することが認められた。
【0058】比較例1 (1)CMPカイネースをコードするcmk遺伝子のク
ローニング 大腸菌JM109株の染色体DNAを斉藤と三浦の方法
(Biochim. Biopys. Acta., 72, 619 (1963))で調製
した染色体DNAをテンペレートとして、以下に示す2
種類のプライマーDNAを常法に従って合成し、PCR
法により大腸菌のCMPカイネース(cmk)遺伝子を
増幅した。 プライマー(G):5’- TTGAATTCTAAGGAGATAAAGATGACG
GCAATT -3’ プライマー(H):5’- TTGAGCTCTGCAAATTCGGTCGCTTAT
GCG -3’
【0059】PCRによるcmk遺伝子の増幅は、反応
液100μl中(50mM 塩化カリウム、10mM
トリス塩酸(pH8.3)、1.5mM 塩化マグネシ
ウム、0.001%ゼラチン、テンペレートDNA0.
1μg、プライマーDNA(G)(H)各々0.2μ
M、AmpliTaq DNAポリメラーゼ 2.5ユ
ニット)をPerkin-Elmer Cetus Instrument社製 DNA Th
ermal Cyclerを用いて、熱変性(94℃、1分)、アニ
ーリング(55℃、1.5分)、ポリメライゼーション
(72℃、3分)のステップを25回繰り返すことによ
り行った。
【0060】遺伝子増幅後、反応液をフェノール/クロ
ロホルム(1:1)混合液で処理し、水溶性画分に2倍
容のエタノールを添加しDNAを沈殿させた。沈殿回収
したDNAを文献の方法(Molecular Cloning、前述)
に従ってアガロースゲル電気泳動により分離し、720
b相当のDNA断片を精製した。該DNAを制限酵素E
coRI及びSacIで切断し、同じく制限酵素Eco
RI及びSacIで消化したプラスミドpTrc99A
とT4DNAリガーゼを用いて連結した。連結反応液を
用いて大腸菌JM109株を形質転換し、得られたアン
ピシリン耐性形質転換体よりプラスミドpTrcCMK
ABを単離した。pTrcCMKABは、pTrc99
Aのtrcプロモーター下流のEcoRI−SacI切
断部位に大腸菌のcmk遺伝子の構造遺伝子を含有する
DNA断片が挿入されたものである。
【0061】(2)cmk、neuA遺伝子共発現プラ
スミドの構築 実施例2で得られたpTrcsiaBNPプラスミドを
制限酵素NcoI、EcoRIで切断し、neuA遺伝
子を含むNcoI−EcoRI断片をアガロースゲル電
気泳動を用いて回収した。これを同じくNcoI、Ec
oRIで消化した上記比較例(1)のpTrcCMKA
BプラスミドとT4ライゲースを用いて連結した。この
連結反応液を用いて大腸菌JM109株を形質転換し、
得られたアンピシリン耐性形質転換体よりプラスミドp
TrcSBCKを単離した。pTrcSBCKは、pT
rc99Aのtrcプロモーター下流のNcoI−Sa
cI切断部位にH.influenzaeのneuA遺
伝子及び大腸菌のcmk遺伝子の構造遺伝子を含有する
DNA断片が挿入されたものである。
【0062】(3)CMP−NeuAcの合成 実施例1で調製した大腸菌ME8417/pTrcAE
の25ml培養分の集菌体50mgに、100mM G
lcNAc、20mM 塩化マグネシウム、50mM
グルコース、250mM ピルビン酸ナトリウム、0.
5%(v/v)キシレンを含有する200mM リン酸
カリウム緩衝液(pH8.0)2.5mlを添加し、2
8℃で攪拌しながら24時間反応を行った。上記(2)
で構築したプラスミドpTrcSBCKを保持する大腸
菌ME8417株の25ml培養分の集菌体50mgと
100mM CMP、20mM 塩化マグネシウム、2
50mM ピルビン酸ナトリウムを含有する200mM
リン酸カリウム緩衝液(pH8.0)2.5mlを添
加後、超音波処理を行った。
【0063】反応開始24時間後、上記の超音波処理液
2.5mlを添加し、更に28℃で攪拌しながら反応を
行った。なお、反応開始14、24時間後に55mg、
38時間後に110mgのピルビン酸ナトリウムを添加
した。合計48時間反応後、反応液上清をHPLCによ
り分析したところ、CMP−NeuAcの生成量は6.
28mMであった。
【0064】実施例2 (1)N−アセチルノイラミン酸シンセターゼをコード
するneuB1遺伝子のクローニング Campylobacter jejuni 1652
株の染色体DNAをテンペレートとして、以下に示す2
種類のプライマーDNAを常法に従って合成し、PCR
法によりN−アセチルノイラミン酸シンセターゼ(ne
uB1)遺伝子を増幅した。 プライマー(I):5’- TACGATTATTTTCCTGATGCTC -3’ プライマー(J):5’- TCTCCAAGCTGCATTAAACGCC -3’
【0065】PCRによるneuB1遺伝子の増幅は、
反応液100μl中(50mM 塩化カリウム、10m
M トリス塩酸(pH8.3)、1.5mM 塩化マグ
ネシウム、0.001%ゼラチン、テンペレートDNA
0.1μg、プライマーDNA(A)(B)各々0.2
μM、AmpliTaq DNAポリメラーゼ 2.5
ユニット)をPerkin-Elmer Cetus Instrument社製 DNA
Thermal Cyclerを用いて、熱変性(94℃、1分)、ア
ニーリング(55℃、1.5分)、ポリメライゼーショ
ン(72℃、3分)のステップを30回繰り返すことに
より行った。
【0066】遺伝子増幅後、反応液をフェノール/クロ
ロホルム(1:1)混合液で処理し、水溶性画分に2倍
容のエタノールを添加しDNAを沈殿させた。沈殿回収
したDNAを文献(Molecular Cloning、前述)の方法
に従ってアガロースゲル電気泳動により分離し、2.2
kb相当のDNA断片を精製した。該DNA断片をテン
プレートとして、以下に示す2種類のプライマーDNA
を常法に従って合成し、再度PCR法によりC.jej
uniのneuB1遺伝子を増幅した。 プライマー(K):5’-AAGGATCCTCTAGTGAGGCTTATGGAA-
3’ プライマー(L):5’-GTCTGCAGATTTAATCTTAGAATAATCA
GCCC-3’
【0067】PCRによるneuB1遺伝子の増幅は、
反応液100μl中(50mM 塩化カリウム、10m
M トリス塩酸(pH8.3)、1.5mM 塩化マグ
ネシウム、0.001%ゼラチン、テンペレートDNA
0.1μg、プライマーDNA(A)(B)各々0.2
μM、AmpliTaq DNAポリメラーゼ 2.5
ユニット)をPerkin-Elmer Cetus Instrument社製 DNA
Thermal Cyclerを用いて、熱変性(94℃、1分)、ア
ニーリング(55℃、1.5分)、ポリメライゼーショ
ン(72℃、3分)のステップを25回繰り返すことに
より行った。
【0068】遺伝子増幅後、反応液をフェノール/クロ
ロホルム(1:1)混合液で処理し、水溶性画分に2倍
容のエタノールを添加しDNAを沈殿させた。沈殿回収
したDNAをアガロースゲル電気泳動により分離し、
1.2kb相当のDNA断片を精製した。該DNAを制
限酵素BamHI及びPstIで切断し、同じく制限酵
素BamHI及びPstIで消化したプラスミドpTr
c99A(Pharmacia Biotech.社よ
り入手)とT4DNAリガーゼを用いて連結した。連結
反応液を用いて大腸菌JM109株を形質転換し、得ら
れたアンピシリン耐性形質転換体よりプラスミドpTr
cneuB1を単離した。pTrcneuB1は、pT
rc99Aのtrcプロモーター下流のBamHI−P
stI切断部位にC.jejuniのneuB1遺伝子
の構造遺伝子を含有するDNA断片が挿入されたもので
ある(FERM P−18905:平成14年6月25
日特許生物寄託センターに寄託)。
【0069】(2)nanE、neuB1遺伝子共発現
プラスミドの構築 上記(1)で得られたpTrcneuB1プラスミドを
制限酵素BamHIで切断後、T4DNAポリメラーゼ
を用いて切断面を平滑化した。これを制限酵素PstI
で切断し、neuB1遺伝子を含む(BamHI)−P
stI断片をアガロースゲル電気泳動を用いて回収し
た。続いて実施例1の(2)で得られたpTrcnan
Eプラスミドを制限酵素SalIで切断後、T4DNA
ポリメラーゼを用いて切断面を平滑化し、更に制限酵素
PstIで切断した。これと上記で得られたneuB1
遺伝子を含む(BamHI)−PstI断片とをT4D
NAライゲースを用いて連結した。この連結反応液を用
いて大腸菌JM109株を形質転換し、得られたアンピ
シリン耐性形質転換体よりプラスミドpTrcNENB
を単離した。pTrcNENBは、pTrc99Aのt
rcプロモーター下流のXbaI−PstI切断部位に
H.influenzaeのnanE遺伝子、並びに
C.jejuniのneuB1遺伝子の構造遺伝子を含
有するDNA断片が挿入されたものである。
【0070】(3)CMP−NeuAcの合成 上記(2)で調製したプラスミドpTrcNENBを保
持する大腸菌MC1061株(ATCC53338)の
25ml培養液分の菌体50mgに50mMCMP、1
00mM GlcNAc、30mM 塩化マグネシウ
ム、200mMグルコース、100mM ピルビン酸ナ
トリウム、0.5%(v/v)キシレン、4%(w/
v)乾燥パン酵母(オリエンタル酵母社製)、並びに実
施例1の(5)で調製したCMP−NeuAcシンセタ
ーゼ活性(1.7units/ml反応液)を有する酵
素調製物を含有する175mM リン酸カリウム緩衝液
(pH8.0)5mlを添加し、28℃で攪拌しながら
72時間反応を行った。なお、反応開始14、24、3
8、48、62時間後に180mgグルコースをそれぞ
れ添加した。反応液上清をHPLCにより分析したとこ
ろ、25.6mMのCMP−NeuAc生成が認められ
た。
【0071】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Yamasa Corporation <120> Process for producing cytidine 5'-monophospho-N-acetylneuraminic acid <130> YP2002-011 <140> <141> <160> 12 <170> PatentIn Ver. 2.1 <210> 1 <211> 31 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> primer for amplification of nanA gene <400> 1 caccatggcg aagatattgc cgctcaaact a 31 <210> 2 <211> 35 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> primer for amplification of nanA gene <400> 2 ccgaattcat ttatgacaaa aatttcgctt tcaag 35 <210> 3 <211> 31 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> primer for amplification of nanE gene <400> 3 ggtctagatt taaatgaggg gtgttatatg t 31 <210> 4 <211> 41 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> primer for amplification of nanE gene <400> 4 tcgtcgactt atcttgcaga tttcactgaa ttagcaaacc a 41 <210> 5 <211> 29 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> primer for amplification of neuA gene <400> 5 tgccatggtg aaaataataa tgacaagaa 29 <210> 6 <211> 28 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> primer for amplification of neuA gene <400> 6 aactgcagtg cagatcaaaa gtgcggcc 28 <210> 7 <211> 33 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> primer for amplification of cmk gene <400> 7 ttgaattcta aggagataaa gatgacggca att 33 <210> 8 <211> 30 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> primer for amplification of cmk gene <400> 8 ttgagctctg caaattcggt cgcttatgcg 30 <210> 9 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> primer for amplification of neuB1 gene <400> 9 tacgattatt ttcctgatgc tc 22 <210> 10 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> primer for amplification of neuB1 gene <400> 10 tctccaagct gcattaaacg cc 22 <210> 11 <211> 27 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> primer for amplification of neuB1 gene <400> 11 aaggatcctc tagtgaggct tatggaa 27 <210> 12 <211> 32 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> primer for amplification of neuB1 gene <400> 12 gtctgcagat ttaatcttag aataatcagc cc 32
【0072】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N−アセチルグルコサミン(GlcNA
    c)、ピルビン酸およびシチジン5'−モノリン酸(C
    MP)を含有する反応系に、酵母菌体、N−アセチルグ
    ルコサミン−6リン酸 2−エピメラーゼ(GlcNA
    c−6P 2−エピメラーゼ)活性を有する菌体または
    その処理物、N−アセチルノイラミン酸リアーゼ(Ne
    uAcリアーゼ)活性を有する菌体またはその処理物お
    よびCMP−N−アセチルノイラミン酸シンセターゼ
    (CMP−NeuAcシンセターゼ)活性を有する菌体
    またはその処理物を添加し、反応させることを特徴とす
    る、CMP−N−アセチルノイラミン酸(CMP−Ne
    uAc)の製造法。
  2. 【請求項2】 N−アセチルグルコサミン(GlcNA
    c)およびピルビン酸を含有する反応系に、N−アセチ
    ルグルコサミン−6リン酸 2−エピメラーゼ(Glc
    NAc−6P 2−エピメラーゼ)活性を有する菌体ま
    たはその処理物およびN−アセチルノイラミン酸リアー
    ゼ(NeuAcリアーゼ)活性を有する菌体またはその
    処理物を添加してN−アセチルノイラミン酸(NeuA
    c)を合成し、続けて、この反応系にシチジン5'−モ
    ノリン酸(CMP)、酵母菌体およびシチジン5'−モ
    ノリン酸N−アセチルノイラミン酸シンセターゼ(CM
    P−NeuAcシンセターゼ)活性を有する菌体または
    その処理物を添加してCMP−N−アセチルノイラミン
    酸(CMP−NeuAc)を合成する、請求項1記載の
    製造法。
  3. 【請求項3】 N−アセチルグルコサミン(GlcNA
    c)およびシチジン5’−モノリン酸(CMP)を含有
    する反応系に、酵母菌体、N−アセチルグルコサミン−
    6リン酸 2−エピメラーゼ(GlcNAc−6P 2−
    エピメラーゼ)活性を有する菌体またはその処理物、N
    −アセチルノイラミン酸シンセターゼ(NeuAcシン
    セターゼ)活性を有する菌体またはその処理物およびC
    MP−N−アセチルノイラミン酸シンセターゼ(CMP
    −NeuAcシンセターゼ)活性を有する菌体またはそ
    の処理物を添加し、反応させることを特徴とする、CM
    P−N−アセチルノイラミン酸(CMP−NeuAc)
    の製造法。
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