JP2003092848A - 回転電機の冷却構造 - Google Patents

回転電機の冷却構造

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JP2003092848A
JP2003092848A JP2001282927A JP2001282927A JP2003092848A JP 2003092848 A JP2003092848 A JP 2003092848A JP 2001282927 A JP2001282927 A JP 2001282927A JP 2001282927 A JP2001282927 A JP 2001282927A JP 2003092848 A JP2003092848 A JP 2003092848A
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sealing plate
stator core
convex
stator
cooling
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JP2001282927A
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English (en)
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Hisashi Sakata
坂田  尚志
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアギャップを縮小化しながら冷却液の液漏
れを確実に防止できる冷却構造を提供する。 【解決手段】 インシュレータ5を介してコイル3を巻
回してなる複数のステータコア2,2…を組み合わせて
ステータ1とし、コイル3を収容するスロット24の一
部を冷却油を通流させるための冷却通路として使用す
る。スロット24の開口部側には絶縁性のアンダープレ
ート6を配置し、その上に同じく絶縁性の冷却油密閉プ
レート4をステータ内周面とほぼ面一状態となるように
配置する。ステータコア2,2…と冷却油密閉プレート
4とを凹凸係合部50をもって係合させることで、冷却
油の液漏れ防止のためのシールを施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機の冷却構
造に関し、特にモータのステータを効率良く冷却するた
めにステータコイルが収容されるスロットの一部を冷却
通路として利用して、これに冷却油等の冷却液を通流さ
せることで強制冷却するようにした回転電機の冷却構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の回転電機の冷却構造として、例
えば特許第2716286号公報に記載されているよう
に、内周面側が開口するようにステータコアに形成され
たスロットに巻線を収容配置するとともに、各スロット
の開口部を樹脂の充填をもって閉塞することでその巻線
と樹脂充填部とで囲まれた部分を冷却液の通路とする一
方、上記樹脂充填部と一体成形するべくステータコアの
内周面全体を環状の樹脂被覆層で被覆したものが知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構造
では、ステータの内周面全体が樹脂被覆層をもって被覆
されているため、その分だけステータ内周面とロータ外
周面とのなすエアギャップが広がることとなり、回転電
機の性能を十分に引き出せないばかりでなく、回転電機
全体の大型化が余儀なくされることとなって好ましくな
い。
【0004】また、各スロットを閉塞するための樹脂充
填部のみを残してステータ内周面を被覆している樹脂被
覆層を省いた場合には、ステータコアと樹脂充填部とで
は線膨張係数が異なることから、ステータコアの熱膨張
収縮時に両者の接合面に剥離が生じ、冷却液の漏れを誘
発しやすい。そして、液漏れが発生すると、上記のエア
ギャップが冷却液で満たされてしまい、ロータフリクシ
ョンの増加に伴い回転電機の性能が低下するという問題
点があった。
【0005】本発明はこのような従来の課題に着目して
なされたもので、とりわけエアギャップの極小化を図り
つつ冷却液の液漏れを確実に防止できるようにした回転
電機の冷却構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ステータコアのスロットにインシュレータを介して
コイルを収容するとともに、スロットのステータ内周側
開口部付近にアンダープレートを配設して、そのアンダ
ープレートの上に樹脂材料の充填をもって密閉プレート
を形成することにより、前記スロットの開口部を閉塞し
てスロット内部に冷却通路を形成してなるステータと、
このステータと組み合わされる回転自在なロータとを備
え、前記冷却通路に冷却油等の冷却液を通流させること
で強制冷却するようにした回転電機の冷却構造を前提と
している。
【0007】その上で、前記密閉プレートをステータコ
アの内周面とほぼ面一状態となるように形成するととも
に、密閉プレートの側面部とステータコアとを凹凸係合
とすることで液漏れ防止のためのシールを施したことを
特徴としている。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1の記載
を前提として、前記密閉プレートのほぼ中央部に、ステ
ータの熱膨張収縮に伴う歪みを吸収するための歪み吸収
部が形成されていることを特徴としている。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2の記載
を前提として、前記密閉プレートのほぼ中央部の歪み吸
収部は、ステータコアと凹凸係合することになる側面部
の厚み寸法よりも薄肉化された部位をもって形成されて
いることを特徴としている。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかの記載を前提として、前記密閉プレートとステ
ータコアとの凹凸係合部において、凸部先端長さよりも
凸部根元長さの方が短いあり溝形状にしたことを特徴と
している。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかの記載を前提として、前記密閉プレートとステ
ータコアとの凹凸係合部において、凸部がステータコア
側に、その凸部を受容する凹部が密閉プレート側にそれ
ぞれ設けられていることを特徴としている。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかの記載を前提として、前記密閉プレートとステ
ータコアとの凹凸係合部において、凸部が密閉プレート
側に、その凸部を受容する凹部がステータコア側にそれ
ぞれ設けられていることを特徴としている。
【0013】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ステー
タの内周面が樹脂層で被覆されていないのでエアギャッ
プを小さくすることができるとともに、アンダープレー
トのほか密閉プレートとステータコアとの凹凸係合によ
ってシールされることから、ロータ側への冷却液の液漏
れを確実に防止でき、回転電機の性能が大幅に向上す
る。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、密閉プレ
ートに歪み吸収部が設けられているため、ステータが熱
的影響で膨張もしくは収縮したとしても密閉プレートは
その変位に忠実に追従することから、請求項1に記載の
発明と同様の効果に加えて、ステータコアと密閉プレー
トとの接合部での剥離を未然に防止できる効果がある。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、密閉プレ
ートに厚みの変化を持たせることで歪み吸収部を形成し
ているため、請求項2に記載の発明と同様の効果に加え
て、部品点数を増やすことなしに、ステータコアと密閉
プレートとの接合部での熱膨張収縮に伴う剥離を未然に
防止できる効果がある。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、密閉プレ
ートとステータコアとの凹凸係合部をあり溝形状のもの
としたため、その凹凸係合部がシール効果とともに抜け
止め効果を発揮するようになり、請求項1〜3のいずれ
かに記載の発明と同様の効果に加えて、ステータコアと
密閉プレートとの接合部での剥離を未然に防止しつつ液
漏れを確実に防止できる効果がある。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、上記凹凸
係合部を形成することになる凸部がステータコア側に、
その凸部を受容する凹部が密閉プレート側にそれぞれ設
けられているため、請求項1〜4のいずれかに記載の発
明と同様の効果に加えて、ステータコアに流れる磁束を
凸部根元長さの部分で絞ることとなり、ステータコアか
らの漏れ磁束を抑制できる効果がある。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、上記凹凸
係合部を形成することになる凸部が密閉プレート側に、
その凸部を受容する凹部がステータコア側にそれぞれ設
けられているため、請求項1〜4のいずれかに記載の発
明と同様の効果に加えて、ステータコアに流れる磁束が
凹部相当部で一旦絞られた上で緩やかにステータコアの
内周側で広がることとなり、ステータコアを流れる磁力
線を滑らかに繋ぎ正弦波に近付けることで高調波を抑制
できる効果がある。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜5は本発明の好ましい第1
の実施の形態を示す図であり、特に図1は回転電機の車
両搭載状態を示している。
【0020】図1に示すように、回転電機100は車体
骨格部材200の前部に収容配置され、車両走行中の振
動を直接受けないようにフロントマウント201やリヤ
マウント(図示省略してある)およびアクスルマウント
204を介して、トランスアクスル203とともにフロ
ントメンバー202とフロントサスペンションメンバー
(図示省略してある)に連結,支持されている。また、
回転電機100はトランスアクスル203に図示外のボ
ルトとナットにて締結されており、回転電機100のロ
ータシャフトとトランスアクスル203のメインシャフ
トとは相互にスプライン嵌合されていることから、回転
電機100の駆動力がトランスアクスル203を介して
車軸に伝達されてその車軸が回転駆動されることにな
る。
【0021】図2は回転電機100の縦断面図を、図3
は図2のB−B線に沿う断面図をそれぞれ示しており、
ロータ90は、鋼材製のロータシャフト91と、電磁鋼
板の薄板を多数積層してなるロータコア92のほか、非
磁性体からなる端板93a,93bおよび永久磁石94
とから構成される。ロータコア92と端板93a,93
bは、一定圧で押圧された状態でロータシャフト91に
焼きばめ圧入され、永久磁石94をロータコア92に挿
入接着した後に、端板93a,93bがロータシャフト
91に対して溶接固定される。また、ロータ90はベア
リング104a,104bを介してフロントカバー10
1aおよびリヤカバー101bに回転自在に支持されて
いるとともに、フロントカバー101aにはダストシー
ル105が取り付けられている。
【0022】一方、ステータ1はケース106に圧入固
定されており、ケース106の前後面には上記のフロン
トカバー101aとリヤカバー101bがOリング10
2aまたは102bを介して装着されて、図示しないボ
ルトにて締結されている。また、フロントカバー101
aとリヤカバー101bには断面凹形状をなすシールリ
ング103aまたは103bが装着されており、このシ
ールリング103a,103bに後述する冷却油密閉プ
レート4が挿入されて圧接することで、ステータ1の両
側に密閉されたコイルエンド室109,110が形成さ
れる。
【0023】ステータ1は、電磁鋼板の薄板が多数積層
されたステータコア2と、絶縁材からなるインシュレー
タ5、銅線からなるコイル3のほか、絶縁材からなるア
ンダープレート6および同じく絶縁樹脂材からなる冷却
油密閉プレート4とから構成される。ここで、上記冷却
油密閉プレート4に使用される絶縁樹脂材としては、そ
の線膨張係数がステータコア2に使用される電磁鋼板の
それよりも大きいものが使用される。
【0024】ステータ1は、円周方向で複数に分割され
たステータコア2,2…をもって形成されていて、各ス
テータコア2,2…にはインシュレータ5を介してコイ
ル3が巻回されていることから、コイル3が巻回された
各ステータコア2,2…をバックティース側面の嵌合凸
部22および嵌合凹部23をもって相互に嵌合させなが
ら円環状に組み合わせた上で溶接等にて相互に固定する
ことにより構成される。したがって、隣接するステータ
コア2,2同士の間にはステータ1の内周面側に向かっ
て開口するスロット24が形成され、このスロット24
は後述する冷却油が通流することになる冷却通路として
機能することになる。
【0025】図3に示すように、スロット24の開口側
にはアンダープレート6が配設され、さらにアンダープ
レート6の上側には先に述べたような絶縁樹脂材の充填
をもって形成された冷却油密閉プレート4がステータコ
ア2の内周面とほぼ面一状態となるように配設される。
この冷却油密閉プレート4は、図2に示すようにステー
タ1の両側に所定量だけ突出している。アンダープレー
ト6は、冷却油密閉プレート4となるべき可塑状態の絶
縁樹脂材が充填される際にその樹脂の成形圧でインシュ
レータ5に密着し、もって冷却油密閉プレート4となる
べき可塑状態の絶縁樹脂材がスロット24側に漏れ出さ
ないように阻止する機能を有する。
【0026】また、上記冷却油密閉プレート4は、ステ
ータ1の軸心方向長さに相当する部分では各スロット2
4ごとに相互に独立してはいても、ステータ1の両側か
ら突出する部分では筒状部40として相互に一体のもの
として形成されていて、この筒状部40がシールリング
103a,103bに圧接することにより先に述べたよ
うにコイルエンド室109,110が形成されている。
【0027】上記ケース106には、コイルエンド室1
09に連通するようにして冷却液である冷却油の供給口
107と、同じくコイルエンド室110に連通する冷却
油の吐出口108がそれぞれ形成されている。冷却液で
ある冷却油は、図示しないオイルポンプにより供給口1
07に圧送され、一方のコイルエンド室109を満たし
た後にステータ1内の各スロット24,24…を冷却通
路として通過し、さらに他方のコイルエンド室110を
満たした後に吐出口108から図示しないオイルクーラ
ーに向けて吐出される。なお、図2には冷却油の流れを
符号111で示す。このように、冷却油が一方のコイル
エンド室109と各スロット24,24…および他方の
コイルエンド室110を通過することで、ステータコア
2とコイル3とを強制冷却してそれらの発熱を抑制する
ことができる。
【0028】同時に、冷却油密閉プレート4はステータ
コア2の内周面とほぼ面一状態をなしていて、そのステ
ータ内周側に何ら突出するものではないから、ロータ9
との間のエアギャップを一段と小さくできることにな
る。
【0029】その一方、冷却油の通流によってもステー
タコア2とコイル3の発熱を完全に抑制することは難し
く、ステータ1は熱的影響による膨張もしくは収縮を余
儀なくされる。このステータ1の熱膨張もしくは熱収縮
に備えてのステータ1のシール構造の詳細を図4,5に
示す。
【0030】図4,5に示すように、ステータコア2の
うち冷却油密閉プレート4と接することになる部分には
予め矩形状の凸部25が形成されている一方、先に述べ
たように絶縁樹脂材の充填をもって形成される冷却油密
閉プレート4側には上記凸部25を受容するための凹部
41が形成されていて、両者は凹凸係合部50を構成し
ている。また、冷却油密閉プレート4の幅方向のほぼ中
央部には、上記凹凸係合部50の接合面に発生する歪み
を吸収するべく可撓性を付与するために歪み吸収部42
が形成されている。この歪み吸収部42は、冷却油密閉
プレート4の両側面から幅方向のほぼ中央部に向けてそ
の肉厚寸法を漸次小さくして、幅方法のほぼ中央部の厚
み寸法T2を両側面の厚み寸法T1よりも薄肉化するこ
とで形成される。
【0031】したがって、回転電機100の運転に伴い
ステータ1が熱膨張する際には、アンダープレート6と
冷却油密閉プレート4とで実質的に二重シール構造とな
っているのに加えて、ステータコア2側の凸部25のう
ち一部の面25a,25c,25eと、冷却油密閉プレ
ート4側の凹部41のうち一部の面41a,41c,4
1eとが、それぞれの部材の熱膨張により相互に密着し
てシール効果を発揮することから、スロット24を通過
する冷却油のロータ90側への液漏れを未然に防止でき
ることになる。
【0032】また、回転電機100の周囲の環境のため
に低温状態となり、ステータ1が熱収縮する際には、冷
却油密閉プレート4の線膨張係数がステータコア2のそ
れよりも大きいことから、ステータコア2側の凸部25
の一部の面25b,25dに、冷却油密閉プレート4側
の凹部41の一部の面41b,41dが密着してシール
効果を発揮することから、上記と同様にして冷却油のロ
ータ90側への液漏れを未然に防止できるようになる。
【0033】この場合において、上記のように冷却油密
閉プレート4の幅方向中央部に相対的に薄肉の歪み吸収
部42を形成することによって、その歪み吸収部42が
伸縮変形可能なように可撓性を具備させてあることか
ら、ステータ1が熱収縮した際に、上記凹凸係合部50
における接合面が剥離しないように相対的に薄肉の歪み
吸収部42が積極的に伸縮変形して、その凹凸係合部5
0での液漏れを防止することができる。
【0034】このように第1の実施の形態によれば、ス
テータ1の内周面が樹脂層で被覆されていないので、そ
の分だけエアギャップを小さくでき、しかもコイル3が
収容されたスロット24はアンダープレート6で閉塞さ
れた上で密閉プレート4の側面部とステータコア2との
凹凸係合によってシールされて、実質的に二重シール構
造となっているため、ステータ1側からロータ90側へ
の液漏れを確実に防止できるようになる。また、凹凸係
合部50がシール機能と抜け止め機能とを併せ持つこと
から、ステータコア2と密閉プレート4との接合部にお
ける剥離防止効果と液漏れ防止効果が効果的に発揮され
るようになる。その上、歪み吸収部42を有する密閉プ
レート4はステータ1の膨張もしくは収縮変位に追従す
ることからステータコア2と密閉プレート4との接合部
での剥離を未然に防止できるようになる。
【0035】図6には本発明の第2の実施の形態を示
す。この実施の形態では、図4と比較すると明らかなよ
うに、ステータコア2と冷却油密閉プレート4との凹凸
係合部51の形状として、凸部先端長さL1よりも凸部
根元長さL2を短くしたいわゆるあり溝形状とした点で
第1の実施の形態のものと異なっている。
【0036】この第2の実施の形態では、ステータ1が
熱収縮した際に、ステータコア2側の凸部25の一部で
ある傾斜面25b,25dが、冷却油密閉プレート4側
の凹部41の一部である同じく傾斜面41b,41dを
引っ張ることで両者の接合面がより密着してシールされ
ることになる。その結果として、凹凸係合部51での剥
離防止と、その凹凸係合部51からの冷却油の液漏れを
より確実に防止できるようになる。その上、ステータコ
ア2の凸部根元長さL2を極力短くすることで、ステー
タコア2を流れる磁束を凸部根元長さL2の部分で絞る
こととなり、ステータコア2からの磁束の漏れを抑制で
きる。
【0037】図7には本発明の第3の実施の形態を示
す。この実施の形態では、図6と比較すると明らかなよ
うに、ステータコア2と冷却油密閉プレート4との凹凸
係合部52において、その凸部53と凹部54の相対位
置関係を逆にした点で第2の実施の形態のものと異なっ
ている。
【0038】この実施の形態によれば、凹部54がステ
ータコア2側に、凸部53が冷却油密閉プレート4側に
それぞれ設けられていることから、ステータコア2を流
れる磁束が凹部54相当部で一旦絞られた上で緩やかに
ステータコアの内周側で広がることになり、ステータコ
ア2を流れる磁力線を滑らかに繋いで正弦波に近付ける
ことで高調波を抑制できるようになる。
【0039】ここで、上記凹凸係合部の第4,5の実施
の形態として、例えば図8のような丸形の凹凸係合部5
5や図9のような三角形の凹凸係合部56のほか、図
8,9における凹部と凸部の相対位置関係を逆にしたも
のを採用しても上記と同様のシール効果を期待できる。
【0040】そして、さらなるシール効果の向上を図る
場合には、ステータコア2と一体化するように冷却油密
閉プレート4を樹脂成形した後に、ステータコア2と冷
却油密閉プレート4との凹凸係合部50,51,52お
よび55,56に絶縁樹脂を含浸処理するのが望まし
い。含浸処理方法としては、点滴含浸法のほかいわゆる
どぶ浸け法(ディッピング法)を採用できる。さらに、
ステータコア2に使用される電磁鋼板に予め接着剤を塗
布し、それらを積層した上で乾燥させて各電磁鋼板間の
隙間をなくすようにすれば一段と効果的なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る回転電機を搭載した
自動車の概略説明図。
【図2】図1に示した回転電機の拡大縦断面図。
【図3】図2のB−B線の沿う拡大断面図。
【図4】図3の要部拡大図。
【図5】同じく図3の要部拡大図。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す要部拡大図。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す要部拡大図。
【図8】本発明の第4の実施の形態を示す要部拡大図。
【図9】本発明の第5の実施の形態を示す要部拡大図。
【符号の説明】
1…ステータ 2…ステータコア 3…コイル 4…冷却油密閉プレート 5…インシュレータ 6…アンダープレート 24…スロット 25…凸部 41…凹部 42…歪み吸収部 50…凹凸係合部 51…凹凸係合部 52…凹凸係合部 53…凸部 54…凹部 55…凹凸係合部 56…凹凸係合部 90…ロータ 92…ロータコア 100…回転電機 103a,103b…シールリング 109,110…コイルエンド室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H002 AA07 AB04 AB06 AC06 AD02 AD06 AE06 5H603 AA13 BB01 BB12 CA01 CA05 CB02 CC03 CC17 FA01 5H604 AA03 BB01 BB10 BB14 CC01 CC13 QC01 QC09 5H609 BB03 PP02 PP06 PP08 PP09 QQ05 QQ10 RR36 RR42

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータコアのスロットにインシュレー
    タを介してコイルを収容するとともに、スロットのステ
    ータ内周側開口部付近にアンダープレートを配設して、
    そのアンダープレートの上に樹脂材料の充填をもって密
    閉プレートを形成することにより、前記スロットの開口
    部を閉塞してスロット内部に冷却通路を形成してなるス
    テータと、 このステータと組み合わされる回転自在なロータと、 を備え、 前記冷却通路に冷却液を通流させることで強制冷却する
    ようにした回転電機の冷却構造であって、 前記密閉プレートをステータコアの内周面とほぼ面一状
    態となるように形成するとともに、密閉プレートの側面
    部とステータコアとを凹凸係合とすることで液漏れ防止
    のためのシールを施したことを特徴とする回転電機の冷
    却構造。
  2. 【請求項2】 前記密閉プレートのほぼ中央部に、ステ
    ータの熱膨張収縮に伴う歪みを吸収するための歪み吸収
    部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    回転電機の冷却構造。
  3. 【請求項3】 前記密閉プレートのほぼ中央部の歪み吸
    収部は、ステータコアと凹凸係合することになる側面部
    の厚み寸法よりも薄肉化された部位をもって形成されて
    いることを特徴とする請求項2に記載の回転電機の冷却
    構造。
  4. 【請求項4】 前記密閉プレートとステータコアとの凹
    凸係合部において、凸部先端長さよりも凸部根元長さの
    方が短いあり溝形状にしたことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の回転電機の冷却構造。
  5. 【請求項5】 前記密閉プレートとステータコアとの凹
    凸係合部において、凸部がステータコア側に、その凸部
    を受容する凹部が密閉プレート側にそれぞれ設けられて
    いることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    回転電機の冷却構造。
  6. 【請求項6】 前記密閉プレートとステータコアとの凹
    凸係合部において、凸部が密閉プレート側に、その凸部
    を受容する凹部がステータコア側にそれぞれ設けられて
    いることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    回転電機の冷却構造。
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