JP2003092666A - 画像処理装置及び方法、プログラム並びに記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置及び方法、プログラム並びに記憶媒体

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JP2003092666A
JP2003092666A JP2001283354A JP2001283354A JP2003092666A JP 2003092666 A JP2003092666 A JP 2003092666A JP 2001283354 A JP2001283354 A JP 2001283354A JP 2001283354 A JP2001283354 A JP 2001283354A JP 2003092666 A JP2003092666 A JP 2003092666A
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Naohiro Yamamoto
直宏 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な処理を要することなく、原稿の湾曲に
起因する画像の歪みを是正する。 【解決手段】 プリスキャン時には、正方形格子穴30
3が設けられた格子状スリット体302でランプ103
の出射方向(光波方向)を覆い、余白領域を走査した場
合の受光画像パターンMA、MBにより原稿の載置方向
を判断し、原稿の見開き中心部Zの長手方向が走査方向
に対して直角である場合は、COSθnを、COSθn
=Xan/Xにより求める。θn及びXanはnライン
目の原稿の湾曲の程度を表す傾き及び画素数、「X」は
原稿の湾曲がない状態での画素数である。本スキャン時
は、補正係数Kを1/COSθnとして演算し、サイズ
がK倍になるように画像データのサイズ補正を行うこと
で、湾曲のない状態(θn=0の場合)における画像サ
イズ相当に補正された形で画像データが出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、本、雑誌等の製
本された原稿の読み取りに適した画像処理装置及び方
法、プログラム並びに記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿を光学的に読み取って画像デ
ータを得るデジタル複写機等の画像処理装置が知られて
いる(第1の従来の装置)。この装置で、書籍等のよう
に、複数の紙を束ねて一方が綴じられた比較的厚い見開
き型の原稿を読み取る場合は、リーダ部の原稿台のガラ
ス面(プラテンガラス)上と書籍等の原稿面との隙間が
ないように書籍等を載置する必要がある。そのため、通
常、書籍等の所望の見開きページをガラス面に接するよ
うに置き(下向きにうつ伏せに置く)、圧迫させてその
ページ面全体が原稿台のガラス面に水平に接するような
状態に近づけるようにする。
【0003】第1の従来の装置は例えば、原稿が露光ラ
ンプにより露光され、原稿で反射した反射光がリーダ部
のミラー、レンズにより集光され、CCDイメージセン
サで受光され、電気信号へと変換されるように構成され
る。そして、電気信号に変換されたデータは所定の画像
処理を施されてプリントアウトされる。所定の画像処理
を行う際には、特に原稿の位置や状態による情報がない
ために、CCDイメージセンサで読み取られたデータに
ついて、原稿の位置や状態にかかわらず一律な処理を行
っており、特に原稿位置による特別な画像処理等を施し
てはいない。
【0004】なお、原稿の位置を把握するために、リー
ダ部の原稿台の数カ所に設けた位置センサで原稿が所定
の場所に載置されたかどうかを判別する手段や、プリス
キャンで一度露光した際に原稿が載置された位置を把握
する手段等がある。しかし、これらは、大まかな原稿の
水平方向の位置を把握する手段であり、原稿の載置方向
や状態を正確に把握することは行っておらず、本スキャ
ン時での原稿の載置方向や湾曲状態等による画像補正や
光学補正は行っていない。
【0005】一方、従来、ブックスキャナと呼称される
画像処理装置も知られている(第2の従来の装置)。こ
の装置では、原稿台の数10cm上方に撮像系が配置さ
れ、原稿台の上に見開いた状態で上向きに置かれた原稿
を走査し画像を読み取る。プリスキャン時に、投影板等
からの原稿面の境界データから書籍等の湾曲した原稿面
の高さを測定し、ピント調整及び歪補正を行う。この装
置は、原稿の立体形状が、見開き方向と直行する方向を
綴じ部分の軸方向であると仮定して、原稿面の湾曲に対
する補正を行うよう構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の従来の装置では、書籍の厚みが厚いと、図17に示
すように、原稿をリーダ部のガラス面上に載せる際に、
原稿の綴じ部分で原稿面の湾曲が生じ、原稿台のガラス
面と原稿面との間にある程度の隙間が生じる場合があ
る。この場合、距離が生じた領域は正確に読み取ること
ができない。すなわち、この装置では、原稿面がガラス
面に対して一様に平行な(隙間のない)状態を想定した
画像処理のみを行っており、画像補正も原稿の画像デー
タに対して一律に行っているため、原稿の湾曲による原
稿面とガラス面の間の隙間が生じる場合には、隙間部分
の原稿領域は黒くプリントアウトされたり、画像が歪ん
だり、焦点がぼけた状態でプリントアウトされたりする
という問題があった。
【0007】また、上記第2の従来の装置では、原稿面
の湾曲に伴う画像データの補正は、プリスキャン時に読
み取った画像データから、原稿の湾曲状態を推測するた
めの複雑な画像処理を行うことになるため、演算処理が
大きくなり、処理に時間がかかってしまうという問題が
ある。
【0008】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたものであり、その目的は、複雑な処理を要
することなく、原稿の湾曲に起因する画像の歪みを是正
することができる画像処理装置及び方法、プログラム並
びに記憶媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1の画像処理装置は、光源ランプで原
稿を照射し、該原稿からの反射光を読み取り手段で受光
して第1画像データを生成する第1画像生成手段を備え
た画像処理装置において、前記原稿の少なくとも一部の
領域の第2画像データを生成する第2画像生成手段と、
前記第2画像生成手段により生成された第2画像データ
から前記原稿の湾曲状態を示す補正データを生成する補
正データ生成手段と、前記補正データ生成手段により生
成された補正データに基づいて、前記第1画像生成手段
により生成された第1画像データを補正する補正手段と
を備えたことを特徴とする。
【0010】また、本発明の請求項15の画像処理方法
は、光源ランプで原稿を照射し、該原稿からの反射光を
読み取り手段で受光して第1画像データを生成する第1
画像生成工程を有する画像処理方法において、前記原稿
の少なくとも一部の領域の第2画像データを生成する第
2画像生成工程と、前記第2画像生成工程により生成さ
れた第2画像データから前記原稿の湾曲状態を示す補正
データを生成する補正データ生成工程と、前記補正デー
タ生成工程により生成された補正データに基づいて、前
記第1画像生成工程により生成された第1画像データを
補正する補正工程とを有することを特徴とする。
【0011】また、本発明の請求項29のプログラム
は、光源ランプで原稿を照射し、該原稿からの反射光を
読み取り手段で受光して第1画像データを生成する第1
画像生成手順を有する画像処理方法をコンピュータに実
現させるためのプログラムであって、前記原稿の少なく
とも一部の領域の第2画像データを生成する第2画像生
成手順と、前記第2画像生成手順により生成された第2
画像データから前記原稿の湾曲状態を示す補正データを
生成する補正データ生成手順と、前記補正データ生成手
順により生成された補正データに基づいて、前記第1画
像生成手順により生成された第1画像データを補正する
補正手順とを実行させるためのプログラムであることを
特徴とする。
【0012】また、本発明の請求項30の記憶媒体は、
光源ランプで原稿を照射し、該原稿からの反射光を読み
取り手段で受光して第1画像データを生成する第1画像
生成手順を有する画像処理方法をコンピュータに実現さ
せるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り
可能な記憶媒体であって、前記原稿の少なくとも一部の
領域の第2画像データを生成する第2画像生成手順と、
前記第2画像生成手順により生成された第2画像データ
から前記原稿の湾曲状態を示す補正データを生成する補
正データ生成手順と、前記補正データ生成手順により生
成された補正データに基づいて、前記第1画像生成手順
により生成された第1画像データを補正する補正手順と
を実行させるためのプログラムを記憶したことを特徴と
する。
【0013】
【発明の実施の形態】まず、本発明の実施の形態を概説
する。
【0014】デジタル複写機のリーダ部のスキャナユニ
ット内に、所定パターンの格子穴(例えば正方形の形状
の穴)を有する格子状のスリット体を設け、この格子状
のスリット体を露光時の光源ランプのスリット体に組み
込む。この格子状のスリット体の格子穴の形状は特に制
約はしないが、画像処理を容易に行えるよう正方形の形
状が好ましい。プリスキャン時に格子状のスリット体が
光源ランプにかかるように覆い、光源から出射される光
波の光路を格子状のスリット体がふさぐ状態にし、格子
状のスリット体の格子穴を通過した光波が原稿面で反射
し、その反射光をミラー、レンズ等によりCCDに集光
させて読み取る。
【0015】このCCDで読み取られた画像データを処
理することにより、原稿面の状態(原稿面の高さ分布)
を測定し、原稿面の3次元的な形状を特定する。ここ
で、この処理対象となるのは、例えば、原稿面において
原稿の有効画像領域以外(枠しろ等)の余白領域であ
り、格子状の画像パターンとなる。この余白領域の処理
は、原稿の載置方向により異なる。
【0016】余白領域における格子状の画像データは、
原稿の湾曲状態により形状が異なってくる。湾曲がない
状態、すなわち、原稿面がガラス面に水平な場合は、格
子状の画像データは、格子状のスリット体の格子穴の形
状とほぼ同じになる。原稿に湾曲がある場合は、格子状
の画像データは、格子状のスリット体の格子穴の形状と
異なり歪を生じる。この歪の状態を計測することで、原
稿面の高さ分布乃至湾曲状態を推測する。
【0017】この推測した原稿の位置、状態から、原稿
を本スキャンして読み取った画像データに、補正演算の
処理を行い、原稿の湾曲による歪みを補正する。同時
に、原稿を本スキャンして読み取る際に、プリスキャン
時に推定した原稿の位置、状態からCCDに集光させる
ための光学系の制御を行う。プリスキャン時に推定した
原稿の位置、状態から光学系のCCDへのデフォーカス
量を演算し、結像光学系の焦点位置補正の制御を行い、
焦点ぼけを抑制し、正確な原稿の読み取りデータを得
る。
【0018】以下、本発明の実施の形態を図面を参照し
て詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明の一実施の形態に係る画像
処理装置の全体構成を示すブロック図である。
【0020】リーダ部1は原稿の画像を読み取り、原稿
画像に応じた画像データをプリンタ部2及び画像入出力
制御部3へ出力する。リーダ部1の詳細については後述
する。プリンタ部2はリーダ部1及び画像入出力制御部
3からの画像データに応じた画像を記録紙上に記録す
る。
【0021】画像入出力制御部3はリーダ部1に接続さ
れており、ファクシミリ部4、ファイル部5、コンピュ
ータインターフェイス部7、フォーマッタ部8、イメー
ジメモリ部9、コア部10等からなる。
【0022】ファクシミリ部4は電話回線を介して受信
した圧縮画像データを伸長して、伸長された画像データ
をコア部10へ転送し、また、コア部10から転送され
た画像データを圧縮して、圧縮された圧縮画像データを
電話回線を介して送信する。ファクシミリ部4にはハー
ドディスク12が接続されており、受信した圧縮画像デ
ータを一時的に保存することができる。
【0023】ファイル部5には光磁気ディスクドライブ
ユニット6が接続されており、ファイル部5はコア部1
0から転送された画像データを圧縮し、その画像データ
を検索するためのキーワードとともに光磁気ディスクド
ライブユニット6にセットされた光磁気ディスクに記憶
させる。また、ファイル部5はコア部10を介して転送
されたキーワードに基づいて光磁気ディスクに記憶され
ている圧縮画像データを検索し、検索された圧縮画像デ
ータを読み出して伸長し、伸長された画像データをコア
部10へ転送する。
【0024】コンピュータインターフェイス部7は、パ
ーソナルコンピュータまたはワークステーション(PC
/WS)11とコア部10の間のインターフェイスであ
る。フォーマッタ部8はPC/WS11から転送された
画像を表すコードデータをプリンタ部2で記録できる画
像データに展開するものであり、イメージメモリ部9は
PC/WS11から転送されたデータを一時的に記憶す
るものである。
【0025】コア部10については後述するが、コア部
10はリーダ部1、ファクシミリ部4、ファイル部5、
コンピュータインターフェイス部7、フォーマッタ部
8、イメージメモリ部9間のデータの流れを制御するも
のである。
【0026】図2はリーダ部1及びプリンタ部2の断面
図である。図3は、スキャナユニットにおけるランプ及
びスリット体の構成を示す図である。図3(a)、
(b)は、リーダ部1における原稿、プラテンガラス、
ランプ、スリット体近傍の断面図である。同図(c)
は、ランプがスリット体で覆われた状態を上方からみた
平面図である。同図(d)は、ランプ及びスリット体の
外観斜視図である。
【0027】同図(d)に示すように、ランプ103
(光源ランプ)は、ランプ103用のスリット体301
及び格子状のスリット体(以下、「格子状スリット体3
02」と称する)で覆われている。格子状スリット体3
02は、同図(a)に示す状態(本スキャン時)から同
図(b)に示す状態(プリスキャン時)まで、ランプ1
03の円周方向に移動可能になっており、同図(c)、
(d)は同図(b)に示す状態に対応している。同図
(c)、(d)に示すように、格子状スリット体302
には、均一の大きさの正方形の穴のパターン(所定パタ
ーン)を構成する複数の格子穴303(スリット穴)が
設けられている。図3の(b)、(c)、(d)では、
格子状スリット体302がランプ103の原稿への出射
方向(光波方向)を覆っている。
【0028】図2において、リーダ部の原稿給送装置1
01は原稿を最終頁から順に1枚ずつプラテンガラス1
02上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテン
ガラス102上の原稿を排出するものである。
【0029】原稿がプラテンガラス102上に搬送され
ると、プリスキャンのために、露光光源であるランプ1
03を点灯し、スキャナユニット104の移動を開始さ
せて、原稿を露光走査する。この時のランプ103の原
稿からの反射光は、ミラー105、106、107、及
び結像光学系のレンズ108によってCCDイメージセ
ンサ(以下、「CCD109」と称する)(読み取り手
段)へ導かれる。プリスキャン時は、ランプ103用の
スリット体301は、図3の(b)、(d)に示すよう
に、格子状スリット体302がランプ103の原稿への
出射方向に覆っているので、格子状スリット体302の
格子穴303を通って、ランプ103からの光波が原稿
面に垂直に照射される。そのため、プリスキャン時の露
光光源のパターンは、一定の正方形状のものが平行に並
ぶ形になる。
【0030】プリスキャン時のCCD109から出力さ
れる画像データが所定の処理が施された後、本スキャン
を行う。本スキャン時は、格子状スリット体302は図
3の(a)に示す初期位置に移動され、ランプ103か
らの出射光は格子穴303を通ることなく直接原稿面へ
と照射される。そして、プリスキャン時同様、ランプ1
03を点灯し、スキャナユニット104の移動を開始さ
せて、原稿を露光走査する。この時のランプ103の原
稿からの反射光は、ミラー105、106、107、及
びレンズ108によってCCD109へ導かれる。
【0031】図4はリーダ部、コア部及びプリンタ部等
の接続構成及び内部構成を示すブロック図である。
【0032】リーダ部1は画像処理部111を備え、画
像処理部111には、CCD109がA/D・SH部3
08(第1画像生成手段、第2画像生成手段)を介して
接続され、スリット体302がスリット稼動制御部30
5(移動手段)を介して接続され、さらに、レンズ10
8が結像光学系制御部304(光学系位置制御手段)を
介して接続されている。
【0033】リーダ部1内部のA/D・SH部308
は、CCD109から出力された画像データにアナログ
/デジタル変換を行うとともに、シェーディング補正を
行う。A/D・SH部308によって処理された画像デ
ータ402は、画像処理部111へ送られる。画像処理
部111からの出力データは、プリンタ部2及び画像入
出力制御部3のコア部10へ転送される。リーダ部1の
制御、画像処理の詳細については後述する。
【0034】以下、図2も併せて参照する。プリンタ部
2のレーザドライバ221は、図2に示すレーザ発光部
201を駆動するものであり、リーダ部1から出力され
た画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部201に
発生させる。このレーザ光は感光ドラム202に照射さ
れ、感光ドラム202にはレーザ光に応じた潜像が形成
される。この感光ドラム202の潜像の部分には現像器
203によって現像剤が付着される。
【0035】204、205は、給紙用カセットで、出
力用紙のサイズ、縦・横、色等の違いによって、複数段
のカセットが用意されている。そして、レーザ光の照射
開始と同期したタイミングで、カセット204またはカ
セット205、及び手差し用給紙部230のいずれかか
ら記録紙を給紙して転写部206へ搬送し、感光ドラム
202に付着された現像剤を記録紙に転写する。現像剤
の乗った記録紙は定着部207に搬送され、定着部20
7の熱と圧力により現像剤は記録紙に定着される。
【0036】定着部207を通過した記録紙は排出ロー
ラ208によって排出され、ソータ部220は排出され
た記録紙をそれぞれのビンに収納して記録紙の仕分けを
行う。なお、ソータ部220は仕分けが設定されていな
い場合は最上ビンに記録紙を収納する。
【0037】また、両面記録が設定されている場合は、
排出ローラ208のところまで記録紙を搬送した後、排
出ローラ208の回転方向を逆転させ、フラッパ209
によって再給紙搬送路へ導く。多重記録が設定されてい
る場合は、記録紙を排出ローラ208まで搬送しないよ
うにフラッパ209によって再給紙搬送路へ導く。再給
紙搬送路へ導かれた記録紙は上述したタイミングで転写
部206へ給紙される。
【0038】仕切り紙を出力するときには、手差し給紙
部230にセットし、あらかじめ設定されている設定値
とコピー出力のカウント値に合わせて随時仕切り紙を給
紙していくこととなる。
【0039】図5は、画像処理部111の構成を示すブ
ロック図である。
【0040】画像処理部111は、原稿の湾曲等による
読み取りデータのぼけ、歪み等を補正するための制御及
び画像処理等を行い、CCD109の画像データ402
を補正、処理したデータを最終的にコア部10に出力す
る。
【0041】補正制御部410は、画像処理部111の
制御を行うブロックであり、各ブロックの制御及び外部
ブロックの制御を行う。
【0042】CCD読み取りデータ選択部411は、画
像データ402を受け取り、補正制御部410からのC
CD読み取りデータ選択信号420に従い、スリット画
像記録部412、画像補正部415または画像出力部4
16のいずれかを選択して画像データ421を出力す
る。CCD読み取りデータ選択信号420が「補正な
し」を示す場合は、画像データ421は画像出力部41
6へ送られる(プリスキャン、本スキャンを問わず)。
CCD読み取りデータ選択信号420が「プリスキャ
ン、かつ補正あり」を示す場合は、画像データ421は
スリット画像記録部412に送られる。CCD読み取り
データ選択信号420が「本スキャン、かつ補正あり」
を示す場合は、画像データ421は画像補正部415
(補正データ生成手段、補正手段)に送られる(第1画
像データ)。
【0043】スリット画像記録部412は、「プリスキ
ャン、かつ補正あり」が選択されている場合に、格子状
スリット体302の格子穴303を通り、原稿で反射し
た反射光による画像をCCD読み取りデータ選択部41
1から受け取り、画像データ421として記録する(第
2画像データ)。曲線認識部413(方向把握手段)で
は、スリット画像記録部412から出力される画像デー
タ422から、画像データの形状変化を演算処理し、処
理データ423を出力する。
【0044】原稿形状推定部414では、曲線認識部4
13から出力される処理データ423に従って原稿の湾
曲度合い等の形状状態を推定し、処理データ424を出
力する。
【0045】画像補正部415では、原稿形状推定部4
14からの処理データ424に従って、CCD読み取り
データ選択部411からの本スキャン時の画像データ4
21に画像補正を行い、画像補正後の画像データ425
を画像出力部416に出力する。画像出力部416で
は、補正制御部410からの画像出力制御信号426と
CCD読み取りデータ選択信号420とに従い、画像補
正部415からの画像データ425またはCCD読み取
りデータ選択部411からの画像データ421を所定の
タイミングでコア部10へ出力する。所定のタイミング
は、CPU123により制御されたデータ転送に従った
タイミングである。
【0046】結像光学系制御部417は、原稿形状推定
部414からの処理データ424と補正制御部410か
らの光学補正制御信号427とに基づいて、結像光学制
御部304に結像光学系制御信号405を出力する。ス
リット稼動選択部418は、補正制御部410からのプ
リスキャン、本スキャンの各制御信号を受け取り、プリ
スキャンスタート信号403とプリスキャンエンド信号
404をスリット稼動制御部305に出力する。
【0047】図6は、コア部10の構成及びその関連要
素を示すブロック図である。コア部10は、I/F(イ
ンターフェイス)120、122、データ処理部12
1、CPU123、操作部115(選択手段)及びメモ
リ124から成り、インターフェイス120はファクシ
ミリ部4、ファイル部5、コンピュータインターフェイ
ス部7、フォーマッタ部8及びイメージメモリ部9を接
続する。データ処理部121には、インターフェイス1
20及びインターフェース122が接続され、CPU1
23には、インターフェイス120、122及びデータ
処理部121が接続され、CPU123にはさらに操作
部115及びメモリ124が接続されている。
【0048】リーダ部1からの画像データは、インター
フェイス122を介してデータ処理部121へ転送され
るとともに、リーダ部1からの制御コマンドはCPU1
23へ転送される。データ処理部121は画像の回転処
理や変倍処理等の画像処理を行うものであり、リーダ部
1からデータ処理部121へ転送された画像データは、
リーダ部1から転送された制御コマンドに応じて、イン
ターフェイス120を介してファクシミリ部4、ファイ
ル部5、コンピュータインターフェイス部7へ転送され
る。
【0049】また、コンピュータインターフェイス部7
を介して入力された画像を表すコードデータは、データ
処理部121に転送された後、フォーマッタ部8へ転送
されて画像データに展開され、この画像データはデータ
処理部121に転送された後、ファクシミリ部4やプリ
ンタ部2へ転送される。ファクシミリ部4からの画像デ
ータは、データ処理部121へ転送された後、プリンタ
部2やファイル部5、コンピュータインターフェイス部
7へ転送される。また、ファイル部5からの画像データ
は、データ処理部121へ転送された後、プリンタ部2
やファクシミリ部4、コンピュータインターフェイス部
7へ転送される。
【0050】CPU123はメモリ124に記憶されて
いる制御プログラム、及びリーダ部1から転送された制
御コマンド、操作部115から転送された制御コマンド
等に従ってこのような制御を行う。また、メモリ124
はCPU123の作業領域としても使われる。このよう
に、コア部10を中心に、原稿画像の読み取り、画像の
プリント、画像の送受信、画像の保存、コンピュータか
らのデータの入出力等の機能を複合させた処理を行うこ
とが可能である。
【0051】次に、リーダ部1における制御及び画像処
理の詳細について説明する。図4に示すリーダ部1のス
リット稼動制御部305は、格子状スリット体302を
駆動するための制御を行う。
【0052】図7は、リーダ部1におけるスリット駆動
制御のフローチャートを示す図である。
【0053】まず、原稿がプラテンガラス102上に搬
送されると、プリスキャンスタートとなったか否かを判
別し(ステップS701)、プリスキャンスタートとな
るまでその判別を繰り返して、プリスキャンスタートと
なった場合は、スリット稼動制御部305は、画像処理
部111からのプリスキャンスタート信号403の制御
信号に従って、格子状スリット体302を図3(b)に
示す位置に移動させる(ステップS702)。
【0054】次に、プリスキャンエンド(終了)となっ
たか否かを判別し(ステップS703)、プリスキャン
エンドとなるまでその判別を繰り返して、プリスキャン
エンドとなった場合は、画像処理部111からのプリス
キャンエンド信号404の制御信号に従って、格子状ス
リット体302を図3(a)に示す初期位置に移動させ
る(ステップS704)。すなわち、プリスキャン時の
み、格子状スリット体302を初期位置から図3(b)
の位置に移動させる。その後、本処理を終了する。
【0055】プリスキャンスタート信号403及びプリ
スキャンエンド信号404は、それぞれコア部10のC
PU123より、プリスキャン時に出力される制御信号
を受けて画像処理部111がスリット稼動制御部305
に出力するものであり、原稿がプラテンガラス102上
に搬送され、プリスキャンを行う際に、プリスキャンス
タート信号403がアクティブ状態になる。この時、プ
リスキャンエンド信号404は非アクティブ状態であ
る。プリスキャンが終了すると、画像処理部111は、
CPU123よりプリスキャンの終了を表す制御信号を
受けて、プリスキャンエンド信号404をアクティブ状
態にする。この時、プリスキャンスタート信号403は
非アクティブの状態になる。
【0056】一方、図4に示す結像光学系制御部304
は、画像処理部111からの結像光学系制御信号405
を受けて、レンズ108を駆動する制御を行う。
【0057】すなわち、結像光学系制御部304は、レ
ンズ108の焦点がCCD109の受光面に合うように
制御を行う。具体的には、原稿に湾曲がなく、原稿面と
プラテンガラス102との間に隙間等の距離がない状態
でのレンズ108の焦点位置が、CCD109の受光面
に合うようなレンズ108の位置状態を初期状態として
制御を行う。なお、レンズ108の位置はあらかじめ初
期状態の位置に設定しておく。
【0058】画像処理部111は、レンズ108の駆動
制御を行うために、A/D・SH部308からの画像デ
ータ402を用いて所定の処理を行い、結像光学系制御
信号405を結像光学系制御部304に出力する。
【0059】図8は、リーダ部1における結像光学系制
御のフローチャートを示す図である。
【0060】まず、本スキャンスタートとなったか否か
を判別し(ステップS801)、本スキャンスタートと
なるまでその判別を繰り返して、本スキャンスタートと
なった場合は、結像光学系制御部304は、結像光学系
制御信号405を読み込み(ステップS802)、レン
ズ108を駆動する(ステップS803)。すなわち、
結像光学系制御信号405に従って、原稿面とプラテン
ガラス102との隙間等の間の距離とスキャナユニット
104の駆動に伴う焦点位置補正の双方を考慮したレン
ズ108の駆動量分だけ、初期位置から移動させる。
【0061】ここで、レンズ108の駆動量分は、図9
に示すような同図左右方向の量であり、且つ、レンズ1
08の焦点が本スキャン時にCCD109の受光面10
9aに合うような(焦点位置ずれをなくすような)量で
ある。また、結像光学系制御信号405は、原稿面とプ
ラテンガラス102との隙間等の間の距離によるレンズ
108の焦点ぼけを補正するためのレンズ108の駆動
量と、スキャナユニット104のスキャン時の駆動に伴
うレンズ108の焦点位置補正のためのレンズ108の
移動量とを合わせたものである。
【0062】次に、ステップS804では、本スキャン
エンド(終了)となったか否かを判別し、本スキャンエ
ンドとなるまでその判別を繰り返して、本スキャンエン
ドとなった場合は、レンズ108を初期位置へ駆動して
(ステップS805)、本処理を終了する。
【0063】図10は、コア部10によるリーダ部1の
制御処理のフローチャートを示す図である。
【0064】まず、スキャンモードが「プリスキャン、
かつ補正あり」、「プリスキャン、かつ補正なし」、
「プリスキャンなし」のいずれであるかを判別する(ス
テップS1001)。
【0065】その判別の結果、「プリスキャン、かつ補
正あり」である場合は、原稿の湾曲状態による画像補正
を行う場合であるので、コア部10は、「プリスキャ
ン、かつ補正あり」の制御信号を画像処理部111に送
り、プリスキャン要求及び補正処理要求を行って(ステ
ップS1002、S1003)、プリスキャンをスター
トさせる(ステップS1004)。
【0066】次に、プリスキャンが終了したか否かを判
別し(ステップS1005)、プリスキャンが終了する
までその判別を繰り返して、プリスキャンが終了した場
合は、プリスキャンエンドとして(ステップS100
6)、本スキャンを行う制御信号を同様に送って本スキ
ャンをスタートさせる(ステップS1007)。
【0067】次に、本スキャンが終了したか否かを判別
し(ステップS1008)、本スキャンが終了するまで
その判別を繰り返して、本スキャンが終了した場合は、
本スキャンエンドとして(ステップS1009)、本処
理を終了する。
【0068】一方、前記ステップS1001の判別の結
果、「プリスキャンなし」である場合は、原稿の湾曲状
態による画像補正を行わないで、かつプリスキャンも行
わない場合であるので、「本スキャン、かつ補正なし」
の制御信号を画像処理部111に送って、本スキャンを
スタートさせる(ステップS1007)。その後、前記
ステップS1008以降の処理を実行する。
【0069】一方、前記ステップS1001の判別の結
果、「プリスキャン、かつ補正なし」である場合は、原
稿の湾曲状態による画像補正を行わないが、プリスキャ
ンは行う場合であるので、前記ステップS1010に進
んで、「プリスキャン、かつ補正なし」の制御信号を画
像処理部111に送り、プリスキャン要求を行ってプリ
スキャンをスタートさせる(ステップS1004)。そ
の後、前記ステップS1005以降の処理を実行する。
【0070】なお、プリスキャン、画像補正処理の各要
求は、プリント時にユーザがコア部10内部の操作部1
15にて設定を行う。そして操作部115にて設定され
たプリスキャン、画像補正処理要求は、CPU123に
読み込まれ、プリスキャン、本スキャン、補正の各制御
が行われる。
【0071】図11は、画像処理部111による全体の
動作制御のフローチャートを示す図である。
【0072】まず、コア部10から受けた制御信号によ
り、「プリスキャンあり」であるか否かを判別する(ス
テップS1101)。その判別の結果、「プリスキャン
なし」である場合は、ステップS1115に進む一方、
「プリスキャンあり」である場合は、プリスキャンスタ
ートとなったか否かを判別する(ステップS110
2)。そして、プリスキャンスタートとなるまでその判
別を繰り返して、プリスキャンスタートとなった場合
は、コア部10から受けた制御信号により、「補正あ
り」か否かを判別する(ステップS1103)。その判
別の結果、「補正あり」である場合は、ステップS11
04に進む一方、「補正なし」である場合は、ステップ
S1113に進む。
【0073】具体的には、コア部10から受けた制御信
号が、「プリスキャン、かつ補正あり」である場合はス
テップS1104以降を実行し、「プリスキャン、かつ
補正なし」である場合はステップS1113以降を実行
し、「本スキャン、かつ補正なし」である場合は、ステ
ップS1115以降を実行することになる。
【0074】前記ステップS1104では、格子状スリ
ット体302を図3(b)に示す位置に移動させるよう
に制御し、続くステップS1105では、画像データ
が、CCD読み取りデータ選択部411、スリット画像
記録部412、曲線認識部413、原稿形状推定部41
4という順序で送られる。すなわち、CCD読み取りデ
ータ選択部411により、補正制御部410からのCC
D読み取りデータ選択信号420に従って、画像データ
421がスリット画像記録部412に送られ、スリット
画像記録部412で記録された画像データ422から曲
線認識部413により画像データの曲線状態が演算さ
れ、処理データ423が原稿形状推定部414に送られ
る。
【0075】次に、プリスキャンエンド(終了)となっ
たか否かを判別し(ステップS1106)、プリスキャ
ンエンドとなるまでその判別を繰り返して、プリスキャ
ンエンドとなった場合は、格子状スリット体302を図
3(a)に示す初期位置に移動させるように制御する
(ステップS1107)。
【0076】次に、本スキャンスタートとなったか否か
を判別し(ステップS1108)、本スキャンスタート
となるまでその判別を繰り返して、本スキャンスタート
となった場合は、結像光学系の制御、すなわち、レンズ
108を初期位置から移動させるように制御する(ステ
ップS1109)。
【0077】次に、本スキャンにより読み込んだ画像デ
ータ421をCCD読み取りデータ選択部411から画
像補正部415に直接送り(ステップS1110)、原
稿形状推定部414で処理された処理データ424に従
って、画像補正部415で画像データ421に補正処理
を行う(ステップS1111)。
【0078】次に、本スキャン時に画像補正部415で
補正処理された画像データ425が、画像出力部416
により、画像出力制御信号426に従って所定のタイミ
ングでコア部10へ出力される(ステップS111
2)。その後、本処理を終了する。
【0079】このとき、結像光学系制御演算部417で
は、処理データ424と光学補正制御信号427とに従
って、原稿の湾曲に伴う光学補正とスキャナユニット1
04の駆動に伴う光学補正とに必要な演算を行う。同様
に、スリット稼動選択部418では、プリスキャン時に
プリスキャンスタート信号403をアクティブに、プリ
スキャンエンド信号404を非アクティブにすると共
に、プリスキャン終了時にプリスキャンスタート信号4
03を非アクティブに、プリスキャンエンド信号404
をアクティブにする。
【0080】なお、プリスキャン時は、画像出力部41
6は画像出力制御信号426に従って、所定のタイミン
グでコア部10にCCD読み取りデータ選択部411か
らの画像データ402を出力する。
【0081】前記ステップS1113では、プリスキャ
ン時の画像データ402が、CCD読み取りデータ選択
部411から画像出力部416に直接送られる。次に、
画像出力部416では、補正制御部410からのCCD
読み取りデータ選択信号420及び画像出力制御信号4
26により、画像データ402が所定のタイミングでコ
ア部10へ出力される(ステップS1114)。その
後、ステップS1115に進む。
【0082】前記ステップS1115では、本スキャン
スタートとなったか否かを判別し、本スキャンスタート
となるまでその判別を繰り返して、本スキャンスタート
となった場合は、ステップS1116に進む。
【0083】ステップS1116では、本スキャン時の
画像データ402が、CCD読み取りデータ選択部41
1から画像出力部416に直接送られる。次に、前記ス
テップS1112では、上記本スキャン時の画像データ
402が、画像出力部416により、補正制御部410
からのCCD読み取りデータ選択信号420及び画像出
力制御信号426に従って、所定のタイミングでコア部
10へ出力される。その後、本処理を終了する。
【0084】このとき、結像光学系制御演算部417で
は、光学補正制御信号427に従って、スキャナユニッ
ト104の駆動に伴う光学補正に必要な演算のみを行
う。同様に、スリット稼動選択部418では、プリスキ
ャンスタート信号403、プリスキャンエンド信号40
4とも非アクティブにして、格子状スリット体302の
駆動は行わない。
【0085】なお、前記ステップS1101から前記ス
テップS1115に進んだ場合は、プリスキャンは行わ
れない。
【0086】書籍のように見開いても湾曲がある原稿に
ついて、「プリスキャン、かつ補正あり」の制御信号を
受けた場合の処理の具体例を図12〜図15で説明す
る。
【0087】図12、図13は、原稿の載置方向と有効
画像領域外の領域の受光画像パターンとの関係を示す図
である。
【0088】原稿に湾曲がある場合は、原稿の見開きの
中心部Zがプラテンガラス102から浮いた状態とな
る。図12(a)の例では、原稿の見開き方向がスキャ
ナユニット104の走査方向に平行、すなわち、中心部
Zの長手方向がスキャナユニット104の走査方向に対
して直角であり、図13(a)の例では、原稿の見開き
方向がスキャナユニット104の走査方向に直角、すな
わち、中心部Zの長手方向がスキャナユニット104の
走査方向に対して平行である。
【0089】原稿には、中心部Zを挟んで、プリント出
力の対象とされる有効画像領域GA、GBがある。図1
2(b)、(c)に示す受光画像パターンMA1、MB
1は、有効画像領域GA、GB以外の余白に相当する領
域を走査した場合のCCD109の受光画像パターンで
あり、パターンMA1、MB1は線A1、B1に沿った
ものとなっている。
【0090】また、図13(b)、(c)に示す受光画
像パターンMA2、MB2は、同様に有効画像領域G
A、GB以外の余白に相当する領域を走査した場合のC
CD109の受光画像パターンであり、パターンMA
2、MB2は線A2、B2に沿ったものとなっている。
【0091】これらの場合、スリット画像記録部412
に記録される画像データ421のパターンは、MA、M
Bのような矩形の形状になる。なお、通常、パターンM
A1とMB1とは略同一、パターンMA2とMB2とは
略同一の形状となる。
【0092】なお、図12の例では、同図(a)に示す
線A1、B1の位置での画像データを処理すれば足り
る。図13の例では、スキャナユニット104を原稿位
置に対して同図(a)に示す線A2、B2の位置でのそ
れぞれ1ライン分の画像データを処理すれば足りる。
【0093】曲線認識部413は、原稿の中心部Zの長
手方向が、スキャナユニット104の走査方向に対して
直角であるか水平であるかの判断を行う。その判断は、
スキャナユニット104の各移動位置での画像データ4
22を用いて行われ、その判断結果が原稿方向信号42
9として出力される。なお、原稿方向信号429は、処
理データ423に含まれる。
【0094】例えば、スキャナユニット104の出発点
から有効画像領域GA(またはGB)が始まるまでの余
白領域(図12ではGC1、図13ではGC2)をプリ
スキャンとして走査した場合の1ライン分の受光画像パ
ターンが、均一な正方形状のパターンでなく、ライン中
心に近くなるにつれて横長の長方形に近い形状になる場
合には、中心部Zの長手方向は走査方向に対して平行で
あり、図13に示す載置状態と判断される。
【0095】一方、上記余白領域の1ライン分の受光画
像パターンが、格子穴303と相似の均一な正方形状の
パターンである場合には、図12に示す載置状態と判断
される。
【0096】図14は、パターンMA、MBの形状の一
例を示す図である。同図(a)は、図12の例における
パターンMA1(またはMB1)の形状を示し、同図
(b)は、図13の例におけるパターンMA2(または
MB2)の形状を示す。
【0097】図15は、プラテンガラス102に載置さ
れた原稿の中心部Zから片側部分を示す断面図である。
同図のCOSθnは、端部からnライン目における原稿
の傾きを表す。Xan(Yan)は、端部からnライン
目の画素数である。
【0098】原稿の中心部Zから最も離れた端部のよう
に、原稿がプラテンガラス102と密着した状態では、
格子穴303を通った反射光による画像パターンは正方
形である。図14に示すように、図12の例では、その
場合のパターンMA1の横方向の画素数はXa1、縦方
向の画素数はYa1(Xa1はYa1にほぼ等しい)で
ある。また、図13の例では同様に、パターンMA2の
横方向の画素数はXb1、縦方向の画素数はYb1(X
b1はYb1にほぼ等しい)である。
【0099】なお、端部から中心部Zに近づくにつれ
て、図12の例では、横方向の画素数Xaが、Xa2、
Xa3、Xa4…Xanというように少なくなってい
く。一方、図13の例では、縦方向の画素数Ybが、Y
b2、Yb3、Yb4…Ybnというように少なくなっ
ていく。
【0100】図12の例では、プリスキャン時に読み込
んだ各ラインの画像データを用い、曲線認識部413
が、パターンMA1、MB1に対応する画像データ42
2を抽出し、各ラインの画像パターンの形状を認識す
る。
【0101】曲線認識部413はさらに、図14(a)
に示す画素数Xa1、Xa2、Xa3・・・を算出す
る。この場合、画素数Ya1、Ya2、Ya3・・・は
互いにほぼ同じであるため画素数Ya1、Ya2、Ya
3・・・に対する処理を行う必要はない。なお、光の回
折、原稿の状態によって画素数Ya1、Ya2、Ya3
・・・間に若干の差が出る可能性があるが、その場合は
画素数Yaに対する処理を行うようにしてもよい。
【0102】そして、曲線認識部413は、図14
(a)に示す各ラインの画素数Xa1、Xa2、Xa3
・・・のデータと原稿方向信号429とを合わせて、処
理データ423として原稿形状推定部414へ送る。こ
の場合、例えば、原稿方向信号429が処理データ42
3のヘッダ部分となるようにする。
【0103】一方、図13の例では、プリスキャン時に
読み込んだ各ラインの画像データを用い、曲線認識部4
13が、パターンMA2、MB2に対応する画像データ
422を抽出し、MA2、MB2各ラインの画像パター
ンの形状を認識する。
【0104】曲線認識部413はさらに、図14(b)
に示す画素数Yb1、Yb2、Yb3・・・を算出す
る。この場合、画素数Xb1、Xb2、Xb3・・・は
互いにほぼ同じであるため画素数Xb1、Xb2、Xb
3・・・に対する処理を行う必要はない。なお、光の回
折、原稿の状態によって画素数Xb1、Xb2、Xb3
・・・間に若干の差が出る可能性があるが、その場合は
画素数Xbに対する処理を行うようにしてもよい。
【0105】そして、曲線認識部413は、図14
(b)に示す各ラインの画素数Yb1、Yb2、Yb3
・・・のデータと原稿方向信号429とを合わせて、処
理データ423として原稿形状推定部414へ送る。こ
の場合、例えば、原稿方向信号429が処理データ42
3のヘッダ部分となるようにする。
【0106】次に、原稿形状推定部414では、処理デ
ータ423内の原稿方向信号429に従って、画素数X
a1、Xa2、Xa3・・・、Ya1、Ya2、Ya3
・・・、Xb1、Xb2、Xb3・・・、Yb1、Yb
2、Yb3・・・から原稿の湾曲の傾きを求める。
【0107】例えば、原稿方向信号429が、図12の
載置状態を示す場合、図15に示す各ラインにおける原
稿の傾きを表すCOSθnは、画素数Xa1、Xa2、
Xa3・・・Xan・・から下記数式(1)で求められ
る。
【0108】
【数1】COSθn=Xan/X ここで、θnはnライン目の原稿の湾曲の程度を表す傾
き(単位:ラジアン)であり、「X」は原稿の湾曲がな
い(θn=0の場合)状態での格子穴303の画素デー
タ422の画素数にあたる。原稿形状推定部414は、
このCOSθの値をラインごとに求め、処理データ42
4として画像補正部415に出力する。
【0109】一方、原稿方向信号429が、図13の状
態を示す場合、COSθnは、画素数Yb1、Yb2、
Yb3・・・Ybn・・から下記数式(2)で求められ
る。
【0110】
【数2】COSθn=Ybn/Y ここで、Yは原稿の湾曲がない(θ=0の場合)状態で
の格子穴303の画素データ422の画素数にあたる。
原稿形状推定部414は、このCOSθの値をラインご
とに求め、処理データ424として画像補正部415に
出力する。
【0111】プリスキャン終了後、格子状スリット体3
02を図3(a)の位置に移動させ、スキャナユニット
104を初期位置に戻したのち、本スキャンを行う。
【0112】本スキャン時は、画像補正部415は、C
CD読み取りデータ選択部411からの画像データ42
1を処理データ424に従って補正するための補正係数
K(補正データ)を演算処理する。
【0113】この補正係数Kは、プリスキャン時に求め
られた1/COSθnであり、画像データ421に画像
サイズがK倍になるように補正係数Kを演算して、画像
データのサイズの補正を行う。これによって、画像補正
部415より、画像サイズが、原稿の湾曲していない状
態(θn=0の場合)における画像サイズ相当に補正さ
れた形で画像データ425が出力される。
【0114】画像出力部416では、画像データ425
は、画像出力制御信号426に従い所定のタイミングで
コア部10へ出力される。
【0115】なお、補正係数Kは、予めテーブルデータ
としてデータベース化しておいてもよい。例えば、処理
データ424に従って補正係数Kをあらかじめ実験によ
り定めておき、図16に示すように、補正係数Kのデー
タをテーブルデータとしてデータベース化しておく。そ
して、そのデータベース上のテーブルデータをプリスキ
ャン時に求めた処理データ424に従って選択し、画像
補正部415にて、そのテーブルデータを補正係数Kと
して画像データ421に乗算し、画像補正を行うように
すればよい。
【0116】一方、本スキャン時には、結像光学系制御
演算部417では、光学補正制御信号427及び処理デ
ータ424に従って、スキャナユニット104の駆動に
伴う光学補正と原稿の湾曲に伴うレンズ108の焦点距
離補正とに必要な演算を行う。
【0117】例えば、処理データ424より、レンズ1
08の焦点がCCD109の受光面にあう焦点距離の初
期値からの差分を予め実験等によりデータベース化して
おく。そして、この差分データとスキャナユニット10
4の駆動によるレンズ108の焦点距離を加算し、焦点
距離補正のデータとする。
【0118】本実施の形態によれば、プリスキャン時に
は、格子穴303が設けられた格子状スリット体302
をランプ103の光路上に移動させ、格子穴303を通
過した光波の原稿での反射光から生成されるが画像パタ
ーンから原稿の湾曲状態を把握し、これに基づいて補正
係数Kを算出し、本スキャン時には格子状スリット体3
02を初期位置に戻して、原稿画像を補正係数Kにて補
正するようにした。これにより、原稿の綴じ部分で原稿
面の湾曲が生じ、原稿台のガラス面と原稿面との間に隙
間が生じる場合であっても、画像が歪むことが防止さ
れ、原稿の湾曲に起因する画像の歪みを是正することが
できる。また、プリスキャン時に格子穴303を光路上
に位置させる上で、格子状スリット体302を移動させ
るだけで済むので、原稿の湾曲状態の把握が容易で構成
が簡単である。特に、格子穴303を正方形としたの
で、演算処理を容易にし、複雑な処理を要することがな
い。さらに、有効画像領域GA、GB以外の余白に相当
する領域を走査した場合のCCD109の受光画像パタ
ーンから、原稿の載置方向を把握してそれに応じた補正
係数Kを算出するようにしたので、原稿の載置方向を気
にしなくても、原稿の載置方向に応じた画像歪みの是正
が行われ、使い勝手が向上する。
【0119】また、本スキャン時には、結像光学系制御
演算部417が、スキャナユニット104の駆動に伴う
光学補正と原稿の湾曲に伴うレンズ108の焦点距離補
正とに必要な演算を行って、焦点を合わせるようにした
ので、黒くプリントアウトされたり、焦点がぼけた状態
でプリントアウトされたりすることがなく、原稿の湾曲
に応じて焦点を合致させることができる。
【0120】なお、本実施の形態では、画像の湾曲状態
は、パターンMA等の縦方向及び横方向の画素数に基づ
いて把握するようにしたが、画素数を用いずに、画像形
状、例えば、縦方向及び横方向の辺の長さの比に基づい
て把握するようにしてもよい。
【0121】なお、格子穴303は正方形としたが、処
理が単純となる形状であれば、例えば、長方形との矩形
でもよい。
【0122】なお、上述した実施の形態の機能を実現す
るソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体
を画像処理装置に供給し、その画像処理装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
本発明の目的が達成されることはいうまでもない。
【0123】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が本発明の新規な機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。また、プログラムコードが
電送媒体等を介して供給される場合は、プログラムコー
ド自体が本発明を構成することになる。
【0124】プログラムコードを供給するための記憶媒
体として、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、
ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−
ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカー
ド、ROM等を用いることができる。
【0125】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより上述した実施の形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づいて、コンピュータ上で稼動しているOS等が
実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって
前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる
ことはいうまでもない。
【0126】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づいて、その機能拡張ボードや機能拡張ユニット
に備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現
される場合も含まれることはいうまでもない。
【0127】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複雑な処理を要することなく、原稿の湾曲に起因する画
像の歪みを是正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る画像処理装置の全
体構成を示すブロック図である。
【図2】リーダ部及びプリンタ部の断面図である。
【図3】スキャナユニットにおけるランプ及びスリット
体の構成を示す図である。
【図4】リーダ部、コア部及びプリンタ部等の接続構成
及び内部構成を示すブロック図である。
【図5】画像処理部の構成を示すブロック図である。
【図6】コア部の構成及びその関連要素を示すブロック
図である。
【図7】リーダ部におけるスリット駆動制御のフローチ
ャートを示す図である。
【図8】リーダ部における結像光学系制御のフローチャ
ートを示す図である。
【図9】レンズの駆動量を示す図である。
【図10】コア部によるリーダ部の制御処理のフローチ
ャートを示す図である。
【図11】画像処理部による全体の動作制御のフローチ
ャートを示す図である。
【図12】原稿の載置方向と有効画像領域外の領域の受
光画像パターンとの関係を示す図である。
【図13】原稿の載置方向と有効画像領域外の領域の受
光画像パターンとの関係を示す図である。
【図14】パターンMA、MBの形状の一例を示す図で
ある。
【図15】プラテンガラスに載置された原稿の中心部Z
から片側部分を示す断面図である。
【図16】補正係数Kのデータベース化の態様を説明す
るための図である。
【図17】厚い書籍原稿をリーダ部のガラス面上に載せ
た場合に原稿の綴じ部分で原稿面の湾曲が生じた状態を
示す図である。
【符号の説明】
1 リーダ部 10 コア部 103 ランプ(光源ランプ) 108 レンズ 109 CCD(読み取り手段) 109a 受光面 111 画像処理部 115 操作部(選択手段) 301 スリット体 302 格子状スリット体 303 格子穴(スリット穴) 304 結像光学系制御部(光学系位置制御手段) 305 スリット稼動制御部(移動手段) 308 A/D・SH部(第1画像生成手段、第2画像
生成手段) 410 補正制御部 411 CCD読み取りデータ選択部 412 スリット画像記録部 413 曲線認識部(方向把握手段) 414 原稿形状推定部 415 画像補正部(補正データ生成手段、補正手段) 416 画像出力部 417 結像光学系制御演算部 418 スリット稼動選択部

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源ランプで原稿を照射し、該原稿から
    の反射光を読み取り手段で受光して第1画像データを生
    成する第1画像生成手段を備えた画像処理装置におい
    て、 前記原稿の少なくとも一部の領域の第2画像データを生
    成する第2画像生成手段と、 前記第2画像生成手段により生成された第2画像データ
    から前記原稿の湾曲状態を示す補正データを生成する補
    正データ生成手段と、 前記補正データ生成手段により生成された補正データに
    基づいて、前記第1画像生成手段により生成された第1
    画像データを補正する補正手段とを備えたことを特徴と
    する画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第2画像生成手段により生成された
    第2画像データから前記原稿の載置方向を把握する方向
    把握手段を備え、前記補正データ生成手段は、前記方向
    把握手段により把握された載置方向を考慮して前記補正
    データを生成することを特徴とする請求項1記載の画像
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記原稿は見開き原稿であり、前記載置
    方向は、原稿走査方向に対する原稿の見開き方向である
    ことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第2画像データは、所定パターンの
    スリット穴を有するスリット体を前記光源ランプの光路
    上に設置した状態で前記スリット穴を通過した光波の前
    記原稿での反射光から生成されることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記第1画像データは、前記スリット体
    を前記光源ランプの光路から外れた位置に設置した状態
    で前記スリット穴を通過した光波の前記原稿での反射光
    から生成されることを特徴とする請求項4記載の画像処
    理装置。
  6. 【請求項6】 前記第1画像生成手段による前記第1画
    像データの生成時と前記第2画像生成手段による前記第
    2画像データの生成時とで前記スリット体を移動させる
    移動手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の画像
    処理装置。
  7. 【請求項7】 前記スリット穴の形状は、矩形であるこ
    とを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の画
    像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記原稿の前記少なくとも一部の領域
    は、有効画素領域以外の領域であることを特徴とする請
    求項1〜7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記第1画像生成手段は、前記第1画像
    データを本スキャンにより生成し、前記第2画像生成手
    段は、前記第2画像データを、前記本スキャンに先だっ
    て行われるプリスキャンにより生成することを特徴とす
    る請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記補正データ生成手段は、前記第2
    画像データの画像形状及び画素数の少なくとも一方に基
    づいて前記補正データを生成することを特徴とする請求
    項1〜9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記補正手段は、前記原稿の湾曲状態
    を少なくする方向に前記第1画像データを補正すること
    を特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画
    像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記補正手段による前記第1画像デー
    タの補正を行うか否かを選択する選択手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画
    像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記補正データ生成手段により生成さ
    れた補正データに基づいて、前記第1画像生成手段によ
    り前記第1画像データが生成される際の光学系の位置を
    制御する光学系位置制御手段を備えたことを特徴とする
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記光学系位置制御手段は、前記読み
    取り手段の受光面に前記光学系の結像位置が合致するよ
    うに前記光学系の位置を制御することを特徴とする請求
    項13記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 光源ランプで原稿を照射し、該原稿か
    らの反射光を読み取り手段で受光して第1画像データを
    生成する第1画像生成工程を有する画像処理方法におい
    て、 前記原稿の少なくとも一部の領域の第2画像データを生
    成する第2画像生成工程と、 前記第2画像生成工程により生成された第2画像データ
    から前記原稿の湾曲状態を示す補正データを生成する補
    正データ生成工程と、 前記補正データ生成工程により生成された補正データに
    基づいて、前記第1画像生成工程により生成された第1
    画像データを補正する補正工程とを有することを特徴と
    する画像処理方法。
  16. 【請求項16】 前記第2画像生成工程により生成され
    た第2画像データから前記原稿の載置方向を把握する方
    向把握工程を有し、前記補正データ生成工程は、前記方
    向把握工程により把握された載置方向を考慮して前記補
    正データを生成することを特徴とする請求項15記載の
    画像処理方法。
  17. 【請求項17】 前記原稿は見開き原稿であり、前記載
    置方向は、原稿走査方向に対する原稿の見開き方向であ
    ることを特徴とする請求項16記載の画像処理方法。
  18. 【請求項18】 前記第2画像データは、所定パターン
    のスリット穴を有するスリット体を前記光源ランプの光
    路上に設置した状態で前記スリット穴を通過した光波の
    前記原稿での反射光から生成されることを特徴とする請
    求項15〜17のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  19. 【請求項19】 前記第1画像データは、前記スリット
    体を前記光源ランプの光路から外れた位置に設置した状
    態で前記スリット穴を通過した光波の前記原稿での反射
    光から生成されることを特徴とする請求項18記載の画
    像処理方法。
  20. 【請求項20】 前記第1画像生成工程による前記第1
    画像データの生成時と前記第2画像生成工程による前記
    第2画像データの生成時とで前記スリット体を移動させ
    る移動工程を有することを特徴とする請求項19記載の
    画像処理方法。
  21. 【請求項21】 前記スリット穴の形状は、矩形である
    ことを特徴とする請求項18〜20のいずれか1項に記
    載の画像処理方法。
  22. 【請求項22】 前記原稿の前記少なくとも一部の領域
    は、有効画素領域以外の領域であることを特徴とする請
    求項15〜21のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  23. 【請求項23】 前記第1画像生成工程は、前記第1画
    像データを本スキャンにより生成し、前記第2画像生成
    工程は、前記第2画像データを、前記本スキャンに先だ
    って行われるプリスキャンにより生成することを特徴と
    する請求項15〜22のいずれか1項に記載の画像処理
    方法。
  24. 【請求項24】 前記補正データ生成工程は、前記第2
    画像データの画像形状及び画素数の少なくとも一方に基
    づいて前記補正データを生成することを特徴とする請求
    項15〜23のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  25. 【請求項25】 前記補正工程は、前記原稿の湾曲状態
    を少なくする方向に前記第1画像データを補正すること
    を特徴とする請求項15〜24のいずれか1項に記載の
    画像処理方法。
  26. 【請求項26】 前記補正工程による前記第1画像デー
    タの補正を行うか否かを選択する選択工程を有すること
    を特徴とする請求項15〜25のいずれか1項に記載の
    画像処理方法。
  27. 【請求項27】 前記補正データ生成工程により生成さ
    れた補正データに基づいて、前記第1画像生成工程によ
    り前記第1画像データが生成される際の光学系の位置を
    制御する光学系位置制御工程を有することを特徴とする
    請求項15〜26のいずれか1項に記載の画像処理方
    法。
  28. 【請求項28】 前記光学系位置制御工程は、前記読み
    取り手段の受光面に前記光学系の結像位置が合致するよ
    うに前記光学系の位置を制御することを特徴とする請求
    項27記載の画像処理方法。
  29. 【請求項29】 光源ランプで原稿を照射し、該原稿か
    らの反射光を読み取り手段で受光して第1画像データを
    生成する第1画像生成手順を有する画像処理方法をコン
    ピュータに実現させるためのプログラムであって、 前記原稿の少なくとも一部の領域の第2画像データを生
    成する第2画像生成手順と、 前記第2画像生成手順により生成された第2画像データ
    から前記原稿の湾曲状態を示す補正データを生成する補
    正データ生成手順と、 前記補正データ生成手順により生成された補正データに
    基づいて、前記第1画像生成手順により生成された第1
    画像データを補正する補正手順とを実行させるためのプ
    ログラム。
  30. 【請求項30】 光源ランプで原稿を照射し、該原稿か
    らの反射光を読み取り手段で受光して第1画像データを
    生成する第1画像生成手順を有する画像処理方法をコン
    ピュータに実現させるためのプログラムを記憶したコン
    ピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、 前記原稿の少なくとも一部の領域の第2画像データを生
    成する第2画像生成手順と、 前記第2画像生成手順により生成された第2画像データ
    から前記原稿の湾曲状態を示す補正データを生成する補
    正データ生成手順と、 前記補正データ生成手順により生成された補正データに
    基づいて、前記第1画像生成手順により生成された第1
    画像データを補正する補正手順とを実行させるためのプ
    ログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140082435A (ko) * 2012-12-24 2014-07-02 삼성전자주식회사 화상독취장치, 이미지 보정 방법 및 컴퓨터 판독가능 기록매체
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