JP2003091912A - ディスクプレーヤ装置 - Google Patents

ディスクプレーヤ装置

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JP2003091912A
JP2003091912A JP2001283650A JP2001283650A JP2003091912A JP 2003091912 A JP2003091912 A JP 2003091912A JP 2001283650 A JP2001283650 A JP 2001283650A JP 2001283650 A JP2001283650 A JP 2001283650A JP 2003091912 A JP2003091912 A JP 2003091912A
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JP
Japan
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disc
compact disc
turntable
lever member
disk
Prior art date
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Application number
JP2001283650A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kiwada
真一 亀和田
Masafumi Tanaka
将文 田中
Kouta Mizoguchi
航太 溝口
Hiromi Fukuda
拓臣 福田
Takashi Miura
崇 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Group Corp
Original Assignee
Aiwa Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スロットイン方式を採用した場合において、
ディスク挿入口から装置本体内に挿入されたディスクを
適切な位置まで送ることが可能なディスクプレーヤ装置
を提供すること。 【解決手段】 レバー部材85はディスク挿入口を挟ん
で一対配設され、挿入されたコンパクトディスクDの表
面に略直交する揺動軸周りに揺動可能に支持される。レ
バー部材85はコンパクトディスクDに当接可能なディ
スク当接部87を有する。レバー部材85には、ディス
ク当接部87の間隔が狭くなる方向に付勢力がスプリン
グにより付与される。コンパクトディスクDがディスク
当接部87に当接するとレバー部材85がスプリングの
付勢力に抗しながら揺動し、ディスク当接部87間をコ
ンパクトディスクDの最大径部が通過するとスプリング
の付勢力によりレバー部材85がディスク当接部87の
間隔が狭くなる方向に揺動してコンパクトディスクDを
コンパクトディスクD挿入方向にターンテーブル25と
略同心円上の位置まで押込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(Compact Di
sc)プレーヤ等のディスクプレーヤ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば、CD等のディスクの再
生を行うディスクプレーヤ装置、特にポータブル型のデ
ィスクプレーヤ装置では、プレーヤ本体の上面にカバー
体が開閉可能に設けられており、ディスク着脱時には、
そのカバー体を大きく開放した状態で、プレーヤ本体の
ディスク装填部に対してディスクをその厚み方向に移動
させる動作を伴って着脱するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ポータブル型のディスクプレーヤ装置では、ディスクを
着脱する場合、プレーヤ本体に対してカバー体を大きく
開放しなければ着脱できず、たとえばディスクプレーヤ
装置を鞄などの中に収納したままではディスクの着脱を
行なうことは困難であった。このため、ディスクの装填
方式として、装置本体に設けられたディスク挿入口にデ
ィスクを挿入することにより、ディスクを再生可能なデ
ィスク装填位置に対して装填状態に支持し、また、イジ
ェクトレバーを押動することにより、ディスクをディス
ク装填位置からディスク挿入口に戻すようにして、モー
タの駆動力を必要としない、いわゆるスロットイン方式
を採用することが考えられる。
【0004】ところが、スロットイン方式のディスクプ
レーヤ装置にディスクを挿入する場合、使用者はディス
クをディスク挿入口から挿入して手で押し込んでいくこ
とになるが、ディスク全体が装置本体内に入ってしまう
と使用者はそれ以上ディスクを押し込むことはできなく
なってしまう。
【0005】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、スロットイン方式を採用した場合において、ディス
ク挿入口から装置本体内に挿入されたディスクを適切な
位置まで送ることが可能なディスクプレーヤ装置を提供
することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディスクプ
レーヤ装置は、ディスクを挿入、排出するためのディス
ク挿入口が形成されたケース本体と、ディスクを載置す
るためのターンテーブルと、ディスク挿入口から挿入さ
れたディスクをターンテーブルと略同心円上の位置まで
押込むディスク押込み手段と、を備えていることを特徴
としている。
【0007】本発明に係るディスクプレーヤ装置では、
ディスク押込み手段により、ディスク挿入口から挿入さ
れたディスクがターンテーブルと略同心円上の位置まで
押込まれることになる。これにより、ディスク全体がデ
ィスク挿入口から装置本体内に入った場合でも、当該デ
ィスクを適切な位置まで送ることができる。
【0008】本発明に係るディスクプレーヤ装置におい
ては、ディスク押込み手段は、ディスク挿入口を挟んで
一対配設され、ディスクに略直交する揺動軸周りに揺動
可能であり、ディスク挿入口側の端部にディスクに当接
可能なディスク当接部を有するレバー部材と、レバー部
材に対してディスク当接部の間隔が狭くなる方向に付勢
力を付与する弾性部材と、を含み、ディスク当接部の間
隔は、当該ディスク当接部にディスクが当接していない
状態においてディスクの直径よりも小さく設定されてお
り、挿入されたディスクがディスク当接部に当接すると
レバー部材が弾性部材の付勢力に抗しながら揺動するこ
とによりディスク当接部の間隔が広がってディスクの挿
入を許容し、ディスク当接部間をディスクの最大径部が
通過すると弾性部材の付勢力によりレバー部材がディス
ク当接部の間隔が狭くなる方向に揺動してディスクを押
込むことが好ましい。このように構成した場合、ディス
クは弾性部材の付勢力が作用するレバー部材により押込
まれることになり、モータ等の駆動機構を用いることな
くディスクを押込むことができる。この結果、ディスク
がターンテーブルと略同心円上の位置まで押込み得るデ
ィスク押込み手段の構成を簡易且つ低コストで実現する
ことができる。
【0009】また、本発明に係るディスクプレーヤ装置
においては、ターンテーブルと対向して配設され、ディ
スクに略直交する方向に移動可能であり、ターンテーブ
ルとでディスクを挟持するクランパと、クランパとター
ンテーブルとでディスクを挟持した状態においてディス
クからディスク当接部が離れるようにレバー部材を揺動
させる揺動手段と、を更に備えていることが好ましい。
このように構成した場合、揺動手段によりクランパとタ
ーンテーブルとでディスクを挟持した状態でディスク当
接部がディスクから離間した状態となり、ディスクの回
転に対してディスク当接部が障害となるのを防ぐことが
できる。
【0010】また、本発明に係るディスクプレーヤ装置
においては、揺動手段は、第1の移動位置と第2の移動
位置との間で往復移動可能であり、使用者により操作さ
れる移動部材を含み、移動部材が第1の移動位置から第
2の移動位置に移動することによりクランパがターンテ
ーブルに近づく方向に移動してクランパとターンテーブ
ルとでディスクを挟持するとともに、移動部材とレバー
部材とが係合してレバー部材を揺動させることが好まし
い。このように構成した場合、移動部材が第1の移動位
置から第2の移動位置に移動すると、レバー部材が揺動
してディスク当接部がディスクから離れることになるの
で、クランパとターンテーブルとでディスクを挟持した
状態でディスク当接部をディスクから確実に離すことが
できる。また、ディスク当接部がディスクから離間した
状態とするための構成を簡易且つ低コストで実現するこ
とができる。
【0011】また、本発明に係るディスクプレーヤ装置
においては、ターンテーブルと略同心円上の位置まで押
込まれたディスクに当接して当該ディスクの位置を規定
するためのストッパ部材を更に備えていることが好まし
い。このように構成した場合、押込まれたディスクがス
トッパ部材に当接することにより、ディスクの位置を確
実にターンテーブルと略同心円上の位置とすることがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係るディスク
プレーヤ装置について図面を参照して説明する。なお、
説明において、同一要素又は同一機能を有する要素に
は、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略す
る。
【0013】本実施形態に係るディスクプレーヤ装置
は、ポータブル型のコンパクトディスクプレーヤであっ
て、ディスクとしてのコンパクトディスクDの再生機能
を有し、イヤホンを接続して再生音を聞くことができ
る。コンパクトディスクDは、薄い円盤状に形成され、
中心部には中心穴が形成され、通常は一面側に記録面が
形成されていると共に他面側にレーベル面が形成されて
いる。なお、ディスクプレーヤ装置は記録機能も有して
いてもよい。
【0014】ディスクプレーヤ装置のプレーヤ本体1
は、図1及び図2に示されるように、ケース本体3と、
可動カバー5とを有している。ケース本体3は、下面側
のベース7と上面側の固定カバー9とを含んでいる。プ
レーヤ本体1の形状は、コンパクトディスクDの直径
(120mm)より少し大きい外形寸法で、略円盤状に
形成されている。
【0015】ベース7は、図4に示されるように、略円
形の底板部11と、この底板部11の周縁部から立設さ
れた周壁部13とを有し、上面が開口形成されている。
固定カバー9は、図3に示されるように、ベース7の上
面開口の一部を閉塞可能にする形状に形成され、略半円
形の底板部15と、この底板部15の円周縁部から立設
された周壁部17とを有している。ベース7と固定カバ
ー9とは、互いの周壁部13,17の一部を当接した状
態で一体的に結合されている。
【0016】ケース本体3の側面には、図1に示される
ように、コンパクトディスクDを挿入、排出するための
ディスク挿入口19が形成されている。詳細には、ディ
スク挿入口19はベース7の周壁部13と固定カバー9
の周壁部17とでスリット状に形成されている。すなわ
ち、ディスクプレーヤ装置は、コンパクトディスクDの
縁部をディスク挿入口19から挿入排出する、いわゆる
スロットイン方式を採用している。なお、コンパクトデ
ィスクDは、下面を記録面、上面をレーベル面として挿
入排出される。
【0017】ベース7の底板部上には、図3及び図5に
示されるように、プレーヤユニット21が取付けられて
いる。このプレーヤユニット21は、枠体23を有し、
この枠体23が図示しない振動吸収機構を介して底板部
11に取付けられている。
【0018】枠体23の下面には、回転モータ(図示せ
ず)が取付けられ、この回転モータの駆動軸にターンテ
ーブル25が固定されている。ターンテーブル25はコ
ンパクトディスクDを回転保持するためのものであり、
円盤状に形成されている。ターンテーブル25は、コン
パクトディスクDの下面を支持するフランジ部27と、
コンパクトディスクDの中心穴が勘合する突出部29と
を有している。
【0019】枠体23にはコンパクトディスクDの記録
面に記録された情報を読み取るための光ピックアップ3
1が配設されている。この光ピックアップ31は、枠体
23に対してコンパクトディスクDの径方向に移動可能
に支持され、送り用モータを含む駆動機構(図示せず)
によってコンパクトディスクDの径方向に移動される。
【0020】可動カバー5は、図3に示されるように、
ベース7の上面開口の少なくとも一部(固定カバー9に
て閉塞されていない部分)を覆うものであり、略半円形
の底板部33と、この底板部33の円周縁部から立設さ
れた周壁部35とを有している。可動カバー5は、図1
に示されるように、ケース本体3に対して往復移動可
能、本実施形態においてはコンパクトディスクD挿入排
出方向に往復移動可能に取付けられている。これによ
り、可動カバー5は、使用者に操作されて、コンパクト
ディスクD挿入方向に移動した第1の移動位置と、コン
パクトディスクD排出方向に移動した第2の移動位置と
の間で往復移動する。
【0021】ケース本体3内には、図3、図6及び図7
に示されるように、平面視略円形を呈したスライダ37
が配設されている。このスライダ37は、可動カバー5
の底板部33に固定されており、可動カバー5と一体的
にコンパクトディスクDの挿入排出方向に往復移動す
る。ここで、可動カバー5とスライダ37とは、ともに
第1の移動位置と第2の移動位置との間で往復移動可能
であり、使用者によって操作される移動部材として機能
する。
【0022】スライダ37の下面には、図6及び図7に
示されるように、両側位置及び中央位置の三ヵ所にガイ
ド壁41が立設されている。それぞれのガイド壁41に
はガイド溝43が設けられており、このガイド溝43
は、コンパクトディスクDの挿入方向で見てガイド溝4
3の前側部分が後側部分に比してベース7に近づけられ
て(コンパクトディスクDの挿入方向に向かって前下が
り)形成されている。
【0023】可動カバー5とスライダ37との間には、
図3及び図8に示されるように、ロック部材45がコン
パクトディスクDの挿入排出方向に往復移動可能に配設
されている。また、可動カバー5とスライダ37との間
には、ロック部材45と当接可能な係止部材47と、後
述するレバー部材121に係合可能なカム部材49とが
配設されている。なお、固定カバー9とスライダ37と
の間には、スライダ37に対してコンパクトディスクD
の挿入排出方向に付勢力を付与するためのスプリング3
9が掛け渡されている。
【0024】ロック部材45は、ケース本体3(固定カ
バー9)と可動カバー5との相対移動を規制するロック
位置とケース本体3(固定カバー9)と可動カバー5と
の相対移動を許容するロック解除位置との間で往復移動
可能であり、使用者により操作される。ロック部材45
は、図9に示されるように、可動カバー5の底板部33
の中央に形成された穴51に対応する位置に操作部53
が形成されており、この操作部53の上部が穴51を介
して可動カバー5の外部に露出することで、使用者によ
る操作が可能となっている。ロック部材45の往復移動
方向における底板部33に形成された穴51の長さは、
操作部53(ロック部材45)がロック位置とロック解
除位置との間で移動し得るように設定されている。ロッ
ク部材45とスライダ37とには、引張りスプリング5
5が掛け渡されており、常に、ロック部材45に対し、
ロック位置方向に向けて力が作用するように構成されて
いる。
【0025】係止部材47は、図10に示されるよう
に、平面視長方形のベース部57と、ベース部57から
コンパクトディスクD排出方向に延びる腕部59とを有
している。このベース部57の一方の長辺側(コンパク
トディスクD挿入方向前側)の2つの角部近傍には、長
辺方向に延びる突出部61が形成されている。係止部材
47は、突出部61が可動カバー5とスライダ37とで
挟持されることにより、可動カバー5とスライダ37と
に揺動可能に支持される。腕部59には、コンパクトデ
ィスクD排出方向前側端部に固定カバー9の凹部に係合
可能な係合突部63が形成されており、基部にロック部
材45に係合可能な突部65が形成されている。係止部
材47には、図10に示されるように、スライダ37と
の間に配設されたスプリング67により、常に、係止部
材47が可動カバー5側に向けて揺動するように力が作
用している。
【0026】ロック部材45には、係止部材47の突部
65が係合可能な穴69が形成されている。ロック部材
45の穴69と係止部材47の突部65との位置関係
は、ロック部材45が使用者により操作されてロック位
置からロック解除位置まで移動した際に穴69の縁部と
突部65とが係合するように設定されている。これによ
り、図11(A)〜(C)に示されるように、ロック部
材45がロック位置(図11(A)の状態)からロック
解除位置(図11(B)の状態)まで移動すると、穴6
9の縁部と突部65とが係合し、ロック部材45により
突部65(腕部59)が押し下げられて、係止部材47
がスプリング67の付勢力に抗してベース7側に向けて
揺動することになる。
【0027】カム部材49は、図10に示されるよう
に、平面視長方形の部材からなり、このカム部材49の
一方の長辺側の2つの角部近傍には、長辺方向に延びる
突出部71が形成されている。カム部材49は、突出部
71が可動カバー5とスライダ37とで挟持されること
により、可動カバー5とスライダ37とに揺動可能に支
持される。カム部材49には、スライダ37との間に配
設されたスプリング73(弾性部材)により、常に、カ
ム部材49がベース7(レバー部材)側に向けて揺動す
るように付勢力が付与されている。
【0028】ケース本体3内には、図3及び図12に示
されるように、ディスク挿入口19から挿入されたコン
パクトディスクDを保持するためのディスクホルダー7
5が配設されている。ディスクホルダー75の下面両側
には、図13に示されるように、断面ほぼL字形の一対
のガイド部77が平行に対向するとともにコンパクトデ
ィスクD挿入排出方向に沿って形成されている。この一
対のガイド部77間にディスク保持部が形成されて、コ
ンパクトディスクDが保持されることになる。ディスク
ホルダー75には、ターンテーブル25と対向する位置
に、挿入されたコンパクトディスクDをターンテーブル
25とで挟持するためのクランパ79が配設されてい
る。
【0029】ディスクホルダー75には、スライダ37
のガイド壁41(ガイド溝43)に対応する位置に突出
部81が設けられている。図14に示されるように、ガ
イド壁41のガイド溝43の開口から突出部81をガイ
ド溝43内に係入することによって、ディスクホルダー
75はスライダ37(ガイド壁41)に支持される。こ
のように、ディスクホルダー75がスライダ37(ガイ
ド壁41)に支持されることにより、ディスクホルダー
75はディスク挿入口19から挿入されるコンパクトデ
ィスクDを受取可能な第1の位置と、ターンテーブル2
5にコンパクトディスクDを載置する第2の位置との間
で移動可能となる。ディスク挿入口19は、図15
(A)及び(B)に示されるように、ディスクホルダー
75が第2の位置まで移動したときに、ディスクホルダ
ー75の側面にて塞がれることになる。
【0030】ガイド壁41に支持されたディスクホルダ
ー75は、スライダ37のコンパクトディスクD挿入排
出方向への移動にともなって、ガイド溝43に案内され
て第1の位置と第2の位置との間で挿入されたコンパク
トディスクDの表面に対して略直交する方向に移動す
る。すなわち、スライダ37がコンパクトディスクD挿
入方向に移動すると、ディスクホルダー75は上方(ク
ランパ79がターンテーブル25から離れる方向)に移
動し、クランパ79とターンテーブル25とによるコン
パクトディスクDの挟持を解除する。一方、スライダ3
7がコンパクトディスクDの排出方向に移動すると、デ
ィスクホルダー75は下方(クランパ79がターンテー
ブル25に近づく方向)に移動し、クランパ79とター
ンテーブル25とでコンパクトディスクDを挟持する。
なお、固定カバー9の底板部15には、図16にも示さ
れるように、突出部81に対応するそれぞれの位置に、
各突出部81と係合して、スライダ37のコンパクトデ
ィスクD挿入排出方向への移動にともなってディスクホ
ルダー75がコンパクトディスクD挿入排出方向に移動
するのを規制する規制部材83が配設されている。
【0031】ディスクホルダー75には、図12及び図
17に示されるように、上面両側に、レバー部材85が
ディスク挿入口19を挟んで一対配設されている。この
レバー部材85は、概ねコンパクトディスクD挿入排出
方向に平行な状態で、挿入されたコンパクトディスクD
の表面に略直交する揺動軸周りに揺動可能、すなわち挿
入されたコンパクトディスクDに略平行な面内において
揺動可能に支持されている。レバー部材85は、コンパ
クトディスクD挿入方向後側(ディスク挿入口19側)
の端部に、ディスク挿入口19から挿入されたコンパク
トディスクDに当接可能なディスク当接部87を有して
いる。ディスク当接部87は、レバー部材85の基部8
9から下方に延びてディスクホルダー75の下面よりデ
ィスク保持部に突出して設けられている。
【0032】レバー部材85のコンパクトディスクD挿
入方向前側の端部とディスクホルダー75との間には、
それぞれのレバー部材85に対してディスク当接部87
の間隔が狭くなる方向に付勢力を付与するためのスプリ
ング91(弾性部材)が掛け渡されている。また、ディ
スク当接部87の間隔は、当該ディスク当接部87にコ
ンパクトディスクDが当接していない状態においてコン
パクトディスクDの直径(120mm)よりも小さい値
(たとえば、110mm程度)に設定されている。これ
らにより、挿入されたコンパクトディスクDがディスク
当接部87に当接すると、レバー部材85がスプリング
91の付勢力に抗しながら揺動することによりディスク
当接部87の間隔が広がってコンパクトディスクDの挿
入を許容することになる。一方、ディスク当接部87間
をコンパクトディスクDの最大径部が通過するとスプリ
ング91の付勢力によりレバー部材85がディスク当接
部87の間隔が狭くなる方向に揺動してコンパクトディ
スクDをコンパクトディスクD挿入方向にターンテーブ
ル25と略同心円上の位置まで押込むことになる。この
ように、レバー部材85(ディスク当接部87)及びス
プリング91は、協動して、ディスク挿入口19から挿
入されたコンパクトディスクDをターンテーブル25と
略同心円上の位置まで押込むディスク押込み手段として
機能する。
【0033】レバー部材85は、略揺動軸の位置におい
てレバー部材85の基部89に対して略直交する方向に
内側に向けて延びる腕部93を有している。この腕部9
3は、スライダ37に立設された突部95に当接可能と
なっている。スライダ37がコンパクトディスクD排出
方向に移動すると、スライダ37の突部95がレバー部
材85の腕部93と当接して、レバー部材85がスプリ
ング91の付勢力に抗しながら揺動することによりディ
スク当接部87の間隔が広がることになる。これによ
り、コンパクトディスクDが挿入されクランパ79とタ
ーンテーブル25とで挟持される際に、スライダ37が
コンパクトディスクD排出方向に移動してスライダ37
の突部95がレバー部材85の腕部93と当接すると、
レバー部材85はディスク当接部87がコンパクトディ
スクDから離れるように揺動する。このように、スライ
ダ37(突部95)及びレバー部材85(腕部93)
は、協動して、クランパ79とターンテーブル25とで
コンパクトディスクDを挟持した状態においてコンパク
トディスクDからディスク当接部87が離れるようにレ
バー部材85を揺動させる揺動手段として機能する。
【0034】また、レバー部材85は、コンパクトディ
スクD挿入方向後側(ディスク挿入口19側)の端部
に、ディスク当接部87とは反対の方向に突出するスラ
イダ当接部97(移動部材当接部)を有している。この
スライダ当接部97は、スライダ37に当接可能となっ
ており、ディスク挿入口19にコンパクトディスクDが
存在する場合、当該コンパクトディスクDにディスク当
接部87が当接してレバー部材85が所定の位置まで揺
動することにより、スライダ37のコンパクトディスク
D排出方向前側の端部と当接可能な位置まで移動する。
一方、ディスク挿入口19にコンパクトディスクDが存
在しない(コンパクトディスクDがディスク挿入口19
から取出された、あるいは、ターンテーブル25と略同
心円上の位置まで押込まれた)場合、当該コンパクトデ
ィスクDにディスク当接部87が当接してレバー部材8
5が揺動することはなく、スライダ当接部97はスライ
ダ37のコンパクトディスクD排出方向前側の端部と当
接することはない。これにより、ディスク挿入口19に
コンパクトディスクDが存在する状態で、スライダ37
がコンパクトディスクD排出方向に移動する場合、スラ
イダ当接部97とスライダ37とが当接してそれ以上ス
ライダ37がコンパクトディスクD排出方向に移動する
ことはなく、ディスクホルダー75が第2の位置まで移
動するのが規制される。このように、レバー部材85
(スライダ当接部97)及びスライダ37(コンパクト
ディスクD排出方向前側の端部)は、協動して、ディス
ク挿入口19にコンパクトディスクDが存在する状態で
ディスクホルダー75が第1の位置から第2の位置に移
動するのを規制するディスクホルダー移動規制手段とし
て機能する。
【0035】ベース7におけるコンパクトディスクD挿
入方向前側の位置には、図3及び図5にも示されるよう
に、ブレーキ部材99が配設されている。このブレーキ
部材99は、図18に示されるように、挿入されたコン
パクトディスクDの表面に略直交する揺動軸周りに揺動
可能、すなわち挿入されたコンパクトディスクDに略平
行な面内において揺動可能にベース7側に立設されたシ
ャフト101に支持されている。ブレーキ部材99は、
揺動軸から第1の方向に延びて設けられる第1の腕部1
03と、揺動軸から第1の方向とは交差する第2の方向
に延びて設けられる第2の腕部105とを有している。
第1の腕部103の端部には、クランパ79とターンテ
ーブル25とで挟持されたコンパクトディスクDに当接
可能なディスク当接部107が設けられている。第2の
腕部105の端部には、ロック部材45に当接するロッ
ク部材当接部109が設けられている。これにより、ブ
レーキ部材99は、ディスク当接部107とロック部材
当接部109との間の位置においてベース7側に配設さ
れたシャフト101周りに揺動することになる。ブレー
キ部材99には、図5に示されるように、ベース7との
間に配設されたスプリング111(弾性部材)により、
常に、ディスク当接部107がコンパクトディスクDに
当接する方向に付勢力が付与されている。
【0036】ロック部材45は、図8に示されるよう
に、下面側に、ブレーキ部材99のロック部材当接部1
09が当接するブレーキ部材当接部113を有してい
る。このブレーキ部材当接部113は、ロック部材45
の移動位置に応じてブレーキ部材99を揺動させるため
のものであり、ロック部材45下面から下方に(ベース
7に向って)立設された壁部115により構成されてい
る。ブレーキ部材当接部113(壁部115)は、ディ
スク当接部107がクランパ79とターンテーブル25
とで挟持されたコンパクトディスクDに当接する位置に
ブレーキ部材99を揺動させる第1の部分117と、デ
ィスク当接部107がコンパクトディスクDから離れる
位置にブレーキ部材99を揺動させる第2の部分119
とを含んでいる。
【0037】ブレーキ部材当接部113におけるブレー
キ部材99のロック部材当接部109の当接位置はロッ
ク部材45の移動位置に応じて変化し、ロック部材45
がロック位置にあるときには、ロック部材当接部109
とブレーキ部材当接部113の第2の部分119とが当
接し、ロック部材45がロック位置(図11(A)の状
態)とロック解除位置(図11(B)の状態)との間に
おける所定の位置まで移動すると、ロック部材当接部1
09とブレーキ部材当接部113の第1の部分117と
が当接する。これにより、ロック部材45がロック位置
からロック解除位置まで移動する途中において、ロック
部材当接部109とブレーキ部材当接部113の第1の
部分117とが当接してブレーキ部材99が揺動し、デ
ィスク当接部107がクランパ79とターンテーブル2
5とで挟持されたコンパクトディスクDに当接すること
になる。
【0038】また、ベース7におけるコンパクトディス
クD挿入方向前側の位置には、図3及び図5にも示され
るように、レバー部材121が配設されている。このレ
バー部材121は、図18に示されるように、挿入され
たコンパクトディスクDの表面に略直交する揺動軸周り
に揺動可能、すなわち挿入されたコンパクトディスクD
に略平行な面内において揺動可能にベース7側に立設さ
れたシャフト123に支持されている。レバー部材12
1には、コンパクトディスクDに当接可能なディスク当
接部125と、カム部材49と係合可能な突出部127
とが設けられている。レバー部材121とカム部材49
とは、スライダ37がコンパクトディスクD挿入方向
(第1の方向)に移動するとカム部材49とレバー部材
121(突出部127)とが係合してレバー部材121
が揺動し、当該レバー部材121の揺動によりディスク
当接部125がプレーヤ本体1内にあるコンパクトディ
スクDに当接して当該コンパクトディスクDをディスク
挿入口19に向けて押出すように構成されている。レバ
ー部材121には、図5に示されるように、ベース7と
の間に配設されたスプリング129(弾性部材)によ
り、常に、コンパクトディスクDを押出す方向とは反対
の方向に付勢力が付与されている。
【0039】カム部材49には、図19〜図21に示さ
れるように、その下面側にレバー部材の突出部が係合可
能なカム溝131が形成されている。このカム溝131
は、突出部127が係合してレバー部材121を揺動さ
せる第1の部分133と、突出部127との係合が解除
されてスライダ37がコンパクトディスクD排出方向
(第2の方向)に移動したときにレバー部材121を揺
動させることなくカム部材49を移動可能とする第2の
部分135と、第1の部分133と第2の部分135と
の間に設けられ、突出部127との係合が解除されてス
プリング129によりレバー部材121がコンパクトデ
ィスクDを押出す方向とは反対の方向に揺動させる第3
の部分137とを有している。ここで、カム溝131の
第2の部分135は、可動カバー5(スライダ37)の
往復移動方向に沿って延びている。カム溝131の第3
の部分137は、レバー部材121が揺動したときの突
出部127の軌跡にほぼ沿って延びている。
【0040】カム溝131は、第1の部分133、第3
の部分137及び第2の部分135が順に連続して一周
するように形成されており、第3の部分137の底面に
は、突出部127の第2の部分135から第1の部分1
33への移動を規制する第1の突部139が設けられ、
第2の部分135の底面には、突出部127の第1の部
分133から第2の部分135への移動を規制する第2
の突部141が設けられている。また、カム溝131
は、第1の部分133(第2の部分135)に連続して
形成され、突出部127が係合してレバー部材121を
コンパクトディスクDから離れる方向に揺動させる第4
の部分143を有している。
【0041】次に、上述した構成のディスクプレーヤ装
置における、コンパクトディスクDの挿入排出時の動作
について説明する。
【0042】コンパクトディスクDを挿入する場合、図
22に示されるように、まず、使用者は、可動カバー5
を操作しコンパクトディスクD挿入方向に移動させて、
可動カバー5が第1の移動位置にある状態で、コンパク
トディスクDをディスク挿入口19からディスクホルダ
ー75(図22にて図示省略)のディスク保持部に挿入
する。可動カバー5(スライダ37)が第1の移動位置
にある状態では、図15(A)に示されるように、ディ
スクホルダー75は上方の第1の位置にあり、ディスク
挿入口19はディスクホルダー75の側面にて塞がれて
いない開いた状態となっている。これにより、コンパク
トディスクDのディスク挿入口19への挿入が可能とな
る。
【0043】レバー部材121の突出部127は、図2
2に示されるように、カム溝131の第2の部分135
における第3の部分137寄りの端部に位置しており、
コンパクトディスクD挿入方向に揺動した位置にあり、
レバー部材121のディスク当接部125はディスク挿
入口19から遠ざかった位置にある。また、レバー部材
85はスプリング91(図22にて図示省略)の付勢力
により揺動して、ディスク当接部87の間隔がコンパク
トディスクDの直径よりも狭くなった状態となってい
る。
【0044】コンパクトディスクDが挿入され、挿入さ
れるコンパクトディスクDの縁部がレバー部材85のデ
ィスク当接部87に当接すると、ディスク当接部87は
コンパクトディスクDの縁部により押圧されて、レバー
部材85がスプリング91の付勢力に抗しながら揺動す
る。これにより、図23に示されるように、ディスク当
接部87の間隔が広がってコンパクトディスクDの挿入
が許容されることになる。
【0045】使用者がコンパクトディスクDを更に挿入
し、コンパクトディスクDの最大径部がディスク当接部
87間を通過すると、レバー部材85はスプリング91
の付勢力によりディスク当接部87の間隔が狭くなる方
向に揺動する。これにより、図24に示されるように、
コンパクトディスクDはコンパクトディスクD挿入方向
にターンテーブル25と略同心円上の位置まで押込まれ
ることになる。
【0046】ターンテーブル25と略同心円上の位置ま
で押込まれたコンパクトディスクDは、レバー部材12
1のディスク当接部125に当接して、それ以上コンパ
クトディスクD挿入方向に移動することはない。このよ
うに、レバー部材121(ディスク当接部125)は、
ターンテーブル25と略同心円上の位置まで押込まれた
コンパクトディスクDに当接して当該コンパクトディス
クDの位置を規定するためのストッパ部材として機能す
る。
【0047】その後、使用者が可動カバー5を操作して
コンパクトディスクD排出方向に移動させると、スライ
ダ37(可動カバー5)は第1の移動位置から第2の移
動位置に向けて移動する。ディスクホルダー75は、ス
ライダ37の第1の移動位置から第2の移動位置への移
動により、第1の位置から第2の位置に向けて下方に移
動する。このとき、カム部材49はスライダ37ととも
にコンパクトディスクD排出方向に移動することになる
が、カム部材49のカム溝131における第2の部分1
35が可動カバー5(スライダ37)の往復移動方向に
沿って延びていることからレバー部材121は揺動する
ことはなく、図25に示されるように、カム部材49と
レバー部材121との相対移動が許容されて、可動カバ
ー5(スライダ37)の移動に伴ってレバー部材121
の突出部127がカム部材49のカム溝131における
第2の部分135を第3の部分137寄りの端部から第
1の部分133寄りの端部に向けて相対移動する。な
お、カム溝131における第3の部分137の底面に
は、図19に示されるように、第1の突部139が設け
られているので、レバー部材121の突出部127がカ
ム溝131の第1の部分133に相対移動することはな
い。
【0048】使用者の操作により可動カバー5(スライ
ダ37)が第2の移動位置まで移動すると、ディスクホ
ルダー75は第2の位置にあり、図26に示されるよう
に、挿入されたコンパクトディスクDがターンテーブル
25に載置されてクランパ79とで挟持されて圧着保持
される。このとき、ディスク挿入口19は、図15
(B)に示されるように、ディスクホルダー75の側面
により塞がれる。そして、図27に示されるように、レ
バー部材121の突出部127がカム部材49のカム溝
131における第2の部分135から第4の部分143
に相対移動しており、突出部127がカム溝131の第
4の部分143に係合することにより、レバー部材12
1はコンパクトディスクDから離れる方向(コンパクト
ディスクDを押出す方向とは反対の方向)に揺動して、
ディスク当接部125がコンパクトディスクDの縁部か
ら離れる。また、レバー部材85の腕部93がスライダ
37の突部95に当接することにより、レバー部材85
はスプリング91の付勢力に抗しながらディスク当接部
87の間隔を広げる方向に揺動して、ディスク当接部8
7がコンパクトディスクDの縁部から離れる。これらに
より、コンパクトディスクDと各ディスク当接部87,
125との当接が解除されて、コンパクトディスクDは
回転可能な状態となる。
【0049】また、可動カバー5(スライダ37)が第
2の移動位置まで移動した状態では、図11(A)に示
されるように、ロック部材45がロック位置にあり固定
カバー9と係止部材47とが係合し、可動カバー5と固
定カバー9(ケース本体3)との相対移動が規制されて
いる。これにより、不用意に可動カバー5がコンパクト
ディスクD挿入方向に移動することはない。なお、ロッ
ク部材45がロック位置にある状態では、図28に示さ
れるように、ロック部材45のブレーキ部材当接部11
3(壁部115)における第2の部分119とブレーキ
部材99のロック部材当接部109とが当接しており、
ブレーキ部材99のディスク当接部107はクランパ7
9とターンテーブル25とで挟持されたコンパクトディ
スクDの縁部から離れた位置にある。
【0050】コンパクトディスクDを排出する場合、ま
ず、使用者は、ロック位置にあるロック部材45を操作
してコンパクトディスクD挿入方向に移動させる。ロッ
ク部材45がロック位置(図11(A)の状態)からロ
ック解除位置(図11(B)の状態)に向けて移動する
途中において所定の位置に達すると、図29に示される
ように、ロック部材45のブレーキ部材当接部113
(壁部115)とブレーキ部材99のロック部材当接部
109とが相対移動して、ブレーキ部材当接部113の
第1の部分117とロック部材当接部109とが当接す
ることになる。これにより、ブレーキ部材99が揺動し
てディスク当接部107がコンパクトディスクDの縁部
に当接し、コンパクトディスクDが回転している場合に
はその回転が停止する。
【0051】使用者の操作によりロック部材45がロッ
ク解除位置(図11(B)の状態)まで移動すると、係
止部材47の突部65とロック部材45の穴69の縁部
とが係合する。突部65と穴69の縁部との係合により
腕部59がロック部材45により押し下げられて係止部
材47が下方に揺動し、係止部材47と固定カバー9と
の係合が解除される。これにより、可動カバー5は、固
定カバー9(ケース本体3)に対する相対移動が許容さ
れた状態となり、図11(C)に示されるように、使用
者の操作によりコンパクトディスクD挿入方向への移動
が可能な状態となる。
【0052】続いて、使用者が可動カバー5を操作して
コンパクトディスクD挿入方向に移動させると、スライ
ダ37(可動カバー5)は第2の移動位置から第1の移
動位置に向けて移動する。ディスクホルダー75は、ス
ライダ37の第2の移動位置から第1の移動位置への移
動により、第2の位置から第1の位置に向けて上方に移
動する。これにより、クランパ79とターンテーブル2
5によるコンパクトディスクDの挟持が解除されること
になる。
【0053】カム部材49はスライダ37とともにコン
パクトディスクD挿入方向に移動し、レバー部材121
の突出部127がカム部材49のカム溝131における
第4の部分143から第1の部分133に相対移動し
て、突出部127がカム溝131の第1の部分133に
係合することになる。このとき、カム溝131における
第2の部分135の底面には第2の突部141が設けら
れているので、レバー部材121の突出部127がカム
溝131の第2の部分135に相対移動することはな
い。
【0054】レバー部材121の突出部127がカム溝
131の第1の部分133に係合した状態で、使用者の
操作により可動カバー5(スライダ37)がコンパクト
ディスクD挿入方向に移動すると、図30に示されるよ
うに、可動カバー5(スライダ37)の移動に伴ってレ
バー部材121の突出部127がカム溝131の第1の
部分133を第2の部分135(第4の部分143)寄
りの端部から第3の部分137寄りの端部に向けて相対
移動する。このように、レバー部材121の突出部12
7がカム溝131の第1の部分133に係合した状態で
相対移動すると、レバー部材121はディスク当接部1
25がコンパクトディスクDに近づく方向に揺動してデ
ィスク当接部125がコンパクトディスクDの縁部に当
接し、コンパクトディスクDをディスク挿入口19に向
けて押出す。このとき、コンパクトディスクDの最大径
部がディスク当接部87間を通過すると、レバー部材8
5はスプリング91の付勢力によりディスク当接部87
の間隔が狭くなる方向に揺動して、コンパクトディスク
Dはディスク挿入口19に向けて更に押出されることに
なる。レバー部材121により押出されたコンパクトデ
ィスクDはディスク挿入口19から排出され、使用者に
より取出し可能な状態となる。
【0055】レバー部材121の突出部127がカム溝
131の第1の部分133における第3の部分137寄
りの端部まで移動すると、カム溝131の第3の部分1
37がレバー部材121揺動時の突出部127の軌跡に
ほぼ沿って延びているので、レバー部材121はスプリ
ング129の付勢力を受けてコンパクトディスクDを押
出す方向とは反対の方向に揺動する。これにより、レバ
ー部材121の突出部127はカム溝131の第2の部
分135における第3の部分137寄りの端部まで相対
移動し、レバー部材121はコンパクトディスクDを押
出す前の初期状態(初期位置:図22にて示される位
置)に復帰することになる。このとき、カム溝131に
おける第3の部分137の底面には第1の突部139が
設けられているので、レバー部材121の突出部127
がカム溝131の第1の部分133に相対移動すること
はない。
【0056】コンパクトディスクDの挿入途中、あるい
は、コンパクトディスクDをディスク挿入口19から取
出しておらず、コンパクトディスクDがディスク挿入口
19に存在している状態では、レバー部材85のディス
ク当接部87がコンパクトディスクDの縁部に当接して
所定の位置まで揺動しており、レバー部材85のスライ
ダ当接部97はスライダ37のコンパクトディスクD排
出方向前側の端部と当接可能な位置まで移動している。
この状態で使用者が誤って可動カバー5をコンパクトデ
ィスクD排出方向、すなわち第1の移動位置から第2の
移動位置に向けて移動させた場合、図31に示されるよ
うに、スライダ当接部97とスライダ37とが当接し
て、それ以上スライダ37(可動カバー5)がコンパク
トディスクD排出方向に移動することはない。これによ
り、ディスクホルダー75が第2の位置への移動途中の
位置で止まり、ディスクホルダー75とベース7の周壁
部13等とでコンパクトディスクDが挟まれることはな
い。
【0057】なお、コンパクトディスクDが挿入された
状態、あるいは、コンパクトディスクDをディスク挿入
口19から取出した状態においては、レバー部材85は
スプリング91の付勢力により揺動して、ディスク当接
部87の間隔がコンパクトディスクDの直径よりも狭く
なった状態となっており、図32に示されるように、レ
バー部材85のスライダ当接部97はスライダ37のコ
ンパクトディスクD排出方向前側の端部と当接すること
はない。これにより、使用者は可動カバー5をコンパク
トディスクD排出方向、すなわち第1の移動位置から第
2の移動位置に向けて移動させることができる。
【0058】以上のように、本実施形態に係るディスク
プレーヤ装置においては、可動カバー5(スライダ3
7)が第1の移動位置から第2の移動位置に移動すると
ディスク挿入口19から挿入されたコンパクトディスク
Dがターンテーブル25上に保持され、第2の移動位置
から第1の移動位置に移動するとターンテーブル25上
のコンパクトディスクDがディスク挿入口19から取出
し可能となる位置まで排出されることになる。これによ
り、可動カバー5(スライダ37)の第1の移動位置と
第2の移動位置との間で往復移動によりコンパクトディ
スクDを保持、あるいは、排出することが可能となり、
ディスクの挿入、排出をスムーズに行うことができると
共に、可動カバー5(スライダ37)の移動方向とコン
パクトディスクDの保持動作及び排出動作が対応するこ
とになり、コンパクトディスクDを挿入、排出させると
きの操作性を向上することができる。
【0059】また、本実施形態においては、ディスク挿
入口19が側面に形成されたケース本体3(ベース7、
固定カバー9)を更に備え、このケース本体3の上面の
少なくとも一部を覆う可動カバー5がコンパクトディス
クDの挿入排出方向に往復移動可能である。これによ
り、使用者は片手で可動カバー5を操作することがで
き、プレーヤ本体1を片手で把持した状態でコンパクト
ディスクDの挿入、排出を行うことができる。この結
果、コンパクトディスクDを挿入、排出させるときの操
作性をより一層向上することができる。
【0060】また、本実施形態においては、ターンテー
ブル25と対向して配設され、コンパクトディスクDに
略直交する方向に移動可能なクランパ79を更に備えて
おり、可動カバー5(スライダ37)が第1の移動位置
から第2の移動位置に移動することによりクランパ79
がターンテーブル25に近づく方向に移動してクランパ
79とターンテーブル25とでコンパクトディスクDを
挟持して圧着保持し、可動カバー5(スライダ37)が
第2の移動位置から第1の移動位置に移動することによ
りクランパ79がターンテーブル25から離れる方向に
移動してクランパ79とターンテーブル25とによるコ
ンパクトディスクDの挟持を解除する。このように、可
動カバー5(スライダ37)の移動に伴ってクランパ7
9がコンパクトディスクDに略直交する方向に移動する
ことにより、コンパクトディスクDの挟持及び当該挟持
の解除が行われることになり、コンパクトディスクDの
挿入、排出を確実に行うことができる。
【0061】また、本実施形態においては、ディスク挿
入口19から挿入されたコンパクトディスクDをターン
テーブル25と略同心円上の位置まで押込むディスク押
込み手段としてレバー部材85及びスプリング91を備
えている。これにより、ディスク挿入口19から挿入さ
れたコンパクトディスクDがターンテーブル25と略同
心円上の位置まで押込まれ、コンパクトディスクD全体
がディスク挿入口19からプレーヤ本体1内に入った場
合でも、当該コンパクトディスクDを適切な位置まで送
ることができる。
【0062】また、本実施形態においては、レバー部材
85がディスク挿入口19を挟んで一対配設され、コン
パクトディスクDに略直交する揺動軸周りに揺動可能で
あり、ディスク挿入口19側の端部にコンパクトディス
クDに当接可能なディスク当接部87を有し、スプリン
グ91はレバー部材85に対してディスク当接部87の
間隔が狭くなる方向に付勢力を付与している。そして、
レバー部材85のディスク当接部87の間隔は、当該デ
ィスク当接部87にコンパクトディスクDが当接してい
ない状態においてコンパクトディスクDの直径よりも小
さく設定されており、挿入されたコンパクトディスクD
がディスク当接部87に当接するとレバー部材85がス
プリング91の付勢力に抗しながら揺動することにより
ディスク当接部87の間隔が広がってコンパクトディス
クDの挿入を許容し、ディスク当接部87間をコンパク
トディスクDの最大径部が通過するとスプリング91の
付勢力によりレバー部材85がディスク当接部87の間
隔が狭くなる方向に揺動してコンパクトディスクDを押
込む。これにより、コンパクトディスクDはスプリング
91の付勢力が作用するレバー部材85により押出され
ることになり、モータ等の駆動機構を用いることなくコ
ンパクトディスクDを押出すことができる。この結果、
コンパクトディスクDがターンテーブル25と略同心円
上の位置まで押込み得るディスク押込み手段の構成を簡
易且つ低コストで実現することができる。
【0063】また、本実施形態においては、クランパ7
9とターンテーブル25とでコンパクトディスクDを挟
持した状態においてコンパクトディスクDからディスク
当接部87が離れるようにレバー部材85を揺動させる
揺動手段としてスライダ37及びレバー部材85(腕部
93)を備えている。これにより、クランパ79とター
ンテーブル25とでコンパクトディスクDを挟持した状
態でディスク当接部87がコンパクトディスクDから離
間した状態となり、コンパクトディスクDの回転に対し
てディスク当接部87が障害となるのを防ぐことができ
る。
【0064】また、本実施形態においては、スライダ3
7が第1の移動位置から第2の移動位置に移動すること
により、スライダ37とレバー部材85(腕部93)と
が係合してレバー部材85を揺動させている。これによ
り、スライダ37が第1の移動位置から第2の移動位置
に移動すると、レバー部材85が揺動してディスク当接
部87がコンパクトディスクDから離れることになり、
クランパ79とターンテーブル25とでコンパクトディ
スクDを挟持した状態でディスク当接部87をコンパク
トディスクDから確実に離すことができる。また、ディ
スク当接部87がコンパクトディスクDから離間した状
態とするための構成を簡易且つ低コストで実現すること
ができる。
【0065】また、本実施形態においては、ターンテー
ブル25と略同心円上の位置まで押込まれたコンパクト
ディスクDに当接して当該コンパクトディスクDの位置
を規定するためのストッパ部材としてレバー部材121
(ディスク当接部125)を備えている。これにより、
コンパクトディスクDの位置を確実にターンテーブル2
5と略同心円上の位置とすることができる。
【0066】また、本実施形態においては、ディスク挿
入口19から挿入されたコンパクトディスクDを保持す
るディスクホルダー75をケース本体3内に備えてお
り、このディスクホルダー75は、ディスク挿入口19
から挿入されるコンパクトディスクDを受取可能な第1
の位置とターンテーブル25にコンパクトディスクDを
載置する第2の位置との間で移動可能である。そして、
ディスク挿入口19は、ディスクホルダー75が第2の
位置にあるときにディスクホルダー75の側面により塞
がれる。これにより、ディスク挿入口19を塞ぐための
専用部材及びこの専用部品を移動させる機構を新たに設
定、レイアウトする必要がなくなると共に、コンパクト
ディスクDをターンテーブル25に載置した状態ではデ
ィスク挿入口19が塞がれた状態とすることができる。
この結果、装置の大型化及び装置構成の複雑化を招くこ
となく、ディスク挿入口19を適切に塞ぐことができ
る。
【0067】また、本実施形態においては、ディスクホ
ルダー75にクランパ79が配設され、スライダ37
(可動カバー5)が第1の移動位置から第2の移動位置
に移動することによりディスクホルダー75が第1の位
置から第2の位置まで移動してクランパ79とターンテ
ーブル25とでコンパクトディスクDを挟持し、スライ
ダ37が第2の移動位置から第1の移動位置に移動する
ことによりディスクホルダー75が第2の位置から第1
の位置まで移動してクランパ79とターンテーブル25
とによるコンパクトディスクDの挟持を解除する。これ
により、ディスク挿入口19から挿入されたコンパクト
ディスクDをクランパ79とターンテーブル25とで挟
持させるためのスライダ37(可動カバー5)の操作
(第1の位置から第2の位置への移動操作)によりディ
スク挿入口19が塞がれることになる。これにより、コ
ンパクトディスクDをターンテーブル25に載置してク
ランパ79で挟持する一連の動作に伴ってディスク挿入
口19を塞ぐことができ、コンパクトディスクDが挿入
された状態で更にコンパクトディスクDが挿入されるの
を確実に防止することができる。
【0068】また、コンパクトディスクDをディスク挿
入口19から取出した後、スライダ37(可動カバー
5)を第1の移動位置から第2の移動位置に移動させる
ことにより、ディスクホルダー75が第1の位置から第
2の位置まで移動してディスク挿入口19を塞ぐので、
コンパクトディスクDの取出し後にディスク挿入口19
を塞ぐための機構を新たに設ける必要がないと共に、コ
ンパクトディスクDの取出し後にディスク挿入口19か
らプレーヤ本体1内部に塵埃等が混入するのを抑制する
ことができる。
【0069】また、本実施形態においては、ディスク挿
入口19にコンパクトディスクDが存在する状態でディ
スクホルダー75が第1の位置から第2の位置に移動す
るのを規制するディスクホルダー移動規制手段としてレ
バー部材85(スライダ当接部97)及びスライダ37
を備えている。これにより、ディスクホルダー75はデ
ィスク挿入口19にディスクが存在する状態で第1の位
置から第2の位置に移動する、すなわちディスク挿入口
19を塞ぐ方向への移動が規制され、コンパクトディス
クDの挿入あるいは排出途中においてディスク挿入口1
9にコンパクトディスクDが存在する状態でディスク挿
入口19がディスクホルダー75により塞がれるような
ことはなく、コンパクトディスクDの傷付きを防いでデ
ィスク挿入口19を適切に塞ぐことができる。
【0070】また、本実施形態においては、レバー部材
85が、スライダ37に当接可能なスライダ当接部97
を有し、ディスク挿入口19に存在するコンパクトディ
スクDにディスク当接部87が当接してレバー部材85
が所定の位置まで揺動することによりスライダ当接部9
7がスライダ37のコンパクトディスクD排出方向前側
の端部に当接可能な位置まで移動してスライダ37の第
1の移動位置から第2の移動位置への移動を規制する。
これにより、ディスク挿入口19にコンパクトディスク
Dが存在する状態でディスクホルダー75が第1の位置
から第2の位置に移動するのを確実に規制し得る構成を
簡易且つ低コストにて実現することができる。
【0071】また、本実施形態においては、レバー部材
85が上述したようにディスク押込み手段及びディスク
ホルダー移動規制手段として機能するので、部品点数の
削減による低コスト化及び構造の簡素化を図ることがで
きる。
【0072】また、本実施形態においては、ケース本体
3と可動カバー5との相対移動を規制するロック位置と
ケース本体3と可動カバー5との相対移動を許容するロ
ック解除位置との間で往復移動可能であり、使用者によ
り操作されるロック部材45と、ディスクに当接可能な
ブレーキ部材99とを備え、ロック部材45がロック位
置から当該ロック位置とロック解除位置との間における
所定の位置まで移動することによりブレーキ部材99を
コンパクトディスクDに当接させて当該コンパクトディ
スクDの回転を停止させている。これにより、コンパク
トディスクDを排出するためにロック部材45をロック
解除位置に移動させて可動カバー5をケース本体3に対
して相対移動可能とした状態では、ブレーキ部材99が
コンパクトディスクDに当接して既にコンパクトディス
クDの回転が停止していることになる。この結果、コン
パクトディスクDの排出に先立ってコンパクトディスク
Dの回転を確実に停止させることができる。
【0073】また、本実施形態においては、ブレーキ部
材99がコンパクトディスクDに当接するディスク当接
部107と、ロック部材45に当接するロック部材当接
部109とを有するとともに、ディスク当接部107と
ロック部材当接部109との間の位置においてケース本
体3側に配設された揺動軸周りに揺動し、ロック部材4
5がブレーキ部材99のロック部材当接部109が当接
するブレーキ部材当接部113を有している。そして、
ブレーキ部材当接部113は、ディスク当接部107が
コンパクトディスクDに当接する位置にブレーキ部材9
9を揺動させる第1の部分117と、ディスク当接部1
07がコンパクトディスクDから離れる位置にブレーキ
部材99を揺動させる第2の部分119とを含んでい
る。これにより、ロック部材45がロック位置とロック
解除位置との間における所定の位置まで移動すると、ブ
レーキ部材当接部113の第1の部分117がブレーキ
部材99のロック部材当接部109と当接して、ブレー
キ部材99はディスク当接部107がコンパクトディス
クDに当接する位置に揺動し、コンパクトディスクDの
排出に先立ってコンパクトディスクDの回転を確実に停
止させ得る構成を簡易且つ低コストにて実現することが
できる。一方、ロック部材45がロック位置にあるとき
には、ブレーキ部材当接部113の第2の部分119が
ブレーキ部材99のロック部材当接部109と当接し
て、ブレーキ部材99はディスク当接部107がコンパ
クトディスクDから離れる位置に揺動する。これによ
り、コンパクトディスクDの回転に対してブレーキ部材
99(ディスク当接部107)が障害となることはな
い。
【0074】また、本実施形態においては、ブレーキ部
材99に対してディスク当接部107がコンパクトディ
スクDに当接する方向に付勢力を付与するスプリング1
11を備えている。これにより、スプリング111の付
勢力に基づく力がコンパクトディスクDに作用すること
になり、コンパクトディスクDに作用する力が安定して
コンパクトディスクDの回転をより一層確実に停止させ
ることができる。
【0075】また、本実施形態においては、コンパクト
ディスクDの縁部に当接可能なディスク当接部125が
設けられ、ケース本体3側に配設された揺動軸周りに揺
動可能なレバー部材121と、スライダ37側に配設さ
れ、レバー部材121に係合可能なカム部材49とを備
え、スライダ37が第1の方向(コンパクトディスクD
挿入方向)に移動するとカム部材49とレバー部材12
1とが係合してレバー部材121が揺動し、当該レバー
部材121の揺動によりディスク当接部125がコンパ
クトディスクDに当接してコンパクトディスクDをディ
スク挿入口19に向けて押出す。これにより、スライダ
37(可動カバー5)の第1の方向への移動によりコン
パクトディスクDを排出することが可能となり、コンパ
クトディスクDの排出をスムーズに行うことができると
共に、コンパクトディスクDを排出させるときの操作性
を向上することができる。
【0076】また、本実施形態においては、レバー部材
121に設けられた突出部127が係合可能なカム溝1
31がカム部材49に形成されており、このカム溝13
1は、突出部127が係合してレバー部材121を揺動
させる第1の部分133と、突出部127との係合が解
除されてスライダ37が第2の方向に移動したときにレ
バー部材121を揺動させることなくカム部材49を移
動可能とする第2の部分135とを有している。これに
より、スライダ37が第1の方向に移動したときにレバ
ー部材121を揺動させてコンパクトディスクDを確実
に押出し得る構成を簡易且つ低コストにて実現すること
ができる。また、カム溝131が第2の部分135を有
していることから、レバー部材121を揺動させること
なくスライダ37を第2の方向(コンパクトディスクD
排出方向)に移動させることができ、スライダ37を確
実に往復移動させることができる。
【0077】また、本実施形態においては、レバー部材
121に対してコンパクトディスクDを押出す方向とは
反対方向に付勢力を付与するスプリング129を備え、
カム溝131には、突出部127との係合が解除されて
スプリング129によりレバー部材121がコンパクト
ディスクDを押出す方向とは反対の方向に揺動させる第
3の部分137が第1の部分133と第2の部分135
との間に設けられている。これにより、レバー部材12
1が揺動してコンパクトディスクDを押出した後に、ス
プリング129の付勢力によりレバー部材121がコン
パクトディスクDを押出す方向とは反対の方向に揺動し
て、コンパクトディスクDを押出す前の初期状態に復帰
することになる。この結果、次にコンパクトディスクD
を挿入する際に、当該コンパクトディスクDの挿入に対
してレバー部材121が障害となるのを防ぐことができ
る。
【0078】また、本実施形態においては、カム部材4
9に対してレバー部材121を押圧する方向に付勢力を
付与するスプリング73を備え、カム溝131は第1の
部分133、第3の部分137及び第2の部分135が
順に連続して一周するように形成されており、第3の部
分137の底面には突出部127の第2の部分135か
ら第1の部分133への移動を規制する第1の突部13
9が設けられ、第2の部分135の底面には突出部12
7の第1の部分133から第2の部分135への移動を
規制する第2の突部141が設けられている。これによ
り、レバー部材121の突出部127がカム溝131内
において第1の部分133、第3の部分137、第2の
部分135の順に一方向に相対移動することになり、レ
バー部材121をコンパクトディスクDの押出し、初期
位置への復帰の順番で確実に揺動させることができる。
【0079】また、本実施形態においては、カム溝13
1は、突出部127が係合してレバー部材121をコン
パクトディスクDから離れる方向に揺動させる第4の部
分143を有している。これにより、突出部127がカ
ム溝131内において第4の部分143に相対移動する
と、レバー部材121がコンパクトディスクDから離間
した状態となり、コンパクトディスクDの回転に対して
レバー部材121が障害となるのを防ぐことができる。
【0080】なお、カム部材49を用いる代わりに、図
33に示されるようなカム部材145を用いるようにし
てもよい。図33に示されたカム部材145において
は、第3の部分147が、レバー部材121の突出部1
27と係合して、コンパクトディスクDを押出す方向と
は反対の方向にレバー部材121を揺動させるように形
成されている。レバー部材121の突出部127がカム
溝131の第1の部分133における第3の部分147
寄りの端部まで移動した状態で、使用者の操作により可
動カバー5(スライダ37)がコンパクトディスクD挿
入方向に更に移動すると、可動カバー5(スライダ3
7)の移動に伴ってレバー部材121の突出部127が
カム溝131の第3の部分147を第1の部分133寄
りの端部から第2の部分135寄りの端部に向けて相対
移動する。このように、レバー部材121の突出部12
7がカム溝131の第3の部分147に係合した状態で
相対移動すると、レバー部材121はコンパクトディス
クDを押出す方向とは反対の方向に揺動して、コンパク
トディスクDを押出す前の初期状態(初期位置)に復帰
することになる。従って、カム部材145を用いた場合
においても、次にコンパクトディスクDを挿入する際
に、当該コンパクトディスクDの挿入に対してレバー部
材121が障害となるのを防ぐことができる。また、ス
ライダ37の移動を利用してレバー部材121を初期位
置に戻しているので、スプリング129を不要とするこ
とも可能となり、部品点数の削減による低コスト化及び
構造の簡素化を図ることができる。
【0081】上述したように、カム部材145を用いた
場合、レバー部材121を初期位置に戻すためにスライ
ダ37(可動カバー5)の移動が必要となる。しかしな
がら、カム部材49を用いた場合、スプリング129の
付勢力によりレバー部材121がコンパクトディスクD
を押出す方向とは反対の方向に揺動するので、レバー部
材を初期位置に戻すためにスライダ37(可動カバー
5)の移動が不要となり、スライダ37(可動カバー
5)の移動距離(ストローク)を短く設定することが可
能となり、可動カバー5の操作性を向上することができ
る。
【0082】本発明は、前述した実施形態に限定される
ものではない。たとえば、ディスクプレーヤ装置とし
て、ポータブル型に限らず、車載用、据置型等のディス
クプレーヤ装置も適用できる。また、ディスクは、コン
パクトディスクDに限らず、CDROM等、露出状態で
回転されて再生動作または記録動作されるディスクを含
む。
【0083】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、スロットイン方式を採用した場合において、デ
ィスク挿入口から装置本体内に挿入されたディスクを適
切な位置まで送ることが可能なディスクプレーヤ装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装置
の全体の概観を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装置
を示す平面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装置
の構成を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装置
に含まれるベースを示す斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装置
に含まれるベース及びプレーヤユニットを示す平面図で
ある。
【図6】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装置
に含まれるスライダを示す平面図である。
【図7】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装置
に含まれるスライダを示す側面図である。
【図8】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装置
の可動カバー及び固定カバーを外した状態における平面
図である。
【図9】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装置
に含まれる可動カバー及びロック部材の関係を示す分解
斜視図である。
【図10】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装
置に含まれるスライダ、ロック部材、係止部材、及びカ
ム部材の関係を示す分解斜視図である。
【図11】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装
置に含まれるロック部材及び係止部材の動作状態を説明
するための図である。
【図12】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装
置の可動カバー、固定カバー、及びスライダを外した状
態における平面図である。
【図13】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装
置に含まれるディスクホルダーを示す正面図である。
【図14】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装
置に含まれるスライダ及びディスクホルダーの関係を示
す分解斜視図である。
【図15】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装
置に含まれるディスクホルダーの動作状態を説明するた
めの図である。
【図16】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装
置に含まれる固定カバー及びディスクホルダーの関係を
示す分解斜視図である。
【図17】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装
置に含まれるディスクホルダー及びレバー部材の関係を
示す分解斜視図である。
【図18】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装
置に含まれるベース、ブレーキ部材、及びレバー部材の
関係を示す分解斜視図である。
【図19】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装
置に含まれるカム部材を示す平面図である。
【図20】図19におけるXX−XX線に沿った断面図
である。
【図21】図19におけるXXI−XXI線に沿った断
面図である。
【図22】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装
置の動作を説明するための図である。
【図23】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装
置の動作を説明するための図である。
【図24】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装
置の動作を説明するための図である。
【図25】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装
置の動作を説明するための図である。
【図26】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装
置の動作を説明するための図である。
【図27】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装
置の動作を説明するための図である。
【図28】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装
置の動作を説明するための図である。
【図29】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装
置の動作を説明するための図である。
【図30】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装
置の動作を説明するための図である。
【図31】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装
置の動作を説明するための図である。
【図32】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装
置の動作を説明するための図である。
【図33】本発明の実施形態に係るディスクプレーヤ装
置に含まれるカム部材の変形例を示す平面図である。
【符号の説明】 1…プレーヤ本体、3…ケース本体、5…可動カバー、
7…ベース、9…固定カバー、19…ディスク挿入口、
25…ターンテーブル、37…スライダ、45…ロック
部材、47…係止部材、49…カム部材、73…スプリ
ング(弾性部材)、75…ディスクホルダー、79…ク
ランパ、85…レバー部材、87…ディスク当接部、9
1…スプリング(弾性部材)、93…腕部、95…突
部、97…スライダ当接部、99…ブレーキ部材、10
7…ディスク当接部、109…ロック部材当接部、11
1…スプリング(弾性部材)、113…ブレーキ部材当
接部、117…第1の部分、119…第2の部分、12
1…レバー部材、125…ディスク当接部、127…突
出部、129…スプリング(弾性部材)、131…カム
溝、133…第1の部分、135…第2の部分、137
…第3の部分、139…第1の突部、141…第2の突
部、143…第4の部分、145…カム部材、147…
第3の部分、D…コンパクトディスク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝口 航太 東京都台東区池之端1丁目2番11号 アイ ワ株式会社内 (72)発明者 福田 拓臣 東京都台東区池之端1丁目2番11号 アイ ワ株式会社内 (72)発明者 三浦 崇 東京都台東区池之端1丁目2番11号 アイ ワ株式会社内 Fターム(参考) 5D046 AA18 CA03 CA14 CB09 CC03 EA02 EA12 HA02 HA05 HA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを挿入、排出するためのディス
    ク挿入口が形成されたケース本体と、 前記ディスクを載置するためのターンテーブルと、 前記ディスク挿入口から挿入されたディスクを前記ター
    ンテーブルと略同心円上の位置まで押込むディスク押込
    み手段と、を備えていることを特徴とするディスクプレ
    ーヤ装置。
  2. 【請求項2】 前記ディスク押込み手段は、 前記ディスク挿入口を挟んで一対配設され、前記ディス
    クに略直交する揺動軸周りに揺動可能であり、前記ディ
    スク挿入口側の端部に前記ディスクに当接可能なディス
    ク当接部を有するレバー部材と、 前記レバー部材に対して前記ディスク当接部の間隔が狭
    くなる方向に付勢力を付与する弾性部材と、を含み、 前記ディスク当接部の間隔は、当該ディスク当接部に前
    記ディスクが当接していない状態において前記ディスク
    の直径よりも小さく設定されており、 挿入された前記ディスクが前記ディスク当接部に当接す
    ると前記レバー部材が前記弾性部材の付勢力に抗しなが
    ら揺動することにより前記ディスク当接部の間隔が広が
    って前記ディスクの挿入を許容し、 前記ディスク当接部間を前記ディスクの最大径部が通過
    すると前記弾性部材の付勢力によりレバー部材が前記デ
    ィスク当接部の間隔が狭くなる方向に揺動して前記ディ
    スクを押込むことを特徴とする請求項1に記載のディス
    クプレーヤ装置。
  3. 【請求項3】 前記ターンテーブルと対向して配設さ
    れ、前記ディスクに略直交する方向に移動可能であり、
    前記ターンテーブルとで前記ディスクを挟持するクラン
    パと、 前記クランパと前記ターンテーブルとで前記ディスクを
    挟持した状態において前記ディスクから前記ディスク当
    接部が離れるように前記レバー部材を揺動させる揺動手
    段と、を更に備えていることを特徴とする請求項2に記
    載のディスクプレーヤ装置。
  4. 【請求項4】 前記揺動手段は、第1の移動位置と第2
    の移動位置との間で往復移動可能であり、使用者により
    操作される移動部材を含み、 前記移動部材が前記第1の移動位置から前記第2の移動
    位置に移動することにより前記クランパが前記ターンテ
    ーブルに近づく方向に移動して前記クランパと前記ター
    ンテーブルとで前記ディスクを挟持するとともに、前記
    移動部材と前記レバー部材とが係合して前記レバー部材
    を揺動させることを特徴とする請求項3に記載のディス
    クプレーヤ装置。
  5. 【請求項5】 前記ターンテーブルと略同心円上の位置
    まで押込まれたディスクに当接して当該ディスクの位置
    を規定するためのストッパ部材を更に備えていることを
    特徴とすることを特徴とする請求項1〜請求項4のいず
    れか一項に記載のディスクプレーヤ装置。
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