JP2003091134A - 画像形成装置及びこれに用いる画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置及びこれに用いる画像形成方法

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JP2003091134A
JP2003091134A JP2001281285A JP2001281285A JP2003091134A JP 2003091134 A JP2003091134 A JP 2003091134A JP 2001281285 A JP2001281285 A JP 2001281285A JP 2001281285 A JP2001281285 A JP 2001281285A JP 2003091134 A JP2003091134 A JP 2003091134A
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JP2001281285A
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Tatsuo Okuno
辰男 奥野
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 ワンショットカラー方式を用いた画像形
成装置・方法において、黒画像の再現性に優れた画像形
成装置及び方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 回転可能に配設された感光体と、前記感
光体の表面に黒トナーとイエロートナー、マジェンタト
ナー、シアントナーが混合されたトナー層を形成するト
ナー供給手段と、前記トナー層の表面から像露光を行う
光書き込み手段を備え、1回の露光で各色に対応した静
電潜像を形成するワンショットカラー方式による画像形
成装置において、前記感光体は透明な支持体上に感光層
を有するとともに、該感光体の裏面側に黒色用の像露光
を行う光書き込み手段を設け、カラー画像を露光する場
合には、トナー層表面側の光書き込み手段により露光
し、黒画像を露光する場合には、感光体裏面側の光書き
込み手段により露光するように構成して課題を解決し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真複写機
やレーザープリンタ等の画像形成装置及びこれに用いる
画像形成方法に係り、詳細には、一回の画像露光で、感
光体ドラム等の潜像担持体上にカラー画像に対応した未
定着カラートナー像を形成した後、用紙等の記録媒体に
転写する画像形成装置及びこれに用いる画像形成方法の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子写真複写機やレーザ
ープリンタ等の画像形成装置では、感光体ドラムを一つ
備え、当該一つの感光体ドラムの周囲に黒(K)、イエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の各色に
対応した現像器を配置し、感光体ドラム上に形成された
静電潜像を、いずれか一つの現像器で現像してトナー像
を形成する。上記感光体ドラム上に現像されたトナー像
は、用紙上に直接転写されるか、あるいは中間転写体上
に一次転写される。順次同様の工程で、黒(K)、イエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の一色毎
に、潜像形成、現像、転写を繰り返し、黒(K)、イエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の4色の
画像を用紙上に直接転写して重ね合わせるか、あるいは
中間転写体上に一旦多重に一次転写した後、用紙上に一
括して二次転写して重ね合わせることにより、カラー画
像を得るように構成されている。
【0003】しかし、この画像形成装置は、1枚のフル
カラー画像を得るために、感光体ドラムを4回転させ、
4つの画像形成サイクルを必要とするため、プリント速
度が遅いという問題点を有している。
【0004】そこで、上記4サイクルの画像形成装置の
問題点を解消し、フルカラー画像を速いプリント速度で
得ることが可能な画像形成装置としては、4つの感光体
ドラムをタンデム状に配置し、並列的に4色の潜像形
成、現像を進行させ、4色の画像を用紙上に連続的に重
ね合わせる、所謂タンデム型の画像形成装置が知られて
いる。
【0005】しかしながら、上記タンデム型の画像形成
装置の場合には、白黒の画像形成プロセスに比較して、
感光体ドラムや現像器などを4倍必要とし、しかも、黒
(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン
(C)の各色の画像形成位置を合わせるため、感光体ド
ラムの駆動機構や画像形成位置の制御機構などに、高精
度な機構が必要となるなど、高価となるという問題点を
有している。
【0006】そこで、これらの問題点を解決する方法と
して、所謂ワンショットカラー方式の画像形成方法が提
案されている。その代表的な方法としては、光透過性を
有する3色のカラートナーを混合して感光体上に一層形
成し、カラートナー上から3色の画像露光を行うものが
ある。各色のトナーは、透過する露光色が異なるため、
透過した光により各色トナーに対応した静電潜像が形成
される。その際、透過した光により感光体は除電される
ため、トナーと感光体の付着力が減少し、画像露光され
て感光体の付着力が減少した領域の3色のトナー画像
が、同時に用紙に転写され、カラー画像が形成される。
【0007】上記所謂ワンショットカラー方式の画像形
成方法に関する先行技術としては、例えば、特公昭40
−28479号公報や、特公昭55−27341号公
報、あるいは特開昭63−285566号公報などに開
示されているものがある。
【0008】この特公昭40−28497号公報に係る
色彩電子写真方式は、光電材料を塗布した画を有する原
板と、該原板の光電材料面に電荷を与える荷電器と、該
荷電器により帯電された光電材料面上に一様且色彩モザ
イク状に並べられた赤、黄、緑の3原色に夫々着色され
た微粉末と、該微粉末により形成された色彩モザイク画
に対し現像すべき原色の色彩光像を投射して前記光電材
料上に色彩静電潜像を形成する露光装置と、該装置によ
り形成された色彩静電潜像に対し原画が陽画の場合には
前記光電材料に付与したと同一極性の電荷が帯電された
転写紙を近接させて電荷の減少した部分の色彩モザイク
を該転写紙に吸着させることにより、また原画が陰画の
場合には電荷の減少した部分の色彩モザイクを取除くこ
とにより原画に相応した色彩の陽画を転写紙または光電
材料上に得る現像装置と、該装置により現像された原画
に相応した色彩の陽画を定着する定着装置とを具備する
ように構成したものである。
【0009】また、上記特公昭55−27341号公報
に係るカラー画像形成方法は、少なくとも光導電性物質
を含有している支持体表面に少なくとも昇華性染料を含
有した光透過性粒子を静電付着させる工程、支持体表面
の前記粒子に像露光する工程、次に前記支持体との静電
引力が弱化あるいは除去された粒子を支持体から除去し
て残留粒子による像を形成する現像工程、前記像を形成
している粒子を破壊し、加熱して前記昇華性染料を昇華
させ、像受容体に前記染料の着色像を得る定着工程とを
有するように構成したものである。
【0010】さらに、上記特開昭63−285566号
公報に係る画像形成方法は、光感光体表面に光透過性カ
ラートナーを静電付着する工程、トナーを一層化する工
程、感光体表面のトナーに像露光する工程、像露光によ
り、トナーと感光体との静電引力が弱化あるいは除去さ
れたトナーを、現像ローラーに転写する現像工程、現像
ローラーから紙へ転写する工程を有するように構成した
ものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公昭40−28479号公報や、特公昭55−2734
1号公報、あるいは特開昭63−285566号公報な
どに開示された従来のワンショットカラー方式の場合に
は、以下のような問題点を有している。すなわち、一般
的に、十分なカラーの色再現を実現するためには、イエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)などのカ
ラートナーだけではなく、黒(K)トナーの存在は不可
欠であるが、黒(K)トナーは光透過性が悪く、トナー
層の表面からの露光では、黒(K)に対応した潜像の形
成を行うことが難しいという問題点を有している。
【0012】また、上記従来のワンショットカラー方式
の場合には、用紙上にトナー像を転写する際、感光体全
面にトナーが存在するため、画像に相当するトナーだけ
を選択的に用紙に転写することが難しく、用紙の白地部
にトナーが付着することによる地かぶりを発生し易いと
いう問題点を有している。
【0013】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その第1の目
的とするところは、ワンショットカラー方式を用いた画
像形成装置及び方法において、黒色画像の再現性に優れ
た画像形成装置及びこれに用いる画像形成方法を提供す
ることにある。
【0014】また、この発明の第2の目的とするところ
は、ワンショットカラー方式を用いた画像形成装置及び
方法において、地かぶりのない高品位な画像を得ること
が可能な画像形成装置及びこれに用いる画像形成方法を
提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載された画像形成装置は、回転可能に配
設された感光体と、前記感光体の表面に黒トナーとイエ
ロートナー、マジェンタトナー、シアントナーが混合さ
れたトナー層を形成するトナー供給手段と、前記トナー
層の表面から像露光を行う光書き込み手段を備え、1回
の露光で各色に対応した静電潜像を形成するワンショッ
トカラー方式による画像形成装置において、前記感光体
は透明な支持体上に感光層を有するとともに、該感光体
の裏面側に黒色用の像露光を行う光書き込み手段を設
け、カラー画像を露光する場合には、トナー層表面側の
光書き込み手段により露光し、黒画像を露光する場合に
は、感光体裏面側の光書き込み手段により露光すること
を特徴とする画像形成装置である。
【0016】また、請求項2に記載された発明は、回転
可能に配設された感光体と、前記感光体の表面に2色以
上のトナーが混合されたトナー層を形成するトナー供給
手段と、前記トナー層の表面から像露光を行う光書き込
み手段を備え、1回の露光で各色に対応した静電潜像を
形成するワンショットカラー方式による画像形成装置に
おいて、前記感光体の表面に保持されたトナー層から像
露光されたトナー像が転写される部材であって、その表
面が感光体上のトナー層に対して非静電的な付着力を低
減させるように構成された中間転写体と、前記感光体上
のトナー像を中間転写体上に転写する一次転写手段と、
前記中間転写体上に転写されたトナー像を記録媒体上に
二次転写する二次転写手段とを備えたことを特徴とする
画像形成装置である。
【0017】さらに、請求項3に記載された発明は、前
記中間転写体の表面が、平滑な表面に、微小な凸部を所
定の間隔で設けることにより、感光体上のトナー層に対
して非静電的な付着力を低減させるように構成されてい
ることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置であ
る。
【0018】又、請求項4に記載された発明は、前記中
間転写体と一次転写手段が、一体化されてロール形状に
形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3
記載の画像形成装置である。
【0019】更に、請求項5に記載された発明は、感光
体の表面に黒トナーとイエロートナー、マジェンタトナ
ー、シアントナーが混合されたトナー層を形成した後、
前記感光体表面に形成されたトナー層に像露光を行い、
静電潜像を形成することによりトナー像と感光体の静電
的付着力を減じ、静電潜像に対応したトナー像のみを選
択的に記録媒体へ転写することにより、画像を形成する
画像形成方法において、前記感光体は裏面からの光透過
性を有し、黒画像を形成する場合には、感光体裏面側よ
り像露光することによって、静電潜像に対応した位置に
ある黒トナー、イエロートナー、マジェンタトナー、シ
アントナーの静電的付着力を減じることを特徴とする画
像形成方法である。
【0020】
【作用】これら画像形成装置によれば、黒画像を形成す
る場合には、感光体裏面側より像露光することによっ
て、静電潜像に対応した位置にある黒トナーの静電的付
着力を減じることができ、黒画像を転写できるので黒色
再現を改善することができる。同時に、イエロートナ
ー、マジェンタトナー、シアントナーの静電的付着力を
減じることになるが、それらが等量だけ転写されるよう
にすれば近似的な黒色となり、黒トナーによる黒色再現
を妨げることはない。
【0021】また、分子間力のような非静電的な力によ
り非画像部のトナーが記録媒体に転写することがないよ
うに、中間転写体を設け、しかも、その表面が感光体上
のトナー層に対して非静電的な付着力を低減させるよう
に構成したので、地かぶりを防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0023】実施の形態1 図1はこの発明の実施の形態1に係る画像形成方法を適
用した画像形成装置を示す概略構成図である。
【0024】図1において、1は像担持体としての感光
体ドラムを示すものであり、この感光体ドラム1は、透
明なプラスチック等からなるドラム状支持体の表面に、
透明な導電性被膜を一様に形成し、当該透明な導電性被
膜の上に感光層を積層して構成されている。この感光体
ドラム1は、図示しない駆動機構によって、矢印方向に
沿って所定の回転速度で駆動されるようになっている。
また、上記感光体ドラム1の外周には、帯電手段として
の接触方式の帯電ロール2が接触した状態で配置されて
おり、感光体ドラム1の表面は、当該帯電ロール2によ
って、所定の極性及び所定の電位に一様に帯電される。
なお、上記帯電手段2としては、接触方式の帯電ロール
に限らず、非接触方式のスコロトロンなどを用いても勿
論よい。また、感光体ドラム1の外周には、帯電ロール
2の位置よりも当該感光体ドラム1の回転方向下流側
に、トナー供給手段として公知の現像装置3が配設され
ており、この現像装置は、黒トナー(K)、イエロート
ナー(Y)、マゼンタトナー(M)、シアントナー
(C)が混合された現像剤を、感光体ドラム1の表面に
供給するものである。上記現像装置3としては、黒トナ
ー(K)、イエロートナー(Y)、マゼンタトナー
(M)、シアントナー(C)のみからなる一成分系の現
像剤を使用したものであっても、これらのトナーにキャ
リアを混合した二成分系の現像剤を使用したものであっ
てもよく、又、磁性方式・非磁性方式いずれのものであ
っても良い。
【0025】さらに、上記感光体ドラム1の外周には、
現像装置3の位置よりも当該感光体ドラム1の回転方向
下流側に、光書き込み手段として3本のLEDヘッド
4、5、6が、感光体ドラム1表面に向かって配置され
ている。これらの3本のLEDヘッド4、5、6は、赤
(R)、緑(G)、青(B)の光を発光するLEDヘッ
ドが、感光体ドラム1の回転方向に沿って順次配設され
ている。この実施の形態では、赤(R)、緑(G)、青
(B)の3本のLEDヘッド4、5、6を使用している
が、将来的には赤(R)、緑(G)、青(B)の3本の
LEDヘッド4、5、6を、1本のLEDヘッドに一体
化することも可能と思われる。
【0026】一方、感光体ドラム1の内部にも、もう1
本のLEDヘッド7が感光体ドラム1の裏面に向かって
配置されており、このLEDヘッド7は、黒色の画像を
書き込むためのものであるが、赤(R)の光を発光する
ものが用いられている。ただし、上記黒色の画像を書き
込むためのLEDヘッド7の発光色は、感光体ドラム1
が感度を有する波長の光であれば、赤(R)に限ったも
のではない。
【0027】また、上記感光体ドラム1の下方には、当
該感光体ドラム1の表面に、画像に応じて露光されたト
ナー像を、一旦転写するためのベルト状の中間転写体8
が配設されている。この中間転写ベルト8は、駆動ロー
ル9と従動ロール10との間に張架されており、駆動ロ
ール9によって感光体ドラム1の回転速度と等しい速度
で回転駆動されるようになっている。上記感光体ドラム
1の表面に画像に応じて露光されたトナー像は、中間転
写ベルト8の裏面側に配置された一次転写手段としての
一次転写ロール11によって、中間転写ベルト8上に一
括して転写される。
【0028】さらに、上記中間転写ベルト8上に一括し
て転写されたカラーのトナー像は、駆動ロール9に中間
転写ベルト8を介して圧接する二次転写手段としての二
次転写ロール12によって記録媒体13上に、一括して
二次転写された後、図示しない定着装置によって、熱及
び圧力でトナー像が記録媒体13上に定着され、カラー
画像の形成が行われる。
【0029】なお、図1中、14は感光体ドラム1上に
残留したトナー等を除去する感光体ドラム用のクリーニ
ング装置、15は中間転写ベルト8上に残留したトナー
等を除去する中間転写ベルト用のクリーニング装置を、
それぞれ示すものである。
【0030】以上の構成において、上記の如く構成され
る画像形成装置では、次のようにして、カラー画像が形
成される。
【0031】すなわち、上記画像形成装置では、図1に
示すように、まず、感光体ドラム1の表面が、帯電ロー
ル2により一様に所定の電位に帯電された後、当該感光
体ドラム1の表面には、トナー供給手段としての現像装
置3によって、ブラックトナー(BK)、イエロートナ
ー(Y)、マゼンタトナー(M)、シアントナー(C)
が混合された状態で、当該感光体ドラム1上に1層に形
成される。上記現像装置3は、単色の現像装置と同様
に、現像バイアス電圧等を制御することによって、感光
体ドラム1上に黒トナー(K)、イエロートナー
(Y)、マゼンタトナー(M)、シアントナー(C)の
4色のトナーが混合されたトナー層を、1層だけ薄層形
成するように設定されている。
【0032】次に、上記の如く帯電ロール2により一様
に所定の電位に帯電されるとともに、黒トナー(K)、
イエロートナー(Y)、マゼンタトナー(M)、シアン
トナー(C)の4色のトナーが混合されたトナー層が、
1層だけ薄層形成された感光体ドラム1の表面には、当
該感光体ドラム1の外周に配設された赤(R)、緑
(G)、青(B)の光を発光する3本のLEDヘッド
4、5、6によって、赤(R)、緑(G)、青(B)の
各色に対応した画像が露光されるとともに、感光体ドラ
ム1の裏面には、当該感光体ドラム1の内周に配設され
た赤(R)の光を発光する1本のLEDヘッド7によっ
て、黒色に対応した画像が露光される。
【0033】その際、上記感光体ドラム1の外周に配設
された3本のLEDヘッド4、5、6には、赤(R)、
緑(G)、青(B)のカラー画像情報に応じた信号が送
られる。また、上記感光体ドラム1の内周に配設された
もう1本のLEDヘッド7には、黒色の画像情報に応じ
た信号が送られる。
【0034】図2は感光体ドラム1の表面側に配置され
た3本のLEDヘッド4、5、6による赤(R)、緑
(G)、青(B)の像露光により、各色のトナーを透過
し、感光体ドラム1の電荷が除電される様子を表わした
模式図である。
【0035】赤(R)の光は、図2(a)に示すよう
に、感光体ドラムの表面に一様に形成された黒トナー
(K)、イエロートナー(Y)、マゼンタトナー
(M)、シアントナー(C)の4色のトナーのうち、イ
エロートナー(Y)とマジェンタトナー(M)を透過す
るため、イエロートナー(Y)とマジェンタトナー
(M)下の感光体ドラム1表面の電荷が除電され、トナ
ーの付着力を減じるか、又は消滅させる。この場合、感
光体ドラム1表面の電荷が除電され、トナーの付着力を
減じるか又は消滅されたイエロートナー(Y)とマジェ
ンタトナー(M)は、中間転写ベルト8を介して記録媒
体13上に転写された後、定着装置による定着工程によ
って混合されると、赤(R)色となるため、赤(R)の
画像信号に応じた画像を再現することができる。
【0036】また、緑(G)の光は、図2(b)に示す
ように、イエロートナー(Y)とシアントナー(C)を
透過するため、イエロートナー(Y)とシアントナー
(C)下の感光体ドラム表面の電荷が除電されトナーの
付着力を減じるか、又は消滅させる。この場合、感光体
ドラム表面の電荷が除電され、トナーの付着力を減じる
か又は消滅されたイエロートナー(Y)とシアントナー
(C)は、中間転写ベルトを介して転写用紙上に転写さ
れた後、定着装置による定着工程によって混合される
と、緑(G)色となるため、緑(G)色の画像信号に応
じた画像を再現することができる。
【0037】さらに、青(B)の光は、図2(c)に示
すように、マジェンタトナー(M)とシアントナー
(C)を透過するため、マジェンタトナー(M)とシア
ントナー(C)下の感光体ドラム表面の電荷が除電され
トナーの付着力を減じるか、又は消滅させる。この場
合、感光体ドラム表面の電荷が除電され、トナーの付着
力を減じるか又は消滅されたマジェンタトナー(M)と
シアントナー(C)は、中間転写ベルトを介して転写用
紙上に転写された後、定着装置による定着工程によって
混合されると、青(B)色となるため、青(B)色の画
像信号に応じた画像を再現することができる。
【0038】一方、図3は感光体ドラム1の裏面側に配
置されたLEDヘッド7による像露光により、感光体ド
ラム1の電荷が除電される様子を表わした模式図であ
る。
【0039】感光体ドラム1の裏面側に配置されたLE
Dヘッド7は、黒(K)の画像情報に応じた信号により
発光するため、図3に示すように、露光された位置にあ
る黒トナー(K)の静電的付着力を減じるか、又は消滅
させるとができる。ただし、同時に、露光された位置に
あるイエロートナー(Y)、マジェンタトナー(M)、
シアントナー(C)の静電的付着力をも減じるか、又は
消滅させることになるが、これらイエロートナー
(Y)、マジェンタトナー(M)、シアントナー(C)
が等量だけ転写用紙に転写されれば、これらの3色のト
ナーが定着により混色されると近似的な黒色となり、黒
トナー(K)による黒色再現を妨げることはないため、
黒色の再現性を改善することができる。以上により、黒
の画像信号に応じた画像を再現できる。
【0040】次に、感光体ドラム表面との静電的付着力
が減じられるか、又は消滅された黒トナー(K)、イエ
ロートナー(Y)、マゼンタトナー(M)、シアントナ
ー(C)の各色トナーは、感光体ドラム1と中間転写体
8とが接する一次転写位置において、感光体ドラム1か
ら中間転写体8の表面に転写される。一次転写手段11
は、静電力を利用したものであれば、コロナ放電器、導
電性ロールや導電性ブラシなど公知の手段を使用するこ
とができる。
【0041】また、一般的には、多重転写を行わない場
合、中間転写体8は不用であるが、この発明の実施の形
態では、感光体ドラム1の全面にトナーが存在するた
め、画像だけを選択的に記録媒体13に転写することが
難しく、記録媒体13の白地部にトナーが付着すること
による地かぶりが発生しやすいため、その改善手段とし
て中間転写体8が導入されている。
【0042】地かぶりが発生し易い原因は、分子間力の
ような非静電的な力により非画像部のトナーが記録媒体
13に転写するからである。従って、本実施の形態で使
用する中間転写体8には、以下のような工夫がなされて
いる。
【0043】即ち、この実施の形態では、中間転写体の
表面が、感光体上のトナー層に対して非静電的な付着力
を低減させるように構成されている。
【0044】図4は中間転写体の表面形状の例をぞれぞ
れ表わしており、平滑な表面に、凸部が区別可能に散在
されている。
【0045】区別可能とは、平滑な面8aと凸部8bと
を客観的に判別できることをいう。この実施の形態で
は、凸部8bが図4(a)に示すように、縦方向及び横
方向に沿って所定の間隔で形成されたドット状、または
図4(b)に示すように、所定の間隔で互いに平行に形
成された凸条として形成されている。凸部8bの高さ
は、トナーの平均粒径以上とし、凸部8bがスペーサー
となり、感光体1上のトナー層と中間転写体8の表面8
aとの接触面積の減少、中間転写体8とトナーとの距離
の増加により、中間転写体8へのトナー層の非静電的な
付着力を減少させるように構成されている。なお、中間
転写体8は、その表面8aを表面エネルギーの小さな材
料で形成し、離型性を高めたり、その表面8aに離型剤
を塗布するように構成しても良い。凸部8bと凸部8b
の間隔は200μm以下に設定されている。これは、凸
部8bと凸部8bの間隔を人間の目の感度以下である、
空間周波数を高い周波数に制御しておくことにより、凸
部8bで転写むらが発生しても、それによる画像濃度む
らは人間の目の感度以下の高周波な濃度むらとなり、視
認されることはないからである。これらの表面加工とし
て、例えば、レーザー加工、熱プレス等による型面形状
の転写や押し出し成形器の口金形状制御などが適切であ
る。また、上記中間転写体8は、アクリル、塩化ビニ
ル、ポリエステル、ポリカーボ、ポリアミド等の樹脂又
は各種ゴムにカーボンブラック等の帯電防止剤を適当量
含有させ、例えば厚さ0.1mmに形成されており、そ
の体積抵抗率は106 〜1014Ω・cmに調整されてい
る。記録用紙13と比較して体積抵抗率の環境依存性を
大幅に小さくできるので、感光体ドラム1からのトナー
像を転写するための転写電界を安定にでき、この点から
も地かぶり防止に有効である。
【0046】なお、中間転写体8としては、図5のよう
な表面層81、導電層82、芯金83からなるロール形
状の構成にしてもよい。表面層81としては、前記のベ
ルト状中間転写体8と同様の材料を使用できる。また、
導電層82としては体積抵抗率が107 Ω・cm以下の
発泡シリコンゴム等を使用できる。
【0047】このようにして、中間転写体8上に一次転
写されたトナー像は、中間転写体8の回動に伴って記録
媒体13の搬送経路に面した二次転写位置へと搬送さ
れ、中間転写体8から用紙等の記録媒体13の表面に転
写される。2次転写手段12としては、コロナ放電器、
導電性ロールや導電性ブラシなど公知の手段を使用する
ことができる。トナー像が転写された記録媒体13は、
中間転写体8から剥離された後、定着装置(図示せず)
に送り込まれてトナー像の定着処理がなされ、カラー画
像が形成される。
【0048】これら画像形成装置によれば、黒画像を形
成する場合には、感光体ドラム1の裏面側より像露光す
ることによって、静電潜像に対応した位置にある黒トナ
ーの静電的付着力を減じることができ、黒画像を転写で
きるので黒色再現を改善することができる。同時に、イ
エロートナー、マジェンタトナー、シアントナーの静電
的付着力を減じることになるが、それらが等量だけ転写
されるようにすれば近似的な黒色となり、黒トナーによ
る黒色再現を妨げることはない。
【0049】また、分子間力のような非静電的な力によ
り非画像部のトナーが記録媒体13に転写することがな
いように、中間転写体8を設け、しかも、その表面が感
光体ドラム1上のトナー層に対して非静電的な付着力を
低減させるように構成したので、地かぶりを防止するこ
とができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、ワンショットカラー方式を用いた画像形成装置及
び方法において、黒色画像の再現性に優れた画像形成装
置及びこれに用いる画像形成方法を提供することができ
る。
【0051】また、この発明によれば、ワンショットカ
ラー方式を用いた画像形成装置及び方法において、地か
ぶりのない高品位な画像を得ることが可能な画像形成装
置及びこれに用いる画像形成方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明を適用した画像形成装置とし
てのカラー電子写真複写機の実施形態を示す概略図であ
る。
【図2】 図2は感光体ドラムの表面側に配置されたL
EDヘッドによる像露光により、感光体電荷が除電され
る様子を示す説明図である。
【図3】 図3は感光体ドラムの裏面側に配置されたL
EDヘッドによる像露光により、感光体電荷が除電され
る様子を示す説明図である。
【図4】 図4は中間転写体の表面形状例を示す構成図
である。
【図5】 図5は中間転写ロールの構成例を示す構成図
である。
【符号の説明】
1…感光体ドラム(像担持体)、2…帯電手段、3…ト
ナー供給手段、4,5,6…表面側LEDヘッド(R,
G,B)、7…裏面側LEDヘッド、8…中間転写体、
11…一次転写手段、12…二次転写手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 9/09 G03G 15/04 111 2H077 15/04 111 15/08 503A 2H200 15/08 503 15/16 15/16 21/00 350 21/00 350 9/08 361 Fターム(参考) 2H005 AA21 2H030 AD01 AD07 BB02 BB12 BB26 BB42 BB63 BB71 CC00 2H035 CA07 CB02 CB03 2H068 AA52 FB08 FB14 FC06 2H076 AB42 AB63 EA01 2H077 AD06 DB13 DB14 EA11 EA24 GA13 2H200 FA16 GA23 GA46 JC04 JC17 MC06 MC08 MC09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能に配設された感光体と、前記感
    光体の表面に黒トナーとイエロートナー、マジェンタト
    ナー、シアントナーが混合されたトナー層を形成するト
    ナー供給手段と、前記トナー層の表面から像露光を行う
    光書き込み手段を備え、1回の露光で各色に対応した静
    電潜像を形成するワンショットカラー方式による画像形
    成装置において、 前記感光体は透明な支持体上に感光層を有するととも
    に、該感光体の裏面側に黒色用の像露光を行う光書き込
    み手段を設け、カラー画像を露光する場合には、トナー
    層表面側の光書き込み手段により露光し、黒画像を露光
    する場合には、感光体裏面側の光書き込み手段により露
    光することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 回転可能に配設された感光体と、前記感
    光体の表面に2色以上のトナーが混合されたトナー層を
    形成するトナー供給手段と、前記トナー層の表面から像
    露光を行う光書き込み手段を備え、1回の露光で各色に
    対応した静電潜像を形成するワンショットカラー方式に
    よる画像形成装置において、 前記感光体の表面に保持されたトナー層から像露光され
    たトナー像が転写される部材であって、その表面が感光
    体上のトナー層に対して非静電的な付着力を低減させる
    ように構成された中間転写体と、前記感光体上のトナー
    像を中間転写体上に転写する一次転写手段と、前記中間
    転写体上に転写されたトナー像を記録媒体上に二次転写
    する二次転写手段とを備えたことを特徴とする画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 前記中間転写体の表面は、平滑な表面
    に、微小な凸部を所定の間隔で設けることにより、感光
    体上のトナー層に対して非静電的な付着力を低減させる
    ように構成されていることを特徴とする請求項2記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記中間転写体と一次転写手段は、一体
    化されてロール形状に形成されていることを特徴とする
    請求項2又は請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 感光体の表面に黒トナーとイエロートナ
    ー、マジェンタトナー、シアントナーが混合されたトナ
    ー層を形成した後、前記感光体表面に形成されたトナー
    層に像露光を行い、静電潜像を形成することによりトナ
    ー像と感光体の静電的付着力を減じ、静電潜像に対応し
    たトナー像のみを選択的に記録媒体へ転写することによ
    り、画像を形成する画像形成方法において、 前記感光体は裏面からの光透過性を有し、黒画像を形成
    する場合には、感光体裏面側より像露光することによっ
    て、静電潜像に対応した位置にある黒トナー、イエロー
    トナー、マジェンタトナー、シアントナーの静電的付着
    力を減じることを特徴とする画像形成方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009134152A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Kyocera Mita Corp 中間転写体及び画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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