JP2003090654A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

Info

Publication number
JP2003090654A
JP2003090654A JP2001285605A JP2001285605A JP2003090654A JP 2003090654 A JP2003090654 A JP 2003090654A JP 2001285605 A JP2001285605 A JP 2001285605A JP 2001285605 A JP2001285605 A JP 2001285605A JP 2003090654 A JP2003090654 A JP 2003090654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
temperature
evaporator
refrigerator
leak
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001285605A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4202630B2 (ja
Inventor
Hikari Nonaka
光 野中
Yoshihiko Uenoyama
儀彦 上野山
Shinji Hirai
愼二 平井
Tsutomu Sakuma
勉 佐久間
Shoji Hashimoto
昌二 橋本
Susumu Saruta
進 猿田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001285605A priority Critical patent/JP4202630B2/ja
Priority to PCT/JP2002/009615 priority patent/WO2003027587A1/ja
Priority to US10/490,123 priority patent/US20050086952A1/en
Priority to CNB028229185A priority patent/CN100513941C/zh
Publication of JP2003090654A publication Critical patent/JP2003090654A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4202630B2 publication Critical patent/JP4202630B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒リークが正確に検出できる、低コストの
冷蔵庫を実現する。 【解決手段】 冷凍冷蔵庫において、冷媒リーク監視手
段33により、冷凍室蒸発器7又は冷蔵室蒸発器6に接
続された冷媒配管F,Rの近傍に設置された温度センサ
22FR,23FRによる温度変化の挙動を監視し、所
定の条件に照らして冷媒リークを判定することにより、
冷媒が実際にリークを始める前の段階で確実に冷媒配管
上のピンホールの発生を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍室蒸発器と冷
蔵室蒸発器とを有する冷凍冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】フロンガスがもたらすオゾン層破壊の問
題から、冷蔵庫の冷媒として、過去に広く利用されてい
たフロンから近年ではGW1300のような代替フロン
が世界的に広く使用されるようになっている。ところ
が、さらに近年では、地球温暖化の対応が必要になり、
代替フロンに代わり、ブタンガスのような温暖化係数
(GWP)が低い炭化水素冷媒(以下、「HC冷媒」と
称する)に移行する傾向にあり、世界的にみれば、特に
ヨーロッパではHC冷媒冷蔵庫の流通が盛んになってい
る。
【0003】一方、HC冷媒は可燃性ガスであることに
より、万一、冷蔵庫内で冷媒リークが発生した場合、後
に扉を開いた時に庫内に充満していた冷媒ガスが庫外に
流出して大気により希釈され、冷蔵庫の周辺でのガス濃
度が1.8%〜8.5%の爆発ガス濃度(EL)になる
ことがあり得る。そのため、冷媒リークを早期の段階で
検出してリークを停止させることが必要とされている。
【0004】そこで、従来では冷媒リークを検出するた
めに、ガス漏れ検知センサを冷蔵庫内に取り付け、冷媒
リークを検知すると警報を発してユーザに知らせ、ま
た、庫内灯、扉スイッチ、除霜ヒータ、光プラズマ脱臭
装置、自動製氷器等の引火源になる恐れのある電気部品
を停止させて引火を予防し、また冷凍サイクル内の冷媒
を回収することによってリーク量を抑制する安全対策が
取られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
HC冷媒冷蔵庫の場合、次のような問題点があった。そ
の1つは、2蒸発器冷蔵庫のように冷凍室と冷蔵室とを
それぞれ独立した冷凍サイクルで冷却する冷蔵庫におい
ては、高価なガス漏れ検知センサが多数個必要となり、
コストが嵩む点である。他の問題点は、ガス漏れ検知セ
ンサは実際にガスが漏れ出てからそれを検知するものな
ので、検知感度やガス漏れ速度によっては冷媒リークを
検知した時にすでに爆発下限濃度(LEL)以上になっ
ている可能性があり、冷媒リーク検知後に取ることがで
きる安全対策の範囲が狭い点である。
【0006】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、比較的安価な温度センサを利用して冷
媒リークを確実に検出することができ、しかも冷媒ガス
が庫内に未だ充満しない早期の段階で冷媒リークを検出
することができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明はコンプ
レッサから供給される冷媒を凝縮器、キャピラリ、蒸発
器の順に流通させてコンプレッサに還流させる冷凍サイ
クルを備えた冷蔵庫において、蒸発器に流れる冷媒の温
度を検出する温度センサと、前記温度センサによる温度
変化を監視し、所定の条件に照らして冷媒リークを判定
する冷媒リーク監視手段とを備えたものである。
【0008】請求項1の発明の冷蔵庫では、冷媒リーク
監視手段により、温度センサが検出する蒸発器に流れる
冷媒の温度変化を監視し、所定の条件に照らして冷媒リ
ークを判定する。これにより、冷媒が実際にリークを始
める前の段階で確実に冷媒配管上のピンホール程度の穴
開きの発生を検出する。
【0009】請求項2の発明は、コンプレッサ、凝縮
器、当該凝縮器からの冷媒を冷凍室側・冷蔵室側の一方
又は両方に選択して流通させる冷媒分流手段、冷凍室側
キャピラリ、冷蔵室側キャピラリ、冷凍室蒸発器、冷蔵
室蒸発器を備える2蒸発器構成の冷蔵庫において、冷凍
室蒸発器又は冷蔵室蒸発器に流れる冷媒の温度を検出す
る温度センサと、前記温度センサによる温度変化を監視
し、所定の条件に照らして冷媒リークを判定する冷媒リ
ーク監視手段とを備えたものである。
【0010】請求項2の発明の冷蔵庫では、冷媒リーク
監視手段により、温度センサが検出する冷凍室蒸発器又
は冷蔵室蒸発器に流れる冷媒の温度変化を監視し、所定
の条件に照らして冷媒リークを判定する。これにより、
冷媒が実際にリークを始める前の段階で確実に冷媒配管
上のピンホールの発生を検出する。
【0011】請求項3の発明は、請求項1又は2の冷蔵
庫において、前記冷媒リーク監視手段が冷媒リークと判
定した時に、前記冷媒を冷媒配管上における冷凍室及び
冷蔵室にリークしない場所に封じ込める冷媒封止手段を
備えたことを特徴とするものであり、冷媒リーク有と判
定した時に、実際に冷媒がリークを始める前に庫内にリ
ークしない場所に冷媒を封止する。
【0012】請求項4の発明は、請求項1〜3の冷蔵庫
において、前記冷媒リーク監視手段が冷媒リークと判定
した時に、警報を発する警報手段を備えたことを特徴と
するものであり、冷媒リーク有と判定した時に、警報に
よってユーザに知らせる。
【0013】請求項5の発明は、請求項1〜4の冷蔵庫
において、前記冷媒リーク監視手段が冷媒リークと判定
した時に、所定の電気部品の動作を停止させる電気部品
停止手段を備えたことを特徴とするものであり、冷媒リ
ーク有と判定した時に、実際に冷媒が庫内にリークし始
める前に冷媒ガスに着火させる恐れのある電気部品を停
止させ、確実に引火を予防する。
【0014】請求項6の発明は、請求項2〜5の冷蔵庫
において、前記冷媒封止手段は、前記冷媒分流手段を閉
じ、前記コンプレッサを所定時間運転させ、前記冷媒を
冷凍サイクルにおける当該コンプレッサの吐出側から前
記冷媒分流手段までの配管部分に封止することを特徴と
するものであり、冷媒リーク有と判定した時に、実際に
冷媒がリークを始める前に庫内にリークする可能性のき
わめて少ない場所であるところのコンプレッサの吐出側
から冷媒分流手段までの配管部分に封止する。
【0015】請求項7の発明は、請求項3の冷蔵庫にお
いて、前記冷媒封止手段は、冷媒配管上における前記凝
縮器とキャピラリとの間に設けた封止弁を閉じ、前記コ
ンプレッサを所定時間運転させ、前記冷媒を冷凍サイク
ルにおける当該コンプレッサの吐出から前記封止弁まで
の高圧部に封止することを特徴とするものであり、冷媒
リーク有と判定した時に、実際に冷媒がリークを始める
前に庫内にリークする可能性のきわめて少ない場所であ
るところのコンプレッサの吐出側から凝縮器とキャピラ
リとの間に設けた封止弁までの配管部分に封止する。
【0016】請求項8の発明は、請求項1〜7の冷蔵庫
において、前記温度センサは、前記冷凍室蒸発器又は冷
蔵室蒸発器の入口側と出口側とに設置し、前記冷媒リー
ク監視手段は、前記入口側、出口側の冷媒温度の温度差
が所定値を超えた時に冷媒リークと判定することを特徴
とするものであり、冷凍室蒸発器又は冷蔵室蒸発器の入
口側、出口側の冷媒温度の温度差に基づき、冷媒リーク
の有無の信頼性の高い判定を行う。
【0017】請求項9の発明は、請求項1〜7の冷蔵庫
において、前記温度センサは、前記冷凍室蒸発器又は冷
蔵室蒸発器の入口側と出口側とに設置し、前記冷媒リー
ク監視手段は、前記入口側、出口側の冷媒温度の温度差
が所定時間継続して所定値を超えた時に冷媒リークと判
定することを特徴とするものであり、入口・出口温度と
共にその温度差の継続時間を考慮することにより、冷媒
リーク有無の信頼性のより高い判定を行う。
【0018】請求項10の発明は、請求項1〜7の冷蔵
庫において、前記温度センサは、前記冷蔵室蒸発器の入
口側と出口側に設置し、前記冷媒リーク監視手段は、前
記温度差が5分間継続して10K以上であった時に冷媒
リークと判定することを特徴とするものであり、冷蔵室
蒸発器の入口側、出口側の冷媒の温度差に基づいて正確
なリーク判定を行う。
【0019】請求項11の発明は、請求項2〜6の冷蔵
庫において、前記温度センサは、前記冷凍室蒸発器の入
口側と出口側に設置し、前記冷媒リーク監視手段は、前
記温度差が5分間継続して5K以上であった時に冷媒リ
ークと判定することを特徴とするものであり、冷凍室蒸
発器の入口側、出口側の冷媒の温度差に基づいて冷媒リ
ークの正確な判定を行う。
【0020】請求項12の発明は、請求項11の冷蔵庫
において、前記冷媒リーク監視手段は、正常運転時にお
ける前記コンプレッサの停止後の冷凍室冷却モード中で
は、予め設定した時間が経過した後の前記温度センサの
検出温度に基づき冷媒リークの有無を判定することを特
徴とするものであり、コンプレッサ停止後の冷凍室冷却
モードの起動時に、通常運転であっても発生する入口
側、出口側の冷媒の温度差により冷媒リークを判定しな
いようにして、冷媒リーク判定の信頼性を高める。
【0021】請求項13の発明は、請求項1〜7の冷蔵
庫において、前記温度センサは、前記冷蔵室蒸発器又は
冷凍室蒸発器の入口側に設置し、前記冷媒リーク監視手
段は、前記温度センサの検出する温度データを記録し、
現在温度が、前サイクルの平均温度よりも所定値以上低
下した時に冷媒リークと判定することを特徴とするもの
であり、冷凍室蒸発器又は冷蔵室蒸発器の入口側の冷媒
温度の通常値からの開離に基づき、冷媒リークの有無の
信頼性の高い判定を行う。
【0022】請求項14の発明は、請求項1〜7の冷蔵
庫において、前記温度センサは、前記冷蔵室蒸発器又は
冷凍室蒸発器の入口側に設置し、前記冷媒リーク監視手
段は、前記温度センサの検出する温度データを記録し、
現在温度が、前サイクルの平均温度よりも所定時間継続
して所定値以上低下した時に冷媒リークと判定すること
を特徴とするものであり、冷凍室蒸発器又は冷蔵室蒸発
器の入口側の冷媒温度の通常値からの開離に基づき、か
つ時間的要素を考慮して冷媒リークの有無のより信頼性
の高い判定を行う。
【0023】請求項15の発明は、請求項14の冷蔵庫
において、前記冷媒リーク監視手段は、現在温度が、2
0分以上継続して前サイクルの温度平均よりも5K以上
低下した時に冷媒リークと判定することを特徴とするも
のであり、冷蔵室蒸発器又は冷凍室蒸発器の入口側の冷
媒の温度に基づいて冷媒リークの正確な判定を行う。
【0024】請求項16の発明は、請求項1〜15の冷
蔵庫において、前記冷媒は、可燃性冷媒であることを特
徴とするものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は、本発明の一実施の形態の冷
凍冷蔵庫の断面構造を示している。本実施の形態の冷凍
冷蔵庫は、2蒸発器パラレルサイクル冷蔵庫であり、庫
内は、上から冷蔵室1、野菜室2、切替え室3、冷凍室
4に区画してある。そして野菜室2の底面と切替え室3
の天井部との間に断熱壁5を設けることにより、庫内を
温度帯の異なる上下2部屋に分割してある。野菜室2の
背面に冷蔵室蒸発器6を設置し、冷凍室4の背面に冷凍
室蒸発器7を設置してある。冷蔵室1の冷気と冷凍室4
の冷気とは完全に独立し、各冷気が混合することはな
い。野菜室2の背面には、冷蔵室蒸発器6と共に冷蔵室
冷却ファン11を配置し、また、冷凍室4の背面には、
冷凍室蒸発器7と共に冷凍室冷却ファン12を配置して
ある。冷凍冷蔵庫の背壁下部の機械室13には、図2に
示すような冷凍サイクルを構成するコンプレッサ14と
コンデンサ15(図1では図示せず)を設置してある。
【0026】図2は本実施の形態の冷凍冷蔵庫の2蒸発
器パラレル冷凍サイクルを示している。この冷凍サイク
ルでは、HC冷媒はコンプレッサ14によって圧縮され
て吐出され、コンデンサ15、クリーンパイプ16を通
った後、冷媒分流手段である3方弁17の冷媒切替機構
によって切替られた流路を流通する。
【0027】3方弁17の一方の出口には冷蔵室キャピ
ラリ(Rキャピラリ)18と冷蔵室蒸発器(R蒸発器)
6が順次接続され、3方弁17の他方の出口には冷凍室
キャピラリ(Fキャピラリ)19と冷凍室蒸発器(F蒸
発器)7とアキュムレータ20が順次接続されている。
そして、アキュムレータ20の出口配管には、機械室1
3内において逆止弁21が接続され、この逆止弁21の
出口側はR蒸発器6の出口配管と接合され、さらにコン
プレッサ14の吸込側につながれている。なお、図2に
おいて、100,101は、後述する冷媒リーク試験時
の冷媒リーク量設定のために設置した弁である。これら
は実機には設けられない。
【0028】上記の冷凍サイクルの冷凍冷蔵庫では、コ
ントローラ30が冷蔵室1,2、冷凍室3,4の温度セ
ンサにより庫内温度を監視し、3方弁17を制御してR
蒸発器6、F蒸発器7にパラレルにHC冷媒を流通さ
せ、各室の温度を制御する。
【0029】3方弁17の切替えによって、冷蔵室冷却
系Rと冷凍室冷却系Fとの流路を交互に切替えることが
可能であり、その上、両流路を同時に遮断する全閉モー
ドと、同時に解放する全開モードの切替えも可能であ
る。すなわち、図3(a)に示す冷凍室冷却モード、同
図(b)に示す冷蔵室冷却モード、同図(c)に示す全
閉モード、そして同図(d)に示す全開モードの切替え
が可能となっている。なお、冷媒分流手段として、この
3方弁18に代えて、冷蔵室冷却系R、冷凍室冷却系F
それぞれに単独の開閉弁を設け、それらを同時開放、同
時閉塞、片方開放/他方閉塞の切替制御するようにして
もよい。
【0030】コンプレッサ14、冷却ファン11,1
2、3方弁17等の機械系の制御は、コントローラ30
によって行われる。そしてこのコントローラ30は各所
に設置されている冷媒温度センサや圧力センサ、コンプ
レッサ回転数センサの信号を入力し、それらの信号に基
づき必要な制御を行う。このコントローラ30による冷
却制御動作について説明する。
【0031】図3(a)に示す冷凍室冷却モードの場
合、冷媒はFキャピラリ19で減圧されてF蒸発器7に
入り、冷凍室4を冷却した後にコンプレッサ14に戻
る。すなわち、冷媒はFキャピラリ19、F蒸発器7、
アキュムレータ20、逆止弁21の順に流れ、冷凍室冷
却ファン12の運転によって冷気が切替え室3と冷凍室
4内を循環して冷却する。
【0032】一方、3方弁17が切替り、図3(b)に
示す冷蔵室冷却モードになった場合、冷媒はRキャピラ
リ18で減圧され、R蒸発器6に入り、冷蔵室1と野菜
室2を冷却した後にコンプレッサ14に戻る。すなわ
ち、冷媒はRキャピラリ18、R蒸発器6の順に流れ、
冷蔵室ファン11の運転によって冷蔵室1と野菜室2を
冷却する。
【0033】この冷蔵室冷却モードでは、冷媒の圧力は
冷蔵室冷却系Rの方が冷凍室冷却系Fより高く、この圧
力差δpによって逆止弁21を閉じ、冷却室冷却系Fに
低温冷媒が貯溜される。そして、この状態から冷凍室冷
却モードに切替ると、低温冷媒を用いて直ちに冷凍室を
冷却することができ、冷凍室冷却モードでは冷媒遅れが
生じることなく効率よく冷却できる。
【0034】一方、冷凍室冷却モード中は、F蒸発器7
の圧力と温度はおよそ0.1MPa,−26℃で、この
時のR蒸発器6の温度はおよそ0〜2℃であるが、圧力
はF蒸発器7と同じく0.1MPaとなる。したがっ
て、冷凍室冷却モード中のR蒸発器6内は、圧力が飽和
状態となるために冷媒が蒸発し、乾いた状態(ドライア
ップ状態)となる。このため、このような状態から、3
方弁17が再び切替り、冷凍室冷却モードから冷蔵室冷
却モードに直接に移行すると冷媒遅れが生じ、3方弁1
7から冷蔵室冷却系Rに送り込まれてきた冷媒がR蒸発
器6を経てこの冷蔵室冷却系Rの出口に到達するまでに
数分間を要する。この時、R蒸発器6に対する入口側と
出口側との温度差δTで示す冷媒遅れが生じる。この状
態ではR蒸発器10が有効に活かされない。そこで、冷
蔵室冷却モードに移行した最初から冷蔵室冷却系Rに低
温冷媒をある程度貯溜させておくため、3方弁17の切
替制御において、冷凍室冷却モードに移行する前に、あ
らかじめ設定した所定時間τ(例えば、1〜5分間)だ
け図3(d)に示す全開モードにすることによって必ず
冷蔵室冷却系Rに所定量だけ低温冷媒が貯溜しているよ
うにする。
【0035】つまり、コントローラ30は、冷凍室冷却
モードによる冷凍室冷却→全開モードによる同時冷却→
冷蔵室冷却モードによる冷蔵室冷却→冷凍室冷却モード
による冷凍室冷却の行程を繰り返しながら、冷凍冷蔵庫
の全体をその各部が適度の温度になるように制御する。
【0036】上記のHC冷媒冷凍冷蔵庫について、図2
に示した冷媒リーク試験用弁100,101を利用して
冷媒リーク時の冷蔵室蒸発器6、冷凍室蒸発器7それぞ
れに対する配管の入口側温度、出口側温度を計測し、ま
た冷媒リーク試験用弁100,101の開放後の庫内の
冷媒濃度を計測したデータが表1〜表3に示したもので
あり、また時間的な変化をプロットしたのが図4〜図6
のグラフである。
【0037】
【表1】
【表2】
【表3】 <通常運転時>通常運転時の各モードでの温度特性は次
の通りである。
【0038】・冷凍室冷却(F冷却)運転時は、R蒸発
器6とF蒸発器7とは共に、その入口・出口の温度差は
ほとんどない。
【0039】・冷蔵室冷却(R冷却)運転前のポンプダ
ウン(F蒸発器7の冷媒回収)中は、F蒸発器7の出口
温度が急激に低下し、温度差は約8K開く。R蒸発器6
の出口温度も急激に落込み、約30K開く。
【0040】・R冷却運転中は、R蒸発器6の入口・出
口温度差は、全域に渡り約5K離れている。F蒸発器7
側は、ポンプダウン時の開きから約7分間経過後に温度
差がなくなる。
【0041】・コンプレッサ14の停止中は、R蒸発器
6の入口・出口温度差はほとんどない。F蒸発器7側
は、入口温度がやや上昇し、入口・出口温度差が約5K
開く。
【0042】・コンプレッサ停止後、F冷却モード開始
直後は、F蒸発器7の入口温度が先行して下降するた
め、入口・出口温度差が約7Kになる。しかし、F冷却
モード開始から約20分後には温度差がなくなる。
【0043】<冷媒リーク試験I>図2に示した配管系
統において、R蒸発器6の入口側の配管に設置した試験
弁100を、φ0.1mmのピンホールに相当する開度
だけ開き、R蒸発器6の近辺に設置した冷媒ガス漏れ検
知センサによるガス濃度を計測し、また、R蒸発器6、
F蒸発器7それぞれに対する配管R,Fの入口側と出口
側に設置した温度センサにより冷媒温度を測定した。冷
媒ガス濃度及び温度の測定データは、表1及び表2に示
すものであり、また、時間的な変化のグラフは図4及び
図5に示すものである。
【0044】・R蒸発器6の冷媒リーク試験は、R冷却
運転開始後約5分後に開始した。
【0045】・リーク試験開始と同期して、R蒸発器6
の出口温度が急激に温度上昇し、入口温度との間に約1
6Kの温度差が生じた。これは、0.1mmのピンホー
ルが配管途上に開いた場合、その口径がきわめて小さい
ものであるため、当初は配管内が負圧になって外気を配
管内に吸込むことによる。
【0046】・F蒸発器7は、リーク試験スタート直後
に微小な出口温度の低下が発生し、入口温度と差の間に
約2Kの温度差が生じたが、顕著な変動ではない。
【0047】・この段階では、図5の上側のグラフに示
すように、冷媒の実際のリークは生じていない。
【0048】・次にF冷却モードに移行すると、R蒸発
器6の入口・出口温度差はほとんどなくなるが、F蒸発
器7側の入口・出口温度差は、その運転中の全範囲(約
30分間)で出口温度が上昇し、入口温度が低下する
(サイクル内に外気が流入したことによるアンダーチャ
ージ現象の挙動)ため、この異常な挙動により約10K
の温度差が発生した。この段階でも、冷媒の実質的なリ
ークは生じていない。
【0049】・試験開始後の2回目のR冷却モードで
は、運転中の全範囲(約21分)でR蒸発器出口温度が
上昇し、入口温度が低下する(アンダーチャージ現象の
挙動)ため、この異常な挙動により約21Kの温度差が
発生した。この段階では、冷媒の実際の漏れが検出さ
れ、最高50%(LEL)の濃度に達した。ここで、濃
度%(LEL)とは、冷媒の爆発下限濃度(LEL)=
1.8%(V/V)に対するパーセンテージである。し
たがって、50%(LEL)であれば、実質0.9%
(V/V)ということになる。
【0050】・2回目のF冷却モード中の温度挙動は、
1回目のものとほぼ同様であった。
【0051】・なお、図示していないが、3回目のR冷
却モードの開始直後には、外気が冷凍サイクルに大量に
流入したことによってコンプレッサ電流値が上昇して異
常電流制御機能が作動し、コンプレッサが停止状態にな
り、圧力が上昇し、リークした冷媒の濃度は100%
(LEL)を超えた。
【0052】以上の温度の挙動と冷媒のリーク挙動か
ら、R蒸発器配管Rにおいて微小な穴開き(ピンホー
ル)が発生した初期の段階では、冷媒ガスがR蒸発器6
の周辺から野菜室2、冷蔵室1内にリークすることはな
い。そこで、この段階で配管内の冷媒温度の挙動が通常
運転時と異なることを検出するならば、実際の冷媒リー
クが起きる前の段階で配管孔開きを発見して確実に冷媒
リークを防護できる。
【0053】R蒸発器6の入口側の配管に穴開きが発生
すれば、図4及び図5のグラフから分るように、R冷却
動作中であれば、孔開き直後からR蒸発器入口温度が通
常値よりも約5〜10℃低下し、またR蒸発器入口温度
と出口温度との差が通常値(約5℃)から約10℃以上
の差に開くことになる。加えて、異常温度あるいは温度
差が時間的に継続していることも分かる。
【0054】<冷媒リーク試験II>図2に示した配管系
統において、F蒸発器7の入口側の配管に設置した試験
弁101を、φ0.1mmのピンホールに相当する開度
だけ開き、F蒸発器7の近辺に設置した冷媒ガス漏れ検
知センサによるガス濃度を計測し、また、R蒸発器6、
F蒸発器7それぞれに対する配管R,Fの入口側と出口
側に設置した温度センサにより冷媒温度を測定した。冷
媒ガス濃度及び温度の測定データは、表1及び表3に示
すものであり、また、時間的な変化のグラフは図4及び
図6に示すものである。
【0055】・F冷却系統のリーク試験は、F冷却モー
ドの運転開始後、約23分後に強制的にF冷却系リーク
試験弁101をφ0.1mmのピンホールに相当する開
度だけ開くことによって行った。
【0056】・試験弁101の開放直後は、F蒸発器7
の入口温度が低下しだし、入口・出口温度差は最大10
K開いた。この段階で、図6の上側のグラフから分るよ
うに、冷媒の実際のリークは生じていない。
【0057】・1回目のR冷却モードでは、運転中の全
範囲(約16分)でR蒸発器6の出口温度が上昇し、か
つ入口温度が低下する(アンダーチャージ現象の挙動)
ため、この異常な挙動によって約16Kの温度差が発生
した。この段階でも、冷媒の実際のリークは生じていな
い。
【0058】・2回目のF冷却モードでは、1回目のR
冷却モードでの挙動と同様の挙動により、F蒸発器7の
入口・出口温度差が約10K生じた。この段階でも、冷
媒の実際のリークは生じていない。
【0059】・2回目のR冷却モードでは、F蒸発器7
の試験弁101より冷媒が冷凍室3,4にリークを始
め、冷媒ガス濃度が約20%(LEL)に達した。
【0060】・なお、図示していないが、冷媒ガス濃度
が100%(LEL)に達するのは、試験Iの場合と同
様に、3回目のR冷却モードの直前にコンプレッサ14
が停止した時であった。
【0061】以上より、F蒸発器7に対する配管Fの途
上にピンホールが発生すれば、図4及び図6のグラフの
ように、F冷却動作中であれば、孔開き直後からF蒸発
器入口温度が通常値よりも約5〜10℃低下し、またF
蒸発器入口温度と出口温度との温度差が通常値(ほぼ0
℃)から約10℃以上の差に開くことになる。加えて、
異常温度あるいは温度差が時間的に継続する。
【0062】そこで、図7、図8の表に示すように、次
の判断基準により冷媒リークの恐れのある配管孔開き発
生をリーク発生前に発見することができることになる。
【0063】(I-1)R蒸発器6の入口温度を監視し、通
常値から所定値以上離れた異常値を検出した時に冷媒リ
ーク有と判断する。
【0064】(I-2)R蒸発器6の入口温度と出口温度と
を監視し、それらの温度差が通常値から離れたならば冷
媒リークと判断する。
【0065】(I-3)上の(I-1),(I-2)の判断に時間的要
素を加味して判断する。
【0066】(II-1)F蒸発器7の入口温度を監視し、通
常値から所定値以上離れた異常値を検出した時に冷媒リ
ーク有と判断する。
【0067】(II-2)F蒸発器7の入口温度と出口温度と
を監視し、それらの温度差が通常値から離れたならは冷
媒リークと判断する。
【0068】(II-3)上の(II-1),(II-2)の判断に時間的
要素を加味して判断する。
【0069】以上のリーク試験の結果と考察を踏まえ、
本発明の1つの実施の形態の冷蔵庫では、図9、図10
に示すように、R蒸発器6、F蒸発器7の入口側におい
て冷蔵室配管R、冷凍室配管F上に温度センサ22F
R,23FRそれぞれをセンサ固定具24FR,25F
Rそれぞれによって取付け、あるいは別の実施の形態で
は、R蒸発器6、F蒸発器7の入口側と出口側との両方
において冷蔵室配管R、冷凍室配管F上に温度センサ2
2FR,22RR(22FRと同じもの);23FR,
23RRそれぞれをセンサ固定具24FR,24RR
(24FRと同じもの);25FR,25RRそれぞれ
によって取付け、その温度信号をコントローラ30にお
いて監視し、冷媒リークを判定する機能を持たせてい
る。
【0070】本発明の1つの実施の形態におけるコント
ローラ30の機能構成は、図11に示すものである。コ
ントローラ30は上述した冷凍、冷蔵制御を行う冷却制
御部31と共に、冷媒リーク監視のために温度監視部3
2、リーク判定部33、警報部34から構成されてい
る。
【0071】本実施の形態のリーク監視のための温度セ
ンサ22FRは冷蔵室配管RにおけるR蒸発器6の入口
側に設置され、温度センサ23FRは冷凍室配管Fにお
けるF蒸発器7の入口側に設置されている。
【0072】温度監視部32は、これらのR蒸発器入口
側温度センサ22FR、F蒸発器入口側温度センサ23
FRの温度検出信号を所定周期で入力してデータ化して
時系列的に記憶すると共に、過去の一定期間の温度デー
タの移動平均を各運転モードごとに周期的に算出して保
持する。
【0073】リーク判定部33は、温度監視部32の現
在データと直前の移動平均温度とを比較し、リーク発生
の判定(実際には、上述したように「孔開き発生の判
定」であるが、ここでは、これも含めて「リーク発生の
判定」という)を行い、リーク発生と判定した時には警
報部34に出力すると共に、冷却制御部31に出力す
る。
【0074】警報部34はブザー又はブザーと共に警報
ランプを備え、リーク判定部33がリーク発生判定を出
力した時にブザーを鳴らし又はそれと共に警報ランプを
点灯させてリーク発生を警報する。
【0075】冷却制御部31は、リーク判定部33がリ
ーク有と判定した時に、3方弁17を閉じ、コンプレッ
サ14を運転することによって配管R,F内の冷媒を高
圧側に回収してコンプレッサ14の弁と3方弁17との
間に閉じ込め、また、例えば光プラズマ殺菌器、自動製
氷器、除霜ヒータ等を停止し、扉スイッチ、庫内灯の電
源回路を切る等により引火の可能性がある電気部品の動
作を禁止する。
【0076】次に、上記の機能構成のコントローラ30
による冷媒リーク判定動作を、図12のフローチャート
を用いて説明する。図1に示した冷凍冷蔵庫のような冷
蔵庫では、R冷却系統とF冷却系統との両方において冷
媒リークを監視しなければならない。そこで、R蒸発器
6の入口側の配管上に温度センサ22FRを設置し、F
蒸発器7の入口側の配管上に温度センサ23FRを設置
し、これらの温度信号を温度監視部32に取込み、温度
の時間的挙動を観測する。そして、リーク判定部33が
温度監視部32の求めたR蒸発器6の入口側温度、F蒸
発器7の入口側温度に基づき、次の判定基準により冷媒
リークの有無を判定する(ステップS1〜S3)。
【0077】・R蒸発器6の入口温度に関しては、R冷
却モードにおいて、前回の同モード中の平均温度よりも
7℃以上低下した場合にリーク発生と判定する。
【0078】・F蒸発器7の入口温度に関しては、F冷
却モードにおいて、前回の同モード中の平均温度よりも
7℃以上低下した場合にリーク発生と判定する。
【0079】こうしてリーク判定部33が「冷媒リーク
有」と判定すると、警報部34に対して警報指令を出力
し、また冷却制御部31に対して引火防護指令を出力す
る(ステップS4,S5)。
【0080】これにより、本実施の形態の冷蔵庫では、
冷媒リークを実際に冷媒のリークが起る前の段階、つま
り、冷媒配管にピンホールが発生し、まだ外気を配管内
に吸込むというアンダーチャージ現象が発生している段
階でその孔開きを発見してリーク防護制御を行うことが
できる。しかも、冷媒配管上のR蒸発器6、F蒸発器7
それぞれの入口側に設置した温度センサ22FR,23
FRの検出信号に基づいてリーク判定を行うため、コス
ト的にも有利なものにできる。
【0081】次に、本発明の第2の実施の形態の冷蔵庫
について、図13及び図14を用いて説明する。第2の
実施の形態の特徴は、コントローラ30が、第1の実施
の形態のリーク判定機能に時間的要素を加味してリーク
判定を行うことにより、より信頼性の高い冷媒リーク判
定を行うようにした点にある。
【0082】すなわち、温度監視部32において、R蒸
発器6、F蒸発器7それぞれの配管R,Fの入口側に設
置した温度センサ22FR,23FRの温度信号を入力
して現在温度データを得ると共に、毎回のR冷却モー
ド、F冷却モードそれぞれでの温度平均を演算して保持
する(ステップS11)。そして、リーク判定部33
は、R冷却モード中のR蒸発器6の入口側の冷媒温度が
前回の平均温度よりも5℃以上低下している場合には、
タイマ35を起動させて継続時間を計測する(ステップ
S12〜S14)。そして、入口側温度が20分以上継
続して通常温度よりも5℃以上高くなっていれば、リー
ク発生と判定する(ステップS15)。
【0083】リーク判定部33はまた、F冷却モード中
のF蒸発器7の入口側の冷媒温度が前回の平均温度より
も5℃以上低下している場合にも、タイマ35を起動さ
せて継続時間を計測する(ステップS12〜S14)。
そして、入口側温度が20分以上継続して通常温度より
も5℃以上高くなっていれば、リーク発生と判定する
(ステップS15)。
【0084】そしてリーク有と判定すれば、第1の実施
の形態の場合と同様に、警報部34を作動させると共
に、冷却制御部31により防護制御を行わせる(ステッ
プS17)。
【0085】なお、ステップS12で現在温度が平均温
度よりも5℃以上低下していると判断し、タイマ35を
いったん起動させても、タイムアップ前に現在温度の低
下が5℃以内に収るようになればタイマをリセットし、
温度監視を最初からやり直すことになる(ステップS1
8)。
【0086】これにより、第2の実施の形態では、第1
の実施の形態と同様の効果を有する上に、時間要素を考
慮するため、冷媒リークの判定の信頼性をより高めるこ
とができる。
【0087】次に、本発明の第3の実施の形態の冷蔵庫
について、図15及び図16を用いて説明する。第3の
実施の形態の特徴は、コントローラ30において、R蒸
発器6、F蒸発器7それぞれの入口側、出口側の温度差
を監視し、冷媒リークを判定することを特徴とする。
【0088】そのため、コントローラ30は上述した冷
凍、冷蔵制御を行う冷却制御部31と共に、入口・出口
温度差を求める温度比較器36、リーク判定部37、そ
して第1の実施の形態と同様の警報部34から構成され
ている。
【0089】本実施の形態のリーク監視のための温度セ
ンサ22FRは冷蔵室配管RにおけるR蒸発器6の入口
側に設置され、温度センサ22RRは出口側に設置され
ている。また温度センサ23FRは冷凍室配管Fにおけ
るF蒸発器7の入口側に設置され、温度センサ23RR
は出口側に設置されている。
【0090】温度比較部36は、これらのR蒸発器入口
側温度センサ22FR、出口側温度センサ22RRの温
度検出信号を所定周期で入力して温度差を求め、またF
蒸発器入口側温度センサ23FR、出口側温度センサ2
3RRの温度検出信号を所定周期で入力して温度差を求
める。
【0091】リーク判定部37は、温度比較部36のR
蒸発器6、F蒸発器7それぞれの入口・出口温度差を所
定値と比較し、リーク発生の判定(ここでも、実際には
「孔開き発生の判定」である)を行い、リーク有と判定
した時には警報部34に出力すると共に、冷却制御部3
1に出力する。
【0092】警報部34は第1、第2の実施の形態と同
様、ブザー又はブザーと共に警報ランプを備え、リーク
判定部37がリーク有と判定した時にブザーを鳴らし又
はそれと共に警報ランプを点灯させてリーク発生を警報
する。
【0093】冷却制御部31は第1、第2の実施の形態
と同様、リーク判定部37がリーク有と判定した時に、
3方弁17を閉じ、コンプレッサ14を運転することに
よって配管R,F内の冷媒を高圧側に回収してコンプレ
ッサ14の弁と3方弁17との間に閉じ込め、また、例
えば光プラズマ殺菌器、自動製氷器、除霜ヒータ等を停
止し、扉スイッチ、庫内灯の電源回路を切る等により引
火の可能性がある電気部品の動作を禁止する。
【0094】次に、上記の機能構成のコントローラ30
による冷媒リーク判定動作を、図16のフローチャート
を用いて説明する。図1に示した冷凍冷蔵庫では、R冷
却系統とF冷却系統との両方において冷媒リークを監視
するため、R蒸発器6、F蒸発器7それぞれの入口・出
口温度差の時間的挙動を観測する。そして、リーク判定
部37が温度比較部36の求めたR蒸発器6、F蒸発器
7それぞれにおける入口・出口温度差に基づき、次の判
定基準により冷媒リークの有無を判定する(ステップS
21〜S23)。
【0095】・R蒸発器6の入口・出口温度差に関して
は、R冷却モードにおいて、15℃以上の温度差が発生
すればリーク発生と判定する(ステップS23,S2
4)。
【0096】・また、F蒸発器7の入口・出口温度差に
関しては、F冷却モードにおいて、10℃以上の温度差
が発生すればリーク発生と判定する(ステップS23,
S24)。
【0097】こうしてリーク判定部37が「冷媒リーク
有」と判定すると、警報部34に対して警報指令を出力
し、また冷却制御部31に対して引火防護指令を出力す
る(ステップS25,S26)。
【0098】これにより、第3の実施の形態の冷蔵庫で
も、冷媒リークを実際に冷媒のリークが起る前の段階、
つまり、冷媒配管にピンホールが発生し、まだ外気を配
管内に吸込むというアンダーチャージ現象が発生してい
る段階でその孔開きを発見してリーク防護制御を行うこ
とができる。しかも、冷媒配管上のR蒸発器6、F蒸発
器7それぞれの入口側、出口側に設置した温度センサ2
2FR,22RR;23FR,23RRによる温度差に
基づいてリーク判定を行うため、コスト的にも有利なも
のにできる。また、温度差によるリーク判定のため、入
口側だけに温度センサを設置し、その検出温度だけでリ
ーク判定する場合よりも判定の信頼性を高めることがで
きる。
【0099】次に、本発明の第4の実施の形態の冷蔵庫
について、図17及び図18を用いて説明する。第4の
実施の形態の特徴は、図17に示したコントローラ30
が、第3の実施の形態のリーク判定機能に時間的要素を
加味してリーク判定を行うことにより、より信頼性の高
い冷媒リーク判定を行うようにした点にある。
【0100】すなわち、温度比較部36において、R蒸
発器6、F蒸発器7それぞれの配管R,Fの入口側、出
口側に設置した温度センサ22FR,22RR;23F
R,23RRの温度信号を入力して入口・出口温度差を
検出する(ステップS31,S32)。
【0101】そして、リーク判定部37は、R冷却モー
ド中のR蒸発器6の入口・出口温度差が所定値、例え
ば、10℃以上に大きい場合には、タイマ35を起動さ
せて継続時間を計測する(ステップS33,S34)。
そして、入口・出口温度差が5分以上継続して所定値よ
りも高くなっていれば、リーク発生と判定する(ステッ
プS35,S36)。
【0102】リーク判定部37はまた、F冷却モード中
のF蒸発器7の入口・出口温度差が所定値、例えば、5
℃以上に大きい場合には、タイマ35を起動させて継続
時間を計測する(ステップS33,S34)。そして、
入口・出口温度差が5分以上継続して所定値よりも高く
なっていれば、リーク発生と判定する(ステップS3
5,S36)。なお、この場合、コンプレッサ17の停
止後に始めるF冷却モードでは、そのF冷却モードの再
開直後には平常時でも約7,8K程度の温度差が発生す
るため、通常時にこの温度差が解消する時間だけ、例え
ば、20分だけ時間が経過した後にリーク判定を行う設
定にするのが好ましい。
【0103】そしてリーク判定部37はリーク有と判定
すれば、第1の実施の形態の場合と同様に、警報部34
を作動させると共に、冷却制御部31により防護制御を
行わせる(ステップS38)。
【0104】なお、ステップS33で温度差が所定値よ
りも大きくなっていると判断し、タイマ35をいったん
起動させても、タイムアップ前にその温度差が所定値内
に収るようになればタイマ35をリセットし、温度監視
を最初からやり直すことになる(ステップS39)。
【0105】これにより、第4の実施の形態では、第3
の実施の形態と同様の効果を有する上に、時間要素を考
慮するため、冷媒リーク判定の信頼性をより高めること
ができる。
【0106】なお、上記の各実施の形態で用いた温度基
準値、時間基準値は例示したものであり、冷蔵庫の容
量、グレードによって製品機種ごとに個別に実験によっ
て設定するものであるので、例示した値に限定されるこ
とはない。
【0107】また、上記の各実施の形態では2蒸発器、
パラレルサイクルの冷凍冷蔵庫について説明したが、本
発明思想は、例えば、冷蔵室蒸発器のみを有する冷蔵
庫、冷凍室蒸発器のみを有する冷凍庫、さらには上記実
施の形態とは異なる冷凍サイクルを有する冷凍冷蔵庫等
であっても、HC冷媒を利用する冷蔵庫に広く適用する
ことができる。
【0108】また、上記の各実施の形態では、R冷却
系、F冷却系の両方に等しく温度センサを設置して冷媒
リーク判定を各系統で個別に行うようにしたが、これも
限定されることはなく、R冷却系、F冷却系のいずれか
一方だけに、その蒸発器の入口側のみにあるいは入口側
と出口側との両方に温度センサを設置し、上記の各実施
の形態の判定条件によってリーク判定するようにしても
よい。例えば、F冷却系だけに温度センサを設置し、R
冷却モードの際にも上記のF冷却モードの時に利用した
判定条件をそのまま流用してリーク判定するようにして
もよい。また、新たな判定条件を実験から求めて設定す
るようにしてもよい。
【0109】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
蒸発器に流れる冷媒に対する温度センサの検出温度の変
化に基づき、冷媒が実際にリークを始める前の段階で確
実に冷媒配管上のピンホールの発生を検出することがで
きる。また、温度センサによる冷媒リーク判定であるた
め、ガス漏れ検知センサよりもコスト的に低く抑えるこ
とができる。
【0110】請求項2の発明によれば、冷凍冷蔵庫にお
いて、冷媒が実際にリークを始める前の段階で確実に冷
媒配管上のピンホールの発生を検出することができる。
また、温度センサによる冷媒リーク判定であるため、ガ
ス漏れ検知センサよりもコスト的に低く抑えることがで
きる。
【0111】請求項3の発明によれば、冷媒リーク監視
手段が冷媒リーク有と判定した時に、実際に冷媒がリー
クを始める前に庫内にリークしない場所に冷媒を封止す
ることにより、冷媒ガスの実際のリークを確実に予防で
きる。
【0112】請求項4の発明によれば、冷媒リーク監視
手段が冷媒リークと判定した時に、警報によってユーザ
に知らせることができる。
【0113】請求項5の発明によれば、冷媒リーク監視
手段が冷媒リークと判定した時に、実際に冷媒が庫内に
リークし始める前に冷媒ガスに着火させる恐れのある電
気部品を停止させ、確実に引火を予防することができ
る。
【0114】請求項6の発明によれば、冷媒リーク監視
手段が冷媒リーク有と判定した時に、実際に冷媒がリー
クを始める前に庫内にリークする可能性のきわめて少な
い場所であるコンプレッサの吐出側から冷媒分流手段ま
での配管部分に冷媒を封止し、実際のリークを防止する
ことができる。
【0115】請求項7の発明によれば、冷媒リーク監視
手段が冷媒リーク有と判定した時に、実際に冷媒がリー
クを始める前に庫内にリークする可能性のきわめて少な
い場所であるコンプレッサの吐出側から凝縮器とキャピ
ラリとの間に設けた封止弁までの配管部分に冷媒を封止
し、実際のリークを防止することができる。
【0116】請求項8の発明によれば、冷凍室蒸発器又
は冷蔵室蒸発器の入口側、出口側の冷媒温度の温度差に
基づき、冷媒リークの有無の信頼性の高い判定を行うこ
とができる。
【0117】請求項9の発明によれば、冷凍室蒸発器又
は冷蔵室蒸発器の入口側、出口側の冷媒温度の温度差と
共にその温度差の継続時間を考慮することにより、冷媒
リーク有無の信頼性のより高い判定が行える。
【0118】請求項10の発明によれば、冷媒配管にお
ける冷蔵室蒸発器の入口側と出口側の冷媒の温度差が5
分間継続して10K以上であった時に冷媒リークと判定
することにより、冷媒リークの正確な判定が行える。
【0119】請求項11の発明によれば、冷媒配管にお
ける冷凍室蒸発器の入口側と出口側の冷媒の温度差が5
分間継続して5K以上であった時に冷媒リークと判定す
ることにより、冷媒リークの正確な判定が行える。
【0120】請求項12の発明によれば、コンプレッサ
停止後の冷凍室冷却モードの起動時に、通常運転であっ
ても発生する入口側、出口側の冷媒の温度差により冷媒
リークを判定しないようにしたので、冷媒リーク判定の
信頼性を高めることができる。
【0121】請求項13の発明によれば、冷凍室蒸発器
又は冷蔵室蒸発器の入口側の冷媒温度の通常値からの開
離に基づき、冷媒リークの有無の信頼性の高い判定が行
える。
【0122】請求項14の発明によれば、冷凍室蒸発器
又は冷蔵室蒸発器の入口側の冷媒温度の通常値からの開
離に基づき、かつ時間的要素を考慮して冷媒リークの有
無のより信頼性の高い判定が行える。
【0123】請求項15の発明によれば、冷凍室蒸発器
又は冷蔵室蒸発器の入口側の現在温度が20分以上継続
して前サイクルの温度平均よりも5K以上低下した時に
冷媒リークと判定することにより、冷媒リークの正確な
判定が行える。
【0124】請求項16の発明によれば、冷媒として可
燃性冷媒を用いることにより、フロンフリーな冷蔵庫を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態の冷凍冷蔵庫の断面
図。
【図2】上記の実施の形態における冷凍サイクルの配管
系統図。
【図3】上記の実施の形態における各種運転モードの説
明図。
【図4】2蒸発器、パラレルサイクル冷凍冷蔵庫におけ
る通常運転時、冷蔵室蒸発器側の冷媒リーク孔発生時の
冷蔵室蒸発器、冷凍室蒸発器それぞれの入口側、出口側
の冷媒温度の時間変化を示すグラフ。
【図5】2蒸発器、パラレルサイクル冷凍冷蔵庫におけ
る冷蔵室蒸発器側配管上での冷媒リーク発生時の冷媒濃
度の時間変化を示すグラフ、及び、冷蔵室蒸発器、冷凍
室蒸発器それぞれの入口側、出口側の冷媒温度の時間変
化を示す拡大グラフ。
【図6】2蒸発器、パラレルサイクル冷凍冷蔵庫におけ
る冷凍室蒸発器側配管上での冷媒リーク発生時の冷媒濃
度の時間変化を示すグラフ、及び、冷蔵室蒸発器、冷凍
室蒸発器それぞれの入口側、出口側の冷媒温度の時間変
化を示す拡大グラフ。
【図7】2蒸発器、パラレルサイクル冷凍冷蔵庫におけ
る冷蔵室蒸発器側の冷媒リーク発生の判定方法を示す説
明図。
【図8】2蒸発器、パラレルサイクル冷凍冷蔵庫におけ
る冷凍室蒸発器側の冷媒リーク発生の判定方法を示す説
明図。
【図9】本発明の各実施の形態において、冷蔵室蒸発器
側の冷媒配管上への温度センサの取付け方法を示す分解
斜視図。
【図10】本発明の各実施の形態において、冷凍室蒸発
器側の冷媒配管上への温度センサの取付け方法を示す分
解斜視図。
【図11】本発明の第1の実施の形態において採用する
コントローラの機能構成を示すブロック図。
【図12】上記の第1の実施の形態においてコントロー
ラの行う冷媒リーク判定のフローチャート。
【図13】本発明の第2の実施の形態において採用する
コントローラの機能構成を示すブロック図。
【図14】上記の第2の実施の形態においてコントロー
ラの行う冷媒リーク判定のフローチャート。
【図15】本発明の第3の実施の形態において採用する
コントローラの機能構成を示すブロック図。
【図16】上記の第3の実施の形態においてコントロー
ラの行う冷媒リーク判定のフローチャート。
【図17】本発明の第4の実施の形態において採用する
コントローラの機能構成を示すブロック図。
【図18】上記の第4の実施の形態においてコントロー
ラの行う冷媒リーク判定のフローチャート。
【符号の説明】
1 冷蔵室 2 野菜室 3 切替え室 4 冷凍室 5 仕切板 6 冷蔵室蒸発器(R蒸発器、Rエバ) 7 冷凍室蒸発器(F蒸発器、Fエバ) 14 コンプレッサ 15 コンデンサ 17 3方弁 18 冷蔵室キャピラリ(Rキャピラリ) 19 冷凍室キャピラリ(Fキャピラリ) 20 アキュムレータ 21 逆止弁 30 コントローラ 31 冷却制御部 32 温度監視部 33 リーク判定部 34 警報部 35 タイマ 36 温度比較部 37 リーク判定部 100 試験弁 101 試験弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25D 11/00 101 F25D 11/00 101B (72)発明者 平井 愼二 大阪府茨木市太田東芝町1番6号 株式会 社東芝大阪工場内 (72)発明者 佐久間 勉 大阪府茨木市太田東芝町1番6号 株式会 社東芝大阪工場内 (72)発明者 橋本 昌二 大阪府茨木市太田東芝町1番6号 株式会 社東芝大阪工場内 (72)発明者 猿田 進 大阪府茨木市太田東芝町1番6号 株式会 社東芝大阪工場内 Fターム(参考) 3L045 AA02 AA03 BA01 DA02 HA02 HA07 LA17 LA18 MA01 MA04

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンプレッサから供給される冷媒を凝縮
    器、キャピラリ、蒸発器の順に流通させてコンプレッサ
    に還流させる冷凍サイクルを備えた冷蔵庫において、 蒸発器に流れる冷媒の温度を検出する温度センサと、 前記温度センサによる温度変化を監視し、所定の条件に
    照らして冷媒リークを判定する冷媒リーク監視手段とを
    備えて成る冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 コンプレッサ、凝縮器、当該凝縮器から
    の冷媒を冷凍室側・冷蔵室側の一方又は両方に選択して
    流通させる冷媒分流手段、冷凍室側キャピラリ、冷蔵室
    側キャピラリ、冷凍室蒸発器、冷蔵室蒸発器を備える2
    蒸発器構成の冷蔵庫において、 冷凍室蒸発器又は冷蔵室蒸発器に流れる冷媒の温度を検
    出する温度センサと、 前記温度センサによる温度変化を監視し、所定の条件に
    照らして冷媒リークを判定する冷媒リーク監視手段とを
    備えて成る冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 前記冷媒リーク監視手段が冷媒リークと
    判定した時に、前記冷媒を冷媒配管上における冷凍室及
    び冷蔵室にリークしない場所に封じ込める冷媒封止手段
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の冷蔵
    庫。
  4. 【請求項4】 前記冷媒リーク監視手段が冷媒リークと
    判定した時に、警報を発する警報手段を備えたことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 前記冷媒リーク監視手段が冷媒リークと
    判定した時に、所定の電気部品の動作を停止させる電気
    部品停止手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 前記冷媒封止手段は、前記冷媒分流手段
    を閉じ、前記コンプレッサを所定時間運転させ、前記冷
    媒を冷凍サイクルにおける当該コンプレッサの吐出から
    前記冷媒分流手段までの高圧部に封止することを特徴と
    する請求項2〜5のいずれかに記載の冷蔵庫。
  7. 【請求項7】 前記冷媒封止手段は、冷媒配管上におけ
    る前記凝縮器とキャピラリとの間に設けた封止弁を閉
    じ、前記コンプレッサを所定時間運転させ、前記冷媒を
    冷凍サイクルにおける当該コンプレッサの吐出から前記
    封止弁までの高圧部に封止することを特徴とする請求項
    3に記載の冷蔵庫。
  8. 【請求項8】 前記温度センサは、前記冷凍室蒸発器又
    は冷蔵室蒸発器の入口側と出口側とに設置し、 前記冷媒リーク監視手段は、前記入口側、出口側の冷媒
    温度の温度差が所定値を超えた時に冷媒リークと判定す
    ることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の冷
    蔵庫。
  9. 【請求項9】 前記温度センサは、前記冷凍室蒸発器又
    は冷蔵室蒸発器の入口側と出口側とに設置し、 前記冷媒リーク監視手段は、前記入口側、出口側の冷媒
    温度の温度差が所定時間継続して所定値を超えた時に冷
    媒リークと判定することを特徴とする請求項1〜7のい
    ずれかに記載の冷蔵庫。
  10. 【請求項10】 前記温度センサは、前記冷蔵室蒸発器
    の入口側と出口側に設置し、 前記冷媒リーク監視手段は、前記温度差が5分間継続し
    て10K以上であった時に冷媒リークと判定することを
    特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の冷蔵庫。
  11. 【請求項11】 前記温度センサは、前記冷凍室蒸発器
    の入口側と出口側に設置し、 前記冷媒リーク監視手段は、前記温度差が5分間継続し
    て5K以上であった時に冷媒リークと判定することを特
    徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の冷蔵庫。
  12. 【請求項12】 前記冷媒リーク監視手段は、正常運転
    時における前記コンプレッサの停止後の冷凍室冷却モー
    ド中では、予め設定した時間が経過した後の前記温度セ
    ンサの検出温度に基づき冷媒リークの有無を判定するこ
    とを特徴とする請求項11に記載の冷蔵庫。
  13. 【請求項13】 前記温度センサは、前記冷蔵室蒸発器
    又は冷凍室蒸発器の入口側に設置し、 前記冷媒リーク監視手段は、前記温度センサの検出する
    温度データを記録し、現在温度が、前サイクルの温度平
    均よりも所定値以上低下した時に冷媒リークと判定する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の冷蔵
    庫。
  14. 【請求項14】 前記温度センサは、前記冷蔵室蒸発器
    又は冷凍室蒸発器の入口側に設置し、 前記冷媒リーク監視手段は、前記温度センサの検出する
    温度データを記録し、現在温度が、前サイクルの平均温
    度よりも所定時間継続して所定値以上低下した時に冷媒
    リークと判定することを特徴とする請求項1〜7のいず
    れかに記載の冷蔵庫。
  15. 【請求項15】 前記冷媒リーク監視手段は、現在温度
    が、20分以上継続して前サイクルの平均温度よりも5
    K以上低下した時に冷媒リークと判定することを特徴と
    する請求項14に記載の冷蔵庫。
  16. 【請求項16】 前記冷媒は、可燃性冷媒であることを
    特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の冷蔵庫。
JP2001285605A 2001-09-19 2001-09-19 冷蔵庫 Expired - Fee Related JP4202630B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001285605A JP4202630B2 (ja) 2001-09-19 2001-09-19 冷蔵庫
PCT/JP2002/009615 WO2003027587A1 (fr) 2001-09-19 2002-09-19 Refrigerateur-congelateur, controleur pour refrigerateur-congelateur, et procede de determination de fuite de refrigerant
US10/490,123 US20050086952A1 (en) 2001-09-19 2002-09-19 Refrigerator-freezer controller of refrigenator-freezer, and method for determination of leakage of refrigerant
CNB028229185A CN100513941C (zh) 2001-09-19 2002-09-19 制冷冰箱的控制装置和冷媒泄漏判断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001285605A JP4202630B2 (ja) 2001-09-19 2001-09-19 冷蔵庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003090654A true JP2003090654A (ja) 2003-03-28
JP4202630B2 JP4202630B2 (ja) 2008-12-24

Family

ID=19108733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001285605A Expired - Fee Related JP4202630B2 (ja) 2001-09-19 2001-09-19 冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4202630B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101132607B1 (ko) * 2009-12-10 2012-04-06 위니아만도 주식회사 냉매폭발 방지방법
CN102788461A (zh) * 2011-05-18 2012-11-21 珠海格力电器股份有限公司 智能除霜方法
CN103235225A (zh) * 2013-04-25 2013-08-07 青岛海尔空调电子有限公司 一种检测变频空调缺氟运转的方法及装置
WO2013151328A1 (ko) * 2012-04-04 2013-10-10 주식회사 대우일렉트로닉스 냉장고용 냉각사이클의 이상유무 검출장치 및 검출방법
WO2016151641A1 (ja) * 2015-03-26 2016-09-29 三菱電機株式会社 空気調和機の室内機
JP2018533718A (ja) * 2015-11-17 2018-11-15 キャリア コーポレイションCarrier Corporation 冷却システムの冷媒充填量のロスを検出する方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5842942B2 (ja) 2014-02-03 2016-01-13 Jfeスチール株式会社 めっき密着性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101132607B1 (ko) * 2009-12-10 2012-04-06 위니아만도 주식회사 냉매폭발 방지방법
CN102788461A (zh) * 2011-05-18 2012-11-21 珠海格力电器股份有限公司 智能除霜方法
WO2013151328A1 (ko) * 2012-04-04 2013-10-10 주식회사 대우일렉트로닉스 냉장고용 냉각사이클의 이상유무 검출장치 및 검출방법
CN103703333A (zh) * 2012-04-04 2014-04-02 东部大宇电子株式会社 用于检测冰箱的制冷循环异常的装置及其方法
EP2728285A1 (en) * 2012-04-04 2014-05-07 Dongbu Daewoo Electronics Corporation Device and method for detecting abnormality of cooling cycle for refrigerator
EP2728285A4 (en) * 2012-04-04 2015-02-11 Dongbu Daewoo Electronics Corp DEVICE AND METHOD FOR DETECTING ANOMALY OF A COOLING CYCLE FOR A REFRIGERATOR
US9273898B2 (en) 2012-04-04 2016-03-01 Dongbu Daewoo Electronics Corporation Device for detecting abnormality in refrigeration cycle of refrigerator and method therefor
CN103703333B (zh) * 2012-04-04 2016-11-09 东部大宇电子株式会社 用于检测冰箱的制冷循环异常的装置及其方法
CN103235225A (zh) * 2013-04-25 2013-08-07 青岛海尔空调电子有限公司 一种检测变频空调缺氟运转的方法及装置
WO2016151641A1 (ja) * 2015-03-26 2016-09-29 三菱電機株式会社 空気調和機の室内機
JP2018533718A (ja) * 2015-11-17 2018-11-15 キャリア コーポレイションCarrier Corporation 冷却システムの冷媒充填量のロスを検出する方法
US11022346B2 (en) 2015-11-17 2021-06-01 Carrier Corporation Method for detecting a loss of refrigerant charge of a refrigeration system

Also Published As

Publication number Publication date
JP4202630B2 (ja) 2008-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050086952A1 (en) Refrigerator-freezer controller of refrigenator-freezer, and method for determination of leakage of refrigerant
JP3999961B2 (ja) 冷蔵庫
JP2002286333A (ja) 冷凍装置
JPH11211292A (ja) 冷凍装置の冷媒漏れ検出装置及び冷媒漏れ検出方法
KR100639716B1 (ko) 냉장고
JP4202630B2 (ja) 冷蔵庫
JP4141671B2 (ja) 冷蔵庫
JPH11211293A (ja) 冷蔵庫
JP2003042655A (ja) 冷蔵庫
JP2005207666A (ja) 冷蔵庫
JP3389373B2 (ja) 低温庫
KR20070061946A (ko) 냉장고의 제어방법
JP2003207259A (ja) 冷蔵庫
JP2003214734A (ja) 冷凍冷蔵庫の制御装置及び冷凍冷蔵庫の冷媒漏れ判定方法
JP2003214743A (ja) 冷蔵庫
JP2005331187A (ja) 冷蔵庫
JP2001336869A (ja) 冷凍冷蔵庫
JP2003207244A (ja) 冷蔵庫
JP2004286392A (ja) 冷蔵庫
KR0182133B1 (ko) 냉장고의 압축기 구동 제어방법 및 압축기 구동 제어장치
KR100882630B1 (ko) 복합 냉장 시스템을 운전하는 방법
JPH05288441A (ja) 製氷機の制御装置
JP2003035483A (ja) 冷蔵庫
WO2020115847A1 (ja) 冷凍サイクル装置
JP2002340462A (ja) 電気冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080610

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080930

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081009

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131017

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees