JP2004286392A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】可燃性冷媒を冷凍サイクルに使用した冷蔵庫において、冷媒漏れセンサなどを別途設けることなく、冷却能力を保持し安全性の高い冷蔵庫を得る。
【解決手段】圧縮機20の運転が所定条件を満たした際に圧縮機20を異常停止させる異常停止手段32と(S1)、この異常停止手段32により圧縮機20を異常停止させた場合に(S2)、冷媒漏れと仮定する冷媒漏れ検知手段33と(S3)、この冷媒漏れ検知手段33により冷媒漏れと仮定したときまたはそれ以降に庫内ファン13,15または放熱ファン19を運転させる冷媒漏れ安全制御手段34(S4)とを備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】圧縮機20の運転が所定条件を満たした際に圧縮機20を異常停止させる異常停止手段32と(S1)、この異常停止手段32により圧縮機20を異常停止させた場合に(S2)、冷媒漏れと仮定する冷媒漏れ検知手段33と(S3)、この冷媒漏れ検知手段33により冷媒漏れと仮定したときまたはそれ以降に庫内ファン13,15または放熱ファン19を運転させる冷媒漏れ安全制御手段34(S4)とを備えた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍サイクルに可燃性冷媒を用いた冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、オゾン層保護、地球温暖化問題に対する関心が世界的に高まっており、冷蔵庫やエアコン等の冷凍サイクルに使用される冷媒が見直されている。現在では市販されている冷蔵庫の大多数はHFCを冷媒として使用しているが、HFC冷媒は地球温暖化係数が自然冷媒に比べて高いので、将来の冷媒としてはオゾン層破壊がなく、地球温暖化係数の低い冷媒としてHC(ハイドロカーボン)が使用されることが望まれている。しかしながら、HC冷媒は可燃性を有するため、冷媒漏れが生じた場合、火災に至る可能性も考えられる。
【0003】
このため、火災に至らないように様々な構成が考えられており、その一例としては、別途設けたガス漏れセンサ、圧力センサ、温度センサなどにより、冷凍サイクルの高圧側で冷媒が漏れたことを検知した場合は、ファンを回転させて漏洩冷媒を拡散させたり、低圧側で冷媒が漏れたことを検知した場合は、高圧側に冷媒を回収し圧縮機の運転を完全に停止させることにより冷媒が外部に漏洩することを防止する構成などがあるが、上記方法の場合には、別途センサを設ける必要があるためコスト高になるという問題点があった。
【0004】
そこで、冷媒漏れを検知しなくとも、圧縮機冷却送風機(以下、放熱ファンとする)を常時運転することにより、万一冷媒が漏れた場合には、この送風機によって漏れた冷媒を拡散し、着火限界以下に漏洩冷媒濃度を保つ構成が考えられている。(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−266439公報(段落[0015]、[0016]、図3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示されているように放熱ファンを常時運転すると、冷媒漏れが発生していない状態では、無駄に電力を消費することになる。
また低外気温時には、冷媒の寝込みにより循環冷媒量が減少し、冷却能力が低下する恐れがあるが、特許文献1の構成では、放熱ファンを常時運転しているため、冷却能力の低下を引き起こすことになる。
一方、冷凍サイクルの高圧側で冷媒が漏れた場合は、高圧側のほとんどの部分は外気にさらされているとともに、配管内は高圧であるため、一気に冷媒が漏れ出すことになり、その漏洩冷媒は短時間、例えば、2〜3分で外気中に拡散され、冷蔵庫の内部に滞留することがない。
したがって、漏洩冷媒の濃度が着火源により着火する濃度以上となっている時間はわずかであり、そのわずかな時間内に着火源が存在する確率は極めて低いことから、高圧側での冷媒漏れにより火災に至ることはほとんどないものである。
【0007】
逆に、冷凍サイクルの低圧側で冷媒漏れが発生した場合は、冷凍サイクルの低圧側のほとんど部分は庫内に露出しており、略庫内は密閉状態であるため、長時間、例えば、1〜3時間に亙って庫内に着火濃度以上で滞留することになり、この状況で、開扉した際にタバコなどの着火源が存在すると、庫内に滞留した漏洩冷媒に引火して発火する可能性がある。
したがって、冷媒が低圧側で漏れた場合は、火災に至る可能性が高いものであるため、低圧側での冷媒漏れ対策が重要である。
【0008】
本発明は上記事情を考慮してなされたものであり、その目的は、可燃性冷媒を冷凍サイクルに使用した冷蔵庫において、冷媒漏れセンサなどを別途設けることなく、冷却能力を保持し安全性の高い冷蔵庫を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、断熱箱体で構成した本体と、この本体に設けられ圧縮機と凝縮器と蒸発器とを接続し可燃性冷媒を用いた冷凍サイクルと、前記蒸発器より冷却された冷気を庫内に送風する庫内ファンまたは前記圧縮機を放熱させる放熱ファンと、前記圧縮機の運転が所定条件を満たした際に圧縮機を異常停止させる異常停止手段と、この異常停止手段により圧縮機を異常停止させた場合に冷媒漏れと仮定する冷媒漏れ検知手段と、この冷媒漏れ検知手段により冷媒漏れと仮定したとき、またはそれ以降に、前記庫内ファンまたは前記放熱ファンを運転させる冷媒漏れ安全制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】
本構成によれば、冷媒漏れセンサなどを別途設けなくとも、圧縮機が異常停止したことにより冷媒漏れが発生していると仮定して、ファンによる漏洩冷媒の拡散運転を行うため、冷却能力を保持し安全性も高く保持することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について、図面に基づいて説明する。
図2に示すように冷蔵庫本体1内には、冷蔵室2、野菜室3、切替室4、冷凍室5を上から順に設けている。なお、切替室4の隣には、自動製氷装置を備えた製氷室を配設している。
冷蔵室2の前面には、ヒンジ開閉式の断熱性の扉6を設け、野菜室3、切替室4、冷凍室5のそれぞれの前面には、引出し式の断熱性の扉7,8,9を設けている。冷蔵室2、野菜室3との間は、プラスチック製の仕切板10により仕切られ、野菜室3と切替室4及び製氷室との間は冷気の流れが独立するよう断熱仕切壁11により仕切られ、切替室4及び製氷室との間も断熱仕切壁11によって仕切られている。
【0012】
野菜室3の背部には、冷蔵室2および野菜室3冷却をするR蒸発器14、冷蔵室2,3などに冷気を循環させるRファン13などを配設している。このRファン13を運転させると、R蒸発器14により冷却された冷気は、ダクト12を介して冷蔵室2室内に供給された後、野菜室3を経て循環することにより、冷蔵室2および野菜室3を冷却する構成となっている。
冷凍室5の背部には、切替室4、製氷室および冷凍室5を冷却するF蒸発器16、冷凍室など4,5に冷気を循環するFファン15、およびF蒸発器16に着霜した霜を除霜し、シーズヒータや防爆構造のガラス管ヒータなどよりなる除霜ヒータ17などを配設している。
【0013】
この場合、Fファン15を運転させると、F蒸発器16により冷却された冷気は、切替室4および冷凍室5内に供給、循環されることにより、切替室4および冷凍室5を冷却する構成となっている。
冷蔵庫本体1の背面底部には、機械室22を形成している。この機械室18内には、圧縮機20、ワイヤフィンチューブからなる凝縮器21、圧縮機20および凝縮器21を放熱させるCファン19などを配設している。
【0014】
図3に示す冷凍サイクルは、可燃性冷媒(例えば、HC冷媒)を使用しており、圧縮機20、凝縮器21、ドライヤ22、冷媒の流れを切り替えたり、全閉、全開動作をする切替弁23を順次接続し、切替弁23の吐出側の一方はFキャピラリチューブ25、F蒸発器16、サクションパイプ26を直列に接続し、他方はFキャピラリチューブ25と並列に接続したRキャピラリチューブ24とR蒸発器14を接続しており、R蒸発器14の出口側はFキャピラリチューブ25の出口側とF蒸発器16の入口側との間に接続されている。
【0015】
切替弁23は、Fキャピラリチューブ25、F蒸発器16側に冷媒を供給する冷凍冷却運転モード(以下、F冷却とする)と、Rキャピラリチューブ24、R蒸発器14側に冷媒を供給する冷蔵冷却運転モード(以下、R冷却とする)とに切り替える機能を有している。
なお、冷凍サイクルの高圧側とは、圧縮機20の吐出側から各キャピラリチューブ24,25入口側までをいい、冷凍サイクルの低圧側とは、キャピラリチューブ24,25から圧縮機20の吸込側までをいう。
【0016】
冷蔵室2や野菜室3を冷却するR冷却は、切替弁23をR蒸発器14側に切り替えるとともに、Rファン13、Cファン19を運転させる。
一方、冷凍室5などを冷却するF冷却を実行する場合には、切替弁23をF蒸発器16側に切り替えるとともに、Fファン15及びCファン19を運転させる。F蒸発器16より冷却された冷気は、Fファン15の送風作用により冷凍室5に供給されるとともに、切替室4又は製氷室を冷却する。なお、切替室4は、ダンパなどによって冷気の供給量を調節し、設定された温度となるように構成されている。
【0017】
また、Rファン13は、F冷却中においても運転させることにより、R蒸発器14に付着した霜の除霜を促進させている。
上記F冷却・R冷却は、交互に切り替えられて各室を冷却する通常の冷却運転をおこなうが、例えばF冷却からR冷却に移行する場合は、F冷却が所定時間、例えば40分経過したとき、又は冷凍室5が冷却停止温度に達し、かつ冷蔵室2が目標温度に対して所定温度、例えば2℃以上上昇したときに冷却を切り替えるように構成している。
【0018】
次に、圧縮機20を異常停止させる異常停止手段32について、図6に示すブロック図を参照して説明する。
圧縮機20は、制御装置30からの運転指令信号に基づいて運転しており、このとき、運転検知回路31は、圧縮機20に流れている電流を測定するとともに、この測定した電流値が所定の範囲内であるか否かを比較して、この情報を圧縮機20の運転状態の検知信号として制御装置30に出力する。
この場合、制御装置30は、計測した電流値が所定の範囲内であれば正常に運転されていると判断して、継続して圧縮機20を運転させるが、圧縮機20に異常な高負荷がかかった場合や圧力バランスが取れていない場合には、圧縮機20のモータを回転させようとしても回転することができないため、電流値が異常に上昇し運転検知回路31で測定した電流値が所定の範囲外となり、制御装置30において圧縮機20は異常な状態(ロック状態)であると判断する。
【0019】
すると、制御装置30内の異常停止手段32は、これ以上回転させると圧縮機20が破損する恐れがあるため、圧縮機20を保護すべく断電して停止させるようになっている。
なお、異常停止手段32は上記構成に限られるものではなく、電圧などによって圧縮機20の運転状態の異常を検知してもよく、圧縮機20に供給する電流値が上昇して高温となった場合に接点を離間させるPCTリレーや、圧縮機20本体の温度が高温となった場合に接点を開くオーバーロードリレーなどを用いてもよい。
【0020】
次に、冷媒漏れと仮定する冷媒漏れ検知手段33について、図6に示すブロック図並びに図7に示す圧縮機の負荷変動のグラフを参照して説明する。
冷媒漏れ検知手段33は、運転検知回路31で測定した電流値が所定の範囲外である信号や、異常停止手段32の異常停止信号などにより、圧縮機20を異常停止させるときに、冷媒が低圧側から漏れていると仮定する。
これは、図7に示すように圧縮機20の運転中にt1のタイミングで冷凍サイクルの低圧側から冷媒漏れが発生、すなわち、低圧側の配管と配管との接続にすき間が生じたり、配管にピンホールなどの穴が生じると、外気圧と配管内の圧力との関係により、この穴などから外気を吸い込むことになる。
【0021】
すると、圧縮機20にかかる負荷は増加していくとともに、電流値なども上昇していくため、圧縮機20は異常停止させられる。このとき、t2のタイミングで他方の冷却に切り替える場合、例えばF冷却からR冷却に切り替える場合は、冷媒を流していない比較的高温なR蒸発器14に冷媒を供給することになるため、圧縮機20にかかる負荷は一層大きくなり、t3の早いタイミングで異常停止させられることになる。また、圧縮機20が停止している状態から、冷却を再開する場合においても、同様に圧縮機20に高負荷がかかるため、早い段階で異常停止させられることになる。
したがって、圧縮機20に高負荷がかかり異常停止したことを条件に、冷媒漏れ検知手段33は、冷媒漏れが発生していると仮定するようになっている。
【0022】
次に、冷媒漏れ検知手段33により冷媒漏れと仮定した場合における安全制御手段34、並びに冷却運転を再開する冷却復帰制御手段35について、図1に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップ1では、圧縮機20の電流値などが異常停止条件を満たしたか否かを検出し(S1)、異常停止条件を満たしていればステップ2に進む。
ステップ2では、異常停止手段32より圧縮機20を、これ以上運転させることができないと判断して、異常停止させる(S2)。
ステップ3では、この異常停止により、冷媒漏れ検知手段33が冷媒が漏れていると仮定して(S3)、ステップ4に進む。
【0023】
ステップ4では、安全制御手段34を動作させる(S4)。具体的には、漏洩した冷媒が着火濃度以上にならないようにRファン13、Fファン15、Cファンを回転させて、拡散させる。
すなわち、低圧側、例えば庫内側に冷媒が漏れた場合には、漏洩冷媒が庫内の底部に滞留することになり、その濃度は着火濃度以上になるが、Rファン13、Fファン15の回転により、庫内の空気が循環されて、漏洩冷媒の濃度が着火濃度以上となることを防止する。また、庫内側に冷媒が漏れた場合においても、蒸発器14,16の除霜水を機械室18に排出するドレインパイプなどから、機械室18に冷媒が漏れ出していくため、Cファンを回転させることにより、かかる漏洩冷媒を拡散させることができる。
なお、安全制御手段34は圧縮機20の異常停止と同時に動作を開始させなくともよく、また、各ファンを運転させる必要はなく、断続的に行ってもよいし、別々に運転を開始してもよい。
また、圧縮機20が異常停止した場合は、冷媒漏れによる原因にかぎられないが、その点については後述する。
【0024】
ステップ5では、ドアスイッチ36の検知信号により開扉されたか否かを検出して(S5)、各室のいずれかの扉6,7,8,9が解放されれば、開扉されたと判断して、ステップ6に進み。いずれの扉6,7,8,9も開扉されていなければステップ7に進む。
【0025】
ステップ6では、ドアスイッチ36の開扉信号の合計時間が一定時間以上、例えば3分以上経過したか否かを検出して(S6)、一定時間以上を経過していれば漏洩冷媒が拡散されたと判断してステップ8に進み、経過していなければ漏洩冷媒が拡散されていないと判断してステップ5に戻り、安全制御手段34を継続して行う。
【0026】
図8は、冷凍サイクルに封入する冷媒が全て冷蔵室2に漏れた場合を想定して、ファンを停止させた状態で冷蔵室2に54gの冷媒を封入した後、冷蔵室2の扉6を開放した実験を行った際の時間と冷蔵室2開口底周縁部の冷媒濃度との関係を示したグラフである。
【0027】
開扉後、冷蔵庫1の開口部周辺では、急激に冷媒濃度が上昇して、着火濃度である80%を超えて、約110%に達する。しかし、外気への拡散により約20秒程度で、冷媒濃度は減少していき、開扉してから約30秒後には80%以下になる。
この実験の結果により、冷凍サイクルに封入した冷媒が庫内に全部漏れ出したとしても、開扉により短時間で庫外に拡散されてしまうため、一定時間以上開扉した場合には、庫内の冷媒の濃度は着火濃度以下となり安全な状態となる。
【0028】
そこで、30秒経過すれば着火濃度以下となり安全な状態となるが、開扉幅、食品の載置状態、並びに冷媒封入量などによって、冷媒の拡散速度は異なってくるため、確実性をもって、ここでは、一定時間を3分と定めているが、適宜変更可能であることは言うまでもない。
なお、本実施形態では、開扉時間の合計時間で説明したが、合計時間でなくとも、例えば、連続して一定時間、例えば1分開扉されたことで滞留していた冷媒が拡散されたとして判断するように、適宜変更してもよい。
【0029】
また、本ステップとステップ5ではいずれかの扉6,7,8,9が開扉された状態を開扉されたとして検出しているが、冷蔵室2と冷凍室5の冷気の流れが独立している構成については、いずれか一方の扉を開扉しても他方の貯蔵室から冷媒が漏れている場合は、実験のように冷媒は拡散されない。
よって、R蒸発器14で冷却される各貯蔵室2,3のいずれかの開扉合計時間が一定時間以上経過して、かつF蒸発器16で冷却される各貯蔵室4,5のいずれかの開扉合計時間が一定時間以上経過した場合に、ステップ8に進むようにすれば、どの貯蔵室で冷媒が漏れても確実に冷媒が拡散した状態でステップ8に進むことになる。
【0030】
ステップ7は、安全制御手段34を実行してから、所定時間以上、例えば3時間以上経過したか否かを検出して(S7)、所定時間以上実行している場合は漏洩冷媒が拡散されたと判断してステップ8に進み、所定時間以上実行していなければ、漏洩冷媒は拡散されていないと判断してステップ5に戻り、安全制御手段34を継続して行う。
【0031】
図9は、冷蔵室2を閉扉した状態で、通常の冷却運転中にR蒸発器14の近傍の配管にピンホールを生じさせた実験を行った際の時間と庫内の冷媒濃度との関係を示したグラフである。
ピンホールを生じさせた後、圧縮機20は停止している状態であったため、配管の圧力と大気圧との関係により冷媒が漏れ出し、冷蔵室2内の冷媒濃度は、急激に上昇して、着火濃度である80%を超え、約120%までに達する。しかし、約1時間経過後、冷媒が全て漏れ出したため、冷媒濃度は除々に下降する。この下降する理由としては、扉6のガスケットの隙間や、蒸発器14,16の除霜水を機械室18に排出するドレインパイプなどから少しずつ庫外へ冷媒が漏れているものと考えられる。
【0032】
そして、ピンホールを生じさせてから、約3時間を経過すると、70%まで冷媒濃度は減少して、約5時間後には40%まで減少する。
この実験の結果により、冷凍サイクルに封入した冷媒が、閉扉された密閉状態で庫内に全部漏れ出したとしても、少しずつであるが庫外に拡散されて数時間経過すれば、庫内の冷媒の濃度は着火濃度以下となり安全な状態となる。
なお、約2時間30分経過すれば着火濃度以下となり安全な状態となるが、開扉幅、食品の載置状態、並びに冷媒封入量などによって、冷媒の拡散速度は異なってくるため、安全な状態に至る確実性をもって、ここでは、一定時間を3時間と定めているが、適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、実際に冷媒漏れが発生していない場合には、一定時間冷却を停止させておくと、特に夏場などは冷却不良となるため、例えば異常停止から30分経過した後に、冷却運転を再開させてもよい。この場合、各ファンは運転させておくことにより、庫内の空気を循環して庫内の漏洩冷媒の濃度が着火濃度以上にならないようにする。
【0033】
ステップ8では、ステップ6,7により冷媒が漏れても、安全な状態となっているため、冷却復帰制御手段35を起動させる。具体的には、圧縮機20を異常停止させていた異常停止手段32と、各ファン13,15,19を運転させていた安全制御手段34を解除させる(S8)。
【0034】
そして、ステップ9において、通常の冷却運転を開始させて(S9)、ステップ1に戻る。
これは、圧縮機20が異常停止する場合は、冷媒が漏れた場合に限られず、例えば電源を遮断してから即電源を再投入すると、冷凍サイクル内の圧力バランスがとれていないため、圧縮機20は回転することができず異常停止する場合などがある。
したがって、圧縮機20の異常停止により冷媒が漏れていると仮定して、冷媒が漏れていないにも拘らず永久的に冷却運転が停止されてしまうことを防止するために、冷却復帰制御手段35を起動させて通常の冷却運転を開始させるのである。
このとき、冷媒が漏れていない状態であれば、通常通り冷却運転が開始されるとともに、実際に冷媒が漏れていた場合においては、既に漏洩冷媒は拡散されて安全な状態となっているため、冷却運転を開始しても着火することはない。なお、冷媒漏れが生じた場合は、不燃性の冷媒を用いた場合と同様に冷却能力が低下するため、ユーザーに報知することが好ましい。
【0035】
上記したように、断熱箱体で構成した本体と、この本体に設けられ圧縮機と凝縮器と蒸発器とを接続し可燃性冷媒を用いた冷凍サイクルと、前記蒸発器より冷却された冷気を庫内に送風する庫内ファンまたは前記圧縮機を放熱させる放熱ファンと、前記圧縮機の運転が所定条件を満たした際に圧縮機を異常停止させる異常停止手段と、この異常停止手段により圧縮機を異常停止させた場合に冷媒漏れと仮定する冷媒漏れ検知手段と、この冷媒漏れ検知手段により冷媒漏れと仮定したとき、またはそれ以降に、前記庫内ファンまたは前記放熱ファンを運転させる冷媒漏れ安全制御手段とを備えた構成によれば、可燃性冷媒を冷凍サイクルに使用した冷蔵庫において、冷媒漏れセンサなどを別途設けることなく、冷却能力を保持し安全性の高い冷蔵庫を提供することができる。
【0036】
具体的には、低圧側で冷媒漏れが発生していた場合に生じる圧縮機の異常停止によって、冷媒漏れが発生したと仮定するため、別途冷媒漏れセンサを設ける必要がなく、安価に製造することができるとともに、低圧側での冷媒漏れを確実に検知することができる。
また、冷媒漏れと仮定した場合に、圧縮機を停止させて、ファンによる拡散動作、すなわち安全制御手段を起動させるため、無駄なファンの運転を防止することができるため、省電力にすることができる。さらに、安全制御手段の動作により、着火濃度に至らないように漏洩冷媒を拡散しているため、万一冷媒が漏れた場合においても火災に至ることを防止することができ、もって安全性の高い冷蔵庫とすることができる。
一方、低外気温時には、冷媒の寝込みにより循環冷媒量が減少してしまい、冷却能力が低下する恐れがあるが、特許文献1の構成では、放熱ファンを常時運転しているため、冷却能力の低下を引き起こす要因になっていた。
【0037】
しかし、本発明によれば、低外気温時であっても必要最小限、すなわち、冷媒漏れと仮定した場合のみに、各ファンを運転させるため、例えば、冷媒の寝込みによる冷却能力の低下を防止することができ、もって、冷却能力を安定して保持することができる。
【0038】
次に、冷媒漏れ検知手段により冷媒漏れと仮定したときまたは冷媒漏れ安全制御手段を起動させたときから、所定時間以上経過した場合に異常停止手段および冷媒漏れ安全制御手段を解除して通常の冷却運転に復帰させる冷却復帰制御手段を設けた構成により、冷媒漏れが実際には発生していない状態で圧縮機が異常停止して、これを冷媒漏れと仮定した場合、すなわち誤検知した場合においても、冷却復帰制御手段により通常の冷却運転に復帰させるため、誤検知により冷却運転が永久的に停止させられることを防止することができる。
【0039】
また、冷却復帰制御手段は、漏洩冷媒を拡散させて漏洩冷媒の濃度が着火限界濃度以下の安全な状態、すなわち、所定時間経過した後に冷却を復帰させるため、冷却が再開され、着火源があったとしても、漏洩冷媒が発火することはなく、火災に至ることを防止することができる。
一方、庫内に冷媒漏れが発生した場合は、扉の開閉状態によって漏洩冷媒の拡散速度が大きく異なり、漏洩冷媒濃度が着火限界濃度以下になる時間も異なってくる。よって、冷蔵庫本体前面の開口部を開閉自在に閉塞する扉と、扉の開閉動作を検知するドアスイッチとを設け、このドアスイッチによる開扉を検知することにより、冷却復帰制御手段を起動させる設定時間を変更する構成によれば、実際に冷媒漏れが発生した場合には、確実に安全な状態とすることができ、また誤検知の場合には、迅速に冷却復帰させることができる。
【0040】
また、異常停止手段または冷媒漏れ安全制御手段を起動させてから、ドアスイッチの検知による開扉時間が一定時間以上に達したとき冷却復帰制御手段を起動させる構成によれば、安全な状態、すなわち、一定時間以上開扉されて漏洩冷媒の濃度が着火限界濃度以下になった場合に、冷却復帰制御手段を起動させるため、実際に冷媒が漏れていてもいなくても、安全な状態で、かつ迅速に冷却に復帰させることができる。
【0041】
なお、本発明の実施の形態において、説明中の数値に関しては、適宜最適なものに変更可能であるとともに、上述した冷蔵庫の形態並びに制御方法は、発明の要旨を逸脱しない限り様々な変更が可能である。
例えば、冷凍サイクルにおいては、図4に示すように圧縮機20、凝縮器21、ドライヤ22、切替弁23を直列に接続し、この切替弁23にRキャピラリチューブ24、R蒸発器14、Rサクションパイプ26aを接続した連結配管と、Fキャピラリチューブ25、F蒸発器16、Fサクションパイプ26b、逆止弁27を接続した連結配管とが並列となるよう接続された、いわゆるパラレルサイクルなどに用いても同様の効果を奏する。
【0042】
また、図5に示すように、圧縮機20、凝縮器21、ドライヤ22、キャピラリチューブ25´、蒸発器16´、サクションパイプ26´を直接に接続した冷凍サイクル、いわゆる1エバの冷凍サイクルにあっても同様の効果を奏する。
さらに、切替弁23を閉塞させている状態で、ステップ8の冷却復帰制御手段35を動作させるときは、切替弁23の開放直後は、冷凍サイクルの圧力が不安定な状態が多く、かかる状況で圧縮機20を起動させても、再び異常停止に至るため、切替弁23をR冷却、F冷却または全開に切替えて、所定時間、例えば6分程度経過した後に、動作させることが好ましい。
【0043】
【発明の効果】
可燃性冷媒を冷凍サイクルに使用した冷蔵庫において、冷媒漏れセンサなどを別途設けることなく、冷却能力を保持し安全性の高い冷蔵庫を提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施形態を示す冷蔵庫の縦断面図である。
【図3】第1の実施の形態の冷凍サイクルを示す説明図である。
【図4】第2の実施の形態の冷凍サイクルを示す説明図である。
【図5】第3の実施の形態の冷凍サイクルを示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態を示す制御ブロック図である。
【図7】本発明の作用を示すタイムチャートである。
【図8】冷蔵室扉開放時の漏洩冷媒濃度変化を示すグラフである。
【図9】冷蔵室扉閉塞時の漏洩冷媒濃度変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1…冷蔵庫本体 2…冷蔵室 3…野菜室
5…冷凍室 13…Rファン 14…R蒸発器
15…Fファン 16…F蒸発器 19…Cファン
20…圧縮機 23…切替弁 30…制御装置
31…運転検知回路 32…異常停止手段 33…冷媒漏れ検知手段
34…安全制御手段 35…冷却復帰制御手段 36…ドアスイッチ
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍サイクルに可燃性冷媒を用いた冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、オゾン層保護、地球温暖化問題に対する関心が世界的に高まっており、冷蔵庫やエアコン等の冷凍サイクルに使用される冷媒が見直されている。現在では市販されている冷蔵庫の大多数はHFCを冷媒として使用しているが、HFC冷媒は地球温暖化係数が自然冷媒に比べて高いので、将来の冷媒としてはオゾン層破壊がなく、地球温暖化係数の低い冷媒としてHC(ハイドロカーボン)が使用されることが望まれている。しかしながら、HC冷媒は可燃性を有するため、冷媒漏れが生じた場合、火災に至る可能性も考えられる。
【0003】
このため、火災に至らないように様々な構成が考えられており、その一例としては、別途設けたガス漏れセンサ、圧力センサ、温度センサなどにより、冷凍サイクルの高圧側で冷媒が漏れたことを検知した場合は、ファンを回転させて漏洩冷媒を拡散させたり、低圧側で冷媒が漏れたことを検知した場合は、高圧側に冷媒を回収し圧縮機の運転を完全に停止させることにより冷媒が外部に漏洩することを防止する構成などがあるが、上記方法の場合には、別途センサを設ける必要があるためコスト高になるという問題点があった。
【0004】
そこで、冷媒漏れを検知しなくとも、圧縮機冷却送風機(以下、放熱ファンとする)を常時運転することにより、万一冷媒が漏れた場合には、この送風機によって漏れた冷媒を拡散し、着火限界以下に漏洩冷媒濃度を保つ構成が考えられている。(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−266439公報(段落[0015]、[0016]、図3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示されているように放熱ファンを常時運転すると、冷媒漏れが発生していない状態では、無駄に電力を消費することになる。
また低外気温時には、冷媒の寝込みにより循環冷媒量が減少し、冷却能力が低下する恐れがあるが、特許文献1の構成では、放熱ファンを常時運転しているため、冷却能力の低下を引き起こすことになる。
一方、冷凍サイクルの高圧側で冷媒が漏れた場合は、高圧側のほとんどの部分は外気にさらされているとともに、配管内は高圧であるため、一気に冷媒が漏れ出すことになり、その漏洩冷媒は短時間、例えば、2〜3分で外気中に拡散され、冷蔵庫の内部に滞留することがない。
したがって、漏洩冷媒の濃度が着火源により着火する濃度以上となっている時間はわずかであり、そのわずかな時間内に着火源が存在する確率は極めて低いことから、高圧側での冷媒漏れにより火災に至ることはほとんどないものである。
【0007】
逆に、冷凍サイクルの低圧側で冷媒漏れが発生した場合は、冷凍サイクルの低圧側のほとんど部分は庫内に露出しており、略庫内は密閉状態であるため、長時間、例えば、1〜3時間に亙って庫内に着火濃度以上で滞留することになり、この状況で、開扉した際にタバコなどの着火源が存在すると、庫内に滞留した漏洩冷媒に引火して発火する可能性がある。
したがって、冷媒が低圧側で漏れた場合は、火災に至る可能性が高いものであるため、低圧側での冷媒漏れ対策が重要である。
【0008】
本発明は上記事情を考慮してなされたものであり、その目的は、可燃性冷媒を冷凍サイクルに使用した冷蔵庫において、冷媒漏れセンサなどを別途設けることなく、冷却能力を保持し安全性の高い冷蔵庫を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、断熱箱体で構成した本体と、この本体に設けられ圧縮機と凝縮器と蒸発器とを接続し可燃性冷媒を用いた冷凍サイクルと、前記蒸発器より冷却された冷気を庫内に送風する庫内ファンまたは前記圧縮機を放熱させる放熱ファンと、前記圧縮機の運転が所定条件を満たした際に圧縮機を異常停止させる異常停止手段と、この異常停止手段により圧縮機を異常停止させた場合に冷媒漏れと仮定する冷媒漏れ検知手段と、この冷媒漏れ検知手段により冷媒漏れと仮定したとき、またはそれ以降に、前記庫内ファンまたは前記放熱ファンを運転させる冷媒漏れ安全制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】
本構成によれば、冷媒漏れセンサなどを別途設けなくとも、圧縮機が異常停止したことにより冷媒漏れが発生していると仮定して、ファンによる漏洩冷媒の拡散運転を行うため、冷却能力を保持し安全性も高く保持することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について、図面に基づいて説明する。
図2に示すように冷蔵庫本体1内には、冷蔵室2、野菜室3、切替室4、冷凍室5を上から順に設けている。なお、切替室4の隣には、自動製氷装置を備えた製氷室を配設している。
冷蔵室2の前面には、ヒンジ開閉式の断熱性の扉6を設け、野菜室3、切替室4、冷凍室5のそれぞれの前面には、引出し式の断熱性の扉7,8,9を設けている。冷蔵室2、野菜室3との間は、プラスチック製の仕切板10により仕切られ、野菜室3と切替室4及び製氷室との間は冷気の流れが独立するよう断熱仕切壁11により仕切られ、切替室4及び製氷室との間も断熱仕切壁11によって仕切られている。
【0012】
野菜室3の背部には、冷蔵室2および野菜室3冷却をするR蒸発器14、冷蔵室2,3などに冷気を循環させるRファン13などを配設している。このRファン13を運転させると、R蒸発器14により冷却された冷気は、ダクト12を介して冷蔵室2室内に供給された後、野菜室3を経て循環することにより、冷蔵室2および野菜室3を冷却する構成となっている。
冷凍室5の背部には、切替室4、製氷室および冷凍室5を冷却するF蒸発器16、冷凍室など4,5に冷気を循環するFファン15、およびF蒸発器16に着霜した霜を除霜し、シーズヒータや防爆構造のガラス管ヒータなどよりなる除霜ヒータ17などを配設している。
【0013】
この場合、Fファン15を運転させると、F蒸発器16により冷却された冷気は、切替室4および冷凍室5内に供給、循環されることにより、切替室4および冷凍室5を冷却する構成となっている。
冷蔵庫本体1の背面底部には、機械室22を形成している。この機械室18内には、圧縮機20、ワイヤフィンチューブからなる凝縮器21、圧縮機20および凝縮器21を放熱させるCファン19などを配設している。
【0014】
図3に示す冷凍サイクルは、可燃性冷媒(例えば、HC冷媒)を使用しており、圧縮機20、凝縮器21、ドライヤ22、冷媒の流れを切り替えたり、全閉、全開動作をする切替弁23を順次接続し、切替弁23の吐出側の一方はFキャピラリチューブ25、F蒸発器16、サクションパイプ26を直列に接続し、他方はFキャピラリチューブ25と並列に接続したRキャピラリチューブ24とR蒸発器14を接続しており、R蒸発器14の出口側はFキャピラリチューブ25の出口側とF蒸発器16の入口側との間に接続されている。
【0015】
切替弁23は、Fキャピラリチューブ25、F蒸発器16側に冷媒を供給する冷凍冷却運転モード(以下、F冷却とする)と、Rキャピラリチューブ24、R蒸発器14側に冷媒を供給する冷蔵冷却運転モード(以下、R冷却とする)とに切り替える機能を有している。
なお、冷凍サイクルの高圧側とは、圧縮機20の吐出側から各キャピラリチューブ24,25入口側までをいい、冷凍サイクルの低圧側とは、キャピラリチューブ24,25から圧縮機20の吸込側までをいう。
【0016】
冷蔵室2や野菜室3を冷却するR冷却は、切替弁23をR蒸発器14側に切り替えるとともに、Rファン13、Cファン19を運転させる。
一方、冷凍室5などを冷却するF冷却を実行する場合には、切替弁23をF蒸発器16側に切り替えるとともに、Fファン15及びCファン19を運転させる。F蒸発器16より冷却された冷気は、Fファン15の送風作用により冷凍室5に供給されるとともに、切替室4又は製氷室を冷却する。なお、切替室4は、ダンパなどによって冷気の供給量を調節し、設定された温度となるように構成されている。
【0017】
また、Rファン13は、F冷却中においても運転させることにより、R蒸発器14に付着した霜の除霜を促進させている。
上記F冷却・R冷却は、交互に切り替えられて各室を冷却する通常の冷却運転をおこなうが、例えばF冷却からR冷却に移行する場合は、F冷却が所定時間、例えば40分経過したとき、又は冷凍室5が冷却停止温度に達し、かつ冷蔵室2が目標温度に対して所定温度、例えば2℃以上上昇したときに冷却を切り替えるように構成している。
【0018】
次に、圧縮機20を異常停止させる異常停止手段32について、図6に示すブロック図を参照して説明する。
圧縮機20は、制御装置30からの運転指令信号に基づいて運転しており、このとき、運転検知回路31は、圧縮機20に流れている電流を測定するとともに、この測定した電流値が所定の範囲内であるか否かを比較して、この情報を圧縮機20の運転状態の検知信号として制御装置30に出力する。
この場合、制御装置30は、計測した電流値が所定の範囲内であれば正常に運転されていると判断して、継続して圧縮機20を運転させるが、圧縮機20に異常な高負荷がかかった場合や圧力バランスが取れていない場合には、圧縮機20のモータを回転させようとしても回転することができないため、電流値が異常に上昇し運転検知回路31で測定した電流値が所定の範囲外となり、制御装置30において圧縮機20は異常な状態(ロック状態)であると判断する。
【0019】
すると、制御装置30内の異常停止手段32は、これ以上回転させると圧縮機20が破損する恐れがあるため、圧縮機20を保護すべく断電して停止させるようになっている。
なお、異常停止手段32は上記構成に限られるものではなく、電圧などによって圧縮機20の運転状態の異常を検知してもよく、圧縮機20に供給する電流値が上昇して高温となった場合に接点を離間させるPCTリレーや、圧縮機20本体の温度が高温となった場合に接点を開くオーバーロードリレーなどを用いてもよい。
【0020】
次に、冷媒漏れと仮定する冷媒漏れ検知手段33について、図6に示すブロック図並びに図7に示す圧縮機の負荷変動のグラフを参照して説明する。
冷媒漏れ検知手段33は、運転検知回路31で測定した電流値が所定の範囲外である信号や、異常停止手段32の異常停止信号などにより、圧縮機20を異常停止させるときに、冷媒が低圧側から漏れていると仮定する。
これは、図7に示すように圧縮機20の運転中にt1のタイミングで冷凍サイクルの低圧側から冷媒漏れが発生、すなわち、低圧側の配管と配管との接続にすき間が生じたり、配管にピンホールなどの穴が生じると、外気圧と配管内の圧力との関係により、この穴などから外気を吸い込むことになる。
【0021】
すると、圧縮機20にかかる負荷は増加していくとともに、電流値なども上昇していくため、圧縮機20は異常停止させられる。このとき、t2のタイミングで他方の冷却に切り替える場合、例えばF冷却からR冷却に切り替える場合は、冷媒を流していない比較的高温なR蒸発器14に冷媒を供給することになるため、圧縮機20にかかる負荷は一層大きくなり、t3の早いタイミングで異常停止させられることになる。また、圧縮機20が停止している状態から、冷却を再開する場合においても、同様に圧縮機20に高負荷がかかるため、早い段階で異常停止させられることになる。
したがって、圧縮機20に高負荷がかかり異常停止したことを条件に、冷媒漏れ検知手段33は、冷媒漏れが発生していると仮定するようになっている。
【0022】
次に、冷媒漏れ検知手段33により冷媒漏れと仮定した場合における安全制御手段34、並びに冷却運転を再開する冷却復帰制御手段35について、図1に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップ1では、圧縮機20の電流値などが異常停止条件を満たしたか否かを検出し(S1)、異常停止条件を満たしていればステップ2に進む。
ステップ2では、異常停止手段32より圧縮機20を、これ以上運転させることができないと判断して、異常停止させる(S2)。
ステップ3では、この異常停止により、冷媒漏れ検知手段33が冷媒が漏れていると仮定して(S3)、ステップ4に進む。
【0023】
ステップ4では、安全制御手段34を動作させる(S4)。具体的には、漏洩した冷媒が着火濃度以上にならないようにRファン13、Fファン15、Cファンを回転させて、拡散させる。
すなわち、低圧側、例えば庫内側に冷媒が漏れた場合には、漏洩冷媒が庫内の底部に滞留することになり、その濃度は着火濃度以上になるが、Rファン13、Fファン15の回転により、庫内の空気が循環されて、漏洩冷媒の濃度が着火濃度以上となることを防止する。また、庫内側に冷媒が漏れた場合においても、蒸発器14,16の除霜水を機械室18に排出するドレインパイプなどから、機械室18に冷媒が漏れ出していくため、Cファンを回転させることにより、かかる漏洩冷媒を拡散させることができる。
なお、安全制御手段34は圧縮機20の異常停止と同時に動作を開始させなくともよく、また、各ファンを運転させる必要はなく、断続的に行ってもよいし、別々に運転を開始してもよい。
また、圧縮機20が異常停止した場合は、冷媒漏れによる原因にかぎられないが、その点については後述する。
【0024】
ステップ5では、ドアスイッチ36の検知信号により開扉されたか否かを検出して(S5)、各室のいずれかの扉6,7,8,9が解放されれば、開扉されたと判断して、ステップ6に進み。いずれの扉6,7,8,9も開扉されていなければステップ7に進む。
【0025】
ステップ6では、ドアスイッチ36の開扉信号の合計時間が一定時間以上、例えば3分以上経過したか否かを検出して(S6)、一定時間以上を経過していれば漏洩冷媒が拡散されたと判断してステップ8に進み、経過していなければ漏洩冷媒が拡散されていないと判断してステップ5に戻り、安全制御手段34を継続して行う。
【0026】
図8は、冷凍サイクルに封入する冷媒が全て冷蔵室2に漏れた場合を想定して、ファンを停止させた状態で冷蔵室2に54gの冷媒を封入した後、冷蔵室2の扉6を開放した実験を行った際の時間と冷蔵室2開口底周縁部の冷媒濃度との関係を示したグラフである。
【0027】
開扉後、冷蔵庫1の開口部周辺では、急激に冷媒濃度が上昇して、着火濃度である80%を超えて、約110%に達する。しかし、外気への拡散により約20秒程度で、冷媒濃度は減少していき、開扉してから約30秒後には80%以下になる。
この実験の結果により、冷凍サイクルに封入した冷媒が庫内に全部漏れ出したとしても、開扉により短時間で庫外に拡散されてしまうため、一定時間以上開扉した場合には、庫内の冷媒の濃度は着火濃度以下となり安全な状態となる。
【0028】
そこで、30秒経過すれば着火濃度以下となり安全な状態となるが、開扉幅、食品の載置状態、並びに冷媒封入量などによって、冷媒の拡散速度は異なってくるため、確実性をもって、ここでは、一定時間を3分と定めているが、適宜変更可能であることは言うまでもない。
なお、本実施形態では、開扉時間の合計時間で説明したが、合計時間でなくとも、例えば、連続して一定時間、例えば1分開扉されたことで滞留していた冷媒が拡散されたとして判断するように、適宜変更してもよい。
【0029】
また、本ステップとステップ5ではいずれかの扉6,7,8,9が開扉された状態を開扉されたとして検出しているが、冷蔵室2と冷凍室5の冷気の流れが独立している構成については、いずれか一方の扉を開扉しても他方の貯蔵室から冷媒が漏れている場合は、実験のように冷媒は拡散されない。
よって、R蒸発器14で冷却される各貯蔵室2,3のいずれかの開扉合計時間が一定時間以上経過して、かつF蒸発器16で冷却される各貯蔵室4,5のいずれかの開扉合計時間が一定時間以上経過した場合に、ステップ8に進むようにすれば、どの貯蔵室で冷媒が漏れても確実に冷媒が拡散した状態でステップ8に進むことになる。
【0030】
ステップ7は、安全制御手段34を実行してから、所定時間以上、例えば3時間以上経過したか否かを検出して(S7)、所定時間以上実行している場合は漏洩冷媒が拡散されたと判断してステップ8に進み、所定時間以上実行していなければ、漏洩冷媒は拡散されていないと判断してステップ5に戻り、安全制御手段34を継続して行う。
【0031】
図9は、冷蔵室2を閉扉した状態で、通常の冷却運転中にR蒸発器14の近傍の配管にピンホールを生じさせた実験を行った際の時間と庫内の冷媒濃度との関係を示したグラフである。
ピンホールを生じさせた後、圧縮機20は停止している状態であったため、配管の圧力と大気圧との関係により冷媒が漏れ出し、冷蔵室2内の冷媒濃度は、急激に上昇して、着火濃度である80%を超え、約120%までに達する。しかし、約1時間経過後、冷媒が全て漏れ出したため、冷媒濃度は除々に下降する。この下降する理由としては、扉6のガスケットの隙間や、蒸発器14,16の除霜水を機械室18に排出するドレインパイプなどから少しずつ庫外へ冷媒が漏れているものと考えられる。
【0032】
そして、ピンホールを生じさせてから、約3時間を経過すると、70%まで冷媒濃度は減少して、約5時間後には40%まで減少する。
この実験の結果により、冷凍サイクルに封入した冷媒が、閉扉された密閉状態で庫内に全部漏れ出したとしても、少しずつであるが庫外に拡散されて数時間経過すれば、庫内の冷媒の濃度は着火濃度以下となり安全な状態となる。
なお、約2時間30分経過すれば着火濃度以下となり安全な状態となるが、開扉幅、食品の載置状態、並びに冷媒封入量などによって、冷媒の拡散速度は異なってくるため、安全な状態に至る確実性をもって、ここでは、一定時間を3時間と定めているが、適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、実際に冷媒漏れが発生していない場合には、一定時間冷却を停止させておくと、特に夏場などは冷却不良となるため、例えば異常停止から30分経過した後に、冷却運転を再開させてもよい。この場合、各ファンは運転させておくことにより、庫内の空気を循環して庫内の漏洩冷媒の濃度が着火濃度以上にならないようにする。
【0033】
ステップ8では、ステップ6,7により冷媒が漏れても、安全な状態となっているため、冷却復帰制御手段35を起動させる。具体的には、圧縮機20を異常停止させていた異常停止手段32と、各ファン13,15,19を運転させていた安全制御手段34を解除させる(S8)。
【0034】
そして、ステップ9において、通常の冷却運転を開始させて(S9)、ステップ1に戻る。
これは、圧縮機20が異常停止する場合は、冷媒が漏れた場合に限られず、例えば電源を遮断してから即電源を再投入すると、冷凍サイクル内の圧力バランスがとれていないため、圧縮機20は回転することができず異常停止する場合などがある。
したがって、圧縮機20の異常停止により冷媒が漏れていると仮定して、冷媒が漏れていないにも拘らず永久的に冷却運転が停止されてしまうことを防止するために、冷却復帰制御手段35を起動させて通常の冷却運転を開始させるのである。
このとき、冷媒が漏れていない状態であれば、通常通り冷却運転が開始されるとともに、実際に冷媒が漏れていた場合においては、既に漏洩冷媒は拡散されて安全な状態となっているため、冷却運転を開始しても着火することはない。なお、冷媒漏れが生じた場合は、不燃性の冷媒を用いた場合と同様に冷却能力が低下するため、ユーザーに報知することが好ましい。
【0035】
上記したように、断熱箱体で構成した本体と、この本体に設けられ圧縮機と凝縮器と蒸発器とを接続し可燃性冷媒を用いた冷凍サイクルと、前記蒸発器より冷却された冷気を庫内に送風する庫内ファンまたは前記圧縮機を放熱させる放熱ファンと、前記圧縮機の運転が所定条件を満たした際に圧縮機を異常停止させる異常停止手段と、この異常停止手段により圧縮機を異常停止させた場合に冷媒漏れと仮定する冷媒漏れ検知手段と、この冷媒漏れ検知手段により冷媒漏れと仮定したとき、またはそれ以降に、前記庫内ファンまたは前記放熱ファンを運転させる冷媒漏れ安全制御手段とを備えた構成によれば、可燃性冷媒を冷凍サイクルに使用した冷蔵庫において、冷媒漏れセンサなどを別途設けることなく、冷却能力を保持し安全性の高い冷蔵庫を提供することができる。
【0036】
具体的には、低圧側で冷媒漏れが発生していた場合に生じる圧縮機の異常停止によって、冷媒漏れが発生したと仮定するため、別途冷媒漏れセンサを設ける必要がなく、安価に製造することができるとともに、低圧側での冷媒漏れを確実に検知することができる。
また、冷媒漏れと仮定した場合に、圧縮機を停止させて、ファンによる拡散動作、すなわち安全制御手段を起動させるため、無駄なファンの運転を防止することができるため、省電力にすることができる。さらに、安全制御手段の動作により、着火濃度に至らないように漏洩冷媒を拡散しているため、万一冷媒が漏れた場合においても火災に至ることを防止することができ、もって安全性の高い冷蔵庫とすることができる。
一方、低外気温時には、冷媒の寝込みにより循環冷媒量が減少してしまい、冷却能力が低下する恐れがあるが、特許文献1の構成では、放熱ファンを常時運転しているため、冷却能力の低下を引き起こす要因になっていた。
【0037】
しかし、本発明によれば、低外気温時であっても必要最小限、すなわち、冷媒漏れと仮定した場合のみに、各ファンを運転させるため、例えば、冷媒の寝込みによる冷却能力の低下を防止することができ、もって、冷却能力を安定して保持することができる。
【0038】
次に、冷媒漏れ検知手段により冷媒漏れと仮定したときまたは冷媒漏れ安全制御手段を起動させたときから、所定時間以上経過した場合に異常停止手段および冷媒漏れ安全制御手段を解除して通常の冷却運転に復帰させる冷却復帰制御手段を設けた構成により、冷媒漏れが実際には発生していない状態で圧縮機が異常停止して、これを冷媒漏れと仮定した場合、すなわち誤検知した場合においても、冷却復帰制御手段により通常の冷却運転に復帰させるため、誤検知により冷却運転が永久的に停止させられることを防止することができる。
【0039】
また、冷却復帰制御手段は、漏洩冷媒を拡散させて漏洩冷媒の濃度が着火限界濃度以下の安全な状態、すなわち、所定時間経過した後に冷却を復帰させるため、冷却が再開され、着火源があったとしても、漏洩冷媒が発火することはなく、火災に至ることを防止することができる。
一方、庫内に冷媒漏れが発生した場合は、扉の開閉状態によって漏洩冷媒の拡散速度が大きく異なり、漏洩冷媒濃度が着火限界濃度以下になる時間も異なってくる。よって、冷蔵庫本体前面の開口部を開閉自在に閉塞する扉と、扉の開閉動作を検知するドアスイッチとを設け、このドアスイッチによる開扉を検知することにより、冷却復帰制御手段を起動させる設定時間を変更する構成によれば、実際に冷媒漏れが発生した場合には、確実に安全な状態とすることができ、また誤検知の場合には、迅速に冷却復帰させることができる。
【0040】
また、異常停止手段または冷媒漏れ安全制御手段を起動させてから、ドアスイッチの検知による開扉時間が一定時間以上に達したとき冷却復帰制御手段を起動させる構成によれば、安全な状態、すなわち、一定時間以上開扉されて漏洩冷媒の濃度が着火限界濃度以下になった場合に、冷却復帰制御手段を起動させるため、実際に冷媒が漏れていてもいなくても、安全な状態で、かつ迅速に冷却に復帰させることができる。
【0041】
なお、本発明の実施の形態において、説明中の数値に関しては、適宜最適なものに変更可能であるとともに、上述した冷蔵庫の形態並びに制御方法は、発明の要旨を逸脱しない限り様々な変更が可能である。
例えば、冷凍サイクルにおいては、図4に示すように圧縮機20、凝縮器21、ドライヤ22、切替弁23を直列に接続し、この切替弁23にRキャピラリチューブ24、R蒸発器14、Rサクションパイプ26aを接続した連結配管と、Fキャピラリチューブ25、F蒸発器16、Fサクションパイプ26b、逆止弁27を接続した連結配管とが並列となるよう接続された、いわゆるパラレルサイクルなどに用いても同様の効果を奏する。
【0042】
また、図5に示すように、圧縮機20、凝縮器21、ドライヤ22、キャピラリチューブ25´、蒸発器16´、サクションパイプ26´を直接に接続した冷凍サイクル、いわゆる1エバの冷凍サイクルにあっても同様の効果を奏する。
さらに、切替弁23を閉塞させている状態で、ステップ8の冷却復帰制御手段35を動作させるときは、切替弁23の開放直後は、冷凍サイクルの圧力が不安定な状態が多く、かかる状況で圧縮機20を起動させても、再び異常停止に至るため、切替弁23をR冷却、F冷却または全開に切替えて、所定時間、例えば6分程度経過した後に、動作させることが好ましい。
【0043】
【発明の効果】
可燃性冷媒を冷凍サイクルに使用した冷蔵庫において、冷媒漏れセンサなどを別途設けることなく、冷却能力を保持し安全性の高い冷蔵庫を提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施形態を示す冷蔵庫の縦断面図である。
【図3】第1の実施の形態の冷凍サイクルを示す説明図である。
【図4】第2の実施の形態の冷凍サイクルを示す説明図である。
【図5】第3の実施の形態の冷凍サイクルを示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態を示す制御ブロック図である。
【図7】本発明の作用を示すタイムチャートである。
【図8】冷蔵室扉開放時の漏洩冷媒濃度変化を示すグラフである。
【図9】冷蔵室扉閉塞時の漏洩冷媒濃度変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1…冷蔵庫本体 2…冷蔵室 3…野菜室
5…冷凍室 13…Rファン 14…R蒸発器
15…Fファン 16…F蒸発器 19…Cファン
20…圧縮機 23…切替弁 30…制御装置
31…運転検知回路 32…異常停止手段 33…冷媒漏れ検知手段
34…安全制御手段 35…冷却復帰制御手段 36…ドアスイッチ
Claims (4)
- 断熱箱体で構成した本体と、この本体に設けられ圧縮機と凝縮器と蒸発器とを接続し可燃性冷媒を用いた冷凍サイクルと、前記蒸発器より冷却された冷気を庫内に送風する庫内ファンまたは前記圧縮機を放熱させる放熱ファンと、前記圧縮機の運転が所定条件を満たした際に圧縮機を異常停止させる異常停止手段と、この異常停止手段により圧縮機を異常停止させた場合に冷媒漏れと仮定する冷媒漏れ検知手段と、この冷媒漏れ検知手段により冷媒漏れと仮定したとき、またはそれ以降に、前記庫内ファンまたは前記放熱ファンを運転させる冷媒漏れ安全制御手段とを備えたことを特徴とする冷蔵庫。
- 冷媒漏れ検知手段により冷媒漏れと仮定したときまたは冷媒漏れ安全制御手段を起動させたときから、所定時間以上経過した場合に異常停止手段および冷媒漏れ安全制御手段を解除して通常の冷却運転に復帰させる冷却復帰制御手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
- 冷蔵庫本体前面の開口部を開閉自在に閉塞する扉と、扉の開閉動作を検知するドアスイッチとを設け、このドアスイッチの検知信号により、冷却復帰制御手段を起動させる所定時間を変更することを特徴とする請求項1ないし請求項2のいずれかに記載の冷蔵庫。
- 異常停止手段または冷媒漏れ安全制御手段を起動させてから、ドアスイッチの検知により開扉時間が一定時間以上に達したときに、冷却復帰制御手段を起動させることを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
Priority Applications (1)
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JP2003081847A JP2004286392A (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 冷蔵庫 |
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Publications (1)
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JP2016014502A (ja) * | 2014-07-02 | 2016-01-28 | ホシザキ電機株式会社 | 冷凍装置 |
JP2016035355A (ja) * | 2014-08-01 | 2016-03-17 | ダイキン工業株式会社 | 冷凍装置 |
-
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- 2003-03-25 JP JP2003081847A patent/JP2004286392A/ja active Pending
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JP2016014502A (ja) * | 2014-07-02 | 2016-01-28 | ホシザキ電機株式会社 | 冷凍装置 |
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