JP2003090349A - スイングアーム用転がり軸受 - Google Patents
スイングアーム用転がり軸受Info
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- JP2003090349A JP2003090349A JP2001286895A JP2001286895A JP2003090349A JP 2003090349 A JP2003090349 A JP 2003090349A JP 2001286895 A JP2001286895 A JP 2001286895A JP 2001286895 A JP2001286895 A JP 2001286895A JP 2003090349 A JP2003090349 A JP 2003090349A
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Abstract
り、面圧及びトルクを高くせずに信頼性及び高速性を維
持しながら、ラジアル剛性の高剛性を図った転がり軸受
を提供しようとするものである。 【解決手段】内周面に外輪軌道2aを有する外輪2と、
外周面に内輪軌道3aを有する内輪3と、外輪軌道面2
aと内輪軌道面3aとの間に転動自在に組み込まれる複
数個の玉4からなり、固定軸6に対し回転可能に支持さ
れる転がり軸受であって、外輪軌道面2aの曲率半径を
re、内輪軌道面3aの曲率半径をri、玉径をDaと
したとき、1%≦(re−ri)/Da≦4%の式を満
足する。
Description
スク装置におけるスイングアーム用の軸受装置のよう
に、高速で微小揺動する部位に使用して好適な転がり軸
受に関する。
受装置では、グリースが密封された玉軸受1,1二個に
予圧をかけて使用されており、アームが一体形成された
Eブロック9は、ハウジング8の外径中央部一箇所にボ
ルト10止めされている。玉軸受1は、外輪外径面2b
とハウジング内径面5a及び内輪内径面3bと固定軸
(シャフト)外径面6aに接着固定または圧入固定され
ている。予圧付与方法は、内輪にデッドウェイトあるい
はバネ力による負荷方式が用いられている。
置は益々高密度化が進んでいる。このため、ディスクに
信号を記録するトラックの幅は益々狭くなってきてお
り、信号を記録再生するヘッドを搭載するスイングアー
ムには、目標トラックへのアクセスの高速化と位置決め
性能の高精度化が要求されている。従って、制御の高速
化と高精度化を満足するために、スイングアームを支持
する玉軸受には低トルク、高剛性であることが要求され
ている。従来のスイングアーム用軸受では、外内輪2,
3の軌道面2a,3aの曲率半径を同じ寸法に設定して
いる。よって、剛性を高くするためには、ラジアルす
きまを小さくする、予圧を大きくする、玉径を大き
くする等の方法がとられている。しかし、このような従
来技術では、高剛性化する一方で、面圧が高くなって耐
久信頼性が懸念される。あるいはトルクが高くなるため
アクセスの高速化が困難になるといった問題が生じるた
め、上記の方法だけでは高剛性化に限界があった。
ような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、内外輪軌道面の曲率半径を調整すること
により、面圧及びトルクを高くせずに信頼性及び高速性
を維持しながら、ラジアル剛性の高剛性を図った転がり
軸受を提供しようとするものである。
に本発明がなした技術的手段は、内周面に外輪軌道を有
する外輪と、外周面に内輪軌道を有する内輪と、外輪軌
道と内輪軌道との間に転動自在に組み込まれる複数個の
転動体とにより少なくとも構成され、固定軸に対し回転
可能に支持される転がり軸受であって、外輪軌道面の曲
率半径をre、内輪軌道面の曲率半径をriとしたと
き、re>riの式を満足することとした。また、玉径
をDaとしたとき、1%≦(re−ri)/Da≦4%
の式を満足するものとした。
がり軸受の一実施形態を図に基づいて説明する。なお、
図1に示すスイングアーム用転がり軸受装置は、本実施
形態の転がり軸受を説明するために用いられる例示であ
って、本発明の一実施形態にすぎず本発明の転がり軸受
が用いられる軸受装置は何等これに限定解釈されるもの
ではない。
を有する外輪2と、外周面に内輪軌道面3aを有する内
輪3と、外輪軌道面2aと内輪軌道面3aとの間に転動
自在に組み込まれる複数個の転動体(玉)4とにより少
なくとも構成されている転がり玉軸受で、外輪軌道面2
aの曲率半径reを、内輪軌道面3aの曲率半径riよ
りも大きく設定している(re>riの式を満足する)
点に特徴的な構成を有している。転がり軸受1は二個用
いられ、例えば夫々の外輪外径面2bがハウジング5の
内径面5aと、内輪内径面3bが固定軸6の外径面6a
と夫々接着固定又は圧入固定され、そして所望な予圧が
付与されて転がり軸受装置(ピボット)が構成される
(図1参照)。予圧付与方法は、例えば外輪2の端面の
アキシアル共振周波数をモニタしながら、所望の周波数
に達するまで内輪3を固定軸6に圧入させる、いわゆる
共振圧入方式が適用される。また、デッドウェイト方式
やバネ力による負荷方式などを適用することも可能であ
る。なお、図中7は、複数個の玉4を転動自在に保持す
る冠形保持器、8は外内輪間2,3に配される密封板
(シールド、又は接触シール若しくは非接触シール)を
示す。また、潤滑剤もグリース又はオイルが選択され
る。なお、外輪軌道面2aの曲率半径reを内輪軌道面
3aの曲率半径riよりも大きく設定した点以外は、一
般的な転がり玉軸受の構成が適用される。また、外輪2
は、ハウジングを兼ねている構成であってもよく、また
二個の外輪2は一体化されているものであってもよい。
さらに、固定軸6の外径面6aに内輪軌道面を直接周設
するものとしてもよい。
曲率半径reを、内輪軌道面3aの曲率半径riよりも
玉径Daの1〜4%大きく設定する。すなわち、1%≦
(re−ri)/Da≦4%の関係式で示され、その範
囲は図2に示す。加工性の点からre/Daを53〜6
0%に設定するのが好ましいため、ri/Daは51〜
59%が望ましい。なお、(re−ri)/Daが5%
以上になるのは、外輪面圧が大きくなるため好ましくな
いことから、(re−ri)/Daが5%未満になるよ
うに設定される。これに対して従来の転がり軸受は、r
e/Da及びri/Daが夫々53〜60%であり、か
つ、(re−ri)/Daは0に設定されている。すな
わち、例えば53/53%、54/54%…59/59
%、60/60%に設定される。ここで、曲率半径と面
圧との関係、曲率半径とトルクとの関係を夫々調べた。
図3(A)に曲率半径と面圧との関係(面圧の限界目安
を100%とする)、図3(B)に曲率半径とトルクと
の関係を示す。
軌道面曲率半径56/56%(ri/re)では内輪面
圧が高い。そこで、内輪軌道面3aの曲率半径riを外
輪軌道面2aの曲率半径reより小さくすると、内輪面
圧は55/56%、54/56%、54/57%…の順
に低下したのが判る。また、図3(B)から判るよう
に、従来の転がり軸受の曲率半径56/56%(ri/
re)ではトルクが高い。そこで、トルクを低減化する
ため外輪軌道面2aの曲率半径reを大きくすると、5
4/56%、54/57%、54/58%…の順にトル
クが低下したのが判る。但し、54/59%、すなわち
(re−ri)/Daが5%になるのは、外輪面圧が大
きくなるため好ましくない。また、従来ラジアルすきま
は、すきま記号MC4(8〜13μm)〜MC5(13
〜20μm)にあるが、本発明ではMC3(5〜10μ
m)、望ましくは4〜9μmにする方が高剛性化できる。
また3μm以下のすきまでは、温度変化に対してすきま
過小になる。表1に、本発明を実施した場合の軸受性能
を示す。
を小さくすると共に、(re−ri)/Daを0→3%
としている。表1の結果から判るように、ラジアル剛性
は従来と比較して50%高くすることが出来る。しか
も、内輪平均面圧は従来と略同等である。また、トルク
も従来と同様に実用上問題のないレベルである。
転がり軸受によって回転可能に支持され、各軸受の外輪
軌道面の曲率半径を内輪軌道面の曲率半径より大きく設
定していることから、面圧及びトルクを高くせずに信頼
性及び高速性を維持しながら、ラジアル剛性の高剛性化
を達成出来る。
実施形態を示す断面図。
半径とトルクの関係を示す図。
Claims (2)
- 【請求項1】内周面に外輪軌道を有する外輪と、外周面
に内輪軌道を有する内輪と、外輪軌道と内輪軌道との間
に転動自在に組み込まれる複数個の転動体とにより少な
くとも構成され、固定軸に対し回転可能に支持される転
がり軸受であって、外輪軌道面の曲率半径をre、内輪
軌道面の曲率半径をriとしたとき、re>riの式を
満足することを特徴とするスイングアーム用転がり軸
受。 - 【請求項2】玉径をDaとしたとき、1%≦(re−r
i)/Da≦4%の式を満足することを特徴とする請求
項1に記載の転がり軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001286895A JP2003090349A (ja) | 2001-09-20 | 2001-09-20 | スイングアーム用転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001286895A JP2003090349A (ja) | 2001-09-20 | 2001-09-20 | スイングアーム用転がり軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003090349A true JP2003090349A (ja) | 2003-03-28 |
Family
ID=19109791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001286895A Pending JP2003090349A (ja) | 2001-09-20 | 2001-09-20 | スイングアーム用転がり軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003090349A (ja) |
-
2001
- 2001-09-20 JP JP2001286895A patent/JP2003090349A/ja active Pending
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070222 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070403 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070601 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070807 |