JP2002039192A - スイングアーム用の軸受装置 - Google Patents

スイングアーム用の軸受装置

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JP2002039192A
JP2002039192A JP2000219047A JP2000219047A JP2002039192A JP 2002039192 A JP2002039192 A JP 2002039192A JP 2000219047 A JP2000219047 A JP 2000219047A JP 2000219047 A JP2000219047 A JP 2000219047A JP 2002039192 A JP2002039192 A JP 2002039192A
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bearing
bearing device
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ball bearing
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JP2000219047A
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Hiromitsu Muraki
宏光 村木
Kenji Takei
健治 武井
Masaomi Shiraishi
正臣 白石
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸方向の高さが低く、部品点数が少なく、且
つ低コストであるスイングアーム用の軸受を提供するこ
と。 【解決手段】 磁気ディスク装置に備えられるスイング
アーム13をシャフト11に軸支するラジアル型の玉軸
受20を備え、前記玉軸受20が、前記シャフト11に
固定される内輪21と、前記スイングアーム13に直接
的又は間接的に固定される外輪22と、前記内輪21の
軌道面24と前記外輪22の軌道面23との間に配置さ
れる玉25とを備えた軸受装置10において、前記玉軸
受20が1つ備えられ、前記内輪21及び前記外輪22
の固定状態が圧入固定であり、前記玉25が、前記内輪
軌道面24及び前記外輪軌道面23と3点以上する接触
することを特徴とする軸受装置10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速で微少振動す
る部位に用いられる軸受装置に関し、特に、磁気ディス
ク装置に備えられるスイングアーム用の軸受装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図面を参照しながら従来型の軸受装置を
説明する。図7には、従来型の軸受装置100の断面図
が示される。軸受装置100は、磁気ディスク装置であ
るハードディスク装置に備えられる部品である。この装
置は、ベース(図示せず)に固定されたシャフト101
に取り付けられた2つの玉軸受102a,102bを備
えている。
【0003】玉軸受102a,102bは、内径面がシ
ャフト101に接着された内輪103a,103bと、
外径面にハウジング104が接着剤により接着された外
輪105a,105bと、内輪103aの内輪軌道面1
06a,106b及び外輪105a,105bの外輪軌
道面107a,107bの間に配置された複数の玉10
8a,108bとを備えている。また、複数の玉108
a,108bは、それぞれが、内輪軌道面106a,1
06b及び外輪軌道面107a,107bと2点で接触
しており、且つ保持器(図示せず)によって、玉軸受1
08a,108bの周方向に一定間隔を空けて配置され
ている。また、内輪103a,103b及び外輪105
a,105bの間にはグリースが密封されている。更
に、ハウジング104にはボイスコイルモータ109と
スイングアーム110とが接着されている。
【0004】玉軸受102aにはアキシアル方向に予圧
がかけられており、これによってある一定の接触角を有
している。また、玉軸受102bにもアキシアル方向に
予圧がかけられており、これによってある一定の接触角
を有している。この予圧によって、軸受装置10の剛性
を高めると共に、軸受装置100のアキシアル方向の振
動及び共振を抑えている。
【0005】そして、玉軸受102aと玉軸受102b
とは、同じ形状及び構造を有しており、玉軸受102a
の接触角及び玉軸受102bの接触角の大きさは等し
い。そして、2個の玉軸受102a,102bを組み合
わせることで、軸受装置100は、アキシアル方向及び
ラジアル方向の荷重を受けることができるとともに、ア
ーム先端のヘッド位置に作用する荷重によるモーメント
荷重を受けることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、磁気ディスク装
置はますますの高密度化が求められている。このため、
磁気ディスクの信号を記録するトラックの幅はますます
狭くなってきており、更に、目標トラックへのアクセス
の高速化と位置決め性能の高精度化が要求されている。
また、磁気ディスク装置は、家庭用AV機器や携帯型情
報機器などに対しても用途の拡大が求められている。以
上から、磁気ディスク装置のスイングアームを支持する
軸受装置には、高速可動で、耐衝撃性が高く、小型で、
低コストなものが求められている。このため、制御が高
速化しても高精度を満たせる高剛性と、耐衝撃性を満た
すための高モーメント剛性を有しながら、軸方向の高さ
が低く、少ない部品点数である軸受装置が要求されてい
る。
【0007】しかしながら、従来のスイングアーム用の
軸受装置100は、玉軸受2個に予圧をかけて使用され
ており、このため、軸方向の長さを軸受2つ分確保する
必要があった。その結果、軸受装置の軸方向長さが長く
なってしまい、小型化に課題が残っていた。更に、玉軸
受を2個使用するので、部品点数に問題が残っていた。
更に、玉軸受は、シャフト及びハウジングとは別に組み
立てられた後に取り付けられるので、嵌め合いの関係か
ら寸法差が生じてしまい、また、確実な固定のためには
接着剤が必要であった。これは、場合によっては内輪と
軸との間あるいは外輪とハウジングとの間に隙間が生じ
てしまい、また、接着剤分の寸法ずれも生じるので、こ
れらが精度低下の原因となっていた。
【0008】以上の事柄を鑑みて、本発明の目的は、高
い剛性と、高いモーメント剛性とを有し、且つ高精度を
有しながら、低い軸方向の高さと、少ない部品点数とを
満たし、且つ低コストなスイングアーム用の軸受を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、磁気デ
ィスク装置に備えられるスイングアームをシャフトに軸
支するラジアル型の玉軸受を備え、前記玉軸受が、前記
シャフトに固定される内輪と、前記スイングアームに直
接的又は間接的に固定される外輪と、前記内輪の軌道面
と前記外輪の軌道面との間に配置される玉とを備えた軸
受装置において、前記玉軸受が1つ備えられ、前記内輪
及び前記外輪の固定状態が圧入固定であり、前記玉が、
前記内輪軌道面及び前記外輪軌道面と3点以上する接触
することを特徴とする軸受装置によって達成される。
【0010】本発明の軸受装置は、玉軸受において、玉
と内輪軌道面との接触部の数、又は、玉と外輪軌道面と
の接触部の数の少なくとも一方が2点以上となり、これ
らの接触部の合計が3点以上となる。また、本発明の軸
受装置においては、内輪及び外輪を圧入することによっ
て玉軸受に予圧がかけられる。ラジアル荷重は内輪の内
径面及び外輪の内径面に対して均等に付与されることが
好ましい。内輪の内径面から軸心方向に向かって付与さ
れた荷重は、内輪軌道面を介して玉に荷重を付与する。
また、外輪の外径面から軸心方向に向かって付与された
荷重は外輪軌道面を介して玉に荷重を付与する。
【0011】以上のような構成からなる本発明の軸受装
置は、1個の玉軸受を用いるだけで、スイングアーム用
の軸受装置に必要とされる剛性及びモーメント剛性を満
たすことができる。したがって、本発明の軸受装置は、
従来型の軸受装置に比較して、低い軸方向の高さと、少
ない部品点数とを満たすことができ、更に低コストであ
る。また、玉軸受を接着によって固定する場合に比べて
高精度である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しながら本発
明の実施の形態を説明する。まず、図1及び図2を参照
しながら、本発明の第1実施形態を説明する。図1に示
されるのは、本発明の第1実施形態であるスイングアー
ム用の軸受装置10の断面である。この軸受装置10
は、回転軸Cを中心としてベース(図示せず)に固定さ
れるシャフト11と、その周囲に配置されたハウジング
12とを備えており、更に、シャフト11及びハウジン
グ12の間に玉軸受20が配置されている。なお、玉軸
受20はラジアル軸受である。ハウジング12の外径面
にはスイングアーム13及びボイスコイルモータ14が
取り付けられている。
【0013】玉軸受20は、内輪21内径面がシャフト
11の表面に接し、且つ外輪22外径面がハウジング1
2の表面に接している。そして、これらの内外輪21,
22は、シャフト11及びハウジング12間に圧入され
ている。内輪21の軌道面23及び外輪22の軌道面2
4の間には複数の玉25が配置されている。玉25は、
図示されない保持器によって等間隔に保持されている。
また、内輪21及び外輪22の間には潤滑剤が密封され
る。
【0014】ここで図2を参照する。図2には、玉軸受
20の内外輪軌道面23,24と、玉25との接触の様
子が示されている。各軌道面23,24は、断面視で玉
25の半径よりも大きな曲率半径の2つの曲面からなっ
ている。2つの曲面の境界は軸方向において玉25の中
心位置と同じである。
【0015】図2から明らかなように、玉25は、接触
部26a,26bにて内輪21と接しており、また、接
触部27a,27bにて外輪22と接している。したが
って、玉25と内外輪21,22とは、合計4点で接触
している。そして、玉軸受20は、シャフト11及びハ
ウジウング12(図1を参照)に圧入されているので、
内外輪21,22にはラジアル荷重(図2中においては
横方向)が付与されており、また接触部26a,26
b,27a,27bを介して、玉25にも荷重が付与さ
れる。このようにして、玉軸受20にはラジアル方向の
予圧がかけられる。
【0016】そして、接触部26a及び接触部26bを
介して伝達される荷重は、玉25の表面を介すことで、
接触角α1をもって玉25に付与される。また、接触部
27a及び接触部27bを介して伝達される荷重も,玉
25の表面を介すことで、接触角α1をもって玉25に
付与される。したがって、4つの接触部を26a,26
b,27a,27bを介して付与される荷重は、全て同
じ接触角α1を有しており、これらの荷重はつりあって
いる。
【0017】以上の構成からなる軸受装置10は、玉軸
受20に、ラジアル方向の荷重をかけることで予圧が付
与されている。従来型の軸受装置(例えば図7の軸受装
置100)においてはアキシアル方向に荷重をかけるの
で、2つの玉軸受が必要であるが、軸受装置10の場合
は、ラジアル方向の荷重によって1つの玉軸受20に軸
受2つ分の予圧をかけることができ、これによって、1
つの玉軸受20で従来型の軸受装置における玉軸受2つ
分の剛性及びモーメント剛性を有している。これらの結
果、軸受装置10は2つ以上の玉軸受を備える必要がな
く、よって2つ分のスペースも必要ない。以上の理由に
より、本発明の実施形態である軸受装置10は、軸方向
の高さが低く、且つ、部品点数が少ない。よって、生産
コストも低い。
【0018】更に、軸受装置10は、内外輪ともにシャ
フト及びハウジングに圧入固定されるため、接着剤を必
要としない。接着剤が必要ないので、アウトガスが発生
する心配もない。また、接着剤分の隙間もなく、隙間を
生じ得るような寸法精度でも圧入により隙間がなくなる
ので、より高精度である。
【0019】更に、軸受装置10は、シャフト11のフ
ランジ11aを無くしてストレート形状であってもよ
い。また、前述の構成においては、玉軸受20がハウジ
ング12に圧入されており、このハウジング12にスイ
ングアーム13が固定されているので、外輪22とスイ
ングアーム13とは間接的に一体で摺動するが、ハウジ
ング12を無くして外輪22の外径面に直接的にスイン
グアーム13及びボイスコイルモータ14を取り付けて
もよい。この場合、軸受20はシャフト11と、スイン
グアーム13及びボイスコイルモータ14との間に圧入
される。
【0020】玉軸受20の圧入は、まず、内輪21を加
振しながら圧入し、外輪22側で共振周波数を測定しな
がら予圧制御する。このような、いわゆる共振圧入方法
(共振管理を用いると共振周波数を一定にし、剛性を一
定にすることができる。なお、圧入時の共振周波数は、
従来型の玉軸受の剛性を求め、更に、ハウジングと玉軸
受外輪との質量の和を求めておき、剛性と質量との関係
から所望の共振周波数を設定することが好ましい。
【0021】圧入時のしめしろとしては、1μm〜12
μmが好ましい。1μmより小さいと高温時にしめしろ
が減少して動く心配があり、12μmを超えると軌道面
の変形が大きく、トルク変動の原因となるので好ましく
ない。
【0022】玉軸受10については、潤滑剤として油を
用い、あらかじめ内外輪軌道面23,24に微量の注入
しておく。このため、グリース潤滑の場合に比べて潤滑
剤の初期の飛散を少なくできるとともに、トルク変動も
小さくできる。なお、油を内外輪軌道面23,24に注
入する代わりに、あらかじめ内外輪軌道面23,24に
微量の油を薄く塗布した潤滑法である、いわゆるオイル
プレーティングを施してもよい。油としては、低蒸発の
エステル系油を封入することが好ましい。なお、親和性
の高いフッ素系油を封入してもよい。また、潤滑剤はフ
ッ素薄膜コーティングであってもよいし、グリース潤滑
でもよい。
【0023】次に、図3を参照しながら、本発明の第2
実施形態を説明する。第2実施形態と第1実施形態との
違いは玉軸受の内外輪軌道面形状である。これ以外の構
成は、第1実施形態と同様であるので、全体図は図1を
流用し、全体的な説明は省略する。また、同様の部材及
び構成には同一の符号が付けられている。図3の断面図
には、本発明の第2実施形態である玉軸受30の内外輪
軌道面23,34と、玉25との接触の様子が示されて
いる。外輪32の軌道面34は、断面視で玉25の半径
よりも大きい曲率半径の1つの曲面からなっている。内
輪21の軌道面23は、断面視で玉25の半径よりも大
きい曲率半径の2つの曲面からなっている。軌道面23
の曲面の境界は軸方向において玉25の中心位置と同じ
である。
【0024】図3から明らかなように、玉25は、接触
部26a,26bにて内輪21と接しており、また、接
触部27にて外輪32と接している。したがって、玉2
5と内外輪21,32は、合計3点で接触している。そ
して、玉軸受30は、シャフト11及びハウジウング1
2(図1を参照)に圧入されているので、内外輪21,
32にはラジアル荷重(図3中においては横方向)が付
与されており、また接触部26a,26b,37を介し
て、玉25にも荷重が付与される。このようにして、玉
軸受30には予圧がかけられる。
【0025】そして、接触部26a,26bを介して伝
達される荷重は、玉25の表面を介すことで、接触角α
1をもって玉25に付与される。また、接触部37を介
して伝達される荷重は、玉25の表面を介すことで、接
触角0をもって玉25に付与される。したがって、接触
部26a及び26bを介して付与される荷重は、同じ接
触角α1を有しており、これらの荷重はアキシアル方向
につりあっている。また、接触部26a,26bを介し
た荷重と、接触部37を介した荷重はラジアル方向につ
りあっている。したがって、これらの荷重はつりあって
いる。
【0026】第2実施形態の軸受装置30は、第1実施
形態の軸受装置20と、ほぼ同様の作用を有している。
これらの軸受装置の何れを使用するかは、軸受装置に必
要とされる剛性及びモーメント剛性によって決められ
る。
【0027】次に、図4を参照しながら、本発明の第3
実施形態を説明する。第3実施形態と第1及び第2実施
形態との違いは玉軸受の内外輪軌道面形状である。これ
以外の構成は、第1及び第2実施形態と同様であるの
で、全体図は図1を流用し、全体的な説明は省略する。
また、同様の部材及び構成には同一の符号が付けられて
いる。図4の断面図には、本発明の第3実施形態である
玉軸受40の内外輪軌道面43,44と、玉25との接
触の様子が示されている。内外輪41,42の各軌道面
44,43は、断面視で玉25の半径よりも大きい曲率
半径の2つの曲面からなっている。軌道面44の曲面の
境界は軸方向において玉25の中心位置よりも下側にあ
る。
【0028】図4から明らかなように、玉25は、接触
部46a,46bにて内輪41と接しており、また、接
触部47a,47bにて外輪42と接している。したが
って、玉25と内外輪41,42は、合計4点で接触し
ている。そして、玉軸受40は、シャフト11及びハウ
ジウング12(図1を参照)に圧入されているので、内
外輪41,42にはラジアル荷重(図4中のおいては横
方向)が付与されており、また接触部46a,46b,
47a,47bを介して、玉25にも荷重が付与され
る。このようにして、玉軸受40には予圧がかけられ
る。
【0029】そして、接触部46a及び接触部47aを
介して伝達される荷重は、玉25の表面を介すことで、
接触角α2をもって玉25に付与される。また、接触部
46b及び接触部47bを介して伝達される荷重は、玉
25の表面を介すことで、接触角α3をもって玉25に
付与される。したがって、接触部を46a,47bを介
して付与される荷重は、同じ接触角α2を有しており、
これらの荷重はラジアル方向につりあっている。接触部
46b、47bを介して付与される荷重も、同様にラジ
アル方向につりあっている。ただし、接触角α2<接触
角α3であるので、接触部46b,47bを介して付与
される荷重は、アキシアル方向には、接触部46a,4
6bを介して付与される荷重よりも大きい。したがっ
て、予圧はアキシアル方向上側に偏っている。
【0030】第3実施形態の軸受装置40は、第1実施
形態の軸受装置20と、ほぼ同様の作用を有していとと
もに、アキシアル方向下側に対して強いモーメント剛性
を有している。これらの軸受装置の何れを使用するか
は、軸受装置に必要とされる剛性及びモーメント剛性に
よって決められる。
【0031】次に、図5を参照しながら、本発明の第4
実施形態を説明する。第4実施形態と第1〜第3実施形
態との違いは玉軸受の内外輪軌道面形状である。これ以
外の構成は、第1〜第3実施形態と同様であるので、全
体図は図1を流用し、全体的な説明は省略する。また、
同様の部材及び構成には同一の符号が付けられている。
図5の断面図には、本発明の第4実施形態である玉軸受
50の内外輪軌道面43,54と、玉25との接触の様
子が示されている。外輪52の軌道面54は、断面視で
玉25の半径よりも大きい曲率半径の2つの曲面からな
っている。軌道面54の曲面の境界は軸方向において玉
25の中心位置とよりも上側にある。内輪41の軌道面
43は、断面視で玉25の半径よりも大きい曲率半径の
2つの曲面からなっている。軌道面43の曲面の境界は
軸方向において玉25の中心位置よりも下側にある。
【0032】図5から明らかなように、玉25は、接触
部46a,46bにて内輪41と接しており、また、接
触部57a,57bにて外輪52と接している。したが
って、玉25と内外輪41,52は、合計4点で接触し
ている。そして、玉軸受40は、シャフト11及びハウ
ジウング12(図1を参照)に圧入されているので、内
外輪41,52にはラジアル荷重(図5中においては横
方向)が付与されており、また接触部46a,46b,
57a,57bを介して、玉25にも荷重が付与され
る。このようにして、玉軸受50には予圧がかけられ
る。
【0033】そして、接触部46a及び接触部57bを
介して伝達される荷重は、玉25の表面を介すことで、
接触角α2をもって玉25に付与される。また、接触部
46b及び接触部57aを介して伝達される荷重は、玉
25の表面を介すことで、接触角α3をもって玉25に
付与される。したがって、接触部を46a,57bを介
して付与される荷重は、同じ接触角α2を有しており、
これらの荷重はラジアル及びアキシアル方向につりあっ
ている。接触部46b、57aを介して付与される荷重
も、同様にラジアル及びアキシアル方向につりあってい
る。
【0034】第4実施形態の軸受装置50は、第1実施
形態の軸受装置20と、ほぼ同様の作用を有している。
これらの軸受装置の何れを使用するかは、軸受装置に必
要とされる剛性及びモーメント剛性によって決められ
る。
【0035】第1〜第4実施形態の軸受装置は、組立性
を良くするために玉軸受の内輪を2分割にして組み立て
てもよい。例えば、第1実施形態の場合は、図6に示さ
れるように、内輪が内輪半材21aと内輪半材21bと
からなる。
【0036】
【発明の効果】本発明の軸受装置は、玉軸受が1つ備え
られ、前記玉軸受が1つ備えられ、内輪及び外輪の固定
状態が圧入固定であり、玉が、内輪軌道面及び外輪軌道
面と3点以上する接触することを特徴とするので、軸受
装置に対して1つの玉軸受を備える場合においても、十
分が剛性及びモーメント剛性を得ることができる。した
がって、従来型の軸受装置のように2つの軸受を備える
必要がなく、よって、低い軸方向の高さと、少ない部品
点数とを満たし、且つ低コストで高精度である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である軸受装置を示した断面
図である。
【図2】第1実施形態における、玉と内外輪との接触の
様子を示した断面図である。
【図3】第1実施形態における、玉と内外輪との接触の
様子を示した断面図である。
【図4】第1実施形態における、玉と内外輪との接触の
様子を示した断面図である。
【図5】第1実施形態における、玉と内外輪との接触の
様子を示した断面図である。
【図6】本発明の実施形態である軸受装置を示した断面
図である。
【図7】従来型の軸受装置を示した断面図である。
【符号の説明】
10 軸受装置 20,30,40,50 玉軸受 21,41 内輪 22,32,42,52 外輪 23,43 内輪軌道面 24,34,44,54 外輪軌道面 25 玉 26a,26b 接触部 27a,27b 接触部 37 接触部 46a,46b 接触部 47a,47b 接触部 57a,57b 接触部 α1,α2,α3 接触角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白石 正臣 神奈川県藤沢市鵠沼神明1丁目5番50号 日本精工株式会社内 Fターム(参考) 3J017 AA02 AA03 AA10 DA10 DB07 3J101 AA04 AA32 AA42 AA52 AA62 AA90 BA53 BA54 BA55 BA64 FA44 FA53 FA55 GA53 5D068 AA01 BB01 CC12 GG07

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスク装置に備えられるスイング
    アームをシャフトに軸支するラジアル型の玉軸受を備
    え、前記玉軸受が、前記シャフトに固定される内輪と、
    前記スイングアームに直接的又は間接的に固定される外
    輪と、前記内輪の軌道面と前記外輪の軌道面との間に配
    置される玉とを備えた軸受装置において、 前記玉軸受が1つ備えられ、前記内輪及び前記外輪の固
    定状態が圧入固定であり、 前記玉が、前記内輪軌道面及び前記外輪軌道面と3点以
    上で接触することを特徴とする軸受装置。
JP2000219047A 2000-07-19 2000-07-19 スイングアーム用の軸受装置 Pending JP2002039192A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006292133A (ja) * 2005-04-14 2006-10-26 Nsk Ltd 軸受装置の製造方法軸受予圧設定装置
WO2009139276A1 (ja) * 2008-05-16 2009-11-19 Ntn株式会社 スイングアーム用軸受およびスイングアーム用軸受の製造方法
JP2009275871A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Ntn Corp スイングアーム用軸受

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