JP2003089956A - 容器包装用不織布 - Google Patents

容器包装用不織布

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JP2003089956A JP2001277561A JP2001277561A JP2003089956A JP 2003089956 A JP2003089956 A JP 2003089956A JP 2001277561 A JP2001277561 A JP 2001277561A JP 2001277561 A JP2001277561 A JP 2001277561A JP 2003089956 A JP2003089956 A JP 2003089956A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙、フィルム、シートなどの表示機能の他に
更に、風合いがソフトで容器の破損保護機能や内容物の
保温、保冷、結露防止の機能を新たに付与した不織布製
包装材料の提供。 【解決手段】 MFRが10〜100g/10分、Tm
が130℃以下、重量平均分子量(Mw)と数平均分子
量(Mn)との比(Mw/Mn)が4以下、α−オレフ
ィン含有量が2〜23モル%のプロピレン・α−オレフ
ィンランダム共重合体を含有する繊維からなり、目付量
が5〜150g/mである不織布からなることを特徴
とする容器包装用不織布、該不織布を用いた包装方法及
び該不織布で包装された包装容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器包装用不織
布、該不織布を用いた包装方法、及び該不織布を用いた
包装容器に関し、詳しくは、融点近傍の温度で加熱処理
して容器の包装を行い容器の外観保護、容器の内容物の
保温、保冷に機能する食品容器(飲料水、アルコール飲
料、お茶など)や医薬品の容器、その他産業用容器の包
装用不織布、該不織布を用いた包装方法、及び該不織布
を用いた包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、容器包装材は紙、フィルム、シ
ートなどは周知であり、例えば、紙、フィルムは飲料水
ボトルの商品名、内容物の表示などの記載及びデザイン
の表示のために、主として用いられ、内容物表示に対し
ての機能を果たしてきた。しかし、紙は、印刷適正に優
れているが強度は小さく、フィルムおよびシートは、強
度は十分あるが風合いが悪く高級感に乏しくそれぞれ一
長一短があるという問題点を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決し、紙、フィルム、シートなどと同等の表示機
能があり、更に、風合いがソフトで容器の破損保護機能
や内容物の保温、保冷、結露防止の機能を新たに付与し
た新しい不織布製包装材料の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の性状を
有するプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体を
少なくとも不織布の構成繊維の1部分とした特定の目付
量けを有する不織布よりなる包装材で容器を包装する
と、紙、フィルム、シートなどの表示機能の他に更に、
風合いがソフトで容器の破損保護機能や内容物の保温、
保冷、結露防止の機能を新たに付与した包装材料が得ら
れることを見出し、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明の第1の発明によれば、
下記特性(1)〜(4)を有するプロピレン・α−オレ
フィンランダム共重合体を含有する繊維からなり、目付
量が5〜150g/mである不織布からなることを特
徴とする容器包装用不織布が提供される。 特性(1):MFRが10〜100g/10分 特性(2):Tmが130℃以下 特性(3):重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)との比(Mw/Mn)が4以下 特性(4):α−オレフィン含有量が2〜23モル% (但し、MFRはJIS−K6921による230℃、
21.18Nでのメルトフローレート、Tmは示差走査
熱量計(DSC)によって得られる融解曲線のピーク温
度をそれぞれ示す。)
【0006】また、本発明の第2の発明によれば、第1
の発明に記載のプロピレン・α−オレフィンランダム共
重合体が、さらに下記特性(5)を有することを特徴と
する容器包装用不織布が提供される。 特性(5):T80−T20が10℃以下 (但し、T80は温度上昇溶離分離(TREF)によっ
て得られる溶出曲線において80重量%が溶出する温
度、T20はTREFによって得られる溶出曲線におい
て20重量%が溶出する温度をそれぞれ示す。)
【0007】また、本発明の第3の発明によれば、第1
又は2の発明に記載プロピレン・α−オレフィンランダ
ム共重合体のα−オレフィンが、エチレンであり、その
含有量が2〜15モル%であることを特徴とする容器包
装用不織布が提供される。
【0008】また、本発明の第4の発明によれば、第1
〜3のいずれかの発明に記載のプロピレン・α−オレフ
ィンランダム共重合体が、メタロセン触媒を使用して重
合された共重合体であることを特徴とする容器包装用不
織布が提供される。
【0009】また、本発明の第5の発明によれば、第1
〜3のいずれかの発明に記載のプロピレン・α−オレフ
ィンランダム共重合体が、チーグラー系触媒を使用して
重合された共重合体であることを特徴とする容器包装用
不織布が提供される。
【0010】また、本発明の第6の発明によれば、第1
〜5のいずれかの発明に記載の不織布の125℃におけ
る面積収縮率が、30%以上であることを特徴とする容
器包装用不織布が提供される。
【0011】また、本発明の第7の発明によれば、第1
〜6のいずれかの発明に記載の容器包装用不織布を、熱
シールにより封緘した後、熱収縮させて包装することを
特徴とする容器の包装方法が提供される。
【0012】また、本発明の第8の発明によれば、第7
の発明に記載の包装方法により包装された包装容器が提
供される。
【0013】また、本発明の第9の発明によれば、第8
の発明に記載の容器が紙、ガラス、アルミニウム、スチ
ール、プラスチックを原材料として作られたものである
ことを特徴とする包装容器が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の容器包装用不織
布に用いるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合
体、包装用不織布、容器等について詳細に説明する。
【0015】本発明の不織布で用いるプロピレン・α−
オレフィンランダム共重合体は、プロピレンとα−オレ
フィンの共重合体であって、α−オレフィンとしては、
プロピレンを除く炭素数2〜20のα−オレフィンが挙
げられ、例えば、エチレン、ブテン−1、ペンテン−
1、3−メチル−1−ブテン、ヘキセン−1、3−メチ
ル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、ヘプテ
ン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ドデ
セン−1、テトラデセン−1、ヘキサデセン−1、オク
タデセン−1、エイコセン−1等を例示できる。プロピ
レンと共重合されるα−オレフィンは一種類でも二種類
以上併用してもよい。このうちエチレン、ブテン−1が
好適である。また、本発明で用いるプロピレン・α−オ
レフィンランダム共重合体は、次の特性(1)〜(4)
を有しており、さらに好ましくは特性(5)有してい
る。
【0016】特性(1):MFR プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体のJIS
−K6921による230℃、21.18Nでのメルト
フローレートの値であるMFRは、5〜100g/10
分であり、好ましくは15〜80g/10分であり、よ
り好ましくは20〜70g/10分である。MFRが上
記範囲未満であると紡糸圧力が高くなりすぎ、高倍率で
延伸が困難となり、繊維径の不均一などの弊害が生じ
る。一方、上記範囲を超えると溶融粘度が小さすぎるた
め、紡糸時にフィラメント群の揺れ発生による糸切れが
顕著となる。ポリマーのMFRを調節するには、例え
ば、重合時の重合温度、重合量、分子量調節剤としての
水素の供給量など適宜調節する方法がとられる。
【0017】特性(2):Tm プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体の示差走
査熱量計(DSC)で求めた融解曲線のピーク温度(T
m)は、130℃以下であり、好ましくは80〜130
℃であり、より好ましくは100〜130℃であり、さ
らに好ましくは110〜130℃である。Tmが上記範
囲を超えて高い場合、不織布の熱処理を施しても収縮能
力が低いため、伸縮性を発現できず、また、風合いが硬
くなり好ましくない。逆に、上記範囲未満である場合、
紡糸時に固化し難くなることから、生産上好ましくない
こともある。ポリマーのTmを調節するには、通常、重
合時において、コモノマー含有量を適宜調節する方法が
とられる。コモノマーのα−オレフィン含有量が多くな
るとTmは、低下する方向となる。
【0018】特性(3)分子量分布(Mw/Mn) プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体は、その
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより求めた
重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比
(Mw/Mn)で表される分子量分布は、4以下であ
り、好ましくは3.8以下、より好ましくは3.5以下
である。Mw/Mnが4を超えると、不織布の延伸が困
難となる結果、繊維径の不均一等の弊害が生じる。Mw
/Mnは、プロピレン−α−オレフィンランダム共重合
体の重合条件により調整することができる。また、重合
後、過酸化物を用いる分子量減成により調整することも
可能である。
【0019】特性(4):α−オレフィン含有量 プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体中のα−
オレフィン(コモノマー)含有量は、2〜23モル%で
あり、好ましくは2.5〜10モル%であり、より好ま
しくは3〜8モル%である。特に、コモノマーがエチレ
ンである場合には、2〜15モル%が好ましく、さらに
3〜8モル%が好ましい。コモノマー含有量が上記範囲
未満であると熱処理を施しても不織布の熱収縮率が低
く、伸縮性が付与されない。一方、上記範囲を超えると
紡糸時の固化が遅く、生産性が損なわれるという弊害が
生じる。ポリマー中のα−オレフィン含有量は、重合反
応系へ供給するα−オレフィンの量を制御することによ
り容易に調節することができる。なお、本発明におい
て、α−オレフィン含有量は、フーリエ変換赤外分光光
度計により定量される値である。
【0020】特性(5):TREFによる溶出量差温度
(T80−T20) プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体は、温度
上昇溶離分別(TREF:Temperature R
ising Elution Fraction)によ
って得られる溶出曲線において、80重量%が溶出する
温度(T80)と20重量%が溶出する温度(T20
の差、T80−T20が、10℃以下であり、好ましく
は2〜9℃であり、より好ましくは2〜8℃である。T
80−T 20が10℃を超えると、低融点成分が増加す
るため、構成繊維のべたつき、不織布とした時の表面す
べり特性の悪化、紡糸性能の低下等の弊害が生じる。ま
た、低融点成分に共重合体とすべく導入しているエチレ
ンを多く取られてしまうため、熱をかけたときの収縮能
力も劣ってしまう。ポリマーのT80−T20が上記の
ように特定の狭い範囲にあることは、ポリマーの分子量
分布がより均一であることを意味している。この条件範
囲は、プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体を
後述のメタロセン触媒で重合すると得られるが、後述の
チーグラー系触媒で重合すると、場合により、上記範囲
に適合しないこともある。この様な場合には、n−ヘキ
サン、n−ヘプタンなどの不活性溶媒を用いた洗浄など
の後処理を行い、低分子量成分を取り除くことによって
上記範囲に調整することができる。
【0021】ここで、上記温度上昇溶離分別(TRE
F)とは、不活性担体の存在下に一定高温下でポリマー
を完全に溶解させた後に冷却し、該不活性担体表面に薄
いポリマー層を生成させ、次に、温度を連続又は段階的
に昇温して、溶出した成分を回収し、その濃度を連続的
に検出して、その溶出量と溶出温度によって描かれるグ
ラフ(溶出曲線)により、ポリマーの組成分布を測定す
る方法である。温度上昇溶離分別(TREF)の測定の
詳細については、Journal of Applie
d Polymer Science第26巻 第42
17〜4231頁(1981年)に記載されている。
【0022】本発明で用いるプロピレン・α−オレフィ
ンランダム共重合体の製造方法は、上記の特性を有する
共重合体を製造できれば、とくに制限はないが、メタロ
セン触媒又はチーグラー系触媒を用いて重合する方法が
好ましい。
【0023】メタロセン触媒を用いる重合方法として
は、次のような方法が好ましい。メタロセン触媒として
は、チタン、ジルコニウム、ハフニウム等の周期律表第
4〜6族遷移金属化合物と、シクロペンタジエニル基あ
るいはシクロペンタジエニル誘導体の基を有する有機化
合物との錯体を使用することができる。
【0024】シクロペンタジエニル誘導体の基として
は、ペンタメチルシクロペンタジエニル等のアルキル置
換体基、あるいは2以上の置換基が結合して飽和もしく
は不飽和の環状置換基を構成した基を使用することがで
き、代表的にはインデニル基、フルオレニル基、アズレ
ニル基、あるいはこれらの部分水素添加物を挙げること
ができる。また、複数のシクロペンタジエニル基がアル
キレン基、シリレン基、ゲルミレン基等で結合したもの
も好ましく用いられる。
【0025】具体的な化合物を例示すると、ジメチルシ
リレンビス{1,1’−(2−メチル−4−フェニル−
4H−アズレニル)}ジルコニウムジクロリド、ジメチ
ルシリレンビス[1,1’−{2−メチル−4−(4−
クロロフェニル)−4H−アズレニル}]ジルコニウム
ジクロリド、ジメチルシリレンビス[1,1’−{2−
メチル−4−(4−クロロ−2−ナフチル)−4H−ア
ズレニル}]ジルコニウムジクロリド、ジメチルゲルミ
レンビス{1,1’−(2−メチル−4−フェニル−4
H−アズレニル)}ジルコニウムジクロリド、ジメチル
ゲルミレンビス[1,1’−{2−メチル−4−(4−
クロロフェニル)−4H−アズレニル}]ジルコニウム
ジクロリド、ジメチルゲルミレンビス{1,1’−(2
−エチル−4−フェニル−4H−アズレニル)}ジルコ
ニウムジクロリドなどが挙げられる。
【0026】また、水素添加物としては、メチレンビス
{1,1’−(2−メチル−4−フェニルヘキサヒドロ
アズレニル)}ジルコニウムジクロリド、メチレンビス
[1,1’−{2−メチル−4−(4−クロロフェニ
ル)ヘキサヒドロアズレニル}]ジルコニウムジクロリ
ド、メチレンビス[1,1’−{2−メチル−4−(4
−クロロ−2−ナフチル)ヘキサヒドロアズレニル}]
ジルコニウムジクロリド、メチレンビス{1,1’−
(2−エチル−4−フェニルヘキサヒドロアズレニ
ル)}ジルコニウムジクロリド、メチレンビス[1,
1’−{2−エチル−4−(4−クロロフェニル)ヘキ
サヒドロアズレニル}]ジルコニウムジクロリドなどが
挙げられる。
【0027】また、これらの化合物のクロリドの一方あ
るいは両方が臭素、ヨウ素、水素、メチルフェニル、ベ
ンジル、アルコキシ、ジメチルアミド、ジエチルアミド
等に代わった化合物も例示することができる。さらに、
上記のジルコニウムの代わりに、チタン、ハフニウム等
に代わった化合物も例示することができる。
【0028】助触媒としては、アルミニウムオキシ化合
物、メタロセン化合物と反応してメタロセン化合物成分
をカチオンに変換することが可能なイオン性化合物もし
くはルイス酸、固体酸、あるいは、イオン交換性層状珪
酸塩からなる群より選ばれた少なくとも1種の化合物が
用いられる。また、必要に応じてこれら化合物と共に有
機アルミニウム化合物を添加することができる。
【0029】アルミニウムオキシ化合物としては、メチ
ルアルモキサン、エチルアルモキサン、プロピルアルモ
キサン、ブチルアルモキサン、イソブチルアルモキサ
ン、メチルエチルアルモキサン、メチルブチルアルモキ
サン、メチルイソブチルアルモキサン等が例示される。
また、トリアルキルアルミニウムとアルキルボロン酸と
の反応物を使用することもできる。例えば、トリメチル
アルミニウムとメチルボロン酸の2:1の反応物、トリ
イソブチルアルミニウムとメチルボロン酸の2:1反応
物、トリメチルアルミニウムとトリイソブチルアルミニ
ウムとメチルボロン酸の1:1:1反応物、トリエチル
アルミニウムとブチルボロン酸の2:1反応物などであ
る。
【0030】イオン交換性層状珪酸塩としては、モンモ
リロナイト、ザウコナイト、バイデライト、ノントロナ
イト、サポナイト、ヘクトライト、スチーブンサイト、
ベントナイト、テニオライト等のスメクタイト族、バー
ミキュライト族、雲母族などの珪酸酸塩が用いられる。
これらのケイ酸塩は化学処理を施したものであることが
好ましい。ここで化学処理とは、表面に付着している不
純物を除去する表面処理と層状ケイ酸塩の結晶構造、化
学組成に影響を与える処理のいずれをも用いることがで
きる。具体的には、(イ)酸処理、(ロ)アルカリ処
理、(ハ)塩類処理、(ニ)有機物処理等が挙げられ
る。これらの処理は、表面の不純物を取り除く、層間の
陽イオンを交換する、結晶構造中のAl、Fe、Mg等
の陽イオンを溶出させ、その結果、イオン複合体、分子
複合体、有機誘導体等を形成し、表面積や層間距離、固
体酸性度等を変えることができる。これらの処理は単独
で行ってもよいし、2つ以上の処理を組み合わせてもよ
い。
【0031】また、必要に応じて、これら化合物と共に
トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、ジエチルアルミニウムクロリド等の有機アルミニウ
ム化合物を使用してもよい。
【0032】重合法としては、上記触媒の存在下、不活
性溶媒を用いたスラリー法、実質的に溶媒を用いない気
相法や溶液法、あるいは重合モノマーを溶媒とするバル
ク重合法等が挙げられる。
【0033】チーグラー系触媒による重合としては、次
のような方法が好ましい。チーグラー系触媒によるプロ
ピレン・α−オレフィンランダム共重合体は、マグネシ
ウム、チタン、ハロゲン、及び電子供与体化合物を必須
成分とする固体触媒成分と有機アルミニウム化合物との
組み合わせ触媒を用いて通常の重合法により得ることが
できる。
【0034】チーグラー系触媒におけるマグネシウム化
合物としては、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、
沃化マグネシウム等のジハロゲン化マグネシウム、ジエ
トキシマグネシウム、炭酸マグネシウム、ブチルマグネ
シウムクロライド、ジブチルマグネシウム、酸化マグネ
シウム、金属マグネシウム等を使用することができる。
これらの中でも塩化マグネシウムを用いることが好まし
い。特に実質的に無水のものを使用することが望まし
い。
【0035】チタン化合物としては、三価又は四価のチ
タンのハロゲン化合物が代表的である。好ましいチタン
のハロゲン化化合物は、一般式Ti(OR
4−n(RはC〜C10の炭化水素残基、Xはハロ
ゲン)で示されるような化合物のうちn=0、1又は2
の四価のハロゲン化チタン化合物である。具体的にはT
iC1、Ti(OBu)C1、Ti(OBu)
等を例示することができるが、特に好ましいのはT
iC1、Ti(OBu)C1(式中の「OBu」は
ブトキシ基を示す)などのテトラハロゲン化チタンやモ
ノアルコキシトリハロゲン化チタン化合物である。な
お、上記一般式において、n=4のTi(OBu)
用いることができる。
【0036】電子供与体化合物としては、アルコール
類、カルボン酸エステル、有機珪素化合物、エーテル類
等を挙げることができるが、好ましくは、炭素数1〜1
0のアルコール類や、炭素数1〜10の脂肪族カルボン
酸のエステル、炭素数2〜14の脂肪族ジカルボン酸の
エステル、炭素数7〜20の芳香族カルボン酸のエステ
ル等の有機酸エステル、一般式R 3−nSi(O
(ここで、Rは分岐鎖状炭化水素基を、R
はRと同一か若しくは異なる炭化水素基を、R は炭
化水素基を、nは2≦n≦3の数を示す)で表わされる
有機珪素化合物、炭素数2〜20のエーテル類等を挙げ
ることができる。
【0037】具体的には、(イ)メチルアルコール、エ
チルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコー
ル等のアルコール類、(ロ)アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸プロピル、メタクリル酸ブチル等の脂肪族カルボン酸
エステル類、(ハ)蓚酸エチル、マロン酸メチル、琥珀
酸ジエチル、琥珀酸ジブチル、メチル琥珀酸ジエチル、
α−メチルグルタル酸ジイソブチル、マロン酸ジエチ
ル、メチルマロン酸ジブチル、エチルマロン酸ジエチ
ル、イソプロピルマロン酸ジエチル、ブチルマロン酸ジ
エチル、フェニルマロン酸ジエチル、ジエチルマロン酸
ジエチル、アリルマロン酸ジエチル、ジイソブチルマロ
ン酸ジエチル、ジノルマルブチルマロン酸ジエチル、マ
レイン酸ジメチル、マレイン酸モノオクチル、マレイン
酸ジオクチル、マレイン酸ジブチル、ブチルマレイン酸
ジブチル、ブチルマレイン酸ジエチル、β−メチルグル
タル酸ジイソプロピル、エチルコハク酸ジアルリル、フ
マル酸ジ−2−エチルへキシル、イタコン酸ジエチル、
イタコン酸ジブチル、シトラコン酸ジオクチル、シトラ
コン酸ジメチル、1,2−シクロヘキサンカルボン酸ジ
エチル、1,2−シクロヘキサンカルボン酸ジイソブチ
ル、テトラヒドロフタル酸ジエチル、ナジック酸ジエチ
ル等の脂肪族ポリカルボン酸エステル、(ニ)安息香酸
メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息香酸
ブチル、トルイル酸メチル、トルイル酸エチル、アニス
酸メチル、アニス酸エチル、桂皮酸メチル等の芳香族モ
ノカルボン酸エステル類、(ホ)フタル酸モノエチル、
フタル酸ジメチル、フタル酸メチルエチル、フタル酸モ
ノイソブチル、フタル酸モノノルマルブチル、フタル酸
ジエチル、フタル酸エチルイソブチル、フタル酸エチル
ノルマルブチル、フタル酸ジn−プロピル、フタル酸ジ
イソプロピル、フタル酸ジn−ブチル、フタル酸ジイソ
ブチル、フタル酸ジn−へプチル、フタル酸ジ2−エチ
ルヘキシル、フタル酸ジn−オクチル、フタル酸ジネオ
ペンチル、フタル酸ジデシル、フタル酸ベンジルブチ
ル、フタル酸ジフェニル等の芳香族ジカルボン酸エステ
ル類、(へ)(CHCSi(CH)(OC
、(CHCSi(CH(CH(O
CH、(CHCSi(CH)(OC
、(CCSi(CH)(OCH
、((CH)CH)Si(OCH
(CH)(C)CHSi(CH)(OC
、((CH)CHCHSi(OC
、(C)(CHCSi(CH
(OCH 、(C)(CHCSi(C
)(OC、(CH CSi(OCH
、(CHCSi(OC、(C
CSi(OC、(CH(C
)CHSi(OCH、(C)(C
CSi(OCの有機珪素化合物類、
(ト)エチルエーテル、ブチルエーテル、テトラヒドロ
フラン、2,2’−ジメトキシ−1,1’−ビナフタレ
ン、1,3−ジメトキシプロパン、2,2’−ジメチル
−1,3’−ジメトキシプロパン、2,2’−ジイソプ
ロピル−1,3’−ジメトキシプロパン、2−イソプロ
ピル−2−イソブチル−1,3−ジメトキシプロパン等
のエーテル類を挙げることができる。これらの中でも有
機酸エステル類、中でも芳香族モノカルボン酸エステル
類、特に安息香酸エステル類を使用することが好まし
い。
【0038】上記担持型固体触媒成分の調製にあたり、
ハロゲン化マグネシウムは予め予備処理されたものであ
ることが望ましい。該予備処理は従来公知の各種方法に
より行なうことができる。
【0039】予備処理された塩化マグネシウムとハロゲ
ン化チタンと電子供与体化合物との接触は、ハロゲン化
チタンと電子供与体化合物との錯体を形成させてから、
この錯体と塩化マグネシウムとを接触させることによっ
ても、また塩化マグネシウムとハロゲン化チタンとを接
触させてから、電子供与体化合物と接触させることによ
っても、塩化マグネシウムと電子供与体化合物を接触さ
せてからハロゲン化チタンと接触させることによっても
良い。接触の方法としては、ボールミル、振動ミル等の
粉砕接触でも良いし、或いはハロゲン化チタンの液相中
に塩化マグネシウム又は塩化マグネシウムの電子供与体
化合物処理物を添加しても良い。上記触媒成分である三
成分ないし四成分を接触させた後、或いは各成分接触の
中間段階で、不活性溶媒による洗浄を行なっても良い。
このようにして生成したチタン含有担持型固体触媒成分
のハロゲン化チタン含有量は1〜20重量%、ハロゲン
化マグネシウムの含有量は50〜98重量%、電子供与
化合物とハロゲン化チタンのモル比は0.05〜2.0
程度である。
【0040】上記で得た固体触媒成分との共触媒として
用いる有機アルミニウム化合物としては、一般式AlR
3−n(ここで、Rは炭素数1〜12の炭化水素残
基、Xはハロゲン又はアルコキシ基、nは0<n≦3を
示す)で表わされるものが好適である。このような有機
アルミニウム化合物は、具体的には、例えば、トリエチ
ルアルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、ト
リ−n−ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニ
ウム、トリ−n−へキシルアルミニウム、トリイソへキ
シルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、ジエチ
ルアルミニウムハイドライド、ジイソブチルアルミニウ
ムハイドライド、ジエチルアルミニウムモノクロライ
ド、ジエチルアルミニウムセスキクロライド、ジエチル
アルミニウムモノエトキシサイド等である。勿論、これ
らの有機アルミニウム化合物を2種以上併用することも
できる。有機アルミニウム化合物と担持型固体触媒成分
の使用比率は広範囲に変えることができるが、一般に、
担持型固体触媒成分中に含まれるチタン原子当たり1〜
1,000、好ましくは10〜500(モル比)の割合
で有機アルミニウム化合物を使用することができる。
【0041】上記固体触媒成分と有機アルミニウム触媒
系には、必要に応じて、電子供与体化合物を添加するこ
ともできる。上記電子供与体化合物としては、前記担持
型固体触媒成分に含有される電子供与体化合物と同様の
ものを挙げることができる。これら電子供与体化合物の
中では、前記有機珪素化合物を用いることが好ましい。
電子供与体化合物を添加する際の添加量は、有機アルミ
ニウム化合物に対するモル比で、通常0.01〜1、好
ましくは0.02〜0.5である。
【0042】このチーグラー系触媒を用いて、プロピレ
ン・α−オレフィンランダム共重合体の重合は、プロピ
レンとα−オレフィンとを混合接触させることにより行
われる。重合様式は、触媒成分と各モノマーが効率よく
接触するならば、あらゆる様式の方法を採用することが
できる。具体的には、不活性溶媒を用いるスラリー法、
不活性溶媒を実質的に用いずプロピレンを溶媒として用
いるバルク法、溶液法あるいは実質的に液体溶媒を用い
ず各モノマーを実質的にガス状に保つ気相法を採用する
ことができる。また、連続重合、回分式重合のいずれを
用いてもよい。重合条件としては、重合反応温度は、常
温〜200℃、好ましくは30〜150℃、さらに好ま
しくは50〜90℃、重合反応圧力は、常圧〜50kg
/cmGの条件下で行なわれる。また、重合時のMF
Rの調整は、水素を分子量調節剤として使用することに
よって行なわれる。
【0043】本発明で用いるプロピレン・α−オレフィ
ンランダム共重合体より不織布を成形する際には、本発
明の目的が損なわれない範囲で、各種添加剤、例えば、
耐熱安定剤、酸化防止剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、
結晶造核剤、透明化剤、中和剤(金属石鹸、ハイドロタ
ルサイト類、リチウムアルミニウム複合水酸化物塩、ケ
イ酸塩、金属酸化物、金属水酸化物)、滑剤、分散剤、
難燃剤、銅害防止剤、帯電防止剤、スリップ剤、抗ブロ
ッキング剤、防曇剤、顔料、染料、着色剤、無臭化剤、
脱臭剤、抗菌剤、蛍光増白剤、吸湿剤、親水化剤、撥水
剤、発泡剤、発泡助剤、架橋剤、架橋助剤、艶消し剤、
エポキシ安定剤、可塑剤、導電剤、生分解材、遠赤外線
吸収剤、充填剤、エラストマーなどを配合することがで
きる。また、本発明の目的が損なわれない範囲で、他の
樹脂成分等を配合することもできる。繊維不織布成形材
料は、プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体
と、必要に応じて、上記の各種添加剤、さらに他の樹脂
成分等をドライブレンドの状態あるいは溶融混練機を用
いて180〜350℃で加熱溶融混練し、粒状に裁断さ
れたペレットの状態で提供される。
【0044】本発明の不織布は、上述の繊維不織布成形
材料から得られ、その目付量は、5〜150g/m
あり、好ましくは10〜100g/mである。目付量
をこの範囲にすることにより、保温性、保冷性及び経済
的に好ましい不織布が得られる。不織布の目付量が5g
/m未満では、保温性、保冷性に乏しく、150g/
を超えると加工性が悪く、取り扱い性、経済性が悪
い。
【0045】本発明の不織布の成形方法は、特に限定さ
れるものではなく、公知の製造方法による不織布でよ
く、例えば、スパンボンド法により製造される不織布、
メルトブローン法により製造される不織布、フラッシュ
紡糸法により製造される不織布、フィルム延伸方式によ
り製造される不織布、更に、フィルムから不織布を製造
する場合、フィルムに発泡剤を混入し、溶融、押し出
し、高ドラフト(延伸)して発泡(バースト)させた極
細な網目状の連続繊維シートをベースとした不織布、高
延伸してスプリット化したフィルム・スプリット方式で
得られる不織布、溶融紡糸法で紡糸、延伸後カットされ
たステープル・ファイバーをカード法、水流交絡法、エ
アレイド法、抄紙法等でウエブとした後、このウエブを
構成する繊維同士の点接着を熱エンボスロール等により
行って得られる不織布等を使用できる。なお、不織布は
単層での使用だけでなく、積層体、例えば、スパンボン
ド法不織布/メルトブローン法不織布との積層体、ある
いはフィルムとの積層体としても使用できる。
【0046】不織布を成形する際、構成繊維は、単一、
芯鞘複合繊維、あるいはサイドバイサイド複合繊維であ
っても良く、複合繊維の場合は、上記プロピレン・α−
オレフィンランダム共重合体からの繊維がどちらかの繊
維の1成分として含まれていれば良い。
【0047】本発明の不織布の125℃における面積収
縮率は、30%以上が好ましく、より好ましくは35%
以上である。125℃における面積収縮率が30%未満
であると容器を熱収縮させて包装することができず好ま
しくない。
【0048】本発明の不織布は、不織布強度と風合い並
びに伸縮性に優れ、紙、ガラス、アルミニウム、スチー
ル等の金属、ポリオレフィン、ポリエステル等のプラス
チックを原材料として形成された容器、特にボトル容器
等の包装に用いることができる。包装方法としては、特
に限定されないが、熱シールにより封緘した後、オーブ
ン加熱機等により熱収縮させる方法が好ましい。
【0049】また、ポリエステル容器であるペットボト
ル等への収縮性不織布ラベルの包装方法としては、熱オ
ーブン中での熱処理の外、シュリンクラベル用ユニット
(例えば、(株)九州日昌製熱小型ユニット「ライスタ
ー・ホットエアーシステム」)などを利用することがで
きる。本発明で用いるプロピレン・α−オレフィンラン
ダム共重合体は、融点が130℃以下であるので、その
不織布を用いると熱処理時に熱履歴によるボトルの変形
をおこさせることなくペットボトルを包装できる。
【0050】上記の用にして得られた容器包装用不織布
は、容器の破損保護及び著しく保温、保冷、結露防止効
果の機能を発揮する。さらに、該包装用不織布を用いる
ことにより、高級感のある包装基布、特に食品及び飲料
容器の包装材、溶剤、医薬品容器の包装材として適した
包装基布として使用することができる。
【0051】
【実施例】本発明を以下に実施例を示して具体的に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り下記の実施例
に限定されるものではない。なお、実施例、比較例で用
いた物性等の測定方法は、以下の通りである。
【0052】(1)MFR:JIS−K6921−2附
属書に準拠し測定した。(条件:温度/230℃、荷重
21.18N)
【0053】(2)融解ピーク温度(Tm):パーキン
エルマー社製の示差走査熱量計(DSC)を用い、サン
プル量10mgを採り、200℃で5分間保持した後、
40℃まで10℃/分の降温速度で結晶化させ、更に1
0℃/分の昇温速度で融解させたときに描かれる曲線の
ピーク位置を、融解ピーク温度Tm(℃)とした。
【0054】(3)Mw/Mn:ゲル・パーミエーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)により測定した重量平
均分子量Mwと数平均分子量Mnとの比(Mw/Mn)
を求めた。測定条件は次の通りである。 装置:ウオーターズ社製GPC 150C型 カラム:昭和電工社製AD80M/S 3本 測定温度:140℃ 濃度:20mg/10ml 溶媒:オルソジクロロベンゼン
【0055】(4)T80−T20:温度上昇溶離分別
(TREF)によって溶出曲線を得るには、カラムを装
着したクロス分別装置に、ポリマーを溶媒に140℃で
完全に溶解させて、供給した後に所定の冷却速度で0℃
まで冷却し、不活性担体表面に薄いポリマー層を形成さ
せた後に、所定の速度(15℃/時間)で昇温して、そ
の温度までに溶出したポリマー量を連続的に測定し、そ
の溶出量と溶出温度との関係を表す曲線を画いた。不活
性担体表面に形成させた薄いポリマー層からの全溶出成
分に対しの20重量%が溶出される温度をT20、80
重量%が溶出される温度をT80とし、T80とT20
の温度差をT80−T20とした。測定条件は次の通り
である。 装置:三菱化学(株)製 CFC T150A型 溶媒:オルソジクロルベンゼン 測定濃度:4mg/ml カラム:昭和電工(株)製 AD80M/S カラムサイズ 0.46mm径×15cm 不活性担体 ガラスビーズ(0.1mm径) 冷却速度:100℃/120分
【0056】(5)不織布の面積収縮率:幅25mm×
長さ100mmに切り取った不織布を125℃に設定し
たギヤオーブン中で1分間処理した後の面積を測定し、
次式より面積収縮率(%)を求めた。 面積収縮率=(熱処理後の不織布面積)/(熱処理前の
不織布面積)×100
【0057】(6)ボトル密着性:包装する容器ボトル
と不織布が隙間無く密着しているかどうかを下記の基準
で判断した。 ◎:不織布包装容器を手に持って、包装がずれない状
態。 ○:手に持つと、わずかにずれるが使用上の問題はない
もの。 ×:手に持つと、不織布が大きくずれて使用上の問題あ
るもの。
【0058】(7)不織布の風合い:幅100mm×長
さ100mmの大きさの不織布を用いて風合い(感触と
伸縮性)を10人のモニターにより評価した。モニター
各人が、不織布の感触のソフトさと伸縮性の有無から、
不織布の風合いの善し悪しを判定し、10人のモニター
の内「風合いが良い」と評価した人数を合計して下記の
総合判定を行った。 ○:モニター10人中、風合いが良いと感じた人数が8
人以上 △:モニター10人中、風合いが良いと感じた人数が4
〜7人 ×:モニター10人中、風合いが良いと感じた人数が3
人以下
【0059】(8)保温性:不織布で包装された350
mlのアルミ製ボトルに80℃の飲料水を約340g注
入した後に5分おきに温度計でボトル内の飲料水温度を
測定した。なお、測定時のボトルヘッド部位のキャップ
は取り外した状態で測定した。その結果を下記の基準で
判断した。 ◎:10分後の温度低下が8℃未満 ○:10分後の温度低下が8℃以上15℃未満 △:10分後の温度低下が15℃以上
【0060】(9)結露防止性:不織布で包装された3
50mlのアルミ製ボトルに約20℃の飲料水を約34
0g注入した後に約4℃に設定された冷蔵庫に約3時間
保管した後に、冷蔵庫から取り出し、ボトル外の結露状
態を下記の基準で判断した。 ◎:手で包装部分を持った時に結露がなく、ドライな感
じ ○:手で包装部分を持った時にほとんど結露がない △:手で包装部分を持った時にやや結露があり、持った
時に手が濡れる
【0061】実施例1 メタロセン触媒を使用して重合した融点が128℃、M
FRが25g/10分、分子量分布が3.0、エチレン
含有量が2.8モル%、T80−T20が6.0℃のプ
ロピレン・エチレンランダム共重合体を原料として、ス
パンボンド法により目付量15g/mのスパンボンド
不織布を得た。得られた不織布は、125℃設定のオー
ブン中での1分間処理後の面積収縮率は36%であっ
た。この不織布をアルミ製ボトル350ml容器の円周
上に巻き包装した後に、125℃に加熱調整した熱オー
ブン中に約1分間放置した後、容器を取り出した。この
熱処理後の包装した不織布は、アルミ製ボトルにきれい
に密着包装され、風合いも良く、見栄えも良いものであ
った。さらに、保温性及び結露防止性を測定した。その
結果を表1に示す。
【0062】実施例2 メタロセン触媒を使用して重合した融点が128℃、M
FRが25g/10分、分子量分布が3.0、エチレン
含有量が2.8モル%、T80−T20が6.0℃のプ
ロピレン・エチレンランダム共重合体を原料として、ス
パンボンド法により目付量20g/mのスパンボンド
不織布を得た。得られた不織布は、125℃設定のオー
ブン中での1分間処理後の面積収縮率は36%であっ
た。この不織布をアルミ製ボトル350ml容器の円周
上に巻き包装した後に、125℃に加熱調整した熱オー
ブン中に約1分間放置した後、容器を取り出した。この
熱処理後の包装した不織布は、アルミ製ボトルにきれい
に密着包装され風合いも良く、見栄えも良いものであっ
た。さらに、保温性及び結露防止性を測定した。その結
果を表1に示す。
【0063】実施例3 メタロセン触媒を使用して重合した融点が128℃、M
FRが25g/10分、分子量分布が3.0、エチレン
含有量が2.8モル%、T80−T20が6.0℃のプ
ロピレン・エチレンランダム共重合体を原料として、ス
パンボンド法により目付量40g/mのスパンボンド
不織布を得た。得られた不織布は125℃設定のオーブ
ン中での1分間処理後の面積収縮率は36%であった。
この不織布をアルミ製ボトル350ml容器の円周上に
巻き包装した後に、125℃に加熱調整した熱オーブン
中に約1分間放置した後、容器を取り出した。この熱処
理後の包装した不織布は、アルミ製ボトルにきれいに密
着包装され風合いも良く、見栄えも良いものであった。
さらに、保温性及び結露防止性を測定した。その結果を
表1に示す。
【0064】実施例4 メタロセン触媒を使用して重合した融点が128℃、M
FRが25g/10分、分子量分布が3.0、エチレン
含有量が2.8モル%、T80−T20が6.0℃のプ
ロピレン・エチレンランダム共重合体を原料として、ス
パンボンド法により目付量20g/mのスパンボンド
不織布を得た。得られた不織布は125℃設定のオーブ
ン中での1分間処理後の面積収縮率は36%であった。
この不織布をポリエチレンテレフタレート樹脂を延伸ブ
ロー後、結晶化させたペット製ボトル350ml容器の
円周上に巻き包装した後に、125℃に加熱調整した熱
オーブン中に約1分間放置した後、容器を取り出した。
この熱処理後の包装した不織布は、ペットボトルにきれ
いに密着包装され風合いも良く、見栄えも良いものであ
った。さらに、保温性及び結露防止性を測定した。その
結果を表1に示す。
【0065】実施例5 チーグラー系触媒を使用して重合した融点が130℃、
MFRが25g/10分、分子量分布が3.0、エチレ
ン含有量が6.1モル%、T80−T20が10.0℃
のプロピレン・エチレンランダム共重合体を原料とし
て、スパンボンド法により目付量20g/mのスパン
ボンド不織布を得た。得られた不織布は125℃設定の
オーブン中での1分間処理後の面積収縮率は30%であ
った。この不織布をアルミ製ボトル350ml容器の円
周上に巻き包装した後に、128℃に加熱調整した熱オ
ーブン中に約1分間放置した後、容器を取り出した。こ
の熱処理後の包装した不織布は、アルミ製ボトルにきれ
いに密着包装され風合いは良好であった。さらに、保温
性及び結露防止性を測定した。その結果を表1に示す。
【0066】比較例1 チーグラー系触媒を使用して重合した融点が160℃、
MFRが25g/10分、分子量分布が3.0、T80
−T20が7.0℃のホモポリプロピレン重合体を原料
として、スパンボンド法により目付量20g/mのス
パンボンド不織布を得た。得られた不織布は125℃設
定のオーブン中での1分間処理後の面積収縮率は3%で
あった。この不織布をアルミ製ボトル350ml容器の
円周上に巻き包装した後に、125℃に加熱調整した熱
オーブン中に約1分間放置した後、容器を取り出した。
さらに、保温性及び結露防止性を測定した。その結果を
表1に示す。この熱処理後の包装した不織布は、アルミ
製ボトルにきれいに密着せず、保温性、結露防止性は劣
り、風合いも堅く、見栄えも悪く包装材としては不適当
なものであった。
【0067】
【表1】
【0068】表1から明らかなように、結露防止効果と
しては、本発明の不織布で包装されない部分は結露した
が、本発明の不織布で包装された実施例1〜5では包装
部分での結露が無いことが判明した。なお、包装状態の
悪い比較例1では部分的に結露する場所もあり、包装す
る形態によって、差のあることが確認された。結露した
部分は、水濡れでぬるぬる感があり、不快感があるが本
発明の不織布で包装された部分は水濡れがなく手触りは
良好であった。
【0069】実施例6 実施例2で用いた不織布で包装したアルミ製ボトルにお
ける保温性を5分毎の経過時間とボトル内温度の変化と
して測定し、不織布を巻き付けなかった場合と対比して
表2に示した。また、その際のハンドリング性としての
効果を表2に示した。なお、ボトルヘッド部のキャップ
は取り外した状態で評価した。
【0070】
【表2】
【0071】表2より明らかなように、不織布包装なし
(保温材なし)でのケースに比べると15分後の温度が
不織布包装あり(保温材あり)では70℃、不織布包装
なし(保温材なし)では56℃と14℃の差がでること
が確認され、不織布包装の効果によって、かなり長時間
に渡り、保温効果のでることが確認された。また、不織
布で包装されたアルミ製ボトルの不織布部分は手で持て
る熱さになるが、不織布包装のないアルミ製ボトルでは
素手ではとても持てないほどの熱さ(火傷するほどの)
であった。このことは、不織布の包装によって、飲料水
の保温性効果と保温時におけるボトルの取り扱い時にお
ける手の火傷の心配がなくなり、安全上も効果のあるこ
とが確認された。
【0072】
【発明の効果】本発明の容器包装用不織布は、特定のプ
ロピレン・α−オレフィンランダム共重合体を用いてい
るので、容器の破損保護及び著しく保温、保冷、結露防
止効果出る不織布である。また、本発明の包装用不織布
を用いることで、高級感のある包装基布、特に食品及び
飲料容器の包装材、溶剤、医薬品容器の包装材として適
した包装基布として使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 淳一 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3番1号 日 本ポリケム株式会社材料開発センター内 Fターム(参考) 3E067 AB01 AB81 AB99 CA18 FA01 FB01 GD09 GD10 3E086 AA22 AB03 AC22 AD16 BA02 BA15 BA19 BB37 BB61 BB67 BB84 BB85 BB90 CA40 DA08 4B002 AA01 BA21 BA59 CA31 4L047 AA14 AB10 BA08 BA23 CB10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記特性(1)〜(4)を有するプロピ
    レン・α−オレフィンランダム共重合体を含有する繊維
    からなり、目付量が5〜150g/mである不織布か
    らなることを特徴とする容器包装用不織布。 特性(1):MFRが10〜100g/10分 特性(2):Tmが130℃以下 特性(3):重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
    (Mn)との比(Mw/Mn)が4以下 特性(4):α−オレフィン含有量が2〜23モル% (但し、MFRはJIS−K6921による230℃、
    21.18Nでのメルトフローレート、Tmは示差走査
    熱量計(DSC)によって得られる融解曲線のピーク温
    度をそれぞれ示す。)
  2. 【請求項2】 プロピレン・α−オレフィンランダム共
    重合体が、さらに下記特性(5)を有することを特徴と
    する請求項1に記載の容器包装用不織布。特性(5):
    80−T20が10℃以下(但し、T80は温度上昇
    溶離分離(TREF)によって得られる溶出曲線におい
    て80重量%が溶出する温度、T20はTREFによっ
    て得られる溶出曲線において20重量%が溶出する温度
    をそれぞれ示す。)
  3. 【請求項3】 プロピレン・α−オレフィンランダム共
    重合体のα−オレフィンがエチレンであり、その含有量
    が2〜15モル%であることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の容器包装用不織布。
  4. 【請求項4】 プロピレン・α−オレフィンランダム共
    重合体が、メタロセン触媒を使用して重合された共重合
    体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の容器包装用不織布。
  5. 【請求項5】 プロピレン・α−オレフィンランダム共
    重合体が、チーグラー系触媒を使用して重合された共重
    合体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の容器包装用不織布。
  6. 【請求項6】 不織布の125℃における面積収縮率が
    30%以上であることを特徴とする請求項1〜5のいず
    れか1項に記載の容器包装用不織布。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の容
    器包装用不織布を、熱シールにより封緘した後、熱収縮
    させて包装することを特徴とする容器の包装方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の包装方法により包装さ
    れた包装容器。
  9. 【請求項9】 容器が紙、ガラス、アルミニウム、スチ
    ール、プラスチックを原材料として作られたものである
    ことを特徴とする請求項8に記載の包装容器。
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