JP2003089956A - 容器包装用不織布 - Google Patents
容器包装用不織布Info
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Abstract
更に、風合いがソフトで容器の破損保護機能や内容物の
保温、保冷、結露防止の機能を新たに付与した不織布製
包装材料の提供。 【解決手段】 MFRが10〜100g/10分、Tm
が130℃以下、重量平均分子量(Mw)と数平均分子
量(Mn)との比(Mw/Mn)が4以下、α−オレフ
ィン含有量が2〜23モル%のプロピレン・α−オレフ
ィンランダム共重合体を含有する繊維からなり、目付量
が5〜150g/m2である不織布からなることを特徴
とする容器包装用不織布、該不織布を用いた包装方法及
び該不織布で包装された包装容器。
Description
布、該不織布を用いた包装方法、及び該不織布を用いた
包装容器に関し、詳しくは、融点近傍の温度で加熱処理
して容器の包装を行い容器の外観保護、容器の内容物の
保温、保冷に機能する食品容器(飲料水、アルコール飲
料、お茶など)や医薬品の容器、その他産業用容器の包
装用不織布、該不織布を用いた包装方法、及び該不織布
を用いた包装容器に関する。
ートなどは周知であり、例えば、紙、フィルムは飲料水
ボトルの商品名、内容物の表示などの記載及びデザイン
の表示のために、主として用いられ、内容物表示に対し
ての機能を果たしてきた。しかし、紙は、印刷適正に優
れているが強度は小さく、フィルムおよびシートは、強
度は十分あるが風合いが悪く高級感に乏しくそれぞれ一
長一短があるという問題点を有していた。
点を解決し、紙、フィルム、シートなどと同等の表示機
能があり、更に、風合いがソフトで容器の破損保護機能
や内容物の保温、保冷、結露防止の機能を新たに付与し
た新しい不織布製包装材料の提供を目的とする。
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の性状を
有するプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体を
少なくとも不織布の構成繊維の1部分とした特定の目付
量けを有する不織布よりなる包装材で容器を包装する
と、紙、フィルム、シートなどの表示機能の他に更に、
風合いがソフトで容器の破損保護機能や内容物の保温、
保冷、結露防止の機能を新たに付与した包装材料が得ら
れることを見出し、本発明を完成した。
下記特性(1)〜(4)を有するプロピレン・α−オレ
フィンランダム共重合体を含有する繊維からなり、目付
量が5〜150g/m2である不織布からなることを特
徴とする容器包装用不織布が提供される。 特性(1):MFRが10〜100g/10分 特性(2):Tmが130℃以下 特性(3):重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)との比(Mw/Mn)が4以下 特性(4):α−オレフィン含有量が2〜23モル% (但し、MFRはJIS−K6921による230℃、
21.18Nでのメルトフローレート、Tmは示差走査
熱量計(DSC)によって得られる融解曲線のピーク温
度をそれぞれ示す。)
の発明に記載のプロピレン・α−オレフィンランダム共
重合体が、さらに下記特性(5)を有することを特徴と
する容器包装用不織布が提供される。 特性(5):T80−T20が10℃以下 (但し、T80は温度上昇溶離分離(TREF)によっ
て得られる溶出曲線において80重量%が溶出する温
度、T20はTREFによって得られる溶出曲線におい
て20重量%が溶出する温度をそれぞれ示す。)
又は2の発明に記載プロピレン・α−オレフィンランダ
ム共重合体のα−オレフィンが、エチレンであり、その
含有量が2〜15モル%であることを特徴とする容器包
装用不織布が提供される。
〜3のいずれかの発明に記載のプロピレン・α−オレフ
ィンランダム共重合体が、メタロセン触媒を使用して重
合された共重合体であることを特徴とする容器包装用不
織布が提供される。
〜3のいずれかの発明に記載のプロピレン・α−オレフ
ィンランダム共重合体が、チーグラー系触媒を使用して
重合された共重合体であることを特徴とする容器包装用
不織布が提供される。
〜5のいずれかの発明に記載の不織布の125℃におけ
る面積収縮率が、30%以上であることを特徴とする容
器包装用不織布が提供される。
〜6のいずれかの発明に記載の容器包装用不織布を、熱
シールにより封緘した後、熱収縮させて包装することを
特徴とする容器の包装方法が提供される。
の発明に記載の包装方法により包装された包装容器が提
供される。
の発明に記載の容器が紙、ガラス、アルミニウム、スチ
ール、プラスチックを原材料として作られたものである
ことを特徴とする包装容器が提供される。
布に用いるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合
体、包装用不織布、容器等について詳細に説明する。
オレフィンランダム共重合体は、プロピレンとα−オレ
フィンの共重合体であって、α−オレフィンとしては、
プロピレンを除く炭素数2〜20のα−オレフィンが挙
げられ、例えば、エチレン、ブテン−1、ペンテン−
1、3−メチル−1−ブテン、ヘキセン−1、3−メチ
ル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、ヘプテ
ン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ドデ
セン−1、テトラデセン−1、ヘキサデセン−1、オク
タデセン−1、エイコセン−1等を例示できる。プロピ
レンと共重合されるα−オレフィンは一種類でも二種類
以上併用してもよい。このうちエチレン、ブテン−1が
好適である。また、本発明で用いるプロピレン・α−オ
レフィンランダム共重合体は、次の特性(1)〜(4)
を有しており、さらに好ましくは特性(5)有してい
る。
−K6921による230℃、21.18Nでのメルト
フローレートの値であるMFRは、5〜100g/10
分であり、好ましくは15〜80g/10分であり、よ
り好ましくは20〜70g/10分である。MFRが上
記範囲未満であると紡糸圧力が高くなりすぎ、高倍率で
延伸が困難となり、繊維径の不均一などの弊害が生じ
る。一方、上記範囲を超えると溶融粘度が小さすぎるた
め、紡糸時にフィラメント群の揺れ発生による糸切れが
顕著となる。ポリマーのMFRを調節するには、例え
ば、重合時の重合温度、重合量、分子量調節剤としての
水素の供給量など適宜調節する方法がとられる。
査熱量計(DSC)で求めた融解曲線のピーク温度(T
m)は、130℃以下であり、好ましくは80〜130
℃であり、より好ましくは100〜130℃であり、さ
らに好ましくは110〜130℃である。Tmが上記範
囲を超えて高い場合、不織布の熱処理を施しても収縮能
力が低いため、伸縮性を発現できず、また、風合いが硬
くなり好ましくない。逆に、上記範囲未満である場合、
紡糸時に固化し難くなることから、生産上好ましくない
こともある。ポリマーのTmを調節するには、通常、重
合時において、コモノマー含有量を適宜調節する方法が
とられる。コモノマーのα−オレフィン含有量が多くな
るとTmは、低下する方向となる。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより求めた
重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比
(Mw/Mn)で表される分子量分布は、4以下であ
り、好ましくは3.8以下、より好ましくは3.5以下
である。Mw/Mnが4を超えると、不織布の延伸が困
難となる結果、繊維径の不均一等の弊害が生じる。Mw
/Mnは、プロピレン−α−オレフィンランダム共重合
体の重合条件により調整することができる。また、重合
後、過酸化物を用いる分子量減成により調整することも
可能である。
オレフィン(コモノマー)含有量は、2〜23モル%で
あり、好ましくは2.5〜10モル%であり、より好ま
しくは3〜8モル%である。特に、コモノマーがエチレ
ンである場合には、2〜15モル%が好ましく、さらに
3〜8モル%が好ましい。コモノマー含有量が上記範囲
未満であると熱処理を施しても不織布の熱収縮率が低
く、伸縮性が付与されない。一方、上記範囲を超えると
紡糸時の固化が遅く、生産性が損なわれるという弊害が
生じる。ポリマー中のα−オレフィン含有量は、重合反
応系へ供給するα−オレフィンの量を制御することによ
り容易に調節することができる。なお、本発明におい
て、α−オレフィン含有量は、フーリエ変換赤外分光光
度計により定量される値である。
(T80−T20) プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体は、温度
上昇溶離分別(TREF:Temperature R
ising Elution Fraction)によ
って得られる溶出曲線において、80重量%が溶出する
温度(T80)と20重量%が溶出する温度(T20)
の差、T80−T20が、10℃以下であり、好ましく
は2〜9℃であり、より好ましくは2〜8℃である。T
80−T 20が10℃を超えると、低融点成分が増加す
るため、構成繊維のべたつき、不織布とした時の表面す
べり特性の悪化、紡糸性能の低下等の弊害が生じる。ま
た、低融点成分に共重合体とすべく導入しているエチレ
ンを多く取られてしまうため、熱をかけたときの収縮能
力も劣ってしまう。ポリマーのT80−T20が上記の
ように特定の狭い範囲にあることは、ポリマーの分子量
分布がより均一であることを意味している。この条件範
囲は、プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体を
後述のメタロセン触媒で重合すると得られるが、後述の
チーグラー系触媒で重合すると、場合により、上記範囲
に適合しないこともある。この様な場合には、n−ヘキ
サン、n−ヘプタンなどの不活性溶媒を用いた洗浄など
の後処理を行い、低分子量成分を取り除くことによって
上記範囲に調整することができる。
F)とは、不活性担体の存在下に一定高温下でポリマー
を完全に溶解させた後に冷却し、該不活性担体表面に薄
いポリマー層を生成させ、次に、温度を連続又は段階的
に昇温して、溶出した成分を回収し、その濃度を連続的
に検出して、その溶出量と溶出温度によって描かれるグ
ラフ(溶出曲線)により、ポリマーの組成分布を測定す
る方法である。温度上昇溶離分別(TREF)の測定の
詳細については、Journal of Applie
d Polymer Science第26巻 第42
17〜4231頁(1981年)に記載されている。
ンランダム共重合体の製造方法は、上記の特性を有する
共重合体を製造できれば、とくに制限はないが、メタロ
セン触媒又はチーグラー系触媒を用いて重合する方法が
好ましい。
は、次のような方法が好ましい。メタロセン触媒として
は、チタン、ジルコニウム、ハフニウム等の周期律表第
4〜6族遷移金属化合物と、シクロペンタジエニル基あ
るいはシクロペンタジエニル誘導体の基を有する有機化
合物との錯体を使用することができる。
は、ペンタメチルシクロペンタジエニル等のアルキル置
換体基、あるいは2以上の置換基が結合して飽和もしく
は不飽和の環状置換基を構成した基を使用することがで
き、代表的にはインデニル基、フルオレニル基、アズレ
ニル基、あるいはこれらの部分水素添加物を挙げること
ができる。また、複数のシクロペンタジエニル基がアル
キレン基、シリレン基、ゲルミレン基等で結合したもの
も好ましく用いられる。
リレンビス{1,1’−(2−メチル−4−フェニル−
4H−アズレニル)}ジルコニウムジクロリド、ジメチ
ルシリレンビス[1,1’−{2−メチル−4−(4−
クロロフェニル)−4H−アズレニル}]ジルコニウム
ジクロリド、ジメチルシリレンビス[1,1’−{2−
メチル−4−(4−クロロ−2−ナフチル)−4H−ア
ズレニル}]ジルコニウムジクロリド、ジメチルゲルミ
レンビス{1,1’−(2−メチル−4−フェニル−4
H−アズレニル)}ジルコニウムジクロリド、ジメチル
ゲルミレンビス[1,1’−{2−メチル−4−(4−
クロロフェニル)−4H−アズレニル}]ジルコニウム
ジクロリド、ジメチルゲルミレンビス{1,1’−(2
−エチル−4−フェニル−4H−アズレニル)}ジルコ
ニウムジクロリドなどが挙げられる。
{1,1’−(2−メチル−4−フェニルヘキサヒドロ
アズレニル)}ジルコニウムジクロリド、メチレンビス
[1,1’−{2−メチル−4−(4−クロロフェニ
ル)ヘキサヒドロアズレニル}]ジルコニウムジクロリ
ド、メチレンビス[1,1’−{2−メチル−4−(4
−クロロ−2−ナフチル)ヘキサヒドロアズレニル}]
ジルコニウムジクロリド、メチレンビス{1,1’−
(2−エチル−4−フェニルヘキサヒドロアズレニ
ル)}ジルコニウムジクロリド、メチレンビス[1,
1’−{2−エチル−4−(4−クロロフェニル)ヘキ
サヒドロアズレニル}]ジルコニウムジクロリドなどが
挙げられる。
るいは両方が臭素、ヨウ素、水素、メチルフェニル、ベ
ンジル、アルコキシ、ジメチルアミド、ジエチルアミド
等に代わった化合物も例示することができる。さらに、
上記のジルコニウムの代わりに、チタン、ハフニウム等
に代わった化合物も例示することができる。
物、メタロセン化合物と反応してメタロセン化合物成分
をカチオンに変換することが可能なイオン性化合物もし
くはルイス酸、固体酸、あるいは、イオン交換性層状珪
酸塩からなる群より選ばれた少なくとも1種の化合物が
用いられる。また、必要に応じてこれら化合物と共に有
機アルミニウム化合物を添加することができる。
ルアルモキサン、エチルアルモキサン、プロピルアルモ
キサン、ブチルアルモキサン、イソブチルアルモキサ
ン、メチルエチルアルモキサン、メチルブチルアルモキ
サン、メチルイソブチルアルモキサン等が例示される。
また、トリアルキルアルミニウムとアルキルボロン酸と
の反応物を使用することもできる。例えば、トリメチル
アルミニウムとメチルボロン酸の2:1の反応物、トリ
イソブチルアルミニウムとメチルボロン酸の2:1反応
物、トリメチルアルミニウムとトリイソブチルアルミニ
ウムとメチルボロン酸の1:1:1反応物、トリエチル
アルミニウムとブチルボロン酸の2:1反応物などであ
る。
リロナイト、ザウコナイト、バイデライト、ノントロナ
イト、サポナイト、ヘクトライト、スチーブンサイト、
ベントナイト、テニオライト等のスメクタイト族、バー
ミキュライト族、雲母族などの珪酸酸塩が用いられる。
これらのケイ酸塩は化学処理を施したものであることが
好ましい。ここで化学処理とは、表面に付着している不
純物を除去する表面処理と層状ケイ酸塩の結晶構造、化
学組成に影響を与える処理のいずれをも用いることがで
きる。具体的には、(イ)酸処理、(ロ)アルカリ処
理、(ハ)塩類処理、(ニ)有機物処理等が挙げられ
る。これらの処理は、表面の不純物を取り除く、層間の
陽イオンを交換する、結晶構造中のAl、Fe、Mg等
の陽イオンを溶出させ、その結果、イオン複合体、分子
複合体、有機誘導体等を形成し、表面積や層間距離、固
体酸性度等を変えることができる。これらの処理は単独
で行ってもよいし、2つ以上の処理を組み合わせてもよ
い。
トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、ジエチルアルミニウムクロリド等の有機アルミニウ
ム化合物を使用してもよい。
性溶媒を用いたスラリー法、実質的に溶媒を用いない気
相法や溶液法、あるいは重合モノマーを溶媒とするバル
ク重合法等が挙げられる。
のような方法が好ましい。チーグラー系触媒によるプロ
ピレン・α−オレフィンランダム共重合体は、マグネシ
ウム、チタン、ハロゲン、及び電子供与体化合物を必須
成分とする固体触媒成分と有機アルミニウム化合物との
組み合わせ触媒を用いて通常の重合法により得ることが
できる。
合物としては、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、
沃化マグネシウム等のジハロゲン化マグネシウム、ジエ
トキシマグネシウム、炭酸マグネシウム、ブチルマグネ
シウムクロライド、ジブチルマグネシウム、酸化マグネ
シウム、金属マグネシウム等を使用することができる。
これらの中でも塩化マグネシウムを用いることが好まし
い。特に実質的に無水のものを使用することが望まし
い。
タンのハロゲン化合物が代表的である。好ましいチタン
のハロゲン化化合物は、一般式Ti(OR1)nX
4−n(R1はC1〜C10の炭化水素残基、Xはハロ
ゲン)で示されるような化合物のうちn=0、1又は2
の四価のハロゲン化チタン化合物である。具体的にはT
iC14、Ti(OBu)C13、Ti(OBu)2C
12等を例示することができるが、特に好ましいのはT
iC14、Ti(OBu)C13(式中の「OBu」は
ブトキシ基を示す)などのテトラハロゲン化チタンやモ
ノアルコキシトリハロゲン化チタン化合物である。な
お、上記一般式において、n=4のTi(OBu)4も
用いることができる。
類、カルボン酸エステル、有機珪素化合物、エーテル類
等を挙げることができるが、好ましくは、炭素数1〜1
0のアルコール類や、炭素数1〜10の脂肪族カルボン
酸のエステル、炭素数2〜14の脂肪族ジカルボン酸の
エステル、炭素数7〜20の芳香族カルボン酸のエステ
ル等の有機酸エステル、一般式R1R2 3−nSi(O
R3)n(ここで、R1は分岐鎖状炭化水素基を、R2
はR1と同一か若しくは異なる炭化水素基を、R 3は炭
化水素基を、nは2≦n≦3の数を示す)で表わされる
有機珪素化合物、炭素数2〜20のエーテル類等を挙げ
ることができる。
チルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコー
ル等のアルコール類、(ロ)アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸プロピル、メタクリル酸ブチル等の脂肪族カルボン酸
エステル類、(ハ)蓚酸エチル、マロン酸メチル、琥珀
酸ジエチル、琥珀酸ジブチル、メチル琥珀酸ジエチル、
α−メチルグルタル酸ジイソブチル、マロン酸ジエチ
ル、メチルマロン酸ジブチル、エチルマロン酸ジエチ
ル、イソプロピルマロン酸ジエチル、ブチルマロン酸ジ
エチル、フェニルマロン酸ジエチル、ジエチルマロン酸
ジエチル、アリルマロン酸ジエチル、ジイソブチルマロ
ン酸ジエチル、ジノルマルブチルマロン酸ジエチル、マ
レイン酸ジメチル、マレイン酸モノオクチル、マレイン
酸ジオクチル、マレイン酸ジブチル、ブチルマレイン酸
ジブチル、ブチルマレイン酸ジエチル、β−メチルグル
タル酸ジイソプロピル、エチルコハク酸ジアルリル、フ
マル酸ジ−2−エチルへキシル、イタコン酸ジエチル、
イタコン酸ジブチル、シトラコン酸ジオクチル、シトラ
コン酸ジメチル、1,2−シクロヘキサンカルボン酸ジ
エチル、1,2−シクロヘキサンカルボン酸ジイソブチ
ル、テトラヒドロフタル酸ジエチル、ナジック酸ジエチ
ル等の脂肪族ポリカルボン酸エステル、(ニ)安息香酸
メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息香酸
ブチル、トルイル酸メチル、トルイル酸エチル、アニス
酸メチル、アニス酸エチル、桂皮酸メチル等の芳香族モ
ノカルボン酸エステル類、(ホ)フタル酸モノエチル、
フタル酸ジメチル、フタル酸メチルエチル、フタル酸モ
ノイソブチル、フタル酸モノノルマルブチル、フタル酸
ジエチル、フタル酸エチルイソブチル、フタル酸エチル
ノルマルブチル、フタル酸ジn−プロピル、フタル酸ジ
イソプロピル、フタル酸ジn−ブチル、フタル酸ジイソ
ブチル、フタル酸ジn−へプチル、フタル酸ジ2−エチ
ルヘキシル、フタル酸ジn−オクチル、フタル酸ジネオ
ペンチル、フタル酸ジデシル、フタル酸ベンジルブチ
ル、フタル酸ジフェニル等の芳香族ジカルボン酸エステ
ル類、(へ)(CH3)3CSi(CH3)(OC
H3)2、(CH3)3CSi(CH(CH3)2(O
CH3)2、(CH3)3CSi(CH3)(OC2H
5)2、(C2H5)3CSi(CH3)(OCH3)
2、((CH3)2)CH)2Si(OCH3)2、
(CH3)(C2H5)CHSi(CH3)(OC
H3)2、((CH3)2)CHCH2)2Si(OC
H3)2、(C2H5)(CH3)2CSi(CH3)
(OCH 3)2、(C2H5)(CH3)2CSi(C
H3)(OC2H5)2、(CH 3)3CSi(OCH
3)3、(CH3)3CSi(OC2H5)3、(C2
H 5)3CSi(OC2H5)3、(CH3)2(C2
H5)CHSi(OCH3)3、(C2H5)(C
H3)2CSi(OC2H5)3の有機珪素化合物類、
(ト)エチルエーテル、ブチルエーテル、テトラヒドロ
フラン、2,2’−ジメトキシ−1,1’−ビナフタレ
ン、1,3−ジメトキシプロパン、2,2’−ジメチル
−1,3’−ジメトキシプロパン、2,2’−ジイソプ
ロピル−1,3’−ジメトキシプロパン、2−イソプロ
ピル−2−イソブチル−1,3−ジメトキシプロパン等
のエーテル類を挙げることができる。これらの中でも有
機酸エステル類、中でも芳香族モノカルボン酸エステル
類、特に安息香酸エステル類を使用することが好まし
い。
ハロゲン化マグネシウムは予め予備処理されたものであ
ることが望ましい。該予備処理は従来公知の各種方法に
より行なうことができる。
ン化チタンと電子供与体化合物との接触は、ハロゲン化
チタンと電子供与体化合物との錯体を形成させてから、
この錯体と塩化マグネシウムとを接触させることによっ
ても、また塩化マグネシウムとハロゲン化チタンとを接
触させてから、電子供与体化合物と接触させることによ
っても、塩化マグネシウムと電子供与体化合物を接触さ
せてからハロゲン化チタンと接触させることによっても
良い。接触の方法としては、ボールミル、振動ミル等の
粉砕接触でも良いし、或いはハロゲン化チタンの液相中
に塩化マグネシウム又は塩化マグネシウムの電子供与体
化合物処理物を添加しても良い。上記触媒成分である三
成分ないし四成分を接触させた後、或いは各成分接触の
中間段階で、不活性溶媒による洗浄を行なっても良い。
このようにして生成したチタン含有担持型固体触媒成分
のハロゲン化チタン含有量は1〜20重量%、ハロゲン
化マグネシウムの含有量は50〜98重量%、電子供与
化合物とハロゲン化チタンのモル比は0.05〜2.0
程度である。
用いる有機アルミニウム化合物としては、一般式AlR
nX3−n(ここで、Rは炭素数1〜12の炭化水素残
基、Xはハロゲン又はアルコキシ基、nは0<n≦3を
示す)で表わされるものが好適である。このような有機
アルミニウム化合物は、具体的には、例えば、トリエチ
ルアルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、ト
リ−n−ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニ
ウム、トリ−n−へキシルアルミニウム、トリイソへキ
シルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、ジエチ
ルアルミニウムハイドライド、ジイソブチルアルミニウ
ムハイドライド、ジエチルアルミニウムモノクロライ
ド、ジエチルアルミニウムセスキクロライド、ジエチル
アルミニウムモノエトキシサイド等である。勿論、これ
らの有機アルミニウム化合物を2種以上併用することも
できる。有機アルミニウム化合物と担持型固体触媒成分
の使用比率は広範囲に変えることができるが、一般に、
担持型固体触媒成分中に含まれるチタン原子当たり1〜
1,000、好ましくは10〜500(モル比)の割合
で有機アルミニウム化合物を使用することができる。
系には、必要に応じて、電子供与体化合物を添加するこ
ともできる。上記電子供与体化合物としては、前記担持
型固体触媒成分に含有される電子供与体化合物と同様の
ものを挙げることができる。これら電子供与体化合物の
中では、前記有機珪素化合物を用いることが好ましい。
電子供与体化合物を添加する際の添加量は、有機アルミ
ニウム化合物に対するモル比で、通常0.01〜1、好
ましくは0.02〜0.5である。
ン・α−オレフィンランダム共重合体の重合は、プロピ
レンとα−オレフィンとを混合接触させることにより行
われる。重合様式は、触媒成分と各モノマーが効率よく
接触するならば、あらゆる様式の方法を採用することが
できる。具体的には、不活性溶媒を用いるスラリー法、
不活性溶媒を実質的に用いずプロピレンを溶媒として用
いるバルク法、溶液法あるいは実質的に液体溶媒を用い
ず各モノマーを実質的にガス状に保つ気相法を採用する
ことができる。また、連続重合、回分式重合のいずれを
用いてもよい。重合条件としては、重合反応温度は、常
温〜200℃、好ましくは30〜150℃、さらに好ま
しくは50〜90℃、重合反応圧力は、常圧〜50kg
/cm2Gの条件下で行なわれる。また、重合時のMF
Rの調整は、水素を分子量調節剤として使用することに
よって行なわれる。
ンランダム共重合体より不織布を成形する際には、本発
明の目的が損なわれない範囲で、各種添加剤、例えば、
耐熱安定剤、酸化防止剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、
結晶造核剤、透明化剤、中和剤(金属石鹸、ハイドロタ
ルサイト類、リチウムアルミニウム複合水酸化物塩、ケ
イ酸塩、金属酸化物、金属水酸化物)、滑剤、分散剤、
難燃剤、銅害防止剤、帯電防止剤、スリップ剤、抗ブロ
ッキング剤、防曇剤、顔料、染料、着色剤、無臭化剤、
脱臭剤、抗菌剤、蛍光増白剤、吸湿剤、親水化剤、撥水
剤、発泡剤、発泡助剤、架橋剤、架橋助剤、艶消し剤、
エポキシ安定剤、可塑剤、導電剤、生分解材、遠赤外線
吸収剤、充填剤、エラストマーなどを配合することがで
きる。また、本発明の目的が損なわれない範囲で、他の
樹脂成分等を配合することもできる。繊維不織布成形材
料は、プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体
と、必要に応じて、上記の各種添加剤、さらに他の樹脂
成分等をドライブレンドの状態あるいは溶融混練機を用
いて180〜350℃で加熱溶融混練し、粒状に裁断さ
れたペレットの状態で提供される。
材料から得られ、その目付量は、5〜150g/m2で
あり、好ましくは10〜100g/m2である。目付量
をこの範囲にすることにより、保温性、保冷性及び経済
的に好ましい不織布が得られる。不織布の目付量が5g
/m2未満では、保温性、保冷性に乏しく、150g/
m2を超えると加工性が悪く、取り扱い性、経済性が悪
い。
れるものではなく、公知の製造方法による不織布でよ
く、例えば、スパンボンド法により製造される不織布、
メルトブローン法により製造される不織布、フラッシュ
紡糸法により製造される不織布、フィルム延伸方式によ
り製造される不織布、更に、フィルムから不織布を製造
する場合、フィルムに発泡剤を混入し、溶融、押し出
し、高ドラフト(延伸)して発泡(バースト)させた極
細な網目状の連続繊維シートをベースとした不織布、高
延伸してスプリット化したフィルム・スプリット方式で
得られる不織布、溶融紡糸法で紡糸、延伸後カットされ
たステープル・ファイバーをカード法、水流交絡法、エ
アレイド法、抄紙法等でウエブとした後、このウエブを
構成する繊維同士の点接着を熱エンボスロール等により
行って得られる不織布等を使用できる。なお、不織布は
単層での使用だけでなく、積層体、例えば、スパンボン
ド法不織布/メルトブローン法不織布との積層体、ある
いはフィルムとの積層体としても使用できる。
芯鞘複合繊維、あるいはサイドバイサイド複合繊維であ
っても良く、複合繊維の場合は、上記プロピレン・α−
オレフィンランダム共重合体からの繊維がどちらかの繊
維の1成分として含まれていれば良い。
縮率は、30%以上が好ましく、より好ましくは35%
以上である。125℃における面積収縮率が30%未満
であると容器を熱収縮させて包装することができず好ま
しくない。
びに伸縮性に優れ、紙、ガラス、アルミニウム、スチー
ル等の金属、ポリオレフィン、ポリエステル等のプラス
チックを原材料として形成された容器、特にボトル容器
等の包装に用いることができる。包装方法としては、特
に限定されないが、熱シールにより封緘した後、オーブ
ン加熱機等により熱収縮させる方法が好ましい。
ル等への収縮性不織布ラベルの包装方法としては、熱オ
ーブン中での熱処理の外、シュリンクラベル用ユニット
(例えば、(株)九州日昌製熱小型ユニット「ライスタ
ー・ホットエアーシステム」)などを利用することがで
きる。本発明で用いるプロピレン・α−オレフィンラン
ダム共重合体は、融点が130℃以下であるので、その
不織布を用いると熱処理時に熱履歴によるボトルの変形
をおこさせることなくペットボトルを包装できる。
は、容器の破損保護及び著しく保温、保冷、結露防止効
果の機能を発揮する。さらに、該包装用不織布を用いる
ことにより、高級感のある包装基布、特に食品及び飲料
容器の包装材、溶剤、医薬品容器の包装材として適した
包装基布として使用することができる。
するが、本発明はその要旨を超えない限り下記の実施例
に限定されるものではない。なお、実施例、比較例で用
いた物性等の測定方法は、以下の通りである。
属書に準拠し測定した。(条件:温度/230℃、荷重
21.18N)
エルマー社製の示差走査熱量計(DSC)を用い、サン
プル量10mgを採り、200℃で5分間保持した後、
40℃まで10℃/分の降温速度で結晶化させ、更に1
0℃/分の昇温速度で融解させたときに描かれる曲線の
ピーク位置を、融解ピーク温度Tm(℃)とした。
ンクロマトグラフィー(GPC)により測定した重量平
均分子量Mwと数平均分子量Mnとの比(Mw/Mn)
を求めた。測定条件は次の通りである。 装置:ウオーターズ社製GPC 150C型 カラム:昭和電工社製AD80M/S 3本 測定温度:140℃ 濃度:20mg/10ml 溶媒:オルソジクロロベンゼン
(TREF)によって溶出曲線を得るには、カラムを装
着したクロス分別装置に、ポリマーを溶媒に140℃で
完全に溶解させて、供給した後に所定の冷却速度で0℃
まで冷却し、不活性担体表面に薄いポリマー層を形成さ
せた後に、所定の速度(15℃/時間)で昇温して、そ
の温度までに溶出したポリマー量を連続的に測定し、そ
の溶出量と溶出温度との関係を表す曲線を画いた。不活
性担体表面に形成させた薄いポリマー層からの全溶出成
分に対しの20重量%が溶出される温度をT20、80
重量%が溶出される温度をT80とし、T80とT20
の温度差をT80−T20とした。測定条件は次の通り
である。 装置:三菱化学(株)製 CFC T150A型 溶媒:オルソジクロルベンゼン 測定濃度:4mg/ml カラム:昭和電工(株)製 AD80M/S カラムサイズ 0.46mm径×15cm 不活性担体 ガラスビーズ(0.1mm径) 冷却速度:100℃/120分
長さ100mmに切り取った不織布を125℃に設定し
たギヤオーブン中で1分間処理した後の面積を測定し、
次式より面積収縮率(%)を求めた。 面積収縮率=(熱処理後の不織布面積)/(熱処理前の
不織布面積)×100
と不織布が隙間無く密着しているかどうかを下記の基準
で判断した。 ◎:不織布包装容器を手に持って、包装がずれない状
態。 ○:手に持つと、わずかにずれるが使用上の問題はない
もの。 ×:手に持つと、不織布が大きくずれて使用上の問題あ
るもの。
さ100mmの大きさの不織布を用いて風合い(感触と
伸縮性)を10人のモニターにより評価した。モニター
各人が、不織布の感触のソフトさと伸縮性の有無から、
不織布の風合いの善し悪しを判定し、10人のモニター
の内「風合いが良い」と評価した人数を合計して下記の
総合判定を行った。 ○:モニター10人中、風合いが良いと感じた人数が8
人以上 △:モニター10人中、風合いが良いと感じた人数が4
〜7人 ×:モニター10人中、風合いが良いと感じた人数が3
人以下
mlのアルミ製ボトルに80℃の飲料水を約340g注
入した後に5分おきに温度計でボトル内の飲料水温度を
測定した。なお、測定時のボトルヘッド部位のキャップ
は取り外した状態で測定した。その結果を下記の基準で
判断した。 ◎:10分後の温度低下が8℃未満 ○:10分後の温度低下が8℃以上15℃未満 △:10分後の温度低下が15℃以上
50mlのアルミ製ボトルに約20℃の飲料水を約34
0g注入した後に約4℃に設定された冷蔵庫に約3時間
保管した後に、冷蔵庫から取り出し、ボトル外の結露状
態を下記の基準で判断した。 ◎:手で包装部分を持った時に結露がなく、ドライな感
じ ○:手で包装部分を持った時にほとんど結露がない △:手で包装部分を持った時にやや結露があり、持った
時に手が濡れる
FRが25g/10分、分子量分布が3.0、エチレン
含有量が2.8モル%、T80−T20が6.0℃のプ
ロピレン・エチレンランダム共重合体を原料として、ス
パンボンド法により目付量15g/m2のスパンボンド
不織布を得た。得られた不織布は、125℃設定のオー
ブン中での1分間処理後の面積収縮率は36%であっ
た。この不織布をアルミ製ボトル350ml容器の円周
上に巻き包装した後に、125℃に加熱調整した熱オー
ブン中に約1分間放置した後、容器を取り出した。この
熱処理後の包装した不織布は、アルミ製ボトルにきれい
に密着包装され、風合いも良く、見栄えも良いものであ
った。さらに、保温性及び結露防止性を測定した。その
結果を表1に示す。
FRが25g/10分、分子量分布が3.0、エチレン
含有量が2.8モル%、T80−T20が6.0℃のプ
ロピレン・エチレンランダム共重合体を原料として、ス
パンボンド法により目付量20g/m2のスパンボンド
不織布を得た。得られた不織布は、125℃設定のオー
ブン中での1分間処理後の面積収縮率は36%であっ
た。この不織布をアルミ製ボトル350ml容器の円周
上に巻き包装した後に、125℃に加熱調整した熱オー
ブン中に約1分間放置した後、容器を取り出した。この
熱処理後の包装した不織布は、アルミ製ボトルにきれい
に密着包装され風合いも良く、見栄えも良いものであっ
た。さらに、保温性及び結露防止性を測定した。その結
果を表1に示す。
FRが25g/10分、分子量分布が3.0、エチレン
含有量が2.8モル%、T80−T20が6.0℃のプ
ロピレン・エチレンランダム共重合体を原料として、ス
パンボンド法により目付量40g/m2のスパンボンド
不織布を得た。得られた不織布は125℃設定のオーブ
ン中での1分間処理後の面積収縮率は36%であった。
この不織布をアルミ製ボトル350ml容器の円周上に
巻き包装した後に、125℃に加熱調整した熱オーブン
中に約1分間放置した後、容器を取り出した。この熱処
理後の包装した不織布は、アルミ製ボトルにきれいに密
着包装され風合いも良く、見栄えも良いものであった。
さらに、保温性及び結露防止性を測定した。その結果を
表1に示す。
FRが25g/10分、分子量分布が3.0、エチレン
含有量が2.8モル%、T80−T20が6.0℃のプ
ロピレン・エチレンランダム共重合体を原料として、ス
パンボンド法により目付量20g/m2のスパンボンド
不織布を得た。得られた不織布は125℃設定のオーブ
ン中での1分間処理後の面積収縮率は36%であった。
この不織布をポリエチレンテレフタレート樹脂を延伸ブ
ロー後、結晶化させたペット製ボトル350ml容器の
円周上に巻き包装した後に、125℃に加熱調整した熱
オーブン中に約1分間放置した後、容器を取り出した。
この熱処理後の包装した不織布は、ペットボトルにきれ
いに密着包装され風合いも良く、見栄えも良いものであ
った。さらに、保温性及び結露防止性を測定した。その
結果を表1に示す。
MFRが25g/10分、分子量分布が3.0、エチレ
ン含有量が6.1モル%、T80−T20が10.0℃
のプロピレン・エチレンランダム共重合体を原料とし
て、スパンボンド法により目付量20g/m2のスパン
ボンド不織布を得た。得られた不織布は125℃設定の
オーブン中での1分間処理後の面積収縮率は30%であ
った。この不織布をアルミ製ボトル350ml容器の円
周上に巻き包装した後に、128℃に加熱調整した熱オ
ーブン中に約1分間放置した後、容器を取り出した。こ
の熱処理後の包装した不織布は、アルミ製ボトルにきれ
いに密着包装され風合いは良好であった。さらに、保温
性及び結露防止性を測定した。その結果を表1に示す。
MFRが25g/10分、分子量分布が3.0、T80
−T20が7.0℃のホモポリプロピレン重合体を原料
として、スパンボンド法により目付量20g/m2のス
パンボンド不織布を得た。得られた不織布は125℃設
定のオーブン中での1分間処理後の面積収縮率は3%で
あった。この不織布をアルミ製ボトル350ml容器の
円周上に巻き包装した後に、125℃に加熱調整した熱
オーブン中に約1分間放置した後、容器を取り出した。
さらに、保温性及び結露防止性を測定した。その結果を
表1に示す。この熱処理後の包装した不織布は、アルミ
製ボトルにきれいに密着せず、保温性、結露防止性は劣
り、風合いも堅く、見栄えも悪く包装材としては不適当
なものであった。
しては、本発明の不織布で包装されない部分は結露した
が、本発明の不織布で包装された実施例1〜5では包装
部分での結露が無いことが判明した。なお、包装状態の
悪い比較例1では部分的に結露する場所もあり、包装す
る形態によって、差のあることが確認された。結露した
部分は、水濡れでぬるぬる感があり、不快感があるが本
発明の不織布で包装された部分は水濡れがなく手触りは
良好であった。
ける保温性を5分毎の経過時間とボトル内温度の変化と
して測定し、不織布を巻き付けなかった場合と対比して
表2に示した。また、その際のハンドリング性としての
効果を表2に示した。なお、ボトルヘッド部のキャップ
は取り外した状態で評価した。
(保温材なし)でのケースに比べると15分後の温度が
不織布包装あり(保温材あり)では70℃、不織布包装
なし(保温材なし)では56℃と14℃の差がでること
が確認され、不織布包装の効果によって、かなり長時間
に渡り、保温効果のでることが確認された。また、不織
布で包装されたアルミ製ボトルの不織布部分は手で持て
る熱さになるが、不織布包装のないアルミ製ボトルでは
素手ではとても持てないほどの熱さ(火傷するほどの)
であった。このことは、不織布の包装によって、飲料水
の保温性効果と保温時におけるボトルの取り扱い時にお
ける手の火傷の心配がなくなり、安全上も効果のあるこ
とが確認された。
ロピレン・α−オレフィンランダム共重合体を用いてい
るので、容器の破損保護及び著しく保温、保冷、結露防
止効果出る不織布である。また、本発明の包装用不織布
を用いることで、高級感のある包装基布、特に食品及び
飲料容器の包装材、溶剤、医薬品容器の包装材として適
した包装基布として使用することができる。
Claims (9)
- 【請求項1】 下記特性(1)〜(4)を有するプロピ
レン・α−オレフィンランダム共重合体を含有する繊維
からなり、目付量が5〜150g/m2である不織布か
らなることを特徴とする容器包装用不織布。 特性(1):MFRが10〜100g/10分 特性(2):Tmが130℃以下 特性(3):重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)との比(Mw/Mn)が4以下 特性(4):α−オレフィン含有量が2〜23モル% (但し、MFRはJIS−K6921による230℃、
21.18Nでのメルトフローレート、Tmは示差走査
熱量計(DSC)によって得られる融解曲線のピーク温
度をそれぞれ示す。) - 【請求項2】 プロピレン・α−オレフィンランダム共
重合体が、さらに下記特性(5)を有することを特徴と
する請求項1に記載の容器包装用不織布。特性(5):
T80−T20が10℃以下(但し、T80は温度上昇
溶離分離(TREF)によって得られる溶出曲線におい
て80重量%が溶出する温度、T20はTREFによっ
て得られる溶出曲線において20重量%が溶出する温度
をそれぞれ示す。) - 【請求項3】 プロピレン・α−オレフィンランダム共
重合体のα−オレフィンがエチレンであり、その含有量
が2〜15モル%であることを特徴とする請求項1又は
2に記載の容器包装用不織布。 - 【請求項4】 プロピレン・α−オレフィンランダム共
重合体が、メタロセン触媒を使用して重合された共重合
体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
に記載の容器包装用不織布。 - 【請求項5】 プロピレン・α−オレフィンランダム共
重合体が、チーグラー系触媒を使用して重合された共重
合体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
項に記載の容器包装用不織布。 - 【請求項6】 不織布の125℃における面積収縮率が
30%以上であることを特徴とする請求項1〜5のいず
れか1項に記載の容器包装用不織布。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の容
器包装用不織布を、熱シールにより封緘した後、熱収縮
させて包装することを特徴とする容器の包装方法。 - 【請求項8】 請求項7に記載の包装方法により包装さ
れた包装容器。 - 【請求項9】 容器が紙、ガラス、アルミニウム、スチ
ール、プラスチックを原材料として作られたものである
ことを特徴とする請求項8に記載の包装容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001277561A JP4801858B2 (ja) | 2001-09-13 | 2001-09-13 | 容器包装用不織布 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2003089956A true JP2003089956A (ja) | 2003-03-28 |
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JP2005097772A (ja) * | 2003-09-24 | 2005-04-14 | Toyobo Co Ltd | 高収縮性不織布およびその利用 |
JP2006077883A (ja) * | 2004-09-09 | 2006-03-23 | Toyobo Co Ltd | 断熱材及びそれを用いた断熱性容器 |
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2001
- 2001-09-13 JP JP2001277561A patent/JP4801858B2/ja not_active Expired - Fee Related
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