JP2003088191A - 発電機の制御システム - Google Patents

発電機の制御システム

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JP2003088191A JP2001269271A JP2001269271A JP2003088191A JP 2003088191 A JP2003088191 A JP 2003088191A JP 2001269271 A JP2001269271 A JP 2001269271A JP 2001269271 A JP2001269271 A JP 2001269271A JP 2003088191 A JP2003088191 A JP 2003088191A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電機から外部制御装置に対して複数の信号
を送信する場合の接続線の本数を減らすことができ、軽
量化、コストの削減、作業性の向上、信頼性の向上、構
成の簡素化が可能な発電機の制御システムを提供する。 【解決手段】 発電制御装置2を内蔵する車両用発電機
1とバッテリ3と外部制御装置5とが制御経路を介して
閉ループ状に接続されている。この制御経路を介して車
両用発電機1と外部制御装置5との間で車両用発電機1
の励磁電流の状態を示すF信号と車両用発電機1の動作
状態を示すL信号を伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車やトラック
等に搭載される車両用発電機の発電状態を制御する発電
機の制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】車両用発電機に内蔵された発電制御装置
は、車両用発電機のプラス側およびマイナス側の出力端
子に接続される電源端子(B端子)および接地端子(E
端子)や、固定子巻線の一端に接続される相電圧入力端
子(P端子)や、励磁巻線に流れる電流を断続制御する
励磁電流制御端子(F端子)等を発電機側に備えてい
る。
【0003】また、発電制御装置は、イグニッションス
イッチの断続状態を入力するIG端子や、発電機の異常
等に対応して警告信号を出力するL端子や、バッテリ電
圧を印加するS端子や、発電機の励磁電流の状態を外部
に出力するFR端子や、外部から発電機制御信号を入力
するC端子等を車両側に備えている。
【0004】特に最近では、エンジンに取り付けられて
いる発電機と各種の車載装置とを接続する接続線の本数
が増加する傾向にあり、接続線の使用量が増すことによ
ってコストが高くなったり、重量が増して車両の燃費が
悪化するおそれがある。また、多数本の接続線は、複雑
な配線の這い回しにより、エンジンルーム内の外観を損
なうとともに、接続線の接続部の増加による信頼性の低
下につながるおそれがある。
【0005】これらの不都合に対処する従来技術として
は、特開平10−51976号公報に開示された技術が
知られている。この公報では、ECUからIG信号、C
信号を送信して発電制御装置で受信するとともに、発電
制御装置からFR信号を送信してECUで受信する双方
向通信を1本の信号線を用いて行うことにより、端子数
の削減と配線の簡略化を達成する技術が開示されてい
る。また、この公報には、2値アナログ電圧情報の代わ
りに多値アナログ電圧情報を用いたり、2値アナログ電
圧を用いてPCM信号やデジタル通信を行う旨の記載も
あり、この記載に基づいて複数の信号をPCM信号に含
めて通信することが可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した公
報に開示された従来技術ではIG信号を送って発電機を
起動した後は、ECUから発電機側へはC信号を、発電
機からECU側へはFR信号をそれぞれ送受信すること
はできるが、複数の信号を同時に発電機からECU側へ
送信することができなかった。このため、FR信号とと
もに警報信号を送ろうとした場合には、別の接続線を用
いて警報信号を送る必要があり、接続線の本数および端
子数の増加によりコスト高を招くとともに、接続線の配
置スペースの確保が必要になるとともに這い回しの作業
性が悪化するなどの問題があった。
【0007】また、複数の信号をPCM信号などを用い
て送受信する場合には、変調/復調を行う構成が発電機
とECUの両方に必要になり、構成の複雑化やこれに伴
うコスト高を招くという問題があった。また、デジタル
通信を行う場合には、安価な構成では通信速度をあまり
上げることができず、特に数ms〜数十msの周期で変
化するF信号を常時通信することができない。
【0008】本発明は、このような点に鑑みて創作され
たものであり、その目的は、発電機から外部制御装置に
対して複数の信号を送信する場合の接続線の本数を減ら
すことができ、軽量化、コストの削減、作業性の向上、
信頼性の向上、構成の簡素化が可能な発電機の制御シス
テムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の発電機の制御システムは、励磁電流を
制御する発電制御装置を内蔵した発電機と、発電機によ
って発電された電力が供給されるバッテリおよび電気負
荷と、エンジンの運転状態とバッテリおよび電気負荷の
状態に応じて発電機を制御する外部制御装置とを備えて
いる。また、この制御システムは、発電機とバッテリと
外部制御装置のそれぞれを電気的に接続して閉ループ状
に配線する制御経路と、発電制御装置によって制御され
る励磁電流の状態を表す第1の信号(例えばF信号)を
バッテリ電圧に基づいて外部制御装置内で生成するとと
もにこの第1の信号を外部制御装置と発電制御装置との
間で制御経路を通して伝達する第1の信号伝達手段と、
発電機の動作状態を示す第2の信号(例えばL信号)を
発電制御装置内で生成するとともにこの第2の信号を発
電制御装置から外部制御装置に向けて制御経路を通して
伝達する第2の信号伝達手段とを備えている。このよう
に、閉ループ状に配線された制御経路を用いることによ
り、接続線の本数を増やすことなく発電機から外部制御
装置に2種類の信号を同時に伝達することができる。接
続線の本数を低減することによる軽量化、コストの削
減、作業性の向上、信頼性の向上、構成の簡素化が可能
になる。
【0010】また、上述した第1の信号伝達手段によっ
て伝達される第1の信号には、バッテリ電圧が供給され
て発電制御装置の電源を起動する電源起動信号と、発電
機の励磁電流を制御する発電制御信号とが含まれること
が望ましい。バッテリ電圧の供給線から電源起動信号と
発電制御信号を生成することができ、しかもこれらの信
号は一つの制御経路を介して発電機側に送られるため、
接続線の簡素化が可能になる。
【0011】また、上述した第1の信号伝達手段は、バ
ッテリ電圧を検出するとともに、この検出したバッテリ
電圧と設定電圧とを比較した結果に基づいて発電制御信
号を生成する発電制御信号生成手段を備えることが望ま
しい。バッテリ電圧と設定電圧の2つの信号を用いて発
電制御信号を生成しており、別々に送信する場合に比べ
て外部制御装置から発電機側へ送信する信号の数を減ら
すことができる。
【0012】また、上述したバッテリと外部制御装置の
間であって制御経路に挿入されており、バッテリ電圧の
供給を断って発電機の作動を停止させるスイッチ手段を
備えることが望ましい。スイッチ手段を操作することに
より、外部制御装置によって発電機の作動を操作するこ
とができるので、外部制御装置と発電機のスイッチ操作
を一つのスイッチ手段によって行うことができ、スイッ
チ機構の簡略化とともに接続数の低減による信頼性の向
上が可能になる。
【0013】また、上述した第1および第2の信号伝達
手段は、外部制御装置に備わった車両側送受信手段と、
発電制御装置に備わった発電機側送受信手段とを共通に
有しており、制御経路には、車両側送受信手段に設けら
れた第1の入出力端子と、発電機側送受信手段に設けら
れた第2の入出力端子とを接続する通信線が含まれてお
り、第1の信号と第2の信号を含む通信信号が通信線を
介して伝達されることが望ましい。外部制御装置と発電
機を結ぶ通信線を1本とすることにより、接続部を最少
にすることができる。また、通信線を伝わる信号は、電
力供給を伴わない通信信号なので、接続部の電気的な接
続に必要な電流を流すだけでよく、低容量の接続線を用
いることが可能になり、コストを下げることができる。
また、双方向通信が行われるため、通信容量を増やすこ
とができる。
【0014】また、上述した車両側送受信手段は、第1
の入出力端子と電源との間に接続される第1のバイアス
手段と、第1の入出力端子と電源との間に接続され、第
1の信号に基づいて動作する第2のバイアス手段とを有
し、上述した発電機側送受信手段は、第2の入出力端子
とアースとの間に接続される第3のバイアス手段と、第
2の入出力端子とアースとの間に接続され、第2の信号
に基づいて動作する第4のバイアス手段とを有するとと
もに、通信信号は、バッテリ電圧よりも低く、アース電
位よりも高い範囲で設定されることが望ましい。外部制
御装置内において電源によって供給されるバイアスによ
って通信信号が生成されており、発電機やバッテリなど
の電力を扱う部分に接続されていないため、電力線に重
畳する負荷遮断時のサージやイグニッションノイズ等に
よる通信信号への悪影響を回避することができる。
【0015】また、上述した発電制御装置は、第2の入
出力端子の電位が所定値以上であるときに定電圧電源を
生成して発電制御装置の作動を可能にする電源起動手段
を有することが望ましい。電源起動手段によって定電圧
電源を生成することにより、安定した動作電流を第2の
入出力端子に供給することができる。したがって、バッ
テリ電圧の低下による発電機の誤動作を防止することが
できる。
【0016】また、上述した車両側送受信手段は、第1
の入出力端子の電圧と、第1の信号の電圧レベルの変化
に応じてこの変化の方向と同一方向に変更される第1の
基準電圧とを比較して第2の信号を検出する第1の信号
検出手段を有することが望ましい。また、上述した発電
機側送受信手段は、第2の入出力端子の電圧と、第2の
信号の電圧レベルの変化に応じてこの変化の方向と同一
方向に変更される第2の基準電圧とを比較して第1の信
号を検出する第2の信号検出手段を有することが望まし
い。共通の通信線を用いて双方向通信を行った場合に、
自己の送信信号によって通信線の電位が変動するが、こ
れにともなって信号受信用の閾値が変更されるため、自
己の送信状態の変化による誤検出を防止することができ
る。
【0017】また、上述した外部制御装置は、発電機か
ら送られてくる第2の信号の切り替わりに応じて第1の
信号を変更する発電指令変更手段を有することが望まし
い。これにより、発電機の動作状態を監視しながら励磁
電流の状態を変更することが可能になる。このため、例
えば初期励磁制御から徐励制御へ適切なタイミングで切
り替えることが可能になる。また、発電機の動作状態の
検出と励磁電流の制御を別々に行うことができるため、
初期励磁制御を行う際の発電機の動作状態の差異を励磁
電流を可変することで調整することができ、エンジン特
性の相違等に対してハードウエアを変更することなくソ
フトウエアの変更で対応することができる。このため、
発電制御装置等の種類を減らすことができ、量産効果に
よるコストダウンを図ることが可能となる。
【0018】また、上述した発電指令変更手段は、エン
ジンを始動するスタータが停止している場合に第1の信
号を励磁電流の通電を停止する値に設定し、スタータ作
動中の場合に第1の信号を発電機の出力を低く制御する
値に設定し、第2の信号が切り替わった後にスタータ作
動を停止するとともに第1の信号を徐々に変化させて励
磁電流を徐々に増加させることが望ましい。これによ
り、スタータが回っていないエンジン始動前の状態にお
いて励磁電流による無駄な電力消費を抑えることができ
る。また、スタータ作動中は発電量を低く抑えることに
より、スタータによるエンジンの始動を円滑に行うこと
ができる。また、エンジンが始動した後は徐々に発電量
を増やすことにより、エンジン回転を滑らかに上昇させ
ることができる。
【0019】また、上述した発電指令変更手段は、発電
機の回転が停止しているときに、発電機から送られてく
る第2の信号の切り替わりに応じて、第1の信号を励磁
電流の通電を停止する値に設定することが望ましい。発
電異常が発生した場合等において第2の信号が切り替わ
ったときに励磁電流の通電を停止することにより、無駄
な電力消費を抑えることができる。
【0020】また、上述した第2の信号が切り替わった
ときに表示状態が変更される警報手段を備えることが望
ましい。これにより、発電機が正常に動作しているか否
かを正確に知ることができる。また、エンジン始動時に
おいては、発電機が正常に発電を開始した後に警報が停
止されるため、運転者はこの状態を確認することによ
り、スタータの誤操作をなくすことができる。
【0021】また、本発明の発電機の制御システムは、
励磁電流を制御する発電制御装置を内蔵した発電機と、
発電機によって発電された電力が供給されるバッテリお
よび電気負荷と、エンジンの運転状態とバッテリおよび
電気負荷の状態に応じて発電機を制御する外部制御装置
とを備えている。また、外部制御装置は、第1の入出力
端子と電源との間に接続される第1のバイアス手段と、
発電機の励磁電流の状態を表す第1の信号に基づいて第
1の入出力端子と電源との間に接続される第2のバイア
ス手段とを備える車両側送受信手段を有している。発電
制御装置は、第1の入出力端子に通信線を介して接続さ
れた第2の入出力端子とアースの間に接続される第3の
バイアス手段と、発電機の動作状態を表す第2の信号に
基づいて第2の入出力端子とアースとの間に接続される
第4のバイアス手段とを備える発電機側送受信手段を有
している。車両側送受信手段は、バッテリと前記外部制
御手段との間に接続されたスイッチ手段が導通した後
に、第1のバイアス手段と第3のバイアス手段とで生成
される通信信号により発電制御装置の電源を起動し、こ
の電源の起動に応じて第4のバイアス手段を接続するこ
とで生成される第1の入出力端子の電圧と、励磁電流の
導通を停止する第1の信号に対応した所定電圧とを比較
することにより発電機側からの応答信号を生成する。発
電機から応答が得られるため、外部制御装置から送信さ
れた信号が正常に受信され、発電機が正常に動作を開始
したことを確認することができる。仮に、通信線が断線
や短絡を起こしている場合には、応答信号が切り替わら
なくなるため、通信線を含む発電機側の異常を知ること
ができる。
【0022】また、上述した外部制御装置は、応答信号
が生成された後にスタータ操作が可能になることが望ま
しい。これにより、発電機が正常な場合に限ってエンジ
ンを始動することが可能になり、走行途中でバッテリ上
がりになってしまう故障を未然に防止することができ
る。
【0023】また、上述した外部制御装置は、応答信号
が生成された後に第1の信号の送出が可能になることが
望ましい。これにより、応答信号を送受信している間は
励磁電流の通電を停止することができ、無駄な電力消費
を抑えることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した一実施形
態の車両用発電機の制御システムについて、図面を参照
しながら詳細に説明する。図1は、本発明を適用した一
実施形態の車両用発電機および外部制御装置の構成を示
す図であり、あわせてこの車両用発電機と外部制御装置
やバッテリ等との接続状態が示されている。また、図2
は車両用発電機に含まれる発電制御装置の概略的な構成
を示す図である。図3は、外部制御装置の概略的な構成
を示す図である。図4は、発電制御装置の詳細な構成を
示す図である。図5は、外部制御装置の詳細な構成を示
す図である。
【0025】図1において、車両用発電機1は、エンジ
ン6によって駆動されており、固定子に含まれる3相の
固定子巻線11と、この固定子巻線11の3相出力を全
波整流するために設けられた整流回路13と、回転子に
含まれる界磁巻線12と、出力電圧を所定の調整電圧設
定値(例えば14.5V)になるように制御する発電制
御装置2とを含んで構成されている。この車両用発電機
1の出力電圧の制御は、界磁巻線12に対する通電を発
電制御装置2によって適宜オンオフ制御することにより
行われる。車両用発電機1の出力端子(B端子)は、バ
ッテリ3およびその他の電気負荷4に接続されており、
車両用発電機1からこれらに対して電力が供給される。
【0026】上述した発電制御装置2は、外部制御装置
5との間で信号の送受信を行う発電機側送受信部21
と、界磁巻線12に流す励磁電流を制御する励磁電流設
定部22と、車両用発電機1の発電状態を監視して発電
状態信号を生成する発電状態信号生成部23とを備えて
いる。
【0027】また、外部制御装置5は、エンジン6の動
作を制御するエンジン系制御部51と、車両用発電機1
の発電動作を制御する充電系制御部52と、車両用発電
機1との間で各種の情報を送受信する車両側送受信部5
3とを含んで構成されている。上述した充電系制御部5
2は、電源起動信号生成部54、発電制御信号生成部5
5、警報部56を備えている。
【0028】エンジン6は、各気筒毎にインジェクタが
設けられて燃料供給量が制御され、各気筒毎に取り付け
られた点火プラグをディストリビュータによって点火気
筒順に点火し、各気筒内の燃料を爆発させる。そして、
インジェクタや点火プラグ等の動作は、外部制御装置5
のエンジン系制御部51を構成するECU(エンジンコ
ントロールユニット)510によって制御される。
【0029】ECU510による制御に必要なエンジン
6のパラメータやデータを検出するために、例えば、エ
ンジン6の吸気管内の圧力Pを検出する圧力センサ、エ
ンジン6の冷却水温や吸気温Tを検出する温度センサ、
エンジン6のスロットル弁の開度θを検出する開度セン
サ、エンジン6の回転速度を検出する回転センサ等が備
わっており、これらの検出信号やスタータの操作状態を
表す信号などが取り込まれる。
【0030】ECU510は、例えばマイクロコンピュ
ータ等を利用して構成されており、エンジン6の制御お
よび発電制御を、エンジン状態や電気負荷状態に応じ最
適な状態で行うために、各種の演算を行う中央演算処理
部(CPU)と、演算に用いる各種データを一時記憶す
るランダムアクセスメモリ(RAM)と、プログラムや
必要なデータを格納、記憶したリードオンリメモリ(R
OM)とから構成されている。
【0031】図1に示すように、本実施形態の車両用発
電機1、バッテリ3、外部制御装置5は、制御経路が閉
ループ状に配線されており、この制御経路を通して各種
の信号が伝送される。上述した発電機側送受信部21、
充電系制御部52、車両側送受信部53が第1の信号伝
達手段に対応する。発電機側送受信部21、発電状態信
号生成部23、車両側送受信部53が第2の信号伝達手
段に対応する。発電制御信号生成部55が発電制御信号
生成手段に、スイッチ7がスイッチ手段に、発電機側送
受信部21が発電機側送受信手段に、車両側送受信部5
3が車両側送受信手段にそれぞれ対応する。電源起動部
26が電源起動手段に、警報部56が警報手段に、EC
U510が発電指令変更手段にそれぞれ対応する。
【0032】次に、外部制御装置5と車両用発電機1に
内蔵された発電制御装置2との間の信号の送受信を行う
発電機側送受信部21、車両側送受信部53と、これら
に各種の信号を入力する発電状態信号生成部23、電源
起動信号生成部54、発電制御信号生成部55について
説明する。
【0033】スイッチ7が投入されると、外部制御装置
5に備わったS端子にバッテリ3の端子電圧(バッテリ
電圧)が印加される。これに伴って、電源起動信号生成
部54を構成する抵抗541、ツェナーダイオード54
2は、外部制御装置5の回路動作を行うためにの電源電
圧Vcc1 を発生して各回路に供給を開始する。また、こ
の電源電圧Vcc1 は、IG信号(電源起動信号)として
インタフェース部530に入力される。
【0034】外部制御装置5に含まれるインタフェース
部530内の抵抗531と、発電制御装置2に含まれる
インタフェース部24内の抵抗241は、通信線8を介
して直列接続されており、抵抗531には電源電圧Vcc
1 (例えば5V)が印加され、抵抗241は接地されて
いる。2つの抵抗531、241の抵抗がほぼ同じ値に
設定されているものとすると、通信線8と抵抗531の
接続点の電位が電源電圧Vcc1 のほぼ半分の2.5Vに
設定され、これにより外部制御装置5から通信線8に向
けてIG信号が送信される。
【0035】発電機側送受信部21内のインタフェース
部24では、C2端子(第2の入出力端子)の電位が
2.5VになることによりIG信号を受信し、このIG
信号がそのまま電源起動部26に送られる。電源起動部
26では、抵抗261、262が直列に接続され、抵抗
261の一方端がC2端子に接続され、抵抗262の一
方端が接地されている。また、抵抗261、262の接
続点にはNPN型のトランジスタ265のベースが接続
されている。このトランジスタ265のエミッタは接地
されており、コレクタは抵抗264、263を介して車
両用発電機1の出力端子(B端子)に接続されている。
抵抗264、263の接続点には、PNP型のトランジ
スタ266のベースが接続されている。このトランジス
タ266のベース・エミッタ間には上述した抵抗263
が並列に接続され、コレクタはツェナーダイオード26
7のカソード側に接続されている。このツェナーダイオ
ードのアノード側は接地されている。また、トランジス
タ266とツェナーダイオード267の接続点は、発電
制御装置2内の各回路に電源電圧Vcc2 を供給する供給
ラインに接続されている。
【0036】発電制御装置2のC2端子の電位が上昇す
ると、電源起動部26内の抵抗261、262に電流が
流れてトランジスタ265がオンする。例えばC2端子
の電位が1V以上になったときに、トランジスタ265
がオンするように設定されている。トランジスタ265
がオンすると抵抗263、264に電流が流れるため、
トランジスタ266がオンする。このため、トランジス
タ266のコレクタからは定電流がツェナーダイオード
267に供給され、一定電圧の電源電圧Vcc2が生成さ
れる。
【0037】このように、外部制御装置5から発電制御
装置2にIG信号が送信されると、発電制御装置2が動
作可能な状態になる。次に、F信号(発電制御信号)
を、外部制御装置5と発電制御装置2との間で送受信す
る動作について説明する。
【0038】F信号の送信について ECU510は、バッテリ電圧Vsを制御するための基
準電圧Vref (電圧指令)と、アンド回路554によっ
て構成されるデューティ設定回路を直接制御するD信号
(デューティ指令)を出力する。
【0039】i)電圧指令 車両の状態に応じて、所定のバッテリ電圧となるように
基準電圧Vref が設定され、発電制御信号生成部55内
の電圧比較器553のプラス側入力端子に入力される。
電圧比較器553のマイナス側入力端子には、実際のバ
ッテリ電圧Vsを抵抗551、552によって分圧した
電圧Vinが入力されている。したがって、電圧比較器5
53は、Vin<Vref のときに出力をハイレベルにし、
Vin>Vref のときに出力をローレベルにする。このよ
うにして電圧比較器553の出力をハイレベルあるいは
ローレベルに切り替えることにより、実際のバッテリ電
圧Vsが所定のバッテリ電圧に一致するように調整され
る。
【0040】ii)デューティ指令 車両用発電機1の界磁巻線12に流す励磁電流を制限す
る場合には、ECU510によって、発電制御信号生成
部55内のアンド回路554に直接デューティ指令(D
信号)を送ることで対応することができる。このように
してアンド回路554によってF信号が生成され、イン
タフェース部530に入力される。
【0041】次に、F信号を送信するインタフェース部
530の構成について説明する。生成されたF信号は、
インバータ回路564に入力される。このインバータ回
路564の出力端子は、抵抗536を介してPNP型の
トランジスタ562のベースに接続されている。このト
ランジスタ562のエミッタは電源電圧Vcc1 を供給
する電源ラインに接続されており、コレクタは抵抗53
2を介してC1端子(第1の入出力端子)に接続されて
いる。
【0042】次に、F信号を送信するインタフェース部
530の動作について説明する。F信号がハイレベルの
ときに、インバータ回路564の出力はローレベルにな
り、トランジスタ562をオンする。反対に、F信号が
ローレベルのときに、インバータ回路564の出力はハ
イレベルになり、トランジスタ562をオフする。した
がって、F信号のレベルは、トランジスタ562の断続
動作により、電圧レベルの異なる通信信号Vcとして伝
達される。具体的には、発電制御装置2側のインタフェ
ース部24内のトランジスタ252がオンしている場合
には2つの電圧レベルVc1とVc2のいずれかを有する通
信信号Vcとして伝達される。また、発電制御装置2側
のインタフェース部24内のトランジスタ252がオフ
している場合には2つの電圧レベルVc3とVc4のいずれ
かを有する通信信号Vcとして伝達される。
【0043】F信号の受信について F信号を受信する発電制御装置2内のインタフェース部
24の構成について説明する。外部制御装置5から出力
される通信信号Vcは、通信線8を介して発電制御装置
2のC2端子に入力される。インタフェース部24は、
F信号を受信するために電圧比較器253を備えてい
る。この電圧比較器253は、プラス側入力端子がC2
端子に接続されており、マイナス側入力端子には基準電
圧Vdが印加されている。この電圧比較器253の出力
は、励磁電流設定部22内のトランジスタ221のベー
スに入力される。
【0044】電圧比較器253のマイナス側入力端子に
印加される基準電圧Vdは、2つの電圧レベルVd1とV
d2を持つように回路構成が工夫されている。次に、この
回路構成について説明する。インタフェース部24に備
わったインバータ回路250の出力端子は、抵抗247
および抵抗245に接続されている。抵抗247の一方
端はNPN型のトランジスタ252のベースに接続され
ている。このトランジスタ252のエミッタは接地され
ており、コレクタは抵抗242を介してC2端子に接続
されている。一方、抵抗245の一方端は、NPN型の
トランジスタ251のベースに接続されている。このト
ランジスタ251のエミッタは接地されており、コレク
タは抵抗246を介して電圧比較器253のマイナス側
入力端子に接続されている。また、電圧比較器253の
マイナス側入力端子には、抵抗243、244の接続点
も接続されている。これらの抵抗243、244は、電
源電圧Vcc2 を分圧しており、この分圧点が電圧比較器
253のマイナス側入力端子に接続される。
【0045】次に、F信号を受信するインタフェース部
24の動作について説明する。i)インバータ回路250の入力がローレベルの場合 電源電圧Vcc2 が動作電圧として供給されると、イン
バータ回路250の出力がハイレベルになり、トランジ
スタ252、251がともにオンする。これにより、電
圧比較器253のマイナス側入力端子には、抵抗24
3、244、246および電源電圧Vcc2 で決まる基準
電圧Vd1(例えば1.5V)が生成されて印加される。
【0046】また、電圧比較器253のプラス側入力端
子には、F信号がローレベルのとき、つまり外部制御装
置5側のインタフェース部530内のトランジスタ56
2がオフしているときには、抵抗241、242および
インタフェース部530内の抵抗531、電源電圧Vcc
1 で決まる電圧Vc1(例えば1V)を有する通信信号V
cが入力される。一方、F信号がハイレベルのとき、つ
まり外部制御装置5側のインタフェース部530内のト
ランジスタ562がオンしているときには、抵抗24
1、242およびインタフェース部530内の抵抗53
1、532、電源電圧Vcc1 で決まる電圧Vc2(例えば
2.5V)を有する通信信号Vcが、電圧比較器253
のプラス側入力端子に入力される。
【0047】このように、電圧比較器253は、基準電
圧Vd1(1.5V)と、電圧Vc1(1V)、Vc2(2.
5V)のいずれかを有する通信信号Vcとを比較するこ
とにより、F信号を再生している。ii)インバータ回路250の入力がハイレベルの場合 インバータ回路250は、ハイレベルが入力されると、
出力がローレベルになり、トランジスタ252、251
がともにオフする。これにより、電圧比較器253のマ
イナス側入力端子には、抵抗243、244および電源
電圧Vcc2 で決まる基準電圧Vd2(例えば3.5V)が
生成されて印加される。
【0048】また、電圧比較器253のプラス側入力端
子には、F信号がローレベルのとき、つまり外部制御装
置5側のインタフェース部530内のトランジスタ56
2がオフしているときには、抵抗241およびインタフ
ェース部530内の抵抗531、電源電圧Vcc1 で決ま
る電圧Vc3(例えば2.5V)を有する通信信号Vcが
入力される。一方、F信号がハイレベルのとき、つまり
外部制御装置5側のインタフェース部530内のトラン
ジスタ562がオンしているときには、抵抗241およ
びインタフェース部530内の抵抗531、532、電
源電圧Vcc1 で決まる電圧Vc4(例えば4V)を有する
通信信号Vcが、電圧比較器253のプラス側入力端子
に入力される。
【0049】このように、電圧比較器253は、基準電
圧Vd2(3.5V)と、電圧Vc3(2.5V)、Vc4
(4V)のいずれかを有する通信信号Vcとを比較する
ことにより、F信号を再生している。以上のように、F
信号が外部制御装置5から発電制御装置2に向けて送信
され、発電制御装置2を制御できるようになっている。
また、外部制御装置5で生成されたF信号が直接発電制
御装置2に含まれる励磁電流設定部22内のトランジス
タ221に伝達されるため、送出されたF信号に対して
励磁電流設定部22の動作に遅れを生じることがない。
【0050】次に、車両用発電機1の発電状態を示すL
信号を、発電制御装置2と外部制御装置5との間で送受
信する動作について説明する。L信号の送信について L信号は、発電制御装置2に備わった発電状態信号生成
部23によって生成される。この発電状態信号生成部2
3は、発電検出回路231と異常検出回路232を有し
ている。発電検出回路231は、車両用発電機1の固定
子巻線11の一端(P端子)から発電信号(平滑電圧信
号Vpや回転信号Np)が入力される。また、この発電
検出回路231の出力信号は、インタフェース部24内
のインバータ回路250に入力されている。
【0051】例えば、発電検出回路231は、入力され
る発電信号の電圧レベルと所定の電圧レベルとを比較
し、発電信号の電圧レベルの方が低い場合にはローレベ
ルのL信号を、反対に発電信号の電圧レベルの方が高い
場合にはハイレベルのL信号を出力する。
【0052】また、異常検出回路232は、例えば、励
磁電流設定部22内のトランジスタ221が短絡故障し
て励磁電流の制御が不能になるような異常状態を検出し
たときに、異常を知らせるL信号(例えばデューティ比
が50%程度のパルス信号)を出力する指示を発電検出
回路231に送る。外部制御装置5側でこの異常を知ら
せるL信号を受信したときに、過充電を抑制するため
に、強制的に電気負荷を接続したり、バッテリ3が大き
なダメージを受けることを未然に防ぐ等の異常対策を実
施することができるようになる。
【0053】次に、L信号を送信するインタフェース部
24の構成について説明する。生成されたL信号は、イ
ンバータ回路250に入力される。このインバータ回路
250の出力端子は、抵抗247を介してNPN型のト
ランジスタ252のベースに接続されている。このトラ
ンジスタ252のエミッタは接地されており、コレクタ
は抵抗242を介してC2端子に接続されている。
【0054】次に、L信号を送信するインタフェース部
24の動作について説明する。L信号がローレベルのと
きに、インバータ回路250の出力はハイレベルにな
り、トランジスタ252をオンする。また、L信号がハ
イレベルのときに、インバータ回路250の出力はロー
レベルになり、トランジスタ252をオフする。したが
って、L信号のレベルは、トランジスタ252の断続動
作により、電圧レベルの異なる通信信号Vcとして伝達
される。具体的には、外部制御装置5側のインタフェー
ス部530内のトランジスタ562がオンしている場合
には2つの電圧レベルVc1とVc3のいずれかを有する通
信信号Vcとして伝達される。また、外部制御装置5側
のインタフェース部530内のトランジスタ562がオ
フしている場合には2つの電圧レベルVc2とVc4のいず
れかを有する通信信号Vcとして伝達される。
【0055】L信号の受信について L信号を受信する外部制御装置5内のインタフェース部
530の構成について説明する。発電制御装置2から出
力される通信信号Vcは、通信回線8を介して外部制御
装置5のC1端子に入力される。インタフェース部53
0は、L信号を受信するために電圧比較器561を備え
ている。この電圧比較器561は、プラス側入力端子が
C1端子に接続されており、マイナス側端子には基準電
圧Vgが印加されている。この電圧比較器561の出力
は、ECU510および警報部56に入力される。
【0056】電圧比較器561のマイナス側入力端子に
印加される基準電圧Vgは、2つの電圧レベルVg1とV
g2を持つように回路構成が工夫されている。次に、この
回路構成について説明する。インタフェース部530に
備わったインバータ回路564の出力端子は、抵抗53
6および抵抗537に接続されている。抵抗536の一
方端はNPN型のトランジスタ562のベースに接続さ
れている。このトランジスタ562のエミッタは電源電
圧Vcc1 を供給する供給ラインに接続されており、コレ
クタは抵抗532を介してC1端子に接続されている。
【0057】次に、L信号を受信するインタフェース部
530の動作について説明する。i)インバータ回路564の入力がローレベルの場合 インバータ回路564は、ローレベルの信号が入力され
ると、出力がハイレベルになり、トランジスタ562、
563がともにオフする。これにより、電圧比較器56
1のマイナス側入力端子には、抵抗533、534およ
び電源電圧Vcc1 で決まる基準電圧Vg1(例えば1.5
V)が生成されて印加される。
【0058】ii)インバータ回路564の入力がハイ
レベルの場合 インバータ回路564は、ハイレベルの信号が入力され
ると、出力がローレベルになり、トランジスタ562、
563がともにオンする。これにより、電圧比較器56
1のマイナス側入力端子には、抵抗533、534、5
35および電源電圧Vcc1 で決まる基準電圧Vg2(例え
ば3.5V)が生成されて印加される。
【0059】iii)L信号がローレベルの場合 電圧比較器561のプラス側入力端子には、F信号がロ
ーレベルのときには、発電制御装置2に含まれるインタ
フェース部24内の抵抗241、242、外部制御装置
5に含まれるインタフェース部530内の抵抗531、
電源電圧Vcc1で決まる電圧Vc1(例えば1V)を有す
る通信信号Vcが入力される。
【0060】また、F信号がハイレベルのときには、発
電制御装置2に含まれるインタフェース部24内の抵抗
241、242、外部制御装置5に含まれるインタフェ
ース部530内の抵抗531、532、電源電圧Vcc1
で決まる電圧Vc2(例えば2.5V)を有する通信信号
Vcが、電圧比較器561のプラス側入力端子に入力さ
れる。
【0061】したがって、このときの電圧比較器561
は、マイナス側入力端子に印加される基準電圧Vg1
(1.5V)とプラス側入力端子に印加される通信信号
Vcの電圧Vc1(1V)を比較することにより、あるい
はマイナス側入力端子に印加される基準電圧Vg2(3.
5V)とプラス側入力端子に印加される通信信号Vcの
電圧Vc2(2.5V)を比較することにより、出力をロ
ーレベルにしてL信号を再生する。
【0062】iv)L信号がハイレベルの場合 電圧比較器561のプラス側入力端子には、F信号がロ
ーレベルのときには、発電制御装置2に含まれるインタ
フェース部24内の抵抗241、外部制御装置5に含ま
れるインタフェース部530内の抵抗531、電源電圧
Vcc1 で決まる電圧Vc3(例えば2.5V)を有する通
信信号Vcが入力される。
【0063】また、F信号がハイレベルのときには、発
電制御装置2に含まれるインタフェース部24内の抵抗
241、外部制御装置5に含まれるインタフェース部5
30内の抵抗531、532、電源電圧Vcc1 で決まる
電圧Vc4(例えば4V)を有する通信信号Vcが、電圧
比較器561のプラス側入力端子に入力される。
【0064】したがって、このときの電圧比較器561
は、マイナス側入力端子に印加される基準電圧Vg1
(1.5V)とプラス側入力端子に印加される通信信号
Vcの電圧Vc3(2.5V)を比較することにより、あ
るいはマイナス側入力端子に印加される基準電圧Vg2
(3.5V)とプラス側入力端子に印加される通信信号
Vcの電圧Vc4(4V)を比較することにより、出力を
ハイレベルにしてL信号を再生する。
【0065】以上のように、発電制御装置2から送信し
たL信号を外部受信装置5によって受信して取り込むこ
とができる。上述した抵抗531が第1のバイアス手段
に、抵抗532およびトランジスタ562が第2のバイ
アス手段に、抵抗241が第3のバイアス手段に、抵抗
242およびトランジスタ252が第4のバイアス手段
にそれぞれ対応する。抵抗533、534、535、5
37、トランジスタ563、電圧比較器561が第1の
信号検出手段に対応する。抵抗243、244、24
5、246、トランジスタ251、電圧比較器253が
第2の信号検出手段に対応する。
【0066】図6は、発電制御装置1を制御する外部制
御装置5内のECU510の動作手順を示す流れ図であ
る。ECU510は、ROMに記録されているプログラ
ムを実行することにより、図6に示した一連の動作を行
う。スイッチ7がオンされると電源電圧Vcc1 が生成さ
れて外部制御装置5内の各回路に供給され、これにより
外部制御装置5が動作状態になる。
【0067】ECU510は、最初にL信号およびF信
号を取り込み(ステップS100)、次に車両用発電機
1からの応答信号をチェックする(ステップS10
1)。具体的には、エンジン6が停止状態にあるときに
L信号がハイレベルを維持している場合には、発電制御
装置2からL信号の応答がないことを判定する。この場
合には、車両用発電機1の応答異常を知らせる警告が警
報部56によって表示される(ステップS107)。
【0068】エンジン6が停止状態にあるときにL信号
がハイレベルからローレベルに正常に切り替わった場合
には、発電制御装置2内で正常に電源電圧Vcc2 が生成
されたということであり、車両用発電機1が正常である
と判定する。次に、ECU510は、キースイッチがオ
ンされ、スタータによってクランキングされてエンジン
6が始動したか否かを判定し(ステップS201)、エ
ンジン6が始動していない場合には否定判断を行って、
次にD信号の出力を停止してF信号の生成動作を停止す
る(ステップS202)。したがって、車両用発電機1
内の界磁巻線12に対する励磁電流の供給は行われな
い。その後、ステップS103の動作に移行する。
【0069】また、運転者によってキースイッチがオン
されてエンジン6が始動すると、ステップS201の判
定において肯定判断が行われ、次にECU510は、固
定のデューティ比を有するD信号を出力して、初期励磁
制御を実行する(ステップS102)。
【0070】次に、ECU510は、L信号の電圧レベ
ルを判定する(ステップS103)。ローレベルの場合
(発電停止の場合)には、車両用発電機1の発電停止を
知らせる警告が警報部56によって表示されるとともに
(ステップS108)、ステップS201に戻ってエン
ジン6の始動判定が繰り返される。
【0071】一方、L信号がハイレベルの場合(発電開
始の場合)には、警報部56によって正常発電を示す表
示が行われるとともに(ステップS109)、ECU5
10は、F信号のデューティ比を記憶し、このデューテ
ィ比を徐々に増加する演算を行って徐励制御を実施する
(ステップS104)。なお、ECU510は、アンド
回路554から出力されるF信号を取り込んでいるた
め、常時モニタすることが可能であり、この取り込んだ
F信号に基づいてデューティ比を徐々に増加するように
してもよい。また、このモニタしたF信号のデューティ
比の大きさに応じて、エンジン制御の制御量にフィード
バックをかけるようにF信号を利用するようにしてもよ
い。
【0072】次に、ECU510は、バッテリ3の調整
電圧を設定するために所定のVref信号(基準電圧Vref
)を電圧比較器553のプラス側入力端子に出力する
ことにより、バッテリ電圧を調整する電圧制御を行う
(ステップS105)。なお、この電圧制御は車両状態
等に応じて異なる内容で実施される。例えば、車両が加
速状態にあるときには、発電を停止して発電トルクを減
少させるために、バッテリ電圧が0VとなるようなVre
f 信号が出力される。車両が減速状態にあるときには、
発電量を増加させて発電トルクが大きくなるように、バ
ッテリ電圧が15.5VとなるようなVref 信号が出力
される。低燃費制御時には、発電量を少なくして発電ト
ルクがあまり大きくならないように、バッテリ電圧が1
2.8VになるようなVref 信号が出力される。また、
これら以外の通常時には、バッテリ電圧が14.5Vと
なるようなVref 信号が出力される。
【0073】次に、ECU510は、エンジン6が停止
したか否かを判定し(ステップS106)、停止してい
ない場合には否定判断を行って、ステップS103のL
信号の電圧レベル判定以降の処理を繰り返す。このと
き、電気負荷が接続されてバッテリ電圧が低下すると、
車両用発電機1は発電を開始するが、徐励制御が行われ
て徐々に発電量が増すため、エンジン回転の落ち込みを
抑制することができ、安定したエンジン制御を行うこと
ができる。エンジン6が停止した場合には、ステップS
106の判定において肯定判断が行われ、一連の制御動
作が終了する。
【0074】図7および図8は、図6の流れ図にしたが
って動作する発電制御装置2およびエンジン制御装置5
の各部の入出力波形を示すタイミング図であり、図7は
エンジン始動時に、図8はベルト切れ発生時にそれぞれ
対応している。また、図7および図8に含まれる(a)
〜(r)の内容を以下に示す。 (a)SW7 :スイッチ7の開閉状態 (b)Vcc1 :外部制御装置5内で生成される電
源電圧Vcc1 の状態 (c)F信号 :外部制御装置5内のアンド回路5
54から出力されるF信号の波形 (d)INV564:外部制御装置5内のインバータ回
路564の出力波形 (e)TR562 :外部制御装置5内のトランジスタ
562、563の断続状態 (f)Vc :通信線8を介して送受信される通
信信号Vcの波形 (g)TR265 :発電制御装置2内のトランジスタ
265の断続状態 (h)TR266 :発電制御装置2内のトランジスタ
266の断続状態 (i)Vcc2 :発電制御装置2内で生成される電
源電圧Vcc2 の状態 (j)Vp :発電制御装置2内の発電検出回路
231に入力される発電信号Vpの波形 (k)L信号 :発電制御装置2内の発電検出回路
231の出力波形 (l)INV250:発電制御装置2内のインバータ回
路250の出力波形 (m)TR251 :発電制御装置2内のトランジスタ
251、252の断続状態 (n)電圧比較器253入力:発電制御装置2内の電圧
比較器253の入力波形 (o)F信号再生 :発電制御装置2内の電圧比較器2
53によって再生されるF信号の波形 (p)TR221 :発電制御装置2内のトランジスタ
221の断続状態 (q)電圧比較器561入力:外部制御装置5内の電圧
比較器561の入力波形 (r)L信号再生 :外部制御装置5内の電圧比較器5
61によって再生されるL信号の波形 また、図7および図8の最上段に設けられたA〜Iは、
各種の動作モードに対応しており、その内容を以下に示
す。
【0075】 A:電源起動モード B:F制御停止モード C:初期励磁制御モード D:徐励制御モード E、F:電圧制御モード G:ベルト切れ発生 H:フル発電制御モード I:F制御停止モード まず、図7を参照しながら、エンジン起動時の外部制御
装置5および発電制御装置2の動作を説明する。
【0076】電源起動モード(A) スイッチ7がオンされると電源電圧Vcc1 が生成される
(図7(a)、(b))。このとき、ECU510から
アンド回路554にローレベルのD信号が入力されてお
り、このアンド回路554からはローレベルのF信号が
出力される(図7(c))。したがって、インバータ回
路564は、電源電圧Vcc1 の供給に応じて動作を開始
したときに出力がハイレベルになり(図7(d))、ト
ランジスタ562、563がともにオフする(図7
(e))。
【0077】また、電源電圧Vcc1 が抵抗531、24
1の直列回路に印加されるので、これら2つの抵抗53
1、241の接続点の電位は、電源電圧Vcc1 の1/2
である2.5Vにバイアスされる(図7(f))。この
ようにしてC2端子の電位が2.5Vにバイアスされる
と、トランジスタ265がオンし(図7(g))、つづ
いてトランジスタ266がオンする(図7(h))。こ
れにより、電源電圧Vcc2 が生成される(図7
(i))。
【0078】このとき、エンジン6は停止しており、車
両用発電機1の回転子が回転していないので、発電信号
Vpは0Vであり(図7(j)、発電検出回路231か
ら出力されるL信号はローレベルになる(図7
(k))。したがって、インバータ回路250は、電源
電圧Vcc2 の供給に応じて動作を開始したときに出力が
ハイレベルになり(図(l)、トランジスタ251、2
52がともにオンする(図7(m))。
【0079】スイッチ7がオンされてからトランジスタ
252がオンするまでのこの間の電圧を電圧比較器56
1で比較すると、Vc>Vgとなって、電圧比較器56
1の出力はハイレベルになる(図7(q)、(r))。
また、トランジスタ252がオンした後は、電圧比較器
561の出力はローレベルになり、L信号が再生され
る。
【0080】このようにして発電制御装置2からの応答
信号(Vc)がハイレベルからローレベルに切り替わる
ことにより、発電制御装置2の電源起動(Vcc2 の生
成)および内部回路動作が正常に行われていることを外
部制御装置5側でチェックすることができる。例えば、
通信線8が断線している場合には、電圧比較器561の
入力に着目すると、Vc>Vgとなって、検出したL信
号がハイレベルを維持することになる。また、通信線8
が車体等の金属部分に短絡している場合には、Vc<V
gとなって、検出したL信号がローレベルを維持するこ
とになる。このように、応答信号(再生したL信号)が
ハイレベルからローレベルに切り替わらないため、通信
線8を含む車両用発電機1側の応答異常を知ることがで
きる。なお、この場合には、車両用発電機1内の発電制
御装置2は外部制御装置5によって起動されないので、
励磁巻線12に励磁電流が流れず、発電停止状態とな
る。
【0081】F制御停止モード(B)・初期励磁制御モ
ード(C) トランジスタ252がオンすると通信信号Vcは1Vに
なる(図7(f))。また、上述した電源起動モードに
おいてL信号がハイレベルからローレベルに切り替わる
ことによって(図7(r))、発電制御装置2は正常動
作が行われており、F制御停止モードに入る。ECU5
10は、エンジン6がスタータによってクランクされて
いるか否かを判定し、エンジン6が停止しているときは
そのまま待機して、F信号の送出を停止する。F信号が
送られないので、発電制御装置2の励磁電流設定部22
内のトランジスタ221はオフしており、界磁巻線12
に励磁電流は流れない。また、エンジン6が始動される
と、ECU510から初期励磁信号であるD信号を送出
する(図7(c))。
【0082】F信号がローレベルのとき、トランジスタ
562がオフして通信信号Vc1(1V)となり、反対
に、F信号がハイレベルのとき、トランジスタ562が
オンして通信信号Vc2(2.5V)となる(図7
(f))。電圧比較起253によって、基準電圧Vd1
(1.5V)と、これらの通信信号Vc1(1V)および
Vc2(2.5V)を比較することで、F信号の再生が行
われる(図7(n)、(o))。これにより、励磁電流
設定部22内のトランジスタ221がF信号に応じて断
続する(図7(p))。
【0083】また、電圧比較器561によって、Vg1
(1.5V)>Vc1(1V)あるいはVg2(3.5V)
>Vc2(2.5V)の比較を行うことにより、ローレベ
ルのL信号の再生が行われる(図7(q)、(r))。
徐励制御モード(D) エンジン6がスタータによってクランキングされると、
初期励磁電流により発電信号の電圧Vpが上昇する(図
7(j)−(2))。エンジン6が完爆するとこの電圧
Vpが大きく上昇し(図7(j)−(3))、所定の電
圧以上になると(図7(j)−(4))、発電検出回路
231から出力されるL信号はハイレベルになる(図7
(k))。このため、インバータ回路250の出力がロ
ーレベルになり(図7(l))、トランジスタ251、
252がオフする(図7(m))。トランジスタ252
がオフすることにより、通信信号Vcは、Vc3(2.5
V)とVc4(4V)の繰り返し信号となる。このとき、
電圧比較器561によって、Vg1(1.5V)<Vc3
(2.5V)あるいはVg2(3.5V)<Vc4(4V)
の比較を行うことにより、ハイレベルのL信号の再生が
行われる(図7(q)、(r))。
【0084】ECU510は、このL信号の変化を検出
して、スタータをオフさせる。また、運転者は、警報部
56の変化(例えば、チャージランプの点灯から消灯)
を確認することにより、スタータ操作を完了する。ま
た、ECU510は、徐励制御信号であるD信号を出力
し(図7(c))、エンジン6の完爆を検知した後に、
徐々に車両用発電機1の出力電流を増加させることによ
り(図7(j)−(5))、エンジン6の始動を円滑に
行う。
【0085】なお、好ましくは、徐励制御を行うために
用いられるD信号のデューティ比は、初期励磁制御を行
う際の固定の出力指令値よりも大きい値を始点(例え
ば、+αだけデューティ比を大きくする)として、徐々
に出力指令を増加させる制御を行うようにする。
【0086】電圧制御モード(E) ECU510から所定の調整電圧(例えば14.5V)
になるように基準電圧Vref を設定してあり、この所定
の調整電圧に調整されるように発電制御信号生成部55
においてF信号が生成されて、発電制御装置2に送られ
る。車両用発電機1では、このF信号にしたがって励磁
電流設定部22のトランジスタ221が断続制御され、
出力電流をバッテリ3および電気負荷4に供給する。
【0087】また、バッテリ電圧はS端子を通して外部
制御装置5に入力される。このように、車両用発電機1
と外部制御装置5とを接続する通信線8と、車両用発電
機1とバッテリ3とを接続する出力線とを用いて、車両
用発電機1と外部制御装置5とを含む閉ループを形成す
ることにより、ECU510によって調整電圧を制御す
ることができる。
【0088】なお、運転中において、電気負荷4の投入
による発電トルクの急増を抑制するために、徐々に発電
量を増やす徐励制御は、アンド回路554から出力され
るF信号に、増加速度を決める+αのデューティ比を加
算する演算処理を行ってD信号を生成し、再びアンド回
路554の出力に反映させるというフィードバック制御
を行うことになる。
【0089】次に、図8を参照しながら、エンジン6の
回転駆動力を車両用発電機1に伝達するベルトの切断が
発生した場合の外部制御装置5および発電制御装置2の
動作を説明する。ベルト切れ発生前は、エンジン6は正
常に回転し、発電制御装置2および外部制御装置5によ
る発電制御も正常に行われているものとする(電圧制御
モード(F))。この状態でベルト切れが発生すると、
車両用発電機1の回転子が止まって、出力電圧が低下す
る。したがって、電圧比較器553の入力電圧がVin<
Vref となって、この電圧比較器553の出力がハイレ
ベルになる。
【0090】アンド回路554では、電圧比較器553
の出力がハイレベルになったことを受けてフル発電制御
を行うために、ハイレベルのF信号を出力する(図8
(c))。なお、その時点で徐励制御は完了しており、
100%のデューティ比を有するD信号が出力されてい
るものとする。
【0091】発電制御装置2は、このF信号を受信し、
フル発電を行うために励磁電流設定部22内のトランジ
スタ221をオン制御する(図8(p)、フル発電制御
モード(H))。しかしながら、トランジスタ221を
オン制御しても、回転子が止まっているため、車両用発
電機1の出力電圧は上昇せず、バッテリ電圧も上昇しな
い。また、発電信号Vpも低下して所定の電圧レベル以
下になると、発電検出回路231から出力されるL信号
がローレベルに変化する(図8(k))。
【0092】エンジン6が回転中であるにもかかわらず
L信号がローレベルになるということは、充電系に異常
(この場合は発電停止)が起きていることを意味する。
発電制御装置2から外部制御装置5にこのL信号を送る
ことにより、外部制御装置5では警報を出力するととも
に、エンジン系制御や充電系制御へ適切なフィードバッ
クを行うことができる。
【0093】L信号がローレベルになってトランジスタ
252がオンすると、通信信号VcはVc2(2.5V)
またはVc1(1V)となる。外部制御装置5内の電圧比
較器561では、Vg2(3.5V)>Vc2(2.5V)
あるいはVg1(1.5V)>Vc1(1V)の比較を行う
ことにより、ローレベルのL信号の再生が行われる(図
8(q)、(r))。
【0094】この結果、ECU510に入力されている
L信号がハイレベルからローレベルに切り替わる。EC
U510は、図6に示した動作手順にしたがって、ステ
ップS103の判定処理からステップS201のエンジ
ン始動の判定に移行する。この場合は、既にエンジン6
は起動された状態にあるため、このステップS201の
判定において否定判断が行われ、次のステップS202
においてF信号の出力を停止させることにより(図8
(c))、F制御停止モード(I)に移行する。また、
ステップS108において発電が停止していることを表
示し、運転者に充電系統に異常が発生している旨の警告
が行われる。
【0095】このようにしてF信号がローレベルになる
と、トランジスタ562がオフされるため、通信信号V
cはVc1(1V)になる(図8(f))。発電制御装置
2内の電圧比較器253では、基準電圧Vd1(1.5
V)とVc1(1V)を比較し、出力をローレベルにして
F信号を再生する(図8(n)、(o))。
【0096】発電制御装置2では、このように再生され
たローレベルのF信号に基づいて励磁電流設定部22内
のトランジスタ221をオフ制御する(図8(p))。
この状態は、エンジン6を停止し、スイッチ7がオフさ
れるまで継続される。なお、この間、界磁巻線12に励
磁電流が流れないので、バッテリ3の消費電流を抑える
ことができる。
【0097】このように、本実施形態では、車両用発電
機1とバッテリ3を接続する充電線(電力線)と、バッ
テリ3と外部制御装置5を接続するバッテリ電圧供給線
と、外部制御装置5と車両用発電機1を接続する通信線
とを閉ループ状に配線している。
【0098】励磁電流の状態を示すF信号は、車両用発
電機1の出力電流に変換されて、出力端子(B端子)か
ら出力される。このF1信号を含んだ出力電流は、充電
線を伝わってバッテリ3に供給され、バッテリ3の端子
電圧に変換される。さらにこの端子電圧は外部制御装置
5に入力され、所定電圧と比較されて、デューティ信号
に変換される。このデューティ信号により、F1信号が
外部制御装置5内で生成され、伝達される。
【0099】車両用発電機1の発電状態を示すL信号
は、上述した閉ループの一部である通信線を伝わる通信
信号に重畳されて、車両用発電機1から外部制御装置5
に入力される。外部制御装置5では、通信信号を所定電
圧と比較することにより再生する。
【0100】したがって、車両用発電機1から外部制御
装置5に対して閉ループを用いて2種類の信号を伝達す
ることができる。これにより、これらの間を接続する接
続線および接続部の数を減らすことができ、コスト低
減、信頼性の向上、軽量化、作業性の向上が可能にな
る。また、PCM信号を用いる場合のように変調/復調
を行うための複雑な構成が不要であり、構成の簡略化が
可能である。さらに、通信線を介して通信信号の電圧レ
ベルを可変することにより信号の伝達を行っているた
め、デジタル通信を行う場合のように特に通信速度に制
約がなく、常時F信号を通信することも可能となる。
【0101】また、外部制御装置5においてL信号とF
信号の2つの信号を処理して車両用発電機1の制御を行
うことにより、以下に示す利点が生じる。 (1)発電制御装置2のスタンバイ状態(電源起動モー
ド)を確認した後にF信号を送出することが可能にな
る。これにより、スタータが回っていない状態では、F
信号を出力せずにトランジスタ221のオフ状態を維持
することができるため、界磁巻線12による無駄な電力
消費をゼロにすることができる。
【0102】これに対し、従来は、車両用発電機が回転
していない状態では出力電圧が調整電圧以下になるた
め、励磁電流制御用のトランジスタがオン状態になり、
界磁巻線に励磁電流が流れていた。例えば、界磁巻線1
2に流れる電流は3〜6A程度であり、初期励磁制御を
行った場合であっても0.5〜1A程度は励磁電流が流
れていたが、本実施形態の外部制御装置5および発電制
御装置2を用いることにより、これらの無駄な励磁電流
をなくすことができる。
【0103】(2)発電制御装置内部で初期励磁電流を
生成し、回転に応じたVp特性と所定の閾値と比較する
ことによりエンジンの完爆を検知する従来方式がある
が、この方式では、車両の始動特性に合わせて完爆検知
レベルを車両毎に調整する必要があり、発電制御装置あ
るいは車両用発電機の品種が増加するという問題があっ
た。ところが、本実施形態の外部制御装置5および発電
制御装置2を用いることにより、L信号の立ち上がりで
初期励磁制御から徐励制御へ切り替えることができる。
しかも、発電信号Vpの特性を、初期励磁制御における
F信号のデューティ比の調整によって可変することがで
きるため、ハードウエアの変更なしにソフトウエアを変
更するだけで早期に対応することができ、車両にあわせ
た最適な設定を実現できるとともに、開発期間の短縮に
よるコスト低減を図ることができる。また、発電制御装
置2の品種を減らすことができ、量産効果によるさらな
るコストダウンが可能になる。
【0104】(3)ベルト切れが発生した場合にL信号
がハイレベルからローレベルに切り替わるため、これを
検出して発電停止の警報を行ったり、F信号の出力停止
による励磁電流の通電を停止することができる。したが
って、界磁巻線12による無駄な励磁電流の消費をゼロ
に抑えることができる。
【0105】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変
形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、
発電状態信号としてP端子に発生する発電信号Vpを所
定のレベルと比較して、ローレベルあるいはハイレベル
となるL信号を生成して用いたが、励磁電流や残留磁化
により発生するP端子の発電信号を所定の閾値と比較
し、この発電信号の方が小さければローレベルとなり、
この発電信号の方が大きければ発電信号に応じたパルス
となるP信号を、L信号の代わりに用いるようにしても
よい。この場合には、P信号に含まれるパルスの有無に
より発電が行われているか否かを示す情報に加えて車両
用発電機の回転情報を外部制御装置5に伝えることがで
きる。
【0106】これによれば、発電機内の2つの情報を表
すFデューティ(励磁電流状態)とNp(発電機の回転
状態)を同時に検出することができるので、ECUにて
発電機自身の発電状態(出力電流特性や発電トルク特
性)を正確かつ容易に検知することが可能となる。
【0107】特に、ベルトゆるみやベルト劣化により発
電機の回転がスリップし、エンジン回転と同期しなくな
った場合でも、直接検出した発電機の回転数とそれに対
応したFデューティにより、エンジンのアイドリング回
転数の見込み補正をすることができるので、アイドリン
グ回転数の上昇や不安定なオーバーシュートや、アイド
リング回転上昇による燃費悪化を防止することができ
る。これに対し、従来においては、発電機の回転がスリ
ップしているときには、正常時よりも回転が低下してし
まいFデューティを増加して電気負荷へ電力を供給する
ことになる。したがって、Fデューティが増加している
ことから、アイドリング回転の上昇や不安定なオーバー
シュート回転を招くおそれがある。また、アイドリング
回転の上昇は、燃費悪化につながってしまう。
【0108】また、発電機の回転とエンジン回転のズレ
により、ベルト状態を知ることが可能になる。したがっ
て、ベルトのゆるみによる発電不足やベルト切れ故障に
至る前に処置することができる。また、上述した実施形
態では、スタータによるクランキング中に初期励磁電流
を流してその電流によるVp特性を所定の閾値と比較し
てL信号を生成し、このL信号の立ち上がりによって初
期励磁制御から徐励制御への切り替えを行ったが、エン
ジン回転センサを用いて、この検出した回転数が所定の
回転数よりも高くなったことでエンジンの完爆を検知す
るようにしてもよい。このとき、F信号をF制御停止か
ら徐励制御に切り替えて、徐励制御による励磁電流で発
生する発電信号Vp等を所定レベルと比較して判別し、
L信号を変化させるようにしてもよい。このようにする
ことで、初期励磁制御を省略することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の車両用発電機および外部制御装置
の構成を示す図である。
【図2】車両用発電機に含まれる発電制御装置の概略的
な構成を示す図である。
【図3】外部制御装置の概略的な構成を示す図である。
【図4】発電制御装置の詳細な構成を示す図である。
【図5】外部制御装置の詳細な構成を示す図である。
【図6】外部制御装置内のECUの動作手順を示す流れ
図である。
【図7】図6の流れ図にしたがって動作する発電制御装
置およびエンジン制御装置の各部の入出力波形を示すタ
イミング図である。
【図8】図6の流れ図にしたがって動作する発電制御装
置およびエンジン制御装置の各部の入出力波形を示すタ
イミング図である。
【符号の説明】
1 車両用発電機 2 発電制御装置 3 バッテリ 8 通信線 11 固定子巻線 12 界磁巻線 13 整流回路 21 発電機側送受信部 22 励磁電流設定部 23 発電状態信号生成部 51 エンジン系制御部 52 充電系制御部 53 車両側送受信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H590 AA01 AA02 AA30 AB05 AB07 CA07 CA23 CC01 CC18 CC24 CD01 CE04 CE05 DD25 DD64 EA01 EA05 EA07 EA13 EB02 EB12 EB21 FA06 FB03 FC12 GA02 GA05 GB02 GB05 HA02 HA15 HA18 HA24 HA27 HB06 JA02 JB02 JB07 JB09 KK01

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励磁電流を制御する発電制御装置を内蔵
    した発電機と、 前記発電機によって発電された電力が供給されるバッテ
    リおよび電気負荷と、 エンジンの運転状態と前記バッテリおよび前記電気負荷
    の状態に応じて前記発電機を制御する外部制御装置と、 前記発電機と前記バッテリと前記外部制御装置のそれぞ
    れを電気的に接続し、閉ループ状に配線する制御経路
    と、 前記発電制御装置によって制御される前記励磁電流の状
    態を表す第1の信号をバッテリ電圧に基づいて前記外部
    制御装置内で生成するとともに、この第1の信号を前記
    外部制御装置と前記発電制御装置との間で前記制御経路
    を通して伝達する第1の信号伝達手段と、 前記発電機の動作状態を示す第2の信号を前記発電制御
    装置内で生成するとともに、この第2の信号を前記発電
    制御装置から前記外部制御装置に向けて前記制御経路を
    通して伝達する第2の信号伝達手段と、 を備えることを特徴とする発電機の制御システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1の信号伝達手段によって伝達される前記第1の
    信号には、前記バッテリ電圧が供給されて前記発電制御
    装置の電源を起動する電源起動信号と、前記発電機の励
    磁電流を制御する発電制御信号とが含まれることを特徴
    とする発電機の制御システム。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記第1の信号伝達手段は、 前記バッテリ電圧を検出するとともに、この検出したバ
    ッテリ電圧と設定電圧とを比較した結果に基づいて前記
    発電制御信号を生成する発電制御信号生成手段を備える
    ことを特徴とする発電機の制御システム。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 前記バッテリと前記外部制御装置の間であって前記制御
    経路に挿入されており、前記バッテリ電圧の供給を断っ
    て前記発電機の作動を停止させるスイッチ手段を備える
    ことを特徴とする発電機の制御システム。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 前記第1および第2の信号伝達手段は、前記外部制御装
    置に備わった車両側送受信手段と、前記発電制御装置に
    備わった発電機側送受信手段とを共通に有しており、 前記制御経路には、前記車両側送受信手段に設けられた
    第1の入出力端子と、前記発電機側送受信手段に設けら
    れた第2の入出力端子とを接続する通信線が含まれてお
    り、 前記第1の信号と前記第2の信号を含む通信信号が前記
    通信線を介して伝達されることを特徴とする発電機の制
    御システム。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記車両側送受信手段は、 前記第1の入出力端子と電源との間に接続される第1の
    バイアス手段と、 前記第1の入出力端子と前記電源との間に接続され、前
    記第1の信号に基づいて動作する第2のバイアス手段と
    を有し、 前記発電機側送受信手段は、 前記第2の入出力端子とアースとの間に接続される第3
    のバイアス手段と、 前記第2の入出力端子と前記アースとの間に接続され、
    前記第2の信号に基づいて動作する第4のバイアス手段
    とを有し、 前記通信信号は、バッテリ電圧よりも低く、アース電位
    よりも高い範囲で設定されることを特徴とする発電機の
    制御システム。
  7. 【請求項7】 請求項5において、 前記発電制御装置は、前記第2の入出力端子の電位が所
    定値以上であるときに定電圧電源を生成して前記発電制
    御装置の作動を可能にする電源起動手段を有することを
    特徴とする発電機の制御システム。
  8. 【請求項8】 請求項6において、 前記車両側送受信手段は、前記第1の入出力端子の電圧
    と、前記第1の信号の電圧レベルの変化に応じてこの変
    化の方向と同一方向に変更される第1の基準電圧とを比
    較して前記第2の信号を検出する第1の信号検出手段を
    有することを特徴とする発電機の制御システム。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記発電機側送受信手段は、前記第2の入出力端子の電
    圧と、前記第2の信号の電圧レベルの変化に応じてこの
    変化の方向と同一方向に変更される第2の基準電圧とを
    比較して前記第1の信号を検出する第2の信号検出手段
    を有することを特徴とする発電機の制御システム。
  10. 【請求項10】 請求項5において、 前記外部制御装置は、前記発電機から送られてくる前記
    第2の信号の切り替わりに応じて前記第1の信号を変更
    する発電指令変更手段を有することを特徴とする発電機
    の制御システム。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記発電指令変更手段は、エンジンを始動するスタータ
    が停止している場合に前記第1の信号を前記励磁電流の
    通電を停止する値に設定し、前記スタータ作動中の場合
    に前記第1の信号を前記発電機の出力を低く制御する値
    に設定し、前記第2の信号が切り替わった後に前記スタ
    ータ作動を停止するとともに前記第1の信号を徐々に変
    化させて前記励磁電流を徐々に増加させることを特徴と
    する発電機の制御システム。
  12. 【請求項12】 請求項10において、 前記発電指令変更手段は、前記発電機の回転が停止して
    いるときに、前記発電機から送られてくる前記第2の信
    号の切り替わりに応じて、前記第1の信号を前記励磁電
    流の通電を停止する値に設定することを特徴とする発電
    機の制御システム。
  13. 【請求項13】 請求項1において、 前記第2の信号が切り替わったときに表示状態が変更さ
    れる警報手段を備えることを特徴とする発電機の制御シ
    ステム。
  14. 【請求項14】 励磁電流を制御する発電制御装置を内
    蔵した発電機と、 前記発電機によって発電された電力が供給されるバッテ
    リおよび電気負荷と、エンジンの運転状態と前記バッテ
    リおよび前記電気負荷の状態に応じて前記発電機を制御
    する外部制御装置と、 を備え、 前記外部制御装置は、第1の入出力端子と電源との間に
    接続される第1のバイアス手段と、前記発電機の励磁電
    流の状態を表す第1の信号に基づいて前記第1の入出力
    端子と前記電源との間に接続される第2のバイアス手段
    とを備える車両側送受信手段を有し、 前記発電制御装置は、前記第1の入出力端子に通信線を
    介して接続された第2の入出力端子とアースの間に接続
    される第3のバイアス手段と、前記発電機の動作状態を
    表す第2の信号に基づいて前記第2の入出力端子と前記
    アースとの間に接続される第4のバイアス手段とを備え
    る発電機側送受信手段を有し、 前記車両側送受信手段は、前記バッテリと前記外部制御
    手段との間に接続されたスイッチ手段が導通した後に、
    前記第1のバイアス手段と前記第3のバイアス手段とで
    生成される通信信号により前記発電制御装置の電源を起
    動し、この電源の起動に応じて前記第4のバイアス手段
    を接続することで生成される前記第1の入出力端子の電
    圧と、前記励磁電流の導通を停止する前記第1の信号に
    対応した所定電圧とを比較することにより前記発電機側
    からの応答信号を生成することを特徴とする発電機の制
    御システム。
  15. 【請求項15】 請求項14において、 前記外部制御装置は、前記応答信号が生成された後にス
    タータ操作が可能になることを特徴とする発電機の制御
    システム。
  16. 【請求項16】 請求項14において、 前記外部制御装置は、前記応答信号が生成された後に前
    記第1の信号の送出が可能になることを特徴とする発電
    機の制御システム。
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