JP2018165080A - 車両電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存車にアイドリングストップシステムを容易に構築することができる車両電源装置を提供する。【解決手段】鉛蓄電池71の電圧を測定するバッテリセンサ60と、ECU20と、を備える。ECU20は、補償補機82と接続されるDC/DCコンバータ部30と、制御部40を有する。制御部40は、エンジンのアイドリングストップからの再始動時に、補償補機82に対する鉛蓄電池71,72の電圧を補償するようにDC/DCコンバータ部30を動作させるとともに、鉛蓄電池71,72の電圧とエンジン状況に応じてオルタネータ84を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両電源装置に関するものである。
車両には各種のECUが搭載されており、複数のECUをネットワーク化することによってECU間の相互通信により情報の共有を図っている。停車時にアイドリングを停止するアイドリングストップを行う車両においてエンジンのアイドリングストップからの再始動時にスタータモータの起動に伴い補機へのバッテリ電圧が低下するのを防止すべくバッテリの電圧を補償する技術がある(例えば特許文献1)。また、バッテリの状態に応じてオルタネータを制御する技術もある(例えば特許文献2)
特開2015−58826号公報 特開2007−230513号公報
ところが、バッテリ電圧補償用のECUと、オルタネータ制御用のECUとをネットワーク化に伴う相互通信により情報の共有化を図ろうとすると、システムの再構築や機器全体の大型化を招く。
本発明の目的は、既存車にアイドリングストップシステムを容易に構築することができる車両電源装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、少なくとも1つのバッテリの電圧を測定するバッテリセンサと、電子制御ユニットと、を備え、前記電子制御ユニットは、前記バッテリからの電力供給にて駆動する補償補機と接続されるDC/DCコンバータ部と、制御部を有し、前記DC/DCコンバータ部は、バッテリ電圧を変換し前記補償補機へ供給可能に構成され、前記制御部は、エンジンのアイドリングストップからの再始動時に、前記補償補機に対するバッテリの電圧を補償するように前記DC/DCコンバータ部を動作させるとともに、バッテリの電圧とエンジン状況に応じて、バッテリを充電する発電機を制御することを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、電子制御ユニットの制御部は、エンジンのアイドリングストップからの再始動時に補償補機に対するバッテリの電圧を補償するようにDC/DCコンバータ部を動作させる。これによって、DC/DCコンバータ部により、バッテリ電圧が変換され補償補機へ供給される。また、電子制御ユニットの制御部により、バッテリの電圧とエンジン状況に応じて発電機が制御される。これにより、発電機がバッテリを充電する。その結果、ECUの種類を減らしつつ既存車にアイドリングストップシステムを容易に構築することができる。
請求項2に記載のように、請求項1に記載の車両電源装置において、前記バッテリは、複数のバッテリが直列接続されてなるとよい。
請求項3に記載のように、請求項2に記載の車両電源装置において、前記バッテリセンサは、直列接続された複数のバッテリのうちの最も接地側のバッテリの電圧を測定し、前記電子制御ユニットは、複数のバッテリが直列接続された直列回路の総電圧を測定するとよい。
請求項4に記載のように、請求項2又は3に記載の車両電源装置において、直列接続された複数のバッテリのうちの前記バッテリセンサに接続されていないバッテリの両端子間にバランス回路を設けてなるとよい。
請求項5に記載のように、請求項4に記載の車両電源装置において、前記バランス回路と並列に暗電流用のバランス抵抗を設けてなるとよい。
請求項6に記載のように、請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両電源装置において、前記制御部は、バッテリ電圧の低圧化により前記DC/DCコンバータ部による前記補償補機に対するバッテリの電圧の補償ができないときにおいてエンジンのアイドリングストップを禁止する禁止指令を送出するとよい。
本発明によれば、既存車にアイドリングストップシステムを容易に構築することができる。
実施形態における車両電源装置の回路構成図。 別例の車両電源装置の回路構成図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
エンジンが搭載された車両において、図1に示すように、24Vバッテリ70と、車両ECU80と、補機81と、補償補機82と、スタータモータ83と、オルタネータ84が搭載されている。補機81は、ヒータ等であり、24Vで駆動する。補償補機82は、カーナビ機器、オーディオ機器等であり、24Vで駆動するが、入力電圧が低下するとリセットされてしまうため電圧補償が必要な機器である。
さらに、エンジンが搭載された車両には車両電源装置10が搭載されている。車両電源装置10は、ECU(電子制御ユニット)20と、12V用のバッテリセンサ60とを備えている。車両ECU80はエンジンECU85と接続されている。車両ECU80は、アイドリングストップ制御を司る機能を有し、エンジンECU85を介してエンジンでの燃料噴射停止や点火停止によりエンジンを停止させることができるようになっている。
24Vバッテリ70は、バッテリとしての12V鉛蓄電池71と、バッテリとしての12V鉛蓄電池72とにより構成されている。12V鉛蓄電池71の負極端子が接地側にされるとともに12V鉛蓄電池71の正極端子側と12V鉛蓄電池72の負極端子側とが接続されることにより、接地側の12V鉛蓄電池71と、12V鉛蓄電池72とが、直列に接続されている。
24Vバッテリ70の正極端子には補機81が接続されている。補機81は24Vバッテリ70からの電力供給にて駆動する。24Vバッテリ70の正極端子にはエンジン始動装置であるスタータモータ83が接続されている。スタータモータ83の駆動によりエンジンを始動することができる。スタータモータ83は車両ECU80により制御される。
24Vバッテリ70の正極端子には発電機であるオルタネータ84が接続されている。オルタネータ84は、エンジンにて駆動される。オルタネータ84の駆動により24Vバッテリ70(12V鉛蓄電池71,72)を充電することができる。オルタネータ84は車両電源装置10により制御される。
バッテリセンサ60は、直列接続された複数の12V鉛蓄電池71,72のうちの最も接地側の12V鉛蓄電池71に設置されている。バッテリセンサ60は、12V鉛蓄電池71の両端子と接続されている。バッテリセンサ60は、12V鉛蓄電池71の電圧を測定しており、バッテリ充電を行うべきか判定するために使用される。また、バッテリセンサ60は、抵抗R1を有し、12V鉛蓄電池71の電流を測定しており、バッテリ電流が多いとオルタネータ84によるバッテリ充電を増やすかを判定するために使用される。バッテリセンサ60は、サーミスタ61を有し、12V鉛蓄電池71の温度を測定しており、低温ではバッテリ充電を行うことが困難なので充電電圧を上げるようにするために使用される。
ECU20は、DC/DCコンバータ部30と、制御部40を有する。DC/DCコンバータ部30は、24Vバッテリ70の正極端子と接続されるとともに補償補機82と接続される。補償補機82は、DC/DCコンバータ部30を介した24Vバッテリ70からの電力供給にて駆動する。
DC/DCコンバータ部30は、入力側の24Vバッテリ70のバッテリ電圧をDC/DC変換して、出力側の補償補機82へ供給可能に構成されている。
具体的には、DC/DCコンバータ部30は、コイル31と、ダイオード32と、コンデンサ33と、スイッチング素子34とドライブ回路35を有する。コイル31の一端が12V鉛蓄電池72の正極端子と接続され、コイル31の他端はダイオード32のアノードと接続されている。ダイオード32のアノードはスイッチング素子34を介して接地されている。ダイオード32のカソードはコンデンサ33を介して接地されている。ダイオード32のカソードは補償補機82と接続される。スイッチング素子34としてパワーMOSFETが使用され、スイッチング素子34のゲートはドライブ回路35に接続されている。制御部40は、マイコンで構成され、CPU、メモリ等を具備している。制御部40は、ドライブ回路35を介してスイッチング素子34をオンオフ制御する。制御部40は、出力電圧V3が所望の値の24Vとなるようにスイッチング素子34を制御する。これにより、24Vバッテリ70の電圧を昇圧して補償補機82に供給することができるようになっている。
制御部40は、エンジンのアイドリングストップからの再始動時に、補償補機82に対する24Vバッテリ70の電圧を補償するようにDC/DCコンバータ部30を動作させる。また、制御部40は、24Vバッテリ70(鉛蓄電池71,72)の電圧とエンジン状況(燃料カット時に回生を行う時)に応じてオルタネータ84を制御する。オルタネータ84を制御する際においてフィールド電流が調整される(電圧指令が出される)ことにより出力電圧が調整される。
ECU20における制御部40は、高圧ラインLhにより24Vバッテリ70の正極端子と接続されている。そして、制御部40は、24Vバッテリ70の電圧、即ち、複数の12V鉛蓄電池71,72が直列接続された直列回路の総電圧V2を測定する。また、ECU20における制御部40は、中間電位ラインLmにより12V鉛蓄電池71と12V鉛蓄電池72との中間点と接続されている。
車両電源装置10において高圧ラインLhと中間電位ラインLmとの間、即ち、直列接続された複数の12V鉛蓄電池71,72のうちのバッテリセンサ60に接続されていない12V鉛蓄電池72の両端子間にバランス回路50が設けられている。バランス回路50は、バランス抵抗51とスイッチ52よりなる。バランス抵抗51とスイッチ52とが直列に接続され、この直列回路が12V鉛蓄電池72の両端子間(高圧ラインLhと中間電位ラインLmとの間)に接続されている。スイッチ52として、バイポーラトランジスタが用いられ、スイッチ52のゲートが制御部40と接続されている。制御部40によりスイッチ52がオン(閉路)されることにより鉛蓄電池72の両端子間がバランス抵抗51を介して導通状態にされる。
高圧ラインLhと中間電位ラインLmとの間においてバランス回路50と並列に、暗電流用のバランス抵抗55が設けられている。バランス抵抗55の電流値とバッテリセンサ60の暗電流値とは等しくなっている。鉛蓄電池72の両端子間がバランス抵抗51を介して導通状態にされている。
車両ECU80とエンジンECU85とは通信線Lc1にて相互通信可能に接続されている。また、車両ECU80とECU20の制御部40とは通信線Lc2にて相互通信可能に接続されている。具体的にはLIN通信等にてECU間がネットワーク化されている。
制御部40は、24Vバッテリ70の電圧を監視している。そして、制御部40は、24Vバッテリ70の電圧の低圧化によりDC/DCコンバータ部30による補償補機82に対する24Vバッテリ70の電圧の補償(24Vに昇圧)ができないときにおいてエンジンのアイドリングストップを禁止する禁止指令(禁止信号)を車両ECU80に送出することができるようになっている。例えば、バッテリ電圧が18Vから24Vに昇圧できるが、10Vに下がると24Vに昇圧できないので、アイドリングストップを禁止する指令を車両ECU80に送出する。
次に、作用について説明する。
バッテリセンサ60は、直列接続された複数の12V鉛蓄電池71,72のうちの最も接地側の12V鉛蓄電池71の電圧V1を測定しており、その結果は制御部40に送られる。また、制御部40は、24Vバッテリ70の電圧、即ち、複数の鉛蓄電池71,72が直列接続された直列回路の総電圧V2を測定している。制御部40は、総電圧V2から12V鉛蓄電池71の電圧V1を減算(V2−V1)して、12V鉛蓄電池72の電圧を算出する。これにより、12V鉛蓄電池71の電圧V1及び12V鉛蓄電池72の電圧(V2−V1)がモニタできる。このように、12V用のバッテリセンサ60を、接地側の12V鉛蓄電池72のみに取り付け、電圧(他にも電流、温度)を検出するとともに、24Vバッテリ70の電圧はECU20で検出する。
車両ECU80は停車時においてエンジンECU85に対しエンジン停止指令を出すことによりエンジンでの燃料噴射停止等を行ってエンジンを停止する。これにより、アイドリングを停止するアイドリングストップが行われる。
車両ECU80はエンジンのアイドリングストップからの再始動時にスタータモータ83を起動させる。また、車両ECU80はアイドリングストップからの再始動時に制御部40に昇圧指令を送る。この昇圧指令により制御部40は、DC/DCコンバータ部30を動作しバッテリの電圧の補償を実施してスタータモータ83の起動に伴う補償補機82へのバッテリ電圧が低下するのを防止する。具体的には、制御部40は、ドライブ回路35を介してスイッチング素子34をオンオフ制御してバッテリ電圧(24Vバッテリ70の電圧)を昇圧し24Vにして補償補機82に供給する。
また、オルタネータ84は燃料カット時の車両の惰性走行による回生動作で駆動され、24Vバッテリ70(鉛蓄電池71,72)の電圧からバッテリの状態、例えば充電状態(SOC)に応じて発電電圧が制御される。つまり、制御部40は、オルタネータ84に電圧指令を送ることによりオルタネータ84を制御して、24Vバッテリ70(鉛蓄電池71,72)に対し充電を行う。
また、減速時に車輪の回転をエンジンに伝えてオルタネータ84で回生制動が行われる。つまり、車両ECU80が回生制動を行わせるときに制御部40に指令を出す。すると、制御部40は、オルタネータ84に電圧指令を送ることによりオルタネータ84を制御して、24Vバッテリ70(鉛蓄電池71,72)に対し回生制動による充電を行う。
このようにして、制御部40は、エンジンのアイドリングストップからの再始動時に、補償補機82に対する24Vバッテリ70(12V鉛蓄電池71,72)の電圧を補償するようにDC/DCコンバータ部30を動作させるとともに、24Vバッテリ70(12V鉛蓄電池71,72)の電圧とエンジン状況に応じてオルタネータ84を制御する。
このように、ECU20においてアイドリングストップ用のDC/DCコンバータ機能及び充電制御機能を有することで、1個の電子制御ユニット(ECU)で、充電制御を行うとともに再始動時の補償補機82の電圧低下を防ぐことができる。このような機能を有することにより、エンジンECUの機能としてオルタネータを制御する機能に充電制御がついている車両が多いが、充電制御がないエンジンECUを搭載した車両でも簡単に充電制御するシステムが搭載可能となる。つまり、エンジンECUの種類を減らすことができる。本実施形態では、エンジンECUにバッテリ充電制御機能(オルタネータを制御する機能)とアイドリングストップ用DC/DCコンバータの制御機能を有する場合に比べ、共通化したECU20を用いることによりエンジンECUの種類を減らすことができる。
また、図1のバッテリセンサ60の消費電流により鉛蓄電池71の電圧が低下すると、制御部40はバランス回路50のスイッチ52をオンして鉛蓄電池72の両端子間にバランス抵抗51を接続した状態にして12V鉛蓄電池71と12V鉛蓄電池72の電圧を均等化させる。
詳しく説明する。
24V車において、一般的に、2個の鉛蓄電池71,72に対して、満充電状態になるように一定電圧で制御される。鉛蓄電池71,72は高SOCで充電効率が低くなるため2個の鉛蓄電池71,72の電圧が満充電により均等化される。しかし、従来の充電制御システムでは回生時に充電を行うため、低SOCで使用する機会が増え、2個の鉛蓄電池71,72が満充電による均等化を図ることができない。即ち、従来、満充電でしか使っておらず、均等化が考えられていなかった。
ここで、12V鉛蓄電池用のバッテリセンサ60を接地側の鉛蓄電池71に接続すると、バッテリセンサ60の抵抗R1による消費電流により接地側の鉛蓄電池71の電圧のみ低下するが、本実施形態では、12V鉛蓄電池用のバッテリセンサ60を用いて、24V充電制御システムを構築する。本実施形態では、バッテリセンサ60と同等の消費電流となるようにバランス抵抗(放電抵抗)51をECU20に設置する。そして、車両のイグニッションスイッチのオン操作に伴うバッテリセンサ60の作動中において、12V鉛蓄電池71と12V鉛蓄電池72の電圧を、ECU20及びバッテリセンサ60で検出する。そして、12V鉛蓄電池72の電圧が12V鉛蓄電池71の電圧よりも大きい場合は、抵抗51に対応するスイッチ(トランジスタ)52をオンする。また、12V鉛蓄電池72の電圧が12V鉛蓄電池71の電圧よりも小さい場合は、抵抗51に対応するスイッチ(トランジスタ)52をオフさせる。このようにすることで、鉛蓄電池電圧を均等化させる。このようにして、2個の鉛蓄電池71,72の電圧ばらつきが発生したときは、バランス抵抗51で均等化させることが可能となる。
つまり、2つの12V鉛蓄電池71,72の充電率(SOC)がアンバランスになってしまうと、例えば、片側の12V鉛蓄電池だけが放電しているとアンバランスになり、寿命が短くなってしまう。本実施形態ではバランス抵抗51を用いており、鉛蓄電池の低SOC状態での電圧を均等化することで、鉛蓄電池71,72の早期劣化を抑制できる。即ち、バッテリセンサ60により鉛蓄電池71の電圧V1を検出できるとともにECU20により総電圧V2が検出でき、V2−V1が鉛蓄電池72の電圧であるので、鉛蓄電池71の電圧V1と鉛蓄電池72の電圧の差が大きくなると、高い方の鉛蓄電池が過充電、低い方の鉛蓄電池が過放電であり、劣化が進む。そこで、本実施形態では両方の鉛蓄電池の電圧が等しくなるようにスイッチ52を制御する。
また、図1のバッテリセンサ60による暗電流により12V鉛蓄電池71の電圧が低下すると、12V鉛蓄電池72の両端子間に設けたバランス抵抗55により12V鉛蓄電池71と12V鉛蓄電池72の電圧が均等化される。
詳しく説明する。
12V鉛蓄電池用のバッテリセンサ60を接地側の鉛蓄電池71に接続すると、バッテリセンサ60の暗電流により接地側の鉛蓄電池71の電圧のみ低下する。本実施形態では、12V鉛蓄電池用のバッテリセンサ60を用いて、24V充電制御システムを構築し、バッテリセンサ60と同等の暗電流となるようにバランス抵抗(放電抵抗)55をECU20に設置する。そして、車両のイグニッションスイッチのオフ操作に伴うバッテリセンサ60の停止時に、抵抗55を通して鉛蓄電池72を放電することでバッテリセンサ60の暗電流によるアンバランスを低減させることが可能となる。
また、図1のバッテリ電圧の低圧化によりDC/DCコンバータ部30による補償補機82に対するバッテリ電圧(24Vバッテリ70の電圧)の補償ができないときは次のようになる。
制御部40は、エンジンのアイドリングストップを禁止する禁止指令を車両ECU80に送出する。これにより車両ECU80はエンジンのアイドリングストップを行わない。このように、バッテリの状態を監視する機能を保持しているため、再始動時にDC/DCコンバータ部30により補償補機82に電圧補償できなくなるほど電圧が低下する可能性がある場合に、車両ECU80にアイドリングストップ禁止を要求して再始動時に補償補機82がリセットされるのを未然に防ぐことができる。
また、エンジンECUにバッテリ充電制御機能(オルタネータを制御する機能)とアイドリングストップ用DC/DCコンバータの制御機能を有する場合にはエンジンに組み合わせるバッテリ毎に、バッテリ電圧がこれぐらいになったらアイドリングストップを禁止するといった調整が必要であった。これに対し本実施形態では共通化した(バッテリに応じた)DC/DCコンバータ部30を含んだECU20を用いることにより、エンジンECUの種類を減らすことができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)車両電源装置10の構成として、少なくとも1つのバッテリとしての鉛蓄電池71の電圧を測定するバッテリセンサ60とECU20とを備え、ECU20はDC/DCコンバータ部30と制御部40を有する。制御部40は、エンジンのアイドリングストップからの再始動時に、補償補機82に対する24Vバッテリ電圧を補償するようにDC/DCコンバータ部30を動作させるとともに、バッテリ電圧とエンジン状況に応じて(燃料カット時に回生する場合)、回生動作で駆動され24Vバッテリ70を充電するオルタネータ84を制御する。よって、エンジンECU85の種類を減らしつつ既存車にアイドリングストップシステムを容易に構築することができる。
(2)バッテリは、複数のバッテリとしての鉛蓄電池71,72が直列接続されてなる。よって、24Vを作るときに2つの12V鉛蓄電池71,72を用いて24Vバッテリを構成できる。
(3)バッテリセンサ60は、直列接続された複数の鉛蓄電池71,72のうちの最も接地側の鉛蓄電池71の電圧を測定し、ECU20は、複数の鉛蓄電池71,72が直列接続された直列回路の総電圧V2を測定する。12V鉛蓄電池71にバッテリセンサ60を設けることによりバッテリセンサ60はグランドラインと繋がっている。12V鉛蓄電池72にバッテリセンサを設けた場合には中間電位ラインと繋がり、通信するときにハイ/ローレベルで通信する際に電圧がずれてしまう。本実施形態では、バッテリセンサ60はグランドラインと繋がっているので通信するときにおいてグランドラインを基準にしてハイ/ローレベルで通信する際に電圧のずれが回避される。
(4)直列接続された複数の鉛蓄電池71,72のうちのバッテリセンサ60に接続されていない鉛蓄電池72の両端子間にバランス回路50を設けてなる。よって、バッテリセンサ60の消費電流に起因する12V鉛蓄電池71と12V鉛蓄電池72の電圧の均等化を図ることができる。
(5)バランス回路50と並列に暗電流用のバランス抵抗55を設けてなる。よって、バッテリセンサ60の暗電流に起因する12V鉛蓄電池71と12V鉛蓄電池72の電圧の均等化を図ることができる。
(6)制御部40は、バッテリ電圧の低圧化によりDC/DCコンバータ部30による補償補機82に対する24Vバッテリ電圧の補償ができないときにおいてエンジンのアイドリングストップを禁止する禁止指令を送出する。よって、補償補機82のリセットを回避できる。
(7)24V車において、一般的には、オルタネータの端子電圧で直接、バッテリへの電圧制御を実施しており、このときオルタネータのレギュレータ温度で鉛蓄電池の温度を推定して、即ち、センサレスで、バッテリの充電電圧を決定する等の充電制御に反映している。本実施形態では、12V鉛蓄電池用のバッテリセンサ60のみを用いて、24V車用の充電制御システムを構築することができる。つまり、12V鉛蓄電池用のバッテリセンサ60を接地側の鉛蓄電池71のみに取り付け、電流、電圧、温度を検出し、バッテリ総電圧(24V)はECU20で検出して2個の鉛蓄電池71,72の電圧ばらつきが発生したときは、ECU20内のバランス抵抗51で均等化させることが可能となる。通信も12V電源で通信が可能なため、12V車用を流用可能となる。また、12V車で量産されているバッテリセンサ60を用いることで、低コスト化できる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 図2に示すように、バッテリセンサを複数用いて制御してもよい。つまり、バッテリセンサ60に加えてバッテリセンサ100を用いることとし、バッテリセンサ100は、12V鉛蓄電池72の両端子と接続され、12V鉛蓄電池72の電圧V10を測定する。そして、バッテリセンサ60により12V鉛蓄電池71の電圧V1を測定し、バッテリセンサ100により12V鉛蓄電池72の電圧V10を測定する。制御部40は、12V鉛蓄電池71の電圧V1と12V鉛蓄電池72の電圧V10との和(=V1+V10)を、24Vバッテリ70の電圧、即ち、複数の鉛蓄電池71,72が直列接続された直列回路の総電圧とする。なお、図2の場合、バッテリセンサ100はグランドラインと接続されていないので、通信の際にはレベル変換器101を通して制御部40で取り込む。
○ 2つの鉛蓄電池71,72を直列接続したが、3つ以上の鉛蓄電池を直列接続してバッテリを構成してもよい。
○ 鉛蓄電池71,72を直列接続したが、鉛蓄電池以外の蓄電池を直列接続してバッテリを構成してもよい。
○ 複数の蓄電池を直列接続したが、1つの蓄電池でバッテリを構成してもよい。
10…車両電源装置、20…ECU、30…DC/DCコンバータ部、40…制御部、50…バランス回路、55…バランス抵抗、60…バッテリセンサ、70…24Vバッテリ、71…12V鉛蓄電池、72…12V鉛蓄電池、82…補償補機。

Claims (6)

  1. 少なくとも1つのバッテリの電圧を測定するバッテリセンサと、
    電子制御ユニットと、
    を備え、
    前記電子制御ユニットは、前記バッテリからの電力供給にて駆動する補償補機と接続されるDC/DCコンバータ部と、制御部を有し、
    前記DC/DCコンバータ部は、バッテリ電圧を変換し前記補償補機へ供給可能に構成され、
    前記制御部は、エンジンのアイドリングストップからの再始動時に、前記補償補機に対するバッテリの電圧を補償するように前記DC/DCコンバータ部を動作させるとともに、バッテリの電圧とエンジン状況に応じて、バッテリを充電する発電機を制御することを特徴とする車両電源装置。
  2. 前記バッテリは、複数のバッテリが直列接続されてなることを特徴とする請求項1に記載の車両電源装置。
  3. 前記バッテリセンサは、直列接続された複数のバッテリのうちの最も接地側のバッテリの電圧を測定し、
    前記電子制御ユニットは、複数のバッテリが直列接続された直列回路の総電圧を測定することを特徴とする請求項2に記載の車両電源装置。
  4. 直列接続された複数のバッテリのうちの前記バッテリセンサに接続されていないバッテリの両端子間にバランス回路を設けてなることを特徴とする請求項2又は3に記載の車両電源装置。
  5. 前記バランス回路と並列に暗電流用のバランス抵抗を設けてなることを特徴とする請求項4に記載の車両電源装置。
  6. 前記制御部は、バッテリ電圧の低圧化により前記DC/DCコンバータ部による前記補償補機に対するバッテリの電圧の補償ができないときにおいてエンジンのアイドリングストップを禁止する禁止指令を送出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両電源装置。
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