JP2004229477A - 車両用電源制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】低圧バッテリ12と高圧バッテリ14との間に、バッテリ電圧の変換を行うDC/DCコンバータ16を介在する。低圧バッテリ12に接続された車両のキースイッチ36のIG端子を、DC/DCコンバータ16の異常を検出することができるECU30に接続する。ECU30とDC/DCコンバータ16とを、イグニションスイッチのオン/オフ状態とDC/DCコンバータ16の異常有無とに応じたIG信号が流れるIG信号ライン32、及び、DC/DCコンバータ16の異常有無に応じた作動信号が流れる作動信号ライン34の2系統により接続する。DC/DCコンバータ16に異常が生じた場合、IG信号と作動信号との2系統によりDC/DCコンバータ16の作動を停止させる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用電源制御装置に係り、特に、少なくとも2つのバッテリと、2つのバッテリ間に介在し、バッテリ電圧の変換を行う電圧制御器と、を備える車両用電源制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数のバッテリと、両バッテリの間に介在し、少なくとも一方のバッテリ電圧を他方のバッテリ電圧に変換する双方向型又は片方向型の電圧制御器であるDC/DCコンバータと、を備える車両用電源制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この電源制御装置は、DC/DCコンバータに生ずる故障を検出する故障検出部と、DC/DCコンバータの駆動又はバッテリを充電する発電機の発電を制御する制御部と、を備えている。DC/DCコンバータに故障が生ずると、制御部がDC/DCコンバータ又は発電機に対して指令信号を供給することにより、DC/DCコンバータの出力が停止され、或いは、発電機の発電が中止される。このため、上記従来の装置によれば、DC/DCコンバータの故障に起因するバッテリの過充電や過放電等の暴走を防止することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−218646公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したバッテリの過充電や過放電等を確実に防止するためには、DC/DCコンバータ等の作動停止を行うためのフェールセーフ機能を多重化することが望ましい。しかしながら、上記特許文献1記載の電源制御装置では、制御部からDC/DCコンバータ等への信号の通信系が一重であるため、DC/DCコンバータの故障と共に通信系の異常が発生した際には上記した不都合を回避することができない事態が生じ得る。
【0005】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、バッテリ電源系におけるフェールセーフ機能の多重化を簡易に実現することが可能な車両用電源制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、請求項1に記載する如く、少なくとも2つのバッテリと、2つのバッテリ間に介在し、バッテリの充放電を行うべく少なくとも一方のバッテリのバッテリ電圧を他方のバッテリのバッテリ電圧に変換する電圧制御器と、を備える車両用電源制御装置であって、
バッテリ電源系の異常を検出する電源系異常検出手段と、
車両のイグニションスイッチの状態を検出するIG検出手段と、
前記電源系異常検出手段の検出結果および前記IG検出手段の検出結果に応じて、前記電圧制御器によるバッテリ電圧の変換を実行させるIG信号を該電圧制御器へ向けて出力する制御手段と、を備える車両用電源制御装置により達成される。
【0007】
本発明において、制御手段から電圧制御器へ向けて出力される信号は、バッテリ電源系の異常有無および車両のイグニションスイッチの状態に応じたIG信号である。かかる構成においては、バッテリ電源系に異常が発生した場合、イグニションスイッチがオフ状態になくても、電圧制御器によるバッテリ電圧の変換を実行させるためのIG信号が出力されない。IG信号が出力されない場合には、電圧制御器によるバッテリ電圧の変換が行われない。このため、バッテリ電源系の異常に起因するバッテリの暴走は防止され、これにより、バッテリ電源系におけるフェールセーフ機能が確保される。
【0008】
この場合、請求項2に記載する如く、請求項1記載の車両用電源制御装置において、前記電圧制御器は、前記イグニションスイッチに直接に接続されず、前記制御手段に直接に接続されるIG検出部を有すると共に、該IG検出部に供給される前記制御手段からのIG信号に基づいてバッテリ電圧の変換を行うこととすればよい。
【0009】
また、上記の目的は、請求項3に記載する如く、請求項2記載の車両用電源制御装置において、前記制御手段は、また、前記電源系異常検出手段の検出結果に応じて、前記電圧制御器によるバッテリ電圧の変換を実行させる作動信号を該電圧制御器へ向けて出力し、前記電圧制御器は、前記IG検出部とは別に更に前記制御手段に接続される作動制御回路を有すると共に、該作動制御回路に供給される前記制御手段からの作動信号および前記IG検出部に供給される前記制御手段からのIG信号に基づいてバッテリ電圧の変換を行う車両用電源制御装置により達成される。
【0010】
本発明において、制御手段から電圧制御器へ向けて出力される信号には、バッテリ電源系の異常有無および車両のイグニションスイッチの状態に応じたIG信号と、バッテリ電源系の異常有無に応じた作動信号との2信号がある。かかる構成においては、バッテリ電源系に異常が発生した場合、イグニションスイッチがオフ状態になくても、電圧制御器によるバッテリ電圧の変換を実行させるためのIG信号が出力されず、また、電圧制御器によるバッテリ電圧の変換を実行させるための作動信号が出力されない。IG信号又は作動信号が出力されない場合には、電圧制御器によるバッテリ電圧の変換が行われない。このため、作動信号に異常が生じた場合にも、バッテリ電源系の異常に起因するバッテリの暴走は確実に防止される。これにより、バッテリ電源系におけるフェールセーフ機能の多重化が簡易に実現される。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1実施例である車両用電源制御装置10を備えるシステムの構成図を示す。図1に示す如く、本実施例において、車両用電源制御装置10は、2つの二次バッテリ12,14を備えている。二次バッテリ12は約12〜14V程度の電圧を有する例えば鉛バッテリ等の低圧バッテリであり、一方、二次バッテリ14は約14〜16V程度の電圧を有する例えばリチウムイオンバッテリ等の高圧バッテリである。以下、二次バッテリ12を低圧バッテリ12と、二次バッテリ14を高圧バッテリ14と、それぞれ称す。
【0012】
低圧バッテリ12の−端子および高圧バッテリ14の−端子は、それぞれ接地されている。低圧バッテリ12の+端子には、車両動力であるエンジンの回転により発電する発電機としてのオルタネータ(図示せず)が接続されている。オルタネータは、発電したエネルギをエアコン等の補機や低圧バッテリ12又は後述のDC/DCコンバータを介して高圧バッテリ14に供給することにより、補機を作動させ、また、低圧バッテリ12又は高圧バッテリ14を充電する。尚、かかるオルタネータは、高圧バッテリ12側に接続されていることとしてもよい。
【0013】
低圧バッテリ12の+端子と高圧バッテリ14の+端子との間には、両バッテリ間の双方向又は片方向に充電するための電圧制御器である直流−直流変換器(以下、DC/DCコンバータと称す)16が介在されている。DC/DCコンバータ16は、少なくとも一方のバッテリ12,14のバッテリ電圧を他方のバッテリ14,12のバッテリ電圧に変換する昇降圧回路により構成されており、低圧バッテリ12の電圧を昇圧して電力を高圧バッテリ14へ供給する昇圧回路18と、高圧バッテリ14の電圧を降圧して電力を低圧バッテリ12へ供給する降圧回路20と、を有している。
【0014】
また、DC/DCコンバータ16は、昇圧回路18および降圧回路20に内蔵されたパワートランジスタのスイッチング動作をそれぞれ制御する制御回路22を有している。制御回路22は、IG検出回路24と作動禁止回路26とを有している。IG検出回路24は、車両のイグニションスイッチがオン状態にあることを検出する回路である。また、作動禁止回路26は、外部からの信号に基づいて、バッテリ電源系が故障や誤動作等により異常状態となった際にDC/DCコンバータ16の作動を停止させる回路である。制御回路22は、IG検出回路24によりイグニションスイッチがオン状態にあると判断されかつ作動禁止回路26によりDC/DCコンバータ16の作動停止がなされていないと判断された場合に、昇圧回路18および降圧回路20におけるスイッチング動作を許可し、DC/DCコンバータ16にバッテリ電圧の変換を実行させる。
【0015】
DC/DCコンバータ16の制御回路22のIG検出回路24および作動禁止回路26には、DC/DCコンバータ16の外部に設けられた電子制御ユニット(以下、ECUと称す)30が接続されている。ECU30は、IG信号ライン32を介してIG検出回路24に接続され、作動信号ライン34を介して作動禁止回路26に接続されている。IG検出回路24は、ECU30から供給されるIG信号に基づいて車両のイグニションスイッチがオン状態にあることを検出する。また、作動禁止回路26は、ECU30から供給される作動信号に基づいてDC/DCコンバータ16の作動を停止させるか否かを検出する。
【0016】
ECU30には、DC/DCコンバータ16の昇圧回路18に接続する低圧バッテリ12側の端子および高圧バッテリ14側の端子、並びに、DC/DCコンバータ16の降圧回路20と接続する低圧バッテリ12側の端子および高圧バッテリ14側の端子が接続されている。ECU30には、各端子における電圧が供給される。ECU30は、昇圧回路18に接続する低圧バッテリ12側の端子における電圧と高圧バッテリ14側の端子における電圧とを用いて、DC/DCコンバータ16における昇圧回路ラインの短絡又は断線異常を検出すると共に、降圧回路20に接続する低圧バッテリ12側の端子における電圧と高圧バッテリ14側の端子における電圧とを用いて、DC/DCコンバータ16における降圧回路ラインの短絡又は断線異常を検出する。
【0017】
低圧バッテリ12の+端子には、車両のキースイッチ36が接続されている。キースイッチ36には、オーディオ装置やナビゲーション装置等に接続するアクセサリ端子ACC、エンジン電装部品に接続するイグニション端子IG、及び、エンジンを始動させるスタータモータに接続するスタータ端子STが設けられている。キースイッチ36は、車両運転者の操作により低圧バッテリ12の+端子をアクセサリ端子ACC、イグニション端子IG、及びスタータ端子STに接続させる。キースイッチ36は、低圧バッテリ12の+端子と接続する電装品に向けて低圧バッテリ12から電力を供給させ、その電装品を作動可能な状態とする。
【0018】
キースイッチ36のイグニション端子IGは、上記したECU30に接続されている。ECU30には、イグニション端子IGに生ずる電圧が供給される。ECU30は、イグニション端子IGに生ずる電圧に基づいてキースイッチ36がIGオン状態になったか否かを判別し、すなわち、イグニションスイッチがオン状態になったか否かを判別する。
【0019】
上記の構成において、ECU30は、DC/DCコンバータ16における昇圧回路ライン及び降圧回路ラインの異常を検出せずかつイグニションスイッチがオン状態にある場合には、DC/DCコンバータ16の作動(すなわち、昇圧回路18および降圧回路20によるバッテリ電圧の変換)を許可すべく、IG信号ライン32を介してDC/DCコンバータ16のIG検出回路24へ向けて出力するIG信号をオン状態とすると共に、作動信号ライン34を介して作動禁止回路26へ向けて出力する作動信号をオン状態とする。この場合、DC/DCコンバータ16は、IG検出回路24においてイグニションスイッチがオン状態にあると判断しかつ作動禁止回路26においてバッテリ電源系の異常が生じていないと判断して、昇圧回路18および降圧回路20におけるスイッチング動作を行い、バッテリ電圧の変換を実行する。
【0020】
この際、バッテリ電圧の変換は、ECU30によるDC/DCコンバータ16の駆動により、エンジン回転数およびオルタネータの通電デューティ、並びに、各バッテリ12,14の端子間電圧、充放電電流、及び温度等に基づいて、オルタネータを含む低圧バッテリ12側と高圧バッテリ14側との間の電力授受が適切に行われるように実行される。
【0021】
また、ECU30は、DC/DCコンバータ16における昇圧回路ライン又は降圧回路ラインの異常を検出する場合には、DC/DCコンバータ16の昇圧回路18および降圧回路20によるバッテリ電圧の変換を禁止すべく、作動信号ライン34を介して作動禁止回路26へ向けて出力する作動信号をオフ状態とすると共に、イグニションスイッチがオン状態であっても、IG信号ライン32を介してDC/DCコンバータ16のIG検出回路24へ向けて出力するIG信号をオフ状態とする。この場合、DC/DCコンバータ16は、作動禁止回路26においてバッテリ電源系の異常が生じていると判断し又はIG検出回路24においてイグニションスイッチがオフ状態にあると判断して、昇圧回路18および降圧回路20におけるスイッチング動作を禁止し、バッテリ電圧の変換を停止する。
【0022】
更に、ECU30は、DC/DCコンバータ16における昇圧回路ライン又は降圧回路ラインの異常を検出しなくてもイグニションスイッチがオフ状態にある場合には、DC/DCコンバータ16の昇圧回路18および降圧回路20によるバッテリ電圧の変換を禁止すべく、IG信号ライン32を介してDC/DCコンバータ16のIG検出回路24へ向けて出力するIG信号をオフ状態とする。この場合、DC/DCコンバータ16は、IG検出回路24においてイグニションスイッチがオフ状態にあると判断して、昇圧回路18および降圧回路20におけるスイッチング動作を禁止し、バッテリ電圧の変換を停止する。
【0023】
図2は、上記の機能を実現すべく、本実施例の車両用電源制御装置10においてECU30が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図2に示すルーチンは、所定時間ごとに繰り返し起動されるルーチンである。図2に示すルーチンが起動されると、まずステップ100の処理が実行される。
【0024】
ステップ100では、DC/DCコンバータ16の昇圧回路18に接続する低圧バッテリ12側の端子および高圧バッテリ14側の端子、並びに、DC/DCコンバータ16の降圧回路20と接続する低圧バッテリ12側の端子および高圧バッテリ14側の端子の各端子電圧に基づいて、昇圧回路ラインおよび降圧回路ラインの短絡又は断線異常が生じているか否かが検出される。その結果、何ら異常が生じていないと判別される場合は、次にステップ102の処理が実行される。
【0025】
ステップ102では、車両のイグニションスイッチがオン状態にあるか否か、具体的には、車両運転者の操作によりキースイッチ36がIGオン状態にあるか否かが判別される。その結果、イグニションスイッチがオン状態にあると判別される場合には、次にステップ104の処理が実行される。一方、イグニションスイッチがオフ状態にあると判別される場合には、次にステップ106の処理が実行される。
【0026】
ステップ104では、DC/DCコンバータ16のIG検出回路24へ向けて出力するIG信号、及び、作動禁止回路26へ向けて出力する作動信号を共にオン状態とする処理が実行される。本ステップ104の処理が実行されると、以後、DC/DCコンバータ16のIG検出回路24においてイグニションスイッチがオン状態にあると判断され、また、作動禁止回路26においてバッテリ電源系の異常が生じていないと判断されることにより、昇圧回路18および降圧回路20におけるスイッチング動作が許可され、バッテリ電圧の変換処理が実行されることとなる。
【0027】
ステップ106では、作動禁止回路26へ向けて出力する作動信号をオン状態とする一方、IG検出回路24へ向けて出力するIG信号をオフ状態とする処理が実行される。本ステップ106の処理が実行されると、以後、IG検出回路24においてイグニションスイッチがオフ状態にあると判断されることにより、昇圧回路18および降圧回路20におけるスイッチング動作が禁止され、バッテリ電圧の変換処理が停止される。
【0028】
また、上記ステップ100において昇圧回路ライン又は降圧回路ラインの異常が生じていると判別される場合は、次にステップ108の処理が実行される。
【0029】
ステップ108では、IG検出回路24へ向けて出力するIG信号、及び、作動禁止回路26へ向けて出力する作動信号を共にオフ状態とする処理が実行される。本ステップ108の処理が実行されると、以後、IG検出回路24においてイグニションスイッチがオフ状態にあると判断され、また、作動禁止回路26においてバッテリ電源系の異常が生じていると判断されることにより、昇圧回路18および降圧回路20におけるスイッチング動作が禁止され、バッテリ電圧の変換処理が停止される。ステップ104、106、又は108の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
【0030】
上記図2に示すルーチンによれば、バッテリ電源系の異常が検出されない場合には、作動信号ライン34を介して供給する作動信号をオン状態とすると共に、IG信号ライン32を介して供給するIG信号をイグニションスイッチの状態に応じたものとすることができる。一方、バッテリ電源系の異常が検出された場合には、イグニションスイッチがオン状態にあっても、作動信号及びIG信号を共にオフ状態とすることができる。すなわち、バッテリ電源系の異常が検出されると、作動信号をオフ状態とするだけでなく、IG信号もオフ状態とすることができる。
【0031】
かかる構成においては、バッテリ電源系の異常が生じた際、DC/DCコンバータ16におけるバッテリ電圧の変換を停止させるための信号が、ECU30からDC/DCコンバータ16へ向けてIG信号ライン32及び作動信号ライン34の2系統のラインを介して供給される。この場合には、作動信号ライン34を介してDC/DCコンバータ16にその作動を停止させるための信号が供給されると共に、作動信号ライン34の断線等の異常が生じても、IG信号ライン32を介してDC/DCコンバータ16にその作動を停止させるための信号が供給される。
【0032】
バッテリ電源系の異常が生じた際にDC/DCコンバータ16の作動が停止されれば、その作動が継続することにより生ずる低圧バッテリ12又は高圧バッテリ14の充放電収支バランスの崩れやバッテリ上がり,過充電等の暴走発生が防止され、バッテリ電源系におけるフェールセーフ機能が確保される。
【0033】
このように、本実施例においては、バッテリ電源系の異常時においてDC/DCコンバータ16の作動を停止させるためのフェールセーフ機能が二重化されている。このため、本実施例の車両用電源制御装置10によれば、かかるフェールセーフ機能を1系統しか有しないものに比べて、DC/DCコンバータ16の作動停止が不能となる事態の発生を大幅に低減することができ、バッテリ電源系の異常が生じた際にDC/DCコンバータ16の作動停止を確実に実現することが可能となっている。従って、本実施例のシステムによれば、バッテリ12,14の性能がDC/DCコンバータ16の異常動作が継続することに起因して著しく低下するのを確実に防止することが可能となっている。
【0034】
また、IG検出回路24に供給されるIG信号は、イグニションスイッチの状態に応じた信号であることは必要であるが、イグニションスイッチに直接に連動したものとする必要はない。この点、本実施例において、キースイッチ36のIG端子は、DC/DCコンバータ16の制御回路22に内蔵されたIG検出回路24に直接には接続されず、DC/DCコンバータ16の外部に設けられた電子制御ユニットであるECU30を介して接続されている。そして、IG検出回路24に供給されるIG信号は、イグニションスイッチの状態とバッテリ電源系の異常有無とに応じたものである。従って、本実施例のシステムにおいては、バッテリ電源系の異常に起因したDC/DCコンバータ16の作動停止に関するフェールセーフの二重化を、別に専用のフェールセーフシステムを構築することなく実現することができ、これにより、簡易かつ安価に構築することが可能となっている。
【0035】
尚、上記第1の実施例においては、低圧バッテリ12及び高圧バッテリ14が特許請求の範囲に記載した「2つのバッテリ」に、DC/DCコンバータ16が特許請求の範囲に記載した「電圧制御器」に、キースイッチ36が特許請求の範囲に記載した「イグニションスイッチ」に、IG検出回路24が特許請求の範囲に記載した「IG検出部」に、作動禁止回路26が特許請求の範囲に記載した「作動制御回路」に、それぞれ相当している。
【0036】
また、上記第1の実施例においては、ECU30が、DC/DCコンバータ16に接続する端子の電圧に基づいてDC/DCコンバータ16における短絡又は断線異常を検出することにより特許請求の範囲に記載した「電源系異常検出手段」が、キースイッチ36のイグニション端子IGに生ずる電圧に基づいてキースイッチがIGオン状態になったか否かを判別することにより特許請求の範囲に記載した「IG検出手段」が、上記図2に示すルーチンを実行することにより特許請求の範囲に記載した「制御手段」が、それぞれ実現されている。
【0037】
次に、図3を参照して、本発明の第2実施例について説明する。本実施例のシステムは、上記図1に示す構成において、上記図2に示すルーチンに代えて図3に示すルーチンをECU30に実行させることにより実現される。
【0038】
上記した第1の実施例では、DC/DCコンバータ16における昇圧回路ライン又は降圧回路ラインの異常が検出される場合、作動信号ライン34を介して作動禁止回路26へ向けて出力する作動信号がオフ状態とされると共に、IG信号ライン32を介してDC/DCコンバータ16のIG検出回路24へ向けて出力するIG信号がオフ状態とされる。
【0039】
これに対して、本実施例においては、DC/DCコンバータ16における昇圧回路ライン又は降圧回路ラインの異常が検出される場合、DC/DCコンバータ16の昇圧回路18および降圧回路20によるバッテリ電圧の変換を禁止すべく、まず、作動信号がオフ状態とされる。この場合、DC/DCコンバータ16は、作動禁止回路26においてバッテリ電源系の異常が生じていると判断して、昇圧回路18および降圧回路20におけるスイッチング動作を禁止し、バッテリ電圧の変換を停止する。
【0040】
そして、DC/DCコンバータ16における昇圧回路ライン又は降圧回路ラインの異常が検出された後、作動禁止回路26への作動信号がオフ状態とされているにもかかわらず、DC/DCコンバータ16における作動が継続する場合には、DC/DCコンバータ16への電源供給を停止することにより昇圧回路18および降圧回路20によるバッテリ電圧の変換を禁止すべく、IG信号がオフ状態とされる。この場合、DC/DCコンバータ16は、IG検出回路24においてイグニションスイッチがオフ状態にあると判断して、昇圧回路18および降圧回路20におけるスイッチング動作を禁止し、バッテリ電圧の変換を停止する。
【0041】
図3は、上記の機能を実現すべく、本実施例の車両用電源制御装置10においてECU30が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図3に示すルーチンは、所定時間ごとに繰り返し起動されるルーチンである。図3に示すルーチンが起動されると、まずステップ200の処理が実行される。
【0042】
ステップ200では、上記したステップ100と同様に、DC/DCコンバータ16の昇圧回路18に接続する低圧バッテリ12側の端子および高圧バッテリ14側の端子、並びに、DC/DCコンバータ16の降圧回路20と接続する低圧バッテリ12側の端子および高圧バッテリ14側の端子の各端子電圧に基づいて、昇圧回路ラインおよび降圧回路ラインの短絡又は断線異常が生じているか否かが検出される。その結果、何ら異常が生じていないと判別される場合は、以後何ら処理が進められることなく今回のルーチンは終了される。一方、何らかの異常が生じていると判別される場合は、次にステップ202の処理が実行される。
【0043】
ステップ202では、作動禁止回路26へ向けて出力する作動信号を共にオフ状態とする処理が実行される。本ステップ202の処理が実行されると、以後、作動禁止回路26においてバッテリ電源系の異常が生じていると判断されることにより、昇圧回路18および降圧回路20におけるスイッチング動作が禁止され、バッテリ電圧の変換処理が停止される。
【0044】
ステップ204では、作動信号がオフ状態とされた後、DC/DCコンバータ16における作動が停止したか否かが判別される。作動信号がオフ状態とされると、通常、DC/DCコンバータ16の作動は停止するが、作動信号ライン34の異常や作動禁止回路26の故障等に起因してDC/DCコンバータ16の作動が継続する事態が生じ得る。本ステップ204において肯定判定がなされる場合は、今回のルーチンは終了される。一方、否定判定がなされる場合は、次にステップ206の処理が実行される。
【0045】
ステップ206では、イグニションスイッチがオン状態にあっても、IG検出回路24へ向けて出力するIG信号をオフ状態とする処理が実行される。本ステップ206の処理が実行されると、以後、IG検出回路24においてイグニションスイッチがオフ状態にあると判断されることにより、昇圧回路18および降圧回路20におけるスイッチング動作が禁止され、バッテリ電圧の変換処理が停止される。本ステップ206の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
【0046】
上記図3に示すルーチンによれば、バッテリ電源系の異常が検出されない場合には、作動信号をオン状態とすると共に、イグニションスイッチがオン状態にあることを条件にIG信号をオン状態とすることができる。一方、バッテリ電源系の異常が検出された場合には、まず、作動信号をオフ状態とし、そのオフ状態の作動信号が供給されてもDC/DCコンバータ16における作動が継続する際には、次にIG信号をオフ状態とすることができる。すなわち、バッテリ電源系の異常が検出されると、イグニションスイッチがオン状態にあっても、IG信号がオフ状態とされることがあり得る。
【0047】
かかる構成においても、バッテリ電源系の異常が生じた際、DC/DCコンバータ16におけるバッテリ電圧の変換を停止させるための信号が、ECU30からDC/DCコンバータ16へ向けて作動信号ライン34及びIG信号ライン32の2系統のラインを介して供給される。この場合には、作動信号ライン34を介してDC/DCコンバータ16にその作動を停止させるための信号が供給されると共に、かかる信号が供給されても作動信号ライン34の作動が継続する際には更に、作動信号ライン34等の断線等の異常が生じたとして、IG信号ライン32を介してDC/DCコンバータ16にその作動を停止させるための信号が供給される。
【0048】
バッテリ電源系の異常が生じた際にDC/DCコンバータ16の作動が停止されれば、その作動が継続することにより生ずる低圧バッテリ12又は高圧バッテリ14の充放電収支バランスの崩れやバッテリ上がり,過充電等の暴走発生が防止され、バッテリ電源系におけるフェールセーフ機能が確保される。
【0049】
このように、本実施例においても、バッテリ電源系の異常時においてDC/DCコンバータ16の作動を停止させるためのフェールセーフ機能が二重化されている。このため、本実施例の車両用電源制御装置10によれば、かかるフェールセーフ機能を1系統しか有しないものに比べて、DC/DCコンバータ16の作動停止が不能となる事態の発生を大幅に低減することができ、バッテリ電源系の異常が生じた際にDC/DCコンバータ16の作動停止を確実に実現することが可能となっている。
【0050】
また、IG検出回路24に供給されるIG信号は、イグニションスイッチの状態とバッテリ電源系の異常有無とに応じたものである。従って、本実施例のシステムにおいても、上記した第1実施例のシステムと同様に、バッテリ電源系の異常に起因したDC/DCコンバータ16の作動停止に関するフェールセーフの二重化を、別に専用のフェールセーフシステムを構築することなく実現することができ、これにより、簡易かつ安価に構築することが可能となっている。
【0051】
尚、上記第2の実施例においては、ECU30が上記図3に示すルーチンを実行することにより特許請求の範囲に記載した「制御手段」が実現されている。
【0052】
ところで、上記第1及び第2の実施例においては、DC/DCコンバータ16の有するIG検出回路24及び作動禁止回路26のそれぞれへ向けて共通のECU30からIG信号及び作動信号を供給することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、別個のECUからIG信号と作動信号とを供給することとしてもよい。尚、この場合においても、DC/DCコンバータ16における異常検出は、両ECUにおいてそれぞれ或いは一方から他方への異常検出の結果を通信することにより行われ、IG信号は、イグニションスイッチの状態とDC/DCコンバータ16の異常有無とに応じたものとなる。
【0053】
また、上記第1及び第2の実施例においては、DC/DCコンバータ16における異常有無を電源ラインの端子電圧に基づいて行うこととしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、流通する電流に基づいて行うこととしてもよい。また、上記第1及び第2の実施例においては、バッテリ電源系の異常としてDC/DCコンバータ16における短絡又は断線異常を検出することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、低圧バッテリ12や高圧バッテリ14の過充電又は過放電異常を検出するものであってもよい。
【0054】
【発明の効果】
上述の如く、請求項1及び2記載の発明によれば、バッテリ電源系の異常に起因するバッテリの暴走を防止することができ、これにより、バッテリ電源系におけるフェールセーフ機能を確保することができる。
【0055】
また、請求項3記載の発明によれば、作動信号に異常が生じた場合にも、IG信号に従ってバッテリ電源系の異常に起因したバッテリの暴走を防止することができ、これにより、バッテリ電源系におけるフェールセーフ機能の多重化を簡易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である車両用電源制御装置を備えるシステムの構成図である。
【図2】本実施例において、電圧制御器へ供給すべき信号を生成すべく実行される制御ルーチンのフローチャートである。
【図3】本発明の第2実施例において、電圧制御器へ供給すべき信号を生成すべく実行される制御ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
10 車両用電源制御装置
12 低圧バッテリ
14 高圧バッテリ
16 直流−直流変換器(DC/DCコンバータ)
22 制御回路
24 IG検出回路
26 作動禁止回路
30 電子制御ユニット(ECU)
36 キースイッチ(イグニションスイッチ)
Claims (3)
- 少なくとも2つのバッテリと、2つのバッテリ間に介在し、バッテリの充放電を行うべく少なくとも一方のバッテリのバッテリ電圧を他方のバッテリのバッテリ電圧に変換する電圧制御器と、を備える車両用電源制御装置であって、
バッテリ電源系の異常を検出する電源系異常検出手段と、
車両のイグニションスイッチの状態を検出するIG検出手段と、
前記電源系異常検出手段の検出結果および前記IG検出手段の検出結果に応じて、前記電圧制御器によるバッテリ電圧の変換を実行させるIG信号を該電圧制御器へ向けて出力する制御手段と、を備えることを特徴とする車両用電源制御装置。 - 前記電圧制御器は、前記イグニションスイッチに直接に接続されず、前記制御手段に直接に接続されるIG検出部を有すると共に、該IG検出部に供給される前記制御手段からのIG信号に基づいてバッテリ電圧の変換を行うことを特徴とする請求項1記載の車両用電源制御装置。
- 前記制御手段は、また、前記電源系異常検出手段の検出結果に応じて、前記電圧制御器によるバッテリ電圧の変換を実行させる作動信号を該電圧制御器へ向けて出力し、
前記電圧制御器は、前記IG検出部とは別に更に前記制御手段に接続される作動制御回路を有すると共に、該作動制御回路に供給される前記制御手段からの作動信号および前記IG検出部に供給される前記制御手段からのIG信号に基づいてバッテリ電圧の変換を行うことを特徴とする請求項2記載の車両用電源制御装置。
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