JP2003087893A - スピーカ装置の配置方法、および音響再生装置 - Google Patents

スピーカ装置の配置方法、および音響再生装置

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JP2003087893A JP2001277491A JP2001277491A JP2003087893A JP 2003087893 A JP2003087893 A JP 2003087893A JP 2001277491 A JP2001277491 A JP 2001277491A JP 2001277491 A JP2001277491 A JP 2001277491A JP 2003087893 A JP2003087893 A JP 2003087893A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音像がスピーカの配置位置より遠方に感じら
れるスピーカ装置の配置方法を提供する。 【解決手段】 2個のスピーカ8Ra,8Rbを近接配
置させたスピーカ取付面17を有し、2個のスピーカ8
Ra,8Rbを駆動して単一指向放射特性を得るための
指向性制御部から駆動信号が供給されるスピーカ装置の
配置方法であって、2個のスピーカ8Ra,8Rbのう
ちのいずれか一方のスピーカ8Rbは、指向性制御部に
よって遅延させられた音響信号を出力するものとされて
おり、一方のスピーカ8Rbが、スピーカ取付面17に
おける2個のスピーカ8Ra,8Rbの中心軸の双方と
互いに直交する直線Pr上において、他方のスピーカ8
Raよりリスナー側に位置するように配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピーカの指向性
を制御するための指向性制御部を備えるスピーカ装置の
配置方法、およびスピーカ装置を用いた音響再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】スピーカの方向による音響放射特性の変
化(以下、「指向性」という)を制御する方法として、
従来より、無指向性の2個のスピーカを逆相で接続して
双指向性としたり、3個以上のスピーカアレイにより単
一指向性や指向性のビームをある方向に与える等の方法
が提案されている(たとえば特開昭57−068991
号公報、特開平05−014992号公報、特開平11
−285093号公報、特開平09−098495号公
報参照)。
【0003】これら従来の方法は、スピーカの構造や信
号処理によって基本的には時間的な遅延を各スピーカ毎
に与えて、音波の空間的な位相干渉を利用することで所
望の指向性を実現している。特に単一指向性を実現した
場合には、音量が高いレベルで再生される方向(「ビー
ム方向」という)と低いレベルで再生される方向(「ゼ
ロ点方向」という)とが生じるため、これらを利用した
音響再生システムが提案されている。この場合、通常、
ビーム方向におけるエリアは、リスナーが位置するエリ
アとして利用され、ゼロ点方向におけるエリアは、主に
音量を下げる目的で利用される。
【0004】また、ステレオ再生装置において、モノラ
ル音声を再生する場合、一つのスピーカで再生すれば、
知覚される音像は、そのスピーカの設置位置となる。ま
た、リスナーから等距離にある二つのスピーカに等分し
てステレオ音声を再生すれば、その二つのスピーカの中
央にファントム音像として知覚されることが知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そのため、スピーカと
リスナーとの位置関係が決まれば、ステレオ再生で得ら
れる、リスナーにおける音像の定位の距離感が自ずと決
まってしまう。したがって、リスナーの近くにスピーカ
を置いた場合等には、スピーカの実際の位置から遠方に
音像定位を得ることは困難であった。また、スピーカの
実際の位置から遠方に音像定位を得ようとして、間接音
や反射音の音響信号に対して遅延処理を加える等の信号
処理が行われることもあるが、音像の定位を曖昧にする
のみで、遠方に音像定位が感じられる効果は少ない。
【0006】本発明は、このような事情のもとで考え出
されたものであって、音像がスピーカの配置位置より遠
方に感じられるスピーカ装置の配置方法、およびそのス
ピーカ装置を用いた音響再生装置を提供することを、そ
の課題としている。
【0007】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0008】本発明の第1の側面によって提供されるス
ピーカ装置の配置方法は、2個のスピーカを近接配置さ
せたスピーカ取付面を有し、上記2個のスピーカを駆動
して単一指向放射特性を得るための指向性制御部から駆
動信号が供給されるスピーカ装置の配置方法であって、
上記指向性制御部は、入力信号を上記2個のスピーカの
離間距離に応じた時間だけ遅延させて出力する遅延手段
と、入力信号と上記遅延手段により遅延された入力信号
とが互いに逆位相で上記2個のスピーカから各別に音響
放射されるようにする位相反転手段とを備え、上記2個
のスピーカのうちのいずれか一方のスピーカは、上記指
向性制御部によって遅延させられた入力信号を出力する
ものとされており、上記一方のスピーカが、上記スピー
カ取付面における上記2個のスピーカの中心軸の双方と
互いに直交する直線上において、他方のスピーカよりリ
スナー側に位置するように配置することを特徴としてい
る。
【0009】好ましい実施の形態によれば、上記スピー
カ取付面は、水平方向に沿って配置されている。
【0010】他の好ましい実施の形態によれば、上記ス
ピーカ取付面は、鉛直方向に沿って配置されている。
【0011】他の好ましい実施の形態によれば、上記ス
ピーカ取付面は、その延長面上にリスナーの頭部が位置
するように配置されている。
【0012】他の好ましい実施の形態によれば、上記2
個のスピーカは複数組設けられており、ステレオまたは
マルチチャンネルの音響信号を再生する。なお、このマ
ルチチャンネルの音響信号は、サラウンド信号等を含む
音響信号である。
【0013】他の好ましい実施の形態によれば、上記指
向性制御部は、リスナーの側方にサラウンド信号を定位
させるための仮想定位処理手段と、上記仮想定位処理手
段の出力を上記他方のスピーカに供給される信号に加算
する加算手段とを備える。
【0014】本発明の第2の側面によって提供される音
響再生装置は、2個1組のスピーカを近接配置させたス
ピーカ取付面と、入力信号を上記2個1組のスピーカの
離間距離に応じた時間だけ遅延させて出力する遅延手
段、および上記入力信号と上記遅延手段により遅延され
た入力信号とが互いに逆位相で上記2個1組のスピーカ
から各別に音響放射されるようにする位相反転手段を有
し、かつ上記2個1組のスピーカを駆動して単一指向放
射特性を得るための指向性制御部とを備え、上記2個1
組のスピーカのうちのいずれか一方のスピーカは、上記
指向性制御部によって遅延させられた入力信号を出力す
るものとされており、上記一方のスピーカは、上記スピ
ーカ取付面における上記2個のスピーカの中心軸の双方
と互いに直交する直線上において、他方のスピーカよ
り、上記スピーカ取付面に直交しかつリスナーに対向す
る操作表示面側に配置されていることを特徴としてい
る。
【0015】好ましい実施の形態によれば、上記スピー
カ取付面は、水平方向に沿って配置されている。
【0016】他の好ましい実施の形態によれば、上記ス
ピーカ取付面は、鉛直方向に沿って配置されている。
【0017】他の好ましい実施の形態によれば、上記ス
ピーカ取付面は、その延長面上にリスナーの頭部が位置
するように配置されている。
【0018】他の好ましい実施の形態によれば、上記2
個1組のスピーカは、複数組設けられており、ステレオ
またはマルチチャンネルの音響信号を再生する。
【0019】他の好ましい実施の形態によれば、上記指
向性制御部は、リスナーの側方にサラウンド信号を定位
させるための仮想定位処理手段と、上記仮想定位処理手
段の出力を上記他方のスピーカに供給される信号に加算
する加算手段とを備える。
【0020】他の好ましい実施の形態によれば、上記操
作表示面は、遊戯装置においてリスナーとしてのプレイ
ヤがゲームを行うための操作手段を有する。
【0021】本発明によれば、入力信号を2個のスピー
カの離間距離に応じた時間だけ遅延され、その遅延され
た入力信号を、2個のスピーカのうち、一方のスピーカ
から出力されるように構成する。そして、その一方のス
ピーカが他方のスピーカよりリスナー側に位置するよう
に本スピーカ装置を配置しているので、これにより、単
一指向放射特性のゼロ点方向がリスナー側に向くことに
なり、リスナーは、音像が実際のスピーカの配置位置よ
りも遠方に位置するように感じることができる。
【0022】本発明のその他の特徴および利点は、添付
図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明
らかとなろう。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を、図面を参照して具体的に説明する。
【0024】図1は、本発明の一実施形態に係るスピー
カ装置を有する音響再生装置が適用された遊戯装置の要
部の回路ブロック図である。この遊戯装置Aは、CPU
1、ROM2、RAM3、インターフェイス回路4、音
源IC5、指向性制御部6、増幅器7Ra,7Rb,7
La,7Lb、およびスピーカ装置Bを備えている。C
PU1、ROM2、RAM3、およびインターフェイス
回路4は、相互にバス接続されている。スピーカ装置B
は、スピーカ8Ra,8Rbおよびスピーカ8La,8
Lbをそれぞれ備えている。
【0025】図2は、一部がDSP(digital signal p
rocessor)により実現される指向性制御部の回路図であ
る。この指向性制御部6は、遅延回路12R,12L、
DAコンバータ13Ra,13Rb,13La,13L
b、フィルタ回路14Ra,14Rb,14La,14
Lb、および位相反転回路15R,15Lを備えてい
る。
【0026】CPU1は、音源IC5、指向性制御部
6、および増幅器7Ra,7Rb,7La,7Lbを含
む遊戯装置Aの全体を制御する。すなわち、図示してい
ないが、遊戯装置Aには操作部、表示部および各種のセ
ンサ等が設けられており、CPU1は、操作部やセンサ
等からの信号に応じて、表示部等を制御する。
【0027】ROM2は、CPU1を動作させるための
プログラムや固定のデータ等を格納している。
【0028】RAM3は、CPU1にワークエリアを提
供し、各種のデータを記憶する。
【0029】インターフェイス回路4は、CPU1と音
源IC5や指向性制御部6等との間の通信を制御する。
【0030】音源IC5は、ステレオおよびモノラルの
音響ソースを多数記憶しており、CPU1により制御さ
れて音響データを出力する。
【0031】指向性制御部6は、CPU1により制御さ
れて、音源IC5からの音響データに指向性制御処理を
施す。
【0032】増幅器7Ra,7Rb,7La,7Lb
は、CPU1により制御されて、指向性制御部6からの
音響信号を増幅する。
【0033】スピーカ8Ra,8Rb,8La,8Lb
は、増幅器7Ra,7Rb,7La,7Lbからの音響
信号を音響に変換する。スピーカ8Ra,8Rbは、互
いに近接配置されており、右チャンネル再生用とされて
いる。スピーカ8La,8Lbは、互いに近接配置され
ており、左チャンネル再生用とされている。これらスピ
ーカ8Ra,8Rb,8La,8Lbは、音響的な特性
が相互にほぼ同一である。
【0034】遅延回路12R,12Lは、音源IC5か
らの信号を遅延させる。遅延回路12R,12Lによる
遅延時間は、スピーカ8Ra,8Rbの離間距離、およ
びスピーカ8La,8Lbの離間距離における音波の伝
搬時間にほぼ等しい。なお、本実施形態では、ディジタ
ルによる遅延処理を信号に対して施しているが、帯域制
限を施したオールパスフィルタによってアナログによる
遅延処理を施してもよい。
【0035】DAコンバータ13Ra,13Rb,13
La,13Lbは、音源IC5および遅延回路12R,
12Lからの音響データをアナログの音響信号に変換す
る。すなわち、DAコンバータ13Ra,13Laは、
音源IC5からの音響データをアナログの音響信号に変
換し、DAコンバータ13Rb,13Lbは、遅延回路
12R,12Lからの音響データをアナログの音響信号
に変換する。
【0036】フィルタ回路14Ra,14Rb,14L
a,14Lbは、DAコンバータ13Ra,13Rb,
13La,13Lbからの出力信号の低域成分のゲイン
補償および制限を行う。すなわち、スピーカ8Ra,8
Rbが互いに近接配置され、またスピーカ8La,8L
bが互いに近接配置されているので、低い周波数の音響
がキャンセルされて減少してしまうことを防ぐために、
低域のゲインを相対的に増大させるとともに、所定周波
数以下の低域成分をカットする。
【0037】位相反転回路15R,15Lは、フィルタ
回路14Rb,14Lbからの出力信号の位相を反転さ
せる。なお、この位相反転回路15R,15Lに代わ
り、スピーカRaあるいはスピーカRb、およびスピー
カLaあるいはスピーカLbの入力信号線を逆極性で接
続することにより、信号を位相反転させたのと同様の効
果を得るように構成してもよい。さらには、互いに逆極
性のスピーカRaあるいはスピーカRb、および互いに
逆極性のスピーカLaあるいはスピーカLbのそれぞれ
の入力信号線を、順極性で接続してもよい。
【0038】図3は、遊戯装置Aの外観斜視図である。
この遊戯装置Aは、平面視多角形の立体的形状を有して
おり、遊戯装置Aの正面16は、プレイヤに対向する操
作表示面として構成されている。遊戯装置Aの上面17
は、スピーカ取付面とされており、このスピーカ取付面
17には、平面視で略逆八の字状になるように、スピー
カ8Ra,8Rb,8La,8Lbが配されている。具
体的には、スピーカ8Ra,8Rbは、遊戯装置Aの上
面17の右側縁部に沿って、略奥行き方向に所定間隔を
あけて近接配置されている。また、スピーカ8La,8
Lbは、遊戯装置Aの上面17の左側縁部に沿って、略
奥行き方向に所定間隔をあけて近接配置されている。
【0039】より詳細には、スピーカ8Ra,8Rbの
各中心軸と互いに直交する直線Pr上において、スピー
カ8Rbがスピーカ8Raに比べ、操作表示面16側に
配置されている。また、スピーカ8La,8Lbの各中
心軸と互いに直交する直線Pl上において、スピーカ8
Lbがスピーカ8Laに比べ、操作表示面16側に配置
されている。また、直線Pr,Plの略交点に遊戯者が
位置するように、遊戯装置Aが配置されている。後述す
るように、スピーカ8Rb,8Lbからは、遅延され位
相反転された音響信号が出力される。
【0040】次に動作を説明する。この遊戯装置Aで
は、遊戯装置Aのプレイヤによる遊戯の進行に伴って、
CPU1が音源IC5を制御し、遊戯の局面に応じた音
響データを音源IC5から出力させる。この音響データ
は、指向性制御部6に入力され、指向性制御が施され
る。
【0041】指向性制御部6の右チャンネル用入力端に
入力された音響データは、DAコンバータ13Raに供
給されるとともに、遅延回路12Rに供給される。
【0042】DAコンバータ13Raでは、その入力信
号がアナログの音響信号に変換され、フィルタ回路14
Raに入力される。フィルタ回路14Raでは、その入
力信号の低域成分を相対的に強調されるとともに帯域制
限される。フィルタ回路14Raの出力は、増幅器7R
aによって増幅され、スピーカ8Raから音響として出
力される。
【0043】一方、遅延回路12Rによって遅延され、
DAコンバータ13Rbに供給された信号は、それによ
ってアナログの音響信号に変換され、フィルタ回路14
Rbに供給される。フィルタ回路14Rbでは、その入
力信号の低域成分を相対的に強調されるとともに帯域制
限され、その出力は、位相反転回路15Rに供給され
る。位相反転回路15Rでは、入力信号の位相が反転さ
れ、その後、増幅器7Rbによって増幅され、スピーカ
8Rbから音響として出力される。
【0044】また、指向性制御部6の左チャンネル用入
力端に入力された音響データは、DAコンバータ13L
aに供給されるとともに、遅延回路12Lに供給され
る。
【0045】DAコンバータ13Laでは、その入力信
号がアナログの音響信号に変換され、フィルタ回路14
Laに入力される。フィルタ回路14Laによって、低
域成分が強調されるとともに帯域制限された信号は、増
幅器7Laによって増幅され、スピーカ8Laから音響
として出力される。
【0046】一方、遅延回路12Lによって遅延され、
DAコンバータ13Lbに供給された信号は、それによ
ってアナログの音響信号に変換され、フィルタ回路14
Lbに供給される。入力信号の低域成分が強調され帯域
制限されたフィルタ回路14Lbの出力は、位相反転回
路15Lに供給される。位相反転回路15Lでは、入力
信号の位相が反転され、その後、増幅器7Lbによって
増幅され、スピーカ8Lbから音響として出力される。
【0047】すなわち、音響IC5からの入力信号は、
DAコンバータ13Ra,13La、フィルタ回路14
Ra,14Laを通過して、スピーカ8Ra,8Laか
ら出力される信号と、DAコンバータ13Rb,13L
b、フィルタ回路14Rb,14Lbを通過するととも
に、遅延回路12R,12Lおよび位相反転回路15
R,15Lによって遅延かつ位相反転が施され、スピー
カ8Rb,8Lbから出力される信号とに分割される。
なお、フィルタ回路14Ra,14Rb,14La,1
4Lbは、遅延回路12R,12Lより前段に設けられ
ていてもよい。
【0048】図4は、上記遊戯装置Aにおける単一指向
放射特性の説明図である。図5は、上記遊戯装置Aにお
けるゲイン−周波数特性の説明図である。図4では、ス
ピーカ8Ra,8Rbの離間距離はXm、音響信号は5
00Hzの単一周波数とされている。図5では、角度0
[rad]方向、角度(3/2)π[rad]方向、お
よび角度(1/2)π[rad]方向における特性とさ
れている。もちろん、スピーカ8La,8Lbについて
も同様の特性である。
【0049】このスピーカ8Ra,8Rbでは、両者の
離間距離Xに制限されるが、角度(1/2)π[ra
d]方向において、他の角度方向に比べ、明らかな音量
レベル差を得ることができるといった、単一指向放射特
性を有する。高い周波数においては音波を単一のビーム
とすることができなくなるが、角度(1/2)π[ra
d]方向では、スピーカ8Raの出力とスピーカ8Rb
の出力とが絶えず打ち消す方向であるため、音量レベル
を小さく保つことができる。すなわち、角度(1/2)
π[rad]方向が、単一指向放射特性のゼロ点方向で
あり、角度(3/2)π[rad]方向がビーム方向で
ある。なお、図4に示す指向特性は、平面上における指
向特性とされているが、実際には立体的な形状のビーム
が形成されていると考えられる。
【0050】なお、図5において、角度0[rad]方
向および角度(3/2)π[rad]方向の特性にディ
ップが生じているのは、2個のスピーカ8Ra,8Rb
の離間距離Xに起因して生じる打ち消しが作用している
ものと推定されるが、1000Hz程度以下の周波数で
は単一指向性のビームが保たれる。この離間距離Xが小
さいほどディップが生じる周波数は高い周波数にシフト
するため、2個のスピーカ8Ra,8Rbの離間距離X
は小さくすることが望ましい。ただし、離間距離Xが小
さいほど低い周波数でのキャンセル量も大きくなり、必
要とする補償レベルも大きくなる。また、実際にはスピ
ーカ8Ra,8Rbの振動板口径の大きさがあるため、
近づけるにも限界がある。したがって、現実的には5c
m〜20cm程度、好ましくは10cm程度の離間距離
が望ましい。
【0051】図6および図7は、指向性制御による音響
効果の説明図である。この遊戯装置Aでは、操作表示面
16がプレイヤに対向しており、スピーカ取付面17の
延長面上にプレイヤの頭部が位置するように配置されて
いる。すなわち、単一指向放射特性のゼロ点方向にある
スピーカ8Rb,8Lbがスピーカ8Ra,8Laに比
べ、プレイヤ側になるように、遊戯装置Aが配置されて
いる。プレイヤと遊戯装置Aとが上記のような位置関係
を実現すれば、単一指向放射特性のゼロ点方向がプレイ
ヤ側に向くことになる。すなわち、プレイヤの位置方向
では、音響がキャンセルされるために音量が低減する
が、プレイヤから遠ざかる方向では、ビーム方向とされ
るため、プレイヤは、再生されるモノラル音声またはス
テレオ音声の音像が実際のスピーカの配置位置よりも遠
方に位置するように感じられる。また、図6に示すよう
に、ステレオ音声やモノラル音声による音像だけでな
く、遊戯装置Aの後方の所定範囲に音声空間を展開させ
ることができる。
【0052】なお、単一指向放射特性のゼロ点方向は、
遅延回路12R,12Lにおける遅延時間、スピーカ8
Ra,8Rb,8La,8Lbの配置、およびプレイヤ
と遊戯装置Aとの距離等によって制御可能である。たと
えば、プレイヤと遊戯装置Aとの位置関係において、図
8に示すように、プレイヤの頭部よりスピーカ取付面1
7の高さが下がった位置に遊戯装置Aが設けられたとし
ても、上記パラメータを適当に設定することにより、適
切なゼロ点方向を確保することができる。なお、スピー
カ取付面17とプレイヤの頭部とのなす角θは、約0°
〜30°が望ましい。
【0053】図9および図10は、スピーカ8Ra,8
Rbの音圧伝達特性を示し、図9は無響室における場
合、図10は通常の試聴室における場合であり、スピー
カ8Ra,8Rbとプレイヤとは、約1.5mの距離を
隔てている。各図中、Dは単一指向放射特性のビーム方
向における特性、Eは単一指向放射特性のゼロ点方向に
おける特性、Fは無指向性における特性をそれぞれ示
す。ここで、図4に示した単一指向放射特性は、反射等
の無い条件で計算によって求められた値であり、すなわ
ち、単一指向放射特性のゼロ点方向では音量が小さくな
るが、実際には、スピーカの振動板がある程度の大きさ
を有すること、および室内では反射があること等から、
ビームの形状やゼロ点方向における低減量は、計算値と
異なる。
【0054】単一指向放射特性のゼロ点方向における特
性の場合、無響室においては単にレベルの減少となる
が、反射がある室内においては間接音、反射音があるた
めに充分な再生レベルが保たれる。一方、図9および図
10によれば、ゼロ点方向では、間接音、反射音の占め
る比率が大きい再生音場となっており、そのために遠方
に音像を感じる効果が得られる。つまり、反射音がある
音場での遠方正面音源の場合に、両耳間相関が下がるこ
とが知られているが、間接音が相対的に大きい音場をつ
くることにより、遠方に音像を感じる効果を奏している
ものと推測できる。このように遠方に音像を感じるとい
った効果は、無指向性の場合に比較してより顕著であ
る。特に、スピーカをリスナーの近くに置いた場合で
も、そのスピーカの存在を感じさせずに、スピーカの後
方でステレオ音像や音場空間を展開させることができ
る。
【0055】このように、入力信号を2個のスピーカ8
Ra,8Rbあるいはスピーカ8La,8Lbの離間距
離Xに応じた時間だけ遅延させ、遅延された音響信号が
音源からの音響信号と逆位相になるよう処理し、その処
理された音響信号を、2個のスピーカ8Ra,8Rbあ
るいはスピーカ8La,8Lbのうち、一方のスピーカ
8Rbあるいは8Lbから出力されるように構成する。
そして、その一方のスピーカ8Rbあるいは8Lbが他
方のスピーカ8Raあるいは8Laよりリスナー側に位
置するように遊戯装置Aを配置するようにしているの
で、これにより、単一指向放射特性のゼロ点方向がリス
ナー側に向くことになり、リスナーには、音像が実際の
スピーカの配置位置よりも遠方に位置するように感じら
れる効果が得られる。
【0056】また、指向性制御部6では、フィルタ回路
14Ra,14Rb,14La,14Lbを設けて、低
域成分を相対的に強調し、かつ所定周波数よりも低い周
波数成分をカットしたので、2個のスピーカ8Ra,8
Rbあるいはスピーカ8La,8Lbが互いに近接して
いることに起因する、低い周波数の再生信号がキャンセ
ルされてしまうという現象を良好に防止でき、したがっ
て音声帯域でバランスのとれた音声を再生することがで
きる。
【0057】なお、上記実施形態においては、遊戯装置
Aの上面(スピーカ取付面)17に、2個のスピーカ8
Ra,8Rbおよびスピーカ8La,8Lbを配置した
が、図示しないが、遊戯装置Aの操作表示面16に直交
する側面(スピーカ取付面17を除く)に、2個のスピ
ーカ8Ra,8Rbおよびスピーカ8La,8Lbを配
置してもよい。この場合、スピーカ8Rb,8Lbは、
スピーカ8Ra,8Laよりリスナー側に位置するよう
にそれぞれ配置される。また、遊戯装置Aは、その下面
が露出するように持ち上げられて配置され、その下面が
スピーカ取付面17とされてもよい。この場合、下面の
延長面上に遊戯者の頭部が位置するようにされる。
【0058】また、上記実施形態においては、2組のス
ピーカ装置Bが一体となった遊戯装置Aについて説明し
たが、図11に示すように、2組のスピーカ装置Ar,
Alが別体として設けられ、スピーカ装置Ar,Alは
他の制御装置(図示せず)により駆動されてもよい。こ
の場合、各スピーカ装置Ar,Alは、単一指向放射特
性のゼロ点方向がリスナー側を向くように配置されるこ
とにより、各スピーカ装置Ar,Alより遠方に音像が
得られる。
【0059】また、上記実施形態においては、遅延回路
12R,12Lにより信号を遅延させ、その後に位相反
転回路15R,15Lにより遅延されていたが、信号を
位相反転させた後に、その信号を遅延させるように構成
してもよい。
【0060】図12は、他の実施形態に係る指向性制御
部の仮想的な回路図である。この実施形態では、主に指
向性制御部6′にサラウンド信号を定位させる仮想定位
処理回路29が設けられている点において上記した実施
形態と異なる。この構成により、たとえばサラウンド用
スピーカを別途配置しなくとも、サラウンド効果を奏す
ることができる。
【0061】具体的には、指向性制御部6′は、定数積
算回路21、加算回路22R,22L、遅延回路23
R,23L、フィルタ回路24Ra,24Rb,24L
a,24Lb、加算回路25R,25L、位相反転回路
26R,26L、およびDAコンバータ27Ra,27
Rb,27La,27Lbを備えている。さらに、この
実施形態では、非相関化処理回路28a,28bおよび
仮想定位処理回路29を備えている。なお、指向性制御
部6′において、DAコンバータ27Ra,27Rb,
27La,27Lbを除く回路部分がDSPによって構
成されていてもよい。
【0062】この指向性制御部6′には、5チャンネル
のサラウンド信号が入力可能とされている。すなわち、
5チャンネルのサラウンド信号は、それぞれ図示しない
音源ICから出力され、単一指向性制御のための左右の
チャンネル信号R,Lと、サラウンド信号のセンタチャ
ンネル信号Cと、2チャンネルのサラウンド信号SR,
SLとである。なお、2チャンネルのサラウンド信号S
R,SLは、1チャンネルのモノラル信号が分岐されて
2チャンネルのモノラルサラウンド信号とされてもよ
い。
【0063】定数積算回路21は、入力信号に所定の定
数を乗算する。この定数は、CPU1により設定され、
変更可能である。
【0064】加算回路22R,22Lは、左右のチャン
ネル信号R,Lと、定数積算回路21によって定数が積
算されたセンタチャンネル信号Cとを加算する。
【0065】加算回路25R,25Lは、フィルタ回路
24Ra,24Laの出力信号と、仮想定位処理回路2
9からのサラウンド信号とを加算する。
【0066】非相関化処理回路28a,28bは、左右
のサラウンド信号SR,SLに対して約150度の位相
差を有するように非相関化処理を行い、仮想定位処理回
路29に供給する。
【0067】仮想定位処理回路29は、遊戯者の両耳間
のクロストークを打ち消すクロストークキャンセル部
と、遊戯者の左右方向に両耳間差を与えるクロスフィー
ルド部(ともに図示せず)とからなり、遊戯者において
スピーカに対して左右90度の方向に音像が定位する仮
想定位処理を行う。
【0068】その他の構成において、上記実施形態と同
じ名称を有する各部については、略同様の機能を有す
る。
【0069】動作を説明すると、音源ICからの左右の
チャンネル信号R,Lは、定数積算回路21によって定
数が積算されたセンタチャンネル信号Cと、加算回路2
5R,25Lにおいて加算される。
【0070】加算回路22Rの出力信号は、フィルタ回
路24Raを介して加算回路25Rに供給される。ま
た、加算回路22Lの出力信号は、フィルタ回路24L
aを介して加算回路25Lに供給される。各加算回路2
5R,25Lでは、仮想定位処理回路29からのサラウ
ンド信号が供給される。
【0071】すなわち、音源ICからの左右のサラウン
ド信号SR,SLは、非相関化処理回路28a,28b
に供給され、約150度の位相差を有するように非相関
化処理が行われた後、仮想定位処理回路29に供給され
る。仮想定位処理回路29では、遊戯者においてスピー
カに対して左右90度の方向に音像が定位する仮想定位
処理が行われ、この仮想定位処理回路29の2つの出力
が加算回路25R,25Lにそれぞれ供給される。この
ように、サラウンド信号SR,SLは、遅延および位相
反転が行われないチャンネル信号R,Lに対して、適切
なレベルで加算される。
【0072】なお、加算回路25R,25Lにおいて加
算するのは、仮想定位処理では、多くの場合に低域周波
数において増幅された信号となるために、単一指向性制
御の際の低域のゲイン補償と合わせて増幅が過大になり
すぎるのを防ぐためである。また、仮想定位処理は、直
接音の伝達関数を基礎としているため、単一指向性制御
と重畳するのは望ましくなく、その効果の低減を防ぐた
めである。
【0073】加算回路25R,25Lにおいて加算され
た信号は、DAコンバータ27Ra,27Laに供給さ
れ、その後、増幅器7Ra,7La(図1参照)によっ
て増幅され、スピーカ8Ra,8Laから音響として出
力される。
【0074】一方、加算回路22R,22Lの出力は、
遅延回路23R,23Lにおいて遅延され、フィルター
回路24Rb,24Lbを介して位相反転回路26R,
26Lに供給される。位相反転回路26R,26Lでは
位相が反転され、DAコンバータ27Rb,27Lbに
供給され、その後、増幅器7Rb,7Lb(図1参照)
によって増幅され、スピーカ8Rb,8Lbから音響と
して出力される。
【0075】スピーカ8Ra,8Laから出力された音
響により、図13に示すように、遊戯者おいて、遊戯装
置Aに対して左右90度方向に音像を定位させることが
できる。そのため、遊戯者において、たとえば左右のサ
ラウンド用スピーカが存在するかのように感じさせるこ
とができる。したがって、この実施形態によれば、通常
の左右のスピーカの他に、左右のサラウンド用のスピー
カを別途配置する必要がなく、コストの低減化を図るこ
とができる。また、サラウンド信号に対して、非相関化
処理を施すことにより、包み込まれるような音場感を得
ることができる。
【0076】もちろん、この発明の範囲は上述した実施
の形態に限定されるものではない。たとえば、上記実施
形態においては、ステレオ再生が可能なように構成した
が、もちろんモノラル再生専用に構成してもよい。
【0077】また、遊戯装置Aの筐体の形状は、上記し
た実施形態における形状に限るものではない。
【0078】また、音声再生装置は、上記実施形態にお
ける遊戯装置Aに適用されることに限らず、たとえば車
載用音響装置やホームシアター装置等、音響を出力する
あらゆる装置に採用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る遊戯装置の要部の回
路ブロック図である。
【図2】指向性制御部の仮想的な回路図である。
【図3】遊戯装置の外観斜視図である。
【図4】遊戯装置における単一指向放射特性の説明図で
ある。
【図5】遊戯装置におけるゲイン−周波数特性の説明図
である。
【図6】指向性制御による音響効果の説明図である。
【図7】指向性制御による音響効果の説明図である。
【図8】指向性制御による音響効果の説明図である。
【図9】遊戯装置におけるゲイン−周波数特性の説明図
である。
【図10】遊戯装置におけるゲイン−周波数特性の説明
図である。
【図11】変形例に係る指向性制御による音響効果の説
明図である。
【図12】他の実施形態に係る指向性制御部の仮想的な
回路図である。
【図13】他の実施形態に係る指向性制御による音響効
果の説明図である。
【符号の説明】
1 CPU 5 音源IC 6 指向性制御部 8Ra,8Rb,8La,8Lb スピーカ 12R,12L 遅延回路 15R,15L 位相反転回路 16 操作表示面 17 スピーカ取付面 A 遊戯装置 B スピーカ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中武 哲郎 大阪府寝屋川市日新町2番1号 オンキヨ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D011 AA03 5D062 BB05

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2個のスピーカを近接配置させたスピー
    カ取付面を有し、上記2個のスピーカを駆動して単一指
    向放射特性を得るための指向性制御部から駆動信号が供
    給されるスピーカ装置の配置方法であって、 上記指向性制御部は、入力信号を上記2個のスピーカの
    離間距離に応じた時間だけ遅延させて出力する遅延手段
    と、上記入力信号と上記遅延手段により遅延された入力
    信号とが互いに逆位相で上記2個のスピーカから各別に
    音響放射されるようにする位相反転手段とを備え、 上記2個のスピーカのうちのいずれか一方のスピーカ
    は、上記指向性制御部によって遅延させられた上記入力
    信号を出力するものとされており、 上記一方のスピーカが、上記スピーカ取付面における上
    記2個のスピーカの中心軸の双方と互いに直交する直線
    上において、他方のスピーカよりリスナー側に位置する
    ように配置することを特徴とする、スピーカ装置の配置
    方法。
  2. 【請求項2】 上記スピーカ取付面は、水平方向に沿っ
    て配置されている、請求項1に記載のスピーカ装置の配
    置方法。
  3. 【請求項3】 上記スピーカ取付面は、鉛直方向に沿っ
    て配置されている、請求項1に記載のスピーカ装置の配
    置方法。
  4. 【請求項4】 上記スピーカ取付面は、その延長面上に
    リスナーの頭部が位置するように配置されている、請求
    項1ないし3のいずれかに記載のスピーカ装置の配置方
    法。
  5. 【請求項5】 上記2個のスピーカは複数組設けられて
    おり、ステレオまたはマルチチャンネルの音響信号を再
    生する、請求項1ないし4のいずれかに記載のスピーカ
    装置の配置方法。
  6. 【請求項6】 上記指向性制御部は、リスナーの側方に
    サラウンド信号を定位させるための仮想定位処理手段
    と、上記仮想定位処理手段の出力を上記他方のスピーカ
    に供給される信号に加算する加算手段とを備える、請求
    項5に記載のスピーカ装置の配置方法。
  7. 【請求項7】 2個1組のスピーカを近接配置させたス
    ピーカ取付面と、 入力信号を上記2個1組のスピーカの離間距離に応じた
    時間だけ遅延させて出力する遅延手段、および上記入力
    信号と上記遅延手段により遅延された入力信号とが互い
    に逆位相で上記2個1組のスピーカから各別に音響放射
    されるようにする位相反転手段を有し、かつ上記2個1
    組のスピーカを駆動して単一指向放射特性を得るための
    指向性制御部とを備え、 上記2個1組のスピーカのうちのいずれか一方のスピー
    カは、上記指向性制御部によって遅延させられた上記入
    力信号を出力するものとされており、 上記一方のスピーカは、上記スピーカ取付面における上
    記2個のスピーカの中心軸の双方と互いに直交する直線
    上において、他方のスピーカより、上記スピーカ取付面
    に直交しかつリスナーに対向する操作表示面側に配置さ
    れていることを特徴とする、音響再生装置。
  8. 【請求項8】 上記スピーカ取付面は、水平方向に沿っ
    て配置されている、請求項7に記載の音響再生装置。
  9. 【請求項9】 上記スピーカ取付面は、鉛直方向に沿っ
    て配置されている、請求項7に記載の音響再生装置。
  10. 【請求項10】 上記スピーカ取付面は、その延長面上
    にリスナーの頭部が位置するように配置されている、請
    求項7ないし9のいずれかに記載の音響再生装置。
  11. 【請求項11】 上記2個1組のスピーカは、複数組設
    けられており、ステレオまたはマルチチャンネルの音響
    信号を再生する、請求項10に記載の音響再生装置。
  12. 【請求項12】 上記指向性制御部は、リスナーの側方
    にサラウンド信号を定位させるための仮想定位処理手段
    と、上記仮想定位処理手段の出力を上記他方のスピーカ
    に供給される信号に加算する加算手段とを備える、請求
    項11に記載の音響再生装置。
  13. 【請求項13】 上記操作表示面は、遊戯装置において
    リスナーとしてのプレイヤがゲームを行うための操作手
    段を有する、請求項7ないし12のいずれかに記載の音
    響再生装置。
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