JP2003087603A - 映像信号処理装置および映像信号処理方法 - Google Patents

映像信号処理装置および映像信号処理方法

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JP2003087603A JP2001350193A JP2001350193A JP2003087603A JP 2003087603 A JP2003087603 A JP 2003087603A JP 2001350193 A JP2001350193 A JP 2001350193A JP 2001350193 A JP2001350193 A JP 2001350193A JP 2003087603 A JP2003087603 A JP 2003087603A
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、デジタル化された映像信号におい
て、輝度信号の黒レベル補正を大容量のメモリを用いる
ことなく効果的に行うことが可能な映像信号処理装置お
よび映像信号処理方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明による映像信号処理装置、および
映像信号処理方法は、デジタル化された輝度信号の黒レ
ベルを補正するための補正データを前記輝度信号の値に
応じて出力し、1フィールド内における黒部分の面積に
基づいて重み付けされた前記補正データと、前記輝度信
号とを乗算した乗算結果に基づいて前記輝度信号の黒レ
ベルを補正するので、小さい回路規模で効果的な黒レベ
ルの補正を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機等において、デジタル化された映像信号に含まれる輝
度信号のレベルを補正し、鮮明な画像を表示することを
可能にする映像信号処理装置および映像信号処理方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機においては、黒い部
分の少ない画像において、画面中の黒部分が周囲部から
浮き、めりはりのない画像となる。これを防止するため
黒レベル補正が行われる。図3は、黒レベル補正回路の
入出力特性を示す図である。図3に示すように、黒レベ
ル補正は、入力輝度信号の最黒部分が基準レベルに近づ
くように黒方向に伸張することにより行われる。従来、
黒レベル補正は、特開平3−195274号公報に記載
のように、トランジスタ、抵抗等から構成されるアナロ
グ回路で行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、テレビジョン信
号処理回路を高集積化するため、映像信号をデジタル化
し、デジタル回路により画像処理を行うことが求められ
ている。デジタル回路による黒レベル補正は、図3に示
す入出力特性を有する補正データを格納したROM等の
メモリ手段を用いて行うことができる。しかしながら、
図3のような非線形的な入出力特性に基づく黒レベル補
正をデジタル回路で実現するためには、大容量のメモリ
が必要であり、製造コストが上昇するという問題があ
る。
【0004】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
ので、デジタル化された映像信号において、輝度信号の
黒レベル補正を大容量のメモリを用いることなく効果的
に行うことが可能な映像信号処理装置および映像信号処
理方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による映像信号処
理装置は、映像信号に含まれるデジタル化された輝度信
号の黒レベルを補正する映像信号処理装置において、前
記輝度信号の黒レベルを補正するための補正データを格
納し、前記輝度信号の値に応じて前記補正データを出力
するメモリ手段と、前記輝度信号から1フィールド内の
黒部分の面積を検出し、検出された前記黒部分の面積に
基づいて前記補正データによる黒レベルの補正量を制御
する重み付け信号を出力する黒面積検出手段と、前記重
み付け信号により重み付けされた前記補正データ、およ
び乗算結果に基づいて、前記輝度信号の黒レベルを補正
する手段とを備えたものである。
【0006】また、メモリ手段は、黒レベルの補正を複
数の開始点において行うための補正データを格納し、輝
度信号とともに入力される前記開始点を指定する信号に
基づいて補正データを出力するものである。
【0007】また、黒面積検出手段は、輝度信号の値を
所定の基準値と比較し、前記基準値との大小関係に基づ
いて検出される黒レベル画素、または白レベル画素の1
フィールドにおけるカウント値に基づいて重み付け信号
を出力するものである。
【0008】黒面積検出手段は、黒レベル画素、または
白レベル画素の1フィールドにおけるカウント値を表す
ビット列の所定のビットの値に基づいて重み付け信号を
出力するものである。
【0009】本発明による映像信号処理方法は、映像信
号に含まれるデジタル化された輝度信号の黒レベルを補
正する映像信号処理方法において、前記輝度信号の黒レ
ベルを補正するための補正データを前記輝度信号の値に
応じて出力するステップと、前記輝度信号から1フィー
ルド内の黒部分の面積を検出し、検出された前記黒部分
の面積に基づいて前記補正データによる黒レベルの補正
量を制御する重み付け信号を出力するステップと、前記
重み付け信号により重み付けされた前記補正データ、お
よび前記輝度信号に基づいて、前記輝度信号の黒レベル
を補正するステップとを含むものである。
【0010】また、黒レベルの補正を行う開始点を指定
する信号、および輝度信号に基づいて前記信号により指
定される開始点において補正データを出力するものであ
る。
【0011】また、輝度信号の値を所定の基準値と比較
し、前記基準値との大小関係に基づいて検出される黒レ
ベル画素、または白レベル画素の1フィールドにおける
カウント値に基づいて重み付け信号を出力するものであ
る。
【0012】また、黒レベル画素、または白レベル画素
の1フィールドにおけるカウント値を表すビット列の所
定のビットの値に基づいて重み付け信号を出力するもの
である。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、実施の形
態1による映像信号処理装置の構成を示すブロック図で
ある。黒面積検出回路1には、8ビットの入力輝度信号
Y-IN、垂直同期信号、映像信号処理装置の動作をリセッ
トするリセット信号、垂直ブランキング信号、水平ブラ
ンキング信号、基準値、および黒面積選択信号BLK-Area
-SWが入力される。黒面積検出回路1は、1フレーム内
の黒部分の面積を検出し、検出された黒部分の面積、お
よび黒面積選択信号BLK-Area-SWに基づいて、黒レベル
補正の重み付けを行う8ビットの重み付け信号BLK-S-We
ightを出力する。黒伸長回路2は、重み付け信号BLK-S-
Weight、および黒伸長開始点信号BLK-S-Pointに基づい
て入力輝度信号Y-INの黒レベル補正を行う。
【0014】図2は、黒伸長回路2の内部構成を示す図
である。同図において、21はROM、22は乗算器、
23は減算器、24は切り替え手段、25は乗算器、2
6は比較器である。
【0015】図2において、ROM21には、8ビット
の入力輝度信号Y-INの下位7ビットと、黒レベル補正開
始点を設定する2ビットの黒伸長開始点信号BLK-S-Poin
tとの計9ビットの信号が入力される。ROM21は、
この9ビットの信号に対応する8ビットの補正データを
乗算器22に送る。
【0016】乗算器22は、ROM21からの8ビット
の補正データと黒面積検出回路1により出力される8ビ
ット重み付け信号BLK-S-Weightとの乗算を行う。この乗
算により得られる16ビットの信号の上位8ビットは減
算器23に送られる。減算器23は、固定値“FF”(=
255)から、乗算器22から出力される8ビットの信号の
値を減算する。減算器23による減算の結果は切り替え
手段24に送られる。切り替え手段24は、比較器26
により出力される信号が‘1’であれば固定値“FF”
を選択し、‘0’であれば減算器23の出力を選択し、
乗算器25に送る。比較器26は、入力輝度信号Y-INと
固定値“7F”とを比較し、入力輝度信号Y-INの値が
“7F”より大きいとき‘1’の信号を、その他のとき
は‘0’の信号を切り替え手段24に送る。ここで、1
6進数を“ ”により表し、1または0の信号、および
2進数を‘’により表すものとする。
【0017】切り替え手段24が固定値“FF”を乗算
器25に送った場合、黒レベル補正は行われない。これ
に対し、切り替え手段24が減算器23の出力を乗算器
25に送る場合、黒レベル開始点を下回る階調値を有す
る入力輝度信号Y-INに対して黒レベル補正が行われる。
【0018】乗算器25は、入力輝度信号Y-INの全8ビ
ットと、切り替え手段24の出力8ビットとを乗算し、
16ビットの乗算結果を出力する。この乗算器25の1
6ビット出力のうち下位8ビットを切り捨てた、上位8
ビットが黒レベル補正された出力輝度信号Y-OUTとして
外部に送出される。切り替え手段24が固定値“FF”
を選択した場合には、黒レベル補正は行われず、入力輝
度信号Y-INと出力輝度信号Y-OUTとは線形の関係にある
が、切り替え手段24が減算器23の出力を選択した場
合には、黒レベル補正が行われ、図3の実線に示すよう
に、入力輝度信号Y-INのレベルが低い部分(50[IR
E]以下の部分)の出力輝度信号は黒方向に伸長され
る。
【0019】尚、図2中(a)は、ROM21により出
力される補正データの特性の一例を示している。(b)
は、減算器23に入力される、重み付けされた補正デー
タを示しており、(c)は減算器23の減算結果を示し
ている。(d)は、入力輝度データY-INの特性を示して
おり、乗算器25において、(d)に示す入力輝度デー
タY-INと、(c)に示す補正データを乗算することによ
り(e)に示すように黒レベル補正が行われる。
【0020】図4に、ROM21に格納された補正デー
タの入出力特性を示す。図4に示す実線a,b,c,d
はROM21の出力であり、それぞれ以下の式により表
される。
【0021】
【数1】
【0022】式(1)〜(4)において、xはROM2
1に入力される9ビットの信号の値である。図4の実線
a〜d、また、式(1)〜(4)に示す4種類のROM
21の入出力特性において、各ポイントPa,Pb,Pc,Pd
は、それぞれ黒レベル補正を開始する開始点をに対応し
ている。本実施の形態では、各ポイントPa,Pb,Pc,Pd
の設定値を、それぞれ“7F”(=127),“E6”(=23
0),“14D”(=333),“1B4”(=436)としている。
図2の実線aに示す特性によれば、輝度レベルが“7
F”(=127)以下の場合に黒レベル補正が行われる。同
様に、実線b,c,dによれば、それぞれ入力輝度レベ
ルが“E6”-“7F”(103階調)、“14D”-“F
F”(78階調)、“1B4”-“17F”(53階調)以下の
場合に黒レベル補正が行われる。
【0023】ROM21には入力輝度信号の下位7ビッ
トの上位に、黒レベル補正開始点を設定する2ビットの
黒伸長開始点信号BLK-S-Pointを付加した計9ビットの
信号が入力される。黒伸長開始点信号BLK-S-Pointは
‘00’,‘01’,‘10’,‘11’のいずれかの
信号であり、BLK-S-Pointが‘00’の場合、ROM2
1の入力信号は“00”〜“7F”の範囲となる。従っ
て、黒伸長開始点信号BLK-S-Pointが‘00’の場合、
ROM21の出力は、図4に示す実線aのように、“0
0”(=0)から“FF”(=255)に上昇し、再び“00”に
戻る特性となる。
【0024】また、BLK-S-Pointが‘01’,‘1
0’,‘11’の場合、ROM21の入力信号は、それ
ぞれ、“7F”〜“FF”,“FF”〜“17F”,
“17F”〜“1FF”の範囲をとる。従って、BLK-S-
Pointが‘01’,‘10’,‘11’の場合、ROM
21の8ビットの出力は、図4に示す実線b,c,dの
ように、それぞれ、“7F”〜“E6”、“FF”〜
“14D”、“17F”〜“1B4”の範囲で変化する
特性となる。つまり、図4の実線a〜dに示す、4つの
入出力特性のいずれを使用するかは、2ビットの黒伸長
開始点信号BLK-S-Pointにより決定される。
【0025】黒伸長開始点信号BLK-S-Pointが“00”
の場合、図4の実線aの特性が使用され、この場合、黒
レベル補正の開始点は入力輝度レベルで50[IRE]
となる。図3は、黒伸長開始点信号BLK-S-Pointが‘0
0’の場合における輝度信号の入出力特性を示してい
る。上述したように、出力輝度信号(切り替え手段24
の8ビットの出力と入力輝度信号Y-INの8ビットとを乗
算して得られる16ビットの信号の上位8ビット)は、
図3の実線に示すように50[IRE]以下の入力レベ
ルでは黒方向に伸長される。また、黒伸長開始点信号BL
K-S-Pointが‘01’,‘10’,‘11’の場合、図
4の実線b,c,dに示す特性を有するROM21の補
正データにより、このときの黒レベル補正開始点は40
[IRE],30[IRE],20[IRE]となる。
【0026】ROM21により出力される8ビットの信
号は、乗算器22に供給される8ビットの重み付け信号
BLK-S-Weightと乗算される。ここで、乗算器22に供給
される8ビットの重み付け信号BLK-S-Weightの値を小さ
くすると、乗算器22から出力される8ビットの信号の
値もそれに応じて小さくなる。即ち、重み付け信号BLK-
S-Weightを小さくしていくと、乗算器22の出力は、図
4に示すように、実線で表されるROM21の出力値か
ら点線で表されるように0に近づく。従って減算器23
の出力は、固定値“FF”に近づくことになり、その結
果、装置の入力輝度信号Y-INの入出力特性は、図3の点
線に示すように線形特性に近づく。
【0027】ここで、重み付け信号BLK-S-Weightは黒面
積検出回路1により出力される。黒レベル補正は黒い部
分の少ない画面中の黒部分が周囲部から浮いたように見
える「黒浮き」を避けるために行う。つまり、1画面内
における黒面積が少ないほど黒伸長の度合を大きくする
ことにより黒レベル補正を効果的に行うことができる。
黒面積検出回路1は、輝度レベルが所定値以下の画素を
黒レベル画素とし、この黒レベル画素をカウントするこ
とにより1フィールド内の黒レベル画素の総数を検出
し、検出された黒レベル画素の総数に基づいて重み付け
信号BLK-S-Weightを出力する。
【0028】図5は、黒面積検出回路1の内部構成を示
す図である。基準値比較部12には、入力輝度信号Y-I
N、黒レベルを指定する基準値、垂直ブランキング信
号、および水平ブランキング信号が入力される。基準値
比較部12は、入力輝度信号Y-INと、基準値とを比較
し、入力輝度信号Y-INが基準値以下の場合に、判定信号
DLSTHR‘1’を判定信号係数部13に送る。ここで、水
平ブランキング期間、または垂直ブランキング期間にお
ける映像信号が黒レベル画素として判定されないように
するため、基準値比較部12は、水平ブランキング信
号、および垂直ブランキング信号が‘1’の場合、比較
結果に関わらず判定信号DLSTHRを‘0’とする。
【0029】判定信号係数部13は、基準値比較部12
から送られる判定信号DLSTHRに基づいて、1フィールド
内に含まれる黒レベル画素をカウントする。黒面積の検
出は1フィールドごとに行うので、判定信号係数部13
のカウント値は、垂直同期信号に基づいて作成されるパ
ルスVP1D,VP2Dによりセット・リセットされる。上記パ
ルスは、Vパルス発生部11により作成される。判定信
号係数部13は、黒レベル画素のカウント値を表す18
ビットの判定計数信号COUNTF1Dをビット数変換部14に
出力する。ビット数変換部14は、1フィールド内の黒
面積を表す判定計数信号COUNTF1D、および後述する黒面
積選択信号BLK-Area-SWに基づいて、8ビットの重み付
け信号BLK-S-Weightを出力する。
【0030】以下、ビット数変換部14の入出力特性に
ついて説明する。入力輝度信号Y-INがNTSC信号の場
合、1フィールド内の画素の総数は189924であ
り、18ビットの2進数により表すことができる。17
ビットで表される最大数は131071であり、これは
1フィールド内の約70%の画素数に相当する。よっ
て、判定信号係数部13により出力される判定計数信号
COUNTF1Dにおいて、18ビット目が‘1’であれば1フ
ィールド内の黒面積比率は70%〜100%、‘0’で
あれば0%〜70%であると判定することができる。さ
らに、18ビット目が‘0’、かつ、17,16ビット
目が、‘00’,‘01’,‘10’,‘11’の場
合、1フィールド内の黒面積比率は、それぞれ、0%〜
17.5%,17.5%〜35%,35%〜52.5
%,52.5%〜70%の範囲にあることが判定でき
る。図6に、判定計数信号COUNTF1Dの17,16ビット
目の値COUNTF1D[16:15]、および18ビット目の値COUNT
F1D[17]と、1フィールド内の黒面積比率(%)との関
係を示す。
【0031】本実施の形態では、図7に示すように黒面
積比率がb%以上の場合、重み付け信号BLK-S-Weightを
“00”とし、a%以下の場合“FF”とする。また、
黒面積比率がa〜b%の場合、重み係数の値を“00”
から“FF”の間で黒面積比率の増加に伴い線形的に減
少させる。黒面積比率a〜b%における入出力特性は
“FF”から判定係数信号COUNTF1Dの15ビット目〜8
ビット目のビット列による値COUNTF1D[14:7]を減算する
ことで得られる。重み付け信号BLK-S-Weightが“00”
の場合、ROM21から出力された補正データは0とな
り、黒レベル補正は行われず、“FF”の場合、補正デ
ータは図4の実線に示す特性となり、黒伸長の度合は最
大となる。また、重み付け信号BLK-S-Weightが“FF”
から“00”に近づくに従い、ROM21の補正データ
は、図4の破線に示すように小さくなる。
【0032】上記a〜b%を、0〜17.5%,17.
5〜35%,35〜52.5%,52.5〜70%とし
た場合の、黒面積比率(%)と重み付け信号BLK-S-Weig
htの値との関係を図8に示す。図8に示す特性におい
て、横軸は黒面積比率(%)であり、縦軸は重み付け信
号BLK-S-Weightの値である。図8に示す、4通りの重み
付け信号BLK-S-Weightの特性のうちどれを用いるかは、
黒面積選択信号BLK-Area-SWにより決定される。黒面積
選択信号BLK-Area-SWは、2ビットの信号であり、‘0
0’の場合、a〜b%が0%〜17.5%となる重み付
け信号BLK-S-Weightの特性が選択され、‘01’の場合
は17.5〜35%、‘10’の場合は35〜52.5
%、‘11’の場合は52.5〜70%となる特性が選
択される。
【0033】図5に示すビット数変換部14は、黒面積
選択信号BLK-Area-SW、および判定係数信号COUNTF1Dに
基づいて、図8に示す特性を有する重み付け信号BLK-S-
Weightを出力する。黒面積比率(%)は、図6に示すよ
うに、判定係数信号COUNTF1Dの17,16ビット目の値
COUNTF1D[16:15]に基づいて判定することができる。図
9に、黒面積選択信号BLK-Area-SW、および判定係数信
号COUNTF1Dに対するビット数変換部14の出力を示す。
図9において、例えば、黒面積選択信号BLK-Area-SWが
‘10’の場合、判定計数信号COUNTF1Dの17,16ビ
ット目の値COUNTF1D[16:15]が‘00’または‘01’
のとき“FF”を、‘10’のとき“FF”-COUNTF1D
[14:7]を、‘11’のとき“00”を重み付け信号BLK-
S-Weightとして出力する。
【0034】以上のように、ビット数変換部14は、黒
面積選択信号BLK-Area-SWおよび判定係数信号COUNTF1D
に対応する8ビットの重み付け信号BLK-S-Weightを出力
する。このように、黒面積比率に基づいて、8ビットの
重み付け信号BLK-S-Weightの値を“00”から“FF”
の範囲で変化させることにより、画面上の変化をゆるや
かにし、自然な画像を得ることができる。
【0035】以下、図5に示す黒面積検出回路1のVパ
ルス発生部11、基準値比較部12、判定信号計数部1
3の内部構成について図面に基づいて説明する。
【0036】図10は、Vパルス発生部11の内部構成
を示す図である。Dフリップフロップ111は入力され
た垂直同期信号を1クロック遅延する。Dフリップフロ
ップ11により1クロック遅延された垂直同期信号VSYN
C1Dは、Dフリップフロップ112により、さらに1ク
ロック遅延される。Dフリップフロップ112により2
クロック遅延された垂直同期信号VSYNC2Dは、NOTゲ
ート113により反転される。ANDゲート114は、
VSYNC1Dと、VSYNC2Dの反転出力に基づいて、垂直同期信
号に同期した1クロック幅のパルスVPを出力する。Dフ
リップフロップ115、116は、パルスVPを1クロッ
ク遅延することにより垂直同期信号に同期したパルスVP
1D、およびこれを1クロック遅延したVP2Dを出力する。
【0037】図11は、基準値比較部12の内部構成を
示す図である。Dフリップフロップ121、122は、
入力された水平ブランキング信号、および垂直ブランキ
ング信号をそれぞれ1クロック遅延したHBLK1D、および
VBLK1Dを出力する。HBLK1D、およびVBLK1DはORゲート
124に入力され、ORゲートの出力はNOTゲート1
26により極性反転されANDゲート127に送られ
る。比較器123は、入力輝度信号Y-INと、基準値とを
比較し、入力輝度信号Y-INが基準値以下のときORゲー
ト125を介して‘1’を出力し、入力信号が基準値よ
り大きいときORゲート125を介して‘0’を出力す
る。ORゲートの出力は、ANDゲート127に送られ
る。ANDゲート127は、水平ブランキング期間、垂
直ブランキング期間、およびリセット信号入力時を除く
有効画像期間において検出される黒レベル画素の判定信
号DLSTHRを出力する。
【0038】図12は、判定信号計数部13の内部構成
を示す図である。Vパルス発生部11(図10に示す)
により出力されるVP2Dは、NOTゲート131により極
性を反転され、ANDゲート132の一方の入力に送ら
れる。リセット信号はANDゲート132の他方の入力
に送られる。ANDゲート132出力は、リセット信号
が入力された場合に黒レベル画素のカウントをクリアす
る信号としてカウンタ133に入力される。基準値比較
部により出力される判定信号DLSTHRはイネーブル信号と
してカウンタ133に入力される。カウンタ133は、
DLSTHRが‘1’のとき、クロックをカウントすることに
より黒レベル画素をカウントする。カウンタ133の出
力は、Dフリップフロップ134によりVパルス発生部
11(図10に示す)により出力されるVパルスVP1Dの
タイミングで1クロック遅延され、判定計数信号COUNTF
1Dとして出力される。
【0039】以上説明した本実施の形態による映像信号
処理装置においては、ディジタル輝度信号を8ビット、
ROM21への入力を9ビット、該ROM21からの出
力を8ビットとしたが、ビット数はこれらに限られるも
のではなく、例えば入出力ディジタル輝度信号を共に1
0ビット、黒伸長開始点信号BLK-S-Pointを1ビットと
し、ROMへの入力を11ビット、該ROMからの出力
を10ビットとすることも可能である。
【0040】また、本実施の形態では、ROM21にお
ける入出力の諧調数を等しくしているが、例えばROM
21からの出力を7ビットとし、黒レベル補正の際の諧
調を粗くすることによりROM21の容量を更に低減す
ることも可能である。
【0041】実施の形態2.実施の形態1では、図1に
示す黒面積検出回路1において、輝度レベルが基準値よ
りも低い黒レベル画素をカウントすることにより黒面積
を検出したが、反対に、基準値よりも高い画素、つまり
黒レベルよりも輝度レベルが高い画素を白レベル画素と
して検出してもよい。
【0042】本実施の形態2では、図5に示す映像信号
処理装置の基準値比較部12において、入力輝度信号Y-
INが基準値より大きいとき‘1’の判定信号を出力し、
基準値を下回るとき‘0’の判定信号を出力することに
より、白レベル画素を検出する。図13に本実施の形態
による映像信号処理装置の基準値比較部12の構成を示
す。図13において、比較器123は入力輝度信号Y-IN
が基準値より大きいとき‘1’の信号を、基準値以下の
とき‘0’の信号をANDゲート127に送る。他の動
作については実施の形態1と同様である。これにより、
ANDゲート127は白レベル画素が判定されたとき、
判定信号DGRTHR‘1’を後段の判定信号計数部13に送
る。判定信号計数部13は、1フィールド内の白レベル
画素をカウントした18ビットの判定計数信号COUNTF1D
をビット数変換部14に送る。
【0043】白レベル画素のカウント値を2進数で表し
た場合、18ビット目が‘0’で、なおかつ、17,1
6ビット目が‘00’,‘01’,‘10’,‘11’
のとき、1フィールド内の白面積の割合は、それぞれお
よそ、0〜17.5%,17.5〜35%,35〜5
2.5%,52.5〜70%の範囲にあると判定でき、
同時に、1フィールド内の黒面積の割合は、それぞれお
よそ、82.5〜100%,65〜82.5%,47.
5〜65%,30〜47.5%の範囲にあると判定でき
る。図14に白レベル画素のカウント値の17,16ビ
ット目の値COUNTF1D[16:15]、およびこのときの18ビ
ット目の値COUNTF1D[17]と、1フィールド内の白面積比
率(%)との関係を示す。
【0044】本実施の形態による映像信号処理装置にお
いて、ビット数変換部14(図5に示す)は、黒面積選
択信号BLK-Area-SW、および白レベル画素の判定係数信
号COUNTF1Dに基づいて、図15に示す特性を有する重み
付け信号BLK-S-Weightを出力する。図15に示す、4通
りの重み付け信号BLK-S-Weightの特性のうちどれを用い
るかは、実施の形態1と同様に、黒面積選択信号BLK-Ar
ea-SWにより決定される。図16に、黒面積選択信号BLK
-Area-SW、および判定係数信号COUNTF1Dに対するビット
数変換部14の出力を示す。このように、1フィールド
内の白レベル画素の画素数に基づいて、重み付け信号BL
K-S-Weightを出力することにより、実施の形態1と同様
に、黒面積比率に対応して黒レベルの伸長量を調整する
ことができる。
【0045】
【発明の効果】本発明による映像信号処理装置、および
映像信号処理方法は、デジタル化された輝度信号の黒レ
ベルを補正するための補正データを前記輝度信号の値に
応じて出力し、1フィールド内における黒部分の面積に
基づいて重み付けされた前記補正データと、前記輝度信
号とを乗算した乗算結果に基づいて前記輝度信号の黒レ
ベルを補正するので、小さい回路規模で効果的な黒レベ
ルの補正を行うことができる。
【0046】また、輝度信号とともに入力される前記開
始点を指定する信号に基づいて補正データを出力するの
で、黒レベルの補正を複数の開始点において行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1による映像信号処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】 黒伸長回路の構成を示す図である。
【図3】 映像信号処理装置における輝度信号の入出力
特性を示す図である。
【図4】 ROMの入出力特性を示す図である。
【図5】 黒面積検出回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】 黒面積比率と判定計数信号との関係を示す図
である。
【図7】 黒面積比率と重み付け信号との関係を示す図
である。
【図8】 黒面積選択信号と重み付け信号の特性との関
係を示す図である。
【図9】 ビット数変換部の入出力特性を示す図であ
る。
【図10】 Vパルス発生部の構成を示す図である。
【図11】 基準値比較部の構成を示す図である。
【図12】 判定信号計数部の構成を示す図である。
【図13】 実施の形態2による基準値比較部の構成を
示す図である。
【図14】 白面積比率と判定計数信号との関係を示す
図である。
【図15】 黒面積選択信号と重み付け信号の特性との
関係を示す図である。
【図16】 ビット数変換部の入出力特性を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 黒面積検出回路、 2 黒伸長回路、 11 Vパ
ルス発生部、 12基準値比較部、 13 判定信号計
数部、 14 ビット数変換部、 21 ROM、 2
2 乗算器、 23 減算器、 24 切り替え手段、
25 乗算器、 26 比較器、 27 ORゲー
ト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C021 PA17 PA52 PA53 XA13 XA34 XA61 5C066 AA03 CA05 CA17 EA03 EA08 EC01 EC05 GA05 GB01 GB02 KD02 KD04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号に含まれるデジタル化された輝
    度信号の黒レベルを補正する映像信号処理装置におい
    て、前記輝度信号の黒レベルを補正するための補正デー
    タを格納し、前記輝度信号の値に応じて前記補正データ
    を出力するメモリ手段と、前記輝度信号から1フィール
    ド内の黒部分の面積を検出し、検出された前記黒部分の
    面積に基づいて前記補正データによる黒レベルの補正量
    を制御する重み付け信号を出力する黒面積検出手段と、
    前記重み付け信号により重み付けされた前記補正デー
    タ、および前記輝度信号に基づいて、前記輝度信号の黒
    レベルを補正する手段とを備えたことを特徴とする映像
    信号処理装置。
  2. 【請求項2】 メモリ手段は、黒レベルの補正を複数の
    開始点において行うための補正データを格納し、輝度信
    号とともに入力される前記開始点を指定する信号に基づ
    いて補正データを出力することを特徴とする請求項1に
    記載の映像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 黒面積検出手段は、輝度信号の値を所定
    の基準値と比較し、前記基準値との大小関係に基づいて
    検出される黒レベル画素、または白レベル画素の1フィ
    ールドにおけるカウント値に基づいて重み付け信号を出
    力することを特徴とする請求項1または2に記載の映像
    信号処理装置。
  4. 【請求項4】 黒面積検出手段は、黒レベル画素、また
    は白レベル画素の1フィールドにおけるカウント値を表
    すビット列の所定のビットの値に基づいて重み付け信号
    を出力することを特徴とする請求項3に記載の映像信号
    処理装置。
  5. 【請求項5】 映像信号に含まれるデジタル化された輝
    度信号の黒レベルを補正する映像信号処理方法におい
    て、前記輝度信号の黒レベルを補正するための補正デー
    タを前記輝度信号の値に応じて出力するステップと、前
    記輝度信号から1フィールド内の黒部分の面積を検出
    し、検出された前記黒部分の面積に基づいて前記補正デ
    ータによる黒レベルの補正量を制御する重み付け信号を
    出力するステップと、前記重み付け信号により重み付け
    された前記補正データ、および前記輝度信号に基づい
    て、前記輝度信号の黒レベルを補正するステップとを含
    むことを特徴とする映像信号処理方法。
  6. 【請求項6】 黒レベルの補正を行う開始点を指定する
    信号、および輝度信号に基づいて前記信号により指定さ
    れる開始点において補正データを出力することを特徴と
    する請求項5に記載の映像信号処理方法。
  7. 【請求項7】 輝度信号の値を所定の基準値と比較し、
    前記基準値との大小関係に基づいて検出される黒レベル
    画素、または白レベル画素の1フィールドにおけるカウ
    ント値に基づいて重み付け信号を出力することを特徴と
    する請求項5または6に記載の映像信号処理方法。
  8. 【請求項8】 黒レベル画素、または白レベル画素の1
    フィールドにおけるカウント値を表すビット列の所定の
    ビットの値に基づいて重み付け信号を出力することを特
    徴とする請求項7に記載の映像信号処理方法。
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