JPH11313244A - ビデオカメラ装置 - Google Patents

ビデオカメラ装置

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JPH11313244A
JPH11313244A JP10117497A JP11749798A JPH11313244A JP H11313244 A JPH11313244 A JP H11313244A JP 10117497 A JP10117497 A JP 10117497A JP 11749798 A JP11749798 A JP 11749798A JP H11313244 A JPH11313244 A JP H11313244A
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清 太田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、簡易な構成で格段と機能性を向上さ
せ得るビデオカメラ装置を実現しようとするものであ
る。 【解決手段】ビデオカメラ装置において、種々のレベル
範囲の輝度成分を複数設定しておき、必要に応じて選択
された所定のレベル範囲内の輝度成分と、デイジタル映
像信号の輝度成分とを比較するレベル比較手段と、当該
レベル比較手段の比較結果に応じて、表示手段に表示さ
れた映像のうちレベル範囲内の輝度成分に対応する映像
部分に所定のマークを挿入するマーク挿入手段とを設け
たことにより、オペレータは表示手段に表示された映像
を目視確認しながら自分が所望する映像部分のみを任意
に露出合わせすることができ、かくして簡易な構成で格
段と機能性を向上させ得るビデオカメラ装置を実現でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビデオカメラ装置に
関し、例えば放送業務用のデイジタルビデオカメラに適
用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の業務用のデイジタルビデ
オカメラにおいては、被写体の明るさを検出して、当該
被写体に対する最適な露出レベルをオペレータがフアイ
ンダを目視確認しながら調整することにより、適正な露
出合わせを行うようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このデイジ
タルビデオカメラは、フアインダに表示された映像のう
ち、予め設定された輝度レベルに対応する映像部分のみ
露出合わせできるようになされている。このためオペレ
ータが所望する映像部分を任意に露出合わせすることが
できれば、より一層最適な露出合わせを行うことがで
き、この結果格段と機能性を向上させることができる。
【0004】しかしながら従来のデイジタルビデオカメ
ラでは、フアインダの前段にアナログ回路からなる設定
手段を取り付けた後、当該設定手段を用いて予めオペレ
ータが複数の輝度レベルを自由に設定しておき、必要に
応じて所望の輝度レベルに対応する映像部分の露出合わ
せを行うことは非常に困難であつた。
【0005】かかる外付けの設定手段では、デイジタル
ビデオカメラ本体内の種々の回路と信号同期させること
が困難となり、特にアナログVTRの再生信号が外部入
力された場合には信号の非同期状態が後段のフアインダ
において顕著に現れるという問題があつた。さらに複数
の輝度レベルを設定させた場合には、設定手段には電子
ボリユームや接続線を追加する必要があり回路規模が大
きくかつ煩雑となり、実用上未だ不十分な問題があつ
た。
【0006】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易な構成で格段と機能性を向上させ得るビデオカ
メラ装置を提案しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、デイジタル映像信号に基づく映像
を表示手段に表示すると共に、デイジタル映像信号の所
定レベルの輝度成分を任意に露出合わせできるようにな
されたビデオカメラ装置において、種々のレベル範囲の
輝度成分を複数設定しておき、必要に応じて選択された
所定のレベル範囲内の輝度成分と、デイジタル映像信号
の輝度成分とを比較するレベル比較手段と、当該レベル
比較手段の比較結果に応じて、表示手段に表示された映
像のうちレベル範囲内の輝度成分に対応する映像部分に
所定のマークを挿入するマーク挿入手段とを設けるよう
にした。
【0008】この結果、表示手段には、デイジタル映像
信号に基づく映像が表示されると共に、必要に応じて選
択された所定のレベル範囲内に相当する映像部分には、
所定のマークが挿入され、かくしてオペレータは表示手
段を目視確認しながら、自分が所望する映像部分のみを
任意に露出合わせすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0010】図1において、1は全体として本発明を適
用したデイジタルビデオカメラを示し、被写体の光学像
がカメラ部2に入射されると、当該カメラ部2は内蔵さ
れたCCD(Charge Coupled Device )において光電変
換した後、得られた撮像信号S1をカメラ信号処理部3
に送出する。
【0011】カメラ信号処理部3は、撮像信号S1に対
してフレアー補正、ブラツクセツト、シエーデイング補
正、ニー圧縮及びガンマ補正等の種々の信号処理を順次
施した後、得られたビデオ信号S2をVTR共通信号処
理部4に送出する。
【0012】VTR共通信号処理部4は、カメラ信号処
理部3から供給されるビデオ信号S2の他に、外部のV
TR(図示せず)から出力される再生ビデオ信号S3も
供給されると、制御部5の制御のもと、これら各ビデオ
信号S2、S3を輝度信号及び色差信号に分離した後、
それぞれ所定の信号処理を施すことにより、得られたデ
イジタル映像信号S4を記録部6に送出する。
【0013】またVTR共通信号処理部4からはデイジ
タル映像信号S4が出力系信号処理部7及びフアインダ
信号処理部8に供給され、出力系信号処理部7は、制御
部5の制御のもと外部出力端子(図示せず)から当該デ
イジタル映像信号S4を出力すると共に、フアインダ信
号処理部8は、制御部5の制御のもと必要に応じて所定
の信号処理を施した後、後段のビユーフアンダ10に画
面表示する。
【0014】なお制御部5は、バス9を介してVTR共
通信号処理部4、出力系信号処理部7及びフアインダ信
号処理部8に必要に応じて所定の制御信号を送出すると
共に、VTR共通信号処理部4、出力系信号処理部7及
びフアインダ信号処理部8からデイジタル映像信号S4
を受ける。
【0015】また制御部5は、バス9に接続されたタイ
ミング信号生成部11からデイジタルビデオカメラ1全
体のシステムクロツクSCLを読み出して各回路6、7
及び8に送出すると共に、必要に応じてデイジタル映像
信号S4に同期した垂直同期パルス信号SVP及び水平同
期パルス信号SHPがフアインダ信号処理部8に送出す
る。
【0016】ここでフアインダ信号処理部8において
は、図2に示すように、制御部5から出力される制御信
号S10がラツチ部20に与えられると共に、デイジタ
ル映像信号S4に同期した垂直同期パルス信号SVPが与
えられる。ラツチ部20は、垂直同期パルス信号SVP
同期したフイールド周期で、制御信号S10のうち斜線
濃度レベルを選択するデータ(以下、これを斜線濃度選
択データと呼ぶ)D1を挿入レベル設定部21に送出す
ると共に、当該制御信号S10のうち斜線挿入対象とな
る輝度レベルの範囲を選択するデータ(以下、これを斜
線挿入選択データと呼ぶ)D2を比較レベル設定部22
送出し、さらに挿入許可するか否かを表すデータ(以
下、これを挿入許可データと呼ぶ)D3を挿入制御部2
5に送出する。
【0017】挿入レベル設定部21は、斜線濃度選択デ
ータD1に応じて挿入斜線濃度を決定した後、これを濃
度決定データD4としてスイツチ23の一入力端aに送
出する。なおスイツチ23の他入力端b及び後述するレ
ベル比較部24には、それぞれVTR共通信号処理部4
(図1)からデイジタル映像信号S4が与えられる。
【0018】続いて比較レベル設定部22は、斜線挿入
選択データD2に応じて斜線挿入対象となる画素群の輝
度レベル(以下、これを斜線挿入レベルと呼ぶ)の上限
及び下限の値をそれぞれ設定した後、これらを上限値設
定データD5及び下限値設定データD6としてレベル比
較部24に送出する。
【0019】このレベル比較部24にはデイジタル映像
信号S4が供給され、当該デイジタル映像信号S4の輝
度レベルを、上限設定値データD5及び下限設定データ
D6に基づく上限及び下限の斜線挿入レベルとそれぞれ
フイールドごとに比較することにより、当該比較結果で
ある比較データD7を挿入制御部25に送出する。
【0020】またフアインダ信号処理部8においては、
制御部5の制御に応じて、タイミング信号生成部11か
らデイジタルビデオカメラ1全体のシステムクロツクS
CLと、デイジタル映像信号S4に同期した垂直同期パ
ルス信号SVP及び水平同期パルス信号SHPとが挿入基準
クロツク生成部26に供給される。
【0021】この実施の携帯の場合、システムクロツク
SCLは13.5〔MHz〕、垂直同期パルス信号SVP及び水
平同期パルス信号SHPはそれぞれ映像垂直同期周期及び
映像水平同期周期で1パルスとする。
【0022】この挿入基準クロツク生成部26は、シス
テムクロツクSCL、垂直同期パルス信号SVP及び水平
同期パルス信号SHPに基づいて各フイールドごとに斜線
を挿入する位相タイミングを決定した後、これを挿入基
準クロツクデータD8として挿入制御部25に送出す
る。
【0023】挿入制御部25は、レベル比較部24から
得られる比較データD7と、挿入基準クロツク生成部2
6から得られる挿入基準クロツクデータD8と、ラツチ
部20から得られる挿入許可データD3との論理積を計
算した後、当該計算結果に応じた切換信号S11をスイ
ツチ23に送出する。
【0024】スイツチ23は、切換信号S11に応じて
デイジタル映像信号S4又は濃度決定データD4のいず
れか一方を選択的に出力し、この結果、ビユーフアイン
ダ10(図1)の画面には当該選択された信号に応じた
映像が表示される。
【0025】実際上、このフアインダ信号処理部8にお
いて、挿入レベル設定部26は、図3に示すように、2
つのデータテーブル30A及び30Bがそれぞれスイツ
チ31の一入力端a及び他入力端bに接続されている。
これらデータテーブル30A及び30B内のレジスタに
は、デイジタル映像信号S4の標準映像レベル(輝度レ
ベル) 100〔%〕に対して斜線挿入濃度が20〔%〕(ダ
ークグレー)及び40〔%〕(グレー)からなる斜線濃度
データDSA 及びDSB が予め格納されている。
【0026】この場合、斜線濃度データDSA 及びDS
B は、8ビツトで伝送されるデイジタル映像信号S4に
対して、標準映像レベル( 100〔%〕)を 220とする
と、それぞれ斜線挿入レベルは44(20〔%〕)及び88
(40〔%〕)で表される。
【0027】この挿入レベル設定部26に対して、ラツ
チ部20から斜線濃度選択データD1がフイールド周期
で供給されると、当該斜線濃度選択データD1に応じて
スイツチ31が切り換えられ、データテーブル30A及
び30Bから読み出された斜線濃度データDSA 及びD
B のうちのいずれかが濃度決定データD4として出力
される。
【0028】実際上この実施の形態において、挿入レベ
ル設定部21では、スイツチ23は入力端子b側に切り
換えられ、濃度決定データD4として斜線濃度データD
B(斜線挿入レベル88(40〔%〕))が選択出力され
たものとする。
【0029】次に比較レベル設定部22は、図4に示す
ように、4つのデータテーブル33A〜33Dがそれぞ
れスイツチ34及び35の一入力端a及び他入力端bに
対応して接続されている。これらデータテーブル33A
〜33Bのレジスタには、デイジタル映像信号S4の標
準映像レベル 100〔%〕に対して斜線挿入濃度が約 116
〔%〕、75〔%〕、 100〔%〕及び65〔%〕からなる挿
入レベルデータDYA〜DYD が予め格納されている。
【0030】この場合、挿入レベルデータDYA 〜DY
D は、8ビツトで伝送されるデイジタル映像信号S4に
対して、標準映像レベル( 100〔%〕)を 220とする
と、それぞれ斜線挿入レベルは 255(約 116〔%〕)、
165(75〔%〕)、 220( 100〔%〕)及び 143(65
〔%〕)で表される。
【0031】この比較レベル設定部22に対して、ラツ
チ部20から斜線挿入選択データD2がフイールド周期
で供給されると、当該斜線挿入選択データD2に応じて
スイツチ34及び35が連動して切り換えられ、データ
テーブル33A及び33Cから読み出された挿入レベル
データDYA 及びDYC 、又はデータテーブル33B及
び33Dから読み出された挿入レベルデータDYB 及び
DYD のうちどちらかが上限値設定データD5及び下限
値設定データD6として出力される。
【0032】実際上この実施の形態において、比較レベ
ル設定部22では、スイツチ34及び35は共に入力端
子b側に切り換えられ、上限値設定データD5及び下限
値設定データD6としてそれぞれ挿入レベルデータDY
B 及びDYD (斜線挿入レベル 165(75〔%〕)及び 1
43(65〔%〕))が選択出力されたものとする。
【0033】またレベル比較部24は、デイジタル映像
信号S4、上限値設定データD5及び下限値設定データ
D6が供給されると、図5に示すレベル比較処理手順R
T1に従つてデイジタル映像信号S4の輝度レベルの比
較を開始する。
【0034】すなわちレベル比較部24は、図5のステ
ツプSP0から当該処理手順RT1に入り、ステツプS
P1においてデイジタル映像信号S4の映像レベルが上
限設定値データD5(挿入レベルデータDYB )の斜線
挿入レベルよりも小さいか否かを判断する。
【0035】このステツプSP1において肯定結果を得
ると、レベル比較部24は、ステツプSP2に進んで、
デイジタル映像信号S4の輝度レベルが下限設定データ
D6(挿入レベルデータDYD )の斜線挿入レベルより
も大きいか否かを判断する。
【0036】このステツプSP2において肯定結果を得
ると、このことはデイジタル映像信号S4の輝度レベル
が上限及び下限の斜線挿入レベルの範囲( 143〜 165)
内であることを表しており、このときレベル比較部24
は、ステツプSP3に進んで、論理レベル「H」となる
比較データD7を出力した後、そのままステツプSP5
に進んで当該処理手順RT1を終了する。
【0037】これに対してステツプSP1及びステツプ
SP2において否定結果を得ると、このことはデイジタ
ル映像信号S4の輝度レベルが上限及び下限の斜線挿入
レベルの範囲外であることを表しており、このときレベ
ル比較部24は、ステツプSP4に進んで、論理レベル
「L」となる比較データD7を出力した後、そのままス
テツプSP5に進んで当該処理手順RT1を終了する。
【0038】さらに挿入基準クロツク生成部26は、図
6に示すように、Hアドレスカウンタ40、Vアドレス
カウンタ41及びフイールドカウンタ42を有し、制御
部5の制御に応じてタイミング信号生成部11から読み
出されたシステムクロツクSCL(図7(A))がHア
ドレスカウンタ40に供給されると共に、水平同期パル
ス信号SHPがHアドレスカウンタ40がVアドレスカウ
ンタ41に供給され、さらに垂直同期パルス信号SVP
Vアドレスカウンタ41及びフイールドカウンタ42に
供給される。
【0039】まずHアドレスカウンタ40は、水平同期
パルス信号SHPをシステムクロツクSCLに同期してカ
ウントアツプしながら、当該カウント値を水平アドレス
データDHA(図7(B))として係数乗算器43を介し
て加算器44に送出する。この水平アドレスデータDHA
のカウント値は次の水平同期パルス信号SHPの立上りで
リセツトされる。
【0040】またVアドレスカウンタ41は、垂直同期
パルス信号SVPを水平同期パルス信号SHPに同期してカ
ウントアツプしながら、当該カウント値を垂直アドレス
データDVA(図7(C))として係数乗算器45を介し
て加算器44に送出する。この垂直アドレスデータDVA
のカウント値は次の垂直同期パルス信号SVPの立上りで
リセツトされる。
【0041】さらにフイールドカウンタ42は、垂直同
期パルス信号SVPに同期してカウントアツプしながら、
当該カウント値をフイールド番号データDFN(図7
(D))として係数乗算器46を介して加算器44に送
出する。
【0042】このとき係数乗算器43、45及び46で
は、それぞれ設定された係数の値に応じて挿入斜線の内
容を変更できるようになされている。
【0043】このうち係数乗算器43において、係数値
lを0に設定すれば水平線となり、正の整数に設定すれ
ば当該係数値lの大きさに応じて挿入斜線の線幅が変わ
る。また係数乗算器45において、係数値mを0に設定
すれば垂直線となり、正数又は負数に設定すればそれぞ
れ左下がり又は右下がりとなり、当該係数値mの大きさ
に比例して傾斜の度合いが緩くなる。
【0044】さらに係数乗算器46において、係数値n
を0に設定すればフイールドごとに固定位置となり、正
数又は負数に設定すればフイールドごとに左方向又は右
方向にずれ、当該係数値nの大きさに比例してずれる割
合が大きくなる。この実施の形態の場合、各係数乗算器
43における係数値l、m、nはそれぞれ1、−2、1
と設定する。
【0045】加算器44は、水平アドレスデータDHA
カウント値をl(=1)倍したデータと、垂直アドレス
データDVAのカウント値をm(=−2)倍したデータ
と、フイールド番号データDFNのカウント値をn(=
1)倍したデータとを加算することにより、当該加算結
果を挿入位相データDIP(図7(E))としてレジスタ
47に格納する。
【0046】レジスタ47には、挿入位相データDIP
順次供給されると共に、挿入状態設定部48から挿入斜
線の挿入タイミングとそのデユーテイ比を表す設定デー
タDTDが与えられる(図7(F))。この結果、レジス
タ47は、設定データDTDに基づいて、挿入位相データ
IPのうちシステムクロツクSCLの16クロツク分を斜
線の挿入タイミング(すなわち8クロツクごとに出力反
転する)と設定すると共に、当該斜線と映像部分とのデ
ユーテイ比を50〔%〕に設定した後、これを挿入クロツ
クデータD8(図7(G))として挿入制御部25に送
出する。
【0047】なお4ビツトのレジスタ47に8ビツトの
挿入位相データDIPが供給されると、レジスタ47に
は、挿入位相データDIPのうち下位の4ビツトの値が格
納される。このためフイールドカウンタ42を4ビツト
にすればレジスタ47を逐次リセツトする必要がなくて
済む。かくしてレジスタ47からは、入力される8ビツ
トの挿入位相データDIPにおける下位の4ビツトのうち
の最上位ビツト(MSB:Most Significant Bit)が斜
線挿入タイミングのトリガとなり、そのまま挿入クロツ
クデータD8として出力される。
【0048】続いて挿入制御部25は、図8に示すよう
に、AND演算子からなるゲート回路50から構成さ
れ、挿入基準クロツク生成部26から出力される挿入基
準クロツクデータD8と、ラツチ部20から出力される
挿入許可データD3と、レベル比較部24から出力され
る比較データD7との論理積を計算した後、これら各デ
ータの論理レベルが全て「H」のときのみ論理レベル
「H」の切換信号S11(図7(H))をスイツチ23
に出力する。
【0049】かくしてスイツチ23(図2)では、論理
レベル「H」の切換信号S11のとき入力端子b側に切
り換えられ、濃度決定データD4を出力する一方、論理
レベル「L」の切換信号S11のとき入力端子a側に切
り換えられ、デイジタル映像信号S4を出力する(図7
(I))。
【0050】このように図7(A)〜(I)では0フイ
ールドの0ラインについて斜線挿入タイミングを述べた
が、以下同様にして、0フイールドの1ライン及び2ラ
イン(図9(A)〜(I)及び図10(A)〜
(I))、1フイールドの0ライン及び1ライン(図1
1(A)〜(I)及び図12(A)〜(I))、並びに
2フイールドの0ライン及び1ライン(図13(A)〜
(I)及び図14(A)〜(I))の斜線挿入タイミン
グもそれぞれ表すこととする。
【0051】かくしてこのフアインダ信号処理部8を介
して濃度決定データD4が出力されたときのビユーフア
インダ10の表示状態は図15のようにフイールドごと
に表される。この場合、0フイールド(図16
(A))、1フイールド(図16(B)及び2フイール
ド(図16(C))について、8サンプル幅の挿入線
が、ラインごとに右へ2サンプル、フイールドごとに左
へ1サンプルずつ移動して外観上流動的に見える斜線を
形成する。
【0052】以上の構成において、このデイジタルビデ
オカメラ1を用いた撮影時にデイジタル映像信号S4が
フイールド周期でフアインダ信号処理部8に与えられる
と、フアインダ信号処理部8は、デイジタル映像信号S
4の輝度レベルが、予め設定されている複数の斜線挿入
レベルのうちオペレータが所望する斜線挿入レベルの範
囲内にあるか否かを判断した後、肯定結果が得られたと
きのみ、デイジタル映像信号S4に代えて、所定のタイ
ミングで所望の挿入斜線濃度からなる濃度決定データD
4を選択的にビユーフアインダ10に送出する。
【0053】この結果ビユーフアインダ10には、被写
体に基づく映像が表示されると共に、上述の斜線挿入レ
ベルの範囲内に相当する映像部分には、濃度決定データ
D4に応じた流動斜線が挿入される。かくしてオペレー
タはビユーフアインダ10を目視確認しながら、自分が
所望する映像部分のみを任意に露出合わせすることがで
きる。
【0054】さらにこのように所望の映像部分のみ流動
斜線を挿入するようにしたことにより、例えば図17
(A)及び(B)に示すようにビユーフアインダ10の
表示画面Mに比較的明るい背景をバツクにして人物を撮
影した場合、一番明るい背景を斜線挿入レベルとして設
定しておけば、それ以上明るい部分にも斜線SLが挿入
されるため露出オーバーとして警告することができる。
また人物の顔等の肌を斜線挿入レベルとして設定してお
けば、当該人物の肌のみ斜線SLが挿入されるため適正
な露出合わせを行う際の斜線挿入レベルの確認を行うこ
とができる。
【0055】さらにこのデイジタルビデオカメラ1にお
いては、フアインダ信号処理部8をビユーフアインダ1
0の前段の信号経路上に設けたことにより、従来のよう
に外付けである場合と比較して、外部のVTRから得ら
れる再生ビデオ信号S3に対して容易に信号同期させる
ことができる。
【0056】以上の構成によれば、被写体の撮影結果か
らなるデイジタル映像信号S4のうち、オペレータが所
望する斜線挿入レベルの範囲内にある輝度レベルを選択
的にビユーフアインダ10に送出して、当該輝度レベル
に対応する映像部分に流動斜線を挿入させるようにした
ことにより、オペレータは所望の映像部分を任意に露出
合わせすることができ、かくして簡易な構成で格段と機
能性を向上させ得るデイジタルビデオカメラ1を実現す
ることができる。
【0057】なお上述の実施の形態においては、種々の
斜線挿入レベルの範囲を複数設定しておき、必要に応じ
て選択された所定範囲内の斜線挿入レベルと、デイジタ
ル映像信号S4の輝度レベルとを比較するレベル比較手
段を、フアインダ信号処理部8内のラツチ部20、挿入
レベル設定部21、比較レベル設定部22及びレベル比
較部24から構成した場合について述べたが、本発明は
これに限らず、この他種々の構成を広く適用できる。ま
た斜線挿入レベルの範囲して 255〜 220及び 165〜 143
の2種類を設定しておくようにしたが、これ以外にも種
々の斜線挿入レベルの範囲を3種類以上設定しておくよ
うにしても良い。
【0058】また上述の実施の形態においては、ビユー
フアインダ10に表示されたデイジタル映像信号S4に
基づく映像のうち、所定の斜線挿入レベルの範囲内の輝
度レベルに対応する映像部分に所定のマークを挿入する
ようになされたマーク挿入手段を、フアインダ信号処理
部8内の挿入基準クロツク生成部26及び挿入制御部2
5から構成した場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、この他種々の構成を広く適用できる。
【0059】さらに上述の実施の形態においては、マー
ク挿入手段から得られるマークとして、フイールド及び
ラインごとに所定量ずつずらすことによつて形成される
流動斜線を適用した場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、要はオペレータが所望の輝度レベルに対応
する映像部分を明確に目視により識別できれば、流動斜
線以外にも種々のマークを適用しても良い。
【0060】さらに上述の実施の形態においては、フア
インダ信号処理部8内の挿入レベル設定部21は、2種
類の濃度レベルが設定され、必要に応じて選択された所
定の濃度レベルで挿入斜線の濃度を設定するようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、濃度レ
ベルを3種類以上設定しておくようにしても良い。
【0061】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、ビデオカ
メラ装置において、種々のレベル範囲の輝度成分を複数
設定しておき、必要に応じて選択された所定のレベル範
囲内の輝度成分と、デイジタル映像信号の輝度成分とを
比較するレベル比較手段と、当該レベル比較手段の比較
結果に応じて、表示手段に表示された映像のうちレベル
範囲内の輝度成分に対応する映像部分に所定のマークを
挿入するマーク挿入手段とを設けたことにより、オペレ
ータは表示手段に表示された映像を目視確認しながら自
分が所望する映像部分のみを任意に露出合わせすること
ができ、かくして簡易な構成で格段と機能性を向上させ
得るビデオカメラ装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデイジタルビデオカメラの一実施
の形態を示すブロツク図である。
【図2】図1に示すフアインダ信号処理部の構成を示す
ブロツク図である。
【図3】図2に示す挿入レベル設定ブロツクの構成を示
すブロツク図である。
【図4】図2に示す比較レベル設定部の構成を示すブロ
ツク図である。
【図5】図2に示すレベル比較部におけるレベル比較処
理手順を表すフローチヤートである。
【図6】図2に示す挿入基準クロツク生成部の構成を示
すブロツク図である。
【図7】斜線挿入タイミングの説明に供するタイミング
チヤートである。
【図8】図2に示す挿入制御部の構成を示すブロツク図
である。
【図9】斜線挿入タイミングの説明に供するタイミング
チヤートである。
【図10】斜線挿入タイミングの説明に供するタイミン
グチヤートである。
【図11】斜線挿入タイミングの説明に供するタイミン
グチヤートである。
【図12】斜線挿入タイミングの説明に供するタイミン
グチヤートである。
【図13】斜線挿入タイミングの説明に供するタイミン
グチヤートである。
【図14】斜線挿入タイミングの説明に供するタイミン
グチヤートである。
【図15】フイールド及びラインの説明に供する略線図
である。
【図16】ビユーフアインダにおける挿入斜線の表示状
態を表す平面図である。
【図17】ビユーフアインダにおける斜線挿入例を表す
平面図である。
【符号の説明】
1……デイジタルビデオカメラ、2……カメラ部、3…
…カメラ信号処理部、4……VTR共通信号処理部、5
……制御部、8……フアインダ信号処理部、10……ビ
ユーフアインダ、11……タイミング信号生成部、20
……ラツチ部、21……挿入レベル設定部、22……比
較レベル設定部、23……スイツチ、24……レベル比
較部、25……挿入制御部、26……挿入基準クロツク
生成部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デイジタル映像信号に基づく映像を表示手
    段に表示すると共に、上記デイジタル映像信号の所定レ
    ベルの輝度成分を任意に露出合わせできるようになされ
    たビデオカメラ装置において、 種々のレベル範囲の輝度成分を複数設定しておき、必要
    に応じて選択された所定のレベル範囲内の輝度成分と、
    上記デイジタル映像信号の輝度成分とを比較するレベル
    比較手段と、 上記レベル比較手段の比較結果に応じて、上記表示手段
    に表示された上記映像のうち上記レベル範囲内の輝度成
    分に対応する映像部分に所定のマークを挿入するマーク
    挿入手段とを具えることを特徴とするビデオカメラ装
    置。
  2. 【請求項2】上記マーク挿入手段は、複数段階の濃度レ
    ベルが設定され、必要に応じて選択された所定の濃度レ
    ベルで上記マークの濃度を設定し、 上記表示手段は、上記設定された濃度で上記マークを表
    示することを特徴とする請求項1に記載のビデオカメラ
    装置。
  3. 【請求項3】上記レベル比較手段及び上記マーク挿入手
    段を、上記表示手段の前段に設けたことを特徴とする請
    求項1に記載のビデオカメラ装置。
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