JP2003086584A - 強誘電体薄膜の成膜方法、半導体装置、その製造方法及びインクジェット方式の塗布機構 - Google Patents
強誘電体薄膜の成膜方法、半導体装置、その製造方法及びインクジェット方式の塗布機構Info
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Abstract
膜工程を簡略化できる強誘電体薄膜の成膜方法、半導体
装置、その製造方法及びインクジェット方式の塗布機構
を提供する。 【解決手段】 本発明に係る半導体装置の製造方法は、
層間絶縁膜9上に下部電極12を形成する工程と、この
下部電極12上にインクジェット方式の塗布機構を用い
て強誘電体前駆体のゾルを塗布し、このゾルに熱処理を
施すことにより該ゾルを結晶化させて強誘電体薄膜13
を形成する工程と、この強誘電体薄膜13上に上部電極
14を形成する工程と、を具備するものである。
Description
膜方法、半導体装置、その製造方法及びインクジェット
方式の塗布機構に係わり、特に、強誘電体前駆体のゾル
の無駄を低減しつつ成膜工程を簡略化できる強誘電体薄
膜の成膜方法、半導体装置、その製造方法及びインクジ
ェット方式の塗布機構に関する。
ついて説明する。この強誘電体薄膜は例えばFeRAM
(ferroelectric random-access memory)に用いられる。
FeRAMは、強誘電体薄膜をDRAM(dynamic rando
m-accessmemory)の蓄積コンデンサ材料として用い、そ
の分極ヒステリシス現象を利用した不揮発性メモリ素子
である。
な成分を含む強誘電体前駆体のゾルを調合しておき、こ
のゾルをウエハ全面上に回転塗布する。その後、所定温
度で所定時間の熱処理(シンター)を行ってゾルを結晶
化させる。次いで、この結晶化した強誘電体薄膜上にフ
ォトレジスト膜を塗布し、このフォトレジスト膜を露
光、現像することにより強誘電体薄膜上にレジストパタ
ーンを形成し、このレジストパターンをマスクとして強
誘電体薄膜をエッチングする。これにより、FeRAM
の強誘電体薄膜が成膜される。
強誘電体薄膜の成膜方法では、調合した強誘電体前駆体
のゾルをウエハ全面上に回転塗布し、ゾルの多くがウエ
ハの回転により該ウエハ上から飛ばされ、その飛ばされ
たゾルは廃棄される。このため、塗布の際にゾルの多く
が無駄になっていた。また、回転塗布の場合はウエハ全
面上に塗布するため、フォトレジスト膜の塗布、露光、
現像及びエッチングの工程が必要であった。
れたものであり、その目的は、強誘電体前駆体のゾルの
無駄を低減しつつ成膜工程を簡略化できる強誘電体薄膜
の成膜方法、半導体装置、その製造方法及びインクジェ
ット方式の塗布機構を提供することにある。
め、本発明に係る強誘電体薄膜の成膜方法は、インクジ
ェット方式の塗布機構を用いて所定領域に強誘電体前駆
体のゾルを塗布する工程と、このゾルに熱処理を施すこ
とにより、該ゾルを結晶化して強誘電体薄膜を成膜する
工程と、を具備することを特徴とする。
ンクジェット方式の塗布機構を用いているため、強誘電
体前駆体のゾルを所定領域(必要部分)にのみ塗布する
ことができる。これにより、従来の強誘電体薄膜の成膜
方法のように無駄に廃棄されるゾルを低減できるので、
低コスト化が可能となる。また、インクジェット方式の
塗布機構を用いることにより、パターン化されたゾルの
塗布を行うことができるので、従来技術のようにフォト
レジスト膜の塗布、露光、現像及びエッチングの工程が
不要となる。従って、成膜工程を簡略化することができ
る。
法において、上記ゾルを塗布する工程は、成分の異なる
ゾルを噴射することによりゾルの成分を調整しながら塗
布する工程であることも可能である。
法においては、上記成膜する工程で成膜された強誘電体
薄膜における微小部分が他の部分と組成の異なる強誘電
体となることも可能である。
この下部電極上に形成された強誘電体薄膜と、この強誘
電体薄膜上に形成された上部電極と、を備えた容量素子
を具備し、上記強誘電体薄膜は、インクジェット方式の
塗布機構を用いて強誘電体前駆体のゾルを塗布し、この
ゾルに熱処理を施すことにより該ゾルを結晶化させて形
成されたものであることを特徴とする。
上記強誘電体前駆体のゾルを塗布する際は、成分の異な
るゾルを噴射することによりゾルの成分を調整しながら
塗布することも可能である。
は、上記強誘電体薄膜における微小部分が他の部分と組
成の異なる強誘電体となることも可能である。
上記容量素子はトランジスタに接続されていることも可
能である。
縁膜上に下部電極を形成する工程と、この下部電極上に
インクジェット方式の塗布機構を用いて強誘電体前駆体
のゾルを塗布し、このゾルに熱処理を施すことにより該
ゾルを結晶化させて強誘電体薄膜を形成する工程と、こ
の強誘電体薄膜上に上部電極を形成する工程と、を具備
することを特徴とする。
クジェット方式の塗布機構を用いることにより、強誘電
体前駆体のゾルを下部電極上にのみ塗布することができ
る。これにより、従来の強誘電体薄膜の成膜方法のよう
に無駄に廃棄されるゾルを低減できるので、低コスト化
が可能となる。また、インクジェット方式の塗布機構を
用いることによりパターン化されたゾルの塗布を行うこ
とができ、下部電極上にのみゾルを塗布することができ
る。従って、従来技術のようにフォトレジスト膜の塗
布、露光、現像及びエッチングの工程が不要となる。よ
って、成膜工程を簡略化することができる。
において、上記強誘電体前駆体のゾルを塗布する際は、
成分の異なるゾルを噴射することによりゾルの成分を調
整しながら塗布することも可能である。
においては、上記強誘電体膜を形成する工程で形成され
た強誘電体薄膜における微小部分が他の部分と組成の異
なる強誘電体となることも可能である。
構は、駆動用基板と、この駆動用基板上に配置されたド
ライバーICチップと、このドライバーICチップと駆
動用基板との間に配置された圧電体膜と、この圧電体膜
にドライバーICチップからの電圧を印加するためのボ
ンディングワイヤと、上記駆動用基板内に形成された圧
力発生室であって、上記圧電体膜によって加圧される強
誘電体前駆体のゾルを入れる圧力発生室と、この圧力発
生室に接続された、ゾルを噴射させるノズル開口部と、
を具備することを特徴とする。
塗布機構においては、上記圧力発生室が複数設けられ、
それに接続されたノズル開口部が複数設けられ、各々の
圧力発生室に異なるゾルの成分が入れられ、各々のノズ
ル開口部から異なるゾルの成分が噴射されてゾルの成分
を調整しながら塗布するものであることも可能である。
施の形態について説明する。図1は、本発明に係る第1
の実施の形態による半導体装置を示す断面図である。こ
の半導体装置は、強誘電体薄膜をDRAMの蓄積コンデ
ンサ材料として用い、その分極ヒステリシス現象を利用
した不揮発性メモリ素子(FeRAM)である。
おり、このシリコン基板1の表面には素子分離膜2が形
成されている。シリコン基板1の表面上にはゲート酸化
膜3を介してゲート電極4が形成されており、このゲー
ト電極4の側壁にはサイドウオール5が形成されてい
る。シリコン基板1のLDD(Lightly Doped Drain)領
域には低濃度不純物拡散層8が形成されており、シリコ
ン基板1のソース/ドレイン領域には拡散層6,7が形
成されている。
が形成されており、この層間絶縁膜にはソース/ドレイ
ン領域の拡散層上に位置するコンタクトホールが形成さ
れている。このコンタクトホール内にはバリアメタル層
10を介してWプラグ11が埋め込まれている。層間絶
縁膜9上にはWプラグ11に電気的に接続された下部電
極12が形成されており、この下部電極12上には強誘
電体薄膜13が形成されている。この強誘電体薄膜13
上には上部電極14が形成されている。上部電極14、
強誘電体薄膜13及び下部電極12により容量素子29
が構成されている。なお、強誘電体薄膜13は、それの
微小部分が他の部分と組成が異なるものであっても良
い。
造する方法を示す断面図である。図6は、図5に示す工
程で用いるインクジェット方式の塗布機構の一例を概略
的に示す断面図である。
の表面上に素子分離膜2を形成し、素子分離膜2の相互
間のシリコン基板1上にゲート絶縁膜であるゲート酸化
膜3を熱酸化法により形成する。素子分離膜2として
は、LOCOS、セミリセスLOCOS、シャロートレ
ンチなどの構造を用いることができる。
mical Vapor Deposition)法により多結晶シリコン膜を
堆積する。次に、この多結晶シリコン膜上にフォトレジ
スト膜を塗布し、このフォトレジスト膜を露光、現像す
ることにより、多結晶シリコン膜上にはレジストパター
ンが形成される。この後、このレジストパターンをマス
クとして多結晶シリコン膜をエッチングすることによ
り、ゲート酸化膜3の上には多結晶シリコンからなるゲ
ート電極4が形成される。
スクとしてシリコン基板1に不純物イオンをイオン注入
する。その後、ゲート電極4を含む全面上に例えばシリ
コン窒化膜をCVD法により堆積する。次に、このシリ
コン窒化膜をエッチバックすることにより、ゲート電極
4の側壁にはサイドウオール(側壁材)5が形成され
る。
5をマスクとしてシリコン基板1に不純物イオンをイオ
ン注入し、シリコン基板1に熱処理を施す。これによ
り、シリコン基板1のソース/ドレイン領域には自己整
合的にソース/ドレイン領域の拡散層6,7が形成さ
れ、シリコン基板1のLDD領域には低濃度不純物層8
が形成される。
びサイドウオール5を含む全面上にSiO2からなる層
間絶縁膜9をCVD法により堆積する。この後、この層
間絶縁膜9の上にフォトレジスト膜(図示せず)を塗布
し、このフォトレジスト膜を露光、現像することによ
り、層間絶縁膜9上にはレジストパターンが形成され
る。次いで、このレジストパターンをマスクとして層間
絶縁膜9をエッチングすることにより、層間絶縁膜9に
はソース/ドレイン領域の拡散層6,7それぞれの上に
位置するコンタクトホール9aが形成される。次いで、
レジストパターンを剥離する。
ール9a内及び層間絶縁膜9上にスパッタリングにより
バリアメタル層10を形成し、このバリアメタル層上に
W膜11を形成する。次いで、層間絶縁膜9上に存在す
るW膜及びバリアメタル層を層間絶縁膜9が露出するま
でCMP(Chemical Mechanical Polishing)研磨又はエ
ッチバックして除去する。これにより、コンタクトホー
ル9a内にはW膜が埋め込まれ、バリアメタル層10を
介してWプラグ11が形成される。
9の上にPt、Ir/IrO2などの導電膜をスパッタ
リングにより堆積させ、この導電膜をパターニングす
る。これにより、層間絶縁膜9上にはWプラグ11に電
気的に接続された導電膜からなる下部電極12が形成さ
れる。
上に必要な成分を含む強誘電体前駆体のゾルを図6に示
すインクジェット方式の塗布機構を用いて塗布する。こ
の塗布機構は下部電極12上にのみ塗布することができ
るものである。なお、この塗布機構を用いて塗布する際
は、成分の異なるゾルを噴射することによりゾルの成分
を調整しながら塗布しても良い。
度で10分〜2時間程度の熱処理(シンター)を施して
ゾルを結晶化させる。これにより、下部電極12上には
強誘電体薄膜13が成膜される。この強誘電体薄膜13
における微小部分は他の部分と組成の異なる強誘電体と
なっていても良い。なお、酸素雰囲気での熱処理による
結晶化に先立って結晶化の起こらない温度範囲で溶媒を
蒸散し、加水分解反応や熱分解を進めるための熱処理を
施す場合も有る。
薄膜13を含む全面上にPt、Ir/IrO2などの導
電膜をスパッタリングにより堆積させ、この導電膜をパ
ターニングする。これにより、強誘電体薄膜13上には
導電膜からなる上部電極14が形成される。このように
して上部電極14、強誘電体薄膜13及び下部電極12
からなる容量素子29が形成される。
れの金属酸化物強誘電体をも用いることができ、例え
ば、ペロフスカイト構造のチタン酸ジルコン酸鉛(PZ
T)、チタン酸バリウム(BaTiO3)、チタン酸鉛
(PbTiO3)、PbZrO3とPbTiO3の固溶体
にLaを添加したPLZT等が代表例として挙げられ
る。また、その他として、SrBi2Ta2O9(SB
T)、LiNbO3、LiTaO3等が挙げられる。ま
た、上記強誘電体前駆体のゲルは、必要な金属の有機化
合物の混合物でありこれらも公知の化合物を用いて良
い。例えばSBTの前駆体としては特開平11−801
81号公報に開示されたものを使用することができ、そ
の場合Sr アルコキシド(例えば、Sr(OC2H4OC
H3)2)をアルコール(例えば、メトキシエタノール)
中でBi アルコキシド(例えば、Bi(OC 2H5)2)と
反応させて、Sr−Bi ダブルアルコキシド(例え
ば、Sr[ Bi(OR)4]2)を生成させ、次いで、これ
とTa アルコキシド(例えば、Ta(OC 2H5)5)と反
応させて得られるSr −Bi −Ta の複合アルコキ
シドの溶液を用いる。
式の塗布機構を用いて下部電極上にのみ強誘電体前駆体
のゾルを塗布しているが、微細な島状の下部電極上に正
確に塗布するのは困難な場合も多い。その場合には必要
な一帯に連続してゾルを塗布しても良く、この場合はフ
ォトリソグラフィ・エッチング工程が必要になる場合も
有るものの、回転塗布に比べれば必要なゾル量はごく少
量で済む利点は失われない。
布機構について説明する。本発明におけるインクジェッ
ト方式の塗布機構とは、プリンターで多く用いられてい
るインクの微小な液滴を吐出(噴射)して基体(プリン
ターの場合は紙)に塗布する機構あるいは装置のことで
あり、本発明ではインクではなく強誘電体前駆対ゲルの
微小な液滴を吐出して基体の目的個所に塗布するのであ
るが、その詳細を図6を用いて説明する。
からなる駆動用基板15を有している。この駆動用基板
15の下面にはステンレス製の薄い板からなるノズル基
板16が配置されている。駆動用基板15の上面にはS
iからなる対向基板17が配置されている。対向基板1
7の下面と駆動用基板15との間にはピエゾ素子などか
らなる圧電体膜(PZT)18が配置されている。対向
基板17の上面には有機フィルム(PPS Film)19が配置
されており、この有機フィルム19の上面にはステンレ
ス製の薄い板からなる基板20が配置されている。有機
フィルム19及び基板20の内側且つ対向基板17の上
面にはドライバーICチップ21が配置されている。
れており、ゾル流路17aの一端にはゾル導入口20a
が形成されている。このゾル導入口20aは、基板20
及び有機フィルム19に設けられており、ゾルをゾル流
路17a内に導入するためのものである。ゾル流路17
aの他端にはゾル供給部15aの一端が連通して設けら
れており、ゾル供給部15aの他端には圧力発生室15
bが連通して設けられている。ゾル供給部15a及び圧
力発生室15bは駆動用基板15に設けられている。
が位置している。圧力発生室15bの下部にはゾル滴を
吐出させるノズル開口部16a,16bが形成されてお
り、このノズル開口部16a,16bはノズル基板16
に設けられている。圧力発生室15bは複数設けられて
いても良く、それに接続されたノズル開口部16a,1
6bも複数設けられていても良く、この場合、各々の圧
力発生室に異なるゾルの成分が入れられ、各々のノズル
開口部から異なるゾルの成分が噴射されるようにしても
良い。
形成されている。対向基板17には圧電体膜18上に位
置する空間17bが設けられている。この空間17b
は、圧力発生室15bに圧力を発生させるための圧電体
膜の運動を阻害しない程度のものである。
一端が電気的に接続されており、このボンディングワイ
ヤ22の他端はドライバーICチップ21に電気的に接
続されている。対向基板17の上には配線パターン23
が形成されている。この配線パターン23にはボンディ
ングワイヤ24の一端が電気的に接続されており、ボン
ディングワイヤ24の他端はドライバーICチップ21
に電気的に接続されている。
を用いて実際に前駆体ゾルを塗布する際の動作について
説明する。
ルを導入し、ゾル供給部15aを介して圧力発生室15
bにゾルを満たす。そして、ドライバーICチップ21
からボンディングワイヤ22,24を介して圧電体膜の
上下の電極層間に電界をかけることで圧電体膜18を矢
印25の方向にたわませる。このたわんだ分の体積分が
圧力発生室15bの容積を減少させ、それにより、その
体積減少分の一部のゾルがノズル開口部16a,16b
から吐出される。このように吐出したゾルを用いて所定
の位置にパターン化されたゾルの塗布を行う。なお、圧
力発生室及びノズル開口部それぞれが複数設けられてい
る場合は、各々の圧力発生室に異なる成分のゾルが入れ
られ、各々のノズル開口部から異なるゾルの成分が噴射
されてゾルの成分を調整しながら塗布するようにしても
良い。
ェット方式の塗布機構を用いて強誘電体前駆体のゾルを
ウエハの必要部分(下部電極上)にのみ塗布することが
できる。これにより、従来の強誘電体薄膜の成膜方法の
ように無駄に廃棄されるゾルが無くなるので、低コスト
化が可能となる。
ット方式の塗布機構を用いてパターン化されたゾルの塗
布を行い、下部電極上にのみゾルを塗布することができ
る。従って、従来の強誘電体薄膜の成膜方法のようにフ
ォトレジスト膜の塗布、露光、現像及びエッチングの工
程が不要となる。よって、成膜工程を簡略化することが
できる。
よる半導体装置を示す断面図である。この半導体装置は
FeRAMであり、図1と同一部分には同一符号を付
し、異なる部分についてのみ説明する。
2が形成されており、この下部電極12上には強誘電体
薄膜13が形成されている。この強誘電体薄膜13の上
には上部電極14が形成されている。上部電極14、強
誘電体薄膜13及び下部電極12から容量素子29が構
成されている。
上には第2の層間絶縁膜27が形成されている。第1及
び第2の層間絶縁膜26には、ソース/ドレイン領域の
拡散層6,7及び上部電極14それぞれの上に位置する
コンタクトホールが形成されている。これらコンタクト
ホール内及び第2の層間絶縁膜27上にはAl合金配線
28a,28bが形成されている。Al合金配線28a
は拡散層6に接続されている。Al合金配線28bの一
端は拡散層7に接続されており、Al合金配線28bの
他端は上部電極14に接続されている。
製造する方法を示す断面図であり、図1〜図5と同一部
分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明す
る。
ドウオール5を含む全面上にSiO 2からなる第1の層
間絶縁膜26をCVD法により堆積する。次いで、第1
の層間絶縁膜26上に下部電極12を形成する。
に強誘電体前駆体のゾルを図6に示すインクジェット方
式の塗布機構を用いて塗布する。
9を含む全面上にSiO2からなる第2の層間絶縁膜2
7をCVD法により堆積する。
絶縁膜27の上にフォトレジスト膜(図示せず)を塗布
し、このフォトレジスト膜を露光、現像することによ
り、第2の層間絶縁膜27上にはレジストパターンが形
成される。次いで、このレジストパターンをマスクとし
て第1及び第2の層間絶縁膜26,27をエッチングす
ることにより、層間絶縁膜26,27にはソース/ドレ
イン領域の拡散層6,7及び上部電極14それぞれの上
に位置するコンタクトホール27a〜27cが形成され
る。次いで、レジストパターンを剥離する。
ル27a〜27c内及び第2の層間絶縁膜27上にバリ
アメタル層(図示せず)をスパッタリングにより堆積
し、このバリアメタル層上にAl合金膜をスパッタリン
グにより堆積する。次いで、このAl合金膜をパターニ
ングすることにより、第2の層間絶縁膜27上及びコン
タクトホール内には、拡散層6と電気的に接続されたA
l合金配線28a及び拡散層7と上部電極14とを接続
するAl合金配線28bが形成される。
施の形態と同様の効果を得ることができる。
ず、種々変更して実施することが可能である。例えば、
インクジェット方式の塗布機構におけるノズル開口部を
複数設け、成分の異なる強誘電体前駆体のゾルを各々の
ノズル開口部から噴射することによりゾルの成分を調整
しながら塗布することが可能となる。さらには塗布機構
を複数用いてもかまわない。図6に示すインクジェット
方式の塗布機構は二つのノズル開口部16a,16bを
備えているが、ノズル開口部の数は適宜変更して実施可
能であり、三つ以上のノズル開口部を備えたインクジェ
ット方式の塗布機構を用いることも可能である。また、
各ノズル(あるいは塗布機構)からはそれぞれ単独の金
属を含むゾルを噴射することも可能であるし、それぞれ
異なる任意の割合の複数の金属を含むゾルを噴射するこ
とも可能である。このようなインクジェット方式の塗布
機構を用いることにより、強誘電体薄膜に必要な性能に
応じて種々の場所に種々の強誘電体薄膜を成膜すること
が可能となる。即ち、必要な場所に必要な組成を持つ強
誘電体薄膜を成膜でき、ウエハ内の任意の場所に異なる
特性を持つ強誘電体薄膜を成膜することができる。例え
ばウエハ面内に連続的に組成の変化する強誘電体を形成
することもできるので強誘電体組成の最適化などには特
に有効な手段となる利点がある。
をFeRAMに適用しているが、これに限定されるもの
ではなく、種々の用途に強誘電体薄膜を適用することも
可能である。
ンクジェット方式の塗布機構を用いているため、強誘電
体前駆体のゾルを所定領域(必要部分)にのみ塗布する
ことができる。したがって、強誘電体前駆体のゾルの無
駄を低減しつつ成膜工程を簡略化できる強誘電体薄膜の
成膜方法、半導体装置、その製造方法及びインクジェッ
ト方式の塗布機構を提供することができる。
装置を示す断面図である。
断面図である。
ものであり、図2の次の工程を示す断面図である。
ものであり、図3の次の工程を示す断面図である。
ものであり、図4の次の工程を示す断面図である。
の塗布機構の一例を概略的に示す断面図である。
装置を示す断面図である。
断面図である。
ものであり、図8の次の工程を示す断面図である。
すものであり、図9の次の工程を示す断面図である。
すものであり、図10の次の工程を示す断面図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 インクジェット方式の塗布機構を用いて
所定領域に強誘電体前駆体のゾルを塗布する工程と、 このゾルに熱処理を施すことにより、該ゾルを結晶化し
て強誘電体薄膜を成膜する工程と、 を具備することを特徴とする強誘電体薄膜の成膜方法。 - 【請求項2】 上記ゾルを塗布する工程は、成分の異な
るゾルを噴射することによりゾルの成分を調整しながら
塗布する工程であることを特徴とする請求項1に記載の
強誘電体薄膜の成膜方法。 - 【請求項3】 上記成膜する工程で成膜された強誘電体
薄膜における微小部分が他の部分と組成の異なる強誘電
体となることを特徴とする請求項2に記載の強誘電体薄
膜の成膜方法。 - 【請求項4】 下部電極と、 この下部電極上に形成された強誘電体薄膜と、 この強誘電体薄膜上に形成された上部電極と、 を備えた容量素子を具備し、 上記強誘電体薄膜は、インクジェット方式の塗布機構を
用いて強誘電体前駆体のゾルを塗布し、このゾルに熱処
理を施すことにより該ゾルを結晶化させて形成されたも
のであることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項5】 上記強誘電体前駆体のゾルを塗布する際
は、成分の異なるゾルを噴射することによりゾルの成分
を調整しながら塗布することを特徴とする請求項4に記
載の半導体装置。 - 【請求項6】 上記強誘電体薄膜における微小部分が他
の部分と組成の異なる強誘電体となることを特徴とする
請求項5に記載の半導体装置。 - 【請求項7】 上記容量素子はトランジスタに接続され
ていることを特徴とする請求項4〜6のうちいずれか1
項記載の半導体装置。 - 【請求項8】 絶縁膜上に下部電極を形成する工程と、 この下部電極上にインクジェット方式の塗布機構を用い
て強誘電体前駆体のゾルを塗布し、このゾルに熱処理を
施すことにより該ゾルを結晶化させて強誘電体薄膜を形
成する工程と、 この強誘電体薄膜上に上部電極を形成する工程と、 を具備することを特徴とする容量素子を有する半導体装
置の製造方法。 - 【請求項9】 上記強誘電体前駆体のゾルを塗布する際
は、成分の異なるゾルを噴射することによりゾルの成分
を調整しながら塗布することを特徴とする請求項8に記
載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項10】 上記強誘電体膜を形成する工程で形成
された強誘電体薄膜における微小部分が他の部分と組成
の異なる強誘電体となることを特徴とする請求項9に記
載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項11】 駆動用基板と、 この駆動用基板上に配置されたドライバーICチップ
と、 このドライバーICチップと駆動用基板との間に配置さ
れた圧電体膜と、 この圧電体膜にドライバーICチップからの電圧を印加
するためのボンディングワイヤと、 上記駆動用基板内に形成された圧力発生室であって、上
記圧電体膜によって加圧される強誘電体前駆体のゾルを
入れる圧力発生室と、 この圧力発生室に接続された、ゾルを噴射させるノズル
開口部と、 を具備することを特徴とするインクジェット方式の塗布
機構。 - 【請求項12】 上記圧力発生室が複数設けられ、それ
に接続されたノズル開口部が複数設けられ、各々の圧力
発生室に異なるゾルの成分が入れられ、各々のノズル開
口部から異なるゾルの成分が噴射されてゾルの成分を調
整しながら塗布するものであることを特徴とする請求項
11に記載のインクジェット方式の塗布機構。
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