JP2003086370A - 表示用組成物形成用塗布液、有機el素子、表示装置、及び表示装置の製造方法 - Google Patents
表示用組成物形成用塗布液、有機el素子、表示装置、及び表示装置の製造方法Info
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Abstract
とができ、製造が容易な有機EL素子、その形成に用い
る有機EL素子の表示用組成物形成用塗布液、表示装
置、及び表示装置の製造方法を提供すること。 【解決手段】 ガラス基板10の片面全面に、蒸着によ
りITO30を150nmの厚みで形成した。そのIT
O30上の所定の場所に、PVK、DCM、及び炭化水
素系溶媒から成る表示用組成物形成用塗布液を、インク
ジェット法により塗布し、50〜60℃で30分間乾燥
させることにより、発光層40を形成した。更に、真空
蒸着により、LiF/Alから成る陰極50を、所定の
場所に1000Åの厚みで形成した。
Description
示用組成物形成用塗布液、有機EL素子、表示装置、及
び表示装置の製造方法に関する。
する有機エレクトロルミネセンス素子(有機EL素子)
は、低駆動電圧の大画面表示素子を実現するものとして
注目されている。
性の異なる有機層を積層する素子構造を有し、低分子芳
香族アミンを用いたホール輸送層と、アルミキレート錯
体を用いた電子輸送層とを積層した有機EL素子が、Ap
pl.Phys.Lett.51,913(1987)に報告されている。
6に示す様に、ガラス基板P20上に形成された陽極P
30と陰極P50との間に、キャリア輸送層P35と発
光層P40とを積層した構造を有し、この発光層P40
を構成する材料により、特定の色を発光するものが知ら
れている。
は、白色を呈する有機EL素子が求められている。しか
しながら、白色発光する蛍光色素が現在のところ存在し
ないので、赤(R)、緑(G)、青(B)の三原色の混
色とするか、青と黄色の補色により実現するしか方法が
ない。
特開平5−258860号に示されているように、青色
有機EL層上に、蛍光層を積層して並列にサブ画素の
赤、緑、青色を作り出し、サブ画素の色(赤、緑、青)
が合成されて白色化を達成するものがあった。
を呈する有機EL素子のサブ画素を、並列に作り白色化
するものとして特開平5−258859があった。更
に、有機EL素子の1画素中のホール輸送層、電子輸送
層の双方、もしくはいずれかが赤(R)、緑(G)、青
(B)発光層となり白色化を達成するものとして、図7
に示す様に、ガラス基板P120、陽極P130、キャ
リア輸送層P135、青色発光層P140、緑色発光層
P141、赤色発光層P142、陰極P150を順次積
層してなる有機EL素子の特許2937015があっ
た。
層上に、蛍光層を積層して並列にサブ画素の赤、緑、青
色を作り出し白色化を達成する有機EL素子について
は、画素、サブ画素を形成するために隔壁を形成する上
で複雑なホトリソグラフィー技術が必要であり、これに
耐える材料も限定されたものであった。
を呈する有機EL素子のサブ画素を、並列に作り白色化
する方法については、同様に複雑な隔壁形成のために複
雑なホトリソグラフィー技術が必要であり、これに耐え
る材料も限定されたものであった。これに加え、有機層
を形成する上で段差の異なる隔壁を利用した微妙な斜め
蒸着技術が必要であり、製造が困難であるという問題が
あった。
輸送層、電子輸送層の双方、もしくはいずれかが赤
(R)、緑(G)、青(B)発光層となり白色化を達成
する方法では、多層構造の煩雑さのみならず、多層構造
のために層ごとの使用中の発光強度の低下のアンバラン
スで白色の色バランスが崩れるという問題点があった。
り、白色を呈するとともに、構造を単純化することがで
き、製造が容易な有機EL素子、その形成に用いる有機
EL素子の表示用組成物形成用塗布液、表示装置、及び
表示装置の製造方法を提供することを目的とする。
求項1の発明は、ポリマーと、発光中心形成化合物と、
を含む有機EL素子の表示用組成物形成用塗布液であっ
て、前記ポリマーと前記発光中心形成化合物とは、有機
EL素子の表示用組成物を形成した際には、相互作用す
ることにより、単層で白色を呈する材料であることを特
徴とする有機EL素子の表示用組成物形成用塗布液を要
旨とする。
機EL素子の表示用組成物層の形成に用いることができ
る。本発明の表示用組成物形成用塗布液を用いて形成さ
れた層(表示用組成物層)は、含有するポリマーと発光
中心形成化合物とが相互作用することにより、白色を呈
する。
布液を用いて有機EL素子を製造することにより、例え
ば、多層構造の表示用組成物層を形成したり、同一画素
内に複数種類の表示用組成物層を配したりする必要が無
く、容易に白色光を呈する有機EL素子を製造すること
ができる。
えば、有機EL素子の電極上に、スピンコート法、ディ
ップ法、カーテンコート法、バーコート法、インクジェ
ット法や印刷法を用いて塗布した後、溶媒を蒸発させる
ことにより、電極上に、表示用組成物層を形成すること
ができる。
が、バイポーラのポリマーであることを特徴とする前記
請求項1に記載の有機EL素子の表示用組成物形成用塗
布液を要旨とする。本発明はポリマーを例示している。
するポリマーは、バイポーラのポリマーであるので、キ
ャリア輸送材料(ホール輸送材料、電子輸送材料)を配
合しなくとも、ホールと電子との両方を輸送することが
できる。そのため、本発明の表示用組成物形成用塗布液
は、ポリマーにキャリア輸送材料を配合する必要がな
く、容易に製造することができる。
えば、ポリ(N−ビニルカルバゾール)(PVK)があ
る。 (3)請求項3の発明は、前記ポリマーが、ホール輸送
ポリマーに、電子輸送材料を添加したものであることを
特徴とする前記請求項1に記載の有機EL素子の表示用
組成物形成用塗布液を要旨とする。
明の表示用組成物形成用塗布液が含有するポリマーは、
ホール輸送ポリマーに電子輸送材料を添加したものであ
るので、ホールと電子との両方を輸送することができ
る。
液は、有機EL素子の表示用組成物層の形成に用いるこ
とができる。 (4)請求項4の発明は、前記ホール輸送ポリマーが、
カルバゾール誘導体を主鎖あるいは側鎖に有する高分子
化合物及び/又はトリフェニルアミン誘導体を主鎖ある
いは側鎖に有する高分子化合物を含有することを特徴と
する前記請求項3に記載の有機EL素子の表示用組成物
形成用塗布液を要旨とする。
ている。本発明の表示用組成物形成用塗布液は、上記の
ホール輸送性ポリマーを含有するので、この表示用組成
物形成用塗布液を用いて形成された有機EL素子の表示
用組成物層は、電流電圧特性、発光輝度特性等において
優れている。
側鎖に有する高分子化合物としては、例えば、PVKが
ある。 ・前記トリフェニルアミン誘導体を主鎖あるいは側鎖に
有する高分子化合物としては、例えば、PTPDES
(含テトラフェニルジアミン−ポリ(アリレンエステル
スルフォン))がある。 (5)請求項5の発明は、前記電子輸送材料として、オ
キサジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、アルミニ
ウム錯体の中から選ばれる1又は2以上の物質を含有す
ることを特徴とする前記請求項3又は4に記載の有機E
L素子の表示用組成物形成用塗布液を要旨とする。
本発明の表示用組成物形成用塗布液は、上記の電子輸送
材料を含有するので、この表示用組成物形成用塗布液を
用いて形成された有機EL素子の表示用組成物層は、電
流電圧特性、発光輝度特性等において優れている。
Bu−PBD(2−(4−ビフェニル)−5−(パラ−
ターシャル−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジ
アゾール)、TAZ(3−(4’−ターシャル−ブチル
フェニル)−4−フェニル−5−(4''−ビフェニル)
−1,2,4−トリアゾール)、AlQ3(トリス(8
−キノリノラト)アルミニウム(III))、BND
(2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−オキサ
ジアゾール)、Bphen(バソフェナントロリン)、
P−EtTAZ(3−(4’−ターシャル−ブチルフェ
ニル)−4−(パラエチルフェニル)−5−(4''−ビ
フェニル)−1,2,4トリアゾール)等がある。 (6)請求項6の発明は、前記ポリマーが、電子輸送ポ
リマーに、ホール輸送材料を添加したものであることを
特徴とする前記請求項1に記載の有機EL素子の表示用
組成物形成用塗布液を要旨とする。
明の表示用組成物形成用塗布液が含有するポリマーは、
電子輸送ポリマーにホール輸送材料を添加したものであ
るので、ホールと電子との両方を輸送することができ
る。
液は、有機EL素子の表示用組成物層の形成に用いるこ
とができる。 (7)請求項7の発明は、前記電子輸送ポリマーが、オ
キサジアゾール誘導体を主鎖あるいは側鎖に有する高分
子を含有することを特徴とする前記請求項6に記載の有
機EL素子の表示用組成物形成用塗布液を要旨とする。
る。本発明の表示用組成物形成用塗布液は、上記の電子
輸送ポリマーを含有するため、この表示用組成物形成用
塗布液を用いて形成された有機EL素子の表示用組成物
層は、電流電圧特性、発光輝度特性等において優れてい
る。
いは側鎖に有する高分子としては、例えば、PVMOX
D(ポリビニルメチルオキサジアゾール)がある。 (8)請求項8の発明は、前記ホール輸送材料として、
オキサジアゾール系、オキサゾール系、トリフェニルメ
タン系、ヒドラゾリン系、アリールアミン系、ヒドラゾ
ン系、スチルベン系の中から選ばれる1又は2以上の物
質を含有することを特徴とする前記請求項6又は7に記
載の有機EL素子の表示用組成物形成用塗布液を要旨と
する。
る。本発明の表示用組成物形成用塗布液は、上記のホー
ル輸送材料を含有するため、この表示用組成物形成用塗
布液を用いて形成された有機EL素子の表示用組成物層
は、電流電圧特性、発光輝度特性等において優れてい
る。
TPD(N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,
N’−ジフェニルベンジジン)、α−NPD(N,N’
−ジ(1−ナフチル)−N,N’ジフェニルベンジジ
ン)、TAPC(1,1−ビス(ジ4トリルアミノフェ
ニル)−シクロヘキサン)、PPD(N,N’−ジ(9
−フェナントリル)−N,N’−ジフェニルベンジジ
ン)、TRP(ヘキサアルコキシトリフェニレン)、N
PB(α−NPDの2量体)等がある。 (9)請求項9の発明は、発光中心形成化合物が色素で
あることを特徴とする前記請求項1〜8のいずれかに記
載の有機EL素子の表示用組成物形成用塗布液を要旨と
する。
いる。本発明の表示用組成物形成用塗布液は色素を含有
しており、この表示用組成物形成用塗布液を用いて形成
された表示用組成物層では、ホールと電子との再結合に
より生じたエネルギーにより、色素がポリマーと相互作
用しながら白色光を発する。
は、白色を呈する有機EL素子の表示用組成物層を形成
するために用いることができる。 (10)請求項10の発明は、前記色素が、TPB(テ
トラフェニルブタジエン)、ペリレン、クマリン、ルブ
レン、ナイルレッド、DCM(4−ジシアノメチレン−
2−メチル−6−ジメチルアミノスチリル−4−ピラ
ン)、DCJTB(4−ジシアノメチレン−6−シーピ
ージュロリジノスチリル−2−ターブチル−4H−ピラ
ン)、スクアリリウム、アルミニウム錯体(例えばAl
Q3)の中から選ばれる1又は2以上の物質を含むこと
を特徴とする前記請求項9に記載の有機EL素子の表示
用組成物形成用塗布液を要旨とする。
示用組成物形成用塗布液は、上記色素を含有しており、
これらの色素は、例えば、有機EL素子の表示用組成物
層(発光層)に含まれる場合には、ポリマーと相互作用
する性質を有する。
用組成物形成用塗布液を用いて形成された表示用組成物
層では、上記色素がポリマーと相互作用し、色素固有の
色ではなく、白色光を呈する。よって、本発明の表示用
組成物形成用塗布液を用いて有機EL素子を製造するこ
とにより、例えば、多層構造の表示用組成物層を形成し
たり、同一画素内に複数種類の表示用組成物層を配する
ことなく、容易に白色光を呈する有機EL素子を製造す
ることができる。 (11)請求項11の発明は、前記ポリマーと前記発光
中心形成化合物との合計量に対して、前記発光中心形成
化合物の配合量が、0.01〜1.0重量%の範囲にあ
ることを特徴とする前記請求項1〜10のいずれかに記
載の有機EL素子の表示用組成物形成用塗布液を要旨と
する。
リマーと発光中心形成化合物との合計量に対して、0.
01重量%以上の発光中心形成化合物を含有するので、
この表示用組成物形成用塗布液を用いて表示用組成物層
を形成した際には、充分な輝度の白色光を発することが
できる。
ポリマーと発光中心形成化合物との合計量に対して0.
01重量%以下の場合には、ポリマーと発光中心形成化
合物との相互作用が不十分となり、白色光を発しにくく
なる傾向があるが、本発明では、かかる問題が生じな
い。
は、ポリマーと発光中心形成化合物との合計量に対し
て、発光中心形成化合物の配合量が1.0重量%以下で
あるので、この表示用組成物形成用塗布液を用いて表示
用組成物層を形成した際には、色素特有の色が目立つこ
とがなく、白色光を呈することができる。
ポリマーと発光中心形成化合物との合計量に対して1.
0重量%以上の場合には、発光中心形成化合物そのもの
の色が支配的になり、白色光を発しにくくなる傾向があ
るが、本発明では、かかる問題が生じない。 (12)請求項12の発明は、ポリマーと発光中心形成
化合物とを含有し、陽極と陰極との間に形成された表示
用組成物層を備えた有機EL素子であって、前記ポリマ
ーと前記発光中心形成化合物とは、相互作用することに
より、単層で白色を呈する材料であることを特徴とする
有機EL素子を要旨とする。
物層では、含有するポリマーと発光中心形成化合物とが
相互作用することにより、白色を呈する。そのため、本
発明の有機EL素子は、表示用組成物層を多層構造とし
たり、同一画素内に複数種類の表示用組成物層を配置し
なくても、白色光を呈することができる。
呈する素子でありながら、容易に製造することができる
という特徴を有する。 (13)請求項13の発明は、前記表示用組成物層は、
前記請求項1〜11のいずれかに記載の有機EL素子の
表示用組成物形成用塗布液を用いて形成されたことを特
徴とする前記請求項11に記載の有機EL素子を要旨と
する。
のいずれかに記載の表示用組成物形成用塗布液を、例え
ば、スピンコート法、ディップ法、カーテンコート法、
バーコート法、インクジェット法、又は印刷法により電
極間に塗布することにより形成される表示用組成物層を
備えている。
層は、ポリマーと発光中心形成化合物とが相互作用する
ことにより、白色を呈するので、例えば、表示用組成物
層は単層でよく、また、同一画素内には、1の表示用組
成物層を配するだけでよい。そのため、本発明の有機E
L素子は、白色光を呈する有機EL素子でありながら、
容易に製造することができる。 (14)請求項14の発明は、前記表示用組成物層が、
単層膜であることを特徴とする前記請求項12又は13
に記載の有機EL素子を要旨とする。
が単層膜であるので、その製造においては、複数の表示
用組成物層を積層する工程が必要ない。そのため、この
有機EL素子は、容易に製造することができるという特
徴を有する。
物中のポリマーと発光中心形成化合物とが相互作用する
ことにより、白色を呈するので、表示用組成物層が単層
であっても、白色を呈することができる。 (15)請求項15の発明は、前記表示用組成物層の膜
厚が、0.01〜0.2μmの範囲にあることを特徴と
する前記請求項12〜14のいずれかに記載の有機EL
素子を要旨とする。
の膜厚が0.01μm以上であることにより、表示用組
成物層の膜厚を均一にすることができるという利点を有
する。つまり、表示用組成物層の膜厚が0.01μm未
満の場合には、例えば、表示用組成物層の膜厚が不均一
となり、島状になり易い傾向があるが、本発明の有機E
L素子では、かかる問題が生じない。
層の膜厚が0.2μm以下であることにより、電極間に
電圧をかけた際には、低電圧で発光させることができ
る。 (16)請求項16の発明は、前記陽極の仕事関数が
4.5eV以上であることを特徴とする前記請求項12
〜15のいずれかに記載の有機EL素子を要旨とする。
数が4.5eV以上であることによって、ホール注入障
壁が低い。そのことにより、本発明の有機EL素子は、
低駆動電圧、高輝度、高効率で発光することができる。
上記ホール注入障壁とは、陽極の仕事関数Ef(eV)
と表示用組成物のイオン化ポテンシャルIp(eV)と
の差である。陽極の仕事関数Efが高いほど、ホール注
入障壁は低くなり、例えば、陽極の仕事関数Efが表示
用組成物のイオン化ポテンシャルIpと等しい場合は、
ホール注入障壁は0となる。
陽極が表示用組成物と直接に接するものである場合、表
示用組成物(例えばポリマー)のイオン化ポテンシャル
Ipは一般に、5.0〜5.9eVであるので、陽極の
仕事関数Efが4.5eV以上であれば、ホール注入障
壁を充分低くすることができる。
上であることにより、陽極が酸化されにくいという利点
が得られる。 ・前記陽極は、透明で、シート抵抗が小さく、加工性が
良く、安定性が良いものが望ましい。
O(インジウムチタンオキサイド)、IZO(インジウ
ムジンクオキサイド)等がある。 (17)請求項17の発明は、前記陰極の仕事関数が
4.2eV以下であることを特徴とする前記請求項12
〜16のいずれかに記載の有機EL素子を要旨とする。
数が4.2eV以下であることによって、電子注入障壁
が低い。そのことにより、本発明の有機EL素子は、低
駆動電圧、高輝度、高効率で発光することができる。上
記電子注入障壁とは、陰極の仕事関数Ef(eV)と表
示用組成物の電子親和力Ea(eV)との差である。陽
極の仕事関数Efが低いほど、電子注入障壁は低くな
り、例えば、陰極の仕事関数Efが表示用組成物の電子
親和力Eaと等しい場合は、電子注入障壁は0となる。
陰極が表示用組成物と直接に接するものである場合、表
示用組成物(例えばポリマー)の電子親和力Eaは一般
に、2.0〜4.2eVであるので、陰極の仕事関数E
fが、(陰極の安定性が保てる範囲で)4.2eV以下
であれば、電子注入障壁を充分低くすることができる。
く、加工性が良く、安定性が良いものが望ましい。 ・前記陰極の材料としては、例えば、アルミニウム、マ
グネシウム、カルシウム、リチウム、セシウム及びそれ
らの合金等がある。 (18)請求項18の発明は、前記請求項12〜17の
いずれかに記載の有機EL素子を備えることを特徴とす
る表示装置を要旨とする。
は、白色光を呈することができるとともに、例えば、表
示用組成物層を単層構造とし、また、1画素内の表示用
組成物層は1のみとすることができるため、製造が容易
である。従って、そのような有機EL素子を備える本発
明の表示装置もまた、白色光を呈することができるとと
もに、製造が容易であるという特徴を有する。 (19)請求項19の発明は、前記請求項18に記載の
表示装置の製造方法であって、前記有機EL素子の前記
表示組成物層を、前記表示用組成物形成用塗布液をイン
クジェット法で塗布することにより形成することを特徴
とする表示装置の製造方法を要旨とする。
組成物形成用塗布液をインクジェット法により塗布する
ことにより、有機EL素子の表示用組成物層を形成す
る。インクジェット法によれば、表示用組成物形成用塗
布液を、必要な場所に、必要な量だけ塗布することがで
きるので、例えば、表示用組成物形成用塗布液を塗布す
る場所を定めるために、光露光方式のマスクを作製した
りする工程が必要ない。
プコート法やスピンコート法に比べて、塗布時に無駄に
なる表示用組成物形成用塗布液の量を少なくすることが
できる。従って、本発明の製造方法を用いることによ
り、表示装置を、容易に、尚かつ低コストで製造するこ
とができる。 (20)請求項20の発明は、前記請求項18に記載の
表示装置の製造方法であって、前記有機EL素子の前記
表示組成物層を、前記表示用組成物形成用塗布液を印刷
方法で塗布することにより形成することを特徴とする表
示装置の製造方法を要旨とする。
組成物形成用塗布液を印刷方法により塗布することによ
り、有機EL素子の表示用組成物層を形成する。印刷方
法によれば、表示用組成物層を、必要な場所に、正確に
形成することができる。
より、表示装置を、高い精度で製造することができる。
示用組成物形成用塗布液、有機EL素子、表示装置、及
び表示装置の製造方法の実施の形態の例(実施例)を説
明する。 a)実施例1〜20の有機EL素子及び表示装置を製造
した。 (実施例1)以下のi)〜iii)のようにして、有機EL素
子及びその有機EL素子を用いた表示装置を製造した。
により、表示用組成物形成用塗布液を調製した。 PVK(バイポーラのポリマー):200重量部 DCM(発光中心形成化合物としての色素):0.07
重量部 1,2−ジクロルエタン(炭化水素系溶媒):9800
重量部 表示用組成物形成用塗布液の粘度は、1×10-3〜1×
10-1Pa・sとすることができるが、後述するインク
ジェット法による塗布時のドロップ径を制御する上で、
5×10-3〜1.5×10-2Pa・sの範囲にあること
が好ましい。
力は、20〜70mN/mの範囲にあることが、インク
ジェット法による吐出の際の飛行曲がりを抑えることが
できるので好ましい。つまり、表面張力が20mN/m
未満であると、インクジェットヘッドのノズルに対する
表示用組成物形成用塗布液の濡れ性が増大するため、ノ
ズルの周囲に非対称に表示用組成物形成用塗布液が付着
し、その付着した表示用組成物形成用塗布液の影響によ
り、表示用組成物形成用塗布液の吐出方向が曲げられて
しまう。
と、ノズル先端におけるメニスカスの形状が安定しない
ため、表示用組成物形成用塗布液の吐出量、吐出タイミ
ングの制御が困難になる。 ii)有機EL素子の製造 ガラス基板10の片面全面に、蒸着により、ITO(イ
ンジウムチタンオキサイド)30(陽極)を150nm
の厚みで形成した。このITO30上に、スピンコート
により、露光用のレジストを塗布した後、所望の電極パ
ターンをマスク露光した。
王水を用いて、ITO30の露光していない部分のレジ
ストとITO30をエッチングし、所望の電極パターン
を形成した。次に、ITO30上の所定の場所に、前記
i)で製造した表示用組成物形成用塗布液を、インクジェ
ット法により塗布し、100nmの厚みの発光層40
(表示用組成物層)を形成した。
空蒸着により、LiF(フッ化リチウム)層とAl層と
を、それぞれ、1000Å、10Åの厚さで連続して蒸
着し、陰極50(LiF/Al)を形成した。上記工程
により、図1に示す様に、ガラス基板10/ITO30
/発光層40/陰極50が順次積層された有機EL素子
1が完成した。
示素子として用いた表示装置を製造した。つまり、ガラ
ス基板10上に、有機EL素子の発光/消灯を制御する
ための電流駆動回路、水平駆動回路、垂直駆動回路等
を、常法に従って形成し、表示装置101を製造した。 (実施例2)基本的には、前記実施例1と同様にして、
有機EL素子及びその有機EL素子を用いた表示装置を
製造した。
クリーン印刷法を用いて塗布した。この場合、表示用組
成物形成用塗布液の粘度は、インクジェット法の場合の
粘度よりも若干高い方が望ましく、10-2〜10-1Pa
・sの粘度範囲とした。 (実施例3)基本的には、前記実施例1と同様にして、
有機EL素子及びその有機EL素子を用いた表示装置を
製造した。
を以下のようにした。 PVK(ホール輸送性ポリマー):160重量部 BND(電子輸送材料):40重量部 DCM(発光中心形成化合物としての色素):0.07
重量部 1,2−ジクロルエタン(炭化水素系溶媒):9800
重量部 (実施例4)基本的には、前記実施例1と同様にして、
有機EL素子及びその有機EL素子を用いた表示装置を
製造した。
を以下のようにした。 PVK(ホール輸送性ポリマー):160重量部 BND(電子輸送材料):40重量部 DCM(発光中心形成化合物としての色素):0.35
重量部 1,2−ジクロルエタン(炭化水素系溶媒):9800
重量部 (実施例5)基本的には、前記実施例1と同様にして、
有機EL素子及びその有機EL素子を用いた表示装置を
製造した。
を以下のようにした。 PVK(ホール輸送性ポリマー):160重量部 BND(電子輸送材料):40重量部 ルブレン(発光中心形成化合物としての色素):0.0
7重量部 1,2−ジクロルエタン(炭化水素系溶媒):9800
重量部 (実施例6)基本的には、前記実施例1と同様にして、
有機EL素子及びその有機EL素子を用いた表示装置を
製造した。
を以下のようにした。 PVK(ホール輸送性ポリマー):160重量部 BND(電子輸送材料):40重量部 TPB(発光中心形成化合物としての色素):2重量部 クマリン(発光中心形成化合物としての色素):0.0
3重量部 DCM(発光中心形成化合物としての色素):0.04
重量部 ナイルレッド(発光中心形成化合物としての色素):
0.04重量部 1,2−ジクロルエタン(炭化水素系溶媒):9800
重量部 (実施例7)基本的には、前記実施例1と同様にして、
有機EL素子及びその有機EL素子を用いた表示装置を
製造した。
を以下のようにした。 PVK(ホール輸送性ポリマー):160重量部 BND(電子輸送材料):40重量部 TPB(発光中心形成化合物としての色素):2重量部 クマリン(発光中心形成化合物としての色素):0.0
3重量部 ナイルレッド(発光中心形成化合物としての色素):
0.07重量部 1,2−ジクロルエタン(炭化水素系溶媒):9800
重量部 (実施例8)基本的には、前記実施例1と同様にして、
有機EL素子及びその有機EL素子を用いた表示装置を
製造した。
を以下のようにした。 PVK(ホール輸送性ポリマー):160重量部 BND(電子輸送材料):40重量部 ペリレン(発光中心形成化合物としての色素):0.0
5重量部 クマリン(発光中心形成化合物としての色素):0.0
3重量部 ナイルレッド(発光中心形成化合物としての色素):
0.07重量部 1,2−ジクロルエタン(炭化水素系溶媒):9800
重量部 (実施例9)基本的には、前記実施例1と同様にして、
有機EL素子及びその有機EL素子を用いた表示装置を
製造した。
を以下のようにした。 PVK(ホール輸送性ポリマー):160重量部 BND(電子輸送材料):40重量部 TPB(発光中心形成化合物としての色素):2重量部 クマリン(発光中心形成化合物としての色素):0.0
3重量部 DCJTB(発光中心形成化合物としての色素):0.
07重量部 1,2−ジクロルエタン(炭化水素系溶媒):9800
重量部 (実施例10)基本的には、前記実施例1と同様にし
て、有機EL素子及びその有機EL素子を用いた表示装
置を製造した。
を以下のようにした。 PVK(ホール輸送性ポリマー):160重量部 BND(電子輸送材料):40重量部 ペリレン(発光中心形成化合物としての色素):0.0
5重量部 クマリン(発光中心形成化合物としての色素):0.0
3重量部 DCJTB(発光中心形成化合物としての色素):0.
07重量部 1,2−ジクロルエタン(炭化水素系溶媒):9800
重量部 (実施例11)基本的には、前記実施例1と同様にし
て、有機EL素子及びその有機EL素子を用いた表示装
置を製造した。
を以下のようにした。 PVK(ホール輸送性ポリマー):160重量部 BND(電子輸送材料):40重量部 TPB(発光中心形成化合物としての色素):2重量部 AlQ3(発光中心形成化合物としての色素):0.1
重量部 DCM(発光中心形成化合物としての色素):0.04
重量部 ナイルレッド(発光中心形成化合物としての色素):
0.04重量部 1,2−ジクロルエタン(炭化水素系溶媒):9800
重量部 (実施例12)基本的には、前記実施例1と同様にし
て、有機EL素子及びその有機EL素子を用いた表示装
置を製造した。
を以下のようにした。 PVK(ホール輸送性ポリマー):160重量部 BND(電子輸送材料):40重量部 TPB(発光中心形成化合物としての色素):2重量部 AlQ3(発光中心形成化合物としての色素):0.1
重量部 ナイルレッド(発光中心形成化合物としての色素):
0.07重量部 1,2−ジクロルエタン(炭化水素系溶媒):9800
重量部 (実施例13)基本的には、前記実施例1と同様にし
て、有機EL素子及びその有機EL素子を用いた表示装
置を製造した。
を以下のようにした。 PVK(ホール輸送性ポリマー):160重量部 BND(電子輸送材料):40重量部 ペリレン(発光中心形成化合物としての色素):0.0
5重量部 AlQ3(発光中心形成化合物としての色素):0.1
重量部 ナイルレッド(発光中心形成化合物としての色素):
0.07重量部 1,2−ジクロルエタン(炭化水素系溶媒):9800
重量部 (実施例14)基本的には、前記実施例1と同様にし
て、有機EL素子及びその有機EL素子を用いた表示装
置を製造した。
を以下のようにした。 PVK(ホール輸送性ポリマー):160重量部 BND(電子輸送材料):40重量部 TPB(発光中心形成化合物としての色素):2重量部 AlQ3(発光中心形成化合物としての色素):0.1
重量部 DCJTB(発光中心形成化合物としての色素):0.
07重量部 1,2−ジクロルエタン(炭化水素系溶媒):9800
重量部 (実施例15)基本的には、前記実施例1と同様にし
て、有機EL素子及びその有機EL素子を用いた表示装
置を製造した。
を以下のようにした。 PVK(ホール輸送性ポリマー):160重量部 BND(電子輸送材料):40重量部 ペリレン(発光中心形成化合物としての色素):0.0
5重量部 AlQ3(発光中心形成化合物としての色素):0.1
重量部 DCJTB(発光中心形成化合物としての色素):0.
07重量部 1,2−ジクロルエタン(炭化水素系溶媒):9800
重量部 (実施例16)基本的には、前記実施例1と同様にし
て、有機EL素子及びその有機EL素子を用いた表示装
置を製造した。
を以下のようにした。 PVK(ホール輸送性ポリマー):120重量部 t−Bu−PBD(電子輸送材料):80重量部 DCM(発光中心形成化合物としての色素):0.07
重量部 1,2−ジクロルエタン(炭化水素系溶媒):9800
重量部 (実施例17)基本的には、前記実施例1と同様にし
て、有機EL素子及びその有機EL素子を用いた表示装
置を製造した。
を以下のようにした。 PTPDES(ホール輸送性ポリマー):100重量部 BND(電子輸送材料):100重量部 DCM(発光中心形成化合物としての色素):0.07
重量部 1,2−ジクロルエタン(炭化水素系溶媒):9800
重量部 (実施例18)基本的には、前記実施例1と同様にし
て、有機EL素子及びその有機EL素子を用いた表示装
置を製造した。
を以下のようにした。 PTPDES(ホール輸送性ポリマー):100重量部 t−Bu−PBD(電子輸送材料):100重量部 DCM(発光中心形成化合物としての色素):0.07
重量部 1,2−ジクロルエタン(炭化水素系溶媒):9800
重量部 (実施例19)基本的には、前記実施例1と同様にし
て、有機EL素子及びその有機EL素子を用いた表示装
置を製造した。
を以下のようにした。 PVMOXD(電子輸送性ポリマー):160重量部 TPB(ホール輸送材料):40重量部 DCM(発光中心形成化合物としての色素):0.07
重量部 1,2−ジクロルエタン(炭化水素系溶媒):9800
重量部 (実施例20)基本的には、前記実施例1と同様にし
て、有機EL素子及びその有機EL素子を用いた表示装
置を製造した。
を以下のようにした。 PVMOXD(電子輸送性ポリマー):160重量部 α−NPD(ホール輸送材料):40重量部 DCM(発光中心形成化合物としての色素):0.07
重量部 1,2−ジクロルエタン(炭化水素系溶媒):9800
重量部 b)次に、前記実施例1〜20の有機EL素子の特性
を、以下のように評価した。
Vの直流電圧をかけた状態で、発光スペクトルを、オー
シャンオプティクス社製マルチチャネル分光器を用いて
測定した。
実施例3の有機EL素子は、ポリマーと発光中心形成化
合物との合計量に対して、発光中心形成化合物の配合量
の割合が、0.14重量%の例であり、発光のスペクト
ルの幅が広く、白色を呈した。
ーと発光中心形成化合物との合計量に対して、発光中心
形成化合物の配合量の割合が、0.07重量%の例であ
り、スペクトルの幅が狭く、実施例3の有機EL素子に
比べて、特定の色が強かった。
EL素子についても同様に測定を行ったところ、白色発
光が確認できた。 ii)CIE色度図 実施例3及び実施例4の有機EL素子の陽極と陰極間
に、12Vの直流電圧をかけた状態で、発光のCIE色
度を、図2の発光スペクトルから計算により求めた。
て、△印は実施例3を示し、○印は実施例4を示してい
る。そして、×印はCIEの理論上の白色点を示してい
る。図3に示す様に、実施例3及び実施例4の有機EL
素子の発する光は、CIE色度において、白色を示し
た。
有機EL素子について、同様に測定を行ったところ、い
ずれの有機EL素子が発する光も、CIE色度におい
て、白色を示した。 iii)電流電圧特性 実施例3及び4の有機EL素子について、陽極と陰極と
の間にかけた直流電圧を変化させながら、有機EL素子
に流れる電流値と、輝度とを、それぞれ測定した。
また、電流密度と輝度との相関の一例を図5に示す。図
4に示す様に、実施例3及び4の有機EL素子は、電圧
に応じて、電流値が増加し、又、図5に示す様に、電流
値に応じて、輝度が増加した。
る効果を説明する。本実施例の有機EL素子は、単層の
発光層で、尚かつ、1画素の中に1の表示用組成物層を
配するだけで、白色を呈することができるので、従来の
有機EL素子のように、発光層を多層積層したり、ある
いは、1画素の中に、異なる色の表示用組成物層を並列
に並べたりする必要がなく、容易に、白色を呈する有機
EL素子を製造することができる。
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の
形態で実施することができる。 ・実施例1及び実施例3〜20において、表示用組成物
形成用塗布液の塗布を、インクジェット法の代わりに、
スクリーン印刷を用いて行うことができる。
成物形成用塗布液を構成する溶媒としては、(炭化水素
系溶媒の代わりに)例えば、ハロゲン炭化水素系溶媒、
アルコール系溶媒、ケトン、アルデヒド、ドデシルベン
ゼン、テトラリン、ジクロルエタン、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、エチレングリコールモノエ
チルエーテルのいずれかを用いることができる。
である。
スペクトル特性を示す説明図である。
る光のCIE色度を示す説明図である。
電圧特性を示す説明図である。
輝度特性を示す説明図である。
る。
る。
Claims (20)
- 【請求項1】 ポリマーと、発光中心形成化合物と、を
含む有機EL素子の表示用組成物形成用塗布液であっ
て、 前記ポリマーと前記発光中心形成化合物とは、有機EL
素子の表示用組成物を形成した際には、相互作用するこ
とにより、単層で白色を呈する材料であることを特徴と
する有機EL素子の表示用組成物形成用塗布液。 - 【請求項2】 前記ポリマーが、バイポーラのポリマー
であることを特徴とする前記請求項1に記載の有機EL
素子の表示用組成物形成用塗布液。 - 【請求項3】 前記ポリマーが、ホール輸送ポリマー
に、電子輸送材料を添加したものであることを特徴とす
る前記請求項1に記載の有機EL素子の表示用組成物形
成用塗布液。 - 【請求項4】 前記ホール輸送ポリマーが、カルバゾー
ル誘導体を主鎖あるいは側鎖に有する高分子化合物及び
/又はトリフェニルアミン誘導体を主鎖あるいは側鎖に
有する高分子化合物を含有することを特徴とする前記請
求項3に記載の有機EL素子の表示用組成物形成用塗布
液。 - 【請求項5】 前記電子輸送材料として、オキサジアゾ
ール誘導体、トリアゾール誘導体、アルミニウム錯体の
中から選ばれる1又は2以上の物質を含有することを特
徴とする前記請求項3又は4に記載の有機EL素子の表
示用組成物形成用塗布液。 - 【請求項6】 前記ポリマーが、電子輸送ポリマーに、
ホール輸送材料を添加したものであることを特徴とする
前記請求項1に記載の有機EL素子の表示用組成物形成
用塗布液。 - 【請求項7】 前記電子輸送ポリマーが、オキサジアゾ
ール誘導体を主鎖あるいは側鎖に有する高分子を含有す
ることを特徴とする前記請求項6に記載の有機EL素子
の表示用組成物形成用塗布液。 - 【請求項8】 前記ホール輸送材料として、オキサジア
ゾール系、オキサゾール系、トリフェニルメタン系、ヒ
ドラゾリン系、アリールアミン系、ヒドラゾン系、スチ
ルベン系の中から選ばれる1又は2以上の物質を含有す
ることを特徴とする前記請求項6又は7に記載の有機E
L素子の表示用組成物形成用塗布液。 - 【請求項9】 発光中心形成化合物が色素であることを
特徴とする前記請求項1〜8のいずれかに記載の有機E
L素子の表示用組成物形成用塗布液。 - 【請求項10】 前記色素が、TPB、ペリレン、クマ
リン、ルブレン、ナイルレッド、DCM、DCJTB、
スクアリリウム、アルミニウム錯体の中から選ばれる1
又は2以上の物質を含むことを特徴とする前記請求項9
に記載の有機EL素子の表示用組成物形成用塗布液。 - 【請求項11】 前記ポリマーと前記発光中心形成化合
物との合計量に対して、前記発光中心形成化合物の配合
量が、0.01〜1.0重量%の範囲にあることを特徴
とする前記請求項1〜10のいずれかに記載の有機EL
素子の表示用組成物形成用塗布液。 - 【請求項12】 ポリマーと発光中心形成化合物とを含
有し、陽極と陰極との間に形成された表示用組成物層を
備えた有機EL素子であって、 前記ポリマーと前記発光中心形成化合物とは、相互作用
することにより、単層で白色を呈する材料であることを
特徴とする有機EL素子。 - 【請求項13】 前記表示用組成物層は、前記請求項1
〜11のいずれかに記載の有機EL素子の表示用組成物
形成用塗布液を用いて形成されたことを特徴とする前記
請求項11に記載の有機EL素子。 - 【請求項14】 前記表示用組成物層が、単層膜である
ことを特徴とする前記請求項12又は13に記載の有機
EL素子。 - 【請求項15】 前記表示用組成物層の膜厚が、0.0
1〜0.2μmの範囲にあることを特徴とする前記請求
項12〜14のいずれかに記載の有機EL素子。 - 【請求項16】 前記陽極の仕事関数が4.5eV以上
であることを特徴とする前記請求項12〜15のいずれ
かに記載の有機EL素子。 - 【請求項17】 前記陰極の仕事関数が4.2eV以下
であることを特徴とする前記請求項12〜16のいずれ
かに記載の有機EL素子。 - 【請求項18】 前記請求項12〜17のいずれかに記
載の有機EL素子を備えることを特徴とする表示装置。 - 【請求項19】 前記請求項18に記載の表示装置の製
造方法であって、 前記有機EL素子の前記表示組成物層を、前記表示用組
成物形成用塗布液をインクジェット法で塗布することに
より形成することを特徴とする表示装置の製造方法。 - 【請求項20】 前記請求項18に記載の表示装置の製
造方法であって、 前記有機EL素子の前記表示組成物層を、前記表示用組
成物形成用塗布液を印刷方法で塗布することにより形成
することを特徴とする表示装置の製造方法。
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