JP2003086290A - カード用コネクタ装置 - Google Patents

カード用コネクタ装置

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JP2003086290A
JP2003086290A JP2001273632A JP2001273632A JP2003086290A JP 2003086290 A JP2003086290 A JP 2003086290A JP 2001273632 A JP2001273632 A JP 2001273632A JP 2001273632 A JP2001273632 A JP 2001273632A JP 2003086290 A JP2003086290 A JP 2003086290A
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JP
Japan
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card
lock
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restricting
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Withdrawn
Application number
JP2001273632A
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English (en)
Inventor
Toru Nishioka
徹 西岡
Makoto Yoshida
信 吉田
Yasushi Okamoto
泰志 岡本
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 落下などの衝撃が加わった場合に、カードの
飛び出しを防止することができるカード用コネクタ装置
を提供する。 【解決手段】 カード10が挿着されるハウジング1
と、カード10の挿入及び排出に伴いカード10と係合
してカードの挿入及び排出方向に移動可能に配設された
スライド部材6と、このスライド部材6をカードの排出
方向へ付勢する復帰用ばね3と、この復帰用ばね3の付
勢力に抗してスライド部材6をカードの挿着位置にロッ
クするロック手段1g、4とを備え、ハウジング1に
は、外部からの衝撃が加わった場合に、その衝撃力で作
動する作動手段5、8を設け、作動手段5、8が作動す
ることによりスライド部材6がカードの挿着位置からロ
ック解除されるのを防止するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話、PCな
ど各種携帯情報端末、デジタルカメラ、デジタルAV機
器などのメモリー対応機器に用いられる小型メモリーカ
ードに使用される、カード用コネクタ装置の構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータやデジタルカメ
ラなどの電子機器の増設記録装置としてカード用コネク
タ装置が一般的に使用されている。このカード用コネク
タ装置の記憶媒体としてはPCカードやメモリーカード
が広く使用さるようになってきている。
【0003】このPCカードやメモリーカードをカード
用コネクタ装置に挿着して必要な情報の書き込み、及び
読み取りを行うものであるが、カード用コネクタ装置に
は、カードを収容してカードの挿入方向へ移動可能なス
ライド部材を、カードの挿着位置に保持するロック機構
を備えたものがある。この挿着位置に保持されたカード
をカードの排出位置に排出させる場合には、挿着位置に
あるカードを一旦奥方へ押圧することによりロックされ
たスライド部材のロックを解除して、スライド部材をカ
ードの排出方向へ付勢している復帰ばねの付勢力によっ
てスライド部材をカードの排出方向へ移動させることに
より、カードをスライド部材と共に押し出すようにした
構成のものが知られている。
【0004】この場合、スライド部材はロック機構によ
ってカードの挿着位置にロックされるが、カードは挿着
位置ではコネクタ端子などの端子圧によって保持されて
いるのみであり、カードが振動などによって抜け出して
しまう虞があることから、カードの保持を確実にするた
めに昨今では、カードを収容するスライド部材の内側面
に係合突出部を形成し、この係合突出部を挿着位置に有
るカードの係止用凹部と係合させることでカードを保持
する構成が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成においては、ロック機構は、ハート型カム溝とこのハ
ート型カム溝を摺動するロックピンとから構成されてお
り、かかるカード用コネクタ装置を組み込んだ機器が、
カードを挿着した状態で落下などした場合には、スライ
ド部材に奥方への強い衝撃力が加わることにより、ロッ
クピンがハート型カム溝のロック部を外れてしまい、排
出方向へ復帰したスライド部材でカードが押し出されて
しまうという問題があった。
【0006】したがって、本発明では上述した問題点を
解決し、落下などの衝撃が加わった場合に、カードの飛
び出しを防止することができるカード用コネクタ装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では第1の手段として、カードが挿着されるハ
ウジングと、カードの挿入及び排出に伴いカードと係合
してカードの挿入及び排出方向に移動可能に配設された
スライド部材と、このスライド部材をカードの排出方向
へ付勢する復帰用ばねと、この復帰ばねの付勢力に抗し
て前記スライド部材をカードの挿着位置にロックするロ
ック手段とを備え、前記ハウジングには、外部からの衝
撃が加わった場合に、その衝撃力で作動する作動手段を
設け、前記作動手段が作動することにより前記スライド
部材がカードの挿着位置からロック解除されるのを防止
するようにしたことを特徴とする。
【0008】また、第2の手段として、前記ロック手段
は、前記スライド部材をカードの挿着位置にロックする
と共に、前記スライド部材をロック位置から奥方へ移動
させることによりロックを解除させるロックピンと、ロ
ック部を有し前記ロックピンが摺動するハート型カム溝
とからなり、前記作動手段は、前記ロックピンが前記ハ
ート型カム溝のロック部から離脱するのを規制するロッ
ク解除規制部からなることを特徴とする。
【0009】また、第3の手段として、前記ロック解除
規制部は、前記ロックピンが前記ロック部から離脱する
のを規制する規制位置へ出入り可能に移動する規制部材
と、この規制部材を前記ロックピンが前記ロック部から
離脱可能とする位置へ付勢する規制用ばねとを備え、前
記衝撃が加わった場合に、前記規制部材は前記規制用ば
ねの付勢力に抗して前記規制位置へ移動するようにした
ことを特徴とする。
【0010】また、第4の手段として、前記規制部材
に、前記衝撃が加わった場合に、前記ロックピンと当接
してその移動を規制する規制用壁部を形成したことを特
徴とする。
【0011】また、第5の手段として、前記規制部材
に、前記ハート型カム溝の一部を形成したことを特徴と
する。
【0012】また、第6の手段として、前記規制用ばね
の付勢力は、前記復帰用ばねの付勢力に対して小さくな
るように形成したことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1乃
至図16に示す。図1はカード用コネクタ装置の平面
図、図2は同じく正面図、図3はカバーを外した状態の
平面図、図4はロックピン及びスライド部材を付勢する
弾性部材を外した状態の平面図、図5はハウジングの平
面図、図6は規制部材の平面図、図7は同じく側面図、
図8はスライド部材の平面図、図9は同じく側面図、図
10乃至図16はカード挿入時の動作状態を示す説明図
で、図10はカードの挿入初期状態、図11はカードが
スライド部材に係合した状態、図12はカードが奥方ま
で押し込まれた状態、図13はロックピンがロックして
カードが挿着位置に保持された状態、図14はロックピ
ンのロックが解除された状態、図15はカードが排出位
置まで排出される途上の状態、図16は衝撃時に規制部
材がロックピンのロック解除を規制している状態を示す
説明図である。
【0014】図1乃至図9において、ハウジング1は、
合成樹脂などの絶縁材で前方及び上方が開口された方形
状の箱形に形成されている。このハウジング1の中央に
は、カードを収容するための収納部1aが設けられてお
り、また、前記ハウジング1の前面には、前記収納部1
aに連通するカード挿入部1bが形成されている。
【0015】また、カード挿入部1bに対向する前記収
納部1aの奥側には、収容されるカードの接触端子部
(図示せず)と接触して、電子機器などの外部の回路基
板上の回路パターンと接続されることで信号の伝送が行
われる複数のコネクタ端子2が並設されたものとなって
いる。また、前記収納部1aの両側部には、カードが挿
入される際カードの側縁部をガイドして挿入を案内する
ガイド部1cが設けられている。
【0016】前記ハウジング1の一側部には、前記収納
部1aに並設して有底状の平坦部1dが設けられてお
り、この平坦部1dに後述するスライド部材6、及び規
制部材8がカードの挿入方向に移動可能に配設されるも
のとなっている。また、前記平坦部1dの一端側には、
後述するスライド部材6の支軸部6dが移動可能に支持
される支持孔部1eが設けられており、この支持孔部1
eに連設してスライド部材6を排出方向へ付勢する復帰
用ばね3の一端部が収容されるばね収容部1fが形成さ
れている。
【0017】また、前記平坦部1dの中央には、後述す
るスライド部材6をカードの挿着位置にロックさせる、
略U字状の金属材からなるロックピン4の一端が摺動す
るハート型カム溝1gが設けられており、このハート型
カム溝1gは複数の斜面や平面からなる環状のカム溝1
hと、このカム溝1hの中央に突出するロック部1iと
から形成されている。このハート型カム溝1gに、スラ
イド部材6に軸支される前記ロックピン4の一端が摺動
することで、スライド部材6がカードの挿入位置にロッ
クされ、また排出位置に移動されるものとなっている。
また、前記平坦部1dの他端側には、後述する規制部材
8を付勢する規制用ばね5の一端部が係止されるばね係
止部1jが形成されている。
【0018】スライド部材6は、合成樹脂などの絶縁材
から略L字状に形成されており、長方形状の基部6a
と、この基部6aの先端側に交差する方向に延設された
カード受け部6bとを有している。このカード受け部6
bは、前記ハウジング1の収納部1a内に突出されてお
り、挿入される後述するカード10の前端縁と当接して
前記スライド部材6をカードの挿入方向へ移動させるも
のとなっている。
【0019】また、前記基部6aの中央には、係止突部
6cが設けられており、この係止突部6cが後述するカ
ード10の係止用凹部10aと係合することによりカー
ド10を挿着位置に保持するようになっている。また、
前記基部6aの先端下面側には前記ハウジング1の支持
孔部1eに回動及び移動可能に支持される支軸部6dが
形成されている。この支軸部6dを支点として前記スラ
イド部材6が回動することで、前記係止突部6cをカー
ド10の係止用凹部10aに係合離脱させることが可能
となっている
【0020】また、前記基部6aの先端側には、前記ハ
ウジング1のばね収容部1fに収容された、前記復帰用
ばね3の他端部が収容されるばね収容部6eが設けられ
ており、前記復帰用ばね3の付勢力によって前記スライ
ド部材6はカードの排出方向へ付勢されるものとなって
いる。また、前記基部6aには、前記ロックピン4の他
端が回動可能に軸支される軸孔6fが形成されている。
カードの挿入時には、前記ロックピン4と前記ハート型
カム溝1gとの協同によって前記スライド部材6は、前
記復帰用ばね3の付勢力に抗してカードの挿着位置に保
持されるものとなっている。
【0021】弾性部材7は、弾性を有する金属板を打ち
抜き、複数箇所で折り曲げて弾性変形可能に形成されて
おり、前記ハウジング1の平坦部1dに配設された前記
スライド部材6を覆うように保持されている。この弾性
部材7には、前記スライド部材6を押圧して前記係止突
部6cが前記ハウジング1の収納部1a内に突出する方
向に付勢する第1ばね片7aと、前記ロックピン4を押
圧してこの一端を前記ハート型カム溝1gに弾接する第
2ばね片7bとが形成されている。
【0022】規制部材8は、合成樹脂などの絶縁材から
形成されており、薄板長尺状の基部8aと、この基部8
aの一側面側に突出して設けられた規制用壁部8bと、
この規制用壁部8bと前記基部8aとの間に凹状に形成
されたカム溝部8cとを有している。そして、前記規制
部材8が前記ハウジング1の平坦部1dに配設された時
には、前記規制用壁部8bと前記カム溝部8cとが前記
ハウジング1の平坦部1d形成された前記ハート型カム
溝1gの一部を形成するようになっている。
【0023】このように前記規制部材8の一部を用いる
ことにより、前記ハート型カム溝1gの全体を形成する
ようにしたことから、ハート型カム溝1gを大きくする
必要が無く、前記ハウジング1の小型化が図れるものと
なっている。
【0024】また、前記基部8aの一端側には同じく一
側面側に突出したばね係止部8dが設けられており、こ
のばね係止部8dに前記ハウジング1の前記平坦部1d
に設けられたばね係止部1jに係止される前記規制用ば
ね5の他端部が係止されることで、前記規制部材8がカ
ードの排出方向へ付勢されるものとなっている。
【0025】カバー9は、導電性の金属板から前方及び
下方が開口された方形状の箱型に形成されており、前記
ハウジング1の上面側の開口部を覆うように、前記ハウ
ジング1の上面側に取り付けられている。
【0026】尚、このカバー部材9は前記ハウジング1
の収納部1aに配設された複数の前記コネクタ端子2の
上面を覆うように形成されており、外部からの輻射ノイ
ズ等の侵入を防止するシールド板の役目も果たしてい
る。
【0027】カード10は、内部に集積回路(IC)が
収納されており、記録媒体として広く使用されているも
のである。このカード10の一表面には、その一端側に
複数の接触端子部(図示せず)が形成されており、この
接触端子部が前記ハウジング1の収納部1aに配設され
た複数の前記コネクタ端子2と接触することにより、外
部に接続された電子機器との種々の情報処理が行われる
ものとなっている。
【0028】前記カード10が前記スライド部材6に挿
入された時、前端縁が、前記スライド部材6のカード受
け部6bと係合することによって、前記スライド部材6
が前記カード10の挿入に伴って挿入方向へ移動可能と
なるように形成されている。
【0029】また、前記カード10の一側面部には、係
止用凹部10aが形成されている。この係止用凹部10
aに、前記スライド部材6の基部6aに設けられた前記
係止突部6cが係合することで前記カード10を前記ス
ライド部材6と共に、カードの挿着位置に保持させるも
のとなっている。
【0030】次に、図10乃至図15を用いて前記カー
ド10をコネクタ装置に挿入する場合の動作を説明す
る。
【0031】まず、前記カード10を前記ハウジング1
のカード挿入部1bから挿入する。この時、前記カード
10の側面前部が前記スライド部材6の係合突部6cに
当接して、前記スライド部材6は、前記弾性部材7の第
1ばね片7aの付勢力に抗して前記支軸部6dを支点と
して前記係合突部6cがカード挿着部内から外れる方
向、すなわち時計方向へ回動するものとなる。(図1
0)
【0032】この状態から、前記カード10を奥方に挿
入すると、前記カード10は、前記係合突部6cにより
前記係止用凹部10aが係合されて前記スライド部材6
に保持されるものとなる。この時、前記スライド部材6
は前記復帰用ばね3の付勢力によりカードの排出方向へ
付勢されている。この場合、前記カード10の接触端子
部(図示せず)は前記ハウジング1のコネクタ端子2と
は離間している。(図11)
【0033】次に、前記カード10を更にカードの挿入
方向へ押圧してやると、前記カード10の前端縁が前記
スライド部材6のカード受け部6bと係合することによ
って、前記スライド部材6が前記カード10の挿入に伴
って挿入方向へ移動可能となり、前記復帰用ばね3の付
勢力に抗して前記スライド部材6がカードの挿入方向へ
移動するものとなる。(図12)
【0034】そして、前記スライド部材6の移動に伴っ
て、前記弾性部材7の第2ばね片7bで付勢されている
前記ロックピン4の一端が前記ハート型カム溝1gのカ
ム溝1hをトレースして奥方すなわちカードの挿入方向
へと移動され、このカム溝1hに沿って前記ロック部1
iに係止されることでロック位置すなわちカードの挿着
位置にロックされる。この時、前記カード10の接触端
子部(図示せず)と前記ハウジング1に配設された前記
コネクタ端子2とが接触するものとなる。(図13)
【0035】この時、前記カード10の一側面部には、
前記係止用凹部10aが形成されており、この係止用凹
部10aに、前記スライド部材6の基部6aに設けられ
た前記係止突部6cが係合していることから、前記カー
ド10は前記スライド部材6と共に、カードの挿着位置
に保持されるものとなる。
【0036】次に、前記カード10を排出する場合に
は、図13の状態から、更に前記カード10を奥方すな
わちカードの挿入方向へ押圧してやると、前記スライド
部材6が奥方へ移動して前記ロックピン4の一端が前記
ハート型カム溝1gのカム溝1hをトレースして前記ロ
ック部1iから外れる方向へと移動するものとなる。こ
の時、前記ロックピン4の一端は、前記規制部材8に設
けられた前記ハート型カム溝1gの一部である前記カム
溝部8cの上方に位置した状態となっている。(図1
4)
【0037】そして、この状態から前記カード10への
押圧を解除すると、前記ロックピン4は前記規制部材8
の前記カム溝部8cに沿ってトレースされると共に、前
記スライド部材6は前記復帰用ばね3の付勢力によって
カードの排出位置である初期位置へ復帰するものとな
る。(図15)
【0038】このように、前記スライド部材6と前記ハ
ウジング1との間には、前記スライド部材6をカードの
挿着位置にロックすると共に、前記スライド部材6をロ
ック位置から一旦奥方へ移動させることによりロック状
態を解除させて、前記カード10を前記スライド部材6
によって排出させるための前記ハート型カム溝1gと、
このハート型カム溝1gに沿って摺動する前記ロックピ
ン4とからなるロック手段が設けられているので、簡単
な構造で、前記カード10をカードの挿着位置にロック
できると共に、前記カード10をカードの排出位置に円
滑に排出させることができるものとなっている。
【0039】次に、図16を用いて、前記カード10が
前記ハウジング1に挿着された状態で、外部からの衝撃
が加わった場合の動作について説明する。
【0040】図13に示すように前記カード10が前記
ハウジング1に挿着された状態においては、前記スライ
ド部材6は前記ロックピン4の一端が前記ハート型カム
溝1gのロック部1iに係合しており、カードの挿着位
置に保持された状態となっている。
【0041】この状態で外部からの衝撃が加わると、衝
撃力によって前記カード10及びスライド部材6に重力
が作用し、加わった荷重の作用で前記カード10及びス
ライド部材6が前記復帰用ばね3の付勢力に抗して奥方
すなわちカードの挿入方向へと瞬間的に移動することと
なる。この時、前記ハート型カム溝1gのロック部1i
に係合されていた前記ロックピン4の一端が前記カム溝
1hをトレースして前記ロック部1iから外れる方向へ
と移動するものとなる。
【0042】この時、前記ハウジング1には、前記スラ
イド部材6と共にカードの挿入方向へ移動可能に配設さ
れた前記規制部材8が設けられており、この規制部材8
には前記ハート型カム溝1gの一部を形成する前記規制
壁部8bとカム溝部8cとが形成されている。そして、
前記スライド部材6をカードの排出方向へ付勢している
前記復帰用ばね3の付勢力よりも小さな付勢力を有する
前記規制用ばね5で前記規制部材8がカードの排出方向
へ付勢されたものとなっている。
【0043】したがって、外部からの衝撃力によって前
記カード10及びスライド部材6に重力が作用し、加わ
った荷重の作用で前記カード10及びスライド部材6が
前記復帰用ばね3の付勢力に抗して奥方すなわちカード
の挿入方向へと瞬間的に移動するのと同時に、前記規制
部材8にも重力が作用し、加わった荷重の作用で前記規
制部材8も前記規制用ばね5の付勢力に抗して奥方すな
わちカードの挿入方向へと瞬間的に移動するものとな
る。
【0044】この時、前記カード10及びスライド部材
6を付勢している前記復帰用ばね3の付勢力に対して、
前記規制部材8を付勢している規制用ばね5の付勢力の
方が小さく形成されていることから、前記カード10及
びスライド部材6が瞬間的に移動するよりも早く前記規
制部材8が瞬間的に移動するものとなる。そして、前記
規制部材8の移動によって前記ハート型カム溝1gの一
部を形成している前記規制壁部8bが、前記ロックピン
4の一端がトレースする前記カム溝1hを塞ぐことによ
り、前記ロックピン4が前記規制壁部8bに当接して前
記ロック部1iから外れる方向、すなわち前記規制部材
8に設けられた前記カム溝部8cへと移動するのを防止
するものとなっている。(図16)
【0045】尚、外部からの衝撃がなくなれば、前記規
制部材8は前記規制用ばね5の付勢力でカードの排出方
向へ移動するため、図13で示す初期のカードの挿着状
態に復帰することから、再度、前記カード10を奥方へ
押し込むことにより前記カード10の取り出しが可能と
なっている。
【0046】上記実施例の構成によれば、カードの挿入
及び排出に伴い前記カード10と係合してカードの挿入
及び排出方向に移動可能に配設された前記スライド部材
6を、カードの挿着位置にロックするロック手段を備え
た前記ハウジング1に、外部からの衝撃が加わった場合
に、その衝撃力で作動する前記作動手段を設け、前記作
動手段が作動することにより前記スライド部材6がカー
ドの挿着位置からロック解除されるのを防止するように
したので、カード用コネクタ装置が取り付けられた機器
が落下などして外部の衝撃が加わった場合においても、
前記カード10がコネクタ装置から飛び出すのを防止す
ることができるものとなっている。
【0047】また、前記ロック手段を、前記スライド部
材6をカードの挿着位置にロックすると共に、前記スラ
イド部材6をロック位置から奥方へ移動させることによ
りロックを解除させる前記ロックピン4と、前記ロック
部1iを有し前記ロックピン4が摺動する前記ハート型
カム溝1gとから形成して、前記作動手段を、前記ロッ
クピン4が前記ハート型カム溝1gの前記ロック部1i
から離脱するのを規制するロック解除規制部から形成す
るようにしたので、外部の衝撃が加わったとしても、前
記ロック解除規制部を設けることにより、前記ロックピ
ン4が前記ハート型カム溝1gのロック部1iから離脱
することがないため、衝撃によるロックの解除を防止す
ることができるものとなる。
【0048】また、前記ロック解除規制部を、前記ロッ
クピン4が前記ロック部1iから離脱するのを規制する
規制位置へ出入り可能に移動する前記規制部材8と、こ
の規制部材8を前記ロックピン4が前記ロック部1iか
ら離脱可能とする位置へ付勢する前記規制用ばね5とで
形成すると共に、前記衝撃が加わった場合には、前記規
制部材8が前記規制用ばね5の付勢力に抗して前記規制
位置へ移動するようにしたので、前記規制部材8によっ
て前記ロックピン4が前記ロック部1iから離脱するの
を直接阻止することができるため、確実にロック解除を
阻止することが可能となっている。
【0049】また、前記規制部材8に、前記衝撃が加わ
った場合に、前記ロックピン4と当接してその移動を規
制するための前記規制用壁部8bを形成するようにした
ので、簡単な構成で、ロック解除を阻止することができ
るものとなっている。
【0050】図17乃至図29は本発明の他の実施例を
示し、図17はカード用コネクタ装置の平面図、図18
は同じく正面図、図19はカバーを外した状態の平面
図、図20はハウジングの平面図、図21は規制部材の
平面図、図22は同じく側面図、図23はスライド部材
の平面図、図24は同じく側面図、図25乃至図29は
カード挿入時の動作状態を示す説明図で、図25はカー
ドの挿入初期状態、図26はロックピンがロックしてカ
ードが挿着位置に保持された状態、図27はロックピン
のロックが解除された状態、図28はカードが排出位置
まで排出される途上の状態、図29は衝撃時に規制部材
がロックピンのロック解除を規制している状態を示す説
明図である。尚、図1乃至図16で説明した同一部品に
ついては同一符号を付してその説明を省略する。
【0051】本実施例の構成と、図1乃至図16で説明
した前記第1実施例の構成との相違点は、ロック手段で
あるハート型カム溝の構成が若干異なっており、本実施
例においては、ハート型カム溝をスライド部材に形成し
ている。
【0052】図17乃至図24において、ハウジング2
1は、合成樹脂などの絶縁材で前方及び上方が開口され
た方形状の箱形に形成されている。このハウジング21
の中央には、カードを収容するための収納部21aが設
けられており、また、前記ハウジング21の前面には、
前記収納部21aに連通するカード挿入部21bが形成
されている。
【0053】また、カード挿入部21bに対向する前記
収納部21aの奥側には、収容されるカードの接触端子
部(図示せず)と接触して、電子機器などの外部の回路
基板上の回路パターンと接続されることで信号の伝送が
行われる複数のコネクタ端子2が並設されたものとなっ
ている。また、前記収納部21aの両側部には、カード
が挿入される際カードの側縁部をガイドして挿入を案内
するガイド部21cが設けられている。
【0054】前記ハウジング21の一側部には、前記収
納部21aに並設して有底状の平坦部21dが設けられ
ており、この平坦部21dに後述するスライド部材2
6、及び規制部材28がカードの挿入方向に移動可能に
配設されるものとなっている。また、前記平坦部21d
の一端側には、後述するスライド部材26を排出方向へ
付勢する復帰用ばね23の一端部が係止されるばね係止
部21eが形成されている。また、前記ばね係止部21
eの近傍には、後述するスライド部材26をカードの挿
着位置にロックさせる、略U字状の金属材からなるロッ
クピン4の一端が回動可能に軸支される軸孔21fが形
成されている。また、前記平坦部21dの他端側には、
後述する規制部材28を付勢する規制用ばね25の一端
部が係止されるばね係止部21gが形成されている。
【0055】スライド部材26は、合成樹脂などの絶縁
材から形成されており、長方形状の基部26aと、この
基部26aの一端側に設けられた箱型の係合部材収納部
26bとを有している。この係合部材収納部26bに、
後述する前記ハウジング21の収納部21a内に突出さ
れた係止部27aを有する係合部材27が弾性可能に収
納されるようになっており、この係合部材27の係止部
27aが前記カード10の係止用凹部10aと係合して
前記スライド部材26をカードの挿入方向へ移動させる
と共に、前記カード10を挿着位置に保持するようにな
っている。
【0056】また、前記基部26aの中央には、前記ス
ライド部材26をカードの挿着位置にロックさせる前記
ロックピン4の他端が摺動するハート型カム溝26cが
設けられており、このハート型カム溝26cは複数の斜
面や平面からなる環状のカム溝26dと、このカム溝2
6dの中央に突出するロック部26eとから形成されて
いる。このハート型カム溝26cに、前記ハウジング2
1の軸孔21fに軸支される前記ロックピン4の他端が
摺動することで、スライド部材26がカードの挿入位置
にロックされ、また排出位置に移動されるものとなって
いる。
【0057】また、前記基部26aの他端側には、前記
ハウジング21のばね係止部21eに係止された、前記
復帰用ばね23の他端部が係止されるばね係止部26f
が設けられており、前記復帰用ばね23の付勢力によっ
て前記スライド部材26はカードの排出方向へ付勢され
るものとなっている。カードの挿入時には、前記ロック
ピン4と前記ハート型カム溝26cとの協同によって前
記スライド部材26は、前記復帰用ばね23の付勢力に
抗してカードの挿着位置に保持されるものとなってい
る。
【0058】係合部材27は、弾性を有する金属板を打
ち抜き、複数箇所で折り曲げて弾性変形可能に形成され
ており、前記スライド部材26に設けられた前記係合部
材収納部26bに保持されている。この係合部材27に
は、前記カード10の係止用凹部10aに係合される突
状の係止部27aが形成されており、自身の弾性により
前記ハウジング21のカード挿着部である収納部21a
内に突出する方向に付勢されている。
【0059】規制部材28は、合成樹脂などの絶縁材か
ら形成されており、薄板長尺状の基部28aと、この基
部28aの一側面側に突出して設けられた規制用壁部2
8bとを有している。そして、前記規制部材28が前記
ハウジング21の平坦部21dに配設された時には、前
記規制用壁部28bが前記スライド部材26に形成され
た前記ハート型カム溝26cと並設されるようになって
いる。
【0060】また、前記基部28aの一端側にはL字状
に延設されたばね係止部28cが設けられており、この
ばね係止部28cに前記ハウジング21の前記平坦部2
1dに設けられたばね係止部21gに係止される前記規
制用ばね25の他端部が係止されることで、前記規制部
材28がカードの排出方向へ付勢されるものとなってい
る。
【0061】カバー29は、導電性の金属板から前方及
び下方が開口された方形状の箱型に形成されており、前
記ハウジング21の上面側の開口部を覆うように、前記
ハウジング21の上面側に取り付けられている。また、
前記カバー29の上面の一端側には切り曲げることによ
り前記ハウジング21の平坦部21d側へ突出されたば
ね片29aが形成されている。このばね片29aは、前
記ロックピン4に対応した位置に形成されており、前記
ロックピン4を付勢することで、前記ロックピン4の他
端側を前記スライド部材26のハート型カム溝26cと
摺接させるようになっている。
【0062】次に、図25乃至図29を用いて前記カー
ド10をコネクタ装置に挿入する場合の動作を説明す
る。
【0063】まず、前記カード10を前記ハウジング2
1のカード挿入部21bから挿入する。この時、前記カ
ード10の側面前部が前記スライド部材26に収納され
た前記係合部材27の係止部27aに当接して、前記係
合部材27は自身の弾性によってカード挿着部内から外
れる方向へ押圧されるものとなる。この時、前記スライ
ド部材26は前記復帰用ばね23の付勢力によりカード
の排出方向へ付勢されている。この場合、前記カード1
0の接触端子部(図示せず)は前記ハウジング21のコ
ネクタ端子2とは離間している。(図25)
【0064】この状態から、前記カード10を奥方に挿
入すると、前記カード10は、前記係合部材27の係止
部27aにより前記係止用凹部10aが係合されて前記
スライド部材26に保持されるものとなる。そして、前
記カード10を更にカードの挿入方向へ押圧してやる
と、前記カード10と前記スライド部材26が前記カー
ド10の挿入に伴って挿入方向へ移動可能となり、前記
復帰用ばね23の付勢力に抗して前記スライド部材26
がカードの挿入方向へ移動するものとなる。
【0065】そして、前記スライド部材26の移動に伴
って、前記ロックピン4の他端が前記ハート型カム溝2
6cのカム溝26dをトレースして前方へと移動され、
このカム溝26dに沿って前記ロック部26eに係止さ
れることでロック位置すなわちカードの挿着位置にロッ
クされる。この時、前記カード10の接触端子部(図示
せず)と前記ハウジング21に配設された前記コネクタ
端子2とが接触するものとなる。(図26)
【0066】この時、前記カード10の一側面部には、
前記係止用凹部10aが形成されており、この係止用凹
部10aに、前記スライド部材6に収納された前記係合
部材27の係止部27aが係合していることから、前記
カード10は前記スライド部材26と共に、カードの挿
着位置に保持されるものとなる。
【0067】次に、前記カード10を排出する場合に
は、図26の状態から、更に前記カード10を奥方すな
わちカードの挿入方向へ押圧してやると、前記スライド
部材26が奥方へ移動して前記ロックピン4の他端が前
記ハート型カム溝26cのカム溝26dをトレースして
前記ロック部26eから外れる方向へと移動するものと
なる。この時、前記ロックピン4の他端は、前記規制部
材28に設けられた前記規制壁部28bの上方に位置し
た状態となっている。(図27)
【0068】そして、この状態から前記カード10への
押圧を解除すると、前記ロックピン4は前記カム溝部2
6dに沿ってトレースされると共に、前記スライド部材
26は前記復帰用ばね23の付勢力によってカードの排
出位置である初期位置へ復帰するものとなる。(図2
8)
【0069】次に、図29を用いて、前記カード10が
前記ハウジング21に挿着された状態で、外部からの衝
撃が加わった場合の動作について説明する。
【0070】図26に示すように前記カード10が前記
ハウジング21に挿着された状態においては、前記スラ
イド部材26は前記ロックピン4の他端が前記ハート型
カム溝26cのロック部26eに係合しており、カード
の挿着位置に保持された状態となっている。
【0071】この状態で外部からの衝撃が加わると、衝
撃力によって前記カード10及びスライド部材26に重
力が作用し、加わった荷重の作用で前記カード10及び
スライド部材26が前記復帰用ばね23の付勢力に抗し
て奥方すなわちカードの挿入方向へと瞬間的に移動する
こととなる。この時、前記ハート型カム溝26cのロッ
ク部26eに係合されていた前記ロックピン4の他端が
前記カム溝26dをトレースして前記ロック部26eか
ら外れる方向へと移動するものとなる。
【0072】この時、前記ハウジング21には、前記ス
ライド部材26と共にカードの挿入方向へ移動可能に配
設された前記規制部材28が設けられており、この規制
部材28には前記規制壁部28bが形成されている。そ
して、前記スライド部材26をカードの排出方向へ付勢
している前記復帰用ばね23の付勢力よりも小さな付勢
力を有する前記規制用ばね25で前記規制部材28がカ
ードの排出方向へ付勢されたものとなっている。
【0073】したがって、外部からの衝撃力によって前
記カード10及びスライド部材26に重力が作用し、加
わった荷重の作用で前記カード10及びスライド部材2
6が前記復帰用ばね23の付勢力に抗して奥方すなわち
カードの挿入方向へと瞬間的に移動するのと同時に、前
記規制部材28にも重力が作用し、加わった荷重の作用
で前記規制部材28も前記規制用ばね25の付勢力に抗
して奥方すなわちカードの挿入方向へと瞬間的に移動す
るものとなる。
【0074】この時、前記カード10及びスライド部材
26を付勢している前記復帰用ばね23の付勢力に対し
て、前記規制部材28を付勢している規制用ばね25の
付勢力の方が小さく形成されていることから、前記カー
ド10及びスライド部材26が瞬間的に移動するよりも
早く前記規制部材28が瞬間的に移動するものとなる。
そして、前記規制部材28の移動によって前記規制壁部
28bが、前記ロックピン4の他端がトレースする前記
カム溝26dを塞ぐことにより、前記ロックピン4が前
記規制壁部28bに当接して前記ロック部26eから外
れる方向へと移動するのを防止するものとなっている。
(図29)
【0075】尚、外部からの衝撃がなくなれば、前記規
制部材28は前記規制用ばね25の付勢力でカードの排
出方向へ移動するため、図26で示す初期のカードの挿
着状態に復帰することから、再度、前記カード10を奥
方へ押し込むことにより前記カード10の取り出しが可
能となっている。
【0076】本実施例の構成においても、前記規制部材
28と前記規制用ばね25とから前記ロック解除規制部
を形成したことから、上述した第1実施例と同様の効果
が得られるものとなっている。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカード用
コネクタ装置は、カードが挿着されるハウジングと、カ
ードの挿入及び排出に伴いカードと係合してカードの挿
入及び排出方向に移動可能に配設されたスライド部材
と、このスライド部材をカードの排出方向へ付勢する復
帰用ばねと、この復帰ばねの付勢力に抗してスライド部
材をカードの挿着位置にロックするロック手段とを備
え、ハウジングには、外部からの衝撃が加わった場合
に、その衝撃力で作動する作動手段を設け、作動手段が
作動することによりスライド部材がカードの挿着位置か
らロック解除されるのを防止するようにしたことから、
カード用コネクタ装置が取り付けられた機器が落下など
して外部の衝撃が加わった場合においても、カードがコ
ネクタ装置から飛び出すのを防止することができる。
【0078】また、ロック手段は、スライド部材をカー
ドの挿着位置にロックすると共に、スライド部材をロッ
ク位置から奥方へ移動させることによりロックを解除さ
せるロックピンと、ロック部を有しロックピンが摺動す
るハート型カム溝とからなり、作動手段は、ロックピン
がハート型カム溝のロック部から離脱するのを規制する
ロック解除規制部からなることから、外部の衝撃が加わ
ったとしても、ロック解除規制部を設けることにより、
ロックピンがハート型カム溝のロック部から離脱するこ
とがないため、衝撃によるロックの解除を防止すること
ができる。
【0079】また、ロック解除規制部は、ロックピンが
ロック部から離脱するのを規制する規制位置へ出入り可
能に移動する規制部材と、この規制部材をロックピンが
ロック部から離脱可能とする位置へ付勢する規制用ばね
とを備え、衝撃が加わった場合に、規制部材は規制用ば
ねの付勢力に抗して規制位置へ移動するようにしたこと
から、規制部材によってロックピンがロック部から離脱
するのを直接阻止することができるため、確実にロック
解除を阻止することが可能となる。
【0080】また、規制部材に、衝撃が加わった場合
に、ロックピンと当接してその移動を規制する規制用壁
部を形成したことから、簡単な構成で、ロック解除を阻
止することができる。
【0081】また、規制部材に、ハート型カム溝の一部
を形成したことから、このように規制部材の一部を用い
ることにより、ハート型カム溝の全体を形成するように
したので、ハート型カム溝を大きくする必要が無く、ハ
ウジングの小型化が図れる。
【0082】また、規制用ばねの付勢力は、復帰用ばね
の付勢力に対して小さくなるように形成したことから、
カード及びスライド部材が瞬間的に移動するよりも早く
規制部材が瞬間的に移動するため、ロックピンがロック
部から外れる前に規制部材でロックピンを規制すること
ができ、ロック解除を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるカード用コネクタ装置
を示す平面図である。
【図2】本発明の同じくカード用コネクタ装置を示す正
面図である。
【図3】本発明の同じくカード用コネクタ装置のカバー
を外した状態を示す平面図である。
【図4】本発明のカード用コネクタ装置のロックピン及
びスライド部材を付勢する弾性部材を外した状態を示す
平面図である。
【図5】本発明のハウジングを示す平面図である。
【図6】本発明の規制部材を示す平面図である。
【図7】本発明の規制部材を示す側面図である。
【図8】本発明のスライド部材を示す平面図である。
【図9】本発明のスライド部材を示す側面図である。
【図10】本発明のカード挿入時のカードの挿入初期状
態を示す説明図である。
【図11】本発明カード挿入時のカードがスライド部材
に係合した状態を示す説明図である。
【図12】本発明のカード挿入時のカードが奥方まで押
し込まれた状態を示す説明図である。
【図13】本発明のカード挿入時のロックピンがロック
してカードが挿着位置に保持された状態を示す説明図で
ある。
【図14】本発明のカード挿入時のロックピンのロック
が解除された状態を示す説明図である。
【図15】本発明カード挿入時のカードが排出位置まで
排出される途上の状態を示す説明図である。
【図16】本発明の衝撃時に規制部材がロックピンのロ
ック解除を規制している状態を示す説明図である。
【図17】本発明の他の実施例であるカード用コネクタ
装置を示す平面図である。
【図18】本発明の同じくカード用コネクタ装置を示す
正面図である。
【図19】本発明の同じくカバーを外した状態を示す平
面図である。
【図20】本発明の同じくハウジングを示す平面図であ
る。
【図21】本発明の同じく規制部材を示す平面図で有
る。
【図22】本発明の同じく規制部材を示す側面図であ
る。
【図23】本発明の同じくスライド部材を示す平面図で
ある。
【図24】本発明の同じくスライド部材を示す側面図で
ある。
【図25】本発明の同じくカード挿入時のカードの挿入
初期状態を示す説明図である。
【図26】本発明の同じくロックピンがロックしてカー
ドが挿着位置に保持された状態を示す説明図である。
【図27】本発明の同じくロックピンのロックが解除さ
れた状態を示す説明図である。
【図28】本発明の同じくカードが排出位置まで排出さ
れる途上の状態を示す説明図である。
【図29】本発明の同じく衝撃時に規制部材がロックピ
ンのロック解除を規制している状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ハウジング 1a 収納部 1b カード挿入部 1c ガイド部 1d 平坦部 1e 支持孔部 1f ばね収容部 1g ハート型カム溝 1h カム溝 1i ロック部 1j ばね係止部 2 コネクタ端子 3 復帰用ばね 4 ロックピン 5 規制用ばね 6 スライド部材 6a 基部 6b カード受け部 6c 係止突部 6d 支軸部 6e ばね収容部 6f 軸孔 7 弾性部材 7a 第1ばね片 7b 第2ばね片 8 規制部材 8a 基部 8b 規制用壁部 8c カム溝部 8d ばね係止部 9 カバー 10 カード 10a 係止用凹部 21 ハウジング 21a 収納部 21b カード挿入部 21c ガイド部 21d 平坦部 21e ばね係止部 21f 軸孔 21g ばね係止部 23 復帰用ばね 25 規制用ばね 26 スライド部材 26a 基部 26b 係合部材収納部 26c ハート型カム溝 26d カム溝 26e ロック部 26f ばね係止部 27 係合部材 27a 係止部 28 規制部材 28a 基部 28b 規制用壁部 28c ばね係止部 29 カバー 29a ばね片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B058 CA13 5E021 FA05 FB02 FB18 FC40 HC11 HC31 HC35 5E023 AA04 AA21 BB19 CC23 DD19 GG09 HH30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カードが挿着されるハウジングと、カー
    ドの挿入及び排出に伴いカードと係合してカードの挿入
    及び排出方向に移動可能に配設されたスライド部材と、
    このスライド部材をカードの排出方向へ付勢する復帰用
    ばねと、この復帰用ばねの付勢力に抗して前記スライド
    部材をカードの挿着位置にロックするロック手段とを備
    え、前記ハウジングには、外部からの衝撃が加わった場
    合に、その衝撃力で作動する作動手段を設け、前記作動
    手段が作動することにより前記スライド部材がカードの
    挿着位置からロック解除されるのを防止するようにした
    ことを特徴とするカード用コネクタ装置。
  2. 【請求項2】 前記ロック手段は、前記スライド部材を
    カードの挿着位置にロックすると共に、前記スライド部
    材をロック位置から奥方へ移動させることによりロック
    を解除させるロックピンと、ロック部を有し前記ロック
    ピンが摺動するハート型カム溝とからなり、前記作動手
    段は、前記ロックピンが前記ハート型カム溝のロック部
    から離脱するのを規制するロック解除規制部からなるこ
    とを特徴とする請求項1記載のカード用コネクタ装置。
  3. 【請求項3】 前記ロック解除規制部は、前記ロックピ
    ンが前記ロック部から離脱するのを規制する規制位置へ
    出入り可能に移動する規制部材と、この規制部材を前記
    ロックピンが前記ロック部から離脱可能とする位置へ付
    勢する規制用ばねとを備え、前記衝撃が加わった場合
    に、前記規制部材は前記規制用ばねの付勢力に抗して前
    記規制位置へ移動するようにしたことを特徴とする請求
    項2記載のカード用コネクタ装置。
  4. 【請求項4】 前記規制部材に、前記衝撃が加わった場
    合に、前記ロックピンと当接してその移動を規制する規
    制用壁部を形成したことを特徴とする請求項3記載のカ
    ード用コネクタ装置。
  5. 【請求項5】 前記規制部材に、前記ハート型カム溝の
    一部を形成したことを特徴とする請求項3記載のカード
    用コネクタ装置。
  6. 【請求項6】 前記規制用ばねの付勢力は、前記復帰用
    ばねの付勢力に対して小さくなるように形成したことを
    特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載のカード用コ
    ネクタ装置。
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