JP2003086037A - 端子化電線の製造方法と端子化電線および電気接続箱 - Google Patents

端子化電線の製造方法と端子化電線および電気接続箱

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JP2003086037A
JP2003086037A JP2001287378A JP2001287378A JP2003086037A JP 2003086037 A JP2003086037 A JP 2003086037A JP 2001287378 A JP2001287378 A JP 2001287378A JP 2001287378 A JP2001287378 A JP 2001287378A JP 2003086037 A JP2003086037 A JP 2003086037A
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manufacturing
conductor
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terminalized
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Masashi Kitada
昌司 北田
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工程を削減することができると共に、高
品質の端子部を短時間でかつ低コストで製造することが
できる端子化電線の製造方法を提供する。 【解決手段】 電線の導体11の端部12に端子部13
を一体形成する端子化電線10の製造方法において、単
芯線11の端部12を所定の厚さに圧延し、次に、この
圧延部を所定の形状に打ち抜いて端子部13を一体形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線の導体の端部
に端子部を一体形成する端子化電線の製造方法と端子化
電線、およびこの端子化電線を配線基板に配設した電気
接続箱に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の端子化電線の製造方法として、た
とえば、図38(a)〜(c)に示す特開昭64−10
513号公報に開示されたものが知られている。この端
子化電線の製造方法では、図38(a)に示すように、
導体としての撚り線1aに絶縁被覆1bを被せた被覆電
線1を用いる。
【0003】この端子化電線の製造方法を図38(a)
〜(c)に沿って説明すると、まず、図38(a)に示
すように、被覆電線1の絶縁被覆1bの一端部を皮剥き
し、撚り線1aの一端部を露出させる。次に、図38
(b)に示すように、露出した撚り線1aの一端部側の
一部に所定量の銅、亜鉛、スズなどの付着増量材2をメ
ッキ、蒸着などの手段を用いて付着させる。次に、図3
8(c)に示すように、付着増量材2をプレス加工し
て、撚り線1aの一端部に端子部3を一体形成すること
により端子化電線1′が完成する。
【0004】そして、この端子化電線の製造方法は、フ
ラットケーブルの各導体の端部に端子部を一体形成する
場合にも適用が可能である。
【0005】また、電気機器間を接続するための電気接
続箱4、6には、図41に示すように回路体にブスバー
5a、5bを用いたものと、図42に示すように回路体
に圧接端子用電線8a、8bを用いたものが知られてい
る。
【0006】図41に示される電気接続箱4は、ケース
4a、4b内に収納される配線基板5が回路体としての
ブスバー5a、5bと、このブスバー5a、5bが配索
される絶縁板5cとからなるもので、このブスバー5
a、5bは板材から金型で打抜き成形されたものであ
る。
【0007】図42に示される電気接続箱6は、ケース
6a、6b内に収納される配線基板7が回路体としての
圧接端子用電線8a、8bと、この圧接端子用電線8
a、8bが配索される絶縁板7a、7bとからなるもの
で、絶縁板上7a、7bに配索された圧接端子用電線8
a、8bは所定の位置に圧接端子9a、9bが圧接さ
れ、端子部が形成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の端子化電線1′の製造方法では、撚り線1aの一端
部に付着増量材2を付着する工程が必要不可欠なため、
その分製造工程が増加して、生産性が悪かった。また、
撚り線1aの一端部に付着増量材2を付着しなければな
らないため、材料コストがアップした。さらに、付着増
量材2を付着した撚り線1aの端部にはプレス加工する
際に、端子部3にクラックなどが発生しやすく、常に高
品質を維持することが困難であった。
【0009】また、電気接続箱4の回路体にブスバー5
a、5bが用いられる場合は、各ブスバー5a、5bを
プレス成形するための金型が必要となり、金型の製作期
間、および製作コストがかかるとともに、設計変更への
対応も容易ではないため、電気接続箱の製造コスト削減
の妨げになっていた。
【0010】さらに、電気接続箱6の回路体に圧接端子
9a、9bが用いられる場合は、圧接端子用電線8a、
8bが高価なうえに、圧接端子9a、9bによる圧接端
子用電線8a、8bとの接続が表面接触であるため、た
とえば熱による応力緩和、あるいはガスによる腐食など
により接触不良が起こるなど電気的な信頼性が不足する
場合があった。
【0011】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、製造工程を削減することがで
きるとともに、高品質の端子部を短時間かつ低コストで
製造することができる端子化電線の製造方法を提供し、
さらに、製造コストが安く、設計変更への対応が容易で
あるとともに、電気的な信頼性が高い電気接続箱を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電線
の導体の端部に端子部を一体形成する端子化電線の製造
方法において、単芯線の導体の端部を所定の厚さに圧延
し、次に、この圧延された圧延部を所定の形状に打ち抜
いて端子部を一体形成することを特徴とする。この端子
化電線の製造方法を用いることにより、従来のような付
着増量材を付着する工程が不要となり、製造工程が削減
される。これにより、製造時間が短縮されて生産効率が
向上する。また、付着増量材が不要になるために、その
分材料費が削減され、さらに、全体の軽量化が図られ
る。
【0013】請求項2の発明は、電線の導体の端部に端
子部を一体形成する端子化電線の製造方法において、前
記電線としての絶縁被覆によって非接触の状態で並設さ
れた複数の単芯線の導体からなるフラットケーブルの端
部の前記絶縁被覆を剥離し、次に、露出した導体の端部
を所定の厚さに圧延した後に、この圧延された圧延部を
所定の形状に打ち抜いて端子部を一体形成することを特
徴とする。
【0014】この方法を用いてフラットケーブルの端子
化電線を製造することにより、各導体端部に取付けられ
る端子が不要になるため、部品点数が削減され、端子取
付作業も廃止されるため、作業工数も低減し、生産コス
トを下げることができるとともに、一端側の各導体端部
の全てに端子を一度に形成することができるので、端子
の向きが一方向に揃い、コネクタへの挿入を一括して行
うことができる。
【0015】請求項3の発明は、請求項1、または請求
項2記載の端子化電線の製造方法において、前記導体の
所定の位置が所定の厚さに圧延された圧延部を打抜き型
を用いて前記導体の長手方向に2つの端子部がそれぞれ
の先端部を向い合わせに一列になるように成形し、次
に、前記2つの端子部を繋ぐ向い合わせの部分を切断型
で切断し、所定の形状に端子部を一体形成することを特
徴とする。
【0016】この端子化電線の製造方法を用いることに
より、導体の両端部を端子化する際に、打抜き型の向き
を変えたり、または導体を処置の長さに切断してから両
端部をそれぞれ打抜き型で成形するといった作業工程を
省くとともに、導体の両端部に端子部を一体形成した端
子化電線を連続的に製造することができる。
【0017】請求項4の発明は、電線の導体の端部に端
子部を一体形成する端子化電線の製造方法において、単
芯線の導体の端部を所定の厚さと所定の形状に同時にプ
レス成形して端子部を一体形成することを特徴とする。
【0018】この端子化電線の製造方法を用いることに
より、プレス成形の一工程のみで済むため、製造工程が
大幅に削減される。これにより、製造時間が大幅に短縮
されて、生産効率がより一段と向上する。また、従来の
ような付着増量材が不要になるために、その分材料費が
削減され、さらに、全体の軽量化が図られる。
【0019】請求項5記載の発明は、電線の導体の端部
に端子部を一体形成する端子化電線の製造方法におい
て、前記電線としての絶縁被覆によって非接触の状態で
並設された複数の単芯線の導体からなるフラットケーブ
ルの端部の前記絶縁被覆を剥離し、次に、露出した導体
の端部を所定の厚さと所定の形状に同時にプレス成形し
て端子部を一体形成することを特徴とする。
【0020】この方法を用いてフラットケーブルの端子
化電線を製造することにより、各導体端部に取付けられ
る端子が不要になるため、部品点数が削減されるととも
に、端子取付作業が廃止されるため、作業工数が低減
し、生産コストを下げることができる。さらに、各導体
端部の全てに端子を一度に形成することができるので、
端子の向きを一方向に揃えることが可能になり、フラッ
トケーブルの端子をコネクタへの挿入する際に、全ての
端子を一括して行うことができるので、作業工数を削減
することができる。
【0021】請求項6の発明は、請求項4、または請求
項5記載の端子化電線の製造方法において、前記端部に
前記プレス成形の際に生じる余分な導体部分を一カ所に
集めた加工歪み吸収部を一体形成し、次に、前記加工歪
み吸収部を切断して所定の厚さと所定の形状を備えた端
子部を一体形成することを特徴とする。
【0022】この端子化電線の製造方法を用いることに
より、切断型の切断刃が小型、かつ単純形状になり、切
断刃を製作、および維持するためのコストを削減するこ
とができる。
【0023】請求項7の発明は、請求項4〜6のいずれ
か1項記載の端子化電線の製造方法において、前記導体
の所定の位置をプレス型を用いて前記導体の長手方向に
2つの端子部がそれぞれの先端部を向い合わせに一列に
なるように成形し、次に、切断型を用いて前記2つの端
子部を繋ぐ向い合わせの部分を切断し、所定の形状に端
子部を一体形成することを特徴とする。
【0024】この端子化電線の製造方法を用いることに
より、導体の両端部を端子化する際に、打抜き型の向き
を変えたり、または導体を処置の長さに切断してから両
端部をそれぞれプレス型で成形するといった作業工程を
省くとともに、導体の両端部に端子部を一体形成した端
子化電線を連続的に製造することができる。
【0025】請求項8記載の発明は、電線の導体の端部
に端子部が一体形成された端子化電線において、前記電
線が絶縁被覆によって非接触の状態で並設された複数の
単芯線の導体を備えたフラットケーブルからなり、この
フラットケーブルの端部の前記絶縁被覆が剥離され、露
出した各導体端部に端子部がそれぞれ一体形成されたこ
とを特徴とする。
【0026】このフラットケーブルの端子化電線は、端
子部が一体に形成されるため、各導体端部に取付けられ
る別体の端子が不要になるので、部品点数が削減される
とともに、端子取付作業が廃止されるため、製造工数が
削減され、生産コストを下げることができる。さらに、
各導体端部の全てに端子部を一度に形成することができ
るので、端子部の向きを一方向に揃えることが可能にな
り、これらの端子をコネクタへの挿入する際に、全ての
端子を一括して行うことができるので、組立て作業工数
を削減することができる。
【0027】請求項9記載の発明は、ケース内に回路体
が設けられた配線基板が収納された電気接続箱におい
て、前記回路体が複数の端子化電線からなり、これら端
子化電線の導体が所定の位置で電気的に接続されている
ことを特徴とする。
【0028】この電気接続箱は、回路体を構成する電線
に端子化電線が使用されているので、回路体を成形する
ための金型、およびプレス設備を必要としないため製造
コストを削減することができる。さらに、金型を必要と
しないことから、配線基板の設計変更への対応が短期間
で容易に行えるとともに、少量生産にも低コストで対応
することができる。
【0029】請求項10の発明は、請求項9記載の電気
接続箱において、前記端子化電線の導体が単芯線である
ことを特徴とする。
【0030】この電気接続箱は、回路体を構成する電線
に従来から一般に使用されている単芯線を端子化電線に
したものが用いられているため材料コストを削減するこ
とができる。また、単芯線は折曲げによる形状加工が容
易であるとともに、形状保持が可能なので、電線の配索
作業性が向上する。
【0031】請求項11の発明は、ケース内に回路体が
設けられた配線基板が収納された電気接続箱において、
前記回路体が絶縁被覆によって非接触の状態で並設され
た複数の単芯線の導体を備えたフラットケーブルからな
り、このフラットケーブルが交差するように積層され、
所望の導体同士の交差部分が電気的に接続されているこ
とを特徴とする。
【0032】この電気接続箱は、回路体を構成する電線
に従来から一般に使用されている単芯線のフラットケー
ブルを端子化電線にしたものが用いられているため材料
コストを削減できるとともに、専用の布線機などの設備
を必要としないため、製造コストを削減することができ
る。さらに、フラットケーブルを配索する際に、端子部
をフラットケーブルの端部に取付ける必要がないため、
配線基板を組立てる際の作業性が向上する。また、回路
体はマトリックス状に積層されたフラットケーブルの導
体同士の交差部分を電気的に接続するため、配線基板の
設計変更への対応が容易に行えるとともに、少量生産に
も低コストで対応することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0034】図1〜図3に本発明の第1実施形態の端子
化電線の製造方法を示す。
【0035】図1(a)に示すように、この第1実施形
態の端子化電線の製造方法では、裸電線、すなわち導体
として丸棒状の単芯線11を用いて、その一端部(端
部)12に端子部13を一体形成する。また、この端子
化電線の製造方法では、図1(b)に示す圧延用のロー
ラ20と、図2(a)、(b)に示す打ち抜き型30を
用いる。
【0036】この圧延用のローラ20と、打ち抜き型3
0について簡単に説明すると、図1(b)に示すよう
に、圧延用のローラ20は単芯線(導体)11の一端部
12側を上下方向より挟持して押圧するように一対設け
られている。また、図2(a)、(b)に示すように、
打ち抜き型30は、上型31と、下型32とから構成さ
れている。この上型31には所定の端子形状に打ち抜く
ための上刃31aが備えられ、下型32には、圧延され
た導体11の一端部12をセットして、所定の端子形状
に打ち抜き形成するための下刃32aが備えられてい
る。
【0037】次に、図1、図2を用いて端子化電線の製
造工程を順を追って説明する。
【0038】まず、図1(a)に示すように、裸電線と
しての丸棒状の単芯線11を用意する。次に、図1
(b)に示すように、単芯線11の一端部12を一対の
ローラ20に挿入する。次に、この一対のローラ20を
上下方向から単芯線11の一端部12を押圧した状態で
回転させて、単芯線11の一端部12を所定の厚さでか
つ所定の長さに圧延し、単芯線11の一端部12側に扁
平の圧延部13′を形成する。
【0039】次に、図2(a)に示すように、下型32
に圧延された単芯線11の圧延部13′をセットし、上
型31の上刃31aと下型32の下刃32aとで単芯線
11の圧延部13′を所定の端子形状に打ち抜く。これ
により、図3に示すように、単芯線11の一端部12側
に端子部13が一体形成された端子化電線10が完成す
る。
【0040】この第1実施形態の端子化電線10の製造
方法では、従来のような付着増量材を付着する工程が不
要となるので、その分製造工程が削減される。これによ
り、製造時間が短縮されて、生産効率が向上する。ま
た、従来のような付着増量材が不要になるため、その分
材料費が削減されると共に、全体の軽量化が図られる。
【0041】さらに、圧延加工と打ち抜き加工の際に、
亀裂などのない端子部13を簡単に一体形成することが
でき、高品質の端子化電線10を低コストで製造するこ
とができる。また、圧延工程と打ち抜き工程が別々に行
われるため、一対のローラ20の間隔を調整するだけ
で、同一の打ち抜き型30を用いながら、厚さの異なる
端子部13を備えた端子化電線10を簡単かつ低コスト
で量産することができる。
【0042】図4(a)〜(c)および図5は、本発明
の第2実施形態の端子化電線の製造方法を示す。
【0043】この第2実施形態の端子化電線の製造方法
では、前記第1実施形態の端子化電線の製造方法と同様
に、丸棒状の単芯線(導体)11を用いると共に、図5
および図6に示すプレス型40を用いる。
【0044】このプレス型40を簡単に説明すると、こ
のプレス型40は、上型41と下型42と切断型43と
から構成されている。この上型41には所定の端子形状
にプレスするための凸部41aが備えられている。ま
た、下型42には導体11の一端部(端部)12をセッ
トして所定の端子形状にプレスする凹部42aが備えら
れている。さらに、切断型43には上型41と下型42
との隙間からはみ出した加工歪み吸収部12aを切断す
る切断刃43aが備えられている。
【0045】次に、図4(a)〜(c)および図5を用
いて、端子化電線の製造方法を説明する。
【0046】図4(a)に示すように、一端部12を端
子化するのに必要な長さの単芯線11を用意する。次
に、図5に示すように、単芯線11の一端部12側を下
型42にセットし、上型41を下型42と嵌合させて一
端部12の所定長さを所定の端子形状にプレス成形す
る。このとき、図4(b)に示すように、単芯線11の
一端部12の先端側には、上型41と下型42との隙間
からはみ出すように加工歪み吸収部12aが一体形成さ
れる。しかしながら、この加工歪み吸収部12aは、上
記プレス成形後に切断型43により切断される。これに
より、図4(c)に示すように、単芯線11の一端部1
2側に端子部13を一体形成した端子化電線10が完成
する。
【0047】この第2実施形態の端子化電線10の製造
方法は、プレス加工の一工程により単芯線11の一端部
12を所定の厚さにプレス成形することができると共
に、所定の端子形状にプレス成形して端子化電線10を
極めて短時間に製造することができる。これにより、従
来のような付着増量材を付着する工程が不要となり、製
造工程を大幅に削減することができる。したがって、生
産効率をより一段と向上させることができる。
【0048】また、従来のような付着増量材が不要にな
るために、その分材料費を削減して低コスト化を図るこ
とができると共に、全体の軽量化を図ることができる。
【0049】さらに、プレス加工時に、亀裂などのない
端子部13を簡単にプレス成形することができ、高品質
の端子化電線10を大量に製造することができる。
【0050】さらにまた、単芯線11の一端部12の先
端側に上型41と下型42との隙間からはみ出すように
一体形成された加工歪み吸収部12aを切断型43が切
断するので、切断型43の切断刃43aが小型、かつ単
純形状にすることができ、これにより切断刃43aを製
作、および維持するためのコストを削減することができ
る。
【0051】図7、および図8は、本発明の第3実施形
態の端子化電線の製造方法を示す。
【0052】この第3実施形態の端子化電線の製造方法
では、前記第1、第2実施形態の端子化電線の製造方法
と同様に、丸棒の単芯線(導体)11を用いると共に、
図7および図8に示すプレス型50を用いる。
【0053】このプレス型50は、上型51と下型52
とから構成されている。この上型51には所定の端子形
状にプレスするための凸部51aが備えられている。ま
た、下型52には導体11の一端部(端部)12をセッ
トして所定の端子形状にプレスする凹部52aが備えら
れている。
【0054】図7に示すように一端部12を端子化する
のに必要な長さの単芯線11を用意する。次に、図7に
示すように、単芯線11の一端部12側を下型52にセ
ットし、上型51を下型52と嵌合させて一端部12の
所定長さを所定の端子形状にプレス成形する。このと
き、単芯線11の一端部12側を下型52にセットする
位置を調節することで、図3に示されるように、単芯線
11の一端部12側に端子部13を一体形成した端子化
電線10が完成する。
【0055】この第3実施形態の端子化電線10の製造
方法は、プレス加工の一工程により単芯線11の一端部
12を所定の形状に、短時間でプレス成形することがで
きると共に、第2実施形態の加工時に生じていた加工歪
み吸収部12aのような無駄な部分を生じることなく端
子化電線を製造することができる。これにより、従来の
ような付着増量材を付着する工程が不要となり、製造工
程をより一段と向上させることができる。
【0056】また、従来のような付着増量材が不要にな
るだけでなく、単芯線の一部を切り落して捨てることも
なくなるために、その分材料費を削減してさらに低コス
ト化を図ることができると共に、全体の軽量化を図るこ
とができる。
【0057】さらに、プレス加工時に、亀裂などのない
端子部13を簡単にプレス成形することができ、高品質
の端子化電線10を大量に製造することができる。
【0058】次に、第4、第5実施形態で、端子部分の
先端部を先端に向って薄くなるテーパ形状をした端子部
13aを持つ端子化電線の製造方法について説明する。
【0059】図9(a)〜(c)、および図10と図1
1は、本発明の第4実施形態の端子化電線の製造方法を
示す。
【0060】第4実施形態の端子化電線の製造方法で
は、図9(a)に示される丸棒状の単芯線(導体)11
を用いると共に、図10および図11に示すプレス加工
型40´を用いる。
【0061】このプレス加工型40´は、第2実施形態
に用いられるプレス型40と同様に、上型41´と下型
42´と切断型43´とから構成されている。しかし、
図10と図11に示されるように、上型41´に備えら
れた凸部41a´と、下型42´に備えられた凹部42
a´の形状がプレス型40と大きく異なる。
【0062】凸部41a´の端子の先端部を形成する部
分41b´と、凹部42a´の端子の先端部を形成する
部分42b´とが、プレス加工の際に端子13aの先端
部13bが先端に向って薄くなるテーパ形状になるよう
に斜めに形成されている。
【0063】次に、図9(a)〜(c)および図10を
用いて、端子化電線の製造方法を説明する。
【0064】図9(a)に示すように、一端部12を端
子化するのに必要な長さの単芯線11を用意する。次
に、図10に示すように、単芯線11の一端部12側を
下型42´にセットし、上型41´を下型42´と嵌合
させて一端部12の所定長さを所定の端子形状にプレス
成形する。このとき、図9(b)に示すように、単芯線
11の一端部12の先端側には、上型41´と下型42
´との隙間からはみ出すように加工歪み吸収部12a´
が一体形成される。次に、この加工歪み吸収部12a´
が、上記プレス成形後に切断型43´により切断され
て、図9(c)に示すように、単芯線11の一端部12
側に端子部13aを一体形成した端子化電線10´が完
成する。
【0065】なお、端子部分の先端部13bを先端に向
ってテーパ状に薄くするために、従来技術では、図3に
示されるような第1〜第3実施形態などで形成された平
板状の端子部13を図30の先端潰し型60でプレスし
ている。
【0066】ところが、この方法では図29のA部に示
すように、先端部13bをプレスしたことによる歪み1
4が生じてしまう。この歪み14をそのままにしておく
と、端子部13aを相手側(不図示)嵌合する際に、嵌
合し難かったり、嵌合不能になる場合があった。このた
め、従来では歪み14を切り落す工程、あるいは削る工
程を必要としていた。
【0067】これに対して、第4実施形態では、プレス
成形時に先端部13bのテーパ化を同時に行うため、歪
み14を切り落す工程、あるいは削る工程が不要にな
り、製造工程を大幅に削減することができる。
【0068】さらに、第4実施形態の端子化電線10の
製造方法は、プレス加工の一工程により単芯線11の一
端部12を所定の厚さにプレス成形することができると
共に、所定の端子形状にプレス成形して端子化電線10
を極めて短時間に製造することができる。これにより、
従来のような付着増量材を付着する工程が不要となり、
製造工程を大幅に削減することができる。したがって、
生産効率をより一段と向上させることができる。
【0069】また、従来のような付着増量材が不要にな
るために、その分材料費を削減して低コスト化を図るこ
とができると共に、全体の軽量化を図ることができる。
【0070】さらに、プレス加工時に、亀裂などのない
端子部13を簡単にプレス成形することができ、高品質
の端子化電線10を大量に製造することができる。
【0071】図12(a)、(b)、および図13と図
14は、本発明の第5実施形態の端子化電線の製造方法
を示す。
【0072】第5実施形態の端子化電線の製造方法で
は、前記第3実施形態の端子化電線の製造方法と同様
に、丸棒状の単芯線(導体)11を用いると共に、図1
3および図14に示すプレス加工型50´を用いる。
【0073】このプレス加工型50´は、第3実施形態
に用いられるプレス型50と同様に上型51´と下型5
2´とから構成されている。しかし、図13と図14に
示されるように、上型51´に備えられた凸部51a´
と、下型52´に備えられた凹部52a´の形状がプレ
ス型50と大きく異なる。
【0074】凸部51a´の端子の先端部を形成する部
分51b´と、凹部52a´の端子の先端部を形成する
部分52b´とが、プレス加工の際に端子13aの先端
部13bが先端に向って薄くなるテーパ形状になるよう
に斜めに形成されている。
【0075】図12(a)に示すように一端部12を端
子化するのに必要な長さの単芯線11を用意する。次
に、図13に示すように、単芯線11の一端部12側を
下型52´にセットし、上型51´を下型52´と嵌合
させて一端部12の所定長さを先端部がテーパ形状の所
定の端子形状にプレス成形する。このとき、単芯線11
の一端部12側を下型52´にセットする位置を調節す
ることで、図12(b)に示されるように、単芯線11
の一端部12側に端子部13を一体形成した端子化電線
10が完成する。
【0076】この第5実施形態の端子化電線10の製造
方法は、プレス加工の一工程により単芯線11の一端部
12を先端部13bがテーパ形状をした所定の端子形状
に、短時間でプレス成形することができると共に、第2
実施形態の加工時に生じていた加工歪み吸収部12aの
ような無駄な部分を生じることなく端子化電線を製造す
ることができる。これにより、従来のような付着増量材
を付着する工程が不要となり、製造工程をより一段と向
上させることができる。
【0077】また、従来のような付着増量材が不要にな
るだけでなく、単芯線の一部を切り落して捨てることも
なくなるために、その分材料費を削減してさらに低コス
ト化を図ることができると共に、全体の軽量化を図るこ
とができる。
【0078】さらに、プレス加工時に、亀裂、および歪
みなどのない端子部13を簡単にプレス成形することが
でき、高品質の端子化電線10´を大量に製造すること
ができる。
【0079】なお、前記各実施形態では、導体の一端側
にのみ端子部を一体形成したが、導体の両端側に端子部
をそれぞれ一体形成しても良い。これを示したのが第
6、第7実施形態である。
【0080】図15〜図20は、本発明の第6実施形態
の端子化電線の製造方法を示す。
【0081】第6実施形態の端子化電線の製造方法は、
図15に示される製造設備101を用いた生産ラインで
単芯線(導体)11に端子を一体形成する。製造設備1
01は、所定の位置が端子化される単芯線11を巻付け
たドラム103と導体11を製造設備に供給するための
巻上げローラ20と、図16(a)、(b)に示す単芯
線11の端部を圧延するローラ20と、図17に示す所
定の端子形状に打抜く打抜き型70と、図18に示す切
断型80とから構成されている。
【0082】図16(a)、(b)に示される圧延用の
ローラ20は、単芯線11の一部を上下方向より挟持し
て押圧するように一対設けられている。また、図17に
示されるように、打抜き型70は、上型71と、下型7
2とから構成されている。さらに、図18に示されるよ
うに切断型80は、上型81と、下型82とから構成さ
れている。
【0083】打抜き型70は、単芯線11の長手方向に
2つの端子部13、13がブリッジ15bを挟んで先端
部が向い合わせに一列に成形されるように上型71に上
刃71aと、下型72に下刃72aとが形成されてい
る。切断型80には、打抜き型70で端子形状に形成さ
れた部分が隙間なくおさまる溝82aが下型82に設け
られ、さらにブリッジ15bを切断するために上型81
に上刃81aと、下型82に下刃82cとが形成されて
いる。さらに、下型82には切断されたブリッジ15b
が、切断型80から排出されるように、排出孔82dが
設けられている。
【0084】なお、成形される端子形状は打抜き型70
と切断型80の形状を変えることで可能である。たとえ
ば、図17の打抜き型70と図18の切断型80を用い
ると平板状の端子13が一体形成され、図19の打抜き
型70´と図20の切断型80´を用いると端子の先端
部13bがテーパ形状に成形された端子13aが一体形
成される。
【0085】次に、図15〜図18を用いて端子化電線
の製造工程を順を追って説明する。
【0086】まず、図15に示すように、ドラム103
に巻付けられた単芯線11は、製造設備101の巻上げ
ローラ104によって一対の圧延用のローラ20に供給
されて図16(a)に示されるような状態になる。この
一対のローラは、図16(b)に示すように、単芯線1
1の所定の場所を所定の厚さと、所定の長さに圧延し、
単芯線11に扁平の圧延部15を形成する。圧延部15
は、巻上げローラ104によって図17に示す打抜き型
70の下型72に供給される。
【0087】次に、打抜き型70の上型71を下型72
と嵌合させて、圧延部15を所定の端子形状にプレス成
形する。この端子形状にプレス成形された打抜き部15
aは、巻上げローラ104によって図18に示す切断型
80の下型82の溝82aに供給される。
【0088】次に、切断型80の上型81と下型82と
を嵌合させて、打抜き部15aのブリッジ15bを切断
し、単芯線11の一端部12側に端子部16を一体形成
した端子化電線が2本完成する。
【0089】この第6実施形態の端子化電線の製造方法
は、上記の製造工程を繰返すことで単芯線11の他端側
に端子部を一体形成し、両端に一体形成した端子部13
を持つ端子化電線10aを連続的に製造することができ
るため、大量生産が可能である。さらに、両端に一体形
成した端子部を持つ端子化電線の長さは、一対の圧延用
のローラ20で単芯線11を圧延する間隔を調整するだ
けで容易に変えることができる。また、一対の圧延用の
ローラ20の間隔を変えるだけで、厚さの異なる端子を
製造できるので、様々な厚さの端子を生産する際に生産
ラインを停める必要がない。
【0090】図21〜図25は、本発明の第7実施形態
の端子化電線の製造方法を示す。
【0091】第7実施形態の端子化電線の製造方法は、
図21に示される製造設備102を用いた生産ラインで
単芯線(導体)11に端子を一体形成する。製造設備1
02は、端部が端子化される単芯線11を巻付けたドラ
ム103と、単芯線11を製造設備に供給するための巻
上げローラ104と、図22に示す所定の端子形状にプ
レスするプレス型90と、図23に示す切断型85とか
ら構成されている。
【0092】プレス型90は、単芯線11の長手方向に
2つの端子部13、13がブリッジ15bを挟んで先端
部が向い合わせに一列に成形されるように上型91と下
型92に上刃91aと下刃92aがそれぞれ形成されて
いる。切断型85には、プレス型90で端子形状に成形
されたプレス成形部15aが隙間なくおさまるように溝
87aが下型87に設けられ、さらにブリッジ15bを
切断するために上型86に上刃86aと、下型87に下
刃87cとが形成されている。
【0093】なお、成形される端子形状はプレス型90
と切断型85の形状を変えることで可能である。たとえ
ば、図22のプレス型90と図23の切断型85を用い
ると平板状の端子13が一体形成され、図24のプレス
型90´と図25の切断型85´を用いると端子の先端
部13bがテーパ形状に成形された端子13aが一体形
成される。
【0094】次に、図21〜図23を用いて端子化電線
の製造工程を順を追って説明する。
【0095】まず、図21に示すように、ドラム103
に巻付けられた単芯線11は、製造設備102の巻上げ
ローラ104によってプレス型90に供給される。
【0096】単芯線11の所定の位置がプレス型90に
供給されると、図22に示されるように、プレス型90
の上型91を下型92と嵌合させて、所定の端子形状に
プレス成形する。このプレス成形部15aは、巻上げロ
ーラ104によって切断型85の下型87の溝87aに
供給される。
【0097】次に、図23に示されるように、切断型8
5の上型86と下型87と嵌合させて、プレス成形部1
5aのブリッジ15bを切断し、単芯線11の一端部1
2側に端子部13を一体形成した端子化電線が2本完成
する。
【0098】この第7実施形態の端子化電線の製造方法
は、上記の製造工程を繰返すことで単芯線11の他端側
にも端子部13を一体形成し、両端に一体形成した端子
部を持つ端子化電線10aを連続的に製造することがで
きるため、大量生産が可能である。さらに、両端に一体
形成した端子部を持つ端子化電線10aの導体部の長さ
は、単芯線11をプレス型90でプレス成形する間隔を
調整するだけで容易に変えることができる。また、圧延
工程が省かれるので、製造時間が大幅に短縮される。
【0099】なお、前述の各実施形態では、1本の単芯
線の導体からなる電線を端子化する方法を示したが、絶
縁被覆によって非接触の状態で並設された複数の単芯線
の導体からなるフラットケーブルを端子化しても良い。
これを示したものが第8実施形態である。
【0100】図28〜図31は、本発明の第8実施形態
の端子化電線の製造方法を示す。
【0101】第8実施形態の端子化電線の製造方法で
は、前述の各実施形態と同様に、丸棒状の単芯線111
を用いるとともに、図28に示すプレス型150を用い
る。
【0102】このプレス型150は、上型151と下型
152とから構成されている。この上型151には所定
の端子形状にプレスするための凸部151aが備えられ
ている。また、下型152には単芯線111の一端部1
12をセットして所定の端子形状にプレスする凹部15
2aが備えられている。
【0103】図28に示すように、所定の長さのフラッ
トケーブル110′を用意し、端部112の絶縁被覆1
14を端子化するのに必要な長さだけ剥離する。
【0104】絶縁被覆114を剥離する手段として、機
械的に剥離する方法とレーザ光線を用いる方法などがあ
る。
【0105】機械的に絶縁被覆を剥離する方法は、導体
を傷つけないような形状に加工された刃で絶縁被覆11
4を切断、または傷をつけ、剥離する部分を端部112
側から引抜くものである。
【0106】レーザ光線を用いて絶縁被覆を剥離する方
法は、端子部113の根元部分になる場所にレーザ光線
を照射して絶縁被覆114を溶断、または焼切り、端部
112側から剥離する部分を引抜くものである。
【0107】次に、フラットケーブル110′の一端部
112側を下型152にセットし、上型151を下型1
52と嵌合させて一端部112の所定長さを所定の端子
形状にプレス成形する。このとき、フラットケーブル1
10′の一端部112側を下型152にセットする位置
を調節することで、図29に示されるように、単芯線1
11の一端部112側に端子部113を一体形成したフ
ラットケーブルの端子化電線110が完成する。
【0108】この第8実施形態のフラットケーブルを端
子化電線にする方法は、プレス加工の一工程によりフラ
ットケーブル110′の各導体の一端部112を所定の
形状に一度に短時間で成形することができる。
【0109】また、単芯線111の導体を用いているた
め、プレス加工時に、亀裂などのない端子部113を簡
単にプレス成形することができ、高品質の端子化電線1
10を大量に製造することができる。
【0110】さらに、図30に示すように、端子化電線
110の端子部113をコネクタピンとして用いた場合
には、すでに端子部113が一体に形成されているの
で、別体の端子を用意する必要がなくなるため、端子の
取付作業を廃止することができるだけでなく、一度に全
ての端子部113が形成されて端子部113の向きが一
方向に揃っているので、端子部113をコネクタ120
へ一括して挿入することが可能になり、コネクタの組立
て作業性が向上し、工数の削減が行える。
【0111】さらにまた、図31に示すように、端子化
電線110の端子部113をブスバーとして用いた場合
には、別体のブスバーを用意する必要がなくなるため、
ブスバーの取付作業を廃止することができ、工数を削減
することができる。
【0112】なお、第1実施形態のように、ローラで各
導体を一度に圧延加工した後に、打抜き型で所定の端子
形状に一度に成形する方法を用いてフラットケーブルを
端子化電線にすることも可能で、この場合には、亀裂な
どのない高品質な端子化電線を製造することができるだ
けでなく、一対のローラの間隔を調整するだけで同一の
打抜き型を用いながら、厚さの異なる端子部を備えた端
子化電線を製造することができる。
【0113】また、第2実施形態のように、プレス型で
所定の端子形状に一度に成形し、このとき各導体にでき
る加工歪み吸収部を切断型で一度に切り落して完成させ
る方法を用いてフラットケーブルを端子化電線にするこ
とも可能で、この場合には、亀裂などのない高品質な端
子化電線を製造することができるだけでなく、プレス時
にプレス型の先端側に設けられた隙間から押出される加
工歪み吸収部を切断型が切断するので、切断型の切断刃
が小型かつ単純形状にすることができるので、切断刃を
製作、および維持するためのコストを削減することがで
きる。
【0114】次に、第9、第10実施形態に端子化電線
を用いた回路体を収納した電気接続箱を示す。
【0115】図32に、本発明の第9実施形態の電気接
続箱を示す。
【0116】第9実施形態の電気接続箱130には、ケ
ースとしてのアッパケース131とロアケース132の
間に形成される空間内に、二層式の配線基板133a、
133b上に1本の電線からなる端子化電線135が複
数本配索されてなる回路体が、収納されている。
【0117】本実施形態で用いられた端子化電線135
は、一般的な丸棒状の単芯線の裸電線に耐食性の表面処
理が施されたうえに、本発明の第1〜第7実施形態のい
ずれか1つの製造方法で製造されたものである。
【0118】これらの端子化電線135は、所定の長さ
の導体部分を備えるように端子部136が導体と一体に
形成されているとともに、端子部136はブスバーとし
て使えるように成形されている。
【0119】また、各端子化電線135は、所定の部位
で折曲げられ、配線時の形状に加工されてから配線基板
133a、133b上に配索されている。
【0120】端子化電線135、135を電気的に接続
する場合には、圧接、圧着、超音波溶着、抵抗溶接、ハ
ンダ付けなどの方法を用いることができる。
【0121】なお、配線基板133a、133bは回路
体の構成によって、一層式でも、多層式でもかまわな
い。
【0122】この第9実施形態の端子化電線135を用
いた電気接続箱130は、端子化電線135の導体に、
表面処理が施されていない無垢材を用いることができる
とともに、絶縁被覆で覆われた被覆電線を用いることが
できる。そして、被覆電線を用いた場合には、配線基板
133a、133b上で端子化電線を交差させる際に、
端子化電線135、135間の絶縁加工を行う必要がな
いので、配索の自由度が増し、より複雑な回路体を形成
することが可能であるとともに、配線基板が1枚で済む
ので、より一層の材料コストの削減を行うことができ
る。
【0123】また、端子化電線135に用いられる単芯
線は一般的な電線を使用するため、材料コストを削減す
ることができる。
【0124】さらに、端子化電線135を用いた回路体
は、専用のプレス金型、および設備を必要としないた
め、製造コストが安く済むだけでなく、設計変更への対
応も容易に行うことができるため、微妙に回路体が異な
るものを少しずつ必要な場合でも、短期間に安価で提供
することができる。
【0125】さらにまた、端子化電線135の導体に単
芯線を用いているため、特に裸電線の場合には、折曲げ
た部分の形状が保持されるので、端子化電線135を配
線時の形状に加工した後に形状を保持するための工程が
必要ないため、回路体を組立てる際の作業性が向上す
る。
【0126】図33に、本発明の第10実施形態の電気
接続箱を示す。
【0127】第10実施形態の電気接続箱140には、
ケースとしてのアッパケース141とロアケース142
との間に形成される空間内に、絶縁被覆によって非接触
の状態で並設された複数の単芯線の導体を備えたフラッ
トケーブルの端子化電線143a、143b、143c
がマトリックス状に積層されてなる回路体143が、収
納されている。
【0128】本実施形態で用いられた端子化電線143
a、143b、143cは、表面処理の施されていない
無垢の丸棒の単芯線の裸電線が絶縁被覆によって非接触
の状態で並設されたもので、従来から一般的に使用され
ているものである。
【0129】これらの端子化電線143a、143b、
143cは、本発明の第8実施形態のフラットケーブル
の端子化電線の製造方法で製造されたものである。
【0130】たとえば、端子化電線143aは、図34
に示すように、まず所定の長さに切断されたフラットケ
ーブル143aを用意し、このフラットケーブル143
aの両端部145、145の絶縁被覆146、146を
剥離する。次に、図35に示すように、露出した単芯線
144の端部145に端子部147′を一体に形成し、
図36に示すように、不要な端子部を切断したあと、図
37に示すように、端子部147′をブスバー147と
して使用できるように折曲げて、端子化電線143aが
完成する。
【0131】回路体143を構成する端子化電線143
a、143b、143cは、所望の導体同士の交差した
部分が電気的に接続されている。この交差した部分を接
続するには、圧接、超音波溶着、抵抗溶接などの方法を
用いることができる。
【0132】なお、圧接端子を用いることで、端子化電
線143a、143b、143cの端部以外にも端子部
を設けることができる。
【0133】さらに、端子化電線143a、143b、
143cがマトリックス状に積層されることで回路体が
十分な機械的強度を備えるので、配線基板を用いる必要
がない。
【0134】この第10実施形態の端子化電線を用いた
電気接続箱は、端子化電線143a、143b、143
cの導体に表面処理を行ったものを用いることも可能で
ある。
【0135】また、端子化電線143a、143b、1
43cに用いられる単芯線は、一般的な電線が用いられ
るため、材料コストを削減することができる。
【0136】さらに、本実施形態の回路体は、端子化電
線143a、143b、143cがマトリックス状に積
層されたものなので、製造コストが安く済むだけでな
く、設計変更への対応も容易に行うことができるため、
微妙に回路体のことなるものを少しずつ必要な場合で
も、短期間に安価で提供することができる。
【0137】なお、前記各実施形態では、導体として丸
棒状の単芯線を用いたが、図26に示す角柱状の単芯線
11′を用いて端子部13を一体形成しても良い。さら
に、図27に示す丸棒状の単芯線11に絶縁被覆11a
を被せた被覆電線を用いて端子部13を一体形成しても
良いことはもちろんである。
【0138】また、前記各実施形態の端子形状の選定に
ついては、通電電流値により端子サイズが設定されてい
るため、通電電流に適合した導体にて対応すれば良い。
【0139】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、単芯線の導体の端部に圧延と打ち抜きにより端
子部を一体形成して、端子化電線を製造することによ
り、従来のような付着増量材を付着する工程が不要とな
り、製造工程を削減することができる。これにより、製
造時間を短縮して生産効率を向上させることができる。
また、付着増量材が不要になるために、その分材料費を
削減することができると共に軽量化を図ることができ
る。
【0140】請求項2の発明によれば、単芯線の導体の
端部に圧延と打ち抜きにより端子部を一体形成して、端
子化電線を製造することにより、フラットケーブルの各
導体端部に取付けられる端子が不要になるため、部品点
数が削減され、端子取付作業も廃止されるため、作業工
数も低減し、生産コストを下げることができるととも
に、一端側の各導体端部の全てに端子を一度に形成する
ことができるので、端子の向きが一方向に揃い、コネク
タへの挿入を一括して行うことができる。
【0141】請求項3の発明によれば、導体の長手方向
に2つの端子部がそれぞれの先端部を向い合わせに一列
になるように成形し、2つの端子部を繋ぐ向い合わせの
部分を切断する方法を用いることにより、導体の両端部
を端子化する際に、打抜き型の向きを変えたり、または
導体を処置の長さに切断してから両端部をそれぞれ打抜
き型で成形するなどの作業工程を省いて、導体の両端部
を連続的に一体形成することができる。
【0142】請求項4の発明によれば、単芯線の導体の
端部にプレス成形により端子部を一体形成して端子化電
線を製造することにより、プレス成形の一工程のみで端
子部を有した端子化電線を簡単に製造することができ、
製造工程を大幅に削減することができる。これにより、
製造時間を大幅に短縮することができると共に、生産効
率をより一段と向上させることができる。また、付着増
量材が不要になるために、その分材料費を削減すること
ができると共に、全体の軽量化を図ることができる。
【0143】請求項5の発明によれば、単芯線の導体の
端部にプレス成形により端子部を一体形成して端子化電
線を製造することにより、フラットケーブルの各導体端
部に取付けられる端子が不要になるため、部品点数が削
減されるとともに、端子取付作業が廃止されるため、作
業工数が低減し、生産コストを下げることができる。さ
らに、各導体端部の全てに端子を一度に形成することが
できるので、端子の向きが一方向に揃うため、フラット
ケーブルの端子をコネクタへの挿入する作業で、全ての
端子を一括して行うことができ、作業工数を削減するこ
とができる。
【0144】請求項6の発明によれば、プレス成形の際
に生じる余分な導体部分を一カ所に集めた加工歪み吸収
部を一体形成し、この加工歪み吸収部を切断する方法を
用いることにより、切断型の切断刃が小型、かつ単純形
状になり、切断刃を製作、および維持するためのコスト
を削減することができる。
【0145】請求項7の発明によれば、導体の長手方向
に2つの端子部がそれぞれの先端部を向い合わせに一列
になるように成形し、2つの端子部を繋ぐ向い合わせの
部分を切断する方法を用いることにより、導体の両端部
を端子化する際に、打抜き型の向きを変えたり、または
導体を処置の長さに切断してから両端部をそれぞれプレ
ス型で成形するなどの作業工程を省いて、導体の両端部
を連続的に一体形成することができる。
【0146】請求項8の発明によれば、フラットケーブ
ルの端子化電線は、端子部が一体に形成されるため、各
導体端部に取付けられる別体の端子が不要になるので、
部品点数が削減されるとともに、端子取付作業が廃止さ
れるため、製造工数が削減され、生産コストを下げるこ
とができる。さらに、各導体端部の全てに端子部を一度
に形成することができるので、端子部の向きを一方向に
揃えることが可能になり、これらの端子をコネクタへの
挿入する際に、全ての端子を一括して行うことができる
ので、組立て作業工数を削減することができる。
【0147】請求項9の発明によれば、この電気接続箱
には、回路体を構成する電線に端子化電線が使用されて
いるので、回路体を成形するための金型、およびプレス
設備を必要としないため製造コストを削減することがで
きる。さらに、金型を必要としないことから、配線基板
の設計変更への対応が容易に行えるとともに、少量生産
にも低コストで対応することができる。
【0148】請求項10の発明によれば、請求項9記載
の発明の効果に加えて、回路体を構成する電線に従来か
ら一般に使用されている単芯線を端子化電線にしたもの
が用いられているため材料コストを削減することができ
る。また、単芯線は折曲げによる形状加工が容易である
とともに形状保持が可能なので、電線の配索作業性が向
上する。
【0149】請求項11の発明によれば、この電気接続
箱には、回路体を構成する電線に従来から一般に使用さ
れている単芯線のフラットケーブルを端子化電線にした
ものが用いられているため材料コストを削減できるとと
もに、専用の布線機などの設備を必要としないため、製
造コストを削減することができる。さらに、フラットケ
ーブルを配索する際に、端子部をフラットケーブルの端
部に取付ける必要がないため、配線基板を組立てる際の
作業性が向上する。また、回路体はマトリックス状に積
層されたフラットケーブルの導体同士の交差部分を電気
的に接続するため、配線基板の設計変更への対応が容易
に行えるとともに、少量生産にも低コストで対応するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1実施形態の端子化電線の
製造方法に用いられる電線の斜視図、(b)はその圧延
状態を示す斜視図である。
【図2】(a)は本発明の第1実施形態の端子化電線の
製造方法に用いられる打ち抜き型の分解斜視図、(b)
は打ち抜き型の断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態の端子化電線の製造方法
により製造された端子化電線の斜視図である。
【図4】(a)は本発明の第2実施形態の端子化電線の
製造方法に用いられる電線の斜視図、(b)はその端部
を所定の厚さにプレス成形した状態を示す斜視図、
(c)はその端部を所定の形状にプレス成形して完成し
た状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態の端子化電線に用いられ
るプレス型の分解斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態の端子化電線に用いられ
るプレス型の断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態の端子化電線に用いられ
るプレス型の分解斜視図である。
【図8】本発明の第3実施形態の端子化電線に用いられ
るプレス型の断面図である。
【図9】(a)は本発明の第4実施形態の端子化電線の
製造方法に用いられる電線の斜視図、(b)はその端部
を所定の厚さにプレス成形した状態を示す斜視図、
(c)はその端部を所定の形状にプレス成形して完成し
た状態を示す斜視図である。
【図10】本発明の第4実施形態の端子化電線に用いら
れるプレス型の分解斜視図である。
【図11】本発明の第4実施形態の端子化電線に用いら
れるプレス型の断面図である。
【図12】(a)は本発明の第5実施形態の端子化電線
の製造方法に用いられる電線の斜視図、(b)はその端
部を所定の形状にプレス成形して完成した状態を示す斜
視図である。
【図13】本発明の第5実施形態の端子化電線に用いら
れるプレス型の分解斜視図である。
【図14】本発明の第5実施形態の端子化電線に用いら
れるプレス型の断面図である。
【図15】本発明の第6実施形態の端子化電線の製造に
用いられる製造装置の概略図である。
【図16】(a)は本発明の第6実施形態の端子化電線
の製造装置に用いられる電線の斜視図、(b)はその圧
延状態を示す斜視図である。
【図17】本発明の第6実施形態の端子化電線の製造装
置に用いられる打ち抜き型の分解斜視図である。
【図18】本発明の第6実施形態の端子化電線の製造装
置に用いられる切断型の分解斜視図である。
【図19】本発明の第6実施形態の端子化電線の製造装
置に用いられる別の態様の打ち抜き型の分解斜視図であ
る。
【図20】本発明の第6実施形態の端子化電線の製造装
置に用いられる別の態様の切断型の分解斜視図である。
【図21】本発明の第7実施形態の端子化電線の製造に
用いられる製造装置の概略図である。
【図22】本発明の第7実施形態の端子化電線の製造装
置に用いられる打ち抜き型の分解斜視図である。
【図23】本発明の第7実施形態の端子化電線の製造装
置に用いられる切断型の分解斜視図である。
【図24】本発明の第7実施形態の端子化電線の製造装
置に用いられる別の態様の打ち抜き型の分解斜視図であ
る。
【図25】本発明の第7実施形態の端子化電線の製造装
置に用いられる別の態様の切断型の分解斜視図である。
【図26】本発明の第2実施形態の端子化電線に用いら
れる他の態様の電線を示す斜視図である。
【図27】本発明の第2実施形態の端子化電線に用いら
れる別の態様の電線を示す斜視図である。
【図28】本発明の第8実施形態の端子化電線の製造装
置に用いられるプレス型の分解斜視図である。
【図29】本発明の第8実施形態の端子化電線の製造方
法により製造された端子化電線の斜視図である。
【図30】本発明の第8実施形態の端子化電線の製造方
法により製造された端子化電線をコネクタ用端子として
用いた場合の斜視図である。
【図31】本発明の第8実施形態の端子化電線の製造方
法により製造された端子化電線をブスバーとして用いた
場合の斜視図である。
【図32】本発明の第9実施形態の電気接続箱の分解斜
視図である。
【図33】本発明の第10実施形態の電気接続箱の分解
斜視図である。
【図34】本発明の第10実施形態の電気接続箱に用い
られる端子化電線になるフラットケーブルの両端部の絶
縁被覆を剥離した状態を示す斜視図である。
【図35】本発明の第10実施形態の電気接続箱に用い
られる端子化電線になるフラットケーブルの両端部に端
子部を形成した状態を示す斜視図である。
【図36】本発明の第10実施形態の電気接続箱に用い
られる端子化電線になるフラットケーブルに形成された
端子部のうち不要なものを切断した状態を示す斜視図で
ある。
【図37】本発明の第10実施形態の電気接続箱に用い
られる端子化電線を示す斜視図である。
【図38】(a)は従来の端子化電線の製造方法に用い
られる電線の斜視図、(b)はその端部に付着増量材を
付着した状態を示す斜視図で、(c)はその付着増量材
を端子化した状態を示す斜視図である。
【図39】従来の端子先端部を先端に向って薄く加工し
た端子化電線の斜視図である。
【図40】従来の端子先端部を先端に向って薄く加工す
る型の断面図である。
【図41】従来の回路体にブスバーを用いた電気接続箱
の分解斜視図である。
【図42】従来の回路体に圧接端子用電線を用いた電気
接続箱の分解斜視図である。
【符号の説明】
10 端子化電線(電線) 11 丸棒状の単芯線(導体) 12 一端部(端部) 13 端子部 13′ 圧延部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線の導体の端部に端子部を一体形成す
    る端子化電線の製造方法において、 単芯線の導体の端部を所定の厚さに圧延し、次に、この
    圧延された圧延部を所定の形状に打ち抜いて端子部を一
    体形成することを特徴とする端子化電線の製造方法。
  2. 【請求項2】 電線の導体の端部に端子部を一体形成す
    る端子化電線の製造方法において、 前記電線としての絶縁被覆によって非接触の状態で並設
    された複数の単芯線の導体からなるフラットケーブルの
    端部の前記絶縁被覆を剥離し、次に、露出した導体の端
    部を所定の厚さに圧延した後に、この圧延された圧延部
    を所定の形状に打ち抜いて端子部を一体形成することを
    特徴とする端子化電線の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1、または請求項2記載の端子化
    電線の製造方法において、 前記導体の所定の位置が所定の厚さに圧延された圧延部
    を打抜き型を用いて前記導体の長手方向に2つの端子部
    がそれぞれの先端部を向い合わせに一列になるように成
    形し、次に、前記2つの端子部を繋ぐ向い合わせの部分
    を切断型で切断し、所定の形状に端子部を一体形成する
    ことを特徴とする端子化電線の製造方法。
  4. 【請求項4】 電線の導体の端部に端子部を一体形成す
    る端子化電線の製造方法において、 単芯線の導体の端部を所定の厚さと所定の形状に同時に
    プレス成形して端子部を一体形成することを特徴とする
    端子化電線の製造方法。
  5. 【請求項5】 電線の導体の端部に端子部を一体形成す
    る端子化電線の製造方法において、 前記電線としての絶縁被覆によって非接触の状態で並設
    された複数の単芯線の導体からなるフラットケーブルの
    端部の前記絶縁被覆を剥離し、次に、露出した導体の端
    部を所定の厚さと所定の形状に同時にプレス成形して端
    子部を一体形成することを特徴とする端子化電線の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項4、または請求項5記載の端子化
    電線の製造方法において、 前記端部に前記プレス成形の際に生じる余分な導体部分
    を一カ所に集めた加工歪み吸収部を一体形成し、次に、
    前記加工歪み吸収部を切断して所定の厚さと所定の形状
    を備えた端子部を一体形成することを特徴とする端子化
    電線の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれか1項記載の端子
    化電線の製造方法において、 前記導体の所定の位置をプレス型を用いて前記導体の長
    手方向に2つの端子部がそれぞれの先端部を向い合わせ
    に一列になるように成形し、次に、切断型を用いて前記
    2つの端子部を繋ぐ向い合わせの部分を切断し、所定の
    形状に端子部を一体形成することを特徴とする端子化電
    線の製造方法。
  8. 【請求項8】 電線の導体の端部に端子部が一体形成さ
    れた端子化電線において、 前記電線が絶縁被覆によって非接触の状態で並設された
    複数の単芯線の導体を備えたフラットケーブルからな
    り、このフラットケーブルの端部の前記絶縁被覆が剥離
    され、露出した各導体端部に端子部がそれぞれ一体形成
    されたことを特徴とする端子化電線。
  9. 【請求項9】 ケース内に回路体が設けられた配線基板
    が収納された電気接続箱において、 前記回路体が複数の端子化電線からなり、これら端子化
    電線の導体が所定の位置で電気的に接続されていること
    を特徴とする電気接続箱。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の電気接続箱において、 前記端子化電線の導体が単芯線であることを特徴とする
    電気接続箱。
  11. 【請求項11】 ケース内に回路体が設けられた配線基
    板が収納された電気接続箱において、 前記回路体が絶縁被覆によって非接触の状態で並設され
    た複数の単芯線の導体を備えたフラットケーブルからな
    り、このフラットケーブルが交差するように積層され、
    所望の導体同士の交差部分が電気的に接続されているこ
    とを特徴とする電気接続箱。
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