JP2003084637A - 感光体ドラム用清掃装置 - Google Patents

感光体ドラム用清掃装置

Info

Publication number
JP2003084637A
JP2003084637A JP2001279085A JP2001279085A JP2003084637A JP 2003084637 A JP2003084637 A JP 2003084637A JP 2001279085 A JP2001279085 A JP 2001279085A JP 2001279085 A JP2001279085 A JP 2001279085A JP 2003084637 A JP2003084637 A JP 2003084637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photosensitive drum
blade
removing blade
toner removing
drum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001279085A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaya Okamoto
昌也 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2001279085A priority Critical patent/JP2003084637A/ja
Publication of JP2003084637A publication Critical patent/JP2003084637A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体ドラムとトナー除去ブレードとの間の
摩擦係数の変化に応じてトナー除去ブレードの圧接力を
自動調整できるようにする。 【解決手段】 トナー除去ブレード11を感光体ドラム
6の外周面の接線方向と略平行として感光体ドラム6の
径方向内側にオフセットした状態で、トナー除去ブレー
ド11を感光体ドラム6に対して接離可能に保持する。
感光体ドラム6とトナー除去ブレード11との間の摩擦
係数が増大した場合には、トナー除去ブレード11が付
勢手段19の付勢力に抗して感光体ドラム6から離間す
る方向に変位してトナー除去ブレード11の圧接荷重を
軽減し、トナー除去ブレード11の圧接荷重が減少した
場合には、トナー除去ブレード11が付勢手段19の付
勢力により感光体ドラム6に接近する方向に変位するこ
とで圧接荷重を自動的に回復させる。このように、感光
体ドラム6とトナー除去ブレード11の摩擦力の変化に
応じて両者の圧接荷重を自動的に調整することにより、
環境変動に対処して良好なクリーニング性能を発揮し、
同時に、弊害の発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー除去ブレー
ドの先端を感光体ドラムに摺接させて感光体ドラム上の
残留トナーを除去する感光体ドラム用清掃装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】まず、図3および図4の断面図を参照し
て電子写真画像形成装置の一般的な構成例について簡単
に説明する。
【0003】図3に示されるように、電子写真画像形成
装置1には、印刷媒体を供給するカセット等の用紙供給
手段2、露光手段3、画像形成を行うプロセスカートリ
ッジ4および定着手段5が内蔵されている。
【0004】図4はプロセスカートリッジ4の構成を示
す詳細図である。プロセスカートリッジ4には、露光手
段3により潜像を形成され,潜像部にトナーを付着させ
ることによりトナー画像を形成する感光体ドラム6、感
光体ドラム6にトナーを供給する現像ロール7、現像ロ
ール7上に均一なトナー層を形成するトナーブレード
8、感光体ドラム6の表面を所定の電位に帯電させる帯
電手段9、および、感光体ドラム6上のトナー画像を印
刷媒体に転写した後の残留トナーを感光体ドラム6から
除去する感光体ドラム用清掃装置10が配置されてい
る。
【0005】次に、従来の感光体ドラム用清掃装置10
の構成を図5の断面図および図6の斜視図を参照して説
明する。
【0006】図5および図6に示されるように、従来の
感光体ドラム用清掃装置10は、感光体ドラム6の表面
に摺接し,その先端の微振動で感光体ドラム6の表面か
らトナーおよび異物を除去するトナー除去ブレード1
1、トナー除去ブレード11を保持する保持プレート1
2、および、保持プレート12をプロセスカートリッジ
4に固定する固定部材13から構成されている。
【0007】保持プレート12は、トナー除去ブレード
11を長手方向に均一に接触させるための強度を保持す
るために金属プレートあるいは高剛性樹脂から成形され
ている。トナー除去ブレード11は、ウレタンゴムなど
所定の弾性率を有する弾性体である。固定部材13は、
プロセスカートリッジ4に保持プレート12を固定する
部材であり、タッピングねじ、マシンねじ、リベット等
が用いられる。
【0008】また、トナー除去ブレード11は、ウレタ
ンゴム等からなる弾性部材であり、感光体ドラム6の表
面に所定の荷重で圧接されている。この圧接荷重は、小
さ過ぎると感光体ドラム6上の残留トナーや異物がトナ
ー除去ブレード11から擦り抜けてしまい、十分な清掃
効果を発揮することができなくなってしまう。また、反
対に圧接荷重が大き過ぎると、感光体ドラム6の駆動に
必要とされる回転トルクが増大したり、トナー除去ブレ
ード11の先端が感光体ドラム6の回転によって引き摺
られて図5の11’のような状態に巻き込まれて十分な
清掃効果が得られなくなったり、あるいは、感光体ドラ
ム6とトナー除去ブレード11の摺動摩擦による振動音
の発生等の障害が発生する。
【0009】従って、トナー除去ブレード11と感光体
ドラム6の圧接荷重は均一かつ精度よく維持することが
必要である。
【0010】また、これらの障害はトナー除去ブレード
11と感光体ドラム6との間に働く摩擦力、即ち、摩擦
係数による影響を大きく受けるが、この摩擦係数は常に
一定ではなく、電子写真画像形成装置1の使用状態およ
び周辺環境の影響を受ける。特に、トナー除去ブレード
11にウレタンゴム等の材料を使用している関係上、周
辺環境の影響を受け易いといった問題がある。
【0011】ウレタンゴムを材料として使用した場合の
トナー除去ブレード11の反発弾性率の温度依存性を図
7に示す。図7に示す通り、温度が上昇するにつれて、
トナー除去ブレード11の反発弾性率は大きくなる傾向
にある。反発弾性率は感光体ドラム6上から残留トナー
を除去する清掃効果と摺動摩擦による異音に密接な関係
があり、反発弾性率が高い場合、良好な清掃性能を発揮
するが、異音を発生し易くなる。環境温度が上昇した場
合、反発弾性率が大きくなるため、一定荷重による圧接
が行われていた場合でも、感光体ドラム6上から残留ト
ナーを除去する清掃効果が上昇するが、摺動摩擦による
異音が発生し易くなる。
【0012】図8は感光体ドラム6の表面の自由エネル
ギー(試薬による表面張力・接触角)と印刷枚数の関係
を示した線図である。図8から分かるように、印刷枚数
が増加するに従い接触角は小さくなっている。すなわ
ち、表面自由エネルギーが増大しており、トナー除去ブ
レード11との密着性も上がることになり、摩擦係数と
しても増大する傾向にある。この接触角は、感光体ドラ
ム6の表面の材料の特性(熱軟化)により温度の上昇に
よっても小さくなる。
【0013】すなわち、環境特性により感光体ドラム6
の表面の接触角が減少した場合(摩擦係数が増大した場
合)には、トナー除去ブレード11と感光体ドラム6の
接触荷重を小さくすることで、清掃効果とその他の障害
の抑制を両立し易くなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】トナー除去ブレードと
感光体ドラムの圧接荷重を均一かつ精度よく維持するた
めの構成としては、例えば、実開昭63−88875号
のように、トナー除去ブレードのブレード面を感光体ド
ラムの表面の法線方向に沿って保持させた状態でブレー
ドの先端を感光体ドラムに圧接するようにスプリング等
で付勢するようにしたクリーニング装置が提案されてい
る。しかしながら、このものは、トナー除去ブレードの
先端が感光体ドラムの表面と略直交した状態で感光体ド
ラムに押圧されているため、トナー除去ブレードの先端
が感光体ドラムの回転によって極めて容易に引き摺ら
れ、感光体ドラムの表面の残留トナーや異物を削り落と
すようにして除去するには不向きであり、また、摩擦抵
抗等の変化を考慮して圧接力を調整するといったことは
全くできない。
【0015】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、前記従来技術
の欠点を解消し、感光体ドラムとトナー除去ブレードと
の間の摩擦係数の変化に応じ、トナー除去ブレードの圧
接力を自動調整することのできる感光体ドラム用清掃装
置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子写真画像
形成装置に配備された感光体ドラムにトナー除去ブレー
ドの先端を摺接させて感光体ドラム上の残留トナーを除
去する感光体ドラム用清掃装置であり、前記目的を達成
するため、特に、トナー除去ブレードのブレード面を感
光体ドラムの外周面の接線方向と略平行として感光体ド
ラムの径方向内側に僅かにオフセットした状態で、感光
体ドラムに摺接するトナー除去ブレードの先端部から基
部側に向けて感光体ドラムの摺接による摩擦抵抗を受け
るようにしてトナー除去ブレードを感光体ドラムに対し
て接離可能に保持するガイド手段と、トナー除去ブレー
ドを感光体ドラムに接近させる方向にトナー除去ブレー
ドを付勢する付勢手段とを備えたことを特徴とする構成
を有する。
【0017】以上の構成により、トナー除去ブレード
は、ブレード面を感光体ドラムの外周面の接線方向に略
平行として感光体ドラムの径方向内側に僅かにオフセッ
トされた状態で、感光体ドラムに摺接するトナー除去ブ
レードの先端部から基部側に向けて感光体ドラムの摺接
による摩擦抵抗を受けるようにして感光体ドラムに対し
て接離可能な状態でガイド手段により保持され、同時
に、付勢手段によって感光体ドラムに接近する方向に付
勢される。従って、感光体ドラムに残留したトナーおよ
び異物は、感光体ドラムの表面と略平行に位置して感光
体ドラムに摺接するトナー除去ブレードの先端部で削り
落とされるようにして除去されることになる。この結
果、トナー除去ブレードの先端を感光体ドラムの表面と
略直交させた状態で感光体ドラムに押圧する従来のクリ
ーニング装置において問題となっていたトナー除去ブレ
ードの先端部の引き摺り現象が防止され、残留トナーお
よび異物を確実に感光体ドラムから除去できるようにな
る。トナー除去ブレードは、感光体ドラムの外周面の接
線方向に対して略平行となるようにして感光体ドラムの
表面に先端部を押圧しているので、周辺環境の変化等を
始めとする何等かの理由で感光体ドラムとトナー除去ブ
レードとの間の摩擦係数あるいは反発弾性率が増大する
と、感光体ドラムに摺接するトナー除去ブレードの先端
部から基部側に向けてトナー除去ブレードの面内で作用
する摩擦抵抗、要するに、摩擦係数×圧接荷重の大きさ
が増大する。しかし、このようにして摩擦抵抗が増大す
ると、トナー除去ブレードが付勢手段の付勢力に抗して
感光体ドラムから離間する方向に変位するので、トナー
除去ブレードの先端部のブレード面を感光体ドラムの径
方向内側に向けて押圧する圧接荷重が自動的に減少す
る。このように、感光体ドラムとトナー除去ブレードと
の間の摩擦抵抗の増大に伴ってトナー除去ブレードの圧
接荷重が自動的に軽減される結果、摩擦係数の増大に伴
って生じる弊害、つまり、感光体ドラムの駆動に必要と
される回転トルク(摩擦係数×圧接荷重に匹敵する力)
の増大や、トナー除去ブレードの先端に作用する巻き込
み力(摩擦係数×圧接荷重に匹敵する力)の増大、およ
び、摺動摩擦抵抗(摩擦係数×圧接荷重に匹敵する力)
の増大で生じる振動音の発生等が未然に防止される。ま
た、これとは逆に、何等かの理由でトナー除去ブレード
を感光体ドラムに押圧する圧接荷重が減少すると、感光
体ドラムに摺接するトナー除去ブレードの先端部から基
部側に向けてトナー除去ブレードの面内で作用する摩擦
抵抗(摩擦係数×圧接荷重に匹敵する力)が減少し、ト
ナー除去ブレードが付勢手段の付勢力により感光体ドラ
ムに接近する方向に変位するので、トナー除去ブレード
の先端部のブレード面が感光体ドラムの径方向内側に強
く押し付けられるようになり、圧接荷重が自動的に回復
される。このようにして、トナー除去ブレードの先端部
のブレード面を感光体ドラムに押し付ける圧接荷重が自
動的に回復される結果、圧接荷重の低下に伴ってトナー
除去ブレードに生じる残留トナーや異物の擦り抜けが未
然に防止され、十分な清掃効果を発揮することができる
ようになる。
【0018】ここで、トナー除去ブレードは、可撓性の
ある板状の弾性部材によって形成することが望ましい。
【0019】板状の弾性部材からなるトナー除去ブレー
ドそれ自体の弾性変形によってトナー除去ブレードの先
端部のブレード面が感光体ドラムに押し付けられるよう
になるので、トナー除去ブレードを感光体ドラムに完全
に密着させた状態で残留トナーや異物を的確に除去でき
るようになる。
【0020】また、トナー除去ブレードは、金属または
高剛性樹脂からなる保持プレートを介してガイド手段に
取り付けるとよい。
【0021】金属または高剛性樹脂からなる保持プレー
トを介してトナー除去ブレードをガイド手段に取り付け
ることにより、摩擦係数の大きなトナー除去ブレードを
使用した場合でも、ガイド手段に沿ってトナー除去ブレ
ードを容易に移動させることができるようになり、この
結果として、前述した圧接荷重の自動調整が一層円滑に
行われるようになる。
【0022】更に、トナー除去ブレードの先端部が感光
体ドラムの径方向外側に向けて僅かに弾性変形した状態
で保持プレートに取り付けるようにしてもよい。
【0023】トナー除去ブレードの先端部のブレード面
と感光体ドラムが或る程度の面積を以って摺接すること
になるので、感光体ドラムとトナー除去ブレードとの間
の摩擦係数の変動に起因する摩擦抵抗の変化が的確に付
勢手段に伝達され、圧接荷重の自動調整が確実に行われ
るようになる。
【0024】また、トナー除去ブレードを付勢する付勢
手段としては、コイルスプリングあるいはスポンジゴム
等を利用することが可能である。
【0025】コイルスプリングは応答特性に優れ、ま
た、スポンジゴムは振動抑制効果の面でメリットがあ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。なお、電子写真画像形
成装置の全体的な構成およびプロセスカートリッジの構
成に関しては図3および図4の従来例と同等のものを適
用することが可能であるので、電子写真画像形成装置お
よびプロセスカートリッジに関する説明は省略し、ここ
では、発明の要旨に直接関わる感光体ドラム用清掃装置
の構成について詳細に説明するものとする。
【0027】図1は本発明を適用した感光体ドラム用清
掃装置の一実施形態について示した断面図、また、図2
は写真画像形成装置のプロセスカートリッジに対する同
実施形態の感光体ドラム用清掃装置の取付構造について
示した斜視図である。
【0028】本実施形態の感光体ドラム用清掃装置14
は、プロセスカートリッジ4に配備された感光体ドラム
6の表面へ接触し、その先端の微振動でトナーおよび異
物を感光体ドラム6から除去するトナー除去ブレード1
1と、トナー除去ブレード11が接着あるいは溶着など
により固定された保持プレート15、および、保持プレ
ート15に穿設された長穴16,16と長穴16,16
に挿通されて保持プレート15をプロセスカートリッジ
4上に移動可能に保持する段付ねじ等の固定部材17,
17で構成されるガイド手段18、ならびに、保持プレ
ート15を介してトナー除去ブレード11を付勢するコ
イルスプリング等の付勢手段19とによって構成され
る。
【0029】図1に示される通り、トナー除去ブレード
11の姿勢は、そのブレード面を感光体ドラム6の外周
面の上端部の接線方向と略平行として感光体ドラム6の
径方向内側(図1で下側)に僅かにオフセットした状態
で保持プレート15によって保持され、また、保持プレ
ート15自体は、保持プレート15の長穴16,16と
固定部材17,17で構成されるガイド手段18によっ
て、感光体ドラム6に対して接離可能な状態に保持され
ている。
【0030】このようにして、トナー除去ブレード11
が感光体ドラム6の径方向内側(図1で下側)にオフセ
ットした状態で装着される結果、ウレタンゴム等を始め
とする可撓性のある板状の弾性部材によって形成されて
いるトナー除去ブレード11の先端部11aは感光体ド
ラム6の径方向外側(図1で上側)に向けて僅かに弾性
変形した状態となり、該先端部11aの下面側のブレー
ド面が長手方向のフルスパンに亘って所定の圧接荷重で
感光体ドラム6の表面に押圧されることになる。
【0031】従って、トナー除去ブレード11は、図1
に示されるようにしてトナー除去ブレード11の先端部
11aと摺接した状態で矢印a方向に回転する感光体ド
ラム6の作動により、トナー除去ブレード11の先端部
11aから基部11b側に向けて感光体ドラム6の摺接
で生じる摩擦抵抗の力を受ける。
【0032】また、付勢手段19は、図1に示されるよ
うにして保持プレート15の屈曲部とプロセスカートリ
ッジ4との間に介装され、保持プレート15および該保
持プレート15に付設されたトナー除去ブレード11を
感光体ドラム6に接近させる方向に定常的に付勢してい
る。
【0033】保持プレート15は、感光体ドラム6に対
してトナー除去ブレード11を長手方向に均一に接触さ
せるための強度を保持するために金属プレートあるいは
高剛性樹脂から成形されている。金属プレートあるいは
高剛性樹脂からなる保持プレート15は、ウレタンゴム
等で形成されたトナー除去ブレード11に比べて摩擦係
数が小さいので、ガイド手段18で図1の矢印b方向に
移動方向を規制された状態で、プロセスカートリッジ4
上を容易に摺動することが可能である。
【0034】以上の構成において、矢印b方向における
保持プレート15およびトナー除去ブレード11の位置
は、最終的に、トナー除去ブレード11の先端部11a
の下面が感光体ドラム6の回転によって受ける摩擦抵抗
の力(摩擦係数×圧接荷重)と付勢手段19の弾性復帰
力との釣り合いによって特定される。
【0035】次に、図1を参照して本実施形態の感光体
ドラム用清掃装置14の動作について詳細に説明する。
なお、感光体ドラム用清掃装置14の装着対象となるプ
ロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置の構成
と作用および動作については既に公知であるので、ここ
では説明しない。
【0036】電子写真画像形成装置の動作時に、感光体
ドラム6は矢印aの方向へ回転しており、感光体ドラム
6の表面をトナー除去ブレード11の先端部11aで摺
擦することにより感光体ドラム6の表面を清掃する。こ
のとき、トナー除去ブレード11の先端部11aには、
感光体ドラム6との摩擦による負荷が加わっており、こ
の摩擦負荷と付勢手段19の弾性復帰力が均衡する矢印
b方向上の位置でトナー除去ブレード11が保持される
ことになる。
【0037】例えば、電子写真画像形成装置の使用状態
あるいは環境変動により、感光体ドラム6の表面の摩擦
係数あるいはトナー除去ブレード11との摩擦力が変化
して摩擦力が増大すると、感光体ドラム6に摺接するト
ナー除去ブレード11の先端部11aから基部11b側
に向けて作用する摩擦抵抗の力、要するに、摩擦係数×
圧接荷重の大きさが増大する。このようにして摩擦抵抗
による力が増大する結果、トナー除去ブレード11およ
び保持プレート15が付勢手段19の付勢力に抗して感
光体ドラム6から離間する方向、要するに、図1の矢印
bに沿って図中の右方向に変位するので、トナー除去ブ
レード11の先端部11aのブレード面を感光体ドラム
6の径方向内側に向けて押圧する圧接荷重が自動的に減
少する。これにより、摩擦係数の増大に伴って生じる弊
害、つまり、感光体ドラム6の駆動に必要とされる回転
トルク(摩擦係数×圧接荷重に匹敵する力)の増大や、
トナー除去ブレード11の先端部11aに作用する巻き
込み力(摩擦係数×圧接荷重に匹敵する力)の増大、お
よび、摺動摩擦抵抗(摩擦係数×圧接荷重に匹敵する
力)の増大に伴う振動音の発生等が未然に防止される。
【0038】そして、最終的には、矢印b方向における
保持プレート15およびトナー除去ブレード11の位置
は、トナー除去ブレード11の先端部11aの下面が感
光体ドラム6の回転によって受ける摩擦抵抗の力(摩擦
係数×圧接荷重)と付勢手段19の弾性復帰力とが釣り
合う位置に保持されることになる。
【0039】また、これとは逆に、何等かの理由でトナ
ー除去ブレード11を感光体ドラム6に押圧する圧接荷
重が減少すると、感光体ドラム6に摺接するトナー除去
ブレード11の先端部11aから基部11b側に向けて
作用する摩擦抵抗の力、つまり、摩擦係数×圧接荷重に
匹敵する力が減少し、トナー除去ブレード11が付勢手
段19の付勢力によって感光体ドラム6に接近する方向
に変位するので、トナー除去ブレード11の先端部11
aのブレード面が感光体ドラム6の径方向内側に強く押
し付けられるようになり、トナー除去ブレード11の先
端部11aを感光体ドラム6に押し付ける圧接荷重が自
動的に回復される。これにより、圧接荷重の低下に伴っ
てトナー除去ブレード11に生じる残留トナーや異物の
擦り抜けが未然に防止され、十分な清掃効果を発揮する
ことができるようになる。
【0040】この場合も、前記と同様、最終的には、矢
印b方向における保持プレート15およびトナー除去ブ
レード11の位置は、トナー除去ブレード11の先端部
11aの下面が感光体ドラム6の回転によって受ける摩
擦抵抗の力(摩擦係数×圧接荷重)と付勢手段19の弾
性復帰力とが釣り合う位置に保持されることになる。
【0041】実施例中の付勢手段19は、コイルスプリ
ング等から成る完全弾性体を用いた場合について述べて
いるが、感光体ドラム6あるいはトナー除去ブレード1
1の材料選定、摩擦係数の条件によっては振動を発生す
る場合があるため、スポンジゴム等の防振効果を持つ材
料を用いてもよい。また、コイルスプリングとスポンジ
ゴムを併用することにより、荷重―変位特性と防振作用
のより効果的な構成とすることができる。
【0042】図1の保持プレート15の可動方向は、保
持プレート15とプロセスカートリッジ4の接触面に平
行な方向(矢印b)となっているが、前記接触面に対し
て或る程度の角度を持っていてもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明の感光体ドラム用清掃装置は、感
光体ドラムの表面と略平行に位置して感光体ドラムに摺
接するトナー除去ブレードの先端部で感光体ドラムに残
留したトナーおよび異物を削り落とすようにして除去す
るようにしているので、トナー除去ブレードの先端を感
光体ドラムの表面と略直交させた状態で感光体ドラムに
押圧する従来のクリーニング装置で問題となっていたト
ナー除去ブレードの先端部の引き摺り現象が防止され、
残留トナーおよび異物を確実に感光体ドラムから除去す
ることができる。更に、トナー除去ブレードは、感光体
ドラムの外周面の接線方向に対して略平行となるように
して感光体ドラムの表面に先端部を押圧しているので、
周辺環境の変化等を始めとする何等かの理由で感光体ド
ラムとトナー除去ブレードとの間の摩擦係数あるいは反
発弾性率が増大した場合には、トナー除去ブレードが付
勢手段の付勢力に抗して感光体ドラムから離間する方向
に変位することでトナー除去ブレードを感光体ドラムの
径方向内側に向けて押圧する圧接荷重が自動的に軽減さ
れ、摩擦係数の増大に伴って生じる弊害、つまり、感光
体ドラムの駆動に必要とされる回転トルクの増大や、ト
ナー除去ブレードの先端に作用する巻き込み力の増大、
および、摺動摩擦抵抗の増大で生じる振動音の発生等を
未然に防止することができる。また、これとは逆に、何
等かの理由でトナー除去ブレードを感光体ドラムに押圧
する圧接荷重が減少した場合には、トナー除去ブレード
が付勢手段の付勢力により感光体ドラムに接近する方向
に変位して感光体ドラムの径方向内側に強く押し付けら
れるようになるので、圧接荷重が自動的に回復され、圧
接荷重の低下に伴ってトナー除去ブレードに生じる残留
トナーや異物の擦り抜けを未然に防止することができ
る。
【0044】しかも、トナー除去ブレードは、可撓性の
ある板状の弾性部材によって形成されているので、トナ
ー除去ブレードを感光体ドラムに完全に密着させた状態
で残留トナーや異物を的確に除去することができる。
【0045】また、トナー除去ブレードを取り付けた保
持プレートは、金属または高剛性樹脂からなる保持プレ
ートを介してガイド手段に取り付けられているので、摩
擦係数の大きなトナー除去ブレードを使用した場合で
も、ガイド手段に沿ってトナー除去ブレードを容易に移
動させることができるようになり、圧接荷重の自動調整
が一層円滑化される。
【0046】更に、トナー除去ブレードの先端部が感光
体ドラムの径方向外側に向けて僅かに弾性変形した状態
で保持プレートに取り付けられているので、感光体ドラ
ムとトナー除去ブレードとの間の摩擦係数の変動に起因
する摩擦抵抗の変化が的確に付勢手段に伝達されるよう
になり、圧接荷重の自動調整が確実に行われる。
【0047】トナー除去ブレードを付勢する付勢手段と
してコイルスプリングを利用した場合には応答性に優れ
た圧接荷重の調整が可能であり、また、スポンジゴムを
利用した場合もしくはコイルスプリングとスポンジゴム
とを併用した場合には、振動の発生を効果的に防止する
ことができる。
【0048】以上に述べた通り、感光体ドラムとトナー
除去ブレードの摩擦力に応じて両者の圧接荷重を自動的
に調整することが可能であり、あらゆる装置条件の変動
あるいは環境変動に対して、良好なクリーニング性能の
達成と弊害の抑制を両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した感光体ドラム用清掃装置の一
実施形態について示した断面図である。
【図2】同実施形態の感光体ドラム用清掃装置の取付構
造について示した斜視図である。
【図3】電子写真画像形成装置の一般的な構成例につい
て示した断面図である。
【図4】電子写真画像形成装置のプロセスカートリッジ
について示した断面図である。
【図5】従来の感光体ドラム用清掃装置の構成を示した
断面図である。
【図6】従来の感光体ドラム用清掃装置の構成を示した
斜視図である。
【図7】ウレタンゴムを材料としたトナー除去ブレード
の反発弾性率の温度依存性を示した線図である。
【図8】感光体ドラムの表面の自由エネルギーと印刷枚
数の関係を示した線図である。
【符号の説明】
1 電子写真画像形成装置 2 用紙供給手段 3 露光手段 4 プロセスカートリッジ 5 定着手段 6 感光体ドラム 7 現像ロール 8 トナーブレード 9 帯電手段 10 感光体ドラム用清掃装置(従来例) 11 トナー除去ブレード 11a 先端部 11b 基部 12 保持プレート 13 固定部材 14 感光体ドラム用清掃装置(実施形態) 15 保持プレート 16 長穴 17 固定部材 18 ガイド手段 19 付勢手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真画像形成装置に配備された感光
    体ドラムにトナー除去ブレードの先端を摺接させて感光
    体ドラム上の残留トナーを除去する感光体ドラム用清掃
    装置であって、 前記トナー除去ブレードのブレード面を前記感光体ドラ
    ムの外周面の接線方向と略平行として前記感光体ドラム
    の径方向内側に僅かにオフセットした状態で、前記感光
    体ドラムに摺接するトナー除去ブレードの先端部から基
    部側に向けて前記感光体ドラムの摺接による摩擦抵抗を
    受けるようにして前記トナー除去ブレードを前記感光体
    ドラムに対して接離可能に保持するガイド手段と、前記
    トナー除去ブレードを前記感光体ドラムに接近させる方
    向に前記トナー除去ブレードを付勢する付勢手段とを備
    えたことを特徴とする感光体ドラム用清掃装置。
  2. 【請求項2】 前記トナー除去ブレードが、可撓性のあ
    る板状の弾性部材によって形成されていることを特徴と
    する請求項1記載の感光体ドラム用清掃装置。
  3. 【請求項3】 前記トナー除去ブレードが、金属または
    高剛性樹脂からなる保持プレートを介して前記ガイド手
    段に取り付けられていることを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の感光体ドラム用清掃装置。
  4. 【請求項4】 前記トナー除去ブレードの先端部が、前
    記感光体ドラムの径方向外側に向けて僅かに弾性変形し
    た状態で前記保持プレートに取り付けられていることを
    特徴とした請求項3記載の感光体ドラム用清掃装置。
  5. 【請求項5】 前記付勢手段が、前記保持プレートを押
    圧するコイルスプリングによって形成されていることを
    特徴とする請求項1,請求項2,請求項3または請求項
    4記載の感光体ドラム用清掃装置。
  6. 【請求項6】 前記付勢手段が、前記保持プレートを押
    圧するスポンジゴムによって形成されていることを特徴
    とする請求項1,請求項2,請求項3または請求項4記
    載の感光体ドラム用清掃装置。
JP2001279085A 2001-09-14 2001-09-14 感光体ドラム用清掃装置 Pending JP2003084637A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001279085A JP2003084637A (ja) 2001-09-14 2001-09-14 感光体ドラム用清掃装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001279085A JP2003084637A (ja) 2001-09-14 2001-09-14 感光体ドラム用清掃装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003084637A true JP2003084637A (ja) 2003-03-19

Family

ID=19103343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001279085A Pending JP2003084637A (ja) 2001-09-14 2001-09-14 感光体ドラム用清掃装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003084637A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100074665A1 (en) * 2008-09-22 2010-03-25 Ricoh Company, Ltd. Cleaning device including cleaning mechanism having noise reduction mechanism and image forming apparatus incorporating same
JP2010230930A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2012093682A (ja) * 2010-09-30 2012-05-17 Fuji Xerox Co Ltd 清掃器、像保持体ユニットおよび画像形成装置
JP2013231818A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置および固定構造
US8718531B2 (en) 2010-11-04 2014-05-06 Fuji Xerox Co., Ltd. Cleaning apparatus having damping unit to regulate vibration
JP2020056890A (ja) * 2018-10-01 2020-04-09 キヤノン株式会社 クリーニング装置、カートリッジ、及び画像形成装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100074665A1 (en) * 2008-09-22 2010-03-25 Ricoh Company, Ltd. Cleaning device including cleaning mechanism having noise reduction mechanism and image forming apparatus incorporating same
JP2010072524A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Ricoh Co Ltd クリーニング装置、該クリーニング装置を備える画像形成装置およびプロセスカートリッジ
US8565661B2 (en) 2008-09-22 2013-10-22 Ricoh Company, Ltd. Cleaning device including cleaning mechanism having noise reduction mechanism and image forming apparatus incorporating same
JP2010230930A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2012093682A (ja) * 2010-09-30 2012-05-17 Fuji Xerox Co Ltd 清掃器、像保持体ユニットおよび画像形成装置
US8634755B2 (en) 2010-09-30 2014-01-21 Fuji Xerox Co., Ltd. Cleaning unit, image carrier unit, and image forming apparatus
US8718531B2 (en) 2010-11-04 2014-05-06 Fuji Xerox Co., Ltd. Cleaning apparatus having damping unit to regulate vibration
JP2013231818A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置および固定構造
JP2020056890A (ja) * 2018-10-01 2020-04-09 キヤノン株式会社 クリーニング装置、カートリッジ、及び画像形成装置
JP7191623B2 (ja) 2018-10-01 2022-12-19 キヤノン株式会社 クリーニング装置、カートリッジ、及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6160977A (en) Image forming apparatus and device for applying a lubricant to an image
US5946529A (en) Image forming apparatus using a roller type charging system
JP4501842B2 (ja) 画像形成装置
US20120008974A1 (en) Image forming apparatus
US10345743B2 (en) Image forming apparatus with vibration controlling member
EP1333339B1 (en) Stripper fingers and associated mounts for a xerographic fusing apparatus
JP5403894B2 (ja) 画像形成装置
JP2003084637A (ja) 感光体ドラム用清掃装置
JP2008065044A (ja) クリーニング部材
JP3386247B2 (ja) 画像形成装置用分離爪
JP2003076117A (ja) 帯電ローラの感光ドラムへの加圧当接力を軽減ないし解除及び復帰させる方法及びプロセスカートリッジ
JP5040639B2 (ja) 画像形成装置
JP4742817B2 (ja) 画像形成装置
JP2000305440A (ja) 画像形成装置
JP5170690B2 (ja) 画像形成装置
JP2007304303A (ja) 画像形成装置
JP4784231B2 (ja) クリーニング装置
JP3744272B2 (ja) 画像形成装置
JP5109733B2 (ja) 画像形成装置
JP4957593B2 (ja) 画像形成装置
US11604429B2 (en) Sheet conveyance apparatus and image forming apparatus
JP4026499B2 (ja) 定着装置
WO2022065234A1 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4821245B2 (ja) 画像形成装置
JP7166811B2 (ja) 画像形成装置