JP2003083544A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JP2003083544A
JP2003083544A JP2001277795A JP2001277795A JP2003083544A JP 2003083544 A JP2003083544 A JP 2003083544A JP 2001277795 A JP2001277795 A JP 2001277795A JP 2001277795 A JP2001277795 A JP 2001277795A JP 2003083544 A JP2003083544 A JP 2003083544A
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heating
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heating chamber
pressure
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Masami Umemoto
昌見 梅本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大気圧中で減圧高周波加熱して発生する水蒸気
量よりも大量の水蒸気を発生させることにより、冷凍肉
まんや冷凍シュウマイヘの水の付着量を増やし、仕上が
りをしっとりさせることを目的とする。 【解決手段】冷凍食品10を収容して高周波加熱する減
圧可能な加熱室2と、加熱室2内を減圧する減圧手段
と、加熱室に結合された高周波発生手段と、加熱室2内
で水蒸気を発生させる水蒸気発生手段とを備え、減圧し
た加熱室2内で水蒸気を発生させ、室内の水蒸気が過飽
和となった状態で冷凍食品10を高周波加熱する構成と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高周波を熱源とし、
減圧下で加熱を行う減圧高周波加熱装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】冷凍肉まんや、冷凍シュウマイを高周波
加熱すると、高周波が食品を直に加熱するために、食品
からの水分蒸発が大きく、食品の仕上がりは乾燥ぎみに
なってしまう。市販の樹脂製の電子レンジ用蒸し容器で
は、容器底部に水を入れ、その上にすのこを敷いて食品
を載置して加熱する。しかしながら、発生する蒸気量は
わずかで食品に付着する水の量は少なく、仕上がりはふ
っくらとしたものではない。
【0003】また、減圧を利用した高周波加熱装置にお
いては、特許登録番号第2563668号、第2792
183号に記載されているように、解凍や食品の仕上が
り温度の制御など、減圧によって水の沸点を下げること
により、被加熱物の温度上昇を制御する発明がなされて
きた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、大気圧中
で減圧高周波加熱して発生する水蒸気量よりも大量の水
蒸気を発生させることにより、冷凍肉まんや冷凍シュウ
マイヘの水の付着量を増やし、仕上がりをしっとりさせ
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る高周波加熱装置は、冷凍食品を収容し
て高周波加熱する減圧可能な加熱室と、加熱室内を減圧
する減圧手段と、加熱室に結合された高周波発生手段
と、加熱室内で水蒸気を発生させる水蒸気発生手段とを
備え、減圧した加熱室内で水蒸気を発生させ、室内の水
蒸気が過飽和となった状態で冷凍食品を高周波加熱する
ことを特徴とする。
【0006】上記構成によれば、減圧雰囲気下で水蒸気
発生手段から水蒸気を発生させるため、大気圧中で水蒸
気を発生させる場合に比べ、多量の水蒸気を発生させる
ことができ、これにより室内の水蒸気を過飽和の状態に
することができる。過飽和になった水蒸気は、低温の冷
凍食品に接触することによって凝縮し、水滴となって冷
凍食品の表面に付着する。したがって、加熱時の冷凍食
品表面の乾燥を防ぐことができ、しっとりとした仕上が
り状態とすることができる。
【0007】また、水は氷よりも高周波を吸収しやすい
ため、冷凍食品の表面に水滴が付着することにより冷凍
食品の加熱速度を速めることができ、加熱時間を短縮す
ることが可能となる。
【0008】冷凍食品を減圧雰囲気下で高周波加熱する
には、加熱室を減圧可能な構造にして加熱室内で直接冷
凍食品を加熱するようにしてもよいし、減圧可能な容器
内に冷凍食品を収容し、減圧した容器内で水蒸気を発生
させ、容器内の水蒸気が過飽和となった状態で容器ごと
高周波加熱するようにしてもよい。後者の場合、容器は
高周波加熱の影響を受けにくい材質のものを使用すれば
よく、加熱室は従来の高周波加熱装置と同じ構造のもの
を使用することができ、経済的であるという利点を有す
る。
【0009】水蒸気発生手段としては、加熱室又は容器
内に水蒸気を発生させ得るものであれば特に制限なく使
用することができ、例えば、加熱室内又は容器内に貯水
部を設けて減圧雰囲気下で水蒸気を発生させるようにす
ることができるほか、減圧下に水を噴霧する噴霧装置を
用いることも可能である。ただ、室温の水から水蒸気を
発生させて過飽和状態にするためには減圧度を高くする
必要が生じ、減圧手段が大掛かりとなり、また、加熱時
間も長くなることから水蒸気発生手段に用いる水は加熱
されたものを用いるのが望ましい。
【0010】したがって、水蒸気発生手段として加熱室
内又は容器内に貯湯部を設け、減圧手段により貯湯部の
湯が沸騰する気圧よりも低い気圧まで加熱室又は容器内
を減圧すれば、容易に多量の水蒸気を発生させることが
可能となる。なお、貯湯部の湯は予め水を加熱して湯に
したものを供給してもよいし、貯湯部にヒータを設置し
水を加熱するようにしてもよい。
【0011】加熱室内又は容器内を減圧する場合、減圧
手段で所定気圧まで減圧した後、その気圧を保持するよ
うに減圧手段を継続的に作動させてもよいが、冷凍食品
が加熱されるにしたがって、逆に冷凍食品表面から水分
が蒸発するおそれが生じる。
【0012】そこで、最初に加熱室又は容器を密閉した
後、減圧手段で所定気圧まで減圧すれば、水蒸気発生手
段から水蒸気が発生するに従って加熱室内又は容器内の
気圧が上昇して水の沸点が高くなるため、加熱された冷
凍食品表面からの水分の蒸発を抑制することが可能とな
る。
【0013】さらに、高周波加熱の途中で、加熱室又は
容器内の気圧を大気圧に戻すようにすれば、より効果的
に加熱された冷凍食品からの水分の蒸発を抑制すること
が可能となる。
【0014】加熱室又は容器内の気圧を大気圧に戻すタ
イミングとしては、前述のごとく水は氷よりも高周波を
吸収しやすいことから、冷凍食品全体がある程度加熱さ
れ、食品が解凍された時点が好ましい。
【0015】冷凍食品の加熱レベルを検知するには、赤
外線センサ、湿度センサ及び重量センサ等の加熱レベル
検出手段を用いればよい。すなわち、冷凍食品の温度、
水分蒸発状況、あるいは水分蒸発による食品重量の変化
を検知し、一定レベルまで加熱されたと判断した場合に
は加熱室又は容器内の気圧を大気圧に戻すようにすれば
よい。
【0016】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]図1及び2
は、第1の実施形態を示す図であり、図1は本発明にか
かる高周波加熱装置である加熱調理器の概略構成図を、
図2は加熱調理器の斜視図をそれぞれ示す。
【0017】この加熱調理器1は、冷凍食品10等を収
容して高周波加熱する加熱室2と、加熱室2内を減圧す
る減圧手段と、加熱室2に結合された高周波発生手段
と、加熱室2内で水蒸気を発生させる水蒸気発生手段と
を備えている。
【0018】加熱室2の前面側には開閉扉3が取付けら
れており、開閉扉3を閉じると加熱室2が密封される構
造となっている。加熱室2内には、水蒸気発生手段とし
て、貯湯部11が設けられている。本実施例において
は、貯湯部11として、天面が開放された貯湯用容器が
用いられており、加熱室2から貯湯用容器を出し入れ自
在としているが、貯湯部11を加熱室2に一体的に形成
することもできる。
【0019】高周波発生手段は、マグネトロン13と、
マグネトロン13で発生した高周波を加熱室2に伝える
導波管12と、マグネトロン13への給電や作動を制御
するドライバ14とから構成されている。加熱室2には
排気口16が形成されており、加熱室内の空気は排気口
16から減圧手段である真空ポンプ15により外部に排
出されるようになっている。
【0020】また、加熱調理器1には、制御マイコン等
から構成される制御部18が内蔵されており、ドライバ
14、17を介してマグネトロン13や真空ポンプ15
等への給電及び作動を制御している。
【0021】上記構成の加熱調理器1において、冷凍食
品10を加熱調理する場合について説明する。まず、冷
凍食品10を加熱室2に収容するとともに、湯を入れた
貯湯用容器を加熱室2に収容して開閉扉3を閉じる。加
熱調理器1の前面に設けられた操作部4の加熱開始スイ
ッチを押すと制御部18に信号が入力され、真空ポンプ
15が作動し、加熱室2内の空気を排気して室内を減圧
する。
【0022】加熱室2内が、貯湯部の湯が沸騰する気圧
よりも低い所定の気圧まで減圧されると、真空ポンプ1
5は停止し、排気口16と真空ポンプ15との間に設け
られた図示しないバルブにより加熱室2が密閉される。
このとき、貯湯部11の湯は沸騰し、多量の水蒸気が発
生し、室内は水蒸気が過飽和の状態となる。
【0023】次いで、マグネトロン13への給電が開始
され、冷凍食品10は高周波加熱される。加熱終了時に
は、バルブが開放され、外部から空気が取り入れられて
加熱室2内は大気圧に戻される。なお、マイクロトロン
13への給電は、所定の気圧に減圧されるより以前に開
始してもよいのは勿論である。
【0024】[第2の実施形態]図3および図4は第2
の実施形態を示す図であり、図3は加熱調理器の斜視図
を、図4は冷凍食品10を収容して減圧する減圧用容器
の概略図を夫々示す。本実施形態においては、加熱室2
内で直接冷凍食品10を加熱するのではなく、減圧可能
な容器6内に冷凍食品10を収容し、加熱調理器1の外
部で容器6を減圧して密封した後、容器6を加熱室2に
収容して高周波加熱するようにした点に特徴がある。
【0025】すなわち、第1の実施形態においては、加
熱室2に排気口16を設け、この排気口16を通じて真
空ポンプ15に空気を吸入するようにしていたのを、本
実施形態においては、真空ポンプ15の空気吸入口5を
加熱調理器1の前面に設け、空気吸入口5に減圧用容器
6を接続して容器内の空気を排気するような構成とされ
ている。なお、高周波発生手段、減圧手段及び制御部1
8等、その他の構成は第1の実施形態と同様となってい
る。
【0026】減圧用容器6は、非金属製の耐圧容器であ
り、蓋体6aと、本体6bとから構成されている。蓋体
6aの頂部には開閉コック8を介して耐圧ホース7が接
続されている。耐圧ホース7は、他端部に気圧弁が入っ
た接続具7aを備えており、この接続具7aを加熱調理
器1の空気吸入口5に接続することで、容器6と、真空
ポンプ15とを連通可能にしている。
【0027】容器本体6aの底部は、湯を貯める貯湯部
11として利用されており、これにより減圧時に水蒸気
を発生させる構造とされている。なお、本体内部には、
食品支持体9が設置されており、これにより貯湯部11
の湯面よりも上方に冷凍食品を載置可能としている。
【0028】上記構成の加熱調理器1において、冷凍食
品10を加熱調理する場合について説明する。まず、容
器本体6b内に湯を注ぎいれるとともに、冷凍食品10
を収容して、蓋体6aを被せ、耐圧ホース7の接続具7
aを空気吸入口5に接続して減圧を開始する。減圧用容
器6内が所定の圧力になれば、制御部18によって真空
ポンプの作動が停止する。その状態で、コック8を閉
じ、容器内を密封する。
【0029】減圧用容器6内のお湯は急激に沸騰し、水
蒸気が大量に発生し、減圧用容器6内は過飽和状態にな
る。水蒸気は冷凍食品の表面の氷を溶かし、冷凍食品の
表面に水滴となって付着する。減圧用容器6は、そのま
ま加熱室2に収容し、操作部4から適当な加熱時間とパ
ワーを入力して加熱をする。加熱終了後は減圧用容器6
のコック8を開いて減圧用容器6内の気圧を大気圧に戻
し、減圧用容器6内から冷凍食品を取り出す。
【0030】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく、本発明の範囲内で適宜、修正、変更を加える
ことができるのは勿論である。例えば、上記実施形態に
おいて、冷凍食品10の温度を検知する温度センサ等の
加熱レベル検知手段を設け、冷凍食品10が一定レベル
まで加熱されたときに、加熱途中で自動的に大気圧に戻
すようにしてもよい。
【0031】
【実施例】上記第2の実施形態において説明した構成の
加熱調理器を用い、冷凍肉まんの加熱試験を減圧条件を
変えて行った。以下に、その結果を記す。
【0032】[実施例1]滅圧用容器6に約80℃のお
湯を150g入れ、冷凍肉まん(約80g)を1個を収
容し、容器内の気圧がゲージ圧約−700mmHgに達
した時点でコック8を閉じ、高周波加熱を行った。
【0033】図5は、冷凍肉まんの皮と具の各々の平均
温度と、加熱前後の重量変化と、加熱後の減圧用容器6
内の水温とを示すグラフである。加熱前後の重量変化
は、(加熱前後の重量変化)=(冷凍肉まんへの付着水
量)−(冷凍肉まんからの蒸発水量)として考えてい
る。
【0034】図5より、加熱前にゲージ圧約−700m
mHgまで減圧すると、お湯から大量に水蒸気が発生
し、水蒸気は冷凍肉まん表面の氷を溶かし、冷凍肉まん
に水が付着する。そのため、冷凍肉まんの重量は約2.
8g増加する。またお湯は蒸発熱を奪われて温度が下が
る。図7のように、お湯が多く減圧度が大きいほど付着
水量は多い。
【0035】加熱を開始すると、減圧用容器6内の圧力
は減圧用容器内の水の温度と共に上昇する。冷凍肉まん
の重量は増加していくが、ある時点でピークを持ち、後
は減少していく。これは、加熱とともに冷凍肉まんの具
と皮の温度は上昇し、減圧用容器内の沸点にある程度近
づくと、冷凍肉まん内の水分蒸発量が増加するためであ
る。
【0036】ここで、減圧加熱した場合の効果を確認す
るために、減圧用容器6内を減圧せずに大気圧の状態の
まま加熱する比較試験を行った。その結果を図6のグラ
フに示す。図5と図6とを比較すると、減圧中では、 (1)冷凍肉まんの温度が低い時点で重量変化のピーク
がある (2)重量変化の増加量が大きい (3)冷凍肉まんの温度上昇が早い といった特徴がある。
【0037】[実施例2]実施例1で説明したように、
減圧中で加熱すると減圧用容器内の気圧が大気圧より低
いために、冷凍肉まんが低い温度で蒸発をおこしてしま
う。そこで、本実施例では、途中で加熱を一時停止し
て、コック8を開いて減圧用容器6内の気圧を大気圧に
戻し、その後、加熱を再開して加熱終了時に減圧用容器
6を取り出して、減圧用容器6内の冷凍肉まんを取り出
した場合について冷凍肉まんの重量変化を調べた。な
お、加熱前までの操作は実施例1と同様とした。
【0038】その結果、加熱中に減圧用容器内の気圧を
大気圧に戻すことにより、冷凍肉まんが高い温度で蒸発
をおこすようになり、冷凍肉まんの重量減少を抑えるこ
とができることが判明した。ただ、減圧中では食品の温
度上昇は早い。そのため、冷凍肉まんが0°C以下の時
は、減圧中で加熱した方がよい。また、冷凍肉まんの温
度が15°C以上になると、冷凍肉まんからの恭発が増
加するので、減圧を停止する必要がある。
【0039】従って、大気圧に戻すタイミングとして
は、冷凍肉まんの具の温度が5℃以上で、15℃以下程
度が適当である。本実施例では、図5から判断して加熱
時間4分中、2分の時に大気圧に戻すことにした。試験
は、加熱の途中で大気圧に戻す場合(条件1)、最後ま
で大気圧に戻さずに加熱する場合(条件2)、及び、一
度減圧した後、大気圧に戻してから加熱する場合(条件
3)の3条件で行った。
【0040】その結果を図8のグラフに示す。加熱途中
で大気圧に戻したもの(条件1)が乾燥もなく、仕上が
り温度も充分で皮と具の温度差もなく、一番良い仕上が
りになっている。最後まで大気圧に戻さずに加熱したも
の(条件2)は、二番目に良い仕上がりになっており、
皮の温度が若干高めで、一部にやや乾燥した部分が見ら
れたものの、食するには充分な仕上がり状態であった。
【0041】一方の大気圧中で加熱したもの(条件3)
は、重量増加が他の2条件のものに比べてかなり小さ
く、表面が乾燥してふっくら感が乏しいのに加えて、皮
の温度と具の温度との温度差が大きく、食するには不十
分な仕上がり状態であった。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る高周波加熱装置は、水蒸気発生手段と、減圧可能
な加熱室と、加熱室内を減圧する減圧手段とを備え、減
圧した加熱室内で水蒸気を発生させ、室内の水蒸気が過
飽和となった状態で冷凍食品を高周波加熱するようにし
たため、冷凍食品の表面に多量の水滴が付着し、冷凍食
品の乾燥を防ぎ、加熱時間を短縮することが可能とな
る。
【0043】また、減圧可能な加熱室の代わりに、減圧
可能な容器を用いれば、加熱室は従来の高周波加熱装置
と同じ構造のものを使用することができ、経済的である
という利点を有する。
【0044】また、高周波加熱の途中で、加熱室又は容
器内の気圧を大気圧に戻すようにすれば、低温での冷凍
食品からの水分の蒸発を効果的に抑制することができ、
良好な仕上がり状態の加熱食品を得ることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す加熱調理器の概
略構成図
【図2】上記加熱調理器の斜視図
【図3】本発明の第2の実施形態を示す加熱調理器の斜
視図
【図4】上記加熱調理器で使用される減圧用容器の概略
【図5】実施例1における各温度変化を示すグラフ
【図6】減圧用容器内を大気圧のまま加熱した場合の各
温度変化を示すグラフ
【図7】貯湯部の湯の重量及び減圧度による水付着量の
変化を示すグラフ
【図8】実施例2の結果を示す図
【符号の説明】
1 高周波加熱装置 2 加熱室 5 空気吸入口 6 減圧用容器 10 冷凍食品 11 貯湯部 12 導波管 13 マグネトロン 14、17 ドライバ 15 真空ポンプ 16 排気口 18 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 6/64 H05B 6/64 J 4B055 6/68 320 6/68 320M // A23L 1/01 A23L 1/01 C Fターム(参考) 3K086 AA01 AA10 CA20 CB01 CB20 CD04 CD07 CD21 CD27 3K090 AA01 AA20 AB03 BA01 BB01 BB12 BB14 FA05 3L086 AA07 BB20 BF04 CB20 CC02 CC06 CC16 DA29 4B035 LC02 LE16 LP55 LP59 LT01 4B036 LE04 LF11 LP01 LP21 LT02 4B055 AA10 BA63 BA68 DB15 GB09 GB21 GB50 GC17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍食品を収容して高周波加熱する減圧
    可能な加熱室と、該加熱室内を減圧する減圧手段と、前
    記加熱室に結合された高周波発生手段と、前記加熱室内
    で水蒸気を発生させる水蒸気発生手段とを備え、減圧し
    た加熱室内で水蒸気を発生させ、室内の水蒸気が過飽和
    となった状態で冷凍食品を高周波加熱することを特徴と
    する高周波加熱装置。
  2. 【請求項2】 冷凍食品を収容して高周波加熱する減圧
    可能な容器と、該容器を収容する加熱室と、該加熱室に
    結合された高周波発生手段と、前記容器内を減圧する減
    圧手段と、前記容器内で水蒸気を発生させる水蒸気発生
    手段とを備え、減圧した容器内で水蒸気を発生させ、容
    器内の水蒸気が過飽和となった状態で冷凍食品を高周波
    加熱することを特徴とする高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記水蒸気発生手段は、加熱室または容
    器内に設けた貯湯部であり、前記減圧手段は前記貯湯部
    の湯が沸騰する気圧よりも低い気圧まで前記加熱室又は
    容器内を減圧して水蒸気を過飽和状態とすることを特徴
    とする請求項1又は2記載の高周波加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記高周波加熱の途中で、前記加熱室又
    は容器内の気圧を大気圧に戻すことを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の減圧高周波加熱装置。
  5. 【請求項5】 冷凍食品の加熱レベルを検出する加熱レ
    ベル検出手段を備え、冷凍食品が一定レベルまで加熱さ
    れたときに、加熱室又は容器内の気圧を大気圧に戻すこ
    とを特徴とする請求項4記載の高周波加熱装置。
JP2001277795A 2001-09-13 2001-09-13 高周波加熱装置 Pending JP2003083544A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007225204A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Hitachi Appliances Inc 加熱調理器
JP2015223320A (ja) * 2014-05-28 2015-12-14 エスペック株式会社 真空調理器
JP2017166763A (ja) * 2016-03-17 2017-09-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 加熱調理器
JP2019037815A (ja) * 2018-11-05 2019-03-14 エスペック株式会社 真空調理器

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