JP2003083157A - シリンダライナプロテクションリング取付構造 - Google Patents

シリンダライナプロテクションリング取付構造

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JP2003083157A
JP2003083157A JP2001274956A JP2001274956A JP2003083157A JP 2003083157 A JP2003083157 A JP 2003083157A JP 2001274956 A JP2001274956 A JP 2001274956A JP 2001274956 A JP2001274956 A JP 2001274956A JP 2003083157 A JP2003083157 A JP 2003083157A
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JP
Japan
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protection ring
cylinder liner
wall
cylinder
diameter
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Application number
JP2001274956A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Inoue
良浩 井上
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダライナの直径方向の大型化を回避す
ることができるプロテクションリングの取付構造を提供
することである。 【解決手段】 シリンダピッチを短縮可能にプロテクシ
ョンリングを薄肉状に形成し、かつ落下を防止可能にプ
ロテクションリングをシリンダライナの内壁に圧着させ
た。プロテクションリングにスリットを設け、前記プロ
テクションリングの弾性力によりプロテクションリング
をシリンダライナの内壁に圧着させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のシリン
ダライナの上部内壁にプロテクションリングを取付ける
取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の内燃機関200の燃焼室
95付近の縦断正面図である。内燃機関200では、シ
リンダブロック92内にシリンダライナ91が内挿され
ており、シリンダライナ91の内壁に沿ってピストン9
3が往復移動可能に設けられている。
【0003】シリンダライナ91の上部内壁には環状の
段97が設けられている。この段97には潤滑油消費量
低減用の厚さtの環状のプロテクションリング96が
装着されている。内燃機関200の運転時には圧縮及び
排気行程でピストン93が図5に示すようにプロテクシ
ョンリング96の内周壁を擦りながら上昇するが、プロ
テクションリング96はシリンダヘッド94に当接して
いるため段97から外れないようになっている。
【0004】ところで、このプロテクションリング96
を備えたシリンダライナ91は、強度上の問題で最小肉
厚がt以上確保されていなければならない。プロテク
ションリング96を装着可能に段97を設けると、最小
肉厚tを確保するためにシリンダライナ91の直径を
大きくしなければならなくなり、内燃機関200の大型
化を招いてしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明では、シ
リンダライナの直径方向の大型化を回避することができ
るプロテクションリングの取付構造を提供することを課
題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1の発明では、シリンダピッチを短縮可能にプロ
テクションリングを薄肉状に形成し、かつ落下を防止可
能にプロテクションリングをシリンダライナの内壁に圧
着させた。また、請求項2の発明では、プロテクション
リングにスリットを設け、前記プロテクションリングの
弾性力によりプロテクションリングをシリンダライナの
内壁に圧着させるようにした。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、請求項1及び請求項2の
発明を実施することができる内燃機関100の縦断正面
略図である。内燃機関100は、複数気筒(図1ではそ
のうちの2気筒のみを表示)を備えており、シリンダブ
ロック2にはシリンダライナ1が装着されている。
【0008】シリンダライナ1の内壁10に沿ってピス
トン3が往復移動可能に設けられており、シリンダブロ
ック2の上部にはシリンダヘッド4が設けてある。シリ
ンダヘッド4の下面,シリンダライナ1の内壁10及び
ピストン3の頂面で燃焼室5が形成されている。
【0009】内壁10の上部には段7が設けてあり、内
壁10の上端から段7までの間の内径は、段7より下方
の内径よりも大径となっている。この段7に当接し、か
つ大径の内壁10に圧着固定されるプロテクションリン
グ6がシリンダライナ1の上部に設けてある。
【0010】図2は、プロテクションリング6の正面図
である。プロテクションリング6は、弾性素材で形成さ
れており、また、傾斜スリット11を備えた環状に形成
されている。自然状態では傾斜スリット11は隙間L
だけ開いており、このときのプロテクションリング6の
直径Dはシリンダライナ1の大径部分の直径よりも大き
い。また、隙間Lがゼロになるようにすると直径Dは
小さくなり、このときの直径Dはシリンダライナ1の大
径部分の直径よりも小さい。
【0011】したがって、プロテクションリング6をシ
リンダライナ1に装着する際には直径Dを狭め、プロテ
クションリング6が段7と当接すると弾性力でプロテク
ションリング6を拡径させて大径の内壁10に圧着させ
る。シリンダライナ1に装着されたプロテクションリン
グ6の内径は、シリンダライナ1の小径の内壁10(段
7より下方の内壁)よりも小径で、かつピストン3より
も大径となっている。
【0012】図1の右側の気筒ではピストン3aはプロ
テクションリング6aの内周壁を擦りながら上死点位置
に達している。その際、プロテクションリング6aは、
ピストン3a外周壁にこびり付いたカーボン(すす)を
掻き落としており、ピストン3aの外周壁を清浄化して
いる。
【0013】ピストン3が上昇する際にはプロテクショ
ンリング6の上端面はシリンダヘッド4に当接して動き
が制限されている。逆にピストン3が下降する際には、
プロテクションリング6自身の弾性力でシリンダライナ
1の大径部分の内壁10に圧着し、かつプロテクション
リング6の下端面が段7に当接しているために、プロテ
クションリング3の落下が阻止されている。
【0014】また、プロテクションリング6の作用に
て、ピストン3の外周壁の清浄が保たれることにより、
内壁10とピストン3の間に供給される潤滑油が燃焼室
5内に流入して消費されることを抑制する役割を果たし
ている。
【0015】図3は、図2とは別のプロテクションリン
グ14の正面図である。プロテクションリング14には
図2のプロテクションリング6の傾斜スリット11の代
わりにステップ状スリット12が設けてある。
【0016】プロテクションリング14の直径はプロテ
クションリング6の直径と同じであり、ステップ状スリ
ット12の隙間Lを狭めることによりシリンダライナ
1に装着することができるようになっている。
【0017】図4は、図2及び図3とはさらに異なるプ
ロテクションリング15の斜視図である。プロテクショ
ンリング15には図2の傾斜スリット11及び図3のス
テップ状スリット12の代わりにストレートスリット1
3が設けてある。
【0018】プロテクションリング15の直径もプロテ
クションリング11,12と同様に設定されており、ス
トレートスリット13を縮径(隙間Lを小さくする)
させることによりシリンダライナ1に装着し、ストレー
トスリット13自身の弾性力によりストレートスリット
13を大径の内壁10に圧着させている。
【0019】このプロテクションリング15の長さは、
プロテクションリング11,12の長さの半分であり、
図4に示すように2つ重ねて使用する。その際、ストレ
ートスリット13同士が重ならないように、例えばスト
レートスリット13が互いに反対側にくるように配置し
てシリンダライナ1に装着させるようにする。
【0020】図2〜図4に示すプロテクションリング
6,14及び15は、弾性力でシリンダライナ1の内壁
10に圧着固定させるようにしたので、図5に示す従来
のプロテクションリング96の肉厚t(5mm程度)
とは異なり、プロテクションリング6,14及び15の
肉厚tは2mm程度に抑えることができる。
【0021】それに伴って段7の幅も狭めることができ
るので、シリンダライナ1の最小肉厚tをシリンダ中
心8,9の間隔であるシリンダピッチを大きくすること
なく(シリンダライナ1の直径を大きくすることなく)
確保することができる。
【0022】図2〜図4のプロテクションリング6,1
4及び15では、各々スリットを設け、弾性力でシリン
ダライナ1の内壁10に圧着固定させるようにしたが、
スリットを設けず、プロテクションリングをシリンダラ
イナに冷やしばめで圧入させるようにしてもよい。プロ
テクションリングの材質は、例えばSS400、S45
C、SPCC等の加工し易い材質を採用するのが好まし
い。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明では、プロテクションリ
ング6(14,15)を薄肉状に形成し、かつ落下を防
止可能にプロテクションリング6をシリンダライナ1の
内壁10に圧着させるようにしたので、シリンダライナ
1の強度を保証する最小肉厚t を確保しながらシリン
ダピッチを短縮することができ、内燃機関100の小型
化を図ることができる。
【0024】請求項2の発明では、プロテクションリン
グ6(14,15)にスリット(傾斜スリット11,ス
テップ状スリット12及びストレートスリット13)を
設け、プロテクションリング6(14,15)自身の弾
性力によりシリンダライナ1の内壁10に圧着させるよ
うにしたので、シリンダライナ1に設ける段7の幅を従
来よりも小さく設定することができ、最小肉厚tを確
保することができるので、シリンダピッチを短縮するこ
とができ、内燃機関100を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明を実施することができる内燃
機関の縦断正面略図である。
【図2】 プロテクションリングの正面図である。
【図3】 図2とは別のプロテクションリングの正面図
である。
【図4】 図2及び図3とはさらに異なるプロテクショ
ンリングの斜視図である。
【図5】 従来の内燃機関の燃焼室付近の縦断正面図で
ある。
【符号の説明】
1 シリンダライナ 2 シリンダブロック 3 ピストン 4 シリンダヘッド 5 燃焼室 6 プロテクションリング 7 段 8,9 シリンダ中心 10 内壁 11 傾斜スリット 12 ステップ状スリット 13 ストレートスリット 14、15 プロテクションリング
フロントページの続き Fターム(参考) 3G024 AA22 AA26 AA28 AA31 AA36 AA38 AA51 BA10 CA05 CA23 DA18 FA01 FA04 FA06 FA07 GA01 GA03 GA05 GA08 GA10 GA31 HA05 3J044 AA06 BA03 BC13 CC02 CC07 CC17 DA09 EA05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダピッチを短縮可能にプロテクシ
    ョンリングを薄肉状に形成し、かつ落下を防止可能にプ
    ロテクションリングをシリンダライナの内壁に圧着させ
    たことを特徴とするシリンダライナプロテクションリン
    グ取付構造。
  2. 【請求項2】 プロテクションリングにスリットを設
    け、前記プロテクションリングの弾性力によりプロテク
    ションリングをシリンダライナの内壁に圧着させるよう
    にした請求項1に記載のシリンダライナプロテクション
    リング取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008501081A (ja) * 2004-03-15 2008-01-17 フェデラル−モーグル コーポレイション ディーゼルエンジン用高強度鋼シリンダライナー

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008501081A (ja) * 2004-03-15 2008-01-17 フェデラル−モーグル コーポレイション ディーゼルエンジン用高強度鋼シリンダライナー
JP4898659B2 (ja) * 2004-03-15 2012-03-21 フェデラル−モーグル コーポレイション ディーゼルエンジン用高強度鋼シリンダライナー

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