JP2003083143A - エンジンの制御装置 - Google Patents
エンジンの制御装置Info
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Abstract
車両において、アイドルストップ時間を制限することな
く、エンジンのアイドル運転に必要な空気量を学習させ
る。 【解決手段】アイドルストップ状態から電動モータによ
ってエンジンを起動させるときに、エンジンの空転状態
での電動モータの消費電力を求める。そして、前記消費
電力からエンジンのフリクションに相当するモータトル
クを求め、更に、モータトルクからエンジンのアイドル
運転に必要な空気量を推定する。次いで、予め記憶され
た空気量と前記消費電力から求めた空気量との偏差を、
アイドル運転時の目標空気量の補正量として学習し、学
習終了後にエンジンに着火させる。
Description
置に関し、詳しくは、エンジンのフリクション(アイド
ル運転に必要な吸入空気量)を求める装置に関する。
ンジンのアイドル回転速度が目標回転速度に近づくよう
に吸入空気量をフィードバック制御し、係るフィードバ
ック制御における補正量を、エンジンのフリクションに
対応する学習値として記憶して、以後のアイドル回転速
度制御に用いる構成とすると共に、前記学習期間中にお
いてはエンジンの自動停止を禁止する構成とした制御装
置が知られている(特開平11−107834号公報参
照)。
にアイドル空気量の学習期間においてエンジンの自動停
止を禁止すれば、アイドル運転時における必要空気量の
学習機会を確保することが可能となるが、学習期間にお
いてエンジンの自動停止を禁止することで、エンジンの
停止時間が制限されることになり、燃料消費量の悪化を
招くという問題があった。
あり、エンジンの停止時間を制限することなく、フリク
ション(アイドル運転時の必要空気量)の学習を行わせ
ることができるエンジンの制御装置を提供することを目
的とする。
の発明に係るエンジンの制御装置は、エンジンを起動さ
せる電動モータでエンジンを空転させ、該空転状態での
電動モータの消費電力に基づいて、エンジンのフリクシ
ョンを演算する構成とした。上記構成によると、エンジ
ンの始動に用いられる電動モータでエンジンを回転駆動
してエンジンを空転させ、このときの電動モータの負荷
(トルク)を示す消費電力から、エンジンのフリクショ
ンを推定演算させる。
ンジンを起動させるときのエンジン着火前の状態におけ
る電動モータの消費電力に基づき、エンジンのフリクシ
ョンを演算する構成とした。上記構成によると、エンジ
ンを起動させるべく電動モータで回転駆動させる場合で
あっても、エンジンの着火前は空転状態であるから、こ
の着火前の空転状態での電動モータの消費電力(トル
ク)からエンジンのフリクションを推定演算させる。
ンの演算が終了した時点、及び、演算条件が成立しない
ときに、前記エンジンの着火を許可する構成とした。上
記構成によると、エンジンを起動させるべく電動モータ
によるエンジンの回転駆動を開始させた後、フリクショ
ンの演算が終了するか、フリクションの演算条件が不成
立になると、エンジンを空転状態から自立運転状態に移
行させるべく、エンジンの着火(燃料噴射・点火)を許
可する。
を停止させるときに、電動モータでエンジンの回転を維
持させ、該回転維持状態での電動モータの消費電力に基
づいてエンジンフリクションの演算を行う構成とした。
上記構成によると、エンジンの運転を停止させるべく燃
料噴射・点火を停止させてエンジン回転が低下するとき
に、電動モータによる回転駆動でエンジンの回転を維持
させ、このエンジン空転状態での電動モータの消費電力
に基づいてエンジンのフリクションを推定演算する。
又は停止を、アイドルストップ制御によるエンジンの起
動又は停止とする構成とした。上記構成によると、アイ
ドルストップ制御によってエンジンが自動停止されると
きに、電動モータでエンジン回転を維持させるようにし
てエンジンを空転状態とし、このときの電動モータの消
費電力に基づいてエンジンのフリクションを推定演算す
るか、又は、上記の自動停止状態からエンジンを起動さ
せるときの着火前の空転状態での電動モータの消費電力
に基づいてエンジンのフリクションを推定演算する。
定の回転速度に制御し、該一定回転制御中の消費電力に
基づいて、エンジンのフリクションを演算する構成とし
た。上記構成によると、電動モータを一定の回転速度に
制御して、当該回転速度でエンジンを回転駆動するとき
に要したモータ消費電力に基づき、エンジンのフリクシ
ョンを推定演算する。
御中の所定時間における消費電力の平均値に基づいて、
エンジンのフリクションを演算する構成とした。上記構
成によると、電動モータを一定の回転速度に制御してい
る状態で逐次検出される消費電力の所定時間内における
平均値を求め、この平均消費電力に基づきエンジンのフ
リクションを推定演算する。
る外部負荷の入力がない状態での電動モータの消費電力
に基づき、エンジンのフリクションを演算させる構成と
した。上記構成によると、エアコン用コンプレッサなど
の外部負荷がエンジンに入力されている状態では、電動
モータの消費電力が、エンジンのフリクション分と共に
外部負荷駆動分を含むことになるので、外部負荷の入力
がない状態での電動モータの消費電力からエンジンのフ
リクションを推定演算させる。
費電力に基づきエンジンのフリクションを演算させると
きに、エンジンに対する外部負荷の入力を禁止する構成
とした。上記構成によると、電動モータの消費電力に基
づきエンジンのフリクションを演算させるときに、外部
負荷の入力を禁止することで、外部負荷の入力がない状
態を強制的に作り出して、エンジンのフリクションの演
算に用いる電動モータの消費電力を求める。
リクションを、エンジンのアイドル運転に必要な吸入空
気量に変換する構成とした。上記構成によると、エンジ
ンの空転状態でのモータ消費電力からエンジンのフリク
ションを推定し、更に、エンジンのフリクションをエン
ジンのアイドル運転に必要な吸入空気量(必要発生トル
ク)に変換する。
リクションから求めたアイドル運転に必要な吸入空気量
に基づいて、アイドル運転時の制御目標空気量を学習す
る構成とした。上記構成によると、エンジンのフリクシ
ョンから求めたアイドル運転に必要な吸入空気量から、
アイドル運転時における空気量制御における制御目標値
を学習することで、アイドル時の空気量がエンジンのフ
リクションに応じて制御されるようにする。
イドル運転に必要な吸入空気量の基準値を予め記憶し、
電動モータの消費電力に基づき求めたアイドル運転に必
要な吸入空気量と前記基準値との偏差に基づいて、アイ
ドル運転時における制御目標空気量の補正値を学習する
構成とした。上記構成によると、予め基準のエンジンフ
リクションに対応する基準空気量が記憶されており、該
基準値と電動モータの消費電力から推定した実際の必要
吸気量との偏差(基準値の過不足分)に基づいて、アイ
ドル運転時に制御される空気量を補正する。
部に基づいて制御目標空気量の補正値を増減変化させる
構成とした。上記構成によると、偏差分をそのまま補正
値として設定し、消費電力から推定した実際の必要吸気
量が直ちに得られるようにするのではなく、偏差の一部
(偏差の所定割合又は固定値)だけ補正値を修正させ、
徐々に実際のエンジンフリクションに対応する空気量に
まで変化させる。
タがエンジンの起動に用いられると共に、エンジンが搭
載される車両の駆動源としても用いられる構成とした。
上記構成によると、電動モータはエンジンの起動に用い
られると共に、車両の駆動源としても用いられ、エンジ
ンが搭載される車両は、エンジンと電動モータとを組み
合わせた動力源を持つ、所謂ハイブリッド自動車であ
る。
の起動を行う電動モータでエンジンを空転させてエンジ
ンのフリクションを推定するから、フリクションの推定
のためにエンジンを運転させる必要がなく、燃料消費量
の悪化を回避できるという効果がある。
起動させるべく電動モータで回転駆動するときのモータ
消費電力からフリクションを推定させるから、フリクシ
ョンの推定のみのために空転状態を設定する必要がな
く、電力消費を抑制できるという効果がある。請求項3
記載の発明によると、エンジンの起動が不当に先送りさ
れることを回避しつつ、エンジン起動時におけるモータ
消費電力からエンジンのフリクションの推定を行わせる
ことができるという効果がある。
停止時に、エンジン回転の完全停止を遅らせて空転状態
を設定するから、フリクションの推定のみのために停止
状態からエンジンを回転駆動する必要がなく、電力消費
を抑制できるという効果がある。請求項5記載の発明に
よると、アイドルストップ制御によって自動的なエンジ
ン停止・エンジン起動が行われるときに、エンジンを空
転状態としてフリクションの推定を行わせるので、アイ
ドルストップ時間が制限されることがなく、燃料消費量
の悪化を回避できるという効果がある。
を一定の回転速度に制御することで、電動モータの消費
電力から精度良くエンジンのフリクションを推定させる
ことができるという効果がある。請求項7記載の発明に
よると、電動モータを一定の回転速度に制御していると
きの平均消費電力からエンジンのフリクションを推定す
るので、モータ消費電力の変動があっても、エンジンの
フリクションを精度良く推定させることができるという
効果がある。
影響されてエンジンフリクションの推定精度が低下する
ことを回避することができるという効果がある。請求項
9記載の発明によると、外部負荷の影響がない条件下で
確実にフリクションを推定させることができるという効
果がある。請求項10記載の発明によると、エンジンの
フリクションに対応してアイドル運転に必要とされるエ
ンジンの吸入空気量が求められるから、エンジンフリク
ションの推定が起動時に行われる構成であれば、エンジ
ン起動時に最適な空気量に制御させることができるとい
う効果がある。
ョンからアイドル運転時の制御目標空気量が学習される
ので、フリクションを求めた後のアイドル運転時に学習
結果を反映させて、アイドル運転時の空気量を最適に制
御することができるという効果がある。請求項12記載
の発明によると、基準のエンジンフリクションと実際の
エンジンフリクションとの違いに応じてアイドル時の制
御目標空気量を適正に補正することができるという効果
がある。
空気量の補正値が、実際のエンジンフリクションに対応
する値に徐々に近づくことになり、運転状態によるエン
ジンフリクション推定値の変動によって、補正値が無用
に変動することを回避でき、学習補正を安定的に行わせ
ることができるという効果がある。請求項14記載の発
明によると、エンジンと電動モータとを組み合わせた動
力源を持つハイブリッド自動車において、燃料消費量の
悪化を回避しつつ、エンジンのフリクションを推定させ
ることができ、以って、アイドル時の空気量を最適に制
御することが可能になるという効果がある。
基づいて説明する。図1は、実施形態におけるハイブリ
ッド車両の走行駆動源を示す図であり、走行駆動源とし
てエンジン1と電動モータ2とを備え、走行条件に応じ
てエンジン1と電動モータ2とのいずれか一方又は両方
で走行するよう構成される。
直結されており、エンジン1と電動モータ2とのいずれ
か一方又は両方で発生した駆動力は、トルクコンバータ
3及び無段変速機(CVT)4を介して図示省略した駆
動輪に伝達される。前記電動モータ2は、車両の駆動力
を発生すると共に、エンジン1の起動を行うものであ
り、更に、制動時には発電機として機能してエネルギー
回生を行うようになっている。
あり、バッテリ6の直流電力を三相交流電力に変換して
電動モータ2へ供給し、電動モータ2から駆動力を発生
させると共に、電動モータ2の回生交流電力を直流電力
に変換してバッテリ6に供給し、バッテリ6を充電す
る。コントロールユニット7は、マイクロコンピュータ
を含んで構成され、前記インバータ5を制御して、電動
モータ2の回転速度及びトルクを制御すると共に、エン
ジン1の吸気通路8に介装される電制式スロットルバル
ブ9を制御することで、エンジン1の吸入空気量を制御
し、更に、図示省略した燃料噴射弁・パワートランジス
タを制御することで、エンジン1への燃料噴射・点火プ
ラグによる点火を制御する。
検出する車速センサ11,アクセル開度を検出するアク
セルセンサ12,エンジン1の冷却水温度を検出する水
温センサ13,エンジン1のクランク角を検出するクラ
ンク角センサ14,電動モータ2の回転速度を検出する
モータ回転センサ15,電動モータ2の三相交流電流を
検出するモータ電流センサ16,図示省略したブレーキ
ペダルの踏み込み量が所定以上になるとONになるブレ
ーキスイッチ17等からの信号が入力される。
エアコンスイッチ18,ヘッドライト等の電気負荷スイ
ッチ19,変速機のニュートラル状態でONになるニュ
ートラルスイッチ20等の各種スイッチからの信号が入
力される。図2は、電動モータ2の制御系を示すもので
あり、コントロールユニット7は、マイクロコンピュー
タのソフトウェアにより電動モータ2のフィードバック
制御系を構成し、電動モータ2の回転速度とトルク分電
流を制御する。
速度をフィードバック制御するメインループと、トルク
分電流をフィードバック制御するマイナーループとから
構成される。前記メインループでは、モータ回転センサ
15で検出した電動モータ2の回転速度を回転速度指令
値と比較し、回転数制御部で回転速度偏差を0にするた
めのトルク分電流指令値を生成する。
サ16により検出した電動モータ2のトルク分電流が前
記トルク分電流指令値に一致するように、電流制御部に
よりインバータ5を制御する。エンジン起動時には、上
述したモータ制御系にエンジン起動用の回転速度指令値
が与えられ、実際の回転速度検出値を前記回転速度指令
値に一致させるためのトルク分電流指令値が生成され、
更に、トルク分電流検出値がトルク分電流指令値に一致
するように制御され、交流電力が電動モータ2に供給さ
れる。
ン1は、電動モータ2に駆動されて回転し、吸入空気量
制御,燃料噴射制御および点火制御が行われることで、
エンジン1が起動する。次に、上記システム構成におけ
るアイドルストップ制御を、図3のフローチャートに従
って説明する。
タ2とに停止指令を与えるための停止指令フラグに1が
セットされているか否かを判別し、1がセットされてい
るときはステップS7へ進み、0にリセットされている
ときはステップS2へ進む。停止指令フラグが0にリセ
ットされているときは、ステップS2でブレーキスイッ
チ17によりブレーキペダルが踏み込まれているかどう
かを判別する。
ステップS3ヘ進み、ブレーキペダルが踏み込まれてい
なければ処理を終了する。ステップS3では、車速セン
サ11によって車速が略0、つまり停車状態であるか否
かを判別する。停車状態であればステップS4へ進み、
車速が略0ではなく走行中であれば処理を終了する。
停車状態になってからの経過時間を計時するためのタイ
マをスタートさせる。ステップ5では、前記タイマの計
時値に基づいて、停車状態になってから3秒以上経過し
たか否かを判別し、3秒以上経過するまではステップS
3へ戻って上記処理を繰り返し、3秒以上経過したらス
テップS6へ進む。
で、かつ、停車してから3秒以上経過したときは、ステ
ップS6で停止指令フラグに1をセットして処理を終了
する。前記停止指令フラグは、エンジン1及び電動モー
タ2の制御プログラムによって参照され、停止指令フラ
グに1がセットされたことに呼応して、エンジン1及び
電動モータ2が停止され、アイドルストップ状態とな
る。
1がセットされていると判別されたときには、ステップ
S7へ進み、ブレーキスイッチ17によりブレーキペダ
ルが開放されているか否かを判別する。エンジン1及び
電動モータ2が停止されるアイドリングストップ状態に
あり、かつ、ブレーキペダルが開放されていないとき
は、前記停止指令フラグを1に保持したまま処理を終了
する。
されている状態、つまりアイドルストップ状態で、ブレ
ーキペダルが開放されたときは、ステップS8へ進み、
停止指令フラグを0にリセットする。前記停止指令フラ
グは、エンジン1及び電動モータ2の制御プログラムに
よって参照され、停止指令フラグが0にリセットされた
ことに呼応して、電動モータ2によるエンジン1の起動
が行われる。
状態からのエンジン起動時におけるエンジン着火前の空
転時での電動モータ2の消費電力から、エンジン1のフ
リクションを推定演算し、更に、該フリクションからエ
ンジン1のアイドル運転に必要な吸入空気量を学習し
て、該学習結果を用いてアイドル運転時の吸入空気量を
制御するよう構成される。
ンジン着火前の空転状態では、電動モータ2は、エンジ
ン1のフリクションに打ち勝って実回転速度が指令値に
一致するように電流制御されるから、エンジン1のフリ
クションが大きいほど電動モータ2の消費電力は大きく
なり、消費電力からエンジンのフリクションを推定でき
る。
フリクションに打ち勝つエンジントルクを発生させる必
要があるから、フリクションからアイドル運転に必要と
される吸入空気量が推定される。図4は、上記アイドル
空気量学習の基本構成を示す図であり、電流・トルク換
算部は、モータ回転センサ15及びモータ電流センサ1
6の検出結果に基づき、モータ電流をエンジン1のフリ
クションに相当するトルクに換算し(図5参照)、トル
ク・空気量換算部は、前記モータ電流から求められたト
ルクをエンジン1のアイドル運転に必要な吸入空気量に
換算する(図6参照)。
ものとする。そして、空気量学習条件判定部の判定結果
を受けて、空気量学習部が、前記換算によって得られた
吸入空気量に基づいてアイドル運転時の制御目標空気量
の補正値を学習し、エンジン着火条件判定部では、空気
量学習条件判定部の判定結果を受けて、エンジンの着火
(燃料噴射・点火)を行わせる。
気量学習の詳細を示し、アイドルストップ状態からエン
ジン1の起動条件が成立すると実行される。ステップS
11では、電動モータ2が一定の回転速度で運転されて
いるか否かを判別する。電動モータ2が一定回転運転中
であれば、ステップS12へ進み、一定回転運転状態が
所定時間以上継続したか否かを判別する。
プS13へ進み、前記所定時間内における電動モータ2
の平均の消費電力を演算する。ステップS14では、エ
ンジン1のフリクションに対応する前記平均の消費電力
を、エンジン1のアイドル運転に必要な吸入空気量に変
換する。詳細には、消費電力(モータ電流)をエンジン
1のフリクションに相当するモータトルクに変換し、更
に、該モータトルクに見合うエンジントルクを発生する
のに必要な吸入空気量を求める。
の吸入空気量(基準の回転数保持分空気量)と前記ステ
ップS14で求めた吸入空気量との偏差を演算する。ス
テップS16では、偏差を学習補正量として更新記憶
し、基準のフリクション状態に適合するアイドル時の空
気量を、前記学習補正量で補正することで、実際のフリ
クションに適合する吸入空気量に制御されるようにす
る。
燃料噴射及び点火を開始させることで、エンジン1を着
火させる。上記のように、エンジン1起動時における着
火前の空転状態でのモータ消費電力からエンジン1のフ
リクションを推定する構成であれば、アイドルストップ
時間を制限することがなく、燃料消費量の悪化を招くこ
とがない。
を用いたアイドル時の空気量制御を示すものである。ス
テップS21では、エンジン1がアイドル運転状態であ
るか否かを判別する。エンジン1がアイドル運転状態で
あれば、ステップS22へ進み、目標のアイドル回転速
度を演算する。
速度を前記目標のアイドル回転速度に一致させるよう
に、回転数保持分空気量をフィードバック補正する。ス
テップS24では、エアコン用コンプレッサなどの補機
負荷(外部負荷)の入力があるか否かを判別する。補機
負荷の入力がないときには、ステップS25へ進み、補
機負荷用の補正空気量を0とするが、補機負荷の入力が
あるときには、ステップS26へ進み、そのときに入力
されている補機負荷に見合う補正空気量を演算する。
を、 アイドル目標空気量=回転数保持分空気量+補機負荷補
正空気量+学習補正量 として設定する。そして、前記アイドル目標空気量に応
じて前記電制式スロットルバルブ9を制御することで、
実際に前記アイドル目標空気量が得られるようにする。
のフローチャートに示される制御に代わるアイドル空気
量学習制御の実施形態を示すものであり、アイドルスト
ップ状態からエンジン1の起動条件が成立すると実行さ
れる。ステップS31では、エアコン用コンプレッサな
どの補機負荷のエンジン1に対する入力を禁止する処理
を行う。
の回転速度で運転されているか否かを判別する。電動モ
ータ2が一定回転運転中であれば、ステップS33へ進
み、一定回転運転状態が所定時間以上継続したか否かを
判別する。所定時間以上の継続が判別されるとステップ
S34へ進み、前記所定時間内における電動モータ2の
平均の消費電力(平均電流)を演算する。
ションに対応する前記平均の消費電力を、エンジン1の
アイドル運転に必要な吸入空気量に変換する。ステップ
S36では、前記ステップS14で求めた必要吸入空気
量と、予め記憶された基準の吸入空気量(基準の回転数
保持分空気量)に前回までの学習補正量を加算した値と
の偏差を演算する。
内であるか否かを判別することで、学習補正量の更新設
定の必要性を判断する。前記偏差が所定範囲内であれ
ば、前回までの学習補正量をそのまま用いることで、実
際のフリクションに略対応する吸入空気量に制御できる
と判断し、ステップS38〜40を迂回して、ステップ
S41へ進む。
は、ステップS38へ進み、偏差が正であるか否かを判
別する。偏差が正であるとき、つまり、実際のフリクシ
ョンに対応して必要とされる空気量よりも、現状制御で
与えられる空気量が少ないときには、ステップS39へ
進み、学習補正量を所定値だけ増大修正する。
り、実際のフリクションに対応して必要とされる空気量
よりも、現状制御で与えられる空気量が多いときには、
ステップS40へ進み、学習補正量を所定値だけ減少修
正する。前記学習補正量の修正に用いる所定値は、修正
が行われる範囲では偏差を超えることがない値として予
め設定された固定値であっても良いし、また、偏差の所
定割合としてその都度設定する構成であっても良い。
学習補正量が修正されることになり、徐々に学習補正量
が収束することになるから、運転状態によるフリクショ
ン推定値のばらつきによって、学習補正量が大きく変動
することを回避することができる。ステップS41で
は、エンジン1に対する燃料噴射及び点火を開始させる
ことで、エンジン1を着火させる。
ける補機負荷のエンジン1に対する入力禁止を解除し
て、補機負荷の入力を許可する。従って、前記学習補正
量の学習は補機負荷の入力がない状態で行われることに
なり、補機の駆動トルク分がエンジン1のフリクション
に含まれて推定されることを回避できる。
わりに、補機負荷の入力がないことを学習条件とし、補
機負荷の入力時には学習を行わないようにしても良い。
ところで、上記実施形態では、アイドルストップ状態か
らのエンジン起動時における空転状態を利用して、フリ
クション(アイドル運転に必要な空気量)を学習させる
構成としたが、アイドルストップ状態に移行するときに
エンジン1の空転状態を設定して学習を行わせることが
できる。
されたことに呼応してエンジン1を停止させるときに、
エンジン1が完全に停止する前に電動モータ2を駆動し
て、エンジン1の回転が維持されるようにし、このとき
にエンジン1への燃料噴射・点火を停止させて、エンジ
ン1の空転状態とする。そして、係る空転状態での電動
モータ2の消費電力から、前記実施形態と同様にして、
エンジン1のフリクションを推定する。
記のエンジン停止時におけるアイドル空気量学習の詳細
を示し、エンジン停止条件成立時に実行される。ステッ
プS51では、エンジン回転が所定速度以下になったこ
とを含む学習開始条件の判定を行う。ステップS51で
学習開始条件の成立が判定されると、ステップS52へ
進み、電動モータ2でエンジン1を空転させるための回
転速度指令値を出力させる。
噴射・点火を停止させ、エンジン1が電動モータ2で回
転駆動される空転状態とする。ステップS54〜62で
は、前記ステップS32〜40と同様にして、エンジン
1のフリクションを推定し、該推定結果から学習補正量
を学習させる。ステップS63では、電動モータ2の回
転速度指令値を0として、電動モータ2の駆動を停止さ
せ、エンジン1及び電動モータ2を停止させる。
プ制御によってエンジン1を停止させるとき、又は、ア
イドルストップ状態からエンジン1を起動させるときの
エンジン1の空転状態におけるモータ消費電力から、エ
ンジン1のフリクションを学習させる構成としたが、ア
イドルストップ状態の途中で電動モータ2によりエンジ
ン1を空転させて、前記学習を行わせる構成とすること
ができる。
車両であって、エンジン1の起動用にスタータモータを
備える構成においても、上記実施形態と同様にしてフリ
クション学習を行わせることが可能である。
ブリッド車両の走行駆動源を示す図。
を示すブロック図。
基本構成図。
を示す線図。
に必要な空気量との相関を示す線図。
すフローチャート。
ート。
の実施形態を示すフローチャート。
ション学習の別の実施形態を示すフローチャート。
示すフローチャート。
クション学習を示すフローチャート。
Claims (14)
- 【請求項1】エンジンを起動させる電動モータで前記エ
ンジンを空転させ、該空転状態での前記電動モータの消
費電力に基づいて、前記エンジンのフリクションを演算
することを特徴とするエンジンの制御装置。 - 【請求項2】前記電動モータで前記エンジンを起動させ
るときのエンジン着火前の状態における前記電動モータ
の消費電力に基づき、前記フリクションを演算すること
を特徴とする請求項1記載のエンジンの制御装置。 - 【請求項3】前記フリクションの演算が終了した時点、
及び、演算条件が成立しないときに、前記エンジンの着
火を許可することを特徴とする請求項2記載のエンジン
の制御装置。 - 【請求項4】前記エンジンの運転を停止させるときに、
前記電動モータで前記エンジンの回転を維持させ、該回
転維持状態での前記電動モータの消費電力に基づいて前
記フリクションの演算を行うことを特徴とする請求項1
記載のエンジンの制御装置。 - 【請求項5】前記エンジンの起動又は停止が、アイドル
ストップ制御による前記エンジンの起動又は停止である
ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の
エンジンの制御装置。 - 【請求項6】前記電動モータを一定の回転速度に制御
し、該一定回転制御中の消費電力に基づいて、前記フリ
クションを演算することを特徴とする請求項1〜5のい
ずれか1つに記載のエンジンの制御装置。 - 【請求項7】前記一定回転制御中の所定時間における消
費電力の平均値に基づいて、前記フリクションを演算す
ることを特徴とする請求項6記載のエンジンの制御装
置。 - 【請求項8】前記エンジンに対する外部負荷の入力がな
い状態での前記消費電力に基づき、前記フリクションを
演算させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1
つに記載のエンジンの制御装置。 - 【請求項9】前記消費電力に基づきフリクションを演算
させるときに、前記エンジンに対する外部負荷の入力を
禁止することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つ
に記載のエンジンの制御装置。 - 【請求項10】前記エンジンのフリクションを、前記エ
ンジンのアイドル運転に必要な吸入空気量に変換するこ
とを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載のエ
ンジンの制御装置。 - 【請求項11】前記フリクションから求めたアイドル運
転に必要な吸入空気量に基づいて、アイドル運転時の制
御目標空気量を学習することを特徴とする請求項10記
載のエンジンの制御装置。 - 【請求項12】前記アイドル運転に必要な吸入空気量の
基準値を予め記憶し、前記電動モータの消費電力に基づ
き求めたアイドル運転に必要な吸入空気量と前記基準値
との偏差に基づいて、前記制御目標空気量の補正値を学
習することを特徴とする請求項11記載のエンジンの制
御装置。 - 【請求項13】前記偏差の一部に基づいて前記補正値を
増減変化させることを特徴とする請求項12記載のエン
ジンの制御装置。 - 【請求項14】前記電動モータが前記エンジンの起動に
用いられると共に、前記エンジンが搭載される車両の駆
動源としても用いられることを特徴とする請求項1〜1
3のいずれか1つに記載のエンジンの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001273364A JP2003083143A (ja) | 2001-09-10 | 2001-09-10 | エンジンの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001273364A JP2003083143A (ja) | 2001-09-10 | 2001-09-10 | エンジンの制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003083143A true JP2003083143A (ja) | 2003-03-19 |
Family
ID=19098590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001273364A Pending JP2003083143A (ja) | 2001-09-10 | 2001-09-10 | エンジンの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003083143A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010159649A (ja) * | 2009-01-06 | 2010-07-22 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の制御装置 |
JP2010163992A (ja) * | 2009-01-16 | 2010-07-29 | Toyota Motor Corp | ハイブリッド車両の制御装置 |
US7828696B2 (en) | 2006-12-15 | 2010-11-09 | Hyundai Motor Company | Method for controlling engine torque of hybrid electric vehicle with electronic throttle control |
US9914450B2 (en) | 2015-04-09 | 2018-03-13 | Hyundai Motor Company | Apparatus and method for learning engine friction torque of hybrid vehicle |
-
2001
- 2001-09-10 JP JP2001273364A patent/JP2003083143A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7828696B2 (en) | 2006-12-15 | 2010-11-09 | Hyundai Motor Company | Method for controlling engine torque of hybrid electric vehicle with electronic throttle control |
JP2010159649A (ja) * | 2009-01-06 | 2010-07-22 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の制御装置 |
JP2010163992A (ja) * | 2009-01-16 | 2010-07-29 | Toyota Motor Corp | ハイブリッド車両の制御装置 |
US9914450B2 (en) | 2015-04-09 | 2018-03-13 | Hyundai Motor Company | Apparatus and method for learning engine friction torque of hybrid vehicle |
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