JP2003082833A - 出隅部の仕上方法および出隅部の仕上構造 - Google Patents

出隅部の仕上方法および出隅部の仕上構造

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重憲 戸田
Naomasa Tabata
直優 田畑
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 建築構造物等の出隅部にシート状壁材を貼設
するにあたり、出隅部の良好な意匠性を維持しつつ、出
隅部からの剥離やシート状壁材同士の剥離を防止し得る
とともに、作業性の良い出隅部の仕上方法および仕上構
造を提供することを課題とする。 【解決手段】 建築構造物の出隅部にシート状壁材1を
貼り付けて仕上げる出隅部の仕上方法であって、出隅部
で接合される2枚のシート状壁材と出隅部とによって空
隙が形成されるように該シート状壁材の縁部を削り取
り、該空隙に硬化性の充填材9を充填しつつシート状壁
材を貼り付けることを解決手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物や土木構造
物等の壁面、とりわけその出隅部に、シート状壁材を貼
り合わせて覆う出隅部の仕上方法および出隅部の仕上構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】マンションや商業ビル、あるいは戸建て
などの建築物の内外壁面には、通常、壁材が貼設されて
意匠性が付与されると同時に駆体の耐久性の改善も図ら
れている。また、土木構造物についても同様に、必要に
応じて適宜壁材が貼設される。このような建築物や土木
構造物(以下、これらをあわせて建築構造物という)に
は至るところに出隅部があるため、壁材を貼設して仕上
げる際には、この出隅部をいかに見栄え良く仕上げるか
により、その壁面の意匠性等が大きく左右されると言っ
ても過言ではない。
【0003】一方、この種の壁材についても、近年、種
々の意匠性を有するものや、より一層耐久性を向上させ
たもの等が開発されている。そして、質感や深みを与え
るべく2〜10mmの厚みのあるシート状壁材が好んで
使用される傾向にある。
【0004】従来、このようなシート状壁材を用いて出
隅部を仕上げる際には、図4にその断面図を示したよう
に、出隅部50において貼り合せるシート状壁材51、
51の縁部をともに断面視45°となるように出隅線5
0aに沿って削り取るとともに、該シート状壁材51の
裏面側に接着剤52を塗布した後、これら2枚のシート
状壁材51、51を出隅線50aに沿って貼り合わせる
ことによって施工されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンク
リート等の建築物の出隅部は、精度良く仕上られている
とは限らないため、縁部を45°に削り取った2枚のシ
ート状壁材を出隅線に沿って正確に貼り合せることは極
めて困難な作業となり、さらに、該2枚のシート状壁材
によって形成される端部には、隙間が生じ易いという問
題がある。
【0006】また、シート状壁材の収縮、膨張又は反り
などの要因、あるいは建築物の出隅の仕上げ状態が悪い
場合などには、図5又は図6に示したように、シート状
壁材と出隅とが剥がれたり、接合されたシート状壁材同
士が離間してしまうといった問題を生じることとなる。
このような現象が起これば、壁面の出隅部の意匠性が低
下するだけでなく、出隅部を構成する建築構造物の駆体
が劣化し易くなるという問題がある。
【0007】このような問題を解決すべく、従来、パテ
やコーキング材をシート状壁材同士の間に充填されるこ
とも検討されたが、単にパテやコーキング材を塗って2
枚のシート状壁材を接合させると、該パテやコーキング
材が2枚のシート状壁材に押し出されて隙間から溢れ出
し、所期の目的を達成することができない。さらに、溢
れ出したパテやコーキング材はシート状壁材とは異なる
色および質感であるため、壁面の意匠性を著しく見劣り
させるものとなる。
【0008】また、上述したような微細な隙間に外側か
ら充填材を塗るのは極めて煩雑な作業となる上、隙間の
表面にだけ塗られた充填材は、容易に剥がれるものであ
り、耐久性に劣るという問題がある。
【0009】また、その他の方法として、シート状壁材
を接合させる際に一方をはみ出すようにズラして貼り付
け、はみ出た部分を削り取るという方法(特開平6−2
64593号公報)も検討されているが、該方法では縁
部の研磨作業とはみ出した部分の研磨作業とを行う必要
がある上、該研磨作業によってシート状壁材を傷つける
虞もある。
【0010】そこで本発明は、上記のような従来技術の
問題点に鑑み、建築構造物等の出隅部にシート状壁材を
貼設するにあたり、出隅部の良好な意匠性を維持しつ
つ、出隅部からの剥離やシート状壁材同士の剥離を防止
し得るとともに、作業性の良い出隅部の仕上方法および
仕上構造を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するためになされたものであり、その解決手段
は、建築構造物の出隅部にシート状壁材を貼り付けて仕
上げる出隅部の仕上方法であって、出隅部で接合される
2枚のシート状壁材と出隅部とによって空隙が形成され
るように該シート状壁材の縁部を削り取り、該空隙に硬
化性の充填材を充填しつつシート状壁材を貼り付けるこ
とを特徴とするものである。
【0012】斯かる方法によれば、削り取り面と出隅部
との間の空隙に充填された充填材によって、接合される
2枚のシート状壁材と出隅部とを三位一体として固着さ
せることが可能となり、また、接合される2枚のシート
状壁材の先端を面と面とで接合させることなく充填材に
よって任意の角度で接合させることが可能となり、シー
ト状壁材と出隅部との剥離を効果的に防止することが可
能となる。
【0013】また、本発明の手段は、前記シート状壁材
の縁部裏面側をともに断面視30〜40°となるように
削り取ることを特徴とするものである。
【0014】双方のシート状壁材の縁部を断面視30〜
40°で削り取ることによって、例えば出隅部が直角で
ある場合には、これら2枚のシート状壁材の間には10
〜30°という適度な空隙が確保され、出隅部と充填材
との接着面積が増大して接着力を高めることができる。
また、シート状壁材の縁部先端が極端に鋭角とならず、
シート状壁材の欠損を防止して取り扱い性を改善するこ
とができる。
【0015】さらに、本発明の手段は、前記出隅部の仕
上方法において、前記硬化性の充填材が前記シート状壁
材を構成する塗材と同一材料を含有してなることを特徴
とするものである。
【0016】充填材がシート状壁材と同一材料を含有し
ていれば、該充填材とシート状壁材とは略同一色で且つ
略同一の質感を呈するものとなる。従って、仮にシート
状壁材とシート状壁材との間から充填材が溢れ出た場合
や、また、万一接合された2枚のシート状壁材同士が剥
離し充填材が露呈した場合にも、そのように剥離したこ
とが認識されにくく、外壁の意匠性が維持されることと
なる。
【0017】また、本発明の手段は、建築構造物の出隅
部にシート状壁材が貼り付けられた出隅部の仕上構造で
あって、出隅部で接合された2枚のシート状壁材と出隅
部とによって空隙が形成され且つ該空隙に硬化性の充填
材が充填されてなることを特徴とする出隅部の仕上構造
にある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る出隅部の仕上
方法について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0019】(第1実施形態:シート状壁材表面が平坦
な場合)図1、図2は、本発明の出隅部の仕上方法およ
び仕上構造に係る第1実施形態を示したものであって、
シート状壁材の縁部を削り取る工程と、出隅部に貼りつ
ける工程およびその仕上構造をそれぞれ示したものであ
る。シート状壁材1としては、例えば、基材となるポリ
エステル製の補強布2と、該補強布2上に合成樹脂エマ
ルジョンと1色又は2色以上の骨材とを含有してなる塗
材が約2〜6mmの範囲の厚みで略均一に塗布されてな
る塗膜3との2層構造によって構成されたものである。
また、図1においては、図面の向かって右側が壁材1の
縁部1aである。
【0020】ここで、合成樹脂エマルションとしては、
一般に、アクリル樹脂、アクリルスチレン樹脂、アクリ
ルウレタン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、アクリルフ
ッ素樹脂などのアクリル系樹脂エマルションが好適に使
用され、また、骨材としては、大理石粉や、硅砂、陶磁
器粉、プラスチック細片などが用いられる。
【0021】そして、まず初めに、斯かる縁部1aを断
面視30〜40°となるように削り取る。断面視30〜
40°とは、シート状壁材の裏面と削り取り面との成す
角度が30〜40°であって、シート状壁材の裏面側が
より多く削り取られるようになす角度をいう。また、削
り取る手段としては、サンドペーパー、カッター、グラ
インダーなどの切削工具を使用することができる。尚、
本実施形態1は、約35°に削り取る場合を示してお
り、シート状壁材1の表面と裏面とが略平行に形成され
ているため、該シート状壁材の縁部先端も同様に約35
°に形成されている。
【0022】次に、図2に示したように、予め接着剤5
を塗った出隅部50の一方の面に、前記削り取り工程で
作成したシート状壁材1を貼りつける。接着剤として
は、従来使用されているものと同様のものを使用するこ
とができる。そして、前記削り取り工程によって形成さ
れた削り取り面4に、十分な量の充填材6を塗りつけ
る。
【0023】ここで、充填材6としては、硬化性のもの
であって出隅とシート状壁材とをより強固に接着するこ
とができるものであればよく、さらには前記シート状壁
材1の塗膜2の形成に使用された塗材と略同色の塗材で
あることが好ましい。より具体的には、同一種類の樹脂
と骨材あるいは体質顔料を含有してなるものがより好ま
しい。但し、微細な隙間を充填させることを考慮すれ
ば、骨材の粒径については、塗材よりもやや小さいもの
を使用することが好ましい。
【0024】続いて、出隅部50の残る一面側に、前記
シート状壁材1と同様にして縁部を断面視35°に削り
取ったもう1枚のシート状壁材1を貼りつけ、先に貼り
つけたシート状壁材1と縁部先端同士を接合させる。こ
の際、シート状壁材1同士が略直角な出隅部に沿って接
合されるため、該出隅部50の先端には、2つの削り取
り面が20°の角度をなして広がった空隙が形成される
こととなる。従って、前記充填材6は、2枚目のシート
状壁材が貼り付けられることによって、出隅部先端に形
成された空隙内を満たすように充填されることとなる。
【0025】以上のような工程により、図2(c)に示
したように、建築構造物の出隅部50には、縁部裏面側
を断面視35°となるように削り取られた2枚のシート
状壁材1,1が接合され、且つ該2枚のシート状壁材の
削り取り面4、4と出隅部50との間に生じた空隙に
は、充填材6が充填されてなる出隅部の仕上構造を得る
ことができる。
【0026】こうして、駆体の出隅部50と、該出隅部
50において張り合わされる2枚のシート状壁材1、1
は、空隙に充填された充填材6によって三位一体となっ
て接着されることとなり、シート状壁材1、1間の剥離
およびシート状壁材1と駆体の出隅部50間の剥離の両
方を抑制することができる。また、2枚のシート状壁材
の削り取り面4、4同士を密着させる必要がないため
に、出隅部の角を出すのに角度に融通がきき、施工作業
が容易なものとなる。
【0027】充填材6の量が空隙の容積と完全に一致す
れば、該空隙は完全に満たされることとなり、且つ外側
へ充填材が溢れ出すこともないが、実際の施工において
は両者の容量を完全に一致させることは困難である。即
ち、実際の施工現場においては、充填材の量がやや少な
く空隙内に充填剤が満たされない部分が生じるか、或い
は逆に充填材の量が過剰であり余剰した充填材が接合部
分より外側へ溢れ出すこととなる。
【0028】しかしながら、本実施形態では20°とい
う比較的大きな空隙が形成されているため、空隙内に充
填材6が充填されていない部分が若干あったとしても、
接着面積が大きいために接着力の低下を抑制できる。ま
た、充填材6が過剰な場合に接合部分より溢れ出た場合
には一般的にへら等で除去すればよいが、仮にシート状
壁材表面に付着して残った場合であっても、該充填材6
はシート状壁材1と略同一の色合いや質感を有するもの
であるため、外観上は認識され難く意匠性が維持される
こととなる。
【0029】また、シート状壁材1は塗膜表面が裏面と
略平行な面を有しているため、縁部を断面視35°の角
度で削り取れば、該縁部先端も35°の角度で形成され
ることとなる。即ち、該シート状壁材の縁部先端が極端
な鋭角とならないため、2〜6mm程度の厚塗りのシー
ト状壁材であっても先端が不用意に欠損することを防止
することができる。
【0030】(第2実施形態:シート状壁材表面が、凹
凸形状である場合)図3(a)は、本発明の出隅部の仕
上構造に係る第2実施形態であり、表面が凹凸状の形状
を有するシート状壁材の場合である。本実施形態では、
シート状壁材1’は、基材となるポリエステル製の補強
布2と、該補強布2上に第1実施形態と同様の塗材が厚
み約4〜10mmの幅をもって凹凸状に塗布されてなる
塗膜3’との2層構造によって構成されたものであり、
その縁部裏面側が約30°に削り取られたものである。
さらに、該シート状壁材1’は、縁部の端面が残るよう
にして、裏面側の一部分のみが削り取られたものであ
る。また、充填材6についても、前記第1実施形態と同
様に、シート状壁材を構成する塗材と同様の材料配合よ
りなるものである。
【0031】本実施形態によれば、シート状壁材1’、
1’の削り取り面は、30°の角度をなして広がってお
り、上記実施形態1と比べて広角に空隙が形成されてい
る。従って、前記第1実施形態よりも削り取り部分が少
ないにもかかわらず該充填材6は、2枚のシート状壁材
1’、1’と駆体の出隅部50とを良好に接着した状態
となっている。
【0032】このような第2実施形態の仕上がり状態で
あれば、シート状壁材と駆体の出隅部との密着性は良好
なものとなるが、さらに図3(b)に示したように、シ
ート状壁材同士の接合された先端部に生じる凹部にも、
前記充填材6をヘラ等によって塗布することがより好ま
しく、これによって更に意匠性の優れた状態に仕上るこ
とができる。
【0033】尚、本発明においてシート状壁材同士を接
合するとは、両者を完全に密着させなくてもよく、外観
上、実質的に接合されているように見える状態を含むも
のである。また、シート状壁材の縁部裏面側をともに断
面視30〜40°となるように削り取る場合には、必ず
しも双方を同じ角度で削り取る必要はなく、各々がこの
範囲内であればよい。
【0034】
【実施例】(実施例1)出隅を想定して幅0.8m、長
さ1mの面をL字型に2枚備えてなるコンパネ下地を作
製し、950mm×650mm、厚み4mmで平坦な表
面形状のシート状壁材の縁部裏面側を断面視35°に削
り取ったものを2枚用意した。コンパネ下地に接着剤
(セメダイン株式会社製、タイルエース)を1.2kg
/m2の割合で塗布し、前記シート状壁材の削り取り面
が出隅線に沿うように貼りつけた。そして、該削り取り
面に、充填材としてシート状壁材と同じ硬化性の塗材を
塗布し、出隅(コンパネ)の残る一面側に、同じく縁部
を断面視35°程度に削り取ったシート状壁材を貼り付
け、縁部同士を接合させた。接合時に溢れ出た充填材
は、ヘラでかき取って除去した。
【0035】充填材が硬化するまで放置した後、該出隅
部の仕上がり状態を確認したところ、接合されたシート
状壁材同士は強固に固着されており、また、溢れ出た充
填材をかきとった形跡も確認できず、極めて美しい仕上
がり状態となった。
【0036】(実施例2)実施例1と同様の方法によっ
て、削り取り面の角度の異なる6種類のシート状壁材を
作製し、該シート状壁材の縁部を切削器具によって削り
取り、その際の作業性についての評価を行った。具体的
には、研磨作業性について、削り取り面の角度の作製が
困難であるものを×、同じく容易であるものを○とし、
取り扱い性について、加工時に先端の欠けが生じるもの
を×、他部材と軽く接触すると欠けが生じるものを△、
多少の接触でも欠けが生じないものを○とし、出隅成形
性について、充填材による角だしが困難であるものを
×、容易であるものを○として評価した。結果を表1に
示す。
【0037】
【表1】
【0038】上記の結果より、シート状壁材の縁部の角
度が断面視30°以下の場合には、出隅部の先端が欠け
やすく、研磨作業性、取り扱い性に劣ると同時に、出隅
の成形も困難となることが明らかである。また、シート
状壁材の縁部の角度が断面視40°以上である場合に
は、研磨作業性や取り扱い性については問題ないが、シ
ート状壁材とシート状壁材との空隙が小さく、充填材が
充填され難くなってしまい、成形性に劣るものとなる。
【0039】(実施例3)前記実施例1と同様にして、
表面が凹凸状のシート状壁材を用いて出隅部の処理を行
った。出隅部の仕上がり状態を確認したところ、接合さ
れたシート状壁材同士は強固に固着されており、また、
溢れ出た充填材をかきとった形跡も確認できず、極めて
美しい仕上がり状態となった。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る出隅の仕上
方法によれば、出隅部からシート状壁材が剥離すること
及びシート状壁材同士の剥離を防止することができ、出
隅部の良好な意匠性を維持しつつ耐久性の高い出隅部の
仕上構造を得ることができる。
【0041】さらに、シート状壁材縁部の削り取り面を
正確に貼り合せる必要がないため、施工作業が極めて容
易なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る出隅部の仕上方法および仕上構造
の第1実施形態において使用するシート状壁材と、その
縁部裏面側の削り取り工程を示した断面図。
【図2】本発明に係る出隅部の仕上方法の第1実施形態
において、シート状壁材を出隅に貼り付ける工程を示し
た断面図。
【図3】本発明に係る出隅部の仕上構造の第2実施形態
を示した断面図。
【図4】従来技術による出隅部の仕上構造を示した断面
図。
【図5】従来技術による出隅部の仕上構造において、出
隅部とシート状壁材との間に生じた剥離を示した断面
図。
【図6】従来技術による出隅部の仕上構造において、シ
ート状壁材同士の間に生じた剥離を示した断面図。
【符号の説明】
1、1’…シート状壁材、2…補強布、3、3’…塗
膜、4…削り取り面、5…接着剤、6…充填材、50…
建築構造物の出隅部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築構造物の出隅部にシート状壁材を貼
    り付けて仕上げる出隅部の仕上方法であって、出隅部で
    接合される2枚のシート状壁材と出隅部とによって空隙
    が形成されるように該シート状壁材の縁部を削り取り、
    該空隙に硬化性の充填材を充填しつつシート状壁材を貼
    り付けることを特徴とする出隅部の仕上方法。
  2. 【請求項2】 前記シート状壁材の縁部裏面側をともに
    断面視30〜40°となるように削り取ることを特徴と
    する請求項1記載の出隅部の仕上方法。
  3. 【請求項3】 前記硬化性の充填材が、前記シート状壁
    材を構成する略同色の塗材であることを特徴とする請求
    項1又は2記載の出隅部の仕上方法。
  4. 【請求項4】 建築構造物の出隅部にシート状壁材が貼
    り付けられた出隅部の仕上構造であって、出隅部で接合
    された2枚のシート状壁材と出隅部とによって空隙が形
    成され且つ該空隙に硬化性の充填材が充填されてなるこ
    とを特徴とする出隅部の仕上構造。
JP2001276699A 2001-09-12 2001-09-12 出隅部の仕上方法および出隅部の仕上構造 Withdrawn JP2003082833A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011086853A1 (ja) 2010-01-13 2011-07-21 住友化学株式会社 熱交換プロセスの異常検知方法および熱交換装置
JP2016017342A (ja) * 2014-07-09 2016-02-01 ケイミュー株式会社 出隅部材の製造方法
CN115405060A (zh) * 2022-08-24 2022-11-29 浮峰峰 瓷砖与腻子在垭口结合的方法

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