JP2003082593A - 製紙機械の紙形成装置 - Google Patents

製紙機械の紙形成装置

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JP2003082593A JP2001269837A JP2001269837A JP2003082593A JP 2003082593 A JP2003082593 A JP 2003082593A JP 2001269837 A JP2001269837 A JP 2001269837A JP 2001269837 A JP2001269837 A JP 2001269837A JP 2003082593 A JP2003082593 A JP 2003082593A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄紙の高速抄造と厚紙の抄造に適した構造に
切り替え可能にした製紙機械の紙形成装置を提供する。 【解決手段】 ヘッドボックス1から製紙原料Sをワイ
ヤ2上に吐出させ同ワイヤ2で搬送しつつ脱水機器5で
脱水を行わせたのちサクションボックス6で更に脱水を
行わせるようにした製紙機械の紙形成装置である。ヘッ
ドボックス1近傍のワイヤ2上方にサクションボックス
6上のフェルト7を延長したフェルトを掛け渡したフォ
ーミングロール13を昇降可能に配置してある。薄紙抄
造時は、フォーミングロール13を降下させてワイヤ2
とフェルト7間にニップを形成させ、これによって、ヘ
ッドボックス1から吐出された製紙原料Sが比較的直ち
にフェルト7とワイヤ2によって挟まれるようにしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッドボックスか
ら製紙原料をワイヤ上に吐出させ同ワイヤで搬送しつゝ
脱水機器で脱水を行わせたのちサクションボックスを通
して更に脱水を行わせるようにした製紙機械の紙形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘッドボックスから製紙原料を形成ワイ
ヤ上に吐出させ、同ワイヤで搬送しつゝ脱水を行わせて
湿紙を形成するようにした紙形成装置の従来の例を図3
に示してある。図3において、1は製紙原料を吐出する
ヘッドボックス、2はワイヤを示し、ワイヤ2は図に見
られるようにエンドレスに構成されており、その上面に
湿紙を形成するための水平ラン部分(フォードリニアテ
ーブル部)3を有している。
【0003】水平ラン部分3を形成しているワイヤ2の
下には、ヘッドボックス1が配置されている左側から右
側へ順にフォーミングボード4、脱水機器5、及びサク
ションボックス6が配設されている。サクションボック
ス6の上方にはフェルト7があり、フェルト7は、フェ
ルトロール8とピックアップロール9によって、サクシ
ョンボックス6の上面との間にワイヤ2を挟んで走行す
るように構成されている。10はフレームで、フレーム
10にはワイヤ2上の製紙原料から脱水された水を受け
るセーブオール11が設けられている。図において、1
2はブレストロールで、ヘッドボックス1の下方でワイ
ヤ2を案内している。
【0004】図3に示した紙形成装置は以上の構造を有
しており、ヘッドボックス1から、フォーミングボード
4の上のワイヤ2の水平ラン部分3へ製紙原料Sを吐出
させ、ワイヤ2によって搬送しつゝ脱水機器5によって
脱水を行わせる。製紙原料はワイヤ2の搬送につれてサ
クションボックス6上に到ってワイヤ2とフェルト7に
よって挟まれ、サクションボックス6からの真空力とフ
ェルト7の張力による圧搾力を受けて更に脱水が行われ
湿紙マットMが形成される。こうして、ワイヤ2上に形
成された湿紙マットMは、ピックアップロール9によっ
てフェルト7と共に、次工程であるプレスパート(図示
していない)へ移送される。
【0005】以上説明した従来の紙形成装置では、薄紙
を高速(850m/分以上)で抄造する場合に、水平ラ
ン部分3が比較的長いため、ワイヤ2上の製紙原料に
は、搬送中に飛散等が発生して抄造に不具合を生じて運
転が難しくなるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の製紙機械におけ
る紙形成装置が前記した問題点を有していた点に鑑み、
本発明は、薄紙の高速抄造と厚紙形成に適した構造に切
り替え可能にした製紙機械の紙形成装置を提供すること
を課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は、ヘッドボックスから製紙原料をワイヤ上に吐
出させ同ワイヤで搬送しつつ脱水機器で脱水を行わせた
のちサクションボックスで更に脱水を行わせるようにし
た製紙機械の紙形成装置において、前記ヘッドボックス
近傍の前記ワイヤ上方にフェルトを掛け渡したフォーミ
ングロールを昇降可能に配置し、薄紙抄造時は同フォー
ミングロールを降下させて前記ワイヤと前記フェルト間
にニップを形成させるように構成した製紙機械の紙形成
装置を提供する。
【0008】以上の構成を有する本発明の紙形成装置に
よれば、例えば、35g/m2 以下の薄紙を抄造すると
きは、フォーミングロールを降下させてワイヤに押し込
んだ状態にして抄造を行う。従って、この状態では、ヘ
ッドボックスからワイヤ上に吐出された製紙原料は直ぐ
にワイヤとフェルトによって挟み込まれ、ワイヤ張力に
よる圧搾力と遠心力を受けて製紙原料中の大部分の水が
脱水されて速やかに湿紙が形成される。一方、例えば3
5g/m2 以上の厚紙を抄造するときは、フォーミング
ロールを上方に移動させ、図3に示した従来の装置と同
様の構成にして湿紙を形成させる。
【0009】このように、本発明の紙形成装置によれ
ば、薄紙を抄造するときは、フォーミングロールを降下
させることによって、ヘッドボックスからワイヤ上に吐
出された製紙原料は直ちにワイヤとフェルトで挟まれ、
オープン部を短くして抄造可能なので、ワイヤ上の製紙
原料の飛散等が防がれ、薄紙を高速で抄造することが可
能となる。また、本発明の紙形成装置によれば、薄紙を
抄造するときは、ヘッドボックスからワイヤ上に吐出さ
れた製紙原料は、直ちにフォーミングロールとワイヤで
挟まれて製紙原料内に剪断流れが発生され繊維がワイヤ
の走行方向に配向されるので、柔らかな薄紙を容易につ
くることができる。こうして、本発明の装置によれば、
厚紙はもとより、薄紙を高速で抄造可能である。
【0010】本発明による紙形成装置において、ワイヤ
はフォーミングロールで押されて、ワイヤの走行方向が
変わるが、フォーミングロールを降下させたとき、フォ
ーミングロールにより押し下げられたワイヤの走行方向
と同方向になるようにヘッドボックスとワイヤの下に配
置されたフォーミングボードとを傾斜させる構成にする
と、ヘッドボックスとフォーミングボードはワイヤ走行
方向との相対位置関係が維持されることとなって好まし
い。
【0011】また、本発明による紙形成装置において、
フォーミングロールの下流側のワイヤの下方にワイヤロ
ールを上昇可能に配置し、フォーミングロールにより押
し下げられるワイヤをそのワイヤロールで上方に押し上
げてワイヤの水平状態を維持させる構成とすると、フォ
ーミングロールを降下させたときも、ブレストロールと
フォーミングロールの間のワイヤを水平状態に維持する
ことが可能となり、薄紙を抄造するときと厚紙を抄造す
るときとにヘッドボックスとフォーミングボードを変位
させる必要がなくなって好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明による紙形成装置を
図1、図2に示した実施の形態に基づいて具体的に説明
する。なお、図1、図2において、図3に示した従来の
紙形成装置と同じ構造の部分には図3に示した符号と同
じ符号を付してあり、それらについての重複する説明は
省略する。
【0013】(第1実施形態)まず、図1に示した第1
実施形態による紙形成装置について説明する。図1にお
いて、13はフォーミングロールで、このフォーミング
ロール13は、ヘッドボックス1近傍のワイヤ2上方に
昇降可能に配置されている。フォーミングロール13に
は、サクションボックス6上のフェルト7を延長して掛
け渡してあり、図示していない適宜の機構により、図1
の降下位置A、上昇位置Bのいづれか一方に保持される
ように構成されている。
【0014】14は、2つの脱水機器5のうちの最初の
脱水機器のNO.1ブレードの表面に曲率を設けたカー
ブドブレードである。また、図1に示す紙形成装置にお
けるヘッドボックス1とフォーミングボード4は、破線
で示す水平配置位置から、実線で示すように右下りの傾
斜位置に傾斜可能に構成されている。ヘッドボックス1
とフォーミングボード4に水平位置及び傾斜位置をとら
せて保持する機構は適宜のものであってよいのでその構
成の詳細は示していない。図1に示した紙形成装置のそ
の他の構造は図3に示した従来の装置と実質同じであ
り、図3におけると同一の符号を示してあり、それらに
ついての説明は省略する。
【0015】図1に示した第1実施形態による紙形成装
置は以上の構造を有しており、例えば、35g/m2
下の薄紙を抄造するときは、フォーミングロール13を
実線で示す位置に降下させてフォーミングロール13に
よってワイヤ2を押し込んだ状態にする。これによっ
て、ヘッドボックス1から吐出された製紙原料Sは比較
的直ちにフォーミングロール13に掛け渡されたフェル
ト7とワイヤ2とによって挟まれ、ワイヤ2の張力によ
る圧搾力と遠心力とによって製紙原料S中の大部分の水
が脱水され湿紙が形成される。
【0016】このように、薄紙を抄造するためにフォー
ミングロール13を降下させてフォーミングロール13
がワイヤ2を押し込んだ状態にしたときは、ヘッドボッ
クス1とフォーミングボード4を図1の実線で示すよう
に右下りに傾斜させた状態に追従して傾斜させる構成に
して、ヘッドボックス1とフォーミングボード4をフォ
ーミングロール13で押し下げられて傾斜したワイヤ2
の走行方向との相対位置関係が水平状態のときと同様に
維持されるようにしている。
【0017】また、2つの脱水機器5のうちの最初の脱
水機器のNO.1ブレードであるカーブドブレード14
は、表面に曲率を有しているので、その上を走行するワ
イヤ2、シート及びフェルト7を滑らかに走行させるこ
とができる。以上のようにして、図1に示した紙形成装
置によれば薄紙を高速で抄造しても製紙原料の飛散等の
発生が抑えられ品質の良い紙を安定して形成させること
ができる。
【0018】一方、例えば35g/m2 以上の厚紙を抄
造するときは、フォーミングロール13を前記したよう
に降下させた位置にすると、そこで製紙原料がフェルト
7とワイヤ2の間の挟み込み部で円滑な飲み込みができ
なくなって、いわゆるバックフローが発生して紙に重大
な欠陥を生ずることがあるので、フォーミングロール1
3を図1の破線で示す上昇位置に移動させる。
【0019】このときは、ヘッドボックス1とフォーミ
ングボード4を破線で示す水平位置にして、ヘッドボッ
クス1近傍におけるワイヤ2の走行方向と同方になるよ
うにする。従って、厚紙の抄造時は、図3に示した従来
の紙形成装置と同じ方式で湿紙を形成する装置として作
動される。以上説明したように、図1の第1実施形態に
よる紙形成装置は、1台で薄紙から厚紙まで良質の紙を
安定して抄造可能である。
【0020】(第2実施形態)次に、図2に示した第2
実施形態による紙形成装置について説明する。図2にお
いて、15はワイヤロールで、このワイヤロール15
は、2つの脱水機器5の間でワイヤ2の下方に配置され
ていて、図2の実線で示す上昇位置A′と破線で示す降
下位置B′のいづれか一方に保持されるように構成され
ている。この第2実施形態による紙形成装置では、ヘッ
ドボックス1とフォーミングボード4は図に示すように
水平位置に配置され、第1実施形態の場合のように傾斜
可能にした構成にはなっていない。その他の構成は、図
1に示した第1実施形態による紙形成装置の構成と実質
同じであり、その説明を省略する。
【0021】以上の説明から明らかなように、図2に示
した第2実施形態による紙形成装置では、フォーミング
ロール13を降下させることによってワイヤを押し下げ
た場合に、ワイヤ2の走行方向とヘッドボックス1とフ
ォーミングボード4の相対位置関係を維持させるのにヘ
ッドボックス1とフォーミングボード4を傾斜させる代
りに、ワイヤロール15を上昇させて、ワイヤ2を持ち
上げる構造としている。
【0022】以上説明した図2の紙形成装置によって薄
紙を抄造するときは、フォーミングロール13をワイヤ
2と接する実線のA位置に降下させるとともに、ワイヤ
ロール15を図2の実線の上昇位置A′まで上昇させる
ことによって、フォーミングロール13に対し所定のワ
イヤ抱き角が得られるようにする。このように、この第
2実施形態では、フォーミングロール13を降下させて
もブレストロール12とフォーミングロール13の間の
ワイヤ2は水平状態に維持されるため、ヘッドボックス
1とフォーミングボード4を変位させることは必要な
い。
【0023】なお、この第2実施形態では、前記した理
由によって、脱水機器5において第1実施形態の紙形成
装置の場合のようにカーブドブレード14を設ける必要
はない。
【0024】また、この第2実施形態による紙形成装置
で厚紙を抄造するときは、ワイヤ2が水平な走行方向が
得られるまでワイヤロール15を図2の破線の降下位置
B′に降下させ、ワイヤロール15をテーブルロールと
して使用するか、或いは、ワイヤ2から離れる位置まで
降下させる構成としてもよい。
【0025】この第2実施形態による紙形成装置におい
ては、第1実施形態のものと比べて、ヘッドボックス1
やフォーミングボード4を高度の設置精度でワイヤ2の
走行方向の傾斜に追従させて傾斜させる機構が不要であ
り、従って、それらの位置調整や製紙原料配管のつなぎ
変え等のためのロスタイムを生じないという利点があ
る。
【0026】この第2実施形態による装置でも、薄紙抄
造時に、ヘッドボックス1から吐出された製紙原料Sは
比較的直ちにフェルト7とワイヤ2とによって挟まれる
ので、高速で抄造しても製紙原料Sの飛散等が発生する
のを抑えることができる。しかも、薄紙抄造時に、ワイ
ヤ2と脱水機器5及びサクションボックス6との接触が
最小化されて必要駆動力が低減されるとともにワイヤの
寿命が延長可能となる。
【0027】以上本発明を図示した実施形態に基づいて
具体的に説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定
されるものではなく、特許請求の範囲に示す本発明の範
囲内において種々の変形を加えてよいことはいうまでも
ない。例えば、前記した実施形態では、フォーミングロ
ール13に掛け渡されるフェルト7は、サクションボッ
クス6上のフェルトを延長したものとして構成している
が、フォーミングロール13に掛け渡すフェルトは、サ
クションボックス上のフェルトと別の独立したフェルト
を他のロールとの間に走行させるように構成したもので
もよい。
【0028】また、図1の最初の脱水機器5のNO.1
ブレードをカーブドブレード14として説明してある
が、ワイヤ2、シート及びフェルト7がその上を滑らか
に走行すればよく、カーブドブレード14の代わりに脱
水機器5の直前にロールを設置するやり方でもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ヘッド
ボックスから製紙原料をワイヤ上に吐出させ同ワイヤで
搬送しつつ脱水機器で脱水を行わせたのちサクションボ
ックスで更に脱水を行わせるようにした製紙機械の紙形
成装置において、前記ヘッドボックス近傍の前記ワイヤ
上方にフェルトを掛け渡したフォーミングロールを昇降
可能に配置し、薄紙抄造時は同フォーミングロールを降
下させて前記ワイヤと前記フェルト間にニップを形成さ
せるように構成した製紙機械の紙形成装置を提供する。
【0030】以上の構成をもつ本発明の紙形成装置によ
れば、薄紙を抄造するときは、フォーミングロールを降
下させてワイヤに押し込んだ状態にして抄造を行う。こ
の状態では、ヘッドボックスからワイヤ上に吐出された
製紙原料は比較的直ぐにワイヤとフェルトによって挟み
込まれ、ワイヤ張力による圧搾力と遠心力を受けて製紙
原料中の大部分の水が脱水されて速やかに湿紙が形成さ
れる。
【0031】このように、本発明の紙形成装置によれ
ば、薄紙を抄造するときは、フォーミングロールを降下
させることによって、ヘッドボックスからワイヤ上に吐
出された製紙原料は直ちにワイヤとフェルトで挟まれ、
ワイヤ上の製紙原料の飛散等が防がれ、薄紙を高速で抄
造することが可能となるとともに、製紙原料内に剪断流
れが発生され繊維がワイヤの走行方向に配向されて、柔
らかな薄紙を容易につくることができる。こうして、本
発明の装置によれば、薄紙を高速で抄造可能である。一
方、厚紙を抄造するときは、フォーミングロールを上方
に移動させて従来の装置と同様の構成にして湿紙を形成
させる。
【0032】本発明による紙形成装置において、フォー
ミングロールを降下させたとき、フォーミングロールに
より押し下げられたワイヤの走行方向と同方向になるよ
うにヘッドボックスとワイヤの下に配置されたフォーミ
ングボードとを傾斜させる構成にしたものでは、ヘッド
ボックスとフォーミングボードはワイヤ走行方向との相
対位置関係が維持されるようにすることが好ましい。
【0033】また、本発明による紙形成装置において、
フォーミングロールの下流側のワイヤの下方にワイヤロ
ールを上昇可能に配置し、フォーミングロールにより押
し下げられたワイヤをそのワイヤロールで上方に押し上
げてワイヤの水平状態を維持させる構成としたもので
は、フォーミングロールを降下させたときも、ブレスト
ロールとフォーミングロールの間のワイヤを水平状態に
維持することが可能となり、薄紙を抄造するときと厚紙
を抄造するときとにヘッドボックスとフォーミングボー
ドを変位させる必要がなくなって好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による紙形成装置の構成
を示す側面図。
【図2】本発明の第2実施形態による紙形成装置の構成
を示す側面図。
【図3】従来の紙形成装置の構成を示す側面図。
【符号の説明】
1 ヘッドボックス 2 ワイヤ 3 水平ラン部分 4 フォーミングボード 5 脱水機器 6 サクションボックス 7 フェルト 8 フェルトロール 9 ピックアップロール 10 フレーム 11 セーブオール 12 ブレストロール 13 フォーミングロール 14 カーブドブレード 15 ワイヤロール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドボックスから製紙原料をワイヤ上
    に吐出させ同ワイヤで搬送しつつ脱水機器で脱水を行わ
    せたのちサクションボックスで更に脱水を行わせるよう
    にした製紙機械の紙形成装置において、前記ヘッドボッ
    クス近傍の前記ワイヤ上方にフェルトを掛け渡したフォ
    ーミングロールを昇降可能に配置し、薄紙抄造時は同フ
    ォーミングロールを降下させて前記ワイヤと前記フェル
    ト間にニップを形成させるように構成したことを特徴と
    する製紙機械の紙形成装置。
  2. 【請求項2】 前記フォーミングロールを降下させたと
    き、前記フォーミングロールにより押し下げられた前記
    ワイヤの走行方向と同方向に前記ヘッドボックスと前記
    ワイヤの下に配置されたフォーミングボードとを傾斜さ
    せる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の製紙
    機械の紙形成装置。
  3. 【請求項3】 前記フォーミングロールの下流側の前記
    ワイヤの下方にワイヤロールを上昇可能に配置し、前記
    フォーミングロールにより押し下げられる前記ワイヤを
    上方に押し上げて同ワイヤの水平状態を維持させる構成
    としたことを特徴とする請求項1に記載の製紙機械の紙
    形成装置。
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