JP2002519537A - 抄紙機のフォーマプレス部およびフォーマからプレス部へのウェブ移送方法 - Google Patents

抄紙機のフォーマプレス部およびフォーマからプレス部へのウェブ移送方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は抄紙機のフォーマプレス部(100、110)と、フォーマからプレス部へのウェブ移送方法とに関するものである。フォーマ部(100)とプレス部(110)との間にはプリプレス区域(PP)が存在し、これがウェブ(W)から水を除去し、これを通してウェブ(W)は密閉ドローとしてフォーマ部(100)からプレス部(119)へ移送される。フォーマ部(100)の上部ウェットワイヤ(10)またはそれと同等の移送ワイヤ(10A)はプリプレス区域(PP)を通過し、ウェブ(W)は前記ワイヤの下面でプリプレス区域(PP)の中へ入り、通過する。上部ウェットワイヤ(10)もしくはそれと同等の移送ワイヤ(10A)のループの内側、および/または下部ウェットワイヤ(20)のループの内側には、圧力差の利用に基づく移送装置(15、15a、16、26)が存在する。これらの移送装置(15、15a、16、26)は、通紙または作動不良に対して作動するよう配設され、ウェブ(W)は上部ウェットワイヤ(10)またはそれと同等の移送ワイヤ(10A)から離脱させられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、フォーマ部が下部ウェットワイヤと上部ウェットワイヤまたはそれ
と同等の移送ワイヤとを含み、プレス部が1つまたはそれ以上の脱水用プレスニ
ップを含み、フォーマ部とプレス部との間にプリプレス区域が存在し、これがウ
ェブから水を除去し、これを通してウェブが閉鎖ドローとしてフォーマ部からプ
レス部へ移送される抄紙機のフォーマプレス部に関するものである。
【0002】 本発明は更に、フォーマ部に下部ウェットワイヤと、上部ウェットワイヤまた
はそれと同等の移送ワイヤとが設けられ、プレス部に1つまたはそれ以上の脱水
プレスニップが設けられ、フォーマ部とプレス部との間でプリプレス区域におい
て水をウェブから除去し、プリプレス区域を通してウェブを閉鎖ドローとしてフ
ォーマ部からプレス部へ移送する、抄紙機のフォーマ部からプレス部への紙ウェ
ブ移送方法に関するものである。
【0003】 抄紙機および板紙抄紙機の高速化により、解決すべき新しい問題が生じていて
、それらの問題は殆どが抄紙機の走行性に関するものである。現在は、毎分約16
00から約1700メートルの速度が抄紙機で採用されている。このような速度では、
平滑面付きセンタロールの周囲の大部分に取り付けられたプレスロールの小型の
組合せを含むいわゆる密閉プレス部が、依然として申し分なく機能している。本
出願人のSym-Press IITMおよびSym-Press OTMプレス部は、こうしたプレス部の
例として説明することができる。
【0004】 圧搾により行われる脱水は、蒸発による脱水よりエネルギーの節約の観点から
は有利である。そのため、蒸発により除去すべき水の割合を最小限とするために
、圧搾によってウェブから最大限の水分を除去する試みがなされている。しかし
、抄紙機および板紙抄紙機の高速化により、圧搾により行われる脱水に特に関係
する、新規の未解決の問題が生じている。なぜなら、従来技術の手段では圧搾衝
撃を十分に大きくすることができないからであり、特に、高速ではニップ時間が
不十分に短くなり、他方、圧搾のピーク圧を、ウェブの構造を破壊することなく
、一定の限度を越えて大きくすることができないからである。上述の欠点に加え
て、従来技術のサクションロールの効率は、特にウェブ速度が高い場合には相当
に低い。なぜなら、サクションロールのマントの比較的長い穿孔を介し非多孔性
で厚手のピックアッププレスフェルトを介するという意図した方法では、サクシ
ョンがウェブに対して作用する十分な時間がとれないからである。このことが脱
水の効率を制限し、サクションロール内の真空を援用したウェブの移送をより困
難にしている。
【0005】 抄紙機の高速化に伴い、抄紙機の走行性の問題も顕在化している。なぜなら、
含水量が高く強度が低いウェブは、特に、高いウェブ速度とウェブ方向の変化に
より生じる動的な力に耐えられず、相当のウェブの紙切れその他の作動不良を生
じ、停止期間を生じる原因になっている。近年の印刷用紙抄紙機においては、停
止によって生じる出費は、今日では時間当たり50,000フィンランドマルクになっ
ている。
【0006】 従来技術のプレス部では、ウェブは一般的には、成形用ワイヤから第1のプレ
スニップの中へピックアップフェルトに乗せられて送り込まれ、ピックアップフ
ェルトは、ロールニップまたはエクステンデッドニップのいずれかである第1の
プレスニップにおいて受水するプレスファブリックとしても機能する。第1のプ
レスニップでは、比較的高い圧搾圧が用いられ、大量の水が処理されるが、この
ことから生じる欠点の1つは、プレスフェルトの外面が汚れ易く、その多孔ファ
ブリックの構造が部分的に目詰まりし易いことである。これを効率のよいフェル
ト調整装置によって防ぐ試みがなされているが、それらは非常に高額な、場所を
取る構成装置であり、多量のエネルギーを消費する。
【0007】 最近では、毎秒約40メートル=毎分2400メートルもの速度も印刷用紙抄紙機の
速度として検討されている。このような高い速度で特に幅広の抄紙機に適用する
ことは、かつてないほど困難な解決すべき問題を生じ、それらの問題のうち最も
重要なものは、高いウェブ速度における抄紙機の走行性と適切な脱水容量である
。同様に、板紙抄紙機(ウェブの坪量>1平方メートル当たり100グラム)では
、現在のウェブ速度(毎秒8〜15メートル)を毎秒15〜25メートルのレベルまで
上げる試みがなされている。
【0008】 従来技術のプレス部に用いられているプレスフェルトの重大な欠点には、ウェ
ブを再湿潤化する効果と汚染の性向とが含まれる。なぜなら、特に前記プレスフ
ェルトが高圧ニップを通過する場合、汚染物質の粒子がそのプレスファブリック
に固着・付着し易く、そのためプレスファブリックの作用が阻害され、その洗浄
に効率のよい調整装置が必要となり、これが相当量のエネルギーを消費するから
である。
【0009】 更に、高圧プレスニップでは、従来技術の多孔プレスフェルトは強力な摩耗と
ひずみを受けるため、フェルトを比較的頻繁に交換する必要があり、これが相当
程度まで経費を増大させる。
【0010】 本発明に関連する従来技術に関しては、米国特許第4,197,158号、第4,879,001
号、第5,308,450号および第5,736,011号を参照できる。最後に記述した米国特許
第5,736,011号は、特殊な構造のヘッドボックスと、ウェブを上部ワイヤに乗せ
て閉鎖ドローとしてピックアップ点へ移送するツインワイヤフォーマとを含む抄
紙機のウェットエンドを開示している。この米国特許はプリプレスニップも、本
発明に一体化しているプリプレス工程も開示していない。更なる相違点は、ヘッ
ドボックスに関して上述の米国特許に開示されている特殊な制限および構造上の
必要条件を、本発明が有しないことである。同米国特許に開示されているツイン
ワイヤフォーマおよびそのフォーマからプレス部へのウェブの移送の幾何学的配
置も、実質的には本発明のものとは異なっている。
【0011】 本発明に最も密接に関連している従来技術に関して、本出願人のフィンランド
特許第98843号(国際公開公報WO97/13030号および米国特許第5,389,205号に対応
)を参照できる。このフィンランド特許は、紙ウェブまたは板紙ウェブから水分
を除去し、これを閉鎖ドローとしてウェブフォーマ部の成形用ワイヤまたは移送
ワイヤからプレス部へ移送する方法を開示している。同フィンランド特許の方法
では、成形用ワイヤまたは移送ワイヤに乗って走行するウェブは、移送およびプ
リプレスの区域において、実質的に非受水性である移送ベルトの外面へ付着せし
め、プリプレス区域の実質的に直後にウェブを前記ワイヤから離し、移送ベルト
ループの支持によって後続のプレスファブリック上へ移送し、更に/またはプレ
ス部内の後続のプレスニップへ移送する。
【0012】 更に、上述のフィンランド特許はプレス部を開示していて、このプレス部は、
プリプレス区域と、実質的に非受水性である移送ベルトループとを含み、紙ウェ
ブへ付着可能な外面を有する。この移送ベルトループはプリプレス区域を通され
、2つの区域がある場合は、少なくとも後側の区域を通される。プリプレス区域
において、紙ウェブは、移送ベルトループの外面に付着させられ、この区域の実
質的に直後に、ウェブは実質的に再湿潤化されることなく、成形用ワイヤから離
される。ウェブは移送ベルトに乗り、密閉され支持されたドローとして後続のプ
レスファブリック上へ移送され、更に/またはプレス部の後続のプレス区域へ移
送される。
【0013】 フィンランド特許第98843号では、フォーマ部から乾燥部までのウェブの信頼
性のある密閉ドローが、ウェブを再湿潤化するおそれもなく、達成される。更に
、成形用ワイヤまたはそれと同等の移送ワイヤに対して、実質的に非受水性であ
る移送ベルトにウェブを確実に付着させる1つまたはそれ以上のプリプレス区域
を配設可能であり、更に、相当量の水が除去され、これによってウェブの乾燥加
熱残分およびウェット強度が増大する。このこともプレス部の走行性を改善し、
後の脱水段階を容易にする。
【0014】 上述のフィンランド特許98843号に開示されている方法およびプレス部の欠点
には、特に高いウェブ速度において、紙ウェブおよびそれから切断されたエッジ
ストリップを、通紙または稼動中の障害に対してパルパーへ送り込む際の難しさ
が含まれる。なぜなら、前記フィンランド特許では、プリプレスニップが全開し
ていても、上部ファブリックはウェブと伴走してしまう傾向があるからである。
これがプレス部におけるウェブ切れおよび他の作動不良の原因となる。
【0015】 抄紙機の高速化により、上述のウェブの移送、ピックアップおよび脱水能力の
問題と、それらに関連する他の困難とが増すこととなる。
【0016】 本発明は、上述のフィンランド特許98843号に開示される紙ウェブの移送およ
び圧搾の方法と、プレス部とを更に開発し、前記フィンランド特許により達成可
能な利点を本発明においても保持することを目的とする。
【0017】 本発明は抄紙機のフォーマおよびプレス部の新規の組合せと、ウェブをフォー
マ部からプレス部へ移送する方法とを提供し、上述の欠点の大部分を回避し、後
述の本発明の他の目的を達成することを目的とする。
【0018】 上述の目的および後述の目的を達成するため、本発明によるフォーマプレス部
は、フォーマ部の上述の上部ウェットワイヤまたはそれと同等の移送ワイヤが前
記プリプレス区域を通過し、ウェブが前記ワイヤの下面で前記プリプレス区域に
送り込まれて通過し、前記上部ウェットワイヤまたはそれと同等の移送ワイヤの
ループの内側、および/または下部ウェットワイヤのループの内側に圧力差の利
用に基づく移送装置が配され、これらの移送装置によって、通常の作動状態にお
いて確実にウェブが下部ウェットワイヤから離され、上部ウェットワイヤまたは
それと同等の移送ワイヤに追従し、前記ワイヤの下面で更にプリプレス区域へ入
れられ、圧力差の利用に基づく前記移送装置は通紙または作動不良に対して作動
するように配設可能であり、ウェブは上部ウェットワイヤまたはそれと同等の移
送ワイヤから離され、下に配置されているワイヤピット、パルパーまたはその等
価物へ下降させられることを主たる特徴とする。
【0019】 本発明による方法は、同様に、ウェブの形成後またはその最終工程において、
前記ウェットワイヤを介し、場合によっては移送ワイヤも介し、ウェブに対して
特殊な圧力差装置によって圧力差を加え、ウェブに作用する圧力を前記圧力差装
置において上部ウェットワイヤまたはそれと同等の移送ワイヤの側で高くするこ
とにより、通紙または作動不良に対してウェブを下部ウェットワイヤに追従させ
、前記圧力を下部ウェットワイヤの側で高くすることにより、通常の作動状態に
おいてウェブを上部ウェットワイヤまたはそれと同等の移送ワイヤに追従させる
ことを主たる特徴とする。
【0020】 本発明の方法および装置によれば、通常の作動状態において、ウェブは、上部
ウェットワイヤまたはそれと同等の移送ワイヤに確実に追従してプリプレス区域
へ直接入り、または、作動中の障害の場合もしくは通紙に対して、ウェブは、下
部ウェットワイヤにプリプレス区域の手前まで確実に追従し、ウェブおよびその
エッジストリップは、プリプレス区域において、更にそれに続く正規のプレス区
域において、障害を生じない。本発明による圧力差の利用に基づく装置は、前記
移送を効率的に確保できる。なぜなら、ウェットワイヤおよび場合によっては移
送ワイヤの透気度は比較的高く、したがって、これを通した圧力差の作用は、ウ
ェブに対して効率的に加えられ、過剰なエネルギーの消費も、または他の阻害要
因もないからである。本発明において適用されているプリプレス区域では、上述
のワイヤの高い透気度のため、相当の水量を適度のエネルギー量を用いて除去可
能であり、ウェブを、高速であっても確実に正規のプレス部へ移送し、これを介
して更に乾燥部へ移送することができる。更に、ウェブの形成およびそのZ方向
の分布に対して、プリプレス区域において更に効率的に影響を与えることができ
る。
【0021】 次に、添付図面に示す本発明のいくつかの実施例を参照して、本発明を詳細に
説明するが、本発明はいかなる場合もそれらの実施例の詳細に限定されるもので
はない。
【0022】 図1、図2および図3に示すフォーマおよびプレス部の全体的な構造および共
通する構成要件を以下に説明する。
【0023】 図1、図2および図3概略的に示す抄紙機は、フォーマ部100と、プレス部110
と、乾燥部120とを含み、乾燥部は開始端部だけを示す。
【0024】 図1ないし図3に示すフォーマ部100は、上部ウェットワイヤ10と、下部ウェ
ットワイヤ20とを含むツインワイヤフォーマである。これらのワイヤ10、20の間
にはツインワイヤ区域が画成されていて、これはフォーミングギャップGから始
まり、その中へパルプ懸濁液噴流がヘッドボックス19の吐出口から供給される。
フォーミングギャップGの後、ツインワイヤ区域は、ワイヤ20のループの内側に
配置されている第1のフォーミングロール21のサクション区域21a上の小さな湾
曲セクタで湾曲している。このツインワイヤ区域には、フォーミング部材12の後
に、例えばいわゆるMBユニットが上部ワイヤ10のループの内側に配されていて、
そのMBユニットは、負荷用ホースによって互いに対して負荷可能な、公知の連続
するリブ要素を含む。
【0025】 上部ウェットワイヤ10はブレストロール11およびガイドロール13によって案内
される。フォーミング部材12に続いて、下部ウェットワイヤ20のループの内側に
配置されたフォーミングシュー22があり、このフォーミングシューは湾曲したリ
ブ付きデッキを有し、その後には第2の上部フォーミングサクションロール24が
配され、そのサクション区域24a上でツインワイヤ区域が曲がり、垂直から水平
に変化している。
【0026】 図1ないし図3に示すように、ツインワイヤ区域の水平走程には、下部ウェッ
トワイヤ20のループの内側にサクション装置25および26が配され、それらの間に
は、上部ウェットワイヤ10のループの内側に、サクション装置15が配されている
。サクション装置15は、サクション区域15aを有するサクションロールとして示
されている。サクション装置15の後のウェットワイヤ10の内側には、3つの連続
するサクションフラットボックス16があり、それらの手前で、通常の方法でウェ
ブWがフォーマ部100からプレス部110へ移送される時は、ウェブWは既に下部ワ
イヤ20から離されている。下部ワイヤループ20の内側でサクション装置15の後に
配置されているサクションフラットボックス26に続いて、下部ワイヤ20をウェブ
Wおよび上部ワイヤ10から離して案内するガイドロール23aが配されている。下
部ワイヤ20は、他の点では、その戻り走程でガイドロール23によって案内される
【0027】 図1、図2および図3に示す本発明の実施例において、フォーマは明らかにツ
インワイヤフォーマであるが、本発明の方法と、フォーマ部およびプレス部の組
合せとは、フォーマが、例えばシングルワイヤの開始部分を有するハイブリッド
フォーマ、または多層フォーマ、または上述の上部ウェットワイヤ10と同様の上
部ウェットワイヤおよび/もしくは移送ワイヤを設け、一方、下部ワイヤは通常
の長網ワイヤ20である長網フォーマである場合にも、適用することができる。本
発明を適用可能な様々なフォーマの概念に関して、いくつかの非限定的な実施例
として、本出願人の上述のフィンランド特許第98843号を参照できる。
【0028】 図1では、フォーマ部100の最大の水平縦方向の延長部分をH0で示し、ツイン
ワイヤ区域の対応する水平延長部分をH1で示し、ツインワイヤ区域の端部から最
も外側のガイドロール13aまでの上部ウェットワイヤループ10の対応する延長部
分をH2で示す。ツインワイヤ区域の後の上部ウェットワイヤループ10の水平延長
部分は比較的長く、望ましくはH2>H1またはH1≒H2であり、一般的にはH2≒(2
〜4)×H0であることが、本発明によるフォーマ、特にツインワイヤフォーマの
幾何学的配置の典型である。
【0029】 本発明によれば、上部ウェットワイヤ10はウェブWをその下面でプリプレスニ
ップPPへ案内する。プリプレスニップPPは、上部ワイヤループ10内に配置され逃
げ穴付き面18が設けられているプレスロール17(平滑面ロールでも可)と、可撓
ホースマントが設けられている下部シューロール42との間に形成されている。し
たがって、プリプレスニップPPはエクステンデッドニップであり、その圧搾負荷
は、シューロール42のマントの内側のプレスシュー43を液圧でバックアップロー
ル17に対して押し付けることによって生成される。
【0030】 図1ないし図3に示すように、ウェブはプリプレスニップPPの実質的に直後で
上部ウェットワイヤ30から離され、ウェブWを下部移送ベルト40A、40Bの平滑で
接着性を有する外面に付着させることによって再湿潤化を防止している。ウェブ
はその上に乗り、移送ベルト40A;40Bが実質的に受水性ではないため、実質的に
再湿潤化されることなく移送される。
【0031】 図1および図2に示すプレス部は、その正規のプレスニップとして1つのプレ
スニップN1を含み、これは、逃げ穴付き面または平滑面33を設けた上部プレスロ
ール32と、可撓ホースマントを設けた下部シューロール62との間に形成されてい
る。ニップN1におけるエクステンデッドニップ区域の負荷は、シューロール62の
ホースマントの内側に配置されている液圧式プレスシュー63によって行われる。
【0032】 図3には、上述のエクステンデッドニップ区域61に加えて、第2のエクステン
デッドニップ区域N2があり、これは、平滑マント面83を設けた下部プレスロール
82と、可撓ホースマントが設けられエクステンデッドニップ区域N2にプレスシュ
ー53を有する上部シューロール52とによって形成されている。
【0033】 図1ないし図4に示す抄紙機の1つの特徴は、紙ウェブWが、ツインワイヤ区
域の開始部から、更に第2のフォーミングロール24から、乾燥用ワイヤ90までの
非常に直線的な走程を有し、この走程上におけるウェブWの方向転換の最大角度
が10〜200程度であり、前記方向転換角度は望ましくは約150より小さくなること
である。この特徴のためもあって、ウェブWは非常に高いウェブ速度でも難なく
確実に移送される。
【0034】 通紙の開始に対して、または作動中に障害が発生した場合、ウェブWは、ウェ
ブWがプリプレスニップPPおよびプレス部110へ移送される前に、フォーマ100か
ら下のワイヤピット(図示しない)へ、またはそれと同等のパルパーへ送り込む
ことができる。ウェブWを下方へ移送してワイヤピットまたはパルパーへ入れる
べき場合、下部ウェットワイヤ20の面上でのウェブWの走行は、下部ウェットワ
イヤ20のループの内側に配置されているサクション装置26における真空によって
確保され、それと同時に、ウェブWの上部ウェットワイヤ10との伴走が、移送サ
クション装置15の真空区域15aを閉鎖することによって、または正圧をその区域1
5aへ導入することによって、防止される。ウェブWをプリプレスニップPPへ移送
し、それと同時に更にプレス部110の正規のプレスニップN1;N1、N2へ送り込む
べき場合、移送サクション装置15のサクション区域15aへ真空を迅速に接続し、
それと同時に、必要に応じて、サクション装置26内の真空度を更に低下させるこ
とができる。ウェブWはこれによって上部ウェットワイヤ10に従い、プリプレス
ニップPPにまで到る。上述のピックアップ手順は、移送サクション装置15の下降
運動によって行うこともでき、これは矢印U−Dで示す。移送サクション装置15
の上下運動(U−D)は、前記装置の両エッジにおいて、例えば移送サクション
ロール15の両軸受け支持部に対して取り付けられた液圧シリンダまたはその等価
物などの動力装置によって行われる。
【0035】 ウェットワイヤ10、20またはそれと同等の移送ワイヤ10Aの透気性が本質的に
相当に高いため、これらを介した効率的な圧力差の作用を与えてウェブWの走行
を案内することができ、上部ウェットワイヤ10もしくはそれと同等の移送ワイヤ
10Aに、または下部ウェットワイヤ20に、いかなる時も作動状況の必要に応じて
追従させることができる。更に、上部ウェットワイヤ10またはそれと同等の移送
ワイヤ10Aを介したプリプレス区域PPにおける脱水は、同じ理由で効率的になる
。これらのワイヤ10、20;10A、20の透気性は、圧力差が100Paの時は、典型的に
は3000〜8000m3/m2/hの範囲にある。
【0036】 プリプレスニップPPを通過する下部ファブリックは移送ベルト40A、40Bであり
、これは実質的に水に対して不侵透性であり、走路を有し、これによれば、この
面に乗ってプリプレスニップPPから移送されるウェブWは、紙切れの場合、また
は抄紙機の始動もしくはウェブWの通紙に対して、ドクタ44によって移送ベルト
40A、40Bから離され、下方のパルパー(図示しない)またはその等価物へ送り込
むことができる。このことは実際上、プリプレスニップPPにおいてウェットワイ
ヤ10が実質的に上の位置になり、移送ベルト40A、40Bが実質的に下の位置になる
ことを意味している。
【0037】 以上および以下では上部ウェットワイヤ10および下部ウェットワイヤ20を参照
しているが、フォーマ部100の概念は、この点に関して、図示するものと異なる
ものとしてよく、ウェブWをツインワイヤ区域からプリプレスニップPPへ運ぶ上
部ワイヤループ10の走程は水平である必要はなく、これに代えて、斜め上方また
は斜め下方にしてもよい。
【0038】 ツインワイヤ区域には、移送装置15の手前に水力切断手段14があり、そこから
噴射水Sがワイヤ10を介して注がれてウェブWの両エッジからエッジストリップ
を切り離し、幅が均等な傷のないウェブWを作り出していて、その幅は正確に決
定される。ウェブWの切断幅は、水力切断手段14の位置を横方向に公知の方法お
よび公知の装置によって調節することによって調節可能である。ウェブのエッジ
の水力切断および移送サクション装置15の調節可能なサクション幅によって、良
質のエッジを備えたウェブWを、プリプレスニップPPへ、更に正規のプレスニッ
プへ送り込むことができる。ウェブWのエッジストリップは下部ウェットワイヤ
20と共にワイヤピット(図示しない)へ送り込まれる。
【0039】 本発明の方法によれば、ウェブWは2つのワイヤ10、20の間にある時は上部ワ
イヤ10の下面で移送され、それに乗って前方へ移送される。ウェブWの移送の開
始は、ウェブWが下部ワイヤ20に追従する場合は、上部ワイヤ10およびサクショ
ンロール15を下部ワイヤ20に接触させ、ウェブWをその後上部ワイヤ10と共に前
方へ移送することによって、実行できる。ウェブWをパルパーへ送り込むべき場
合は、上部ワイヤ10の側のサクションロール15を持ち上げることもできる(矢印
U−D)。移送は、更に別の道を回って行うこともできる。すなわち、ウェブW
が上部ワイヤ10に追従する場合、ウェブWは、下部ワイヤ20と、その内側に配さ
れてウェブWに接触しているサクションロール(図示しない)とを持ち上げるこ
とによって、パルパーへ案内される。望ましい移送の方式は、ウェブWが通常は
上部ワイヤ10に追従する後者である。その場合、ウェブWはフォーミングの後に
直接プリプレスニップPPへ送り込むことができ、ウェブWをワイヤ部において一
方のファブリックから他方へ移す必要がない。
【0040】 図1、図2および図3は、プリプレスニップPPを明らかにエクステンデッドニ
ップとして示していて、これはシューロール42と上部プレスロール17との間に形
成されている。プレスロール17は望ましくは凹面18を有し、またはロール17はサ
クションロールであり、必要に応じてクラウン調節ロールとする。プリプレスニ
ップPPにおける下部シューロール42は、平滑外面を設けたホースマント42'を有
する。プリプレスPPは望ましくはエクステンデッドニッププレスによって行われ
るが、プリプレスPPとしてロールニップを用いてもよい。正規の圧搾工程も望ま
しくはエクステンデッドニップN1;N1、N2によって行われるが、ロールニップに
よっても可能である。
【0041】 プリプレスPPの目的は、ウェブWの加熱乾燥残分を、ウェブWが正規のプレス
ニップN1;N1、N2へ送り込まれる前に増加させることであるが、圧搾がプリプレ
スニップPPにおいて相当に低い加熱乾燥残分k0≒10〜15%で開始されるため、ウ
ェブWの形成は、プリプレスによって改善することもできる。プリプレスニップ
PPにおいて、ウェブWの形成に対しては、ウェブWが未だ比較的凍結している段
階で、ウェブの繊維メッシュに手を加えることによって、影響を与えることがで
きる。したがって、比較的高い圧搾圧をプリプレスニップPPにおいて用いること
によって、ウェブWの構造に手を加えることができ、その剪断応力を圧力によっ
てウェブW内に生成可能であることにより、繊維フロックが分解し、緩くなり、
微細繊維がウェブ内で移動可能となり、これによってウェブWの構造におけるZ
方向の分布に好ましい影響を及ぼすことになる。
【0042】 プリプレスニップPPでは相当の量の脱水も行われていて、ウェブの加熱乾燥残
分は、上述の値k0から値k1≒18〜35%へ上げることができる。
【0043】 紙ウェブWのフォーマ100から乾燥部120までの移送は望ましくは密閉ドローと
して行われる。
【0044】 次に、様々な図1、図2および図3における互いに異なる構成要件を説明する
【0045】 図1では、ウェブWはプリプレスニップPPから下部移送ベルト40Aの面上へ移
送され、そこから、移送サクションロール31のサクション区域31a内の真空によ
って、上部フェルト30の面上へ移され、更にプレスニップN1へ送り込まれる。ニ
ップN1内のプレスファブリックの一方は下部移送ベルト60であり、その上面に乗
ったウェブWは、ニップN1から所定の点まで移送される。すなわち、ウェブWは
移送サクションロール91のサクション区域91a内の真空によって乾燥用ワイヤ90
上へ移送され、これに乗ってシリンダ乾燥92またはその等価物へ移送される。図
1では、下部移送ベルト40Aの第1のガイドロールは参照符号41aで示し、その最
後のガイドロールは参照符号41bで示し、このガイドロール61bに対してドクタ64
が配されている。
【0046】 図2に示す実施例は、プリプレスニップPP、および上部フェルト30を設けた1
枚フェルト付きの正規のプレスニップN1の両方が、同一の移送ベルト40Bに対し
て形成されていることを除き、図1のものと同じである。図2において、下部移
送ベルト40Bの水平走程は、プリプレス区域PPの手前に配置されたそのガイドロ
ール41aから、エクステンデッドニッププレスN1を介してその最後のガイドロー
ル41bへ延びていて、これに対してドクタ44が配されている。
【0047】 図3に示す実施例では、プリプレスニップPPに続いてプレス部の2重フェルト
30、60付きの正規の第1のプレスニップN1が配置され、これに続いて1枚の脱水
フェルト50および移送ベルト80を設けた第2のプレスニップN2が配置されている
ことを除き、図1のものと同じである。図3において、第1のエクステンデッド
ニップ区域N1を通過する下部フェルトは、その第1のガイドロール61aからその
最後のガイドロール61bへ延びていて、ウェブWは移送サクションロール64のサ
クション区域64上で上部フェルト30から離され、下部フェルト60に乗って、上部
フェルト50のループの内側に配置されているサクション移送ロール51のサクショ
ン区域51a上で第2のエクステンデッドニップN2の上部フェルト50上へ移され、
前記サクション区域はウェブWを第2のエクステンデッドニップN2へ案内する。
このエクステンデッドニップN2の下部ファブリックは移送ベルト80であり、その
水平走程はその第1のガイドロール81aからその最後のガイドロール81bまで延び
ている。
【0048】 同図において、破線により、ガイドロール13Aから移送サクションロール15ま
での特殊な移送ワイヤの他の走程を、参照符号10Aで示す。その場合、上部ウェ
ットワイヤ10はなく、または、ツインワイヤフォーマ100が用いられる場合は、
上部ワイヤ10Bの走程は、参照符号10Bおよびガイドロール13Bで示すものと同様
である。しかし、これに関して強調できることは、本発明の最善の実施例は、特
にツインワイヤフォーマと、上部ウェットワイヤ10と、下部ウェットワイヤ20と
、プリプレス区域PPとを、図1ないし図3に示す方法で、またはこれと同様の方
法で用いるものであるということである。
【0049】 次に特許請求の範囲を示すが、本発明の様々な内容は、前記特許請求の範囲に
示す本発明の概念の範囲内で改変可能であり、一例としてのみ上述したものとは
異なるものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の概略側面図である。
【図2】 紙ウェブが上部ウェットワイヤのプリプレスニップから密閉ドローとしてプレ
ス部全体を低不透気性移送ベルトに乗って通過する本発明の実施例を、図1と同
様の方式で示す図である。
【図3】 プレス部におけるプリプレスニップに続いて2つの連続する2重ファブリック
エクステンデッドニッププレスがある本発明の実施例を、図1および図2と同様
の方式で示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW Fターム(参考) 4L055 BD04 BD05 CD05 CE73 CE83 CE84 CG27 FA08 FA22 FA30

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォーマ部(100)が下部ウェットワイヤ(20)と上部ウェ
    ットワイヤ(10)またはそれと同等の移送ワイヤ(10A)とを含み、プレス部(1
    10)が1つまたはそれ以上の脱水用プレスニップ(N1;N1、N2)を含み、前記フ
    ォーマ部(100)とプレス部(110)との間にプリプレス区域(PP)が存在し、該
    区域はウェブ(W)から水を除去し、該区域を通してウェブ(W)は閉鎖ドロー
    として前記フォーマ部(100)から前記プレス部(110)へ移送される抄紙機のフ
    ォーマプレス部(100、110)において、前記フォーマ部(100)の上部ウェット
    ワイヤまたはそれと同等の移送ワイヤ(10A)は、前記プリプレス区域(PP)を
    通過し、前記ウェブ(W)は該ワイヤの下面で移送されて前記プリプレス区域(
    PP)を通過し、前記上部ウェットワイヤ(10)もしくはそれと同等の移送ワイヤ
    (10A)のループの内側、および/または前記下部ウェットワイヤ(20)のルー
    プの内側に、圧力差の利用に基づく移送装置(15、15a、16、26)が存在し、該
    移送装置によって、通常の作動状態において確実に前記ウェブ(W)が前記下部
    ウェットワイヤ(10)から離され、前記上部ウェットワイヤ(10)またはそれと
    同等の移送ワイヤ(10A)に追従し、該ワイヤの下面で走行して更に前記プリプ
    レス区域(PP)に入り、前記圧力差の利用に基づく移送装置(15、15a、16、26
    )は、前記ウェブ(W)が前記上部ウェットワイヤ(10)またはそれと同等の移
    送ワイヤ(10A)から離され、下方に配されたワイヤピット、パルパーまたはそ
    の等価物の中へ下降するよう、通紙または作動不良に対して作動するように配設
    可能であることを特徴とする抄紙機のフォーマプレス部。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフォーマプレス部において、実質的に非受
    水性の移送ベルト(40A;40B)が、前記プリプレス区域(PP)をその下部ファブ
    リックとして通過するように配設され、前記ウェブ(W)は、前記プリプレス区
    域(PP)において前記移送ベルトの平滑な上面に付着させられ、実質的にその直
    後に前記上部ウェットワイヤ(10)またはその等価物(10A)から離されること
    を特徴とするフォーマプレス部。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のフォーマプレス部において、望ま
    しくはサクションロール(15、15a)であるサクション移送装置が、前記上部ウ
    ェットワイヤ(10)またはその等価物(10A)のループの内側に配設され、該装
    置の真空作用によって、前記ウェブ(W)は確実に前記上部ウェットワイヤ(10
    )またはその等価物(10A)に追従し、前記プリプレス区域(PP)へ、望ましく
    は実質的にその水平走程として入ることを特徴とするフォーマプレス部。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のフォーマプレス部において、前記サクショ
    ン移送装置(15、15a)の実質的に直後またはそこから近距離の所であって、ツ
    インワイヤ区域(10、20)における下部ワイヤ(20)のループの内側に、サクシ
    ョンボックス(26)またはその等価物が存在し、該ボックスは、通紙の際または
    作動不良の場合に、前記ウェブ(W)が前記下部ウェットワイヤ(20)に追従す
    ることを確実ならしめることを特徴とするフォーマプレス部。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のフォーマプレス部にお
    いて、ツインワイヤ区域(10、10A、20)の後には、前記上部ウェットワイヤ(1
    0)またはその等価物(10A)のループの内側で、望ましくはその実質的に水平な
    走程上の、前記プリプレス区域(PP)の手前に、1つまたはそれ以上のサクショ
    ンボックス(16)が存在することを特徴とするフォーマプレス部。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のフォーマプレス部にお
    いて、前記ウェブ(W)は、サクションロール移送(31、31a)として前記プリ
    プレス区域(PP)の後に配置された前記下部移送ベルト(40A;40B)に乗せられ
    て後続の脱水プレスニップ(N1)の受水用上部プレスフェルト(30)の下面へ移
    送され、前記第1の脱水プレスニップ(N1)の後には、その下部ファブリック(
    60)の上面に乗せられて、前記ウェブ(W)は、密閉ドローとして後続のプレス
    ニップ(N2)へ、または前記プレス部(110)の後に配置された乾燥部(120)の
    乾燥用ワイヤ(90)上へ移送されることを特徴とするフォーマプレス部。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載のフォーマプレス部にお
    いて、前記プリプレスニップ(PP)を通過する実質的に非受水性の下部移送ベル
    ト(40B)は、前記プレス部の望ましくはエクステンデッドニップ(N1)である
    脱水用ニップを通過するように移送され、前記ウェブ(W)は更に、前記移送ベ
    ルト(40B)の上面に乗せられ、密閉ドローとして、前記プレス部(110)の後に
    配置された乾燥部(120)の乾燥用ワイヤ(90)上へ移送されることを特徴とす
    るフォーマプレス部(図2)。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載のフォーマプレス部にお
    いて、前記プリプレス区域(PP)および/または1つもしくはそれ以上の脱水用
    プレス区域(N1、N2)はエクステンデッドニップ区域であり、該区域は望ましく
    はホースマントを設けたシューロールと剛性のマントを有するバックアッププレ
    スロールとの間に形成されていることを特徴とするフォーマプレス部。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載のフォーマプレス部にお
    いて、前記上部ウェットワイヤ(10)は、ツインワイヤ区域(10、20)の後に、
    実質的に長く主として水平な走程を有し、該走程の長さH2は、ツインワイヤ区域
    (10、20)の水平延長部H1以上であることを特徴とするフォーマプレス部。
  10. 【請求項10】 フォーマ部(100)に下部ウェットワイヤ(20)と上部ウ
    ェットワイヤ(10)またはそれと同等の移送ワイヤ(10A)とが設けられ、プレ
    ス部(110)に1つまたはそれ以上の脱水プレスニップ(N1;N1、N2)が設けら
    れ、前記フォーマ部(100)とプレス部(110)との間でプリプレス区域(PP)に
    おいてウェブ(W)から水分を除去し、該区域を通して前記ウェブ(W)を閉鎖
    ドローとして前記フォーマ部(100)からプレス部(110)へ移送する、抄紙機の
    フォーマ部(100)からそのプレス部(110)への紙ウェブ(W)移送方法におい
    て、前記ウェブを形成した後に、またはその最終工程で、前記ウェットワイヤ(
    10、20)を介して、更に場合に応じて移送ワイヤ(10A)をも介して、特殊な圧
    力差装置(15、16、26)によって圧力差を前記ウェブ(W)に加え、該ウェブ(
    W)に作用する圧力を、前記圧力差装置(15、16、26)において、前記上部ウェ
    ットワイヤ(10)またはそれと同等の移送ワイヤ(10A)の側で高くなるように
    調整することにより、通紙または作動不良に対して、前記ウェブを、前記下部ウ
    ェットワイヤ(20)に追従させて移送し、前記圧力を、前記下部ウェットワイヤ
    (20)の側で高くなるように調整することにより、通常の作動状態において、前
    記ウェブ(W)を、前記上部ウェットワイヤ(10)またはそれと同等の移送ワイ
    ヤ(10A)に追従させて移送することを特徴とする紙ウェブ移送方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の方法において、前記ウェブ(W)をワイ
    ヤピットまたはその等価物へ下降させつつ移送すべき場合は、前記下部ウェット
    ワイヤ(20)の面上の前記ウェブ(W)の走程を、該下部ウェットワイヤ(20)
    のループ内に配置されたサクション装置(26)内の真空によって確保し、それと
    同時に、前記ウェブ(W)による前記上部ウェットワイヤ(10)との伴走を、移
    送サクション装置(15)の真空区域(15a)を閉鎖することによって、またはそ
    の中へ正圧を導入することによって防止することを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 請求項10または11に記載の方法において、前記ウェブ(W
    )を前記プリプレス区域(PP)へ通し、それと同時に更にプレス部(110)の正
    規のプレスニップ(N1)または各ニップ(N1、N2)へ通すべき場合は、前記上部
    ウェットワイヤ(10)またはその等価物(10A)のループの内側に配置された移
    送サクション装置(15)のサクション区域(15a)へ真空を接続し、それと同時
    に、必要に応じて、前記下部ウェットワイヤの内側に配置されたサクション装置
    (26)内の真空度を下げることにより、前記ウェブ(W)を前記上部ウェットワ
    イヤ(10)またはその等価物(10A)に追従させて前記プリプレス区域(PP)へ
    入れることを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 請求項10ないし12のいずれかに記載の方法において、前記
    プリプレス区域(PP)の実質的に直後に、前記ウェブ(W)を前記上部ウェット
    ワイヤ(10)またはそれと同等の移送ワイヤ(10A)から離し、閉鎖ドローとし
    て実質的に非受水性の移送ベルト(40A、40B)の上面に乗せて後続のプレスニッ
    プ(N1)の上部ファブリック(30)の下面へ望ましくはサクションロール移送(
    30、31a)として移送し、または閉鎖ドローとして前記移送ベルト(40B)の上面
    に乗せて前記ニップ区域(N1)を介して前記プレス部(110)の後に配置された
    乾燥部(120)の乾燥用ワイヤ(90)上へ移送することを特徴とする方法(図2
    )。
  14. 【請求項14】 請求項10ないし13のいずれかに記載の方法において、前記
    圧力差は、前記ワイヤ(10、20)を介して、乾燥加熱残分のレベルがk0≒10〜15
    %のウェブ(W)に加え、前記プリプレス区域(PP)において前記ウェブ(W)
    の乾燥加熱残分のレベルをk1≒18〜35%の範囲まで上げることを特徴とする方法
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