JP2003082490A - 金属管の製造方法 - Google Patents

金属管の製造方法

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JP2003082490A
JP2003082490A JP2001317446A JP2001317446A JP2003082490A JP 2003082490 A JP2003082490 A JP 2003082490A JP 2001317446 A JP2001317446 A JP 2001317446A JP 2001317446 A JP2001317446 A JP 2001317446A JP 2003082490 A JP2003082490 A JP 2003082490A
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metal tube
metal
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annealed
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JP2001317446A
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Shinichi Okamoto
眞一 岡本
Yoshio Tokai
芳夫 東海
Hitoshi Mikajiri
等 三ケ尻
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Hikari Tech Co Ltd
Original Assignee
Hikari Tech Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属の線9を母型に使用し、電鋳してから線9
を引き抜く金属管の製造方法に於いて、線の抜け率を向
上して、生産性を向上することを課題としている。 【解決手段】線9に伸び率の高い金属線を母型に使用す
る手段を採用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属管の製造方法に関
するものであり、更に詳しく説明すると、例えば光ファ
イバ用のコネクタ、デバイスなどのフェルールと一般に
言われている金属管は、断面が真円形で0.125mm
φの太さの光ファイバを円筒形の管に通して支えること
により、光ファイバの中心にあるコア同士の位置を正確
に合わせて接続を図る部品などの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバ用のフェルールの場
合、例えば図1(a)(b)に示すような形状であり、
材質は、ジルコニアセラミックスを使用したものが主流
を占めており、図1(a)は、一心タイプのフェルール
1で、太さ2.5mmφ程度、長さ10mm程度の円柱
形状で中心に0.1255mmφ程度の真円形孔2が穿
孔されたものであり、図1(b)は、二心タイプのもの
である。
【0003】一方、本発明者が、特願平10−3753
72号に於いて、金属またはプラスチックの線を一本ま
たは複数本を母型に使用して電鋳し、当該線を除去した
後、機械加工する方法によりニッケルなどの金属で製造
した金属製フェルールを提案している。
【0004】当該特許においては、例えば図2に示すよ
うな概略の装置で電鋳を実施しており、詳しく説明する
と、図2においては、電鋳液3、プラス電極4、保持治
具5、空気撹拌ノズル6、バネ7、マイナス電極8、線
9で構成されている。
【0005】加温したスルファミン酸ニッケルなどを主
成分とする電鋳液3の中に円筒形のチタンバスケットに
ニッケル球を入れたプラス電極4を保持治具5を中心に
して四隅に配した構成とし、SUS線などの線9をバネ
7で引っ張った状態に固定したマイナス電極8のある保
持治具5を中心にセットして、エア撹拌ノズル6からエ
アを少量吹き出して撹拌しながら直流電流を流して電鋳
する方法が提案されている。
【0006】当該特許においては、線9を抜く際に抜け
ないものが時々出て、抜け率において不十分で、生産性
に問題が残っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上に鑑み、
金属の線の一本、もしくは複数本を母型に使用し、電鋳
後、当該線を除去する光ファイバ用のフェルールなどの
金属管の製造方法に於いて、線の抜け率を向上して、生
産性を向上することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】線の抜け率は、生産性の
向上のための歩留まり率の最重要な要素であり、本発明
者の長年の主研究テーマとしてきたが、従来は腐食性の
少ないテンパー処理したSUS線を使用してきたが、こ
れらの金属線を使用する場合に、引張強度の高いものほ
ど抜け率が良好である傾向のあることから、引張り強度
のより高い金属線の検討を進めてきたが、最近の研究で
引張り強度の低いものでも抜け率の著しく良好な金属線
の有ることが初めて判り、その原因を鋭意追及すること
によって本発明に到達したものである。
【0009】即ち、研究の結果、金属線において伸び率
の高いものが、特に抜け率が高い事が明らかとなったこ
とから、伸び率が高く、そして引張り強度も相対的に高
い金属の線9を使用する手段を採用した。
【0010】
【発明の実施の形態】さらに詳しく説明すると、図3は
本発明における一実施例を示す電鋳装置の構成図である
が、電鋳液3は、目的とする電鋳金属の材質で、それぞ
れ異なっているが、例えばニッケル又はその合金、鉄又
はその合金、銅又はその合金、コバルト又はその合金、
タングステン合金、微粒子分散金属などの電鋳金属が採
用可能であり、スルファミン酸ニツケル、塩化ニッケ
ル、硫酸ニッケル、スルファミン酸第一鉄、ホウフッ化
第一鉄、ピロリン酸銅、硫酸銅、ホウフッ化銅、ケイフ
ッ化銅、チタンフッ化銅、アルカノールスルフォン酸
銅、硫酸コバルト、タングステン酸ナトリウムなどの水
溶液を主成分とする水溶液、又は、これらの液に炭化ケ
イ素、炭化タングステン、炭化ホウ素、酸化ジルコニウ
ム、チッ化ケイ素、アルミナ、ダイヤモンドなどの微粉
末を分散させた液が使用される。これらのうち特にスル
ファミン酸ニッケルを主成分とする浴が、電鋳のやり易
さ、硬度などの物性の多様性、化学的安定性、溶接の容
易性などの面で適している。そして、電鋳液は、濾過精
度0.1〜5μm程度のフィルターで高速濾過し、また
加温して50±2℃程度の適性温度範囲に温度コントロ
ールし、また時々、活性炭処理をして有機不純物を除去
する。
【0011】プラス電極4は、目的とする電鋳金属によ
り異なっており、ニッケル、鉄、銅、コバルトなどから
選定され、板状、球状のものを適宜使用する。球状のも
のを使用する場合は、チタン製バスケットに入れ、ポリ
エステル製の布袋で覆って使用すればよい。そして円形
の治具固定用構造体15の中心にプラス電極4を配し
て、保持治具5の全てと等間隔の位置にするのが、電鋳
速度が一定になり、ほぼ同時間で電鋳が終了することか
ら望ましいが、プラス電極4の位置は、この位置に限定
されず、例えば電鋳槽10の外壁に沿ってプラス電極4
を複数箇所に配した構成にしてもよいし、治具固定用構
造体15も必ずしも円形でなく例えば楕円形であっても
よい。
【0012】そして撹拌は空気、プロペラ、超音波、超
振動などの撹拌が採用できるが、保持治具の自転の速度
を速くすることと、ピット防止剤の添加により撹拌を省
略することも可能である。
【0013】また図3に於いては、保持治具5一台に積
算電流計13一台を使用する構成ととし、整流器は保持
治具5の各一台に小型のものを一台使用するのが電流管
理を実施しやすいため望ましいが、必ずしもこれに限定
されず大型の整流器一台で多くの保持治具5に通電して
もよい。
【0014】図4は、本発明に係る一実施例の保持治具
5付近の詳細を示す概略の側面図であるが、治具固定用
構造体15、保持棒16、フリー回転部17、ベルト受
車18、ベルト12、電気絶縁部19、マイナス電極バ
ネ20、連結部21、保持治具5、バネ7、線9、クリ
ップ22で構成されており、円形の治具固定用構造体1
5に保持棒16が溶接されており、フリー回転部17で
空回りさせ、ベルト12の回転をベルト受車18に伝達
して回転し電気絶縁部19、連結部21を介して保持治
具5を10〜1000rpm程度で自転させ、保持治具
5は、クリップ22とバネ7で線9を引っ張った状態で
保持し、電鋳液面23を図4に示すような位置にして、
マイナス電極バネ20と圧接して電気絶縁部19の下側
だけにマイナス電流を通電して電鋳を実施すればよい。
【0015】本発明において線9には、伸び率の高い、
適度の引っ張り強度を有する金属の線をを使用するが、
伸び率においては5パーセント程度以上で、望ましくは
20パーセント以上の金属線がよく、銅合金線、アルミ
合金線や焼きなまし処理したSUS線、ニクロム線、エ
レンマ線、鉄クロム線、銅−ニッケル線などの耐蝕性、
引張強度の良好なものから選択使用できるが、特に焼き
なまし処理したSUS線が伸び率において40パーセン
ト以上のものがあり、引張強度が相対的に高いことから
適性が高い。
【0016】前記の焼きなまし処理したSUS線を製造
するには、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気中で加熱し
て実施するが、加熱条件で伸び率、引張強度調整可能で
ある。
【0017】上記のような装置で電鋳を実施するが、電
鋳は、直流電流を4〜10A/dm程度の電流密度で
所定時間程実施し、棒状で所定の太さに成長させるが、
その際に、始めは低電流で開始し、徐々に電流を高めて
いき、保持治具5ごとに所定の析出量(太さ)になる積
算電流量に達した時点で、自動的に整流器からの電流が
切れる構成にすることが望ましい。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上に示した方法により以下
のような効果を奏する。金属線の1本或いは複数の線9
を母型に使用し、電鋳後、当該線9を引き抜くフェルー
ルなどの各種金属管の製造において、金属の線9に伸び
率の高い、引張強度の相対的に高い焼きなまし処理した
SUS線などを使用する手段を採用したことによって、
線の引き抜け率が著しく向上し、それに伴って歩留まり
率が向上し、半産性を著しく高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来法に係るフェルールの拡大断面図と側面図
である。
【図2】従来法に係る電鋳装置の概略の構成図である。
【図3】本発明に係る電鋳装置の一実施例を示す概略の
平面図である。
【図4】本発明に係る回転電鋳装置の保持治具付近の概
略の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 フェルール 2 真円形
孔 3 電鋳液 4 プラス
電極 5 保持治具 6 空気撹
拌ノズル 7 バネ 8 マイナ
ス電極 9 線 10 電鋳槽 11 保持治具自転用駆動モータ 12 ベルト 13 積算電流計 14 滑車 15 治具固定用構造体 16 保持棒 17 フリー回転部 18 ベルト
受車 19 電気絶縁部 20 マイナ
ス電極バネ 21 連結部 22 クリッ
プ 23 電鋳液面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属の線9の一本、もしくは複数本を母型
    に使用して、電鋳した後、線9を除去する金属管の製造
    方法に於いて、線9に伸び率が5パーセント以上のもの
    を使用することを特徴とする金属管の製造方法。
  2. 【請求項2】線9に使用する材料において、焼きなまし
    たSUS線を使用することを特徴とする請求項1記載の
    金属管の製造方法。
  3. 【請求項3】線9に使用する材料において、焼きなまし
    たニクロム線を使用することを特徴とする請求項1記載
    の金属管の製造方法。
  4. 【請求項4】線9に使用する材料において、焼きなまし
    たエレンマ線を使用することを特徴とする請求項1記載
    の金属管の製造方法。
  5. 【請求項5】線9に使用する材料において、焼きなまし
    た鉄クロム線を使用することを特徴とする請求項1記載
    の金属管の製造方法。
  6. 【請求項6】線9に使用する材料において、焼きなまし
    た銅ニッケル線を使用することを特徴とする請求項1記
    載の金属管の製造方法。
  7. 【請求項7】線9に使用する材料において、銅合金線を
    使用することを特徴とする請求項1記載の金属管の製造
    方法。
  8. 【請求項8】光ファイバコネクタなどのデバイス用に使
    用するフェルールを製造することを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7記載の金属管の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005090645A1 (ja) 2004-03-22 2005-09-29 Luzcom Inc. 電鋳管の製造方法及び電鋳管、電鋳管を製造するための細線材

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WO2005090645A1 (ja) 2004-03-22 2005-09-29 Luzcom Inc. 電鋳管の製造方法及び電鋳管、電鋳管を製造するための細線材

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