JP2003082160A - 熱可塑化セルロースエステル組成物およびそれからなる繊維 - Google Patents

熱可塑化セルロースエステル組成物およびそれからなる繊維

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JP2003082160A
JP2003082160A JP2001273348A JP2001273348A JP2003082160A JP 2003082160 A JP2003082160 A JP 2003082160A JP 2001273348 A JP2001273348 A JP 2001273348A JP 2001273348 A JP2001273348 A JP 2001273348A JP 2003082160 A JP2003082160 A JP 2003082160A
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cellulose ester
cellulose
fiber
ester composition
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English (en)
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Misa Osaki
美沙 尾▲さき▼
Keisuke Honda
圭介 本田
Yoshitaka Aranishi
義高 荒西
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バイオマス系材料であるセルロースエステルお
よびポリ乳酸を主成分とする環境負荷の少ない成分から
なる熱可塑性セルロースエステル組成物と、それらから
なる溶融紡糸性に優れ、強伸度特性のみならず繊度の均
一性にも優れた熱可塑性セルロースエステル組成物繊維
を提供すること。 【解決手段】セルロースエステルと可塑剤として重量平
均分子量1000〜20000のポリ乳酸を少なくとも
含んで成る熱可塑性セルロースエステル組成物およびそ
れからなる繊維。およびさらに併用可塑剤としてエポキ
シ基を含んでなる熱可塑性セルロースエステル組成物お
よびそれからなる繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルロースエステ
ルとポリ乳酸を主成分とする熱可塑化セルロースエステ
ル組成物およびそれらを溶融紡糸して得られる繊維に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】セルロースおよびセルロースエステル、
セルロースエーテル等のセルロース誘導体は、地球上で
最も大量に生産されるバイオマス材料として、また、環
境中にて生分解可能な材料として昨今の大きな注目を集
めつつある。現在商業的に利用されているセルロースエ
ステルの代表例としては、セルロースアセテート、セル
ロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテー
トブチレート、セルロースフタレート等が挙げられ、繊
維、プラスチック、フィルター、塗料など幅広い分野に
利用されている。
【0003】セルロースの繊維としての利用に関して
は、自然界中で産生する綿や麻などの短繊維をそのまま
紡績して使用することが古くから行われてきた。短繊維
ではなく、フィラメント材料を得るためには、レーヨ
ン、リヨセル等の様にセルロースを二硫化炭素等の特殊
な溶媒系で溶解させ湿式紡糸法での製糸を行うか、セル
ロースアセテートの様にセルロースを誘導体化して、塩
化メチレンやアセトン等の有機溶媒に溶解させた後、こ
の溶媒を蒸発させながら紡糸する乾式紡糸法での製糸を
行うしか方法がなかった。
【0004】しかし、これらの湿式紡糸法あるいは乾式
紡糸法では、紡糸速度が遅いため生産性が低いという問
題があるだけでなく、使用する二硫化炭素、アセトン、
塩化メチレン等の有機溶剤が環境に対して悪影響を及ぼ
す懸念が強いため、環境との調和を考える場合には、決
して良好な製糸方法とは言えない。
【0005】一方、溶融紡糸法を用いる方法としては、
例えば、特公昭53−11564号公報が挙げられる。
これはセルロースアセテートにポリエチレングリコール
のような水溶性可塑剤を配合して溶融紡糸を行い、中空
糸用の繊維を製造するものであるが、平均分子量が20
0〜1000のポリエチレングリコールを単独で使用し
ても紡糸の際の断糸率の点から、低い紡糸ドラフトでな
いと溶融紡糸は困難である。さらに、ポリエチレングリ
コールのような吸湿性の強い可塑剤を単独で使用するこ
とは用途の点から制限が大きい。また、可塑性が高く、
押出、射出成形用に使われているフタル酸エステル系或
いは生分解性が知られているトリアセチン、トリエチル
サイトレート等の可塑剤は、押出、射出成形よりも熱成
形温度の高い溶融紡糸に適用すると、揮発成分が多いた
め、かなり低い紡糸ドラフトでないと実用可能な溶融紡
糸性が発現せず、溶融紡糸に適さない。また、これら低
分子量可塑剤を使用する場合、得られた繊維は可塑剤の
ブリードアウトによって著しくヌメリ感の強いものとな
ってしまうという欠点を有している。
【0006】また、セルロースアセテートを溶融紡糸法
により繊維化する方法としては、特開平9−78339
号公報、特開平10−317228号公報が挙げられ
る。これらはポリエステルポリオール類やカプロラクト
ンテトラオールを可塑剤として用いているが、用いる可
塑剤の分子量が未だ低いものであり、ブリードアウト、
紡糸時の発煙など耐熱性に問題があるものであった。本
方法では高速エアーを用いて引き取る生産性の高い製糸
方法が採用されているが、エアーによる引き取りである
ため、繊維の繊度均一性の指標であるU%が悪化してし
まうものであった。また、環境影響という観点からする
と、化石燃料由来であるポリエステルポリオールやカプ
ロラクトン変性物を用いることは、生分解性とはいえ必
ずしも良好な処方とは言えない。
【0007】ところで、バイオマス材料としてセルロー
スエステルと同様に注目されている材料にポリ乳酸があ
る。ポリ乳酸自身は熱可塑性を有するが、さらに可塑剤
やセルロース等の天然物を添加した組成物として、例え
ば特開平11−241008号公報が挙げられる。しか
し、ポリ乳酸の重合には人体への有害性が懸念されるス
ズ化合物が触媒として使用されており、それら化合物を
用いることは良好な処方とは言えない。
【0008】また、ポリ乳酸を可塑剤として用いた例に
特表2000−515566号公報が挙げられるが、こ
れにセルロースに関する記載はなされていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上記の
ような問題点を克服し、バイオマス系材料であるセルロ
ースエステルおよびポリ乳酸を主成分とする環境負荷の
少ない成分からなる熱可塑性セルロースエステル組成物
と、それらからなる溶融紡糸性に優れ、強伸度特性のみ
ならず繊度の均一性にも優れた熱可塑性セルロースエス
テル組成物繊維を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した本発明の課題
は、セルロースアセテート、セルロースアセテートプロ
ピオネート、セルロースアセテートブチレート、セルロ
ースアセテートフタレートよりなる群より選ばれる少な
くとも一種のセルロースエステル30〜90重量%と、
重量平均分子量1000〜20000のポリ乳酸10〜
50重量%を少なくとも含んでなり、220℃における
加熱減量率が5重量%以下であり、220℃、1000
sec-1における溶融粘度が50〜300Pa・sec
であることを特徴とする熱可塑化セルロースエステル組
成物によって解決することができる。 この場合、さら
にエポキシ基を有する低分子化合物を併用可塑剤として
1〜10重量%含有する組成物であることが好適に採用
できる。
【0011】また、本発明の別の課題は、上記熱可塑性
セルロース組成物からなり、強度が0.5〜4cN/d
tex、伸度が2〜50%、U%が0.1〜5%である
ことを特徴とする繊維によって解決することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明におけるセルロースエステ
ルとは、セルロースの水酸基がエステル化剤によって封
鎖されているものを言う。具体的なエステル化剤として
は、酸塩化物、酸無水物、カルボン酸化合物、カルボン
酸化合物誘導体、環状エステルなどが挙げられる。具体
的なセルロースエステルの種類としては、セルロースア
セテート、セルロースアセテートプロピオネート、セル
ロースアセテートブチレート、セルロースアセテートフ
タレート等が挙げられ、汎用性の観点から中でもセルロ
ースアセテートが好ましい。
【0013】セルロースエステルの置換度は、グルコー
ス単位あたり0.5〜2.9であることが好ましい。ま
た、良好な生分解性を得るためには、セルロースエステ
ルの置換度は比較的低置換度、例えば、0.5〜2.2
であることが好ましく、良好な流動性を得るためには、
例えば2.2〜2.9であることが好ましいので、目的
によって適宜決定することができる。
【0014】本発明に使用される可塑剤としてのポリ乳
酸は、L−乳酸および/またはD−乳酸を主たる繰り返
し単位とするポリエステルである。本発明のポリ乳酸
は、一価アルコールや多価アルコール等を開始剤として
ラクチドを開環反応させる方法、自己触媒作用によって
乳酸を脱水エステル化反応させる方法、その他公知の方
法によって得ることができる。本発明のポリ乳酸は、重
合触媒として用いられるスズ化合物を含まないものであ
ることが望ましい。
【0015】本発明のポリ乳酸は、重量平均分子量が1
000〜20000の範囲であることが必要である。平
均分子量を1000以上とすることにより、ポリ乳酸の
沸点が紡糸温度よりも高くなり、著しく発煙することも
なく、可塑化効果が大きくなるので好ましい。また、2
0000以下にすることにより、相溶性が向上し可塑化
効果が大きくなり、強度の向上に加え、紡糸温度が低く
することができるので好ましい。可塑剤の耐熱性および
組成物の可塑性を両立させる観点から、ポリ乳酸の重量
平均分子量は1500〜15000であることがより好
ましく、2000〜10000であることが最も好まし
い。
【0016】また、本発明のポリ乳酸はL−乳酸、D−
乳酸以外の共重合成分を含むものであってもよい。ま
た、カルボキシル基末端の全部または一部が、他の化合
物によって封鎖されているものであってもよい。
【0017】ポリ乳酸の配合量は、セルロースエステル
及びポリ乳酸の合計重量当たり10〜50重量%であ
る。前記配合量を50重量%以下とすることにより、溶
融紡糸性の点から強度が高くなり紡糸断糸率が低下する
ので好ましい。一方、前記配合量を10重量%以上とす
ることにより、熱流動性の点から、紡糸温度を低くする
ことができ、組成物の熱分解が抑制されるため好まし
い。
【0018】本発明に使用される併用可塑剤としてのエ
ポキシを有する低分子化合物としては、従来、公知の芳
香族エポキシ化合物、脂環式エポキシ化合物、脂肪族エ
ポキシ化合物などを用いることができる。
【0019】芳香族エポキシ化合物の例としては、フェ
ニルグリシジルエーテルなどの単官能エポキシ化合物
や、少なくとも1個の芳香族環を有する多価フェノール
またはそのアルキレンオキサイド付加体のポリグリシジ
ルエーテルであって、例えばビスフェノールA、テトラ
ブロモビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェ
ノールS等のビスフェノール化合物またはビスフェノー
ル化合物のアルキレンオキサイド(例えば、エチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド
等)付加体とエピクロルヒドリンとの反応によって製造
されるグリシジルエーテル類、ノボラック型エポキシ樹
脂類(例えば、フェノール・ノボラック型エポキシ樹
脂、クレゾール・ノボラック型エポキシ樹脂、臭素化フ
ェノール・ノボラック型エポキシ樹脂等)、トリスフェ
ノールメタントリグリシジルエーテルなどがあげられ
る。
【0020】脂環式エポキシ化合物としては、4−ビニ
ルシクロヘキセンモノエポキサイド、ノルボルネンモノ
エポキサイド、リモネンモノエポキサイド、3,4−エ
ポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロ
ヘキサンカルボキシレート、ビス−(3,4−エポキシ
シクロヘキシルメチル)アジペート、2−(3,4−エ
ポキシシクロヘキシル−5,5−スピロ−3,4−エポ
キシ)シクロヘキサノン−メタ−ジオキサン、ビス
(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル、2−
(3,4−エポキシシクロヘキシル−5,5−スピロ−
3,4−エポキシ)シクロヘキサノン−メタ−ジオキサ
ン、2,2−ビス〔4−(2,3−エポキシプロポキ
シ)シクロヘキシル〕ヘキサフルオロプロパン、などが
あげられる。
【0021】脂肪族エポキシ化合物としては、例えばエ
ポキシ化油脂系化合物であるエポキシ化大豆油、エポキ
シ化アマニ油など、エポキシ化脂肪酸エステルであるエ
ポキシ化ステアリン酸ブチルなどの他に、1,4−ブタ
ンジオールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジ
オールジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグ
リシジルエーテル、エチレングリコールモノグリシジル
エーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、プロピレングリコールモノグリシジルエーテル、ポ
リエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレ
ングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリ
コールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコール
モノグリシジルエーテル、グリセロールジグリシジルエ
ーテル、グリセロールトリグリシジルエーテル、トリメ
チロールプロパンジグリシジルエーテル、トリメチロー
ルプロパンモノグリシジルエーテル、トリメチロールプ
ロパントリグリシジルエーテル、ジグリセロールトリグ
リシジルエーテル、ソルビトールテトラグリシジルエー
テル、アリルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシル
グリシジルエーテルなどが挙げられる。
【0022】これらエポキシ化合物の中で、本発明にお
いては、取り扱い性に優れ、かつ加熱溶融に耐え得る熱
安定性を有し、かつ、低粘度、低揮発性であり、かつ天
然物由来の化合物のうち、特に好ましいものは脂肪族エ
ポキシ化合物である。さらに詳しくは、エポキシ化大豆
油が好ましい。
【0023】これらのエポキシ化合物は、併用可塑剤と
して組成物の熱流動性を向上させる効果だけではなく、
熱分解反応の触媒として作用してしまうカルボキシル基
を封鎖することによる、耐熱性向上効果を有している。
【0024】エポキシ化合物の配合量は、セルロースエ
ステル、ポリ乳酸およびエポキシ化合物を含む組成物の
全重量あたり1〜10重量%である。前記配合量を1重
量%以上とすることにより組成物の可塑性がさらに良好
となり、また熱劣化が抑制されるので好ましい。一方、
前記配合量を10重量%以下とすることにより、相溶性
が良好であるため、エポキシ化合物のブリードアウトが
抑制されるので好ましい。また、セルロースエステルと
ポリ乳酸からなる組成物の熱劣化が抑制されるので好ま
しい。
【0025】本発明においては必要に応じて要求される
性能を損なわない範囲内で、熱劣化防止用、着色防止用
の安定剤として、前記エポキシ化合物の他に弱有機酸、
フォスフェイト、チオフォスフェイト等を単独または2
種類以上混合して添加してもよい。また、その他有機酸
系の生分解促進剤、滑剤、帯電防止剤、染料、顔料、潤
滑剤、艶消剤等の添加剤を配合することは何らさしつか
えない。
【0026】本発明における熱可塑化セルロースエステ
ル組成物は、220℃における加熱減量率が5重量%以
下であることが必要である。ここで、加熱減量率とは窒
素下において室温から300℃まで、10℃/分の昇温
度速度で試料を昇温した時の、220℃における重量減
少率をいう。加熱減量率が5重量%以下の場合には、低
分子可塑剤を大量に含むなどによって溶融紡糸の際に発
煙が生じることなく、製糸性の良い、良好な物性を有す
る繊維が得られるので好ましい。最も好ましくは3重量
%以下である。
【0027】本発明における熱可塑化セルロースエステ
ル組成物は、220℃、1000sec-1における溶融
粘度が50〜300Pa・secであることが必要であ
る。220℃、1000sec-1における溶融粘度が5
0Pa・sec以上である場合には、紡出後の固化が十
分に進み、収束しても繊維同士が膠着することがないた
め好ましい。また、この場合、口金背面圧が十分に得ら
れるため、分配性が良好となり、繊度の均一性が担保さ
れるという利点も有している。一方、溶融粘度が300
Pa・sec以下である場合には、紡出糸条の曳糸性が
良好であり、十分な配向が得られて機械特性の優れた繊
維となるため好ましい。また、配管圧力の異常な上昇に
よるトラブルが生じることもない。
【0028】良好な流動性の観点から、220℃、10
00sec-1における溶融粘度は70〜250Pa・s
ecであることが好ましく、80〜200Pa・sec
であることが最も好ましい。
【0029】本発明における熱可塑化セルロースエステ
ル組成物繊維の強度は、0.5〜4cN/dtexであ
ることが好ましい。強度が0.5cN/dtex以上で
あれば、製織や製編時など高次加工工程の通過性が良好
であり、また最終製品の強力も不足することがないので
好ましい。良好な強度特性の観点から、強度は0.7〜
3.8cN/dtexであることが好ましく、1.0〜
3.5cN/dtexであることが最も好ましい。
【0030】本発明における熱可塑化セルロースエステ
ル組成物繊維の伸度は、2〜50%であることが好まし
い。伸度が2%以上である場合には製織や製編時など高
次加工工程において糸切れが多発することがない。ま
た、50%以下の繊維は低い応力であれば変形すること
がなく、製織時の緯ひけなどにより最終製品の染色欠点
を生じることがないため好ましい。良好な伸度として
は、5〜45%であることがより好ましく、10〜40
%であることが最も好ましい。
【0031】また、本発明における熱可塑化セルロース
エステル組成物繊維のU%は0.1〜5%であることが
好ましい。U%が5%以下であると、繊度の均一性に優
れた繊維が得られる。良好なU%としては2%以下が好
ましく、最も好ましくは1%以下である。
【0032】本発明で用いられるセルロースエステルと
ポリ乳酸の混合に際して、公知の共溶媒を用いるキャス
ト法を用いても良いし、ニーダー、ロールミル、バンバ
リーミキサー等の通常使用されている公知の混合機を特
に制限無く用いても良い。なお、混合を容易にするため
に粉砕機により予めセルロースアセテートの粒子を50
メッシュ以上に細かく粉砕しておいても良い。また、混
合物は気泡の混入をできるだけ少なくするために、溶融
紡糸機に供給する前にエクストルーダーを用いてペレッ
ト化しておくことが望ましい。また、ペレット化した熱
可塑性セルロースエステル組成物は溶融紡糸に先立ち、
溶融時の加水分解や気泡の発生を防止するために含水率
を0.1重量%以下に乾燥することが好ましい。
【0033】本発明で用いる溶融紡糸法は、前記した組
成物を公知の溶融押出紡糸機において、加熱溶融した後
口金から押出し、紡糸し、必要に応じて延伸し巻取るこ
とができる。この際紡糸温度は190℃〜240℃が好
ましく、さらに好ましくは200℃〜220℃である。
紡糸温度を190℃以上とすることにより、溶融粘度が
低くなり溶融紡糸性が向上するので好ましい。また24
0℃以下にすることにより、組成物の熱分解が抑制され
るため、好ましい。
【0034】本発明によれば、得られるセルロースエス
テル組成物から得られる繊維は、優れた機械的特性およ
び繊度の均一性を有し、生分解性に優れており、前記繊
維を製造する際に熱流動性が優れるため紡糸時の断糸率
が極めて少なく、生産性に優れている。また得られた長
繊維は織物、編物等の繊維構造物や、メルトブロー法、
スパンボンド法による不織布として用いても良い。
【0035】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0036】なお、重量平均分子量、溶融粘度、加熱減
量率、強伸度、U%は以下の方法で評価した。 評価方法 (1)重量平均分子量 日本Waters(株)製Waters2690を用
い、ポリスチレンを標準とし、カラム温度40℃、クロ
ロホルム溶媒で測定した。 (2)溶融粘度 東洋精機(株)製キャピラリーレオメーター(商標:キ
ャピログラフ1B、L=10mm、D=1.0mmのダ
イ使用)を用い、測定温度220℃、シェアレート10
00sec-1で粘度を測定し、溶融粘度とした。 (3)加熱減量率 (株)マック・サイエンス社製TG−DTA2000S
を用い、窒素下において室温から300℃まで10℃/
分の昇温度速度で試料を加熱した時、220℃における
サンプル10mgの重量変化を加熱減量率とした。 (4)強伸度 オリエンテック社製テンシロンUCT−100型を用
い、試料長20cm、引張速度20mm/minの条件
で引張試験を行って、最大荷重を示した点の応力を繊維
の強度(cN/dtex)とした。また、破断時の伸度
を繊維の伸度(%)とした。 (5)U% ツェルベガーウースター社製ウースターテスター4−C
Xにて給糸速度25m/minで1分間の測定を行い、
得られた値をU%とした。 (6)風合い 得られた繊維を用いて27ゲージの丸編みを作成し、官
能検査によって風合いを評価した。十分なドライ感のあ
る物を○、ドライ感のない物を△、著しいヌメリ感のあ
る物を×とした。
【0037】参考例:ポリ乳酸の合成 機械的攪拌機、温度計、冷却トラップを備えた500m
l用4つ口フラスコに、L−乳酸(和光純薬製、約10
%のH2Oを含む)を250ml仕込み、160℃/1
01080Paで1時間攪拌しながら水を留出させた
後、160℃/1330Paで8hr、10hr、13
hr、16hr、24hrそれぞれ攪拌しながら、重縮
合を行った。得られたポリマーは重量平均分子量がそれ
ぞれ1500、2000、3000、5000、100
00であった。
【0038】実施例1 セルロースジアセテート(置換度2.4)80重量%と
可塑剤としての重量平均分子量2000のポリ乳酸20
重量%をアセトン200mlに溶解し、キャスト法によ
り混合フィルムを得た。これを1cm四方にカッティン
グし熱可塑性セルロースエステル組成物のペレットとし
た。このペレットは80℃に加熱した熱風乾燥機中で1
0時間乾燥させた後220℃、1000sec-1での溶
融粘度を測定した。溶融粘度は142.2Pa・sec
であった。また、加熱減量率は2.2%であった。
【0039】得られたペレットを単軸エクストルーダー
式溶融紡糸機を用いて、溶融温度220℃、パック部温
度220℃にて溶融し、0.20mmφ−0.30mm
Lのく口金孔を36ホール有する口金より紡出した。紡
出糸からは発煙は認められなかった。紡出糸は25℃の
チムニー風により冷却した後、1000m/minの速
度でゴデットローラーにより引き取り、ワインダーにて
巻き取った。曳糸性は良好であり、紡糸糸切れは認めら
れなかった。
【0040】得られた繊維は、強度が1.1cN/dt
ex、伸度が18%であり、機械的特性に優れていた。
また、U%は0.9%であり、繊維長手方向における繊
度の均一性が優れたものであった。
【0041】得られた繊維を用いて編み地を作成し、風
合いを評価したところ、ヌメリ感は全く認められず、ソ
フトかつドライな望ましい風合いを有するものであっ
た。
【0042】実施例2 セルロースジアセテート(置換度2.4)90重量%と
可塑剤として重量平均分子量1500のポリ乳酸10重
量%を用いる以外は実施例1と同様にして、ペレットを
作成し、溶融粘度および加熱減量率を測定した。溶融粘
度は213.2Pa・sec、加熱減量率3.5%であ
った。
【0043】得られたペレットを実施例1と同様にして
紡糸したところ、紡出糸からの発煙は認められなかっ
た。曳糸性は良好であり、紡糸糸切れは認めらなかっ
た。
【0044】得られた繊維は、強度が0.7cN/dt
ex、伸度が30%であり、機械的特性に優れていた。
また、U%は1.2%であり、繊度の均一性に優れてい
た。
【0045】得られた繊維を用いて編み地を作成し、風
合いを評価したところ、ヌメリ感は全く認められず、ソ
フトかつドライな望ましい風合いを有するものであっ
た。
【0046】実施例3 セルロースジアセテート(置換度2.4)75重量%と
可塑剤として重量平均分子量10000のポリ乳酸20
重量%を用い、併用可塑剤としてエポキシ化大豆油を5
重量%用いる以外は実施例1と同様にして、ペレットを
作成し、溶融粘度および加熱減量率を測定した。溶融粘
度は192.5Pa・sec、加熱減量率は2.5%で
あった。
【0047】得られたペレットを実施例1と同様にして
紡糸したところ、紡出糸からの発煙は認められなかっ
た。曳糸性は良好であり、紡糸糸切れは認めらなかっ
た。
【0048】得られた繊維は、強度が1.0cN/dt
ex、伸度が16%であり、機械的特性に優れていた。
また、U%は1.1%であり、繊度の均一性に優れてい
た。
【0049】得られた繊維を用いて編み地を作成し、風
合いを評価したところ、ヌメリ感は若干感じられたもの
の、許容できる範囲のものであった。
【0050】実施例4 セルロースジアセテート(置換度2.4)65重量%と
可塑剤として重量平均分子量2000のポリ乳酸30重
量%を用い、併用可塑剤としてエポキシ化大豆油を5重
量%用いる以外は実施例1と同様にして、ペレットを作
成し、溶融粘度および加熱減量率を測定した。溶融粘度
は120.2Pa・sec、加熱減量率4.1%であっ
た。
【0051】得られたペレットを実施例1と同様にして
紡糸したところ、紡出糸からの発煙は認められなかっ
た。曳糸性は良好であり、紡糸糸切れは認めらなかっ
た。
【0052】得られた繊維は、強度が0.9cN/dt
ex、伸度が22%であり、機械的特性に優れていた。
また、U%は1.1%であり、繊度の均一性に優れてい
た。
【0053】得られた繊維を用いて編み地を作成し、風
合いを評価したところ、ヌメリ感は若干感じられたもの
の、許容できる範囲のものであった。
【0054】実施例5 セルローストリアセテート(置換度2.9)72重量%
と可塑剤として重量平均分子量5000のポリ乳酸20
重量%を用い、併用可塑剤としてエポキシ化大豆油を8
重量%用いる以外は実施例1と同様にして、ペレットを
作成し、溶融粘度および加熱減量率を測定した。溶融粘
度は82.5Pa・sec、加熱減量率は3.2%であ
った。
【0055】得られたペレットを実施例1と同様にして
紡糸したところ、紡出糸からの発煙は認められなかっ
た。曳糸性は良好であり、紡糸糸切れは認められなかっ
た。
【0056】得られた繊維は、強度が1.5cN/dt
ex、伸度が20%であり、機械的特性に優れていた。
また、U%は0.8%と繊度の均一性に優れていた。
【0057】得られた繊維を用いて編み地を作成し、風
合いを評価したところ、ヌメリ感は若干感じられたもの
の、許容できる範囲のものであった。
【0058】比較例1 セルロースジアセテート(置換度2.4)80重量%と
重量平均分子量80000のポリ乳酸を20重量%用い
る以外は実施例1と同様にして、ペレットを作成し、溶
融粘度および加熱減量率を測定した。溶融粘度は62
7.5Pa・secと著しく高い値であった。加熱減量
率は1.5%であった。
【0059】得られたペレットを用いて実施例1と同様
に紡糸を試みたが、溶融粘度が高すぎて紡出糸の細化が
起こらず、引き取ることができなかった。
【0060】比較例2 セルロースジアセテート(置換度2.4)25重量%と
可塑剤として重量平均分子量500のポリ乳酸55重量
%を用い、併用可塑剤としてエポキシ化大豆油を20重
量%用いる以外は実施例1と同様にして、ペレットを作
成し、溶融粘度および加熱減量率を測定した。溶融粘度
は20.2Pa・secであった。加熱減量率は28.
2%と著しく高い値であった。
【0061】得られたペレットを用いて実施例1と同様
に紡糸を試みたが、紡糸速度1000m/minでは糸
切れが多発して引き取りができなかったため、紡糸速度
を200m/minと低速にして紡糸を行った。紡出糸
からは激しい発煙が認められ、走行糸条は安定しなかっ
た。
【0062】得られた繊維は強度が0.2cN/dte
xと低く、伸度は32%であった。また、U%は6.6
%と繊度の均一性に劣るものであった。
【0063】得られた繊維を用いて編み地を作成し、風
合いを評価したところ、非常にヌメリ感の強いものであ
り、布帛としての利用ができないものであった。
【0064】比較例3 セルロースジアセテート(置換度2.4)60重量%
と、可塑剤として重量平均分子量536のカプロラクト
ンテトラオールを40重量%を用いる他は、実施例1と
同様にしてペレットを作成し、溶融粘度および加熱減量
率を測定した。溶融粘度は103.2Pa・secであ
った。加熱減量率は20.4%と著しく高い値であっ
た。
【0065】得られたペレットを用いて実施例1と同様
に紡糸を試みたが、紡出糸からは激しい発煙が認めら
れ、走行糸条は安定しなかった。
【0066】得られた繊維は強度が0.6cN/dte
xと低く、伸度は87%と高すぎるものであった。得ら
れた繊維のU%は3.2%であった。
【0067】得られた繊維を用いて編み地を作成し、風
合いを評価したところ、非常にヌメリ感の強いものであ
り、布帛としての利用ができないものであった。
【0068】
【表1】
【0069】
【発明の効果】本発明により、バイオマス系材料である
セルロースエステルおよびポリ乳酸を主成分とする環境
負荷の小さい成分からなる熱可塑性セルロースエステル
組成物が得られ、それからなる溶融紡糸性に優れた繊維
を提供することが可能となる。得られる組成物および繊
維は、生分解性を活かした分野、すなわち、農業用資
材、林業用資材、水産資材、土木資材、衛生資材、日用
品、衣料用繊維、産業用繊維、不織布などとして好適に
用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 AB021 CC033 CD013 CD022 CD053 CD063 CD073 CD163 CF182 EL026 EL036 FD023 FD026 GK01 4L035 AA05 BB31 BB56 EE08 EE20 FF01 FF05 HH01 HH10 JJ15 KK05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セルロースアセテート、セルロースアセテ
    ートプロピオネート、セルロースアセテートブチレー
    ト、セルロースアセテートフタレートよりなる群より選
    ばれる少なくとも一種のセルロースエステル30〜90
    重量%と、可塑剤として重量平均分子量1000〜20
    000のポリ乳酸10〜50重量%を含んでなり、22
    0℃における加熱減量率が5重量%以下であり、220
    ℃、1000sec-1における溶融粘度が50〜300
    Pa・secであることを特徴とする熱可塑化セルロー
    スエステル組成物。
  2. 【請求項2】さらにエポキシ基を有する低分子化合物を
    併用可塑剤として1〜10重量%含有することを特徴と
    する請求項1記載の熱可塑化セルロースエステル組成
    物。
  3. 【請求項3】請求項1および2に記載のセルロースエス
    テル組成物からなり、強度が0.5〜4cN/dte
    x、伸度が2〜50%、U%が0.1〜5%であること
    を特徴とする繊維。
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