JP2003082114A - 光拡散性成形体およびその製造方法 - Google Patents

光拡散性成形体およびその製造方法

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JP2003082114A JP2001280245A JP2001280245A JP2003082114A JP 2003082114 A JP2003082114 A JP 2003082114A JP 2001280245 A JP2001280245 A JP 2001280245A JP 2001280245 A JP2001280245 A JP 2001280245A JP 2003082114 A JP2003082114 A JP 2003082114A
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Kenzo Teramoto
健三 寺本
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Sekisui Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光透過性および光拡散性に優れた、高品質の
成形体を得ることを課題とする。 【解決手段】 二つの曲面または一つの曲面と一つの平
面とで形成され、両面の間に境界線を有し、この境界を
横方向としたときの側面図において、横方向の最大粒子
径をD、縦方向の最大高さをdとしたとき、式: 0.05≦d/D≦0.8 (I) を満たす樹脂粒子を、重合性モノマーシラップ中に分散
させて重合させつつ成形して得られる光拡散性成形体に
より、上記の課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定形状の樹脂粒
子を重合性モノマーシラップに分散させて重合させつつ
成形して得られる光拡散性成形体およびその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
照明器具カバー、レンズ、導光板、ビデオディスク、プ
ロジェクションテレビ用スクリーンなどの光学用部品、
化粧品容器、自動販売機の前面板、看板、商品ディスプ
レイ、卓上容器などにポリカーボネート樹脂、ポリスチ
レン樹脂、アクリル樹脂などの熱可塑性樹脂が用いられ
ている。これらの用途において、その意匠性など商品価
値を高めるために、透明熱可塑性樹脂に光拡散性物質を
添加することが行われている。
【0003】光拡散性物質としては、ガラス、炭酸カル
シウム、シリカなどの無機粒子、あるいはアクリル樹
脂、ポリスチレン等の樹脂粒子が用いられている。しか
し、無機粒子を用いた場合、均一に分散させることが難
しく、また、光の透過性を顕著に低下させるという問題
がある。一方、樹脂粒子を用いた場合、熱可塑性樹脂と
の親和性がよく均一に分散しやすいことや、屈折率が基
材樹脂のものと近いため、添加量を多くしても光の透過
性を低下させず、好適に用いられる。ところが、樹脂粒
子を用いた場合でも、プロジェクションテレビ用スクリ
ーン等に関して高まる要求(光線透過特性を維持しつ
つ、光拡散性に優れる)にはまだ満足できるものではな
い。
【0004】そこで、本発明では、光拡散性に優れ、か
つ従来より全光線透過率の低下が少ない光拡散性成形体
を得ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記のよう
な課題を解決すべく鋭意研究した結果、特定の形状を有
する樹脂粒子を重合性モノマーシラップ中に分散させて
重合させつつ成形することにより、良好な光拡散性と全
光線透過率を有する成形体が得られることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0006】本発明によれば、二つの曲面または一つの
曲面と一つの平面とで形成され、両面の間に境界線を有
し、この境界線を横方向としたときの側面図において、
横方向の最大粒子径をD、縦方向の最大高さをdとした
とき式: 0.05≦d/D≦0.8 (I) を満たす樹脂粒子を、重合性モノマーシラップ中に分散
させて重合させつつ成形して得られる光拡散性成形体お
よびその製造方法が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、重合性モノマー
シラップ中に分散させる樹脂粒子は、二つの曲面または
一つの曲面と一つの平面とから形成され、両面の間に境
界線を有する。なお、ここでいう曲面および平面は、通
常、欠けや窪みなどのない均一な面であるが、本発明の
効果が認められる範囲であれば、欠けや窪みなどの不均
一な部分が僅かに存在していても構わない。
【0008】また、境界線は、電子顕微鏡写真などで樹
脂粒子を観察したときに確認できるものである。すなわ
ち、SEM写真上において樹脂粒子の表面のコントラス
トが異なり、境界線として認められる部分である。な
お、その部分の幅は、粒子の最大高さの1/10程度以
下であり、より好ましくは1/20程度以下である。境
界線が部分的に欠けて全体として不連続なものであって
も、本発明の効果を奏する限り、本発明の境界線とす
る。
【0009】本発明における樹脂粒子は、二つの面から
なり、少なくとも一方の面が曲面であるから、通常の円
板状粒子や偏平状粒子、板状粒子には見られない特性、
例えば光散乱性などの光学特性や、滑り性などの摩擦特
性を有している。
【0010】本発明における樹脂粒子は、樹脂粒子を形
成する二つの面の境界線を横方向とすると、この境界線
を上から見た平面図は、通常、円形または略円形であ
る。そして、この境界線を挟んで両側に位置する二つの
面の形状によって、本発明における樹脂粒子の形状は次
の三つのタイプに大別される。
【0011】すなわち、境界線を横方向として、樹脂粒
子を側面から見たとき、一つの凸面が境界線を挟んで上
方に現れ、もう一つの凸面が境界線を挟んで下方に現れ
るタイプ(以下、「タイプA」という:図1参照)、一
つの平面が境界線と一致し、一つの凸面が境界線の上方
または下方に現れるタイプ(以下、「タイプB」とい
う:図2参照)、および一つの凸面と一つの凹面とが、
共に境界線を挟んで同一方向、例えば下方に現れるタイ
プ(以下、「タイプC」という:図3参照)の三つに大
別される。
【0012】本発明における樹脂粒子は、境界線を横方
向としたときの側面図において、横方向の最大粒子径を
Dとし、縦方向の最大高さをdとすると、次の式を満た
すものが好ましい。 0.05≦d/D≦0.8 (I) 0.1μm≦D≦500μm (II)
【0013】そして、本発明の光拡散性成形体が優れた
光学特性(ヘイズ、拡散性等)を示すためには、樹脂粒
子の境界線から各面までの最大距離をそれぞれaおよび
bとすると、次の式を満たすものがより好ましい。 0.3≦d/D≦0.8 (III) 0≦a/b≦0.3 (IV) (ただし、0≦a<b)
【0014】上記目的のためには、次の式を満たすもの
がさらに好ましい。 0.4≦d/D≦0.6 (III') 0≦a/b≦0.2 (IV') (ただし、0≦a<b)
【0015】また、本発明の光拡散性成形体がより優れ
た光学特性を示すためには、タイプAの樹脂粒子であっ
て、次の式を満たすものが好ましい。 0.05≦d/D≦0.8 (I) 0.3≦a/b≦1 (V) (ただし、0<a≦b)
【0016】上記目的のためには、次の式を満たすもの
がさらに好ましい。 0.2≦d/D≦0.5 (I’) 0.4≦a/b≦1 (V') (ただし、0<a≦b)
【0017】なお、上記のD、d、aおよびbの各数値
は、樹脂粒子を電子顕微鏡または光学顕微鏡で観察し
て、あるいはそれらの画像解析手法により測定もしくは
算出して得たものであり、その平均は数平均値を意味す
る。
【0018】本発明における樹脂粒子を構成する材料と
しては、特に限定されないが、例えばポリ(メタ)アク
リル酸エステル系樹脂、ポリスチレン樹脂、(メタ)ア
クリル酸エステル−スチレン共重合樹脂、ポリエステル
系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等が
挙げられる。なお、樹脂粒子は架橋していても架橋して
いなくてもよいが、耐溶剤性が要求される場合には、架
橋している方が好ましい。また、樹脂粒子は、例えば紫
外線吸収剤、熱安定剤、着色剤などの添加剤を微量含ん
でいてもかまわない。
【0019】樹脂粒子の製造方法としては、特に限定さ
れないが、例えば懸濁重合、乳化重合などが挙げられ
る。樹脂粒子の製造方法の詳細については、後記の製造
例が参照されるべきである。
【0020】上記の樹脂粒子を分散させるべき「重合性
モノマーシラップ」は、重合性モノマーだけからなって
いてもよく、予め重合させた重合体を0〜50重量%程
度含んでいてもよい。
【0021】重合性モノマーとしては、例えば(メタ)
アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メ
タ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキ
シル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メ
タ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジ
ル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メ
タ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸ジエチ
ルアミノエチル等の(メタ)アクリル酸エステル類、
(メタ)アクリル酸類、エチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)ア
クリレート、アリル(メタ)アクリレート、ネオペンチ
ルグリコールジ(メタ)アクリレート等の多官能(メ
タ)アクリレート類、スチレン、αメチルスチレン等の
芳香族ビニル単量体類などのビニル系単量体や、フェニ
ルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド等のマレイミ
ド類、無水マレイン酸等が挙げられる。中でも、透明性
という点から、ビニル系単量体が好ましく、メタクリル
酸メチルまたはメタクリル酸メチルを主成分とするモノ
マー混合物がさらに好ましい。
【0022】これらの重合性モノマーは、それぞれ単独
で、または2種以上を組合わせて用いることができる。
また、重合性モノマーシラップが予め重合させた重合体
を含んでいる場合には、重合性モノマーと予め重合させ
た重合体のモノマーとは同一であっても異なっていても
よい。
【0023】重合性モノマーシラップには、重合開始剤
が添加されていてもよい。重合開始剤としては、熱重合
を行う場合は、アゾビスイソブチロニトリル、ラウロイ
ルパーオキサイド、tブチルパーオキシ−2−エチルヘ
キサノエートなどの公知のラジカル重合開始剤を用いる
ことができる。また、光重合を行う場合は、ベンゾフェ
ノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、
ベンゾイン、ベンジルジメチルケタールなどの公知の光
重合開始剤を用いることができる。重合開始剤の添加量
は、用いる重合開始剤の種類によって適宜調節される
が、約0.05〜5重量%程度である。
【0024】また、重合性モノマーシラップは、得られ
る成形体の使用目的に応じて、紫外線吸収剤、熱安定
剤、着色剤、難燃剤、フィラー等の添加剤を微量含んで
いてもかまわない。
【0025】光拡散性成形体に対する樹脂粒子の配合割
合は、特に限定されないが、0.1〜60重量%程度、
好ましくは0.3〜30重量%程度、さらに好ましくは
0.4〜10重量%程度である。樹脂粒子の使用割合が
60重量%を上回ると、全光線透過率が低下するととも
に、成形体の強度が低化するため好ましくない。また、
樹脂粒子の使用割合が0.1重量%を下回ると、樹脂粒
子を配合することにより得られる本発明の効果が発揮さ
れ難いので好ましくない。
【0026】本発明の光拡散性成形体は、前記の樹脂粒
子を重合性モノマーシラップに分散させて、重合させつ
つ成形することにより製造される。重合させつつ成形す
る方法としては、例えばセルキャスト法、連続キャスト
法が挙げられる。セルキャスト法および連続キャスト法
では、熱重合または光重合が行われ、セルまたはダブル
ベルト内の重合性モノマーシラップが重合するのに伴っ
て、セルまたはダブルベルトの型に合った成形体が形成
される。
【0027】本発明の光拡散性成形体は、3種類の樹脂
粒子(タイプA、タイプB、タイプC)のうち、いずれ
か一つ、または2種以上を組合わせて配合したものであ
る。また、本発明の効果を阻害しない範囲において、本
発明における樹脂粒子に加えて、真球状の樹脂粒子や無
機粒子を配合してもよい。ただし、その場合には本発明
における樹脂粒子を加えることによって得られる効果が
減じられる可能性があるので、その点に留意しなければ
ならない。
【0028】本発明の光拡散性成形体は、それ自体が樹
脂粒子を含んだ状態で成形されるので、成形の際の熱履
歴などを経ることがなく、成形体の品質の低下を招かな
い。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるも
のではない。
【0030】製造例1 水200gに対し、懸濁安定剤として複分解法でピロリ
ン酸マグネシウム5gを生成させた分散媒を、500m
lセパラブルフラスコに入れ、これに界面活性剤として
ラウリル硫酸ナトリウム0.04g、水溶性の重合禁止
剤として亜硝酸ナトリウム0.02gを溶解させた。
【0031】これとは別に、スチレン90g、ジビニル
ベンゼン9g、液状化合物としてジメチルポリシロキサ
ン[25℃における粘度:1000cSt]10g、重合
開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバ
レロニトリル)0.5gを均一に混合溶解してなるモノ
マー組成物を調製した。
【0032】モノマー組成物を上記分散媒に加えて、ホ
モミキサー(IKA社製 ULUTRA TURRAX
T−25)にて8000rpmで約10秒間攪拌して
微分散し、モノマー組成物の液滴の直径を15μmに調
整した。上記のセパラブルフラスコに攪拌翼、温度計お
よび還流冷却器を取り付け、窒素置換後、60℃の恒温
水槽中に設置した。セパラブルフラスコ内を攪拌速度2
00rpmで攪拌を継続させ、モノマー組成物を微分散
させた分散液の温度が60℃になってから、10時間懸
濁重合を行った。
【0033】次いで、反応液を冷却し、スラリーのpH
が2程度になるまで塩酸を添加して懸濁安定剤を分解し
た。濾紙を用いたブフナー漏斗で樹脂粒子を吸引濾過
し、1.2リットルのイオン交換水で洗浄し、懸濁安定
剤を除去した。吸引濾過後の脱水ケーキを乾燥した後、
シクロヘキサンに分散させ、吸引濾過を数回繰り返し
て、目的の樹脂粒子(タイプB)を得た。
【0034】この樹脂粒子の形状のパラメータを表1に
示す。なお、樹脂粒子の形状のパラメータは、電子顕微
鏡写真の中から樹脂粒子50個を任意に選び、粒子の直
径を計測して、数平均の中心粒子径を算出し、さらに、
中心粒子径の上下30%範囲に属する樹脂粒子20個に
ついて、境界線を横方向にしたときの粒子の横方向の最
大粒子径D、粒子の縦方向の最大高さd、境界線から各
面への最大距離aおよびbを測定し、d/Dおよびa/
bの平均値を算出して得た。
【0035】製造例2 スチレンを72gに、ジビニルベンゼンを8gに、ジメ
チルポリシロキサン(25℃における粘度:1000c
St)を20gに変更した以外は、製造例1と同様にし
て樹脂粒子(タイプA)を得た。この樹脂粒子の形状の
パラメータを表1に示す。
【0036】製造例3 スチレンを83.7gに、ジビニルベンゼンを9.3g
に、ジメチルポリシロキサン(25℃における粘度:1
000cSt)を8gに変更した以外は、製造例1と同
様にして樹脂粒子(タイプC)を得た。この樹脂粒子の
形状のパラメータを表1に示す。
【0037】比較製造例1 攪拌機および温度計を備えた重合器に、ラウリル硫酸ナ
トリウム0.05gを溶解させた脱イオン水500gを
入れ、第三リン酸カルシウム50gを分散させた。これ
に予め調製しておいた、スチレン85g、ジビニルベン
ゼン15gに過酸化ベンゾイル0.5gおよびアゾビス
イソブチロニトリル0.5gを溶解させた混合液を入れ
て、T.Kホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)に
より分散し、液滴を15μm程度に調整した。次に、重
合器を65℃に加熱して攪拌しながら懸濁重合を行った
後、冷却した。懸濁液を濾過、洗浄した後、乾燥して真
球状樹脂粒子を得た。この樹脂粒子の形状のパラメータ
を表1に示す。
【0038】実施例1 製造例2で得られた樹脂粒子(タイプA)を、20重量
%の固形分を含むメタクリル酸メチル(重合性モノマー
シラップ)100重量部に対して0.5重量部添加し、
さらにアゾビスイソブチロニトリル(重合開始剤)0.
1重量部と、チバ・ガイギー社製の「TINUVIN2
34」(紫外線吸収剤)0.2重量部とを加えて混合し
た。次いで、この混合物を減圧下にて溶存空気を除去
し、3mm間隔の強化ガラスによって成形されたセル中
に注いだ。57℃で15時間、続いて80℃で3時間、
さらに100℃で2時間重合させ、厚み3mmのシート
を得た。
【0039】このシートの全光線透過率およびヘイズ
を、ヘイズメーター(日本電色株式会社製「NDH−2
000」、JISK7105に準拠)によりそれぞれ測
定した。その測定データを表2に示す。
【0040】実施例2 製造例1で得られた樹脂粒子(タイプB)を用いた以外
は、実施例1と同様にしてシートを得た。このシートの
全光線透過率およびヘイズの測定データを表2に示す。
【0041】実施例3 製造例3で得られた樹脂粒子(タイプC)を用いた以外
は、実施例1と同様にしてシートを得た。このシートの
全光線透過率およびヘイズの測定データを表2に示す。
【0042】実施例4 製造例1および製造例2で得られた樹脂粒子(タイプB
とタイプA)を1:1で混合して用いた以外は、実施例
1と同様にしてシートを得た。このシートの全光線透過
率およびヘイズの測定データを表2に示す。
【0043】実施例5 製造例1で得られた樹脂粒子(タイプB)および比較製
造例1で得られた真球状樹脂粒子を7:3で混合して用
いた以外は、実施例1と同様にしてシートを得た。この
シートの全光線透過率およびヘイズの測定データを表2
に示す。
【0044】比較例1 比較製造例1で得られた樹脂粒子(真球状)を用いた以
外は、実施例1と同様にしてシートを得た。このシート
の全光線透過率およびヘイズの測定データを表2に示
す。表2から、タイプA(実施例1)、タイプB(実施
例2)、タイプC(実施例3)のいずれかの樹脂粒子用
いた場合、タイプBの樹脂粒子とタイプAの樹脂粒子と
を混合して用いた場合(実施例4)、およびタイプBの
樹脂粒子と真球状樹脂粒子とを混合して用いた場合(実
施例5)のいずれにおいても、全光線透過率は、真球状
樹脂粒子を用いた場合(比較例1)とほぼ同じでありな
がらヘイズが高くなっていることが分かる。その結果、
光透過性を維持しながら光拡散性に優れていることが分
かる。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【発明の効果】本発明の光拡散性成形体は、高い全光線
透過率を維持しつつ、光拡散性に優れているため、照明
器具カバー、導光板、プロジェクションテレビ用スクリ
ーンなど、高い光拡散性および光透過性を要求される分
野で特に有効である。また、本発明の方法によれば、光
拡散性成形体が樹脂粒子を含んだ状態で成形されるの
で、成形の際の熱履歴などを経ることがなく、成形体の
品質の低下を招かない。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイプAに分類される樹脂粒子の側面図であ
る。
【図2】タイプBに分類される樹脂粒子の側面図であ
る。
【図3】タイプCに分類される樹脂粒子の側面図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA01 AA14 AA22 AA22X AA33 AA33X AA43 AA67 AF29 BB12 4J002 AA00W AA00X BB00X BC03W BC03X BC07X BC09W BG01W BG02X BG04W BG05W BG06W BG07W BH02W CF00X CP03X GP00 4J011 GA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つの曲面または一つの曲面と一つの平
    面とで形成され、両面の間に境界線を有し、この境界を
    横方向としたときの側面図において、横方向の最大粒子
    径をD、縦方向の最大高さをdとしたとき、式: 0.05≦d/D≦0.8 (I) を満たす樹脂粒子を、重合性モノマーシラップ中に分散
    させて重合させつつ成形して得られる光拡散性成形体。
  2. 【請求項2】 樹脂粒子が、二つの凸面で形成された粒
    子である請求項1に記載の光拡散性成形体。
  3. 【請求項3】 樹脂粒子が、一つの凸面と一つの平面と
    で形成された粒子である請求項1に記載の光拡散性成形
    体。
  4. 【請求項4】 樹脂粒子が、一つの凸面と、一つの凹面
    とで形成された粒子である請求項1に記載の光拡散性成
    形体。
  5. 【請求項5】 樹脂粒子を、0.1〜60重量%配合し
    た請求項1〜4のいずれかに記載の光拡散性成形体。
  6. 【請求項6】 重合性モノマーシラップがビニル系単量
    体である請求項1〜5のいずれかに記載の光拡散性成形
    体。
  7. 【請求項7】 二つの曲面または一つの曲面と一つの平
    面とで形成され、両面の間に境界線を有し、この境界を
    横方向としたときの側面図において、横方向の最大粒子
    径をD、縦方向の最大高さをdとしたとき、式:0.0
    5≦d/D≦0.8 (I)を満たす樹脂粒子を、
    重合性モノマーシラップ中に分散させて重合させつつ成
    形することを特徴とする光拡散性成形体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006233055A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Jsp Corp 光拡散剤及び光拡散剤の製造方法並びに光拡散性シート
WO2011121752A1 (ja) 2010-03-31 2011-10-06 竹本油脂株式会社 光拡散性樹脂組成物及び光拡散性成形体

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