JPH0119420B2 - - Google Patents

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JPH0119420B2
JPH0119420B2 JP18611581A JP18611581A JPH0119420B2 JP H0119420 B2 JPH0119420 B2 JP H0119420B2 JP 18611581 A JP18611581 A JP 18611581A JP 18611581 A JP18611581 A JP 18611581A JP H0119420 B2 JPH0119420 B2 JP H0119420B2
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polymer
methacrylate
light
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polymerizable unsaturated
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JP18611581A
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Kazumasa Kamata
Katsumi Tamai
Kazunori Abe
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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【発明の詳細な説明】
本発明は、新規な光拡散性メタクリレート重合
体組成物及びその製造方法に関する。 更に詳しく述べるならば、本発明はポリメタク
リル酸メチル単独、あるいはメタクリル酸メチル
を80重量%以上含有する重合性不飽和単量体混合
物から得られた重合体から形成される連続相と、
その連続相を形成する重合体の屈折率と特定の関
係を満足する屈折率を有し、特定のメタクリル酸
エステルの重合体を50重量%以上含有する重合性
不飽和単量体混合物から得られた重合体から形成
される分散相との2相から構成されることを特徴
とする新規な光拡散性メタクリレート重合体組成
物と、その製造方法に関するものである。 通常メタクリレート樹脂と呼ばれるポリメタク
リル酸メチル、あるいは、メタクリル酸メチルと
少量の共重合成分とからなる共重合体は、光沢が
非常にすぐれている事、耐候性がすぐれている
事、又加工が容易である事などの理由により、多
くの用途に用いられてきている。これらの樹脂の
中で、光拡散剤として種々の物質を添加すること
により光拡散性の付与されたメタクリレート樹脂
は、看板、照明カバー、スクリーンあるいは間じ
きり、明かりとり、窓等多方面の用途に用いられ
てきている。しかしながら、従来技術で用いられ
ているような酸化チタン、硫酸バウリム、水酸化
アルミニウム等々の無機顔料あるいはポリスチレ
ン、スチレンとメタクリル酸メチルとの共重合体
等を、光拡散剤として添加した光拡散性メタクリ
レート樹脂ではその光拡散特性に限界があり、そ
の用途に制約が与えられていた。すなわち、従来
の光拡散性メタクリレート樹脂においては、ある
程度の光拡散性を付与しようとすれば明るさ(光
透過性)を十分に付与できず、したがつて明るさ
をある程度犠牲にする事により、光拡散性能を付
与してきた。 ここで、本発明においていう「明るさ」と「光
拡散性」について説明する。「明るさ」とは樹脂
を通過してくる光の強さを意味し、その程度は、
全光線透過率で表される。「光拡散性」とは樹脂
材料を通してその背景をみたときの背景のぼけを
意味し、その程度は、定量的に最大曲げ角βで表
される。ここに、単位入射照度に対する、観測さ
れる輝度の比率を利得と呼び、特に光の入射光軸
上の利得を尖頭利得と呼び、光軸上より変角させ
尖頭利得の33%値の利得を得る角度を最大曲げ角
と呼びこれをβで表す。β値の大きいもの程光拡
散性が大きい。 樹脂材料を通して背景を見たとき、背景がはつ
きりと認識できずぼんやりと霞んで見え始めるの
は、βの値で2〜3度程度である。さらにβの値
が大きくなれば、背景の霞む程度は大きくなる
が、一般に全光線透過率が低下する。樹脂に要求
されるβの値はその用途により異なる。従来技術
の光拡散剤を添加することにより光拡散性の付与
されたメタクリル樹脂の欠点は、特に比較的小さ
なβの値を要求されたり、あるいは比較的小さな
βの値でも要求される光拡散性を満足するような
場合においても、全光線透過率の低下が著しいこ
とである。 近年、省エネルギー意識が極めて高くなつた事
などから、明るさを犠性にせず、高い全光線透過
率を保つたままで、ある程度の所望の光拡散性能
をもつたメタクリレート樹脂の提供に対する要望
が極めて高くなつている。 他方、現在高い全光線透過率を保つたままであ
る程度の光拡散性能をもつたメタクリレート樹脂
として、表面に、多くは模様状となつた、凹凸を
もたせ表面での散乱によつて光拡散性を付与した
メタクリレート樹脂が提供されている。しかしな
がら表面の凹凸で光拡散性を付与したものは、表
面に水滴が凝結したときは光拡散性が低下する
事、汚れが付着しやすく、かつ除去しにくい事、
および表面に凹凸をもたせるための煩雑な工程が
必要な事等その固有の欠点をもつている。 本発明の目的は、従来技術の欠点を克服した高
い全光線透過率とある程度の光拡散性とを兼備し
た新規なメタクリレート重合体組成物の提供にあ
り、又その製造方法にある。 本発明者らは、上記の目的に対して鋭意研究し
た結果、ポリメタクリル酸メチルあるいはメタク
リル酸メチルを80重量%以上含有する重合性不飽
和単量体混合物から得られた重合体から形成され
る連続相と、メタクリル酸の特定エステルを主構
成単位とする重合体から形成される分散相の2相
から構成され、かつ分散相と連続相を形成する重
合体の屈折率の比が特定の範囲にある重合体組成
物が、高い全光線透過率と、ある程度の光拡散性
とを兼備している事を見出し本発明を完成した。 すなわち、本発明の光拡散性メタクリレート重
合体組成物は、80〜99.9重量%の連続相と0.1〜
20重量%の分散相から形成され、連続相は、ポリ
メタクリル酸メチルあるいはメタクリル酸メチル
を80重量%以上含有する重合性不飽和単量体から
得られた重合体(以下重合体〔A〕と呼ぶ)から
形成され、分散相は、メタクリル酸tert−ブチ
ル、メタクリル酸ベンジルおよびメタクリル酸エ
チルから選ばれた少なくとも1種の重合性不飽和
単量体を50重量%以上含有する重合性不飽和単量
体混合物から得られた重合体(以下重合体〔B〕
と呼ぶ)から形成され、かつ重合体〔A〕の屈折
率nAと重合体〔B〕の屈折率nBがnB/nAの値で、
0.950≦nB/nA<0.998あるいは1.002<nB/nA
1.050の関係にあることを特徴とするものである。 なお、本発明においては屈折率はナトリウムD
線に対して20℃で測定した値を採用する。 以下本発明をさらに説明する。 本発明のメタクリレート重合体組成物は、連続
相と分散相とから構成され、連続相を形成する重
合体〔A〕と分散相を形成する重合体〔B〕の屈
折率には特定の関係、すなわち重合体〔A〕の屈
折率nAと重合体〔B〕の屈折率nBの値が、nB/nA
の値で、0.950≦nB/nA<0.998あるいは1.002<
nB/nA≦1.050の範囲にあるという関係がある。 2相系の光散乱に関する理論から、分散粒子に
よつて散乱された光の、入射光軸となす角度に依
存した強度分布(angular distribution)は、分
散粒子の大きさ、形及び分散粒子と分散媒体との
屈折率の比で決定される事が知られている。又、
分散粒子の大きさが光の波長と比べて特に小さく
ない場合、すなわち実質的にレーリー散乱とみな
せる散乱を除いた場合には、分散粒子と分散媒体
の屈折率が1に近い程、散乱光は、入射光軸とな
す角の小さい角度でその強度が高くなり、同時に
反射光の強度、すなわち入射光軸となす角が90゜
から270゜の間の方向に散乱される光の強度は小さ
くなる事が知られている。 本発明者らは、この原則を応用する事により、
本発明の明るい光拡散性樹脂を得ることができ
た。すなわち、分散相と連続相をそれぞれ形成す
る重合体の屈折率の比nB/nAを比較的1に近い値
の範囲とする事により、反射光の弱い、したがつ
て明るい光拡散性樹脂を得ることができたのであ
る。 本発明のメタクリレート重合体組成物のnB/nA
の値は、0.950≦nB/nA<0.998あるいは1.002<
nB/nA≦1.050の範囲にあるが、nB/nAの値が
nB/nA<0.905あるいは1.050<nB/nAの範囲にあ
る場合は、得られた樹脂は比較的反射が強く、明
るさが低い為に本発明の目的を達成することがで
きず、又0.998≦nB/nA<1.002の範囲にある場合
は、得られた樹脂は光拡散性が弱く、最大曲げ角
βが小さい為に本発明の目的を達成することがで
きない。本発明におけるnB/nAの値は、上記範囲
内において、樹脂に要求される光拡散性に応じて
適当に選択される。すなわち、明るさにより重点
の置かれる場合にはnB/nAの値を1に近くし、他
方、光拡散性により重点の置かれる場合には、
nB/nAの値を1から離れた値とすればよい。 本発明の重合体組成物において、分散相の、連
続相中への分散状態の均一性は、樹脂の用途から
要求される程度に応じて定めることができる。一
般には、肉眼で透過光を観察したときに、全光線
透過率、および光散乱性能に、局部的な不均一さ
が認められない程度に光学的に均一である事が望
ましい。 又、微視的にみた時の分散相の、個々の分散粒
子の大きさについては特に限定はないが好ましい
範囲が存在する。本発明の重合体組成物において
は、分散粒子の形態には特に制約がないので、こ
こでは分散粒子の大きさを、同一屈折率の、等し
い光散乱断面積をもつ等価な球の半径aで表す事
にする。分散粒子の半径aが光の波長に比べて十
分に小さく、実質的にレーリー散乱とみなせる散
乱が生ずる場合は、得られる樹脂からの反射光が
強く、従つて全光線透過率が低くなるので好まし
くない。他方、分散粒子の半径aが大きすぎる
と、得られる樹脂の光拡散性が悪く、最大曲げ角
が小さくなるので好ましくない。本発明の重合体
組成物の分散相の個々の粒子の大きさは、同一屈
折率の、等しい光散乱断面積をもつ等価な球の半
径に換算して、0.1〜500ミクロンである事が好ま
しく0.5〜100ミクロンである事がさらに好まし
い。 本発明の重合体組成物は、連続相80〜99.9重量
%と、分散相0.1〜20重量%とから構成されてい
る。分散相が0.1重量%に満たない時は、得られ
る樹脂組成物の光拡散性能が不十分であり、他
方、分散相が20重量%を越えた時は、得られる重
合体組成物の光拡散性は十分であるが、この重合
体組成物の全光線透過率の低下、耐候性、耐溶剤
性、強度、耐熱性の低下が生じ易く一般に好まし
くない。上記の範囲の中で、連続相が90〜99.5重
量%であり、分散相が0.5〜10重量%であること
がさらに好ましい。本発明の光拡散性メタクリレ
ート重合体組成物の連続相はポリメタクリル酸メ
チル単独、あるいはメタクリル酸メチルを80重量
%以上含有する重合性不飽和単量体混合物から得
られた重合体〔A〕から形成される。前記重合性
不飽和単量体混合物中に添加され、メタクリル酸
メチルと共重合しうる他の重合性不飽和単量体の
具体例としては、アクリル酸メチル、(メタ)ア
クリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、
(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2
−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘ
キシル、(メタ)アクリル酸ベンジル等の(メタ)
アクリル酸と一価の飽和アルコールとのエステ
ル、あるいは(メタ)アクリル酸アリル等の(メ
タ)アクリル酸と一価の不飽和アルコールとのエ
ステル、あるいはエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、1,3−ブチレングリコール−ジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールエタント
リ(メタ)アクリレート、トリメチロール−プロ
パン(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリ
ル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸
2−ヒドロキシプロピル等の(メタ)アクリル酸
と多価アルコールとのエステル、あるいは(メ
タ)アクリル酸、スチレン及びスチレン誘導体な
どが挙げられる。 これらメタクリル酸メチルと共重合する重合性
不飽和単量体は重合性不飽和単量体混合物中に20
重量%以下の量で添加される。メタクリル酸メチ
ルの添加量が80重量%未満になると、得られる樹
脂の強度、耐候性、耐熱性の低下が生じ易く、
又、原料コストの上昇を招くので好ましくない。 上記のメタクリル酸メチルと共重合する重合性
不飽和単量体の中で好ましいものとしては、(メ
タ)アクリル酸と一価の飽和アルコールとのエス
テルが挙げられる。さらにこれらの中で、より好
ましいものとしては、アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、
(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルなどを具
体例として挙げる事ができる。 さらに、メタクリル酸メチルを共重合する他の
重合性不飽和単量体の添加量が、10重量%以下で
ある事が本発明の好ましい実施の態様として挙げ
られる。 すなわち、本発明の重合体組成物の連続相を形
成する重合体〔A〕の好ましい実施の態様とし
て、ポリメタクリル酸メチル及びメタクリル酸メ
チル90重量%以上と、アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、
(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルから選ば
れた重合性不飽和単量体10重量%以下との混合物
から得られた重合体を挙げる事ができる。 本発明の光拡散性メタクリレート重合体組成物
の分散相を形成する重合体〔B〕は、連続相を形
成する重合体〔A〕と、本発明の範囲で規定され
た特定の屈折率の関係を満足するもので、メタク
リル酸tert−ブチル、メタクリル酸ベンジル、お
よびメタクリル酸エチルから選ばれた少なくとも
1種の重合性不飽和単量体を50重量%以上含有す
る重合性不飽和単量体混合物から得られた重合体
である。 本発明において、重合体〔B〕に用いられる重
合性不飽和単量体の屈折率は下記の通りである。 メタクリル酸t−ブチル (1.467) メタクリル酸エチル (1.485) メタクリル酸ベンジル (1.568) これらの重合性不飽和単量体は単独で含まれて
も良いし、又2種以上を適当に組み合わせて含ま
れても良い。 本発明の目的から見ると、分散相を形成する重
合体〔B〕に要求される性能は、連続相を形成す
る重合体〔A〕との屈折率の比が特定の範囲にあ
る事、及び連続相中に好ましい状態で分散させ得
る事が第一義的なものであるが、本発明の光拡散
性メタクリレート重合体組成物を製造する観点か
ら見ると、取扱いの容易さの点で、重合体〔B〕
が室温においてガラス状態である事が好ましい。
したがつて、本発明の重合体組成物を得る好まし
い態様として、目的とする光拡散特性に応じて、
比較的Tgの高い重合体を与える単量体として、
メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸エチルお
よびメタクリル酸ベンジルの中から、所望の屈折
率を考慮して適当に基軸となる化合物を選び、そ
の1種を用いたり、その2種以上を組み合わせて
用いたり、あるいはその1種以上に一般式〔〕
で示される他の化合物、あるいはその他の共重合
しうる重合性不飽和単量体を組合わせて、重合、
又は共重合することによつて、室温においてガラ
ス状態であり、かつ所望の屈折率を有する重合体
を製造し、それを分散相を形成する重合体〔B〕
として用いる事ができる。 すなわち、重合体〔B〕に用いられる重合性不
飽和単量体の特に好ましい具体例として、メタク
リル酸t−ブチル(重合体のポリメタクリル酸メ
チルに対する屈折率の比0.983、以下同様)、メタ
クリル酸エチル(0.995)、メタクリル酸ベンジル
(1.051)が用いられるのである。 本発明の重合体組成物の分散相を形成する重合
体〔B〕として、前記特定の重合性不飽和単量体
に、他の重合性不飽和単量体を共重合させた重合
体を用いることができるが、この場合、前記共重
合可能な重合性不飽和単量体の具体例としては、
スチレン、α−メチルスチレン等のスチレン誘導
体、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸エチル、又は(メタ)アクリル酸シクロヘキシ
ル等の(メタ)アクリル酸エステルなどを挙げる
事ができる。 これら化合物の中でも、スチレン、メタクリル
酸メチルを代表的な具体例として挙げる事ができ
る。 これら、重合体〔B〕用特定化合物と共重合可
能な重合性不飽和単量体は、重合性不飽和単量体
混合物中に50重量%未満の量で添加される。特定
重合性不飽和単量体化合物の添加量が50重量%未
満になると、重合体〔A〕と重合体〔B〕との屈
折率の関係が本発明の値の範囲内であつても、重
合体〔B〕の重合体〔A〕中への分散の状態を好
ましい状態に制御しにくく、一般に本発明の目的
にてらして好ましくない。上記の範囲の中で前記
特定メタクリレート化合物の添加量が80重量%以
上である実施の例は、本発明の特に好ましい実施
の態様の例を与える。 連続相及び分散相はそれぞれ上記で特徴づけら
れた重合体〔A〕及び重合体〔B〕から形成され
る。しかしながら、本発明の重合体組成物を製造
する条件によつては、連続相中に重合体〔B〕が
極く少量存在したり、あるいは分散相中に重合体
〔A〕が極く少量存在したり、さらに又分散相の
中にさらに分散した形で重合体〔A〕が存在する
事もあり得るが、それらの場合の光拡散性樹脂も
本発明の範囲から除外されるものではない。 本発明の光拡散メタクリレート重合体組成物は
基本的には上記のような連続相と分散相の2相か
ら構成されるが、通常のメタクリレート重合体に
添加される種々の添加剤を含んでもよい。これら
添加剤の具体例としては、着色に用いられる染
料、酸化防止剤・紫外線吸収剤等の安定剤、難燃
剤、可塑剤、および鋳型からの樹脂の剥離を容易
にする剥離剤等をあげることができる。あるい
は、又連続相、分散相の両者に不溶で第3の相を
形成する酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシ
ウム、水酸化アルミニウム等の通常の顔料あるい
はポリスチレン、スチレン−メタクリル酸メチル
共重合体のごとき、従来技術の光拡散剤を添加す
ることにより新たな光拡散性能を付与させた重合
体組成物も本発明の範囲内にある。 さらに又、本発明の光拡散性メタクリレート重
合体組成物は、表面に凹凸を与えて、さらに光拡
散性を向上させた状態で用いることができる。表
面に凹凸を与えるには種々の方法があるが、具体
的な例としては、あらかじめ表面に凹凸が形成さ
れている鋳型の中で重合を行うことにより鋳型表
面の凹凸を写し取る方法、樹脂を成形温度以上の
温度に加熱した状態で凹凸の形成されている型に
押し付けて凹凸を写し取る方法、あるいは成形温
度以上に加熱して延伸成形したときに表面に艶消
えの凹凸を生ずる樹脂にあつては、加熱して延伸
成形することにより表面に凹凸を生じせしめる方
法等を挙げることができる。 本発明の重合体組成物の形態は特に限定される
ものではないが、板状品が具体的な例としてあげ
られる。このとき樹脂板の厚みは特に限定される
ものではないが、一般には0.2〜20m/m、さら
に1〜10m/mのものが一般的である。 続いて本発明の光拡散性重合体組成物を製造す
る方法について説明する。 本発明の重合体組成物を製造する方法は、特に
限定されるものではないが、好ましい具体的方法
として、あらかじめ分散相を形成する重合体
〔B〕を製造しておき、それを連続相重合体〔A〕
を形成するための重合性不飽和単量体又はその部
分重合物あるいは重合性不飽和単量体混合物、又
は部分重合物に溶解或いは分散させ、次にこの重
合性組成物を重合工程に供することにより連続相
と分散相との2相からなる本発明の樹脂を製造す
る方法をあげることができる。 すなわち、本発明方法は前記特定メタクリレー
ト化合物を50重量%以上含有する重合性不飽和単
量体混合物から得られた重合体(以上、重合体
〔B〕)0.1〜20重量%を連続相を形成する重合体
〔A〕となるメタクリル酸メチルあるいはメタク
リル酸メチルを80重量%以上含有する重合性不飽
和単量体混合物あるいはそれらの部分重合物80〜
99.9重量%中に溶解ないし分散せしめ、ラジカル
重合開始剤の存在下に、通常は鋳型内において重
合することにより、重合体〔A〕から形成される
連続相と重合体〔B〕から形成される分散相の2
相から構成される光拡散メタクリレート重合体組
成物材料を製造することを特徴とするものであ
る。 上記方法の中で分散相を形成する重合体〔B〕
を製造する方法には、特に限定はなく、通常工業
的に行わわれる乳化重合、溶液重合、塊状重合も
採用できるが、一般的には、水性媒体中での懸濁
重合による方法が好ましい。この懸濁重合法を用
いると、得られた重合物の取扱いが容易であるこ
と、重合体〔B〕の連続相重合体〔A〕を形成す
る重合性組成物への溶解或いは分散が比較的容易
であることなどの利点がある。 本発明の重合体組成物の連続相を形成する重合
体〔A〕に変成されるべき重合性組成物には、メ
タクリル酸メチル単独あるいはメタクリル酸メチ
ルを80重量%以上含有する重合性不飽和単量体混
合物及びこれらの部分重合物のいづれを用いても
よい。一般に、生産性等を考慮した場合、部分重
合物を用いる方が有利である。この重合性組成物
の部分重合物を得る方法としては、あらかじめ製
造した重合体を重合性不飽和単量体に溶解する方
法も採用できるが、通常は重合性不飽和単量体に
ラジカル重合開始剤を加え、得られた組成物をそ
の沸点に加熱する事により部分重合物を得る方法
が好ましい具体例としてあげられる。 分散相を形成する重合体〔B〕は連続相を形成
する重合体〔A〕となる重合性組成物に溶解もし
くは分散されるが、重合後得られる樹脂が光学的
にすなわち光拡散性の程度、明るさの点で均一で
あるようにするためには、重合体〔B〕は重合体
〔A〕となる重合性組成物に均一に溶解されてい
ることが好ましい。均一に溶解されているか否か
は、混合物の透過性により容易に判断できる。混
合物が透明であるか、かすかに濁つている程度で
あれば、重合後得られる重合体は一般に光学的に
均一である。しかし、混合物に激しい濁りが生じ
ているときには、重合後得られた重合体に肉眼で
容易に認められる光学的な不均一が発生しやすく
一般に好ましくない。 重合体〔B〕を重合体〔A〕となる重合性組成
物に溶解もしくは分散させた混合物には、ラジカ
ル重合開始剤が添加され、一般には所望の鋳型に
流し込まれ、鋳型内で重合される。 重合開始剤の具体例としては、2,2′−アゾビ
ス(イソブチロニトリル)、2,2′−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−ア
ゾビス(2,4−ジメチル、4−メトキシバレロ
ニトリル)等のアゾ系開始剤あるいはベンゾイル
パーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド等の
有機過酸化物、あるいは又、酸化剤と還元剤とを
組み合わせたいわゆるレドツクス系開始剤をあげ
ることができる。 レドツクス系開始剤を用いたときには、重合時
に加熱の必要のない場合もあるが、通常は鋳型に
流し込んだ後40゜〜150℃に加熱して重合を行わせ
る。特に第1段で50〜95℃に加熱し、引き続いて
第2段で100〜140℃に加熱して重合を完結させる
ことが好ましい。 又、重合時に用いられる鋳型の好ましい具体例
としては、周辺を軟質のガスケツトでシールされ
た2枚の強化ガラス板及び周辺を軟質のガスケツ
トでシールされた2枚の対向して同一方向に同一
速度で進行する片面鏡面研摩されたエンドレスの
ステンレス鋼製のベルトをあげることができる。 上記のごとき、本発明の光拡散性メタクリレー
ト重合体組成物を製造する方法の中で、分散相を
形成する重合体〔B〕を重合率15〜25重量%の連
続相を形成する重合体〔A〕となる重合性組成物
に溶解ないし分散せしめ、アゾ系ないし有機過酸
化物系開始剤を添加し、これを、周辺を軟質ガス
ケツトでシールされた2枚の対向して同一方向に
同一速度で進行する片面鏡面研摩されたエンドレ
スのステンレス鋼製のベルトの間に、上流端から
連続的に流し込み加熱して重合を完了させ、下流
端から連続的に樹脂板を取り出す方法が、特に好
ましい本発明の実施の態様としてあげられる。 本発明の方法により、分散相を形成する重合体
〔B〕を連続相を形成する重合体〔A〕となる重
合性組成物に溶解もしくは分散せしめた後重合し
て得た樹脂板は、重合前の段階では完全に透明で
あつたものも、連続相中に分散相の粒子の分散し
た2相構造となつている。分散相の個々の粒子の
断面は、だ円状を呈することもあるが一般には円
形を呈している。それらの分散粒子の断面の直径
(あるいはだ円の長径、短径)は、重合体〔A〕
及び重合体〔B〕の組成、分子量、重量比によつ
て変化し、又連続相を形成する重合体〔A〕とな
る重合性組成物を重合するときの硬化速度によつ
ても変化し、0.1ミクロン程度から200ミクロン以
上に迄達する。一般に、分散相を形成する重合体
〔B〕の分子量の高い程、又分散相の重量比率の
高い程、又連続相を形成する重合体〔A〕となる
重合性組成物を重合するときの硬化速度の小さい
程、分散相の粒子の直径(あるいはだ円の長径、
短径)は大きくなる傾向にある。したがつて光拡
散性樹脂の用途から要求される光拡散能に応じ
て、上記の諸条件を適当に選択することにより目
標とされる光拡散能をもつた樹脂を製造すること
も可能である。 以下本発明を具体的実施例をもとに説明する。 なお、実施例中、「%」は重量%、「部」は重量
部を意味する。 又、樹脂の全光線透過率はJIS K7105にもとづ
いて測定し、最大曲げ角βは下記の方法によつて
測定した。光学台上にタングステンランプ(2850
〓)を点灯し、試料の入射照度が10ft−cdになる
様、光源と試料装置台間の距離を調整する。試料
を装着台に装置し、輝度計を試料に対向させる。
光軸に対し、0゜の方向の輝度値(Bft−L)を輝
度計で測定する。次いで、1゜おきに5゜迄測定し、
さらに5゜おきに50゜迄輝度値を測定する。利得G
は次式で算出される。 G=Bft−L/10ft−cd 横軸に曲げ角、縦軸に利得をとり、利得曲線を
描き、利得が0゜の値の33%値となる角を図から読
みとり最大曲げ角βとする。 又、重合体の極限粘度数は25℃のクロロホルム
中で測定した値である。 又、実施例中のnB/nAの値は、重合体〔A〕及
び重合体〔B〕の屈折率nAおよびnBをそれぞれ測
定して算出した。 実施例 1 (i) ポリメタクリル酸ターシヤリブチルの製造撹
拌機、温度検知体を付けたジヤケツト付き500
のオートクレーブに 単量体相メタクリル酸ターシヤリブ チル n−オクチルメルカプタン 2,2′−アゾビス(イソブ チロニトリル) 150Kg (100部) 6Kg (4部) 0.3Kg (0.2部) 分散媒 脱イオン水 硫酸ニトリウム 分散安定剤 (メタクリル酸メチルとポ タシウムスルホプロピル メタクリレートとの共重 合体) 300Kg (200部) 0.75Kg (0.5部) 0.03Kg (0.02部) を仕込み、180rpmにて撹拌しつつジヤケツト
に75℃の温水を循環させて行う。重合発熱のピ
ークを確認し、重合開始後3時間経過したとこ
ろで、循環温水の温度を上げて内温を95℃の温
度で1時間保持した。ジヤケツトに水を入れて
内容物を冷却し、得られたポリメタクリル酸タ
ーシヤリブチルのビーズを洗浄し乾燥した。な
お、このポリメタクリル酸ターシヤリブチルの
極限粘度数は0.015/gであつた。 (ii) 光拡散メタクリル樹脂板の製造 常法に従つて、同一方向に同一速度で進行す
る2枚の片面鏡面研摩されたエンドレスのステ
ンレス鋼製ベルトとガスケツトとでシールされ
た空間の上流から連続的に、 メタクリル酸メチル部分重合物(重合体含有
量19%) 96部 (i)で得たポリメタクリル酸ターシヤリブチル
4部 2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロ
ニトリル) 0.05部 チヌビン−P(チバ・ガイギー製紫外線吸収
剤) 0.01部 ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム(剥離
剤) 0.001部 よりなる透明な組成物を注入し、82℃で温水シ
ヤワーゾーンを28分間で通過後、最高温度125
℃迄加熱される遠赤外線ヒータ加熱ゾーン及び
徐冷ゾーンを14分間で通過させる事により下流
より連続的に厚さ3m/mの明るい、肉眼で光
学ムラの認められない光拡散性樹脂板を得た。 この樹脂板の全光線透過率は88.5%、最大曲
げ角βは17゜であり、高い全光線透過率と光拡
散性とを有していた。又、分散相の個々の粒子
は平均3.6ミクロンの半径をもつ球状をなして
いた。なお、nB/nA=0.938であつた。 実施例2〜6、比較例1、2 実施例1と類似の条件で、メタクリル酸ターシ
ヤリブチル−メタクリル酸シクロヘキシル共重合
体(メタクリル酸ターシヤリブチル/メタクリル
酸シクロヘキシル仕込み重量比80/20、極限粘度
数0.022/g)を得た。 このメタクリル酸ターシヤリブチル−メタクリ
ル酸シクロヘキシル共重合体とメタクリル酸メチ
ル部分重合物(重合体含有量19%)の添加量を表
−1で示される量とした以外は、実施例1の(ii)の
操作を繰り返す事により、厚さ3m/mの樹脂板
を得た。 これら樹脂板の全光線透過率と最大曲げ角βと
を測定したところ、それぞれ表−1に示される結
果が得られた。なお、これら実施例ではnB/nA
0.988であつた。
【表】 比較例 3〜7 実施例1の(ii)光拡散性メタクリレート樹脂板の
製造において、ポリメタクリル酸ターシヤリブチ
ルをスチレン−メタクリル酸メチル共重合体(ス
チレン/メタクリル酸メチル仕込み重量比80/
20、極限粘度数0.035/g)に代え、メタクリ
ル酸メチル部分重合物(重合体含有量19%)とス
チレン−メタクリル酸メチル共重合体の添加量を
表−2で示した量とした以外は、実施例1の(ii)の
操作を繰り返す事により厚さ3m/mの樹脂板を
得た。 これら樹脂板の全光線透過率と最大曲げ角とを
測定したところ、それぞれ表−2に示される結果
が得られた。 これらの比較例ではnB/nA=1.053である。 なお、比較例5の樹脂板の曲げ角0゜から50゜迄
の利得を第1図に、実施例4の樹脂板の結果とあ
わせて示した。 又、実施例2〜6及び比較例3〜7の樹脂板の
全光線透過率と最大曲げ角との関係を第2図に示
した。
【表】 実施例 7 実施例1の(i)ポリメタクリル酸ターシヤリブチ
ルの製造条件と類似の条件で、メタクリル酸ター
シヤリブチル−メタクリル酸エチル共重合体(メ
タクリル酸ターシヤリブチル/メタクリル酸エチ
ル仕込み重量比60/40、極限粘度数0.033/g)
ビーズを得た。 常法に従つて、2枚の強化ガラスの間に、 メタクリル酸メチル部分重合物(重合体含有量
6.5%) 95部 上記のメタクリル酸ターシヤリブチル−メタク
リル酸エチル共重合体 5部 2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニ
トリル) 0.025部 チヌビンP 0.01部 よりなる組成物を注入し、65℃の水浴槽に5時間
浸漬し、ついで120℃の空気浴槽で2時間加熱し
て重合を完了させ厚さ3m/mの明るい光拡散板
を得た。 この樹脂板の全光線透過率は91.0%、最大曲げ
角βは5゜であり、高い全光線透過率と光拡散性を
有していた。 この実施例ではnB/nA=0.987であり、又分散
相の個々の粒子の断面は平均長径28ミクロン、平
均短径2ミクロンのだ円を呈していた。 実施例 8 実施例1の(ii)において注入する組成物を メタクリル酸メチル部分重合物(重合体含有量
19%) 95部 実施例7で用いたターシヤリブチル−メタクリ
ル酸エチル共重合体 5部 2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニ
トリル 0.05部 チヌビンP 0.01部 と代えた以外は同様の操作を繰り返し、厚さ3
m/mの明るい光拡散性樹脂板を得た。 この樹脂板の全光線透過率は90.6%、最大曲げ
角βは7゜であり、高い全光線透過率と光拡散性と
を有していた。 なお、分散相の個々の粒子の断面は平均直径16
ミクロンの円を呈していた。 実施例 9 実施例1−(ii)と同様に、常法に従つて同一方向
に同一速度で進行する2枚の片面鏡面研摩された
エンドレスのステンレス鋼製ベルトとガスケツト
とでシールされた空間の上流から連続的に、 メタクリル酸メチル部分重合物(重合体含有量
21%) 97部 メタクリル酸2−エチルヘキシル 2部 メタクリル酸エチル−メタクリル酸ベンジル共
重合体(メタクリル酸エチル/メタクリル酸ベ
ンジル仕込み重量比60/40極限粘度数0.018
/g) 1部 2,2′−アゾビス(イソブチロニトリル)
0.02部 青色染料(住友化学工業製SUMIPLAST
GREEN G) 0.0015部 チヌビンP 0.05部 よりなる淡青色透明な組成物を注入し、76℃の温
水シヤワーゾーンを56分間で通過後、最高温度
120℃迄加熱される遠赤外線ヒータ加熱ゾーン及
び徐冷ゾーンを28分間で通過させる事により、下
流により連続的に厚さ6m/mの明るい淡青色の
光拡散性樹脂板を得た。 実施例 10 注入する組成物を メタクリル酸メチル部分重合物(重合体含有量
6.5%) 95部 メタクリル酸ベンジル−メタクリル酸メチル共
重合体(メタクリル酸ベンジル/メタクリル酸
メチル仕込み重量比60/40極限粘度数0.044
/g) 5部 ラウロイルパーオキサイド 0.2部 東芝シリコーンオイルYF−3063(剥離剤)
0.0005部 とし、板厚を2m/mとした以外は実施例7の操
作を繰り返し、明るい光拡散性樹脂板を得た。 この樹脂板の全光線透過率は88.9%、最大曲げ
角βは15゜であり、高い全光線透過率と光拡散性
とを有していた。なお、この実施例ではnB/nA
1.031であつた。 実施例11〜13、比較例8、9 メタクリル酸ベンジル−メタクリル酸メチル共
重合体に代えて、表−3の重合体を用いた以外
は、実施例10の操作を繰り返す事により、厚さ2
m/mの樹脂板を得た。 これら樹脂板の全光線透過率、最大曲げ角βを
測定したところ、表−3に示す結果が得られた。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例4において得られた樹脂板と
比較例5において得られた樹脂板の、0゜から50゜
迄の曲げ角と、利得との関係を示したグラフであ
る。第2図は、実施例2〜6の各々で得られた樹
脂板と、比較例3〜7の各々で得られた樹脂板
の、全光線透過率と最大曲げ角βとの関係を示し
たグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 80〜99.9重量%の連続相を形成する重合体
    〔A〕と、0.1〜20重量%の分散相を形成する重合
    体〔B〕とを含み、 前記重合体〔A〕が、メタクリル酸メチル単
    独、又は、80重量%以上のメタクリル酸メチルを
    含有する重合性不飽和単量体混合物から得られた
    重合体であり、 前記重合体〔B〕が、50重量%以上の、メタク
    リル酸tert−ブチル、メタクリル酸ベンジル、お
    よびメタクリル酸エチルから選ばれた少なくとも
    1種の重合性不飽和単量体を含有する重合性不飽
    和単量体混合物から得られた重合体であり、 そして、前記重合体〔A〕の屈折率nAと、前記
    重合体〔B〕の屈折率nBとが、下記関係式: 0.950≦nB/nA<0.998 又は 1.002<nB/nA≦1.050 を満足する、 ことを特徴とする、光拡散性メタクリレート重合
    体組成物。 2 前記分散相を構成する重合体〔B〕の個々の
    分散粒子の大きさが、同一屈折率と、同一光散乱
    断面積を有する等価な球の半径に換算して、0.1
    〜500ミクロンである、特許請求の範囲第1項記
    載の光拡散性メタクリレート重合体組成物。 3 80〜99.9重量%の連続相を形成する重合体
    〔A〕と、0.1〜20重量%の分散相を形成する重合
    体〔B〕とを含むメタクリレート重合体組成物を
    製造するために、 前記重合体〔A〕を形成するための、メタクリ
    ル酸メチル単独、又はその部分重合物、或いは80
    重量%以上のメタクリル酸メチルを含有する重合
    性不飽和単量体混合物、又はその部分重合物中
    に、 前記重合体〔B〕を形成するための、50重量%
    以上の、メタクリル酸tert−ブチル、メタクリル
    酸ベンジル、およびメタクリル酸エチルから選ば
    れた少なくとも1種の重合性不飽和単量体を含有
    する重合性不飽和単量体混合物、から得られた重
    合体、 を溶解又は分散し、 前記溶液又は分散液をラジカル重合開始剤の存
    在下に重合し、 得られる重合体〔A〕の屈折率nAと、前記重合
    体〔B〕の屈折率nBとが、下記関係式: 0.950≦nB/nA<0.998 又は 1.002<nB/nA≦1.050 を満足するようにする、 ことを特徴とする、光拡散性メタクリレート重合
    体組成物の製造方法。 4 前記重合が、鋳型内で行われる、特許請求の
    範囲第3項記載の光拡散性メタクリレート重合体
    組成物の製造方法。
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