JP2003081949A - 1,3−オキサゾール−2−チオールの製造方法 - Google Patents

1,3−オキサゾール−2−チオールの製造方法

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JP2003081949A JP2001286470A JP2001286470A JP2003081949A JP 2003081949 A JP2003081949 A JP 2003081949A JP 2001286470 A JP2001286470 A JP 2001286470A JP 2001286470 A JP2001286470 A JP 2001286470A JP 2003081949 A JP2003081949 A JP 2003081949A
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幸喜 渡辺
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D263/00Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings
    • C07D263/02Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings not condensed with other rings
    • C07D263/30Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D263/34Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D263/46Sulfur atoms

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1,3−オキサゾール−2−チオールの新規
製造方法を提供すること。 【解決手段】 グリコールアルデヒド ダイマー又はグ
リコールアルデヒド ジ(C1-2アルキル)アセタール
をチオシアン酸塩類と、鉱酸類の存在下に、希釈剤とし
てC3-4アルコール又は非プロトン性極性溶媒中で反応
させることを特徴とする1,3−オキサゾール−2−チ
オールの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は農薬等の製造中間体
として有用な1,3−オキサゾール−2−チオールの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】1,3−オキサゾール−2−チ
オールは、産業上有用な活性物質、例えば農薬等として
利用することのできる化合物(例えば、特願2000−
240855号出願明細書に記載の殺センチュウ性2−
(3,4,4−トリフルオロ−3−ブテニルチオ)オキ
サゾール類等参照)の製造中間体として有用である。
【0003】1,3−オキサゾール−2−チオールの製
造方法としては、Canadian Journalof Chemistry、第5
0巻、3082−3083頁、1972年に記載の方法
に従いジヒドロキシマレイン酸を脱炭酸せしめることに
より生成せしめられるグリコールアルデヒドをチオシア
ン酸カリウムと、塩酸の存在下で反応させることからな
る方法が知られている。しかしながら、この方法は、得
られる1,3−オキサゾール−2−チオールの収率が低
く(35%)、しかも、反応に長時間を要し(16時
間)、工業的レベルでの合成には不適当である。
【0004】本発明の目的は、反応時間が短かく且つ極
めて良好な収率にて1,3−オキサゾール−2−チオー
ルを製造することができる方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、グリコ
ールアルデヒド ダイマー又はグリコールアルデヒドジ
(C1-2アルキル)アセタールをチオシアン酸塩類と、
鉱酸類の存在下に、希釈剤としてC3-4アルコール又は
非プロトン性極性溶媒中で反応させることを特徴とする
1,3−オキサゾール−2−チオールの製造方法が提供
される。
【0006】上記の本発明の製造方法によれば、驚くべ
きことに、前記の既知の製造方法と比較し、短かい反応
時間で、しかも良好な高収率で目的とする1,3−オキ
サゾール−2−チオールを得ることができる。したがっ
て、本発明の方法は工業的スケールでの1,3−オキサ
ゾール−2−チオールの製造に極めて適している。
【0007】以下、本発明の方法についてさらに詳細に
説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法において、原料
として例えばグリコールアルデヒド ジエチルアセター
ルとチオシアン酸カリウムを用い、鉱酸類として例えば
塩酸を用い、そして希釈剤として例えばアセトニトリル
を用いた場合、本発明の製造方法は下記の反応式で示す
ことができる。
【0009】
【化1】
【0010】本発明の製造方法において、原料として用
いられるグリコールアルデヒド ダイマー又はグリコー
ルアルデヒド ジ(C1-2アルキル)アセタールは有機
化学の分野でよく知られた化合物であり、グリコールア
ルデヒド ジ(C1-2アルキル)アセタールとしては、
グリコールアルデヒド ジメチルアセタール及びグリコ
ールアルデヒド ジエチルアセタールが挙げられ、中で
もグリコールアルデヒド ジエチルアセタールが好適で
ある。
【0011】また、本発明に従い上記のグリコールアル
デヒド ダイマー又はグリコールアルデヒド ジ(C
1-2アルキル)アセタールと反応せしめられるチオシア
ン酸塩類もそれ自体既知の化合物であり、その具体例と
しては、例えば、チオシアン酸ナトリウム、チオシアン
酸カリウム、チオシアン酸アンモニウム等が挙げられ、
特にチオシアン酸カリウムが好適である。
【0012】本発明の製造方法において、チオシアン酸
塩類は、一般に、原料のグリコールアルデヒド ダイマ
ー1モルあたり、約2モル量ないし約4モル量、特に約
2.2〜約3.6モル量の範囲内で使用するのが好まし
く、また、原料のグリコールアルデヒド ジ(C1-2
ルキル)アセタール1モルあたり、約1モル量ないし約
2モル量、特に約1.1〜約1.8モル量の範囲内で使
用するのが好ましい。
【0013】本発明の製造方法において、塩基受容体と
して作用する鉱酸類としては、例えば、塩酸、硫酸、硝
酸、臭化水素酸等を挙げることができ、特に塩酸が好適
である。これら鉱酸類は、一般に、原料のグリコールア
ルデヒド ジ(C1-2アルキル)アセタール1モルあた
り、約1モル量ないし約2モル量、特に約1.1〜約
1.8モル量の範囲内で用いるのが適当であり、また、
原料のグリコールアルデヒド ダイマー1モルあたり、
約2モル量ないし約4モル量、特に約2.2〜約3.6
モル量の範囲内で用いるのが適当である。
【0014】本発明の製造方法において使用することが
できる希釈剤としてのC3-4アルコールとしては、例え
ば、n−プロパノール、イソプロパノール、tert−
ブタノール等が挙げられ、また、非プロトン性極性溶媒
としては、例えば、ニトリル類、例えば、アセトニトリ
ル、プロピルニトリル等;エーテル類、例えば、テトラ
ヒドロフラン(THF)、ジオキサン等;ケトン類、例
えば、アセトン等が挙げられ、中でも、イソプロパノー
ル、tert−ブタノール又はアセトニトリルが好適で
ある。特に、原料としてグリコールアルデヒド ダイマ
ーを用いる場合には、希釈剤としてイソプロパノール、
tert−ブタノール又はアセトニトリルを使用するこ
とが好ましく、他方、原料としてグリコールアルデヒド
ジ(C 1-2アルキル)アセタールを用いる場合には、
希釈剤としてアセトニトリルを使用することが好まし
い。
【0015】本発明の製造方法における反応は、一般
に、約20〜約180℃、好ましくは約50〜約140
℃の範囲内の温度で実施される。反応時間は用いる反応
温度に依存するが、通常、約1時間〜約12時間、好ま
しくは約2時間〜約8時間である。また、該反応は常圧
下で行うことができるが、場合によっては加圧または減
圧下で行うこともできる。
【0016】本発明の製造方法の1つの好適な態様によ
れば、希釈剤、例えばアセトニトリル中で、グリコール
アルデヒド ジエチルアセタール1モルに対し、約1〜
約2モル量のチオシアン酸カリウムを、約1〜約2モル
量の濃塩酸の存在下に加熱還流させながら4時間反応さ
せることによって、目的の1,3−オキサゾール−2−
チオールを得ることができ、また、他の1つの好適な態
様によれば、希釈剤、例えばイソプロパノール中で、グ
リコールアルデヒド ダイマー1モルに対し、約2〜約
4モル量のチオシアン酸カリウムを、約2〜約4モル量
の濃塩酸の存在下に加熱還流させながら4時間反応させ
ることによって、目的の1,3−オキサゾール−2−チ
オールを得ることができる。
【0017】本発明の製造方法を実施するに際しては、
グリコールアルデヒド ダイマー又はグリコールアルデ
ヒド ジ(C1-2アルキル)アセタールをチオシアン酸
塩類と、鉱酸の存在下に希釈剤中でワンポットにて反応
させることができ、或いはまた、まず、鉱酸存在の下に
チオシアン酸塩類を希釈剤中に懸濁、撹拌し、生ずる析
出結晶を濾過により除去し、次いで得られるチオシアン
酸の溶液に、グリコールアルデヒド ダイマー又はグリ
コールアルデヒド ジ(C1-2アルキル)アセタールを
加え反応させることもできる。
【0018】次に、本発明の製造方法を実施例によりさ
らに具体的に説明するが、本発明は、これら実施例のみ
に限定されるものではない。
【0019】
【実施例】合成例1
【0020】
【化2】
【0021】チオシアン酸カリウム(1.45g、15
mmol)をイソプロパノール(32ml)に懸濁した
溶液に、濃塩酸(1.56g)を撹拌しながら滴下し
た。この懸濁液を室温で30分間撹拌した後、析出結晶
を濾過により除去した。得られたチオシアン酸のイソプ
ロパノール溶液にグリコールアルデヒド ダイマー
(0.6g、5mmol)を加え、4時間、加熱還流し
た。冷後、減圧下にて溶媒を留去後、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒 n−ヘキサン:
酢酸エチル=2:3)に付し、1,3−オキサゾール−
2−チオール(0.99g、収率98%、mp136−
138℃)を得た。合成例2
【0022】
【化3】
【0023】チオシアン酸カリウム(1.45g、15
mmol)をtert−ブタノール(32ml)に懸濁
した溶液に、濃塩酸(1.56g)を撹拌しながら滴下
した。この懸濁液を室温で30分間撹拌した後、析出結
晶を濾過により除去した。得られたチオシアン酸のte
rt−ブタノール溶液にグリコールアルデヒド ダイマ
ー(0.6g、5mmol)を加え、4時間、加熱還流
した。冷後、減圧下にて溶媒を留去後、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒 n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=2:3)に付し、1,3−オキサゾー
ル−2−チオール(0.89g、収率88%、mp13
6−138℃)を得た。合成例3
【0024】
【化4】
【0025】チオシアン酸カリウム(1.45g、15
mmol)をアセトニトリル(32ml)に懸濁した溶
液に、濃塩酸(1.56g)を撹拌しながら滴下した。
この懸濁液を室温で30分間撹拌した後、析出結晶を濾
過により除去した。得られたチオシアン酸のアセトニト
リル溶液にグリコールアルデヒド ダイマー(0.6
g、5mmol)を加え、4時間、加熱還流した。冷
後、減圧下にて溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エ
チル=2:3)に付し、1,3−オキサゾール−2−チ
オール(0.96g、収率95%、mp136−138
℃)を得た。合成例4
【0026】
【化5】
【0027】チオシアン酸カリウム(1.45g、15
mmol)をアセトニトリル(32ml)に懸濁した溶
液に、濃塩酸(1.56g)を撹拌しながら滴下した。
この懸濁液を室温で30分間撹拌した後、析出結晶を濾
過により除去した。得られたチオシアン酸のアセトニト
リル溶液にグリコールアルデヒド ジエチルアセタール
(1.34g、)を加え、4時間、加熱還流した。冷
後、減圧下にて溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エ
チル=2:3)に付し、1,3−オキサゾール−2−チ
オール(1g、収率99%、mp136−138℃)を
得た。合成例5
【0028】
【化6】
【0029】チオシアン酸カリウム(1.45g、15
mmol)をアセトニトリル(32ml)に懸濁した溶
液に、濃塩酸(1.56g)を撹拌しながら滴下した。
この懸濁液を室温で30分間撹拌した後、析出結晶を濾
過により除去した。得られたチオシアン酸のアセトニト
リル溶液にグリコールアルデヒドダイマー(0.6g、
5mmol)を加え、4時間、反応温度55〜65℃の
間で加熱撹拌した。冷後、減圧下にて溶媒を留去後、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒
n−ヘキサン:酢酸エチル=2:3)に付し、1,3−
オキサゾール−2−チオール(0.99g、収率98
%、mp136−138℃)を得た。合成例6
【0030】
【化7】
【0031】チオシアン酸カリウム(1.45g、15
mmol)をアセトニトリル(32ml)に懸濁した溶
液に、濃塩酸(1.56g)を撹拌しながら滴下した。
この懸濁液を室温で30分間撹拌した後、析出結晶を濾
過により除去した。得られたチオシアン酸のアセトニト
リル溶液にグリコールアルデヒドダイマー(0.6g、
5mmol)を加え、2時間、加熱還流した。冷後、減
圧下にて溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル=
2:3)に付し、1,3−オキサゾール−2−チオール
(0.93g、収率92%、mp136−138℃)を
得た。合成例7
【0032】
【化8】
【0033】チオシアン酸カリウム(1.45g、15
mmol)をアセトニトリル(32ml)に懸濁した溶
液に、濃塩酸(1.56g)を撹拌しながら滴下した。
この懸濁液を室温で30分間撹拌した後、析出結晶を濾
過により除去した。得られたチオシアン酸のアセトニト
リル溶液にグリコールアルデヒドダイマー(0.6g、
5mmol)を加え、7時間、加熱還流した。冷後、減
圧下にて溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル=
2:3)に付し、1,3−オキサゾール−2−チオール
(0.99g、収率98%、mp136−138℃)を
得た。参考例1 (Canadian Journal of Chemistry, Vol 50,
p.3082-3083, (1972)による方法)
【0034】
【化9】
【0035】チオシアン酸カリウム(1.45g、15
mmol)をエタノール(32ml)に懸濁した溶液
に、濃塩酸(1.56g)を撹拌しながら滴下した。こ
の懸濁液を室温で30分間撹拌した後、析出結晶を濾過
により除去し、チオシアン酸のエタノール溶液を得た。
別のフラスコにジヒドロキシフマル酸(1.48g、1
0mmol)と水(22ml)を入れて60℃で1時間
攪拌し、グリコールアルデヒドの水溶液を得た。これら
2つの反応溶液を混合し、24時間加熱還流した後、冷
後、減圧下にて溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸
エチル=3:2から2:3へ勾配溶離)に付し、1,3
−オキサゾール−2−チオール(0.36g、収率36
%、mp136−138℃)及び4−エトキシ−4,5
−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−チオール
(0.1g、収率7%、mp87−89℃)を得た。参考例2 (Canadian Journal of Chemistry, Vol 50,
p.3082-3083, (1972)による方法)
【0036】
【化10】
【0037】チオシアン酸カリウム(1.45g、15
mmol)をエタノール(32ml)に懸濁した溶液
に、濃塩酸(1.56g)を撹拌しながら滴下した。こ
の懸濁液を室温で30分間撹拌した後、析出結晶を濾過
により除去し、チオシアン酸のエタノール溶液を得た。
別のフラスコにジヒドロキシフマル酸(1.48g、1
0mmol)と水(22ml)を入れて60℃で1時間
攪拌し、グリコールアルデヒドの水溶液を得た。これら
2つの反応溶液を混合し、43時間加熱還流した後、冷
後、減圧下にて溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸
エチル=2:3)に付し、1,3−オキサゾール−2−
チオール(0.39g、収率39%、mp136−13
8℃)を得た。参考例3 (希釈剤がエタノールである、本発明の合成例
1〜3と類似の方法)
【0038】
【化11】
【0039】チオシアン酸カリウム(1.45g、15
mmol)をエタノール(32ml)に懸濁した溶液
に、濃塩酸(1.56g)を撹拌しながら滴下した。こ
の懸濁液を室温で30分間撹拌した後、析出結晶を濾過
により除去した。得られたチオシアン酸のエタノール溶
液にグリコールアルデヒド ダイマー(0.6g、5m
mol)を加え、4時間、加熱還流した。冷後、減圧下
にて溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル=3:
2)に付し、1,3−オキサゾール−2−チオール
(0.09g、収率9%、mp136−138℃)及び
4−エトキシ−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾー
ル−2−チオール(1.31g、収率89%、mp87
−89℃)を得た。参考例4 (希釈剤がエタノールであり、反応時間が61
時間である、本発明の合成例1〜3と類似の方法)
【0040】
【化12】
【0041】チオシアン酸カリウム(1.45g、15
mmol)をエタノール(32ml)に懸濁した溶液
に、濃塩酸(1.56g)を撹拌しながら滴下した。こ
の懸濁液を室温で30分間撹拌した後、析出結晶を濾過
により除去した。得られたチオシアン酸のエタノール溶
液にグリコールアルデヒド ダイマー(0.6g、5m
mol)を加え、61時間、加熱還流した。冷後、減圧
下にて溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル=
3:2)に付し、1,3−オキサゾール−2−チオール
(0.72g、収率71%、mp136−138℃)及
び4−エトキシ−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾ
ール−2−チオール(0.13g、収率9%、mp87
−89℃)を得た。参考例5 (希釈剤がエタノールである、本発明の合成例
4と類似の方法)
【0042】
【化13】
【0043】チオシアン酸カリウム(1.45g、15
mmol)をエタノール(32ml)に懸濁した溶液
に、濃塩酸(1.56g)を撹拌しながら滴下した。こ
の懸濁液を室温で30分間撹拌した後、析出結晶を濾過
により除去した。得られたチオシアン酸のエタノール溶
液にグリコールアルデヒド ジエチルアセタール(1.
34g、10mmol)を加え、4時間、加熱還流し
た。冷後、減圧下にて溶媒を留去後、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒 n−ヘキサン:
酢酸エチル=3:2)に付し、1,3−オキサゾール−
2−チオール(0.25g、収率25%、mp136−
138℃)及び4−エトキシ−4,5−ジヒドロ−1,
3−オキサゾール−2−チオール(1.06g、収率7
2%、mp87−89℃)を得た。
【0044】
【発明の効果】本発明の方法は、従来の方法に比較し、
反応時間及び生成物の収率などの点で、非常に優れたも
のであり、工業的規模での実施に適している。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリコールアルデヒド ダイマー又はグ
    リコールアルデヒドジ(C1-2アルキル)アセタールを
    チオシアン酸塩類と、鉱酸類の存在下に、希釈剤として
    3-4アルコール又は非プロトン性極性溶媒中で反応さ
    せることを特徴とする1,3−オキサゾール−2−チオ
    ールの製造方法。
  2. 【請求項2】 チオシアン酸塩類がチオシアン酸ナトリ
    ウム、チオシアン酸カリウム又はチオシアン酸アンモニ
    ウムである請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 チオシアン酸塩類がチオシアン酸カリウ
    ムである請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 鉱酸類が塩酸である請求項1に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 希釈剤としてのC3-4アルコールがイソ
    プロパノール又はtert−ブタノールである請求項1
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 希釈剤としての非プロトン性極性溶媒が
    アセトニトリルである請求項1に記載の方法。
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