JP2003081945A - 有害微生物の防除活性を有する新規キノリン系化合物 - Google Patents

有害微生物の防除活性を有する新規キノリン系化合物

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JP2003081945A
JP2003081945A JP2001278927A JP2001278927A JP2003081945A JP 2003081945 A JP2003081945 A JP 2003081945A JP 2001278927 A JP2001278927 A JP 2001278927A JP 2001278927 A JP2001278927 A JP 2001278927A JP 2003081945 A JP2003081945 A JP 2003081945A
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JP2001278927A
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Etsuji Okada
悦治 岡田
Takuo Ashida
拓郎 芦田
Norihisa Ota
規央 太田
Tsuneo Ichiba
常男 市場
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Shionogi and Co Ltd
Original Assignee
Shionogi and Co Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 病原体の耐性の問題が深刻化する中で、抗微
生物活性を有する、新規構造の化合物を提供すること。 【解決手段】以下の式(I): 【化1】 (I)〔式中、X1は同一または異なるハロゲンを表
し、nは1以上4以下の整数を、X2およびX3は、独立
して水素、ハロゲン、置換されていてもよい低級アルキ
ル、置換されていてもよい低級アルケニル、置換されて
いてもよい低級アルキニルまたは置換されていてもよい
アリールを表すが、ただし、X2およびX3のうち、少な
くとも一方はハロゲンを表し、X4は酸素または硫黄を表
し、Rは水素、置換されていてもよいアミノ基、置換さ
れていてもよいチオール基または置換されていてもよい
ヒドロキシ基を表す〕で示される、化合物またはその
塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規の3−ハロゲノ
メチルカルボニル−ハロゲンノキノリン−4−イル−ア
ミン類、アルコール類、エーテル類、チオール類および
チオエーテル類等およびそれらを有効成分とする殺有害
微生物剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各種の殺微生物薬剤に対する対象
微生物の耐性獲得が大きな問題となり、既知薬剤の無効
化に伴う新規の殺微生物活性剤骨格創出のための取り組
みが必要とされている。そして、この目的に対する種々
のアプローチが試みられているのは周知のところであ
る。
【0003】例えば、植物の病原菌対策が深刻化してい
る。その中で、キュウリべと病の病原菌(Pseudoperono
spora cubensis)、ブドウべと病の病原菌(Plasmopara
Viticola)、ジャガイモ疫病の病原菌(Phytophtora i
nfestans)が属する卵菌綱による病害は、世界的にみて
も各種野菜類、畑作物類、果樹類などに甚大な被害をも
たらす最重要病害の一つである。これらの病害は、比較
的冷涼で多湿条件で大発生する。例えば、ジャガイモの
疫病は、一度発生すると極めて短時間に圃場全体に蔓延
し、ジャガイモに壊滅的な被害を及ぼす。また、キュウ
リべと病菌は、キュウリの他すべてのウリ科作物に重大
な被害を及ぼす。ブドウべと病もまた、欧州、日本な
ど、世界中のブドウ栽培農家にとって最も獲得しやすい
病原菌である。現在、べと病または疫病に関して従来承
認されている市販殺菌剤(例えば、メタキシル、オキサ
ディキシルなどのアシルアラニン系薬剤)、および19
99年から2000年にかけて承認されたアゾキシスト
ロピンまたはクレソキシムメチルなどのストロビルリン
系薬剤などは、その多くが発売後1〜2年で耐性菌が発
生し、その防除効果が低下し、深刻な問題となってい
る。べと病または疫病の防除には、作用機序の異なる数
種の薬剤をローテーションしながら耐性菌に対応してい
るのが現状である。したがって、既存の薬剤とは作用機
序の異なる薬剤が熱望されている。
【0004】また、マラリアも従来より深刻な問題とな
っている。マラリアは、マラリア原虫(Plasmodium)が
引き起こす伝染病であり、ハマダラ蚊により媒介され
る。ヒトマラリアは、三日熱マラリア、四日熱マラリ
ア、熱帯熱マラリアおよび卵型マラリアの4種があり、
それぞれ、P.vivax、P.malariae、P.falciparum、およ
びP.ovaleがが原因病原体である。この中で、熱帯熱マ
ラリアは、重症な合併症を起こしやすく死亡率が高い。
マラリアの症状としては、発熱、脾種、貧血が主で、他
に、肝腫、消化器障害、脳障害が挙げられる。
【0005】マラリアの治療剤は、古くからキニーネが
用いられており、他にクロロキン、キナクリンなども用
いられてきている。
【0006】抗マラリア活性を有することが知られてい
るその他の化合物としては、イソメタミジウム(iso
metamidium)があり、この化合物は、抗マラ
リア活性に重要な作用を有するヒスタミンN−メチルト
ランスフェラーゼおよびジアミンオキシダーゼの阻害活
性を有することが知られる(Biochem.Phar
macol.第33巻第9号、pp1547−53、1
984、D.S.Duchら)。
【0007】また、ベレニル(Berenil)がクロ
ロキンの125倍の抗マラリア活性を有することも知ら
れている(Z.Tropenme.Parasito
l.第22巻3号、pp.243−9、1971、R.
Heischkeilら)。
【0008】このようにいくつかの抗マラリア剤が知ら
れているが、近年抗マラリア剤耐性下部の出現、感染地
域への旅行者の増加、地球温暖化のため、日本を含めた
温帯地域がマラリアの感染地域となるなど、世界的に問
題となりつつあり、新たな抗マラリア剤が熱望されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、病原体の
耐性の問題が深刻化する中で、抗微生物活性を有する、
新規構造の化合物を提供することが本発明の課題であ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、優れた有害微生物防除活性を有する化合
物を提供する。
【0011】本発明は以下を提供する。
【0012】(1)以下の式(I):
【0013】
【化2】 (I) 〔式中、X1は同一または異なるハロゲンを表し、nは
1以上4以下の整数を、X2およびX3は、独立して水
素、ハロゲン、置換されていてもよい低級アルキル、置
換されていてもよい低級アルケニル、置換されていても
よい低級アルキニルまたは置換されていてもよいアリー
ルを表すが、ただし、X2およびX3のうち、少なくとも
一方はハロゲンを表し、X4は酸素または硫黄を表し、R
は水素、置換されていてもよいアミノ基、置換されてい
てもよいチオール基または置換されていてもよいヒドロ
キシ基を表す〕で示される、化合物、その塩またはそれ
らの溶媒和物。
【0014】(2) X2およびX3の少なくとも一方が
フッ素である、項目1の化合物、その塩またはそれらの
溶媒和物。
【0015】(3) X2およびX3がともにフッ素であ
る、項目1の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【0016】(4) X1の少なくとも1つが塩素であ
る、項目1の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【0017】(5) nが1である、項目1に記載の化
合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【0018】(6) X1が塩素であり、nが1であ
り、かつ、X1の置換位置がキノリン環上7−位であ
る、項目1に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒
和物。
【0019】(7) X4がOである、項目1に記載の化
合物またはその塩。
【0020】(8) Rが置換されていてもよいアミノ
基、置換されていてもよいチオ基または置換されていて
もよいオキシ基を表す、項目1に記載の化合物またはそ
の塩。
【0021】(9) Rが非置換アミノ、置換されてい
てもよい低級アルキルアミノ、置換されていてもよいジ
低級アルキルアミノ、置換されていてもよいアリールア
ミノ、メルカプト、置換されていてもよいアルキルチ
オ、置換されていてもよいアリールチオ、ヒドロキシ、
置換されていてもよいアルキルオキシ、置換されていて
もよいアリールオキシからなる群より選ばれる基であ
る、項目1に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒
和物。
【0022】(10) Rが非置換アミノ、ジメチルア
ミノ、n−ブチルアミノ、i−プロピルアミノ、1−メ
チルヘキシルアミノ、t−ブチルアミノ、3−ジメチル
アミノプロピルアミノ、4−ジエチルアミノ−1−メチ
ルブチルアミノまたはp−メトキシフェニルアミノ、ベ
ンジルチオ、p−ニトロフェニルチオ、n−ブトキシ、
p−メトキシフェニルオキシである項目9に記載の化合
物、その塩またはそれらの溶媒和物。
【0023】(11) 項目1〜10のいずれか1項に
記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物を有効成
分として含有する、医薬または農薬。
【0024】(12) 有害微生物を殺傷または不活化
するために使用されるされる、項目11に記載の医薬ま
たは農薬。
【0025】(13) 前記有害微生物が原虫である、
項目12に記載の医薬または農薬。
【0026】(14) 前記有害微生物が植物病原性菌
である、項目12に記載の農薬。
【0027】(15) 前記有害微生物が原虫および植
物病原性菌である、項目11に記載の医薬または農薬。
【0028】(16) 抗マラリア剤である、項目11
に記載の医薬。
【0029】(17) 卵菌綱植物病原性菌による病害
の処置剤である、項目11に記載の農薬。
【0030】(18) 前記卵菌綱植物病原性菌による
病害がキュウリべと病および/またはジャガイモ疫病で
ある、項目17に記載の農薬。
【0031】(19) 前記卵菌綱植物病原性菌による
病害が、キュウリべと病である、項目17に記載の農
薬。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明者らは、鋭意研究した結
果、ある種の3−ハロゲノメチルカルボニル−ハロゲノ
キノリン−4−イル−アミン類、アルコール類、エーテ
ル類、チオール類およびチオエーテル類に望ましい有害
微生物防除効果を見出し、本発明を完成した。
【0033】すなわち、本発明は式(IA):
【0034】
【化3】 (IA) で示される化合物またはその塩類を提供するものであ
る。
【0035】式(IA)において、各置換基は以下のと
おりである。
【0036】X1は、任意の置換基であり得る。X1は、
好ましくは、少なくとも1つが同一または異なるハロゲ
ンである。より好ましくは、X1は、すべてが同一また
は異なるハロゲンである。
【0037】nは、1以上4以下の整数である。最も好
ましくは、nは1である。
【0038】X2およびX3は、独立して、任意の置換基
であり得る。好ましくは、X2およびX3は、独立して、
水素、ハロゲン、置換されていてもよい低級アルキル、
置換されていてもよい低級アルケニル、置換されていて
もよい低級アルキニルまたは置換されていてもよいアリ
ールを表すが、ただし、X2およびX3のうち、少なくと
も一方はハロゲンを表す。
【0039】X4は、水素または任意の置換基であり得
る。X4への結合は単結合または二重結合であり得る。
好ましくはX4への結合は二重結合であり得る。好まし
くは、X4は、ヘテロ原子置換基であり得、そしてより
好ましくは、酸素または硫黄である。最も好ましくは、
4は、酸素である。
【0040】X5は、水素または任意の置換基であり得
る。ただし、X5からは、ヒドロキシが除かれ得る。好
ましくはX5は、水素であるが、水素以外の置換基もま
た好ましくあり得る。
【0041】Rは、水素または任意の置換基であり得
る。好ましくは、Rは、水素または任意のヘテロ原子置
換基であり得る。Rはより好ましくは、水素、置換され
ていてもよいアミノ基、置換されていてもよいチオ基ま
たは置換されていてもよいオキシ基であり得る。
【0042】上記一般式(IA)で示される化合物は、
対象範囲の広い殺有害微生物剤として適用できる有用な
新規化合物群である。
【0043】一般式(IA)で示される本発明化合物群
に類似の既知化合物としては、キノリン−4−イルアル
コールの互変異性体(4−ケト異性体)である7−クロ
ロ−6−フルオロ−3−トリクロロアセチル−4(1
H)−キノリノンがスペイン国特許2039301にて
報告されている。この化合物については、フルオロキノ
ロン系抗菌剤として汎用されている化合物群の製造中間
体としての有用性が示されている。しかし、本発明とは
異なり、抗マラリア活性も、抗植物病原体活性も示され
ていない。
【0044】また、(1H)−キノリンの2−位にオキ
ソ基(2−ヒドロキシキノリン化合物の2−ケト異性
体)を有する3−ハロゲノメチルカルボニル−ハロゲノ
キノリン化合物についての殺菌、殺虫活性に関する報告
がWO92/17452においてなされている。しか
し、このような2−オキソ−(1H)−キノリン類は、
2−位炭素の酸化数、ケト−エノールの互変異性化とい
う特徴に鑑みて、2−位非置換のキノリンシステムとは
化学構造上、同一に分類され得ない。
【0045】以下に、本発明の好ましい実施形態である
一般式化合物(I)に関してX1、X2、X3、X4、nお
よびRのより具体的な例を示し、本発明について説明す
る。
【0046】本発明において、一般式化合物(I)中、
1は同一または異なるハロゲンを表し、フッ素、塩
素、臭素あるいはヨウ素等が挙げられ、特にX1として
は塩素が好ましい置換基であり得る。X1はキノリン環
上の5−、6−、7−および/または8−位に位置する
置換基であり、特に好適な位置は7−位である。
【0047】X2およびX3は、独立して水素、ハロゲ
ン、置換されていてもよい低級アルキル、置換されてい
てもよい低級アルケニル、置換されていてもよい低級ア
ルキニルまたは置換されていてもよいアリールを表す
が、ただし、X2およびX3のうち、少なくとも一方はハ
ロゲンを表す。ここで、ハロゲンとしてはフッ素、塩
素、臭素あるいはヨウ素等が挙げられる。X2およびX3
としてはフッ素が好ましい置換基である。
【0048】X4は、二価の基であり、好ましくは、酸素
または硫黄であり得る。より好ましくはX4は、酸素であ
る。
【0049】一般式化合物(I)中、nは1−4の整数
であり、すなわち環上におけるX1の個数は1−4より
選ばれ得る。特に好ましくは1置換である。なお、複数
個のX1が環上に存在する場合、そのX1の種類は同一か
または異なっていてもよい。
【0050】一般式化合物(I)中、Rは、水素、置換
されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいチオ
基または置換されていてもよいオキシ基であり、置換さ
れていてもよいアミノ基とは、非置換であるか1個また
は2個の置換基を有するアミノ基であり、置換基を有す
るアミノ基である場合、この置換基としては置換されて
いてもよい低級アルキル、置換されていてもよい低級ア
ルケニル、置換されていてもよい低級アルキニルあるい
は置換されていてもよいアリールを挙げることができ
る。置換されていてもよいチオ基としては、メルカプト
基、置換されていてもよい低級アルキルチオ基、置換さ
れていてもよい低級アルケニルチオ基、置換されていて
もよい低級アルキニルチオ基あるいは置換されていても
よいアリールチオ基を挙げることができる。置換されて
いてもよいオキシ基としては、ヒドロキシ基、置換され
ていてもよい低級アルキルオキシ基、置換されていても
よい低級アルケニルオキシ基、置換されていてもよい低
級アルキニルオキシ基あるいは置換されていてもよいア
リールオキシ基を挙げることができる。Rの特に好まし
い例としては、無置換アミノ基、ジメチルアミノ基、n
−ブチルアミノ基、i−プロピルアミノ基、1−メチル
ヘキシルアミノ基、t−ブチルアミノ基、3−ジメチル
アミノプロピルアミノ基、4−ジエチルアミノ−1−メ
チルブチルアミノ基あるいはp−メトキシフェニルアミ
ノ基などのアミノ基、ベンジルチオ基あるいはp−ニト
ロフェニルチオ基などのチオ基、n−ブトキシ基あるい
はp−メトキシフェニルオキシ基などのオキシ基を挙げ
ることができる。
【0051】本明細書中において、置換されていてもよ
い低級アルキルとは、炭素原子上のいずれかひとつ以上
の位置において、フェニル、ナフチルあるいはピリジル
等のアリール基、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素等の
ハロゲン、非置換であるか1個または2個の置換基を有
するアミノ基、ヒドロキシ、アルキルオキシ、アラルキ
ルオキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシまたは
アリールオキシ等のオキシ基、メルカプト、アルキルチ
オ、アラルキルチオ、アルケニルチオ、アルキニルチオ
またはアリールチオ等のチオ基、オキソ基、チオキソ
基、シアノ基、カルボキシ基あるいはニトロ基等の官能
基を保持していてもよい、メチル、エチル、n−プロピ
ルあるいはn−ブチル等のC1−C8直鎖状アルキル、
i−プロピル、2−ブチル、i−ブチルあるいはt−ブ
チル等の分岐状アルキル、またはシクロプロピル、シク
ロブチルあるいはシクロペンチル等のC3−C8環状ア
ルキルであり、この低級アルキルがアリール置換基を有
している場合にはさらにその環式基上にフッ素、塩素、
臭素またはヨウ素等のハロゲン、非置換であるか1個ま
たは2個の置換基を有するアミノ基、ヒドロキシ、アル
キルオキシ、アラルキルオキシ、アルケニルオキシ、ア
ルキニルオキシまたはアリールオキシ等のオキシ基、メ
ルカプト、アルキルチオ、アラルキルチオ、アルケニル
チオ、アルキニルチオまたはアリールチオ等のチオ基、
オキソ、チオキソ、シアノ、カルボキシあるいはニトロ
等の官能基を保持していてもよい。
【0052】置換されていてもよい低級アルケニルと
は、炭素原子上のいずれかひとつ以上の位置において、
フェニル、ナフチルあるいはピリジル等のアリール基、
フッ素、塩素、臭素またはヨウ素等のハロゲン、非置換
であるか1個または2個の置換基を有するアミノ基、ヒ
ドロキシ、アルキルオキシ、アラルキルオキシ、アルケ
ニルオキシ、アルキニルオキシまたはアリールオキシ等
のオキシ基、メルカプト、アルキルチオ、アラルキルチ
オ、アルケニルチオ、アルキニルチオまたはアリールチ
オ等のチオ基、オキソ基、チオキソ基、シアノ基、カル
ボキシ基あるいはニトロ基等の官能基を保持していても
よい、ビニル、2−ブテニル、あるいは1,3−ブタジ
エニル等のC2−C8直鎖状アルケニル、プレニル、2
−ブテン−2−イルあるいは1,3−ブタジエン−2−
イル等の分岐状アルケニル、またはシクロプロペニル、
シクロブテニルあるいはシクロペンタジエニル等のC3
−C8環状アルケニルであり、この低級アルケニルがア
リール置換基を有している場合にはさらにその環式基上
にフッ素、塩素、臭素またはヨウ素等のハロゲン、非置
換であるか1個または2個の置換基を有するアミノ基、
ヒドロキシ、アルキルオキシ、アラルキルオキシ、アル
ケニルオキシ、アルキニルオキシまたはアリールオキシ
等のオキシ基、メルカプト、アルキルチオ、アラルキル
チオ、アルケニルチオ、アルキニルチオまたはアリール
チオ等のチオ基、オキソ、チオキソ、シアノ、カルボキ
シあるいはニトロ等の官能基を保持していてもよい。
【0053】置換されていてもよい低級アルキニルと
は、炭素原子上のいずれかひとつ以上の位置において、
フェニル、ナフチルあるいはピリジル等のアリール基、
フッ素、塩素、臭素またはヨウ素等のハロゲン、非置換
であるか1個または2個の置換基を有するアミノ基、ヒ
ドロキシ、アルキルオキシ、アラルキルオキシ、アルケ
ニルオキシ、アルキニルオキシまたはアリールオキシ等
のオキシ基、メルカプト、アルキルチオ、アラルキルチ
オ、アルケニルチオ、アルキニルチオまたはアリールチ
オ等のチオ基、オキソ基、チオキソ基、シアノ基、カル
ボキシ基あるいはニトロ基等の官能基を保持していても
よい、エチニル、2−プロピニル、2−ペンテン−4−
イニルあるいは3−ペンテン−1−イニル等のC2−C
8直鎖状アルキニル、2−ペンテン−4−イン−2−イ
ル、1,3−ヘプタジエン−5−イン−2−イルあるい
は1,3−ヘプタジエン−5−イン−3−イル等の分岐
状アルキニルであり、この低級アルキニルがアリール置
換基を有している場合にはさらにその環式基上にフッ
素、塩素、臭素またはヨウ素等のハロゲン、非置換であ
るか1個または2個の置換基を有するアミノ基、ヒドロ
キシ、アルキルオキシ、アラルキルオキシ、アルケニル
オキシ、アルキニルオキシまたはアリールオキシ等のオ
キシ基、メルカプト、アルキルチオ、アラルキルチオ、
アルケニルチオ、アルキニルチオまたはアリールチオ等
のチオ基、オキソ、チオキソ、シアノ、カルボキシある
いはニトロ等の官能基を保持していてもよい。
【0054】置換されていてもよいアリールとは、環上
のいずれかひとつ以上の位置において、前記の置換され
ていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニ
ルあるいは置換されていてもよいアルキニル、フェニ
ル、ナフチルあるいはピリジル等のアリール基、フッ
素、塩素、臭素またはヨウ素等のハロゲン、非置換であ
るか1個または2個の置換基を有するアミノ基、ヒドロ
キシ、アルキルオキシ、アラルキルオキシ、アルケニル
オキシ、アルキニルオキシまたはアリールオキシ等のオ
キシ基、メルカプト、アルキルチオ、アラルキルチオ、
アルケニルチオ、アルキニルチオまたはアリールチオ等
のチオ基、オキソ基、チオキソ基、シアノ基、カルボキ
シ基あるいはニトロ基等の官能基を保持していてもよい
フェニル、ナフチル、アントリルあるいはフェナントリ
ル等の炭素環式アリールであるかまたはピリジル、ピリ
ミジニル、キノリルあるいはイソキノリル等のヘテロ環
式アリールであり、このアリールがアリール置換基を有
している場合にはさらにその環式基上にフッ素、塩素、
臭素またはヨウ素等のハロゲン、非置換であるか1個ま
たは2個の置換基を有するアミノ基、ヒドロキシ、アル
キルオキシ、アラルキルオキシ、アルケニルオキシ、ア
ルキニルオキシまたはアリールオキシ等のオキシ基、メ
ルカプト、アルキルチオ、アラルキルチオ、アルケニル
チオ、アルキニルチオまたはアリールチオ等のチオ基、
オキソ、チオキソ、シアノ、カルボキシあるいはニトロ
等の官能基を保持していてもよい。
【0055】化合物(1A)または(1)の製薬上許容
されるし落としては、無機塩基、アンモニア、有機塩
基、無機酸、有機酸、塩基性アミノ酸、ハロゲンイオン
などにより形成される塩または分子内塩が例示される。
そのような無機塩基としては、アルカリ金属(Na、K
など)、アルカリ土類金属(Ca、Mgなど)、有機塩
基としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、コ
リン、プロカイン、エタノールアミンなどが例示され
る。無機酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、
リン酸などが例示されるが、それらに限定されない。塩
酸塩が好ましい。有機酸としては、p−トルエンスルホ
ン酸、メタンスルホン酸、蟻酸、トリフルオロ酢酸、マ
レイン酸、シュウ酸などが挙げられるがそれらに限定さ
れない。塩基性アミノ酸としては、リジン、アルギニ
ン、オルニチン、ヒスチジンなどが例示されるがそれら
に限定されない。化合物(IA)および(I)はまた、
水またはアルコールなどの溶媒和物であってもよい。
【0056】プロドラッグは、化学的または代謝的に分
解することができる基を有する本発明化合物の誘導体で
あり、加溶媒分解によりまたは生理学的条件下でインビ
ボにおいて薬学的に活性な本発明の化合物となる化合物
である。適切なプロドラッグ誘導体を選択する方法およ
び製造する方法は、例えば、Design of Pr
odrugs、Elsevier、Amsterdam
1985などに記載されている。
【0057】本化合物がカルボキシル基を有する場合、
もとになる酸性化合物と適切なアルコールとを反応させ
ることによって製造されるエステル誘導体、またはもと
になる酸性化合物と適切なアミンとを反応させることに
よって製造されるアミド誘導体のようなプロドラッグが
例示され、例えば、メチルエステル、エチルエステル、
n−プロピルエステル、イソプロピルエステル、n−ブ
チルエステル、イソブチルエステル、tert−ブチル
エステル、モルホリノエステルなどが挙げられるがそれ
らに限定されない。
【0058】本化合物がヒドロキシ基を有する場合は、
例えば、ヒドロキシル基を有する化合物と適切なアシル
はライドまたは適切な酸無水物とを反応させることによ
って製造されるアシルオキシ誘導体のようなプロドラッ
グが例示され、例えば、−OCOC25、−OCO(t
−Bu)、−OCOC1531、−OCO(m−COON
a−Ph)、−OCOCH2CH2−COONa、−OC
OCH(NH2)CH3、−OCOCH2N(CH220
3、−NHCOCH(NH2)CH3などが挙げられる
がそれらに限定されない。
【0059】本発明化合物は以下のようにして合成する
ことができる。
【0060】方法1:以下の反応式(1)に示した方法
により3−無置換キノリンをアシル化することにより合
成できる。反応式1の方法は4−ジメチルアミノキノリ
ンの1−トリフルオロアセチル−4−ジメチルアミノピ
リジニウムトリフルオロアセタートによる3−トリフル
オロアセチル化の方法(ケミストリー・レターズ、P.
50、2000、岡田ら)を適応することにより実施さ
れる。
【0061】反応式(1):
【0062】
【化4】 この式において、X1、X2、X3、nおよびRは上述の
通りである。
【0063】L−COCF(X2)(X3)中、Lは適当
な脱離基を示し、有機化学上利用可能なものであればい
ずれのものであってもかまわない。L−COCF
(X2)(X3)の例としては酸無水物、酸ハロゲン化
物、活性アミドなどが挙げられ、より具体的なLとして
は−OCOCF(X2)(X3)、塩素、臭素、ヨウ素、
メタンスルホニルオキシなどが好適に用いられる。また
Bsは塩基であり、L−COCF(X2)(X3)との付
加体を形成するものであればよい。例えば、ピリジン、
ピコリン、4−(ジメチルアミノ)ピリジンなどが本反
応においては好適に用いられる。
【0064】上記反応試剤の使用量に関する限定はな
く、反応基質(II−a)に対して1当量以上であれば
かまわない。また、L−COCF(X2)(X3)とBs
は個別に反応系へ投入してもかまわないし、別途の調製
槽にて混合させた後に投入してもよい。アシル化試剤と
塩基試剤との付加体を効率よく発生させてアシル化変換
率を安定化させるためには前記文献(ケミストリー・レ
ターズ、P.50、2000、岡田ら)に記載されたよ
うに、塩基(Bs)とアシル化試剤(L−COCF(X
2)(X3))との付加物を適当な溶媒中にて発生させ、
引き続くアシル化反応に用いる方法が好ましい。
【0065】この反応は、通常適当な非プロトン性溶媒
を用いて実施される。例えば、ベンゼン、トルエン、キ
シレンあるいはメシチレン等の芳香族系溶媒、アセトニ
トリルあるいはブチロニトリル等のニトリル系溶媒、ヘ
キサン、ヘプタンまたはシクロヘキサンなどの炭化水素
系溶媒、ジクロロメタンあるいはクロロホルム等のハロ
ゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテルあるいはジイ
ソプロピルエーテル等のエーテル系溶媒、テトラヒドロ
フランあるいはジオキサン等の環状エーテル系溶媒など
が好適に用いられる。
【0066】反応時間の範囲は通常1時間から120時
間であり、反応温度の範囲は、好ましくは、−80℃か
ら反応に使用する溶媒の沸点または300℃までの範囲
である。
【0067】上式(1)で示された反応終了後の反応液
は有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理操作を行うこと
により本発明化合物を得ることができる。この化合物は
クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の操作により精製
することもできる。
【0068】なお、基質(II−a)におけるRはこの
反応の進行を阻害するものでなければ特に限定されない
が、非置換アミノ基、1個の置換基を有するアミノ基、
ヒドロキシ基、メルカプト基の場合には、t−ブトキシ
カルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、クロロア
セチル基、ホルミル基、アセチル基あるいはトリメチル
シリル基などの適当な保護基を付けた形で反応させてア
シル体への転換を図り、アシル化反応が終了後に脱離さ
せてもよい。 方法2:以下の反応式(2)に示した方法により3−ア
シル−4−(R’)キノリン誘導体を目的とする置換基
Rに対応するR−Hと反応することにより合成できる。
本反応は3−トリフルオロアセチル−4−アミノキノリ
ン類とアミン類との反応(ケミストリー・レターズ、
P.50、2000、岡田ら)において示された方法に
準じた方法である。
【0069】反応式(2)
【0070】
【化5】 この式において、X1、X2、X3、nおよびRは上述の
通りである。
【0071】反応基質(I’)は、例えば前記の方法1
によって合成することができる。R’としては置換され
ていてもよいアミノ基、置換されていてもよいチオ基ま
たは置換されていてもよいオキシ基から選ぶことがで
き、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基あるいはジ−
n−ブチルアミノ基等の2置換アミノ基が好適である。
【0072】上記反応試剤の使用量に関する限定はな
く、反応基質(I’)に対して1当量以上であればかま
わない。
【0073】この反応は、通常適当な非プロトン性溶媒
もしくは非プロトン性−プロトン性混合溶媒を用いて実
施される。非プロトン性溶媒としては、例えば、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンあるいはメシチレン等の芳香族
系溶媒、アセトニトリルあるいはブチロニトリル等のニ
トリル系溶媒、ヘキサン、ヘプタンまたはシクロヘキサ
ンなどの炭化水素系溶媒、ジクロロメタンあるいはクロ
ロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエー
テルあるいはジイソプロピルエーテル等のエーテル系溶
媒、テトラヒドロフランあるいはジオキサン等の環状エ
ーテル系溶媒、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルム
アミド、N−メチルピロリドンなどが好適に用いられ
る。アミノ酸をRとして導入する場合には、入手可能な
市販のアミノ酸の多くが適当な酸の塩として提供されて
おり、本反応の実施のために中和剤と水またはアルコー
ル等の溶媒を必要とする場合がある。これらのプロトン
性溶媒は、前記の非プロトン性溶媒との均一系もしくは
不均一系反応として使用可能である。反応時間の範囲は
通常1時間から120時間であり、反応温度の範囲は、
好ましくは、−80℃から反応に使用する溶媒の沸点ま
たは300℃までの範囲である。
【0074】上式(1)で示された反応終了後の反応液
は有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理操作を行うこと
により本発明化合物を得ることができる。この化合物は
クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の操作により精製
することもできる。
【0075】一般式(IA)、特に式(I)で表される本
発明化合物は後記の試験例に示すように、殺有害微生物
作用を示し、特に傑出した抗マラリア活性および抗菌活
性を有することから、抗マラリア剤および農業用殺菌剤
として有用である。
【0076】本発明化合物を抗マラリア剤として使用す
る場合は、例えば式(I−8)の化合物もしくはその塩
または溶媒和物を、通常の経口または非経口投与用の製
剤として製剤化して用いればよい。
【0077】
【化6】 経口投与製剤としては例えば錠剤、カプセル剤、顆粒
剤、散剤等の固形剤、シロップ剤、液剤、懸濁剤等の液
体製剤等、種々の剤形が挙げられる。非経口投与製剤の
場合は、静脈注射、筋肉内注射、皮下注射などの注射用
溶液または懸濁液として用いることが出来る。また、軟
膏などの経皮投与用製剤、坐剤等の非経口製剤として用
いることもできる。
【0078】化合物(I)の投与量は、被験体の年齢、
体重、症状または投与方法などにより異なり、特に限定
されないが、通常成人1日あたり、経口投与の場合、
0.01mg〜100mgであり、好ましくは、0.1
mg〜100mg、1mg〜100mg、0.1mg〜
10mgなどであり得る。非経口投与の場合、0.01
mg〜100mgであり、好ましくは、0.01mg〜
10mg、0.1mg〜100mg、1mg〜100m
g、0.1mg〜10mgなどであり得る。
【0079】また、本発明化合物を農業用殺菌剤として
使用する場合は、式(I−2)や(I−13)の化合物
もしくはその塩または溶剤和物を、通常の茎葉散布剤ま
たは土壌処理剤として製剤化して用いる。
【0080】
【化7】
【0081】
【化8】 茎葉散布剤としては、例えば水和剤、顆粒水和剤、粉
剤、フロアブル剤、液剤、水溶剤等が挙げられる。土壌
処理剤としては粒剤などの土壌混和剤として用いること
ができる。
【0082】すなわち、本発明の化合物は、ヒトに対す
る有害微生物、家畜等の有用動物類に対する有害微生
物、および/または植物に対する有害微生物に対する殺
微生物活性機能を有する新規化合物であり、その殺マラ
リア原虫活性からも明らかなように、各種病原原虫の処
理剤として有用な新規化合物である。さらに、本発明の
化合物は抗細菌作用も有しており、特にある種の植物病
原菌(キュウリべと病菌)には既存薬オキサジクシルよ
り強度の活性を示しており、農作物の処理剤としての有
用性も高い新規化合物である。
【0083】本発明の化合物は、原虫および細菌の両方
にわたって有効であることから、広スペクトルの抗菌物
質、駆虫物質、殺虫物質として有用であり得る。また、
この広スペクトルの性質は、さらなる広スペクトル抗菌
物質を探索するときのリード化合物としても有用であ
る。
【0084】広スペクトルの抗菌物質は、特に、発展途
上国などにおいて、経済的な問題から、複数の薬剤を処
方することが困難な場合に、1剤のみで種々の伝染病を
処置することができる点で非常に有用であり、このよう
な効果は、本発明の化合物が登場する前には達成不可能
であった効果といえる。
【0085】
【実施例】以下、合成例および試験例を挙げて、本発明
をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例のみに
限定されるものではない。当業者であれば、当該分野の
技術常識に鑑み、どのような改変も可能である。
【0086】合成経路:図の経路に従って合成した。
【0087】
【化9】 (実施例1 化合物(I−1)の合成) トリフルオロアセチル化(方法1) 1.86gの7−クロロ−4−ジメチルアミノキノリン
(II)と、8.99gの別途調製した4−ジメチルア
ミノピリジンの無水トリフルオロ酢酸付加物とを、18
mlのキシレン中、還流下で18時間反応させた。反応
混合物より溶媒を減圧留去した後、残渣を50mlのジ
クロルメタンで抽出し、さらに50mlの飽和炭酸ナト
リウム水溶液で洗浄後、有機層を濃縮乾固して黄色固体
を得た。この乾固物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、n−ヘキサン−酢酸エチル(4/1)溶離
層より、2.08gの7−クロロ−3−トリフルオロア
セチル−4−ジメチルアミノキノリン(I−1)を黄橙
色結晶として得た。収率:76%。融点:107℃(n
−ヘキサン/酢酸エチル)。1H−NMR〔δ(CDC
3;TMS),ppm〕:8.98(1H,q,J=
2.0Hz,2−H)、8.15(1H,d,J=9.
0Hz,5−H)、8.06(1H,d,J=2.0H
z,8−H)、7.45(1H,dd,J=2.0,
9.0Hz,6−H)、3.15(6H,s,N(CH
32)。IR〔ν,cm-1〕:1698(C=O)。
【0088】実施例2−9においては求核的N−N交換
反応(方法2)により目的とする各種のトリフルオロア
セチル置換キノリルアミン類を合成した。
【0089】(実施例2 化合物(I−2)の合成)1
54mgの7−クロロ−3−トリフルオロアセチル−4
−ジメチルアミノキノリン(I−1)と92.7mgの
28%アンモニア水とを、3.8mlのアセトニトリル
中、50℃で18時間反応させた。反応混合物より溶媒
を減圧留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、n−ヘキサン−酢酸エチル(3/1)
溶離層より119mgの4−アミノ−7−クロロ−3−
トリフルオロアセチルキノリン(I−2)を淡黄色結晶
として得た。収率:85%。融点:225℃(n−ヘキ
サン/酢酸エチル)。1H−NMR〔δ(CDCl3/C
3CN;TMS),ppm〕:9.02−6.88
(2H,br,NH2)、8.88(1H,q,J=
2.0Hz,2−H)、8.09(1H,d,J=9.
0Hz,5−H)、7.87(1H,d,J=2.0H
z,8−H)、7.50(1H,dd,J=2.0,
9.0Hz,6−H)、。IR〔ν,cm-1〕:333
1(NH)、3136(NH)、1641(C=O)。
【0090】(実施例3 化合物(I−3)の合成)実
施例2と同様の手順により、160mgの化合物(I−
1)に対して1.1倍モル量のn−ブチルアミンを反応
させ、175mgの4−(n−ブチル)−7−クロロ−
3−トリフルオロアセチルキノリン(I−3)を合成し
た。収率:100%。融点:98℃(n−ヘキサン/酢
酸エチル)。1H−NMR〔δ(CDCl3;TMS),
ppm〕:10.85−10.37(1H,br,N
H)、8.77(1H,q,J=2.0Hz,2−
H)、8.12(1H,d,J=9.0Hz,5−
H)、7.75(1H,d,J=2.0Hz,8−
H),7.25(1H,dd,J=2.0,9.0H
z,6−H)、4.00−3.70(2H,m,NCH
2)、2.11−0.71(7H,m,CH2CH2
3)。IR〔ν,cm-1〕:1633(C=O)。
【0091】(実施例4 化合物(I−4)の合成)実
施例2と同様の手順により、160mgの化合物(I−
1)に対して3.0倍モル量のi−プロピルアミンを反
応させ、167mgの7−クロロ−3−トリフルオロア
セチル−4−(i−プロピルアミノ)キノリン(I−
4)を合成した。収率:100%。融点:119℃(n
−ヘキサン/酢酸エチル)。1H−NMR〔δ(CDC
3;TMS),ppm〕:10.96−10.49
(1H,br,NH)、8.86(1H,br s,2
−H)、8.06(1H,d,J=9.0Hz,5−
H)、7.83(1H,d,J=2.0Hz,8−
H)、7.28(1H,dd,J=2.0,9.0H
z,6−H)、4.80−4.20(1H,m,C
H)、1.49(6H,d,J=6.0Hz,C
3)。IR〔ν,cm-1〕:1647(C=O)。
【0092】(実施例5 化合物(I−5)の合成)実
施例2と同様の手順により、151mgの化合物(I−
1)に対して1.1倍モル量の1−メチルヘキシルアミ
ンを反応させ、186mgの7−クロロ−3−トリフル
オロアセチル−4−(1−メチルヘキシルアミノ)キノ
リン(I−5)を合成した。収率:100%。蒸留オー
ブン温度:180℃/3torr。1H−NMR〔δ
(CDCl3;TMS),ppm〕:10.63(1
H,d,J=8.0Hz,NH)、8.88(1H,
q,J=2.0Hz,2−H)、8.10(1H,d,
J=9.0Hz,5−H)、7.88(1H,d,J=
2.0Hz,8−H)、7.33(1H,dd,J=
2.0,9.0Hz,6−H)、4.67−4.03
(1H,m,NCH)、2.03−0.80(14H,
m)。IR〔ν,cm-1〕:1647(C=O)。
【0093】(実施例6 化合物(I−6)の合成)実
施例2と同様の手順により、212mgの化合物(I−
1)に対して3.0倍モル量のt−ブチルアミンを反応
させ、195mgの4−(t−ブチル)−7−クロロ−
3−トリフルオロアセチルキノリン(I−6)を合成し
た。収率:84%。融点:142℃(n−ヘキサン/酢
酸エチル)。1H−NMR〔δ(CDCl3;TMS),
ppm〕:10.47−10.17(1H,br,N
H)、8.85(1H,q,J=2.0Hz,2−
H)、8.13(1H,d,J=9.0Hz,5−
H)、7.87(1H,d,J=2.0Hz,8−
H)、7.33(1H,dd,J=2.0,9.0H
z,6−H)、1.55(9H,s,(CH33)。I
R〔ν,cm-1〕:1656(C=O)。
【0094】(実施例7 化合物(I−7)の合成)実
施例2と同様の手順により、155mgの化合物(I−
1)に対して1.1倍モル量の3−ジメチルアミノプロ
ピルアミンを反応させ、182mgの7−クロロ−3−
トリフルオロアセチル−4−(3−ジメチルアミノプロ
ピルアミノ)キノリン(I−7)を合成した。収率:9
9%。融点:89℃(n−ヘキサン/酢酸エチル)。1
H−NMR〔δ(CDCl3;TMS),ppm〕:1
0.70−10.53(1H,br,NH)、8.81
(1H,q,J=2.0Hz,2−H)、8.13(1
H,d,J=9.0Hz,5−H)、7.80(1H,
d,J=2.0Hz,8−H)、7.27(1H,d
d,J=2.0,9.0Hz,6−H)、4.01−
3.71(2H,m,NCH2)、2.30(6H,
s,N(CH32)、2.63−1.70(4H,m,
(CH22N)。IR〔ν,cm-1〕:1646(C=
O)。
【0095】(実施例8 化合物(I−8)の合成)実
施例2と同様の手順により、303mgの化合物(I−
1)に対して1.1倍モル量の4−ジエチルアミノ−1
−メチルブチルアミンを反応させ、395mgの7−ク
ロロ−4−(4−ジエチルアミノ−1−メチルブチルア
ミノ)−3−トリフルオロアセチルキノリン(I−8)
を合成した。収率:95%。蒸留オーブン温度:175
℃/3torr。1H−NMR〔δ(CDCl3;TM
S),ppm〕:10.90−10.47(1H,b
r,NH)、8.90(1H,q,J=2.0Hz,2
−H)、8.13(1H,d,J=9.0Hz,5−
H)、7.92(1H,d,J=2.0Hz,8−
H)、7.37(1H,dd,J=2.0,9.0H
z,6−H)、4.77−4.16(1H,m,NC
H)、2.67−2.30(6H,m,NCH2)、
1.73−1.45(7H,m,(CH3)C(CH2
2)、0.97(6H,t,J=7.0Hz,2(C
3))。IR〔ν,cm-1〕:1646(C=O)。
【0096】(実施例9 化合物(I−9)の合成)実
施例2と同様の手順により、121mgの化合物(I−
1)に対して3.0倍モル量のp−アニシジンを反応さ
せ、140mgの7−クロロ−3−トリフルオロアセチ
ル−4−(p−メトキシフェニルアミノ)キノリン(I
−9)を合成した。収率:92%。融点:135℃(n
−ヘキサン/酢酸エチル)。1H−NMR〔δ(CDC
3;TMS),ppm〕:11.90−11.63
(1H,br,NH)、9.03(1H,q,J=2.
0Hz,2−H)、7.87(1H,d,J=2.0H
z,8−H)、7.47(1H,d,J=9.0Hz,
5−H)、7.25−6.82(5H,m,6−H/C
64)、3.85(3H,s,OCH3)。IR〔ν,
cm-1〕:1648(C=O)。
【0097】実施例10および11においては求核的N
−S交換反応(方法2)により目的とする各種のトリフ
ルオロアセチル置換キノリルアミン類を合成した。これ
らの結果は表1の通りである。
【0098】(実施例10 化合物(I−10)の合
成)121mgの7−クロロ−3−トリフルオロアセチ
ル−4−ジメチルアミノキノリン(I−1)と0.04
9mlのベンジルメルカプタンとを、2.9mlのアセ
トニトリル中、還流下で24時間反応させた。反応混合
物より溶媒を減圧留去した後、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付し、n−ヘキサン−酢酸エチル
(39/1)溶離層より72mgの4−ベンジルチオ−
7−クロロ−3−トリフルオロアセチルキノリン(I−
10)を黄色結晶として得た。収率:47%。融点:1
02℃(n−ヘキサン/酢酸エチル)。1H−NMR
〔δ(CDCl3;TMS),ppm〕:8.93(1
H,s,2−H)、8.43(1H,d,J=9.0H
z,5−H)、8.17(1H,d,J=2.0Hz,
8−H)、7.58(1H,dd,J=2.0,9.0
Hz,6−H)、7.35−6.90(5H,m,C6
5)、4.07(2H,s,SCH2)。IR〔ν,c
-1〕:1737(C=O)。
【0099】(実施例11 化合物(I−11)の合
成)実施例11と同様の手順により、151mgの化合
物(I−1)に対して3.0倍モル量のp−ニトロベン
ゼンチオールを反応させ、130mgの7−クロロ−3
−トリフルオロアセチル−4−(p−ニトロフェニルチ
オ)キノリン(I−11)を油状物として得た。収率:
63%。蒸留オーブン温度:200℃/3torr。1
H−NMR〔δ(CDCl3;TMS),ppm〕:
9.16(1H,s,2−H)、8.43−7.17
(7H,m,5−H/6−H/8−H/C64)。IR
〔ν,cm-1〕:1737(C=O)。
【0100】実施例12および13においては求核的N
−O交換反応(方法2)により目的とする各種のトリフ
ルオロアセチル置換キノリルアミン類を合成した。これ
らの結果は表1の通りである。
【0101】(実施例12 化合物(I−12)の合
成)121mgの7−クロロ−3−トリフルオロアセチ
ル−4−ジメチルアミノキノリン(I−1)と0.36
6mlのn−ブタノールとを、2.9mlのキシレン
中、還流下で72時間反応させた。反応混合物より溶媒
を減圧留去して濃縮残渣より析出物をろ取し、127m
gの4−(n−ブトキシ)−7−クロロ−3−トリフル
オロアセチルキノリン(I−12)を白色結晶として得
た。収率:96%。融点:89℃(n−ヘキサン/酢酸
エチル)。1H−NMR〔δ(CDCl3;TMS),p
pm〕:9.08(1H,q,J=2.0Hz,2−
H)、8.25(1H,d,J=9.0Hz,5−
H)、8.13(1H,d,J=2.0Hz,8−
H)、7.58(1H,dd,J=2.0,9.0H
z,6−H)、4.17(2H,t,J=6.0Hz,
OCH2)、2.04−0.83(7H,m,(CH2
2CH3)。
【0102】(実施例13 化合物(I−13)の合
成)実施例12と同様の手順により、151mgの化合
物(I−1)に対して5.0倍モル量のp−メトキシフ
ェノールを反応させ、130mgの7−クロロ−3−ト
リフルオロアセチル−4−(p−メトキシフェノキシ)
キノリン(I−13)を合成した。収率:68%。蒸留
オーブン温度:150℃/3torr。1H−NMR
〔δ(CDCl3;TMS),ppm〕:9.13(1
H,s,2−H)、8.18(1H,d,J=2.0H
z,8−H)、8.06(1H,d,J=9.0Hz,
5−H)、7.50(1H,dd,J=2.0,9.0
Hz,6−H)、6.83(4H,s,C64)、3.
77(3H,s,OCH3)。
【0103】(参考例1) 7−クロロ−4−ジメチルアミノキノリン(II)の製
造 1.98gの4,7−ジクロロキノリンと4.51gの
50%ジメチルアミン水溶液とを、40mlのアセトニ
トリル中、50℃で48時間反応させた。反応混合物を
50mlのジクロルメタンにて抽出し、飽和炭酸ナトリ
ウム水溶液にて処理した後、溶媒を減圧留去して、1.
85gの7−クロロ−4−ジメチルアミノキノリン(I
I)を得た。収率:90%。1H−NMR〔δ(CDC
3;TMS),ppm〕:8.51(1H,d,J=
5.0Hz,2−H)、7.98(1H,d,J=2.
0Hz,8−H)、7.86(1H,d,J=9.0H
z,5−H)、7.18(1H,dd,J=2.0,
9.0Hz,6−H)、6.52(1H,d,J=5.
0Hz,3−H)、2.84(6H,s,N(C
32)。
【0104】上記の実施例1−13の合成結果を以下の
表に示した。
【0105】
【表1A】
【0106】
【表1B】 次に、本発明化合物の抗マラリア活性およびキュウリべ
と病防除効果について試験例を示す。
【0107】(試験例) (試験例1 本発明化合物の抗マラリア活性試験) 試験方法 供試動物;ICR4.5週齢マウス(雌、日本クレア)
を1群5匹として用いた。 病原体;マウスマラリア Plasmodium ber
ghei(NK−65株)を用い、感染量は感染赤血球
数として8.4×105/0.2ml/マウスを腹腔内
接種した。感染量は赤血球数および原虫の赤血球感染率
から計算した。
【0108】供試化合物;本発明の化合物は、投与容量
が体重10g当たり0.1ml(0.1ml/10gb
w)となるように5% arabic gumに懸濁・調
製した。ただしオイル状物質はコーンオイルに溶解し
た。投薬は感染2時間後および48時間後の2回皮下投
与した。
【0109】結果;感染から14日後の生存率、50%
生存日数および赤血球感染率を表2に示した。
【0110】
【表2】 (試験例2 本発明化合物のキュウリべと病防除効果試
験) 試験方法 供試植物:直径9cmのプラスチックカップに播種し、
2〜3週間育苗したキュウリ苗(品種:筑波白いぼ)の
第一本葉表面に本発明化合物の溶液または懸濁液を散布
した。病原菌の接種は、キュウリ葉上で生育させたキュ
ウリべと病菌(Pseudoperonospora
cubensis)の遊走子嚢を採取し、遊走子嚢懸濁
液を105/mlとなるよう調製し、これを被検化合物
を処理したキュウリ葉に滴下することによって行なっ
た。接種後は20℃の湿室に10日間保ち、接種部周辺
の病斑進展程度を調査し防除率を求めた。なお、対照薬
剤としてオキサジクシルを同様の方法で処理した。
【0111】結果;本発明化合物のキュウリべと病に対
する防除効果を表3に示した。
【0112】
【表3】
【0113】
【発明の効果】本発明により、マラリアおよび植物病原
菌の両方に有効である広スペクトルの化合物が提供さ
れ、そのような広スペクトルの医薬および農薬が提供さ
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 33/06 A61P 33/06 33/10 33/10 C07D 215/36 C07D 215/36 215/42 215/42 (72)発明者 太田 規央 大阪府大阪市福島区鷺洲5丁目12番4号 塩野義製薬株式会社内 (72)発明者 市場 常男 滋賀県甲賀郡甲賀町大字五反田1405番地 塩野義製薬株式会社内 Fターム(参考) 4C031 EA17 HA01 HA04 LA03 LA05 4C086 AA01 AA02 AA03 BC28 MA01 MA04 NA14 ZB35 ZB38 ZB39 4H011 AA01 BA01 BB09 BC18 DA02 DA13 DA15 DD03

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下の式(I): 【化1】 (I)〔式中、 X1は同一または異なるハロゲンを表し、 nは1以上4以下の整数を、 X2およびX3は、独立して水素、ハロゲン、置換されて
    いてもよい低級アルキル、置換されていてもよい低級ア
    ルケニル、置換されていてもよい低級アルキニルまたは
    置換されていてもよいアリールを表すが、ただし、X2
    およびX3のうち、少なくとも一方はハロゲンを表し、 X4は酸素または硫黄を表し、 Rは水素、置換されていてもよいアミノ基、置換されて
    いてもよいチオール基または置換されていてもよいヒド
    ロキシ基を表す〕で示される、化合物、その塩またはそ
    れらの溶媒和物。
  2. 【請求項2】 X2およびX3の少なくとも一方がフッ素
    である、請求項1の化合物、その塩またはそれらの溶媒
    和物。
  3. 【請求項3】 X2およびX3がともにフッ素である、請
    求項1の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
  4. 【請求項4】 X1の少なくとも1つが塩素である、請
    求項1の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
  5. 【請求項5】 nが1である、請求項1に記載の化合
    物、その塩またはそれらの溶媒和物。
  6. 【請求項6】 X1が塩素であり、nが1であり、か
    つ、X1の置換位置がキノリン環上7−位である、請求
    項1に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
  7. 【請求項7】 X4がOである、請求項1に記載の化合物
    またはその塩。
  8. 【請求項8】 Rが置換されていてもよいアミノ基、置
    換されていてもよいチオ基または置換されていてもよい
    オキシ基を表す、請求項1に記載の化合物またはその
    塩。
  9. 【請求項9】 Rが非置換アミノ、置換されていてもよ
    い低級アルキルアミノ、置換されていてもよいジ低級ア
    ルキルアミノ、置換されていてもよいアリールアミノ、
    メルカプト、置換されていてもよいアルキルチオ、置換
    されていてもよいアリールチオ、ヒドロキシ、置換され
    ていてもよいアルキルオキシ、置換されていてもよいア
    リールオキシからなる群より選ばれる基である、請求項
    1に記載の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物。
  10. 【請求項10】 Rが非置換アミノ、ジメチルアミノ、
    n−ブチルアミノ、i−プロピルアミノ、1−メチルヘ
    キシルアミノ、t−ブチルアミノ、3−ジメチルアミノ
    プロピルアミノ、4−ジエチルアミノ−1−メチルブチ
    ルアミノまたはp−メトキシフェニルアミノ、ベンジル
    チオ、p−ニトロフェニルチオ、n−ブトキシ、p−メ
    トキシフェニルオキシである請求項9に記載の化合物、
    その塩またはそれらの溶媒和物。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項に記載
    の化合物、その塩またはそれらの溶媒和物を有効成分と
    して含有する、医薬または農薬。
  12. 【請求項12】 有害微生物を殺傷または不活化するた
    めに使用されるされる、請求項11に記載の医薬または
    農薬。
  13. 【請求項13】 前記有害微生物が原虫である、請求項
    12に記載の医薬または農薬。
  14. 【請求項14】 前記有害微生物が植物病原性菌であ
    る、請求項12に記載の農薬。
  15. 【請求項15】 前記有害微生物が原虫および植物病原
    性菌である、請求項11に記載の医薬または農薬。
  16. 【請求項16】 抗マラリア剤である、請求項11に記
    載の医薬。
  17. 【請求項17】 卵菌綱植物病原性菌による病害の処置
    剤である、請求項11に記載の農薬。
  18. 【請求項18】 前記卵菌綱植物病原性菌による病害が
    キュウリべと病および/またはジャガイモ疫病である、
    請求項17に記載の農薬。
  19. 【請求項19】 前記卵菌綱植物病原性菌による病害
    が、キュウリべと病である、請求項17に記載の農薬。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012104538A1 (fr) 2011-02-01 2012-08-09 Universite Claude Bernard Lyon I Nouveaux dérivés de 1, 5 - dihydropyrrol - 2 - one utiles pour le traitement paludisme ou d'autres maladies parasitaires et fongiques
IT202200001031A1 (it) * 2022-01-21 2023-07-21 Metabolic Insights Ltd Metodo di trattamento di piante con alcaloidi chinolinici e relative composizioni di pesticidi

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