JP2003081219A - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

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JP2003081219A
JP2003081219A JP2001279410A JP2001279410A JP2003081219A JP 2003081219 A JP2003081219 A JP 2003081219A JP 2001279410 A JP2001279410 A JP 2001279410A JP 2001279410 A JP2001279410 A JP 2001279410A JP 2003081219 A JP2003081219 A JP 2003081219A
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air
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シュリンクフィルムを熱風により効率よくか
つ一様に加熱する。 【解決手段】 商品9の周囲に装着されたシュリンクフ
ィルムを加熱する加熱装置において、加熱位置に位置す
る商品9の周囲に4つのノズル34を設け、各ノズル3
4から熱風を送出する。各ノズル34は加熱位置にて鉛
直方向を向く基準軸8に対して同一側に傾いた方向に熱
風を送出する。したがって、商品9の周囲には熱風の渦
が発生し、シュリンクフィルムを熱風により効率よくか
つ一様に加熱することが実現される。また、シュリンク
フィルムが効率よく加熱されることから、エネルギーの
消費を抑えることができ、さらに、商品9がコンベヤ上
を搬送される場合であっても加熱装置の長さを短く抑え
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象物に装着され
た熱収縮性を有するフィルムを加熱する加熱装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、PVC等により形成された熱収縮性を有するフィル
ム(以下、「シュリンクフィルム」という。)が商品の
包装や商品に巻きつけられるラベルとして使用されてい
る。シュリンクフィルムは商品に装着された状態で加熱
され、収縮することにより商品と密着する。これによ
り、商品の包装やラベルの添付が容易かつ強固に行うこ
とが実現される。
【0003】シュリンクフィルムを加熱する手法として
は、シュリンクフィルムが装着された商品を熱湯に浸漬
する手法、蒸気中に長時間放置する手法、熱風を浴びせ
る手法等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シュリンク
フィルムを加熱するこれらの手法のうち、商品を熱湯に
浸漬する手法は熱湯に漬けてもよい商品にしか用いるこ
とができない。また、蒸気中に放置する手法はシュリン
クフィルムの加熱効率が低く、長時間商品を蒸気中に放
置する必要がある。その結果、商品が流れるラインにシ
ュリンクフィルム用の加熱装置を組み込むためには、装
置を非常に長くする必要がある。さらに、加熱装置の内
部に蒸気を満たす必要があるため、装置が消費する電力
も大きくなるという問題を有している。
【0005】シュリンクフィルムに熱風を浴びせる手法
は、シュリンクフィルムを効率よく加熱することができ
るという長所を有する。しかしながら、シュリンクフィ
ルム全体を一様に加熱することが難しく、収縮後のフィ
ルムに皺が生じたり、偏った収縮が生じ易いという問題
を有している。
【0006】特開平8−183518号公報には、装置
内のエアをパネルヒータを用いて加熱し、加熱されたエ
アを配風管を用いて商品に向けて噴出するようにした加
熱装置が開示されている。この加熱装置では、シュリン
クフィルム全体を一様に加熱するためにコンベヤ上の商
品を回転させるという対策が施されている。その結果、
装置構造を複雑化する特殊なコンベヤが必要となり、装
置コストが増大してしまう。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、シュリンクフィルムを熱風にて加熱する際に、簡
単な構成にてフィルム全体を適切に加熱することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、対象物に装着された熱収縮性を有するフィルムを加
熱する加熱装置であって、加熱位置にて対象物を支持す
る支持手段と、前記加熱位置において熱風の渦を発生さ
せる加熱手段とを備える。
【0009】請求項2に記載の発明は、対象物に装着さ
れた熱収縮性を有するフィルムを加熱する加熱装置であ
って、加熱位置にて対象物を支持する支持手段と、それ
ぞれが熱風を送出する3以上の送出手段とを備え、前記
3以上の送出手段が前記加熱位置において所定の方向を
向く基準軸を囲むように配置され、前記3以上の送出手
段のそれぞれが、前記基準軸に向かう方向に対して同一
側に傾斜した方向に熱風を送出する。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の加熱装置であって、前記3以上の送出手段が、前記基
準軸の周囲に等間隔で配置される。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項2または
3に記載の加熱装置であって、前記3以上の送出手段の
それぞれが、送出手段からみて前記加熱位置に位置する
対象物のほぼ端部に向けて熱風を送出する。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項2ないし
4のいずれかに記載の加熱装置であって、前記3以上の
送出手段のそれぞれが、前記基準軸に向かう方向から3
0°以下傾斜した方向に熱風を送出する。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項2ないし
5のいずれかに記載の加熱装置であって、前記3以上の
送出手段のそれぞれが、熱風が送出される送出口が形成
されたノズルを有する。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の加熱装置であって、前記3以上の送出手段にエアを供
給するエア供給手段と、前記エアを加熱する加熱手段と
をさらに備える。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項1ないし
7のいずれかに記載の加熱装置であって、対象物に筒状
の熱収縮性を有するフィルムが装着され、前記加熱位置
において前記フィルムが前記基準軸を囲むように位置す
る。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項1ないし
8のいずれかに記載の加熱装置であって、前記支持手段
が、対象物を支持しつつ前記加熱位置を通過させる。
【0017】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載の加熱装置であって、対象物に対して予備的加熱を行
う予熱手段をさらに備え、前記支持手段が、対象物を支
持しつつ前記予熱手段から前記加熱位置へと前記対象物
を搬送する。
【0018】請求項11に記載の発明は、対象物に装着
された熱収縮性を有するフィルムを加熱する加熱装置で
あって、所定の搬送路に沿って対象物を搬送する搬送手
段と、前記搬送路を搬送される対象物に向けて熱風を送
出することにより前記対象物を予備的に加熱する第1加
熱手段と、前記搬送路を搬送される対象物に対して本加
熱を行う第2加熱手段とを備え、前記第1加熱手段が、
前記搬送路に沿って熱風の風速が高い領域と風速の低い
領域とを交互に複数形成する。
【0019】請求項12に記載の発明は、請求項11に
記載の加熱装置であって、前記第1加熱手段が、前記搬
送路に沿って配置されるとともに多数の開口が形成され
た開口部材から熱風を送出し、前記開口部材に、単位面
積当たりの開口面積が大きい領域と小さい領域とが前記
搬送路に沿って交互に設けられる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一の実施の形態
に係る加熱装置1の正面図であり、図2は左側面図であ
る。なお、以下の説明では、適宜、各図に示すX,Y,
Z方向を参照する。
【0021】加熱装置1は、フレーム11の上にコンベ
ヤ12、予熱部13および本加熱部14を配置した構成
となっている。コンベヤ12は図1に示すように2つの
ローラ121,122を回転させることによりベルト1
23の上側の部分が(+X)方向へと移動する。これに
より、熱収縮性を有するシュリンクフィルム91が装着
された商品9(図1ではペットボトルを例示してい
る。)がベルト123に下方から支持されつつ(+X)
方向に搬送される。
【0022】予熱部13および本加熱部14はコンベヤ
12の搬送路を覆うように設けられ、搬送される商品9
は予熱部13および本加熱部14の内部へと順に導かれ
る。図1および図2では、フレーム11およびコンベヤ
12の周囲を覆うカバーの図示を省略しており、予熱部
13および本加熱部14を覆うカバー15を2点鎖線に
て示している。
【0023】フレーム11内には、予熱部13にエアを
供給するファン131および本加熱部14にエアを供給
するファン141が配置される。ファン131には図2
に示すようにヒータ132が接続されており、ヒータ1
32により加熱されたエアが供給管133,134を介
して予熱部13へと供給される。一方、図1に示すファ
ン141からのエアは供給管142を介して本加熱部1
4へと供給される。本加熱部14へのエアも本加熱部1
4の上部のヒータにより加熱されるが、詳細については
後述する。2つのファン131,141には、予熱部1
3および本加熱部14の下部からコンベヤ12の下方へ
と流れるエアが取り込まれる。
【0024】また、フレーム11内にはコンベヤ12の
動作並びに予熱部13および本加熱部14による加熱を
制御するための制御部16も配置される。
【0025】図3は、商品9に収縮前のシュリンクフィ
ルム91が装着された様子を示す図である。図3に示す
ようにシュリンクフィルム91は通常円筒状をしてお
り、商品9の側面を囲むように装着される。そして、シ
ュリンクフィルム91が装着された商品9が加熱装置1
において加熱の対象物として取り扱われる。
【0026】上流の装置から加熱装置1のコンベヤ12
に商品9が移載されると商品9は予熱部13内部へと搬
送され、シュリンクフィルム91が収縮を開始する直前
の温度になるまで予備的に加熱される。すなわち、予熱
部13により収縮開始温度近傍までシュリンクフィルム
91が加熱される。その後、コンベヤ12により商品9
が予熱部13から本加熱部14へと搬送され、本加熱部
14によりさらなる加熱が行われてシュリンクフィルム
91が収縮し、図4に示すようにシュリンクフィルム9
1が商品9の側面に密着する。加熱後の商品9はコンベ
ヤ12により本加熱部14から搬出され、下流の装置に
向けて搬出される。
【0027】図5は、予熱部13のY−Z面による断面
を示す図である。予熱部13のカバー21内にはX方向
に長い送風部22がコンベヤ12を挟んで配置され、商
品9が2つの送風部22の間にて搬送される。送風部2
2の上部には供給管134が接続され、送風部22の商
品9側の面には多数の開口が形成された開口板221が
取り付けられる。したがって、図2に示すファン131
およびヒータ132により加熱されたエアが供給管13
4を介して送風部22内へと供給されると、開口板22
1の開口から商品9(特に、シュリンクフィルム91)
に向けて熱風が送出される。
【0028】図6は1つの送風部22を開口板221側
から見たときの様子を示す図である。開口板221はZ
方向に配列形成された開口221aとZ方向に配列形成
された開口221bとを有し、これらの開口221a,
221bはX方向に対して交互に形成される。開口22
1aは開口221bよりも相対的に大きな径とされ、加
熱されたエアが供給管134から供給されると、開口2
21a近傍には開口221b近傍よりも高い風速の熱風
が生じる。その結果、商品9の搬送経路上には熱風の風
速が高い領域と熱風の風速が低い領域とが搬送経路に沿
って交互に複数形成される。
【0029】このように2種類の大きさの開口221
a,221bが交互に形成されることにより、コンベヤ
12上を商品9が搬送されるとシュリンクフィルム91
に与えられる熱風の風速が変化することとなる。これに
より、シュリンクフィルム91の表面における気流の方
向を変化させることができ、一定の熱風をシュリンクフ
ィルム91に浴びせる場合に比べてシュリンクフィルム
91全体を一様に加熱(予熱)することが実現される。
また、シュリンクフィルム91に与えられる風圧の大き
さや方向が変化することから、シュリンクフィルム91
が商品9に対して偏った状態で装着されたまま本加熱部
14へと搬入されることを抑制することも実現される。
【0030】図7は本加熱部14の構造を示す平面図で
あり、図8は正面図である。本加熱部14のカバー31
の上方には2つのヒータ32が設けられ、図8に示すよ
うにヒータ32には供給管143が接続されてファン1
41からのエアが供給される(図1参照)。ヒータ32
にて加熱されたエアは図7に示すように配管33を介し
て4つのノズル34へと導かれる。すなわち、ヒータ3
2からの2つの配管33のそれぞれはコンベヤ12を挟
むように2つの経路に分離し、カバー31を貫通して4
つのノズル34に接続される。なお、図8では手前の2
つのノズル34のみを図示している。
【0031】図7および図8において2点鎖線にて示す
商品9は、4つのノズル34により最も効率よくシュリ
ンクフィルム91が加熱される位置(以下、「加熱位
置」という。)にてコンベヤ12に支持される様子を示
している。このとき、加熱位置にて商品9の中心をZ方
向に通る仮想的な軸(以下、「基準軸」という。)8を
想定すると、4つのノズル34は基準軸8の周囲を囲む
ように等間隔(基準軸8の周方向に対して等間隔)に配
置され、シュリンクフィルム91は加熱位置において基
準軸8を囲むように位置する。
【0032】図9はノズル34をエアの送出口341側
から見たときの様子を示す図である。なお、図9の上下
方向が図7および図8におけるZ方向に対応する。図1
0は図9中の矢印A−Aにて示す位置におけるノズル3
4の断面図である。図10に示すように配管33からの
エアは、一旦、送出口341の背後の空間342へと導
かれる。送出口341と空間342との間には複数の開
口3431が形成された整流板343が配置される。図
9に示すように整流板343の複数の開口3431は下
方に向かって徐々に小さくなっており、これにより上下
方向に長いスリット状の送出口341から一様に熱風が
送出される。
【0033】なお、送出口341の長さはシュリンクフ
ィルム91のZ方向の長さよりも長く設定され、シュリ
ンクフィルム91の上部および下部にも十分に熱風が与
えられるようにされる(図8参照)。
【0034】図11はノズル34の向きと加熱位置に位
置する商品9との関係を説明するための図である。図1
1に示すように、各ノズル34は加熱位置に位置する商
品9の中央に向けて熱風を送出するのではなく、傾いた
方向に向けて熱風を送出する。具体的には、商品9が位
置する加熱位置においてZ方向を向く基準軸8を想定し
た場合、各ノズル34は基準軸8に向かう方向に対して
同一側に傾斜した方向に熱風を送出する。図11では、
基準軸8に向かう方向に対してX−Y平面において角度
θだけ傾いた方向に熱風が送出される様子を示してい
る。
【0035】これにより、4つのノズル34から送出さ
れた熱風の気流F1は互いに干渉し合いながら渦を形成
し、熱風が商品9に装着されたシュリンクフィルム91
の表面に沿って流れる。その結果、シュリンクフィルム
91の表面全体が一様に速やかに加熱され、皺や偏った
収縮の発生が防止される。
【0036】角度θは、僅かであってもシュリンクフィ
ルム91の周囲に沿う気流を発生させることができる。
ただし、各ノズル34からみて加熱位置に位置する商品
9のほぼ端部に向けて熱風が送出されることが好まし
い。また、角度θによりノズル34の向きを特定するの
であるならば、商品9の形状や大きさにもよるが、角度
θが30°以下となる範囲内で熱風が送出されることが
好ましい。もちろん、ノズル34からの熱風は広がりな
がら商品9へと導かれるため、角度θは熱風の方向の中
心を示す指標にすぎない。
【0037】商品9のシュリンクフィルム91の周囲に
渦を形成したエアは、コンベヤ12の脇から下方へと導
かれ、再びファン141に取り込まれる。このように、
ノズル34からのエアを下方(上方であってもよい。)
に導くことにより、渦の形成状態を良好なものとするこ
とができる。
【0038】なお、図7に示すようにコンベヤ12は商
品9を支持しつつ加熱位置を通過させるため、シュリン
クフィルム91の周囲に加熱されたエアの渦が形成され
る時間は短時間である。そして、この短時間の間に渦を
利用した効率のよい、かつ、一様な加熱がシュリンクフ
ィルム91に対して行われ、適切なシュリンクフィルム
91の収縮が実現される。
【0039】また、加熱装置1では従来の蒸気を用いる
手法に比べて短時間にてシュリンクフィルム91を収縮
させることができるため、商品9の搬送ラインに加熱装
置1が組み込まれたとしても加熱装置1の長さを短く抑
えることができる。具体的には、蒸気を利用する場合に
比べて加熱装置1の長さを半分以下に抑えることが実現
される。
【0040】さらに、本加熱部14では内部全体を加熱
するのではなく、ヒータ32により商品9に吹き付けら
れるエアのみが加熱されることから、消費エネルギーを
低く抑えることも実現される。
【0041】以上に説明した加熱装置1の本加熱部14
では、商品9の周囲に熱風の渦を発生することにより、
シュリンクフィルム91を効率よく加熱するようにして
いる。なお、熱風の渦とは加熱対象の表面に沿って流れ
る気流を指しており、このような熱風の渦が発生してい
るか否かは、加熱対象の表面近傍で糸や煙等を用いて気
流の方向を検出した場合に気流の方向が基準軸8周りに
おいて一定の方向を向いていることにより確認すること
ができる。もちろん、商品9に吹き付けられた熱風はや
がて商品9の表面から離れることから、熱風の渦は商品
9の周囲全体を1回転以上する渦であると明瞭に認識で
きるものである必要はない。例えば、1つのノズル34
から送出される気流が商品9の表面の1/4周程度のみ
に吹き付けられた後、商品9の表面から遠ざかっていく
ように流れてもよい。
【0042】また、本加熱部14ではノズル34から勢
いよく熱風を送出しているが、商品9の周囲に熱風の渦
を発生することが可能であるならば、どのような手法に
より熱風の渦が形成されてもよい。すなわち、ノズルか
ら熱風が送出されなくてもよく、個別のヒータにて加熱
されたエアが配管を介して送出される必要もない。
【0043】図12は熱風の渦を発生する本加熱部の他
の形態を示す図である。図12に示す本加熱部14aで
は、本加熱部14a内のエア全体がヒータ32aにより
加熱される。そして、4つのファン34aにより本加熱
部14a内のエアが商品9に向けて送出される。ファン
34aからの気流F2の中心は、図11の本加熱部14
と同様に基準軸8に対して所定の角度θだけ同一側に傾
いた方向を向くように設定される。これにより、気流F
2が互いに干渉し合いながら商品9の周囲に渦を形成す
る。このように、本加熱部内にて熱風の渦を発生させる
ことができるのであるならば、どのような手法が利用さ
れてもよい。
【0044】また、図8では熱風が商品9に水平方向か
ら吹き付けられる場合を示しているが、熱風は基準軸8
に垂直な方向(ねじれの関係における垂直な方向)を向
いて送出される必要はなく、図13に示すようにノズル
34の送出口が下方(すなわち、本加熱部14の排気
側)に傾けられてもよい。これにより、商品9に装着さ
れたシュリンクフィルム91の表面に気流F3による下
方へと向かう渦を形成することができ、熱風の循環を効
率よく行うことが実現される。
【0045】さらに、渦の形成において基準となる基準
軸8は、鉛直方向を向いている必要はなく、筒状のシュ
リンクフィルム91の中心軸の方向に対して傾いていて
もよい。もちろん、筒状のシュリンクフィルム91を効
率よく加熱するためには、加熱位置においてシュリンク
フィルム91が基準軸8を囲むことが好ましい。また、
基準軸8自体も鉛直方向を向いている必要はなく、水平
方向を向いていてもよい。
【0046】図14は基準軸8が水平方向を向く本加熱
部14bを例示する図である。なお、図7に示す本加熱
部14と同様の構成には同符号を付している。本加熱部
14bでは、商品9はスロープ12b上をゆっくりと回
転しながら転がるように移動する。スロープ12bは図
15に示すように2つのレールとなっており、商品9に
装着されたシュリンクフィルム91と接しないようにさ
れる。ノズル34はスロープ12bの上下に2つずつ配
置され、水平方向を向く基準軸8の周囲に熱風の渦を形
成する。したがって、スロープ12b上を転がる商品9
が熱風の渦の中を通り抜ける際にシュリンクフィルム9
1が効率よく、かつ、均一に加熱されて収縮する。
【0047】以上、本発明に係る実施の形態について説
明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるも
のではなく、様々な変形が可能である。
【0048】加熱対象である商品およびシュリンクフィ
ルムはどのようなものであってもよく、どのような形状
であってもよい。シュリンクフィルムは商品の長さより
も長いものであってもよく、この場合、シュリンクフィ
ルムは主として包装に用いられる。さらに、シュリンク
フィルムは筒状のものに限定されず、袋状であってもよ
い。
【0049】上記実施の形態では加熱装置1において熱
風の渦が1つだけ形成されるものとして説明したが、加
熱対象の大きさやヒータ32の出力に応じて本加熱部が
搬送路に沿って複数配置されてもよい。
【0050】上記実施の形態における本加熱部は商品を
搬送することなく支持する加熱装置においても利用可能
である。また、商品の支持は下方からの支持に限定され
るものではなく、上方や側方から支持されてもよい。
【0051】上記実施の形態における本加熱部ではノズ
ル34やファン34aが4つ設けられるが、熱風の渦を
発生させるためにはノズル34やファン34a等の熱風
を送出する機構は3以上存在すればよい。
【0052】また、ノズル34は他の形態のノズルであ
ってもよい。例えば、ノズル34の送出口341は、正
方形であってもよく円形であってもよい。さらには、1
つのノズルに複数の送出口が配列形成されてもよい。
【0053】また、ノズル34にはファン141により
エアが供給され、供給されるエアはヒータ32により加
熱されるが、ファン141に代えてコンプレッサが用い
られてもよく、ヒータ32も様々なタイプのヒータが利
用可能である。
【0054】上記実施の形態における予熱部13では、
開口板221に異なる大きさの開口221a,221b
が形成されるが、搬送路に沿って熱風の風速が高い領域
と風速が低い領域とを交互に形成することができるので
あるならば、開口板221は任意に変形されてよい。
【0055】例えば、開口板221に形成される開口の
搬送方向のピッチを大きくすることにより、開口板22
1に同一の径の開口のみが形成される場合であっても搬
送路に沿って熱風の風速が高い領域と風速が低い領域と
を交互に形成することができる。また、搬送方向に沿っ
て開口の個数の密度を変化させることによっても搬送路
に沿って風速の異なる領域を形成することができる。さ
らには、流体抵抗の異なる通気板やフィルタを搬送路に
沿って交互に配置することによっても風速の異なる領域
を形成することができる。すなわち、実質的に単位面積
当たりの開口面積が大きい領域と小さい領域とが搬送路
に沿って交互に設けられた部材を配置することにより、
搬送路に沿って熱風の風速が高い領域と風速が低い領域
とを交互に形成することができる。
【0056】
【発明の効果】請求項1ないし10の発明では、熱風を
利用して熱収縮性を有するフィルムを効率よく一様に加
熱することができる。
【0057】また、請求項7の発明では、エネルギーの
消費を抑えることができ、請求項9の発明では、対象物
が搬送される場合であっても加熱装置を短くすることが
できる。
【0058】請求項11および12の発明では、予熱を
適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】加熱装置の正面図である。
【図2】加熱装置の側面図である。
【図3】収縮前のシュリンクフィルムを例示する図であ
る。
【図4】収縮後のシュリンクフィルムを例示する図であ
る。
【図5】予熱部の断面図である。
【図6】開口板を示す図である。
【図7】本加熱部の平面図である。
【図8】本加熱部の正面図である。
【図9】ノズルを示す図である。
【図10】ノズルの断面図である。
【図11】ノズルの配置および気流の発生の様子を説明
するための図である。
【図12】本加熱部の他の例を示す図である。
【図13】本加熱部のさらに他の例を示す図である。
【図14】本加熱部のさらに他の例を示す図である。
【図15】スロープ上の商品を示す図である。
【符号の説明】
1 加熱装置 8 基準軸 9 商品 12 コンベヤ 12b スロープ 13 予熱部 32 ヒータ 32a ヒータ 34 ノズル 34a ファン 91 シュリンクフィルム 141 ファン 221 開口板 221a,221b 開口 341 送出口

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物に装着された熱収縮性を有するフ
    ィルムを加熱する加熱装置であって、 加熱位置にて対象物を支持する支持手段と、 前記加熱位置において熱風の渦を発生させる加熱手段
    と、を備えることを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 対象物に装着された熱収縮性を有するフ
    ィルムを加熱する加熱装置であって、 加熱位置にて対象物を支持する支持手段と、 それぞれが熱風を送出する3以上の送出手段と、を備
    え、 前記3以上の送出手段が前記加熱位置において所定の方
    向を向く基準軸を囲むように配置され、 前記3以上の送出手段のそれぞれが、前記基準軸に向か
    う方向に対して同一側に傾斜した方向に熱風を送出する
    ことを特徴とする加熱装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の加熱装置であって、 前記3以上の送出手段が、前記基準軸の周囲に等間隔で
    配置されることを特徴とする加熱装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の加熱装置であ
    って、 前記3以上の送出手段のそれぞれが、送出手段からみて
    前記加熱位置に位置する対象物のほぼ端部に向けて熱風
    を送出することを特徴とする加熱装置。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4のいずれかに記載の加
    熱装置であって、 前記3以上の送出手段のそれぞれが、前記基準軸に向か
    う方向から30°以下傾斜した方向に熱風を送出するこ
    とを特徴とする加熱装置。
  6. 【請求項6】 請求項2ないし5のいずれかに記載の加
    熱装置であって、 前記3以上の送出手段のそれぞれが、熱風が送出される
    送出口が形成されたノズルを有することを特徴とする加
    熱装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の加熱装置であって、 前記3以上の送出手段にエアを供給するエア供給手段
    と、 前記エアを加熱する加熱手段と、をさらに備えることを
    特徴とする加熱装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の加
    熱装置であって、 対象物に筒状の熱収縮性を有するフィルムが装着され、 前記加熱位置において前記フィルムが前記基準軸を囲む
    ように位置することを特徴とする加熱装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の加
    熱装置であって、 前記支持手段が、対象物を支持しつつ前記加熱位置を通
    過させることを特徴とする加熱装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の加熱装置であって、 対象物に対して予備的加熱を行う予熱手段をさらに備
    え、 前記支持手段が、対象物を支持しつつ前記予熱手段から
    前記加熱位置へと前記対象物を搬送することを特徴とす
    る加熱装置。
  11. 【請求項11】 対象物に装着された熱収縮性を有する
    フィルムを加熱する加熱装置であって、 所定の搬送路に沿って対象物を搬送する搬送手段と、 前記搬送路を搬送される対象物に向けて熱風を送出する
    ことにより前記対象物を予備的に加熱する第1加熱手段
    と、 前記搬送路を搬送される対象物に対して本加熱を行う第
    2加熱手段と、を備え、 前記第1加熱手段が、前記搬送路に沿って熱風の風速が
    高い領域と風速の低い領域とを交互に複数形成すること
    を特徴とする加熱装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の加熱装置であっ
    て、 前記第1加熱手段が、前記搬送路に沿って配置されると
    ともに多数の開口が形成された開口部材から熱風を送出
    し、 前記開口部材に、単位面積当たりの開口面積が大きい領
    域と小さい領域とが前記搬送路に沿って交互に設けられ
    ることを特徴とする加熱装置。
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