JP2003080820A - インクジェット記録材料 - Google Patents
インクジェット記録材料Info
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Abstract
に、十分な透過画像の画像濃度を有しつつ、透過画像の
見栄えが良好であるインクジェット記録材料を提供す
る。 【解決手段】 インク受容層中に顔料を含有するインク
ジェット記録材料であって、前記顔料として針状及び/
又は板状形状の顔料を含むように構成する。好ましく
は、前記針状及び/又は板状形状の顔料として、長径が
2.5μm以上であるものを採択する。好ましくは、前
記針状及び/又は板状形状の顔料の合計含有量が、イン
ク受容層のバインダー樹脂100重量部に対し、10〜
100重量部となるように構成する。
Description
ンタ用の記録材料に関し、電飾看板用に好適に使用され
るものに関する。
目覚ましく、モノクロ対応からフルカラー対応まで数多
くの機種が上市されてきており、従来、主として設計図
面の作製等に使われていたインクジェット記録も、ディ
スプレイ・ポスター・看板等と呼ばれる表示板の作製に
使用されるようになってきた。
各社の商品宣伝のためや種々の情報伝達のために、多く
の表示板が設置されている。中でも、直方体の箱体内部
に、蛍光灯等の背面光源、透過表示板、アクリル板など
を配置した電飾看板がある。このようなものは背面光源
の発光により、透過表示板に施された文字・図形等を透
過画像として認識させるようにしているものである。そ
して、近年この透過表示板としてインクジェット記録材
料が使用されている。
主として透過画像を観察するものであるから、そこで透
過表示板として使用されるインクジェット記録材料も透
過画像の画像濃度が良好であることが望まれる。
ために、インクジェット記録材料のインク受容層中に比
較的多量の顔料を添加する手段が採用されている。
料を添加すると、確かに透過画像の画像濃度は向上する
ものの、画像の所々に細かい印字抜けが発生してしまっ
た。この細かい印字抜けは、反射画像を観察する上では
それほど問題にはならないが、背面光源を発光させて透
過画像を観察すると、印字抜け部分から光が漏れる結果
となり、透過画像の見栄えを低下させるという問題が生
じた。
題について追求した結果、細かい印字抜けの原因が、イ
ンク受容層で発生している細かいひび割れにあることを
見出した。そしてさらに研究を続けた結果、このような
ひび割れは、インク受容層中に含有させる顔料として不
定型などの一般的な形状からなる顔料のみを使用した際
に発生するものであり、特殊な形状の顔料を含ませるこ
とにより、インク受容層で発生するひび割れを低減でき
ることを見出しこれを解決するに至った。
は、インク受容層中に顔料を含有するものであって、前
記顔料として針状及び/又は板状形状の顔料を含むこと
を特徴とするものである。
の顔料の長径が2.5μm以上であることを特徴とする
ものである。
の顔料の合計含有量が、インク受容層のバインダー樹脂
100重量部に対し、10〜100重量部であることを
特徴とするものである。
は、インク受容層中に顔料を含有するものであって、前
記顔料として針状及び/又は板状形状の顔料を含むこと
を特徴とするものである。以下、各構成要素の実施の形
態について説明する。
脂をフィルム化したもののようにインク受容層単独で取
り扱うことができるものと、インク受容層単独では取り
扱うことが困難なものに分けられる。インク受容層単独
での取り扱いが困難な場合、インク受容層は支持体上に
形成される。支持体は光透過性を有するものであれば特
に制限されることなく使用することができるが、ポリエ
ステル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどのプラスチッ
クフィルムが好適に使用される。支持体の厚みは特に限
定されるものではないが、インクジェットプリンタへの
搬送性などの点から、5〜300μmのものが好適に使
用される。
および顔料から構成される。
のバインダー樹脂として一般的に使用されている水溶性
樹脂、親水性樹脂から構成される。このような水溶性な
いし親水性樹脂としては、アルブミン、ゼラチン、カゼ
イン、でんぷん、アラビヤゴム、アルギン酸ソーダなど
の天然樹脂、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ポリアミド、ポリアクリルアミド、
ポリフェニルアセトアセタール、ポリビニルアセター
ル、ポリビニルホルマール、ポリエチレンイミン、ポリ
ビニルピロリドン、メラミン樹脂、ポリウレタン、ポリ
ビニルアルコール、ポリエステル、ポリ(メタ)アクリ
ル酸ソーダ、(メタ)アクリル酸エステル共重合体など
の合成樹脂があげられ、これらを単独であるいは2種以
上混合して使用することができる。
受容層を設ける場合、5〜70μmであることが好まし
い。5μm以上とすることによりインク吸収性を良好に
することができ、70μm以下とすることによりカール
の発生を防止することができる。支持体がなくインク受
容層単独で取り扱う場合、インクジェットプリンタへの
搬送性や取り扱い性を考慮し、インク受容層の厚みは、
5〜300μmであることが好ましい。
上させるために添加される。
的であるが、本発明では、インク受容層中の顔料として
針状及び/又は板状形状の顔料を含むことを特徴とす
る。針状形状の顔料と板状形状の顔料は、いずれもイン
ク受容層のひび割れを低減することができるが、針状形
状の顔料の方がひび割れを低減する効果に優れる点で好
ましい。なお、針状又は板状形状の顔料は、その長径が
2.5μm以上、好ましくは5.0μm以上であること
が望ましい。長径を2.5μm以上とすることにより、
インク受容層のひび割れを効果的に防止できるようにな
る。
ー樹脂100重量部に対し、50〜200重量部、好ま
しくは70〜150重量部であることが望ましい。50
重量部以上とすることにより、透過画像の画像濃度を十
分なものとすることができ、200重量部以下とするこ
とにより、インク受容層の被膜強度を十分なものとする
ことができる。ここで、顔料50〜200重量部のう
ち、針状及び/又は板状形状の顔料が合計10〜100
重量部、好ましくは20〜80重量部含まれていること
が望ましい。10重量部以上とすることにより、インク
受容層のひび割れを効果的に防止することができ、10
0重量部以下とすることにより、インク受容層から針状
及び/又は板状形状の顔料が突出することによる画像不
良を防止することができる。
状、板状にかかわらず、シリカ、クレー、タルク、炭酸
カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、珪酸アル
ミニウム、酸化チタン、合成ゼオライト、アルミナ、ス
メクタイトなどの無機顔料の他、スチレン樹脂、ウレタ
ン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、シリコーン樹脂、アク
リル樹脂などからなる樹脂ビーズ、若しくはこれらを原
料とする中空樹脂ビーズなどの有機顔料があげられ、こ
れらを単独であるいは2種以上混合して使用することが
できる。また、表面が導電剤で被覆された無機顔料を使
用することもでき、このような顔料によれば、インクジ
ェットプリンタの記録時に発生する帯電パターンを有効
に防止できる点で好ましい。
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、キレート剤などの添加
剤を添加してもよい。
ンク受容層の構成成分を適当な溶媒に溶解又は分散させ
て塗布液を調製し、当該塗布液をロールコーティング
法、バーコーティング法、スプレーコーティング法、エ
アナイフコーティング法などの公知の方法により支持体
上に塗布・乾燥させる方法があげられる。
め、インク受容層と支持体との間にアンカーコート層を
設けたり、カールの発生を防止するため、支持体のイン
ク受容層とは反対側の面にバックコート層を設けたり、
帯電を防止するため、インク受容層上や支持体のインク
受容層とは反対側の面に帯電防止層を設けることは何ら
差し支えない。
録材料は、インク受容層中に針状及び/又は板状形状の
顔料を含むことを特徴とするものである。したがって、
インク受容層のひび割れが低減され画像に細かい印字抜
けが発生することが抑えられ、十分な画像濃度を有しつ
つ透過画像の見栄えを良好なものとすることができる。
なお、「部」、「%」は特に示さない限り、重量基準と
する。
ステルフィルム(ルミラーT60:東レ社)上に、下記の
組成からなるインク受容層塗布液を乾燥後の厚みが40
μmとなるようにバーコーティング法により塗布、乾燥
してインク受容層を形成し、インクジェット記録材料を
得た。
料を、針状顔料(FT−2000:石原産業社、長径
2.9μm)に変更した他は、実施例1と同様にしてイ
ンクジェット記録材料を得た。
料を、板状顔料(板状硫酸バリウムA:堺化学工業社、
長径7.5μm)に変更した他は、実施例1と同様にし
てインクジェット記録材料を得た。
を含有させなかった他は、実施例1と同様にしてインク
ジェット記録材料を得た。
ンクジェット記録材料につき、インク受容層のひび割れ
について評価を行った。評価方法は、インクジェット記
録材料を蛍光灯に透かし、インク受容層のひび割れの程
度を目視で計測した。その結果、ひび割れが全く発生し
ていないものを「◎」、ひび割れが若干発生しているも
のの比較例のものより低減されたものを「○」とした。
結果を表1に示す。
から3のものは、インク受容層中に針状及び/又は板状
形状の顔料を含むものであるから、比較例のものに比べ
インク受容層のひび割れが低減されているものであっ
た。特に、実施例1のものは、針状形状の顔料を含有
し、その長径が5.0μm以上のものであるから、イン
ク受容層のひび割れが全く観察されなかった。
針状及び/又は板状形状の顔料を含まないものであるた
め、インク受容層のひび割れが多く観察されるものであ
った。
録材料にインクジェットプリンタ(PM−700C:セ
イコーエプソン社)を用いて画像を出力したところ、い
ずれのものも透過の画像濃度が良好であり、透過画像の
見栄えを低下させるほどの印字抜けは観察されなかっ
た。特に、実施例1のものは印字抜けが全く観察されな
かった。一方、比較例のインクジェット記録材料にも同
様に画像を出力したところ、透過の画像濃度は実施例の
ものと同等であるものの、印字抜けが多く観察され、透
過画像の見栄えを低下させるものであった。
記録材料は、インク受容層中に針状及び/又は板状形状
の顔料を含むことを特徴とするものである。したがっ
て、インク受容層のひび割れが低減され画像に細かい印
字抜けが発生することが抑えられ、十分な画像濃度を有
しつつ透過画像の見栄えを良好なものとすることができ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】インク受容層中に顔料を含有するインクジ
ェット記録材料であって、前記顔料として針状及び/又
は板状形状の顔料を含むことを特徴とするインクジェッ
ト記録材料。 - 【請求項2】前記針状及び/又は板状形状の顔料の長径
が2.5μm以上であることを特徴とする請求項1記載
のインクジェット記録材料。 - 【請求項3】前記針状及び/又は板状形状の顔料の合計
含有量が、インク受容層のバインダー樹脂100重量部
に対し、10〜100重量部であることを特徴とする請
求項1記載のインクジェット記録材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001277692A JP2003080820A (ja) | 2001-09-13 | 2001-09-13 | インクジェット記録材料 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2001277692A JP2003080820A (ja) | 2001-09-13 | 2001-09-13 | インクジェット記録材料 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010255435A Division JP5200089B2 (ja) | 2010-11-16 | 2010-11-16 | インクジェット記録材料およびこれを用いた電飾看板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003080820A true JP2003080820A (ja) | 2003-03-19 |
Family
ID=19102176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001277692A Pending JP2003080820A (ja) | 2001-09-13 | 2001-09-13 | インクジェット記録材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003080820A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0662011A (ja) * | 1992-08-04 | 1994-03-04 | Fujitsu Ltd | Lan収容及びバックアップ機能付きtdm |
JPH0761112A (ja) * | 1993-08-31 | 1995-03-07 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット記録シート |
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-
2001
- 2001-09-13 JP JP2001277692A patent/JP2003080820A/ja active Pending
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