JP2003080532A - 樹脂成形品および樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

樹脂成形品および樹脂成形品の製造方法

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JP2003080532A JP2001272110A JP2001272110A JP2003080532A JP 2003080532 A JP2003080532 A JP 2003080532A JP 2001272110 A JP2001272110 A JP 2001272110A JP 2001272110 A JP2001272110 A JP 2001272110A JP 2003080532 A JP2003080532 A JP 2003080532A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着色加工を施すことなく、表面に、異なる色
を有する部分を容易に設けることができるとともに、外
観品質にも優れた樹脂成形品および樹脂成形品の製造方
法を提供すること。 【解決手段】 樹脂成形品を、第1の樹脂系材料2で成
形された樹脂成形品本体3と、この樹脂成形品本体3の
内部に、第1の樹脂系材料2と異なる色を有する第2の
樹脂系材料4で成形された内部成形物5とを備えたもの
とする。そして、樹脂成形品本体3の表面側には、該樹
脂成形品本体3の表層3aの一部を削り取ることによっ
て、内部成形物5の少なくとも一部が露出してなる露出
部6を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂または樹脂を
含む樹脂系材料を成形してなる樹脂成形品および樹脂成
形品を製造する樹脂成形品の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【背景の技術】近年、住宅の内装部品としての周り縁や
幅木、階段手摺、階段踏板、サッシ枠、家具、テーブル
・カウンター等に各種の木質様成形品(樹脂成形品)が
使用されている。そして、これら木質様成形品(樹脂成
形品)の手触り感や風合い等をより天然の木に近づける
技術が知られている。この一例として、特開平10−2
72695号公報に記載されている技術が挙げられる。
この技術では、セルロース材を粉砕して得られた粉砕粉
に樹脂および顔料を混合し、かつ溶融させて押出成形し
た木質様成形品(樹脂成形品)の表面にエンボス加工や
ヘアライン加工、着色加工、研磨加工、塗装加工を施し
ている。これによって、天然木材に極めて近い模様を表
面に有し、手触り感や風合いも天然の木に近い木質様成
形品(樹脂成形品)を提供している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記特開平
10−272695号公報記載の木質様成形品の表面処
理方法では、成形された木質様成形品(樹脂成形品)の
表面に、エンボス加工やヘアライン加工等を施すことに
よって、表面に溝部等の模様を形成している。そして、
例えば、木質様成形品(樹脂成形品)の表面のうちの模
様(溝部)が形成された部分と、その他の木質様成形品
(樹脂成形品)の表面とを、それぞれ異なる色に形成す
る場合は、模様(溝部)が形成された部分と、その他の
表面とのうちの少なくともどちらか一方に着色加工を施
す必要があるので、施工工程数が多くなり、施工作業を
簡略化することが望まれていた。また、このように着色
加工を施す場合は、木質様成形品(樹脂成形品)の見栄
えを良くするために、塗り残しがなく確実に着色しなけ
ればならず、手間がかかっていた。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、着色加工を施すことなく、表面に、異なる色を有す
る部分を容易に設けることができるとともに、外観品質
にも優れた樹脂成形品および樹脂成形品の製造方法を提
供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、例えば、図1(a),(b)に示すよ
うに、樹脂または樹脂を含む樹脂系材料(第1の樹脂系
材料2、第2の樹脂系材料4)を成形してなる樹脂成形
品(例えば、階段踏板1)であって、第1の樹脂系材料
2で成形された樹脂成形品本体(例えば、階段踏板本体
3)と、この樹脂成形品本体3の内部に、前記第1の樹
脂系材料2と異なる色を有する第2の樹脂系材料4で成
形された内部成形物5とを備え、前記樹脂成形品本体3
の表面側には、該樹脂成形品本体3の表層3aの一部を
削り取ることによって、前記内部成形物5の少なくとも
一部が露出してなる露出部6を有することを特徴とす
る。
【0006】請求項1の発明によれば、第1の樹脂系材
料2で成形された樹脂成形品本体3と、前記第1の樹脂
系材料2と異なる色を有する第2の樹脂系材料4で成形
された内部成形物5とを備え、前記樹脂成形品本体3の
表面側には、前記内部成形物5の少なくとも一部が露出
してなる露出部6を有するので、前記露出部6が内部成
形物5の色、つまり、第2の樹脂系材料4の色をなし、
露出部6を樹脂成形品本体3と異なる色とすることがで
きる。すなわち、従来と異なり、木質様成形品の表面に
形成した模様に煩雑な着色作業を行うことなく、前記樹
脂成形品本体3の表層3aの一部を削り取ることによっ
て露出部6を露出させるだけで、樹脂成形品本体3の表
面側に、樹脂成形品本体3の色と異なる色を有する露出
部6を容易に形成することができ、施工作業の簡略化お
よび施工期間の短縮化を図れる。また、従来のように着
色加工を施す場合は、塗り残しが生じないように着色加
工を念入りに行う必要があったが、本発明では、前記露
出部6は、内部成形物5の第2の樹脂系材料4の色を有
するので、塗り残しも生じることなく確実に色を有し、
見栄えの良い露出部6とすることができるとともに、そ
の施工も容易である。
【0007】請求項2の発明は、例えば、図1(a),(b)
に示すように、請求項1記載の樹脂成形品1において、
前記樹脂成形品本体3の表面側には、該樹脂成形品本体
3の表層3aの一部を削り取ることによって溝部7が形
成されており、この溝部7に前記露出部6が露出してい
ることを特徴とする。
【0008】請求項2の発明によれば、前記樹脂成形品
本体3の表面側に形成された溝部7に、前記露出部6が
露出しているので、前記溝部7に露出した露出部6によ
って、前記溝部7を樹脂成形品本体3と異なる色とする
ことができる。すなわち、従来と異なり、木質様成形品
の表面に形成した模様に煩雑な着色作業を行うことな
く、前記樹脂成形品本体3の表面側に、樹脂成形品本体
3の色と異なる色を有する溝部7を容易に形成すること
ができ、施工作業の簡略化および施工期間の短縮化を図
れる。また、前記溝部7は、内部成形物5の第2の樹脂
系材料4の色を有するので、従来に比して、塗り残しが
生じないように着色加工を念入りに行う必要もなく、確
実に色を有し、見栄えの良い溝部7とすることができる
とともに、その施工も容易である。さらに、このような
溝部7を備えた樹脂成形品1を様々な物に使用すること
ができる。
【0009】請求項3の発明は、例えば、図4(a),(b)
に示すように、請求項1または2記載の樹脂成形品(例
えば、化粧板31)において、前記内部成形物33は、
互いに異なる色を有する複数の第2の樹脂系材料4a,4
b,4c,4dで成形されていることを特徴とする。
【0010】請求項3の発明によれば、前記内部成形物
33は、互いに異なる色を有する複数の第2の樹脂系材
料4a,4b,4c,4dで成形されているので、樹脂成形品
本体32の表層32aの一部を削りとり、内部成形物3
3を露出させることによって、複数種類の色を樹脂成形
品本体33の表面側にあらわすことができ、外観品質に
より一層優れた樹脂成形品31とすることができる。ま
た、例えば、樹脂成形品本体の表層の一部を削り取って
溝部を形成した後に、この溝部にそれぞれ複数の色を着
色する場合に比して、本発明では、樹脂成形品本体32
の表層32aの一部を削り取り、内部成形物33を露出
させることによって、一度に複数の色からなる露出部3
4を形成することができ、煩雑な着色作業を随時行う必
要もなく、施工作業の簡略化および施工期間の短縮化を
図ることができる。
【0011】請求項4の発明は、例えば、図1(a),(b)
に示すように、請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂成
形品1において、前記樹脂系材料2,4は、セルロース
系微粉粒を含み、このセルロース系微粉粒は、不純物を
含む木質廃材から得られ、前記樹脂は、不純物を含む樹
脂廃材から得られることを特徴とする。
【0012】請求項4の発明によれば、前記樹脂系材料
2,4は、セルロース系微粉粒を含んでいるので、得ら
れる樹脂成形品本体3の表面に木粉があらわれて、木質
感のある樹脂成形品1とすることができ、質感を向上さ
せることができる。また、前記セルロース系微粉粒は木
質廃材から得られ、前記樹脂は樹脂廃材から得られるの
で、木質廃材や樹脂廃材を利用することによって、資源
の有効利用や環境保護の観点からも優れる。
【0013】前記木質廃材としては、例えば、住宅等の
建物を解体した際に排出される木質廃材や家具を解体し
た際に排出される木質廃材、建物建築中に排出される木
材の端材、おが屑等が挙げられ、このような木質廃材を
周知の粉砕装置によって微粉砕することによってセルロ
ース系微粉粒が得られる。前記樹脂廃材としては、例え
ば、食品等の包装に用いられた後回収されたトレー、食
品コンテナ等の包装部材等が挙げられ、このような樹脂
廃材からは、塩化ビニル樹脂、発泡塩化ビニル樹脂、ポ
リエチレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂等の樹脂
が得られる。
【0014】請求項5の発明は、例えば、図1(a),(b)
に示すように、請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂成
形品1を製造する樹脂成形品1の製造方法であって、第
1の樹脂系材料2で樹脂成形品本体3を成形するととも
に、この樹脂成形品本体3の内部に、前記第1の樹脂系
材料2と異なる色を有する第2の樹脂系材料4で内部成
形物5を成形し、次に、前記樹脂成形品本体3の表層3
aの一部を削り取ることによって、該樹脂成形品本体3
の表面側に、前記内部成形物5の少なくとも一部を露出
させることを特徴とする。
【0015】請求項5の発明によれば、第1の樹脂系材
料2で樹脂成形品本体3を成形するとともに、この樹脂
成形品本体3の内部に、前記第1の樹脂系材料2と異な
る色を有する第2の樹脂系材料4で内部成形物5を成形
し、次に、前記樹脂成形品本体3の表面側に、前記内部
成形物5の少なくとも一部を露出させるので、前記露出
部6が内部成形物5の色をなし、露出部6を樹脂成形品
本体3と異なる色とすることができる。すなわち、従来
と異なり、木質様成形品の表面に形成した模様に煩雑な
着色作業を行うことなく、前記樹脂成形品本体3の表層
3aの一部を削り取ることによって露出部6を露出させ
るだけで、樹脂成形品本体3の表面側に、樹脂成形品本
体3の色と異なる色を有する露出部6を容易に形成する
ことができ、施工作業の簡略化および施工期間の短縮化
を図れる。また、従来のように着色加工を施す場合は、
塗り残しが生じないように着色加工を念入りに行う必要
があったが、本発明では、前記露出部6は、内部成形物
5の第2の樹脂系材料4の色を有するので、塗り残しも
生じることなく確実に色を有し、見栄えの良い露出部6
とすることができるとともに、その施工も容易である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1〜第4の実施
の形態を図面に基づいて説明する。図1(a)は、本発明
の第1の実施の形態の表層部が削り取られる前の状態を
示す階段踏板の側断面図、(b)は、階段踏板の斜視図で
ある。図1(b)に示すように、本発明の第1の実施の形
態の樹脂成形品を使用した階段踏板1は、樹脂を含む樹
脂系材料(第1の樹脂系材料2、第2の樹脂系材料4)
を成形してなるものである。前記樹脂系材料2,4は、
セルロース系微粉粒を含み、このセルロース系微粉粒
は、不純物を含む木質廃材から得られたものであり、前
記樹脂は、不純物を含む樹脂廃材から得られたものであ
る。前記木質廃材とは、例えば、住宅等の建物を解体し
た際に排出される木質廃材や家具を解体した際に排出さ
れる木質廃材、建物建築中に排出される木材の端材、お
が屑等である。前記樹脂廃材とは、例えば、食品等の包
装に用いられた後回収されたトレー、食品コンテナ等の
包装部材等である。
【0017】前記階段踏板1は、側断面視略L字状をな
し、第1の樹脂系材料2で成形された階段踏板本体3
と、この階段踏板本体3の内部に、第1の樹脂系材料2
と異なる色を有する第2の樹脂系材料4で成形された内
部成形物5とを備えたものである。前記階段踏板本体3
の表面側には、階段踏板本体3の表層3aの一部を削り
取ることによって、内部成形物5の少なくとも一部が露
出してなる露出部6を有しており、この露出部6は、第
2の樹脂系材料4の色をなしている。また、階段踏板本
体3の表面側には、階段踏板本体3の表層3aの一部
(図1(a)における破線部分)を削り取ることによって
複数の溝部7が形成されており、この溝部7に露出部6
が露出している。したがって、前記溝部7は、階段を昇
降する際のすべり止めとされ、階段踏板本体3の色と異
なる第2の樹脂系材料4の色をなしているので、視認性
の面において優れる。
【0018】次に、前記階段踏板1の製造方法について
説明する。まず、前記木質廃材から得られるセルロース
系微粉粒と樹脂廃材から得られる樹脂とから、前記第1
の樹脂系材料2や第2の樹脂系材料4をそれぞれ得る。
すなわち、大きさ4〜5センチメートル程度の木質廃材
を数ミリメートルの大きさに粉砕する(一次粉砕工
程)。
【0019】この一次粉砕工程において使用される粉砕
装置は、一つの塊の大きさが数ミリメートル程度のもの
からなる大塊状にすることができる粉砕機能を有するも
のであって、具体的には、二個の対向するローラーの表
面に多数の突起を形成し、このローラー間を加圧させな
がらローラーを回転させることにより、この間を通過す
るものを破砕するような粉砕装置である。もちろん、粉
砕装置は、これに限定されるものではなく、同様の機能
を有するものであれば他の粗粉砕用の粉砕装置を使用し
ても良い。例えば、上向きV型に開いたジョーと振動ア
ゴの間に原料を入れ、加圧することにより原料を粉砕す
るジョークラッシャや、固定破砕面の中を可動破砕面が
旋回し、連続的に破砕するジャイレントリクラッシャ等
の他の粗粉砕装置を使用しても良いものである。
【0020】その後、この粉砕した木質廃材を強力磁石
で磁石につく金属を選別し、さらに、渦電流選別機で導
電性はあるが磁石につかない金属を選別する。また、こ
の磁力選別に残った金属類や石等を比重選別機によって
選別する(分別工程)。
【0021】次に、二次粉砕工程において、一次粉砕工
程を終えた一次粉砕材料に対して細粉状に粉砕を施す。
この二次粉砕工程に使用される粉砕装置は、大塊状のも
のを1ミリメートル程度にまで、細粉状に粉砕すること
ができるものであって、具体的には、高速回転するハン
マチップで材料を打ち砕き、ハンマチップの外周にある
スクリーンの丸穴を通過するまで打砕作用を繰り返すハ
ンマミルを使用するものである。もちろん、使用する粉
砕装置は、上述したハンマミルに限定されるものではな
く、同様の機能を有するものであれば他の粉砕装置でも
良いものである。例えば、カッターにより細断するカッ
ターミルや、ローラーにより圧砕するロールミル等を使
用しても良い。
【0022】次に、三次粉砕工程において、二次粉砕工
程を終えた二次粉砕材料に対して微粉状に粉砕を施すこ
とによってセルロース系微粉粒とする。この三次粉砕工
程に使用される粉砕装置は、二次粉砕工程により得られ
た材料を更に細かい微粉状に粉砕することができるもの
である。具体的には、いわゆるピンミルであって、円盤
に取り付けられたピンによって、衝撃、反発の相互作用
を受けて微粉砕を施すことができるものである。更に具
体的には、このピンミルは、垂直方向に多数のピンを有
する円盤状の回転ディスクと、この回転ディスクに向か
い合う面に多数のピンを有する固定ディスクとを備え、
二次粉砕工程により得られた材料を回転ディスクの中心
部へ投入すると、遠心力によって回転ディスクと固定デ
ィスクに取り付けられたピンの間隙に入り込み、ピンに
よる衝撃や反発の相互作用を受けて微粉状に粉砕するこ
とができるものである。この三次粉砕工程では、上述し
たピンミルにより、約500ミクロンメートル程度の大
きさの粒に粉砕される。もちろん、粉砕装置は、上述し
たピンミルに限定されるものではなく、同様の機能を有
する他の細粉砕装置、例えば、ボールミルや石臼等でも
良いものである。上述したような粉砕工程において、回
収した木質廃材を三段階に分けて、粉砕が段階的に効率
的に行われる。
【0023】このようにして粉砕工程を行ったセルロー
ス系微粉粒を500ミクロンメートルの網目で平均粒径
300ミクロンメートルに選別する。すなわち、セルロ
ース系微粉粒をふるいにかけ、500ミクロンメートル
以上のものは前記粉砕装置に戻されて再粉砕される。そ
して、平均粒径300ミクロンメートルのセルロース系
微粉粒と、数ミクロンメートルの無機顔料とをロードセ
ル式の自動計量器によって適宜量計量し、予めオイル温
調装置により加熱された混合ミキサの中に投入して、自
己発熱(摩擦熱)により発熱させて175℃で攪拌す
る。この際に、混合ミキサに無機顔料を投入することに
より、セルロース系微粉粒のまわりに無機顔料がまぶさ
れる。
【0024】一方、前記樹脂廃材をハンマーミル等の粉
砕装置を用いて粗粉砕して樹脂を得る。そして、得られ
た樹脂を、セルロース系微粉粒と無機顔料とが混合され
ている混合ミキサ内に投入し、さらに攪拌して第1の樹
脂系材料2とする(混合工程)。
【0025】また、前記第1の樹脂系材料2と異なる色
を有する第2の樹脂系材料4を得る。すなわち、上述し
たようにして、前記木質廃材を第1〜第3の粉砕工程を
経て微粉砕することによってセルロース系微粉粒を得
る。次いで、前記第1の樹脂系材料2で使用した樹脂廃
材と異なる色を有する樹脂廃材を、同様に粉砕装置によ
って粗粉砕して樹脂を得る。そして、この得られた樹脂
と、セルロース系微粉粒と無機顔料とを混合、攪拌して
第2の樹脂系材料4を形成する。
【0026】次いで、図1(a)に示すように、前記第1
の樹脂系材料2で、階段踏板本体3を成形するととも
に、この階段踏板本体3の内部に、前記第2の樹脂系材
料4で内部成形物5を成形する(成形工程)。すなわ
ち、成形すべき階段踏板本体3の側断面形状と同形状の
略L字状の階段踏板本体成形部と、この階段踏板本体成
形部のうちの内部に設けられた内部成形物成形部とを備
えた金型を用意しておき、第1の樹脂系材料2を押出成
形機に投入し、スクリューにより金型の階段踏板本体成
形部に充填し、第2の樹脂系材料4を金型の内部成形物
成形部に充填するとともに、これら第1の樹脂系材料2
と第2の樹脂系材料4とを同時に押し出して所要形状に
成形する。
【0027】また、成形温度は180〜220℃に設定
し、この成形温度で成形する。ここで、成形温度を18
0〜220℃に設定したのは、180℃未満では樹脂の
軟化が不十分でセルロース系微粉粒と均等に混合し難
く、また220℃以上ではセルロース系微粉粒が熱で炭
化等の変化を起こすためである。
【0028】次いで、図1(b)に示すように、上述した
ようにして形成された階段踏板本体3の表層3aの一部
(図1(a)における破線部分)を研磨装置によって削り
取ることによって、階段踏板本体3の表面側に、押出方
向に沿って複数の溝部7を形成するとともに内部成形物
5を露出させる。
【0029】つまり、前記研磨装置は、回転可能な円筒
状のローラーと、この回転ローラーに巻回されたサンデ
ィングペーパーとを備えており、このサンディングペー
パーは回転ローラーによって回転するようになってい
る。そして、前記回転ローラーを回転させるとともに、
回転ローラーを階段踏板本体3の押出方向に移動させ、
サンディングペーパーを階段踏板本体3の表面に押しつ
けて擦る。すると、サンディングペーパーに設けられた
突起によって階段踏板本体3の表層3aが溝状に削られ
ていき、これによって複数の溝部7が表面に形成される
とともに、内部成形物5が露出され、階段踏板本体3の
色と異なる色を有する溝部7が形成される。さらに、こ
のようにして製造された階段踏板本体3の溝部7以外の
表面に、着色加工を施したり、塗装加工を施すことによ
って仕上げても良い。
【0030】本発明の第1の実施の形態によれば、第1
の樹脂系材料2で成形された階段踏板本体(樹脂成形品
本体)3と、第2の樹脂系材料4で成形された内部成形
物5とを備え、階段踏板本体(樹脂成形品本体)3の表
面側には、内部成形物5が露出してなる露出部6を有
し、階段踏板本体(樹脂成形品本体)3の表面側に形成
された溝部7に、この露出部6が露出しているので、露
出部6が内部成形物5の色をなすことによって、溝部7
を階段踏板本体(樹脂成形品本体)3と異なる色とする
ことができる。すなわち、階段踏板本体(樹脂成形品本
体)3の表面側に、階段踏板本体(樹脂成形品本体)3
の色と異なる色を有する溝部7を容易に形成することが
でき、施工作業の簡略化および施工期間の短縮化を図れ
る。また、溝部7は、第2の樹脂系材料4の色を有する
ので、塗り残しが生じることもなく、確実に色を有し、
見栄えの良い溝部7とすることができるとともに、従来
に比して着色加工を念入りに行う必要がなく、施工も容
易である。
【0031】前記第1の樹脂系材料2および第2の樹脂
系材料4は、セルロース系微粉粒を含んでいるので、得
られる階段踏板本体(樹脂成形品本体)3の表面に木粉
があらわれて、木質感のある階段踏板(樹脂成形品)1
とすることができる。また、木質廃材や樹脂廃材を利用
することによって、資源の有効利用や環境保護の観点か
らも優れる。
【0032】以下、上述した樹脂成形品を使用した場合
の、手摺り(第2の実施の形態)や化粧板(第3、第4
の実施の形態)について説明する。なお、本発明の第2
〜第4の実施の形態は、第1の実施の形態の階段踏板1
と同様に、樹脂を含む樹脂系材料(第1の樹脂系材料
2、第2の樹脂系材料4)を成形してなるものであっ
て、その製造方法もほぼ同様であるので、同様の部分に
ついての説明は省略し、異なる部分についてのみ説明す
る。
【0033】図2(a)は、本発明の第2の実施の形態の
表層部が削り取られる前の状態を示す手摺りの側断面
図、(b)は、手摺りの斜視図である。図2(b)に示すよう
に、本発明の第2の実施の形態の手摺り11は、円柱状
をなし、第1の樹脂系材料2で成形された手摺り本体1
2と、この手摺り本体12の内部に、第1の樹脂系材料
2と異なる色を有する第2の樹脂系材料4で成形された
内部成形物13とを備えたものである。前記手摺り本体
12の上部分にあたる表面側には、手摺り本体12の表
層12aの一部を削り取ることによって、内部成形物1
3の少なくとも一部が露出してなる露出部14を有して
おり、この露出部14は、第2の樹脂系材料4の色をな
している。また、手摺り本体12の上部分における表面
側には、手摺り本体12の表層12aの一部(図2(a)の
破線部分)を削り取ることによって複数の溝部15が形
成されており、この溝部15に露出部14が露出してい
る。したがって、前記溝部15は、手摺り11の模様と
され、手摺り本体12の色と異なる第2の樹脂系材料4
の色をなしているので、外観品質に優れる。
【0034】次に、前記手摺り11の製造方法について
説明する。まず、第1の実施の形態と同様にして、第1
の樹脂系材料2と第2の樹脂系材料3とを得る。次い
で、図2(a)に示すように、成形すべき手摺り本体12
の側断面形状と同形状の円形状の手摺り本体成形部と、
この手摺り本体成形部のうちの内部に設けられた内部成
形物成形部とを備えた金型を用意しておき、第1の樹脂
系材料2を金型の階段踏板本体成形部に充填し、第2の
樹脂系材料4を金型の内部成形物成形部に充填するとと
もに、これら第1の樹脂系材料2と第2の樹脂系材料4
とを同時に押し出して所要形状に成形する。
【0035】次いで、図2(b)に示すように、上述した
ようにして形成された手摺り本体12の表層12aの一
部、上部分における表面側(図2(a)における破線部
分)を研磨装置によって削り取ることによって、手摺り
本体12の表面側に、複数の溝部15を形成するととも
に内部成形物13を露出させ、手摺り本体12の色と異
なる色を有する溝部14を形成する。
【0036】本発明の第2の実施の形態によれば、第1
の実施の形態と同様の構成部分については同様の効果を
得ることができる。
【0037】次に、本発明の第3の実施の形態の樹脂成
形品を使用した化粧板21について説明する。図3は、
本発明の第3の実施の形態の化粧板の斜視図である。図
3に示すように、本発明の第3の実施の形態の化粧板2
1は、板状をなし、第1の樹脂系材料2で成形された化
粧板本体22と、この化粧板本体22の内部に、第1の
樹脂系材料2と異なる色を有する第2の樹脂系材料4で
成形された内部成形物23とを備えたものである。前記
化粧板本体22の表面側には、化粧板本体22の表層2
2aの一部を削り取ることによって、内部成形物23の
少なくとも一部が露出してなる露出部24を有してお
り、この露出部24は、第2の樹脂系材料4の色をなし
ている。また、化粧板本体22の表面側には、化粧板本
体22の表層22aの一部を削り取ることによって縦横
に延在する複数の溝部25が形成されており、この溝部
25に露出部24が露出している。前記溝部5は、化粧
板21の目地とされ、化粧板本体22の色と異なる第2
の樹脂系材料4の色をなしているので、外観品質に優れ
る。
【0038】次に、前記化粧板21の製造方法について
説明する。まず、第1の実施の形態と同様にして、第1
の樹脂系材料2と第2の樹脂系材料4とを得る。次い
で、図3に示すように、成形すべき化粧板本体22の側
断面形状と同形状の矩形状の化粧板本体成形部と、この
化粧板本体成形部のうちの内部に設けられた内部成形物
成形部とを備えた金型を用意しておき、第1の樹脂系材
料2を金型の化粧板本体成形部に充填し、第2の樹脂系
材料4を金型の内部成形物成形部に充填するとともに、
これら第1の樹脂系材料2と第2の樹脂系材料4とを同
時に押し出して所要形状に成形する。
【0039】次いで、上述したようにして形成された化
粧板本体22の表層22aの一部を研磨装置によって削
り取ることによって、化粧板本体22の表面側に、縦横
に延在する複数の溝部25を形成するとともに、内部成
形物23を露出させ、化粧板本体22の色と異なる色を
有する目地を形成する。
【0040】本発明の第3の実施の形態によれば、第1
の実施の形態と同様の構成部分については同様の効果を
得ることができる。
【0041】次に、本発明の第4の実施の形態の樹脂成
形品を使用した化粧板31について説明する。図4(a)
は、本発明の第4の実施の形態の表層部が削り取られる
前の状態を示す化粧板の側断面図、(b)は、化粧板の斜
視図である。図4(b)に示すように、本発明の第4の実
施の形態の化粧板31は、板状をなし、第1の樹脂系材
料2で成形された化粧板本体32と、この化粧板本体3
2の内部に第1の樹脂系材料2と異なる色を有する第2
の樹脂系材料4a,4b,4c,4dで成形された内部成形物
33とを備えたものである。
【0042】前記内部成形物33は、互いに異なる色を
有する複数の第2の樹脂系材料4a,4b,4c,4dで成形
されている。つまり、前記複数の第2の樹脂系材料4a,
4b,4c,4dとは、色の濃さがそれぞれ異なるものであ
り、前記内部成形物33は、色の最も濃い第2の樹脂系
材料4aを中心として、この第2の樹脂系材料4aの外側
には、該第2の樹脂系材料4aよりも色の薄い第2の樹
脂系材料4bが設けられ、さらに、この第2の樹脂系材
料4bよりも色の薄い第2の樹脂系材料4c,4dが外側に
設けられており、このようにして、外側に位置するにつ
れて、色の薄いものが設けられている。
【0043】前記化粧板本体32の表面側には、化粧板
本体32の表層32aの一部を削り取ることによって、
内部成形物33の少なくとも一部が露出してなる露出部
34を有している。この露出部34は、第2の樹脂系材
料4a,4b,4c,4dの色を有しており、中心から外側に
向かって色が薄くなるグラデーションをなしている。ま
た、化粧板本体32の表面側には、化粧板本体32の表
層32aの一部(図4(a)の破線部分)を削り取ることに
よって多数の溝部35が形成されており、この溝部35
に露出部34が露出している。したがって、前記溝部3
5は、化粧板31の模様とされ、化粧板本体32の色と
異なる第2の樹脂系材料4a,4b,4c,4dの色を有する
グラデーションをなしているので、外観品質に優れる。
【0044】次に、前記化粧板31の製造方法について
説明する。まず、第1の実施の形態と同様にして、第1
の樹脂系材料2と第2の樹脂系材料4a,4b,4c,4dと
を得る。次いで、図4(a)に示すように、成形すべき化
粧板本体32の側断面形状と同形状の矩形状の化粧板本
体成形部と、この化粧板本体成形部のうちの内部に設け
られた内部成形物成形部とを備えた金型を用意してお
き、第1の樹脂系材料2を金型の化粧板本体成形部に充
填する。そして、互いに異なる色を有する複数の第2の
樹脂系材料4a,4b,4c,4dを金型の内部成形物成形部
に、濃い色の第2の樹脂系材料4aを中心として、その
外側に順に薄い色の第2の樹脂系材料4b,4c,4dを充
填するとともに、これら第1の樹脂系材料2と複数の第
2の樹脂系材料4a,4b,4c,4dとを同時に押し出して
所要形状に成形する。
【0045】次いで、図4(b)に示すように、上述した
ようにして形成された化粧板本体32の表層32aの一
部(図4(a)における破線部分)を研磨装置によって削
り取ることによって、化粧板本体32の表面側に、多数
の溝部35を形成するとともに内部成形物33を露出さ
せ、化粧板本体32の色と異なる色のグラデーションを
なす溝部35を形成する。
【0046】本発明の第4の実施の形態によれば、第1
の実施の形態と同様の効果を得ることができるのは勿論
のこと、内部成形物33は、互いに異なる色を有する複
数の第2の樹脂系材料4a,4b,4c,4dで成形されてい
るので、複数種類の色からなるグラデーションを化粧板
本体(樹脂成形品本体)32の表面側にあらわすことが
でき、外観品質により一層優れた化粧板(樹脂成形品)
31とすることができる。また、一度に複数の色からな
る露出部34を形成することができ、煩雑な着色作業を
随時行う必要もなく、施工作業の簡略化および施工期間
の短縮化を図ることができる。
【0047】なお、本発明の第4の実施の形態におい
て、前記互いに異なる色を有する第2の樹脂系材料4a,
4b,4c,4dは、濃い色を中心に外側に薄い色を設け
て、化粧板本体32の表層32aの一部を削り取ること
によって、複数の溝部35を形成していたが、これに限
らず、例えば、図5(a),(b)に示すように、前記互いに
異なる色を有する第2の樹脂系材料4a,4b,4c,4dを
ランダムに設けても良く、また、側断面視略円弧状に湾
曲するように化粧板本体32の表層32aを削り取って
も良い。
【0048】また、本発明の第1〜第4の実施の形態に
おいて、前記階段踏板1、手摺り11、化粧板21,3
1の表面を研磨する方法として、サンディングペーパー
を備えた研磨装置によって研磨したが、例えば、表面に
多数の流体が付着されたサンディング板あるいは、円板
状をなす砥石等を利用することによって研磨しても良
い。
【0049】さらに、本発明の第1〜第4の実施の形態
の階段踏板1、手摺り11、化粧板21,31におい
て、第1の樹脂系材料2や第2の樹脂系材料4、4a,4
b,4c,4dには、セルロース系微粉粒を含んでいるとし
たが、例えば、このセルロース系微粉粒を含ませずに樹
脂のみとしても良い。さらに、セルロース系微粉粒は、
木質廃材から得られるものとしたが、例えば、天然の木
材やバカス、稲藁等から得られるものとしても良い。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、前記樹脂成形
品本体と異なる色を有する露出部を容易に形成すること
ができ、施工作業の簡略化および施工期間の短縮化を図
れる。また、前記露出部は、塗り残しがなく確実に色を
有しているので、見栄えが良い。
【0051】請求項2の発明によれば、請求項1と同様
の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記樹脂成
形品本体と異なる色を有する溝部を容易に形成すること
ができ、施工作業の簡略化および施工期間の短縮化を図
れる。また、前記溝部は、塗り残しがなく確実に色を有
しているので、見栄えが良い。さらに、この溝部を備え
た樹脂成形品を様々な物に使用することができる。
【0052】請求項3の発明によれば、請求項1または
2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、複
数種類の色を樹脂成形品本体の表面側にあらわすことが
でき、外観品質により一層優れた樹脂成形品とすること
ができる。また、一度に複数の色からなる露出部を形成
することができ、施工作業の簡略化および施工期間の短
縮化を図ることができる。
【0053】請求項4の発明によれば、請求項1〜3の
いずれかと同様の効果を得ることができるのは勿論のこ
と、前記樹脂成形品本体の表面に木粉があらわれて、木
質感のある樹脂成形品とすることができ、質感を向上さ
せることができる。また、木質廃材や樹脂廃材を利用す
ることによって、資源の有効利用や環境保護の観点から
も優れる。
【0054】請求項5の発明によれば、前記樹脂成形品
本体と異なる色を有する露出部を容易に形成することが
でき、施工作業の簡略化および施工期間の短縮化を図れ
る。また、前記露出部は、塗り残しがなく確実に色を有
しているので、見栄えが良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すためのもの
で、(a)は、表層部が削り取られる前の状態を示す階段
踏板の側断面図、(b)は、階段踏板の斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示すためのもの
で、(a)は、表層部が削り取られる前の状態を示す手摺
りの側断面図、(b)は、手摺りの斜視図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示すためのもの
で、化粧板の斜視図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示すためのもの
で、(a)は、表層部が削り取られる前の状態を示す化粧
板の側断面図、(b)は、化粧板の斜視図である。
【図5】同、(a)は、表層部が削り取られる前の状態を
示す化粧板の側断面図、(b)は、化粧板の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1,31 樹脂成形品 2 第1の樹脂系材料 3 樹脂成形品本体 3a 表層 4,4a,4b,4c,4d 第2の樹脂系材料 5,33 内部成形物 6 露出部 7 溝部
フロントページの続き Fターム(参考) 4F201 AA04 AA13 AA15 AA37 AA42 AB11 AB19 AD05 AF08 AH48 BA08 BC01 BC02 BC15 BC25 BC37 BS04 4F207 AB20 AG08 AH48 KA01 KA17 KB28

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂または樹脂を含む樹脂系材料を成形
    してなる樹脂成形品であって、 第1の樹脂系材料で成形された樹脂成形品本体と、 この樹脂成形品本体の内部に、前記第1の樹脂系材料と
    異なる色を有する第2の樹脂系材料で成形された内部成
    形物とを備え、 前記樹脂成形品本体の表面側には、該樹脂成形品本体の
    表層の一部を削り取ることによって、前記内部成形物の
    少なくとも一部が露出してなる露出部を有することを特
    徴とする樹脂成形品。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の樹脂成形品において、 前記樹脂成形品本体の表面側には、該樹脂成形品本体の
    表層の一部を削り取ることによって溝部が形成されてお
    り、 この溝部に前記露出部が露出していることを特徴とする
    樹脂成形品。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の樹脂成形品にお
    いて、 前記内部成形物は、互いに異なる色を有する複数の第2
    の樹脂系材料で成形されていることを特徴とする樹脂成
    形品。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂成
    形品において、 前記樹脂系材料は、セルロース系微粉粒を含み、このセ
    ルロース系微粉粒は、不純物を含む木質廃材から得ら
    れ、 前記樹脂は、不純物を含む樹脂廃材から得られることを
    特徴とする樹脂成形品。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂成
    形品を製造する樹脂成形品の製造方法であって、 第1の樹脂系材料で樹脂成形品本体を成形するととも
    に、 この樹脂成形品本体の内部に、前記第1の樹脂系材料と
    異なる色を有する第2の樹脂系材料で内部成形物を成形
    し、 次に、前記樹脂成形品本体の表層の一部を削り取ること
    によって、該樹脂成形品本体の表面側に、前記内部成形
    物の少なくとも一部を露出させることを特徴とする樹脂
    成形品の製造方法。
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