JPH1016074A - ボタンおよびその製造方法 - Google Patents

ボタンおよびその製造方法

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JPH1016074A
JPH1016074A JP8170315A JP17031596A JPH1016074A JP H1016074 A JPH1016074 A JP H1016074A JP 8170315 A JP8170315 A JP 8170315A JP 17031596 A JP17031596 A JP 17031596A JP H1016074 A JPH1016074 A JP H1016074A
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JP
Japan
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pattern
compound
button
resin
molding
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Application number
JP8170315A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Uno
良紀 宇野
Katsuaki Shindo
克明 真銅
Kiichiro Tominaga
喜一郎 富永
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1016074A publication Critical patent/JPH1016074A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の柄模様を有するボタンを製造すること
ができ、成形時の柄模様保持性が良好であり、かつ、物
性に優れたボタンが得られるボタンの製造方法を提供す
る。また、意匠性および物性に優れたボタンを提供す
る。 【解決手段】 ラジカル硬化型熱硬化性樹脂に充填剤を
混合して得られた互いに色の異なるコンパウンドシート
4およびコンパウンドシート5を組み合わせて押し出し
成形する。また、ボタンは、地色部と、外周縁と非接触
に形成され、かつ、長さ方向の両端が互いに離れるよう
に形成された複数の線状模様部とによって形成される柄
模様を有し、上記各線状模様部と地色部とは、ラジカル
硬化型熱硬化性樹脂を含む樹脂組成物を硬化して得られ
た互いに色が異なる樹脂硬化物からなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣服等に取り付け
られるカフスボタン、装飾ボタン等のボタンおよびその
製造方法に関するものである。より詳しくは、柄模様を
有するボタンおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、衣服等に取り付けられるボタンを
形成する材料として、通常は、不飽和ポリエステル樹脂
硬化物もしくは尿素樹脂硬化物が用いられている。
【0003】不飽和ポリエステル樹脂硬化物からなるボ
タンは、一般に、遠心成形または棒管成形によって製造
される。
【0004】遠心成形の場合、まず、高速で回転させた
ドラムの内側に液状不飽和ポリエステル樹脂を流し込ん
でゲル化させた後、取り出すことにより均一な厚みの円
筒状の成形体を成形する。次いで、円筒状成形体を切断
して得たシート状の成形体を、ボタンの形状に応じた型
を用いて蜂の巣状にパンチングすることにより、ボタン
ブランクを作成する。そして、ボタンブランクを切削加
工することにより、ボタンが製造される。
【0005】棒管成形の場合、所定形状の断面を有する
パイプの内側に液状不飽和ポリエステル樹脂を流し込ん
でゲル化させることにより棒状の成形体を成形した後、
該成形体を脱型し、所定の厚みにスライス切断すること
により、ボタンブランクを作成する。そして、ボタンブ
ランクを切削加工することにより、ボタンが製造され
る。
【0006】遠心成形を用いて色分けされた柄模様を有
するボタンを作成する場合には、液状不飽和ポリエステ
ル樹脂に異なる着色顔料を混合することにより得た互い
に色の異なる複数の液状樹脂を順次流し込むことによっ
て柄組みする。また、棒管成形を用いて色分けされた柄
模様を有するボタンを作成する場合には、互いに色の異
なる複数の液状樹脂をそれぞれ別個のノズルから同時に
模様形成受け皿に給送して、模様形成受け皿上で異なる
色の樹脂を積層し、積層された樹脂を樹脂同士が混じり
合わないようにしてパイプの中に流し込むことによって
柄組みする。
【0007】一方、尿素樹脂の場合には、尿素とホルマ
リンの初期縮合物にクラック抑制のためにパルプを混合
した後、乾燥により水分を除去して得られた尿素樹脂粉
末をボタン成形用金型に注入して加熱プレス成形するこ
とで、ボタンを作成する。柄模様を有するボタンを作成
する場合は、尿素とホルマリンの初期縮合物を尿素樹脂
粉末に混合して得られた複数の樹脂増粘物に、それぞれ
互いに異なる着色顔料を混合して、色の異なるコンパウ
ンドを複数作成する。
【0008】そして、これらコンパウンドをシート状も
しくはブロック状に成形して得られたコンパウンドシー
トもしくはコンパウンドブロックを、断面が所望の柄模
様となるように棒状に束ねて、未硬化の棒状コンパウン
ドを得る。
【0009】次いで、上記棒状コンパウンドを、ラム式
押し出し成形機にて希望する太さの径に成形し、押し出
されてきた未硬化の棒状成形体を所定の厚みにスライス
切断し、未硬化の板状成形体を得る。そして、得られた
未硬化の板状成形体をボタン成形用金型に注入して加熱
プレス成形することにより、尿素樹脂硬化物からなるボ
タンが得られる。
【0010】このように、尿素樹脂の押し出し成形法で
は、コンパウンドシートもしくはコンパウンドブロック
を組み合わせることで、柄模様を作成し、その柄模様が
そのまま小さく圧縮されて、押し出されてきた棒状成形
体を加熱プレスして硬化させるため、希望する任意の柄
模様を有するボタンを容易に作成することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、尿素樹
脂は、縮合重合によって硬化する熱硬化性樹脂であるた
め、加熱プレス成形時に水を生成し、ボタンが厚もので
ある場合には、クラックが生じるという欠点を有してい
る。また、尿素樹脂は、加熱プレス成形によって硬化さ
せた後においても、緩慢ではあるが縮合重合が進行して
いるため、得られるボタンは、経時変化によって次第に
収縮による歪みが生じ、表面にひび割れが生じるという
大きな物性上の欠点を有している。
【0012】さらに、尿素樹脂粉末にはパルプが混合さ
れているため、得られるボタンの透明感が乏しい。従っ
て、ボタンの美麗さに劣るという意匠価値的に不利な面
を有している。その上、尿素樹脂硬化物は硬く脆いた
め、加熱成形後の硬化物を切削加工することが出来な
い。従って、加熱プレス成形時に所望のボタンの形状に
成形しておく必要がある。このため、形状の異なる複数
のボタンを成形しようとすると、わずかな違いであって
も異なる金型を用いなければならないので、ボタン形状
の数だけ金型が必要となり、設備費が増大する。
【0013】これに対して、不飽和ポリエステル樹脂、
ビニルエステル樹脂、熱硬化性(メタ)アクリルシラッ
プ等のようなラジカル硬化型熱硬化性樹脂は、通常モノ
マーとしてスチレンを20〜50重量%含む液状の熱硬
化性樹脂であり、ラジカル重合によって副生成物を生じ
ることなく硬化する。従って、硬化物の物性が経時安定
性に優れており、切削加工が容易であるため、非常にボ
タンに適した素材である。
【0014】しかしながら、前記従来の遠心成形法や棒
管成形法は、液状樹脂を利用した成形法であるため、複
数の色を有するボタンの作成という点においては比較的
容易であるものの、特定の種類の模様を有するボタンし
か成形することが出来ない。
【0015】例えば、遠心成形法では、回転するドラム
内に色の異なる液状樹脂を数回流し込むことによって柄
組を行うため、図5に示すような層状模様や波模様のよ
うな一方向の流れ模様を基本とした柄模様しか作成する
ことが出来ず、複雑な線状模様を有するボタンを作成す
ることができない。尚、図5に示すボタンは、濃色部3
1と淡色部32とからなる2色の柄模様を有している。
【0016】また、棒管成形法では、模様形成受け皿に
給送するノズルを振動させたり、ノズルと模様形成受け
皿の間に回転式受け皿を設けたりすることによってでき
る図6に示すような波紋模様と、上方からストレートに
落下させてできる点状模様との組み合わせの中でしか柄
模様を選択することができず、バリエーションに限界が
ある。また、生産者の思惑通りの柄を作成することが難
しく、新たな柄を作成するためには、多くの経験と多大
な労力を必要とする。尚、図6に示すボタンには、濃色
部41と淡色部42とからなる2色の柄模様を有してい
る。
【0017】さらに、遠心成形法ではシートからパンチ
ングするため、材料ロスが大きい(通常、30%程度)
という問題点も有している。また、棒管成形法では、ロ
ーラポンプの流量調節や、色違いの樹脂が混ざり合わな
いようにするための揺変度調整がシビアであり、柄の再
現性が得難く、少量多品種生産に向かない。
【0018】このため、前述の押し出し成形法に、物性
に優れたラジカル硬化型熱硬化性樹脂を適用してボタン
を製造する方法が要望されていた。
【0019】押し出し成形法においては、2色以上の樹
脂を用いて柄模様を有するボタンを成形する場合、成形
前に柄組みした柄模様を維持するためには、用いる樹脂
は、押し出し成形時および押し出し成形後の両方におい
て、互いに混ざり合わないことが必要である。また、用
いる樹脂は、押し出し成形を行えるような流動性を備え
た固形物であることが必要である。さらに、柄組作業な
どの作業性の面から粘着性の少ない、いわゆるタックフ
リーの固形物である必要がある。
【0020】これらのことから、ラジカル硬化型熱硬化
性樹脂を押し出し成形法に適用しようとすると、増粘が
不可欠となるが、単にラジカル硬化型熱硬化性樹脂を増
粘させただけでは所望の柄模様を有するボタンが得られ
ない。
【0021】即ち、一般的にラジカル硬化型熱硬化性樹
脂に用いられている酸化マグネシウムやアルミニウムア
ルコキサイド等の増粘剤によるプリゲル化だけを用いて
増粘を行った場合には、分子量の増大に伴うゴム弾性の
増大を招く。このため、得られる樹脂増粘物が、押し出
し成形時にバラス効果やメルトフラクチャーと呼ばれる
不安定流動を起こす。従って、押し出された棒状物がゴ
ム状に膨れて断面がギザギザとなったり、表面に波状の
凹凸が生じたりして、形状が不安定に乱れてしまう。こ
の結果、成形時に柄模様が崩れてしまい、所望の柄模様
を有するボタンが得られないという問題が生じる。
【0022】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたものであり、任意の柄模様を有するボタン
を製造することができ、成形時の柄模様保持性が良好で
あり、かつ、物性に優れたボタンが得られるボタンの製
造方法を提供することにある。また、他の目的は、意匠
性および物性に優れたボタンを提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本願発明者等は、上記目
的を達成すべく鋭意検討した結果、ラジカル硬化型熱硬
化性樹脂と充填剤とを含むコンパウンドを用いて押し出
し成形することにより、任意の柄模様を有するボタンを
製造することができ、成形時の柄模様保持性が良好であ
り、かつ、物性に優れたボタンが得られることを見い出
し、本発明を完成するに至った。
【0024】即ち、請求項1記載の発明のボタンの製造
方法は、上記の課題を解決するために、ラジカル硬化型
熱硬化性樹脂と充填剤とを含むコンパウンドを用いて押
し出し成形することを特徴としている。
【0025】上記方法によれば、コンパウンドは、粘着
性が少なく、流動性を持った固形物であるので、押し出
し成形が可能である。従って、コンパウンドとして、異
なる着色顔料が混入されたコンパウンドシートもしくは
ブロックを組み合わせて用いることで、任意の柄模様を
有するボタンを容易に作成することができる。
【0026】また、上記方法によれば、ラジカル硬化型
熱硬化性樹脂に充填剤を混合することによって粘着性を
減少させているので、酸化マグネシウム等の増粘剤をラ
ジカル硬化型熱硬化性樹脂に混合して粘着性を減少させ
た場合に比べて、ゴム弾性が比較的低い。従って、押し
出し成形時にバラス効果等の不安定流動を示すことな
く、柄崩れのない安定した流動を得ることができる。こ
れにより、成形時の柄模様保持性が良好となる。
【0027】さらに、ラジカル硬化型熱硬化性樹脂を用
いているので、物性に優れたボタンを製造することがで
きる。
【0028】その上、酸化マグネシウム等の増粘剤を混
合して粘着性をさらに減少させて作業性を向上させた場
合においても、ゴム弾性が比較的低いので、押し出し成
形時にバラス効果を示すことなく、柄崩れのない安定し
た流動を得ることができる。このように、本発明の方法
によれば、物性面に優れたラジカル硬化型熱硬化性樹脂
を用いて意匠性に優れたボタンを製造することが可能と
なる。
【0029】また、請求項2記載の発明のボタンの製造
方法は、上記の課題を解決するために、請求項1記載の
ボタンの製造方法において、互いに色の異なる少なくと
も2種以上のコンパウンドを組み合わせて用いて押し出
し成形することを特徴としている。
【0030】上記構成によれば、任意の柄模様を有する
ボタンを容易に作成することができる。
【0031】また、請求項3記載の発明のボタンの製造
方法は、上記の課題を解決するために、請求項1または
2記載のボタンの製造方法において、上記充填剤の屈折
率と、上記ラジカル硬化型熱硬化性樹脂の硬化物の屈折
率との差が、0.03以内であることを特徴としてい
る。
【0032】上記方法によれば、透明感に優れたボタン
を製造することができる。
【0033】さらに、請求項4記載の発明のボタンは、
上記の課題を解決するために、互いに色の異なる少なく
とも2種以上の樹脂硬化物によって形成された柄模様を
有するボタンであって、上記各樹脂硬化物は、ラジカル
硬化型熱硬化性樹脂を含む樹脂組成物を硬化して得られ
たものであり、上記柄模様は、上記樹脂硬化物のうちの
1種の樹脂硬化物からなる地色部と、他の樹脂硬化物か
らなる複数の線状模様部とによって形成され、上記各線
状模様部は、外周縁と非接触に形成され、かつ、各線状
模様部の長さ方向の両端が互いに離れるように形成され
ていることを特徴としている。
【0034】上記構成によれば、物性に優れるだけでな
く、意匠性に優れた柄模様を有するボタンを提供するこ
とができる。
【0035】以下に本発明を詳しく説明する。尚、本発
明において、ボタンの「柄模様」とは、ボタンが衣服等
の物品に取り付けられたときに該物品表面に垂直な方向
から見た模様を指すものとする。また、以下の説明にお
いては、互いに色の異なる2種のコンパウンドを組み合
わせて、2色の柄模様を有する円板状のボタンを製造す
る場合を例に挙げることとする。
【0036】本発明にかかるボタンは、例えば、図2に
示すように、地色部2と、地色部2と色の異なる渦巻状
模様部3とによって形成された2色の柄模様を有する円
板状のボタン1である。
【0037】地色部2は、ラジカル硬化型熱硬化性樹脂
に充填剤を混合してなるコンパウンドAを硬化して得ら
れる樹脂硬化物A’からなっている。渦巻状模様部3
は、ラジカル硬化型熱硬化性樹脂に充填剤を混合してな
るコンパウンドBを硬化して得られる樹脂硬化物B’か
らなっている。
【0038】そして、コンパウンドBは、コンパウンド
Aと異なる色を有している。コンパウンドBにコンパウ
ンドAと異なる色を付与するためには、通常、着色剤a
を含有するコンパウンドAと、着色剤aと色調の異なる
着色剤bを含有するコンパウンドBとを用いる。尚、異
なる色を付与する手段は、特に限定されるものではな
い。例えば、着色剤aおよび着色剤bのいずれか一方を
省略してもよい。
【0039】本発明にかかるコンパウンド(コンパウン
ドAまたはコンパウンドB)は、ラジカル硬化型熱硬化
性樹脂に充填剤を混合するとともに、必要に応じて、着
色剤(着色剤aまたは着色剤b)、硬化剤、増粘剤等を
混合してなっている。尚、コンパウンドAにおける着色
剤a以外の成分と、コンパウンドBにおける着色剤b以
外の成分とは、同一であってもよく、異なっていてもよ
い。
【0040】本発明におけるラジカル硬化型熱硬化性樹
脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル
樹脂、熱硬化性(メタ)アクリルシラップ、ポリエステ
ル(メタ)アクリレート樹脂、ウレタン(メタ)アクリ
レート樹脂等を用いることができる。
【0041】上記不飽和ポリエステル樹脂は、不飽和多
価カルボン酸と、多価アルコールおよび/またはエポキ
シ化合物とを常法で縮合して得られた重合性二重結合を
有する重合体と、ビニル単量体との混合物である。必要
に応じて、不飽和多塩基酸の一部を飽和多塩基酸に置き
換えることもできる。
【0042】上記ビニルエステル樹脂は、エポキシ樹脂
の末端に、(メタ)アクリル酸のような不飽和モノカル
ボン酸を反応させて得られた重合性二重結合を有する重
合体と、ビニル単量体との混合物である。
【0043】上記熱硬化性(メタ)アクリルシラップ
は、熱硬化性(メタ)アクリル系重合体と、ビニル単量
体との混合物である。上記熱硬化性(メタ)アクリル系
重合体は、カルボキシル基を有する重合体に、重合性二
重結合を有する不飽和エポキシ化合物を反応させるか、
或いは、ヒドロキシル基を有する重合体に、重合性二重
結合を有する不飽和イソシアネートや不飽和酸無水物を
反応させることによって得られる。
【0044】カルボキシル基を有する重合体は、カルボ
キシル基を有する単量体と(メタ)アクリル酸エステル
とを含む単量体成分を重合することによって得られる。
一方、ヒドロキシル基を有する重合体は、ヒドロキシル
基を有する(メタ)アクリル酸エステルと(メタ)アク
リル酸アルキルエステルとを含む単量体成分を重合する
ことによって得られる。
【0045】上記(メタ)アクリル酸エステルとして
は、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、n-プロピル(メタ)アクリレート、
n-ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)ア
クリレート、s-ブチル(メタ)アクリレート、t-ブチル
(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アク
リレート、ラウリル(メタ)アクリレート等の(メタ)
アクリル酸アルキルエステル;シクロヘキシル(メタ)
アクリレート等の(メタ)アクリル酸シクロアルキルエ
ステル;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等の塩基性
(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられる。
【0046】上記のカルボキシル基を有する単量体とし
ては、アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和モノカルボ
ン酸;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン
酸等の不飽和ジカルボン酸;これら不飽和ジカルボン酸
のモノエステル;酸無水物のモノエステル等の長鎖カル
ボキシル基含有単量体等が挙げられる。
【0047】上記のヒドロキシル基を有する(メタ)ア
クリル酸エステルとしては、2-ヒドロキシルエチル(メ
タ)アクリレート、2-ヒドロキシルプロピル(メタ)ア
クリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
ト等が挙げられる。
【0048】尚、上記単量体成分は、さらに、必要に応
じて、スチレン等の他の単量体や、グリコール(メタ)
アクリレートやジビニルベンゼン等の架橋剤を含んでい
てもよい。また、上記単量体成分を重合させる際には、
有機過酸化物やアゾ化合物等の重合開始剤を適量使用す
ることが望ましい。さらに、上記単量体成分を重合させ
る際には、重合体の平均分子量等を調節するために、チ
オール化合物等の連鎖移動剤を添加するのがより望まし
い。
【0049】単量体成分の重合方法については、特に限
定されるものではないが、単量体成分の重合を途中で停
止させる部分重合を用いるとよい。これにより、重合体
と未反応の単量体成分との混合物が得られ、上記混合物
中の重合体に重合性の二重結合を導入するだけで、熱硬
化性(メタ)アクリルシラップを得ることができる。
【0050】カルボキシル基含有重合体に二重結合を導
入するために用いる不飽和エポキシ化合物としては、例
えば、グリシジル(メタ)アクリレート、メチルグリシ
ジル(メタ)アクリレート等が挙げられる。また、ヒド
ロキシル基含有重合体に二重結合を導入するために用い
る不飽和イソシアネート化合物しては、例えば、多価イ
ソシアネート等が挙げられる。ヒドロキシル基含有重合
体に二重結合を導入するために用いる不飽和酸無水物と
しては、例えば、無水マレイン酸が挙げられる。
【0051】尚、これらのラジカル硬化型熱硬化性樹脂
におけるビニル単量体としては、例えば、スチレン、ス
チレン誘導体、メタクリル酸アルキルエステル等を用い
ることができる。また、ラジカル硬化型熱硬化性樹脂に
おけるビニル単量体の含有量については、特に限定され
るものではないが、20〜50重量%が好適である。
【0052】上記ラジカル硬化型熱硬化性樹脂は、重合
体の不飽和結合とビニル単量体の二重結合とがラジカル
重合することによって硬化するものである。従って、コ
ンパウンドには、通常、硬化剤が添加される。上記硬化
剤としては、ラジカル硬化型熱硬化性樹脂に対して一般
に用いられている有機過酸化物等を用いることができ、
特に限定されるものではない。また、硬化剤の使用量に
ついても、特に限定されるものではない。
【0053】上記の着色剤(着色剤aまたは着色剤b)
は、ラジカル硬化型熱硬化性樹脂のに対して一般に用い
られている有機顔料や無機顔料、例えばカーボンブラッ
ク等を用いることができ、特に限定されるものではな
い。また、着色剤の色は、柄模様を発現するのに適した
色であればよく、特に限定されるものではない。さら
に、着色剤の使用量についても、特に限定されるもので
はないが、一般に、1〜10部が好ましい。
【0054】本発明に用いる充填剤は、ラジカル硬化型
熱硬化性樹脂中に分散して粘度を上昇させることがで
き、かつ、ラジカル硬化型熱硬化性樹脂に対して不活性
なものであればよい。上記充填剤としては、具体的に
は、無機充填剤および/または樹脂硬化物粉末を用いる
ことができるが、透明感に優れたボタンを製造するため
には、樹脂硬化物粉末を用いることが好ましい。
【0055】上記無機充填剤としては、具体的には、水
酸化アルミニウムや水酸化マグネシウム等の各種金属水
酸化物、炭酸カルシウム、タルク、クレー、シリカ、ア
ルミナ、石英、珪酸カルシウム等を用いることができ
る。上記例示のうち、水酸化アルミニウムが好ましい。
上記無機充填剤は、一種類のみを用いてもよく、また、
二種類以上を適宜混合して用いてもよい。
【0056】上記樹脂硬化物粉末としては、付加重合に
よって硬化してなる樹脂硬化物粉末が好適である。上記
構成の樹脂硬化物粉末を用いることにより、耐クラック
性等の物性に優れたボタンが得られる。そして、付加重
合によって硬化してなる樹脂硬化物粉末のうちでも、付
加重合による三次元架橋を有する樹脂硬化物粉末が好ま
しい。付加重合による三次元架橋を有する樹脂硬化物粉
末としては、具体的には、三次元化ポリスチレン粉末等
の熱可塑性樹脂粉末、不飽和ポリエステル樹脂硬化物粉
末、ビニルエステル樹脂硬化物粉末等の熱硬化性樹脂硬
化物粉末を用いることができる。
【0057】上記充填剤は、粉末状であればよいが、
1.5μm〜 100μmの範囲内の平均粒子径であることが
好ましく、 1.5μm〜50μmの範囲内の平均粒子径であ
ることがより好ましい。
【0058】上記の充填剤として、ラジカル硬化型熱硬
化性樹脂の硬化物との屈折率の差が0.03以内である
材料を用いると、さらに透明感に優れたボタンを製造す
ることができる。
【0059】上記の条件を満たす充填剤としては、該ラ
ジカル硬化型熱硬化性樹脂を硬化してなる硬化物の粉末
が特に好適であるが、特に限定されるものではない。例
えば、ラジカル硬化型熱硬化性樹脂として、不飽和ポリ
エステル樹脂(商品名「エポラック RF−900
1」、株式会社日本触媒製)を用いた場合には、充填剤
として、該不飽和ポリエステル樹脂の屈折率とほぼ同等
の屈折率(1.59)を有する三次元化ポリスチレン
(SGP−150C 綜研化学製)を用いればよい。
【0060】充填剤の添加量は、ラジカル硬化型熱硬化
性樹脂100重量部に対して、50〜600重量部の範
囲内が好ましく、100重量部〜400重量部の範囲内
がより好ましい。充填剤の添加量が50重量部未満の場
合には、べた付きが大きくなり、ハンドリング性が低下
して柄組み作業を行うことが困難となったり、コンパウ
ンドのゴム弾性を低下させて成形時のバラス効果やメル
トフラクチャー等の不安定流動を防止する効果が不十分
となるおそれがある。また、充填剤の添加量が600重
量部を越える場合には、コンパウンドの粘度が高くなり
すぎ、押し出し成形時にピストンにかかる荷重が大きく
なり、大がかりな装置が必要となり、設備費がかかりす
ぎる。
【0061】上記コンパウンドには、さらに粘度を上昇
させるために増粘剤を混合してもよい。これにより、粘
着性をさらに減少させて作業性を向上させることができ
る。上記増粘剤は、ラジカル硬化型熱硬化性樹脂との反
応によって粘度を上昇させる化学的増粘作用を有する物
質である。上記増粘剤としては、具体的には、酸化マグ
ネシウム、アルミニウムアルコキサイド等が挙げられ
る。
【0062】増粘剤の使用量は、特に限定されるもので
はないが、あまり多く使用すると、コンパウンドが、押
し出し成形時にバラス効果を示して、柄模様の崩れを引
き起こすおそれがある。
【0063】増粘剤を用いる場合、増粘作用を十分発揮
させるためには、増粘剤を混合して得られたコンパウン
ドを、例えば、40℃エアーオーブン中に24〜48時
間放置すればよい。
【0064】上記コンパウンドには、滑剤を混合しても
よい。これにより、押し出し成形時にピストンにかかる
荷重を低減させて、生産性を向上させることができると
共に、粘着性を更に減少させて、作業性を向上させるこ
とができる。上記滑剤は、上記ラジカル硬化型熱硬化性
樹脂とある程度の相溶性を持って流動性を増すと同時
に、押し出し成形機表面での摩擦抵抗を減少させ、粘着
を防ぐ効果を有する物質である。上記滑剤としては、具
体的には、ステアリン酸や水添ひまし油等の脂肪酸、ス
テアリン酸亜鉛やヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸誘
導体、パラフィンワックス等の炭化水素樹脂等が挙げら
れる。
【0065】以上のようにして、本発明にかかるコンパ
ウンドが調製される。尚、コンパウンドを調製する際に
おける、ラジカル硬化型熱硬化性樹脂、硬化剤、着色
剤、充填剤、増粘剤等の混合方法や順序等は、特に限定
されるものではない。
【0066】上記コンパウンドの粘度(25℃粘度)
は、充填剤および増粘剤の量を調節することによって、
5万ポイズ以上に調節されることが好ましく、10万〜
160万ポイズの範囲内に調節されることがより好まし
く、50万〜130万ポイズの範囲内に調節されること
がさらに好ましい。5万ポイズより粘度が低いと、べた
付きが大きくなり、ハンドリング性が低下して柄組み作
業を行うことが困難となる。また、160万ポイズを越
える粘度では、押し出し成形時にピストンにかかる荷重
が大きくなるため、大がかりな成形装置が必要となり、
設備費が増大する。
【0067】次に、コンパウンドAとコンパウンドBと
を用いるボタン1の製造方法の一例について、以下に説
明する。
【0068】先ず、コンパウンドAとコンパウンドBと
を組み合わせて柄組みを行う方法について、コンパウン
ドAとコンパウンドBとをそれぞれシート状に成形し、
得られたコンパウンドシートを積層する方法を例に挙げ
て、図1に基づいて説明する。
【0069】先ず、コンパウンドAを圧縮もしくはロー
ラーがけによりシート状に成形し、コンパウンドシート
4を得る。また、コンパウンドBを圧縮もしくはローラ
ーがけによりシート状に成形し、コンパウンドシート5
を得る。
【0070】柄組みを行う際には、図1に示すような、
押し出し成形機の挿入口の内径と等しい内径を有する円
筒状パイプを半分に切断した柄組み用型10・10を用
いる。
【0071】先ず、各柄組み用型10の内側に、図1に
示すように、それぞれコンパウンドシート4およびコン
パウンドシート5を、柄組み用型10の長さ方向に垂直
な断面が希望する柄模様となるように層状に詰めて、積
層コンパウンド6および積層コンパウンド7を得る。
【0072】次いで、柄組み用型10・10を合わせる
ことにより、積層コンパウンド6および積層コンパウン
ド7を一体化して円柱状コンパウンドとした後、柄組み
用型10・10から円柱状コンパウンドを取り出す。こ
のようにして柄組みを行うことによって、断面が希望す
る柄模様、即ち、コンパウンドAからなる地色部とコン
パウンドBからなる渦巻状模様部とによって形成された
2色の柄模様となった円柱状コンパウンドが得られる。
【0073】尚、コンパウンドAとコンパウンドBとを
組み合わせて柄組みを行う方法は、上記の方法に限定さ
れるものではない。即ち、例えば、コンパウンドAとコ
ンパウンドBとを、それぞれ、棒状に成形したものを束
ねてもよく、また、ブロック状に成形したものを組み合
わせてもよい。
【0074】次に、円柱状コンパウンドを用いて押し出
し成形を行う方法について、図3に基づいて説明する。
【0075】まず、押し出し成形に用いる押し出し成形
機20について説明する。尚、押し出し成形装置20
は、図3に示す構成にのみ限定されるものではない。
【0076】押し出し成形機20は、図3に示すよう
に、所望の径を有する未硬化の円柱状成形体を製造する
ようになっており、円柱状コンパウンド8を挿入するた
めの挿入口21、円柱状成形体が押し出されるダイ2
2、円柱状コンパウンド8の径を絞ってダイ22に供給
するための傾斜部23、円柱状コンパウンド8を押すた
めのプランジャ24、押し出された円柱状成形体を受け
るための受け部25等を備えている。
【0077】挿入口21の内径は、前述のように、柄組
み用型10・10の内径と等しくなっている。この場
合、長さ200mm、内径125mmの柄組み用型10
・10を用いて柄組みした長さ200mm、直径125
mmの円柱状コンパウンド8を用いているので、挿入口
21の内径は、125mmとなっている。
【0078】また、ダイ22の内径は、所望の円柱状成
形体の直径、即ち、所望のボタン1の直径であり、この
場合、25mmとなっている。ダイ22の長さは、得ら
れる円柱状成形体の直径をほぼ均一にすることができる
程度の長さがあればよいが、この場合、100mmとな
っている。
【0079】さらに、傾斜部23は、挿入口21からの
距離が円柱状コンパウンド8の長さより長くなるように
設けられており、この場合、挿入口21からの距離は2
00mmとなっている。また、押し出し方向に沿った傾
斜部23の長さは、その傾斜角度が円柱状コンパウンド
8の径の絞りを緩やかに行える程度となるように設定さ
れており、この場合、100mmとなっている。
【0080】次に、押し出し成形装置20を用いた押し
出し成形の方法について説明する。先ず、挿入口21か
ら円柱状コンパウンド8を挿入して、図3に示すよう
に、押し出し成形装置20内に円柱状コンパウンド8を
充填する。次いで、プランジャ24を用いて円柱状コン
パウンド8を所定の速度でダイ22の方向へ押し込む。
これにより、円柱状コンパウンド8は、傾斜部23にて
径が緩やかに絞り込まれてダイ22から押し出される。
従って、所定の径(この場合、25mm)を有し、か
つ、円柱状コンパウンド8の柄模様が小さく圧縮された
柄模様を有する円柱状成形体が受け部25に押し出され
ることになる。
【0081】その後、押し出されてきた円柱状成形体
を、所定の厚みにスライス切断することにより、板状の
コンパウンドを得る。そして、得られた板状コンパウン
ドをボタン成形用金型に注入し、加熱プレス成形する。
これにより、コンパウンドAが硬化して地色部2を形成
する樹脂硬化物A’となり、コンパウンドBが硬化して
渦巻状模様部3を形成する樹脂硬化物B’となり、2色
の柄模様を有する円板状のボタン1が得られる。そし
て、得られたボタン1は、必要に応じて、切削加工を行
うことにより細部の形状を整えることが可能である。
【0082】尚、本発明の製造方法によって製造される
ボタンの模様部の形状や数は任意に選択することができ
る。従って、例えば、図4に示すように、ボタン1にお
ける渦巻状模様部3を線状模様部9…に変更したボタン
1’を製造することができる。
【0083】本発明にかかるボタン1’は、図4に示す
ように、樹脂硬化物A’からなる地色部2と、樹脂硬化
物A’と異なる色調を有する樹脂硬化物B’からなる複
数の線状模様部9…とによって形成された柄模様を有し
ている。そして、線状模様部9…は、外周縁と非接触に
形成され、かつ、各線状模様部9の長さ方向の両端が互
いに離れるように形成されている。また、樹脂硬化物
A’および樹脂硬化物B’は、各々、前述のように、ラ
ジカル硬化型熱硬化性樹脂を含むコンパウンドAおよび
コンパウンドBを硬化して得られる。
【0084】上記構成のボタン1’は、ラジカル硬化型
熱硬化性樹脂を含むコンパウンドAおよびコンパウンド
Bを硬化して得られるため、物性に優れている。その
上、ボタン1’は、従来の遠心成形や棒管成形では製造
することができない意匠性に優れた柄模様を有してい
る。
【0085】尚、本発明の製造方法によって製造される
ボタンの模様部の形状は、線状や渦巻状以外にも、例え
ば、円状や波状にすることもでき、また、文字の形状に
することもできる。また、線状模様部9…や渦巻状模様
部3は、ボタン1の外周縁に非接触に配されているが、
外周縁に接触した模様部を有するボタンも製造可能であ
る。
【0086】また、上記の説明では、2色の柄模様を有
するボタンを製造する場合を例に挙げたが、互いに異な
る色調を有するコンパウンドを3種以上組み合わせるこ
とにより、3色以上の柄模様を有するボタンを製造する
ことも可能である。従って、本発明の製造方法によれ
ば、任意の柄模様を有するボタンを製造することが可能
である。
【0087】さらに、上記の説明では、ボタンの形状
は、円板状であったが、特に限定されるものでない。即
ち、ボタンの形状に応じて、押し出し成形機のダイの形
状や加熱プレス成形に用いる金型の形状を変更すればよ
い。また、細部の形状については、これらの形状を変更
しなくても、切削加工を行うことにより変更することが
できる。
【0088】
【実施例】以下、実施例および比較例により、本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限
定されるものではない。尚、実施例および比較例に記載
の「部」は、「重量部」を示す。また、ボタンは、上述
した押し出し成形機を用いて製造した。尚、実施例およ
び比較例に記載の「部」は、「重量部」を示し、「%」
は、「重量%」を示す。また、ボタンは、上述した押し
出し成形機を用いて製造した。
【0089】コンパウンドの粘度は、以下に示す方法に
より測定した。また、成形時の柄模様保持性は、以下に
示す方法により測定した。さらに、ボタンの透明感およ
び切削加工性は、以下に示す方法により評価した。
【0090】(a)25℃粘度 1000ポイズ以下の粘度のコンパウンドについては、
JIS K 69014.4.1に規定されている方法
により測定した。1000ポイズを超える粘度のコンパ
ウンドについては、F号スピンドルを備えたヘリパス回
転粘度計(HBT DV−II型粘度計、米国ブルックフ
ィールド社製)を用いて、スピンドル回転数 0.5 rpm、
温度25℃で測定した。
【0091】(b)柄模様保持性 柄模様保持性は、押し出し成形機のダイから押し出され
た棒状成形体を目視し、バラス効果による棒状成形体の
膨れの程度によって、評価した。そして、棒状成形体の
膨れが認められず成形前の柄模様を保持している場合に
は○、棒状成形体の膨れが大で成形前の柄模様が完全に
崩れている場合には×として、○、○〜△、△、△〜
×、×の五段階で評価した。
【0092】(c)透明感 透明感は、目視によって評価し、非常に透明感に優れて
いる場合を○、非常に透明感に劣る場合を×として、
○、○〜△、△、△〜×、×の五段階で評価した。
【0093】(d)切削加工性 切削加工性は、切削加工が可能な場合には○、切削加工
時の割れや欠けが生じる場合には×とした。
【0094】〔屈折率〕以下の実施例で用いたラジカル
硬化型熱硬化性樹脂の単独硬化物の屈折率を、表1に示
す。尚、ラジカル硬化型熱硬化性樹脂の単独硬化物の屈
折率については、JIS K 7105の測定方法を用
いて測定した。
【0095】
【表1】
【0096】以下の実施例で用いた充填剤の屈折率を、
表2に示す。尚、不飽和ポリエステル樹脂硬化物粉末の
屈折率については、JIS K 7105の測定方法を
用いて測定した。
【0097】
【表2】
【0098】〔実施例1〕まず、ラジカル硬化型熱硬化
性樹脂としての不飽和ポリエステル樹脂(商品名「エポ
ラック N−730」;株式会社日本触媒製)100
部、充填剤としての水酸化アルミニウム(商品名「ハイ
ジライト H−320」;昭和電工株式会社製)250
部、硬化剤(商品名「パーヘキサTMH」;日本油脂株
式会社製)0.5部、増粘剤としての酸化マグネシウム
1.0部、および、着色剤aとしてのカーボンブラック
2部をニーダを用いて均一に混合し、40℃のエアーオ
ーブン中にて24時間放置して増粘剤による増粘を行
い、地色部2となるべき黒色のコンパウンドAを製造し
た。
【0099】得られたコンパウンドAの25℃粘度は、
56万ポイズであった。コンパウンドAの組成(着色剤
を除く)および増粘剤による増粘の条件を表3に示す。
また、コンパウンドAの25℃粘度を表4に示す。コン
パウンドAは、圧縮によりシート状に引き延ばし、コン
パウンドシート4とした。
【0100】次に、カーボンブラックの代わりに、着色
剤bとしての白色顔料(商品名「TRカラー ホワイ
ト」;東洋インキ製造株式会社製)を用いる以外は、上
記コンパウンドAを製造する場合と同様の方法で、渦巻
状模様部3となるべき白色のコンパウンドBを得た。そ
して、コンパウンドBを圧縮によりシート状に引き延ば
し、コンパウンドシート5とした。
【0101】次いで、前述の各柄組み用型10の内側
に、図1に示すように、それぞれコンパウンドシート4
およびコンパウンドシート5を、柄組み用型10の長さ
方向に垂直な断面が希望する柄模様となるように層状に
詰めて、積層コンパウンド6および積層コンパウンド7
を得た。
【0102】続いて、柄組み用型10・10を合わせる
ことにより、積層コンパウンド6および積層コンパウン
ド7を一体化して円柱状コンパウンドとした後、柄組み
用型10・10から円柱状コンパウンドを取り出した。
このようにして柄組みを行うことによって、断面が希望
する柄模様、即ち、コンパウンドAからなる地色部とコ
ンパウンドBからなる渦巻状模様部とによって形成され
た2色の柄模様となった円柱状コンパウンドが得られ
た。
【0103】次に、前述の押し出し成形装置20を用い
て円柱状コンパウンド8を押し出し成形した。即ち、先
ず、挿入口21から円柱状コンパウンド8を挿入して、
図3に示すように、押し出し成形装置20内に円柱状コ
ンパウンド8を充填した。次いで、プランジャ24を用
いて円柱状コンパウンド8を所定の速度でダイ22の方
向へ押し込んだ。これにより、円柱状コンパウンド8
は、傾斜部23にて径が緩やかに絞り込まれてダイ22
から2500mm/minの押し出し速度で押し出され
た。この結果、円柱状コンパウンド8の柄模様が小さく
圧縮された柄模様を有する直径25mmの円柱状成形体
が受け部25に押し出された。押し出し成形における柄
模様保持性を評価した結果を表4に示す。
【0104】さらに、押し出されてきた円柱状成形体を
所定の厚みにスライス切断することにより、板状のコン
パウンドを得た。そして、得られた板状コンパウンドを
内径25mmの直圧式ボタン成形用金型に注入し、成形
温度135℃、成形時間7分間の条件で加熱プレス成形
して、後硬化させた。これにより、地色部2と渦巻状模
様部3とによって形成された2色の柄模様を有する円板
状のボタン1を得た。
【0105】得られたボタン1の切削加工性を評価した
結果を表4に示す。
【0106】次に、押し出し成形における押し出し速度
を1250mm/minに変更する以外は、上記と同様
の反応・操作等を行い、柄模様保持性を評価した。結果
を表4に示す。
【0107】次に、押し出し成形における押し出し速度
を500mm/minに変更する以外は、上記と同様の
反応・操作等を行い、柄模様保持性を評価した。結果を
表4に示す。なお、押し出し成形における押し出し速度
とは、ダイ22から押し出されてきた円柱状成形体の移
動速度である。
【0108】さらに、コンパウンドAから着色剤を省い
たコンパウンドを用いて、上記の板状コンパウンドと同
様の加熱プレス成形を行い、着色剤を含まないボタンを
得た。得られたボタンの透明感を評価した結果を表4に
示す。
【0109】〔実施例2〕まず、酸化マグネシウムを使
用せず、水酸化アルミニウムの量を250部から350
部に変更し、40℃のエアーオーブン中における24時
間放置を行わない以外は、実施例1と同様の反応・操作
等を行い、コンパウンドAおよびコンパウンドBを製造
した。コンパウンドAの組成(着色剤を除く)を表3に
示す。また、コンパウンドAの25℃粘度を表4に示
す。
【0110】さらに、押し出し成形における押し出し速
度を2500mm/minとして、実施例1と同様の操
作等を行い、ボタン1を得た。押し出し成形における柄
模様保持性を評価した結果を、得られたボタン1の切削
加工性を評価した結果とともに表4に示す。
【0111】次に、押し出し成形における押し出し速度
を1250mm/minに変更する以外は、上記と同様
の反応・操作等を行い、柄模様保持性を評価した。結果
を表4に示す。
【0112】次に、押し出し成形における押し出し速度
を500mm/minに変更する以外は、上記と同様の
反応・操作等を行い、柄模様保持性を評価した。結果を
表4に示す。
【0113】さらに、コンパウンドAから着色剤を省い
たコンパウンドを用いて、実施例1と同様の加熱プレス
成形を行い、得られたボタンの透明感を評価した結果を
表4に示す。
【0114】〔実施例3〕まず、充填剤として、実施例
1における水酸化アルミニウム250部の代わりに不飽
和ポリエステル樹脂(商品名「エポラック N−73
0」;株式会社日本触媒製)硬化物粉末100部を用
い、酸化マグネシウムの量を1.0部から0.8部に変
更する以外は、実施例1と同様の反応・操作等を行い、
コンパウンドAおよびコンパウンドBを製造した。コン
パウンドAの組成(着色剤を除く)および増粘剤による
増粘の条件を表3に示す。また、コンパウンドAの25
℃粘度を表4に示す。
【0115】さらに、押し出し成形における押し出し速
度を2500mm/minとして、実施例1と同様の操
作等を行い、ボタン1を得た。押し出し成形における柄
模様保持性を評価した結果を、得られたボタン1の切削
加工性を評価した結果とともに表4に示す。
【0116】次に、押し出し成形における押し出し速度
を1250mm/minに変更する以外は、上記と同様
の反応・操作等を行い、柄模様保持性を評価した。結果
を表4に示す。
【0117】次に、押し出し成形における押し出し速度
を500mm/minに変更する以外は、上記と同様の
反応・操作等を行い、柄模様保持性を評価した。結果を
表4に示す。
【0118】さらに、コンパウンドAから着色剤を省い
たコンパウンドを用いて、実施例1と同様の加熱プレス
成形を行い、得られたボタンの透明感を評価した結果を
表4に示す。
【0119】〔実施例4〕まず、ラジカル硬化型熱硬化
性樹脂として、実施例1における不飽和ポリエステル樹
脂の代わりにビニルエステル樹脂(商品名「エポラック
RF−9001」;株式会社日本触媒製)100部を用
い、充填剤として、実施例1における水酸化アルミニウ
ム250部の代わりに三次元化ポリスチレン粉末(綜研
化学株式会社製;商品名「SGP−150C」)110
部を用い、40℃のエアーオーブン中における24時間
放置を行わない以外は、実施例1と同様の反応・操作等
を行い、コンパウンドAおよびコンパウンドBを製造し
た。コンパウンドAの組成(着色剤を除く)を表3に示
す。また、コンパウンドAの25℃粘度を表4に示す。
【0120】さらに、押し出し成形における押し出し速
度を2500mm/minとして、実施例1と同様の操
作等を行い、ボタン1を得た。押し出し成形における柄
模様保持性を評価した結果を、得られたボタン1の切削
加工性を評価した結果とともに表4に示す。
【0121】次に、押し出し成形における押し出し速度
を1250mm/minに変更する以外は、上記と同様
の反応・操作等を行い、柄模様保持性を評価した。結果
を表4に示す。
【0122】次に、押し出し成形における押し出し速度
を500mm/minに変更する以外は、上記と同様の
反応・操作等を行い、柄模様保持性を評価した。結果を
表4に示す。
【0123】さらに、コンパウンドAから着色剤を省い
たコンパウンドを用いて、実施例1と同様の加熱プレス
成形を行い、得られたボタンの透明感を評価した結果を
表4に示す。
【0124】〔実施例5〕まず、充填剤として、実施例
1における水酸化アルミニウム250部の代わりにタル
ク(商品名「TARUKAN NHAYASl」;林化
成株式会社製)180部を用い、40℃のエアーオーブ
ン中における24時間放置を行わない以外は、実施例1
と同様の反応・操作等を行い、コンパウンドAおよびコ
ンパウンドBを製造した。コンパウンドAの組成(着色
剤を除く)を表3に示す。また、コンパウンドAの25
℃粘度を表4に示す。
【0125】さらに、押し出し成形における押し出し速
度を2500mm/minとして、実施例1と同様の操
作等を行い、ボタン1を得た。押し出し成形における柄
模様保持性を評価した結果を、得られたボタン1の切削
加工性を評価した結果とともに表4に示す。
【0126】次に、押し出し成形における押し出し速度
を1250mm/minに変更する以外は、上記と同様
の反応・操作等を行い、柄模様保持性を評価した。結果
を表4に示す。
【0127】次に、押し出し成形における押し出し速度
を500mm/minに変更する以外は、上記と同様の
反応・操作等を行い、柄模様保持性を評価した。結果を
表4に示す。
【0128】さらに、コンパウンドAから着色剤を省い
たコンパウンドを用いて、実施例1と同様の加熱プレス
成形を行い、得られたボタンの透明感を評価した結果を
表4に示す。
【0129】〔比較例1〕まず、水酸化アルミニウムを
使用せず、酸化マグネシウムの量を1.0部から1.2
部に変更し、40℃のエアーオーブン中での放置時間を
24時間から48時間に変更する以外は、実施例1と同
様の反応・操作等を行い、コンパウンドAおよびコンパ
ウンドBを製造した。コンパウンドAの組成(着色剤を
除く)および増粘剤による増粘の条件を表3に示す。ま
た、コンパウンドAの25℃粘度を表4に示す。
【0130】さらに、押し出し成形における押し出し速
度を2500mm/minとして、実施例1と同様の操
作等を行い、ボタン1を得た。押し出し成形における柄
模様保持性を評価した結果を、得られたボタン1の切削
加工性を評価した結果とともに表4に示す。
【0131】次に、押し出し成形における押し出し速度
を1250mm/minに変更する以外は、上記と同様
の反応・操作等を行い、柄模様保持性を評価した。結果
を表4に示す。
【0132】次に、押し出し成形における押し出し速度
を500mm/minに変更する以外は、上記と同様の
反応・操作等を行い、柄模様保持性を評価した。結果を
表4に示す。
【0133】さらに、コンパウンドAから着色剤を省い
たコンパウンドを用いて、実施例1と同様の加熱プレス
成形を行い、得られたボタンの透明感を評価した結果を
表4に示す。
【0134】〔比較例2〕まず、尿素樹脂100部とカ
ーボンブラック2部とをニーダを用いて均一に混合し、
コンパウンドAを製造した。コンパウンドAの組成(着
色剤を除く)を表3に示す。また、コンパウンドAの2
5℃粘度を表4に示す。
【0135】次に、尿素樹脂100部と白色顔料(商品
名「TRカラー ホワイト」;東洋インキ製造株式会社
製)2部とをニーダを用いて均一に混合し、コンパウン
ドBを得た。
【0136】さらに、押し出し成形における押し出し速
度を2500mm/minとして、実施例1と同様の操
作等を行い、ボタン1を得た。押し出し成形における柄
模様保持性を評価した結果を、得られたボタン1の切削
加工性を評価した結果とともに表4に示す。
【0137】次に、押し出し成形における押し出し速度
を1250mm/minに変更する以外は、上記と同様
の反応・操作等を行い、柄模様保持性を評価した。結果
を表4に示す。
【0138】次に、押し出し成形における押し出し速度
を500mm/minに変更する以外は、上記と同様の
反応・操作等を行い、柄模様保持性を評価した。結果を
表4に示す。
【0139】さらに、コンパウンドAから着色剤を省い
たコンパウンドを用いて、実施例1と同様の加熱プレス
成形を行い、得られたボタンの透明感を評価した結果を
表4に示す。
【0140】
【表3】
【0141】
【表4】
【0142】表4の結果から明らかなように、本発明に
かかるボタンの製造方法は、押し出し成形時の柄模様保
持性に優れていることが分かる。また、表4の結果から
明らかなように、本発明にかかる製造方法によれば、透
明感および切削加工性に優れたボタンが得られることが
分かる。
【0143】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、任意の柄模
様を有するボタンを製造することができ、成形時の柄模
様保持性が良好であり、かつ、物性に優れたボタンが得
られるという効果を奏する。
【0144】また、本発明の構成によれば、意匠性およ
び物性に優れたボタンを提供することができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法において、互いに色調の異な
る2種類のコンパウンドを組み合わせて柄模様を形成す
る方法を説明するための斜視図である。
【図2】本発明の製造方法によって製造されるボタンの
一例の平面図である。
【図3】上記ボタンを製造するための押し出し成形機の
概略の断面図である。
【図4】本発明の製造方法によって製造されるボタンの
他の一例の平面図である。
【図5】従来の遠心成形を用いた製造方法によって製造
されたボタンの平面図である。
【図6】従来の棒管成形を用いた製造方法によって製造
されたボタンの平面図である。
【符号の説明】
1 ボタン 1’ ボタン 2 地色部 3 渦巻状模様部 4 コンパウンドシート 5 コンパウンドシート 6 積層コンパウンド 7 積層コンパウンド 8 円柱状コンパウンド 9 線状模様部 10 柄組み用型

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラジカル硬化型熱硬化性樹脂と充填剤とを
    含むコンパウンドを用いて押し出し成形することを特徴
    とするボタンの製造方法。
  2. 【請求項2】互いに色の異なる少なくとも2種以上のコ
    ンパウンドを組み合わせて用いて押し出し成形すること
    を特徴とする請求項1記載のボタンの製造方法。
  3. 【請求項3】上記充填剤の屈折率と、上記ラジカル硬化
    型熱硬化性樹脂の硬化物の屈折率との差が、0.03以
    内であることを特徴とする請求項1または2記載のボタ
    ンの製造方法。
  4. 【請求項4】互いに色の異なる少なくとも2種以上の樹
    脂硬化物によって形成された柄模様を有するボタンであ
    って、 上記各樹脂硬化物は、ラジカル硬化型熱硬化性樹脂を含
    む樹脂組成物を硬化して得られたものであり、 上記柄模様は、上記樹脂硬化物のうちの1種の樹脂硬化
    物からなる地色部と、他の樹脂硬化物からなる複数の線
    状模様部とによって形成され、 上記各線状模様部は、外周縁と非接触に形成され、か
    つ、各線状模様部の長さ方向の両端が互いに離れるよう
    に形成されていることを特徴とするボタン。
JP8170315A 1996-06-28 1996-06-28 ボタンおよびその製造方法 Pending JPH1016074A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003080532A (ja) * 2001-09-07 2003-03-19 Misawa Homes Co Ltd 樹脂成形品および樹脂成形品の製造方法

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JP2003080532A (ja) * 2001-09-07 2003-03-19 Misawa Homes Co Ltd 樹脂成形品および樹脂成形品の製造方法

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