JP2003080213A - 廃棄物処理装置 - Google Patents

廃棄物処理装置

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JP2003080213A
JP2003080213A JP2001277943A JP2001277943A JP2003080213A JP 2003080213 A JP2003080213 A JP 2003080213A JP 2001277943 A JP2001277943 A JP 2001277943A JP 2001277943 A JP2001277943 A JP 2001277943A JP 2003080213 A JP2003080213 A JP 2003080213A
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JP
Japan
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container
exhaust port
pipe
gas
catalyst
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Application number
JP2001277943A
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English (en)
Inventor
Masanobu Kawai
雅信 河合
Hideo Tomita
英夫 富田
Takeshi Hatano
剛 羽田野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾留ガスが装置の隙間から漏れ出ないように
し、触媒において酸化分解を確実に行うこと。 【解決手段】 廃棄物Aを収容する容器20に設けられ
た排気口21と、容器20を中に含みかつ容器20のフ
ランジ部を支える本体部22と、電気ヒータからなる加
熱手段23と、容器20の開口部を覆う蓋24に取り付
けられた配管28の一端に設けられた触媒29と、ファ
ンからなる送風手段30とを備えており、送風手段30
と触媒29との間に排気口21が位置している。これに
よって送風手段30による送風が排気口21から出る乾
留ガスを巻きこみ乾留ガスの排気口21からの排出を促
進し、容器20内部の圧力上昇を防ぐため、装置の隙間
から乾留ガスが漏れず、触媒29において確実に酸化分
解される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として家庭用又は
業務用の廃棄物を加熱処理する廃棄物処理装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の廃棄物処理装置として
は、例えば、特開平11−76987号公報に記載され
ているようなものがあった。図5は、前記公報に記載さ
れた従来の廃棄物処理装置の断面図を示すものである。
【0003】図5において、1は生ごみ等の廃棄物を収
容する容器で、2は電気ヒータからなる加熱手段で、容
器1の底部に隣接して設けられ、容器1を加熱してい
た。3は本体部で、容器1と加熱手段2を内側に収めて
いた。4は本体部3上部に設けられた蓋である。5は本
体部3と蓋4を接続する蝶番であり、これによって本体
部3と蓋4を接続したまま開閉出来る構成になってい
た。6は容器1の内部で発生したガスを、酸化処理した
後に外部に排出する触媒部で、蓋4の内部に設けられて
いた。7は触媒部6に隣接して設けられた触媒加熱ヒー
タで、触媒部6を加熱することによって、容器1の内部
で発生したガスの酸化処理を促進していた。
【0004】そして上記構成において、まず蓋4を持ち
上げ、容器1が本体部3から取り出せるように構成さ
れ、この際、蓋4と本体部3は蝶番5で接続されてい
る。その後、容器1を本体部3から取りだし、容器1に
廃棄物を投入したのち再び容器1を本体部3の内側に収
め、蓋4を閉める。
【0005】その後、加熱手段2とともに触媒加熱ヒー
タ7に通電を開始する。その結果徐々に容器1の底面の
温度が上昇し、またそれに伴い投入した廃棄物の温度も
上昇し、廃棄物から水蒸気、乾留ガスが順次発生して廃
棄物が炭化される。一方、発生したガスは触媒部6の内
部を通過し、触媒加熱ヒータ7によって加熱され、表面
が活性化した触媒部6によって酸化分解されたのちに、
外部に排出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の構成では、廃棄物から発生する水蒸気や乾留ガスが大
量の場合、容器1の内部の圧力が上昇し、装置の隙間か
ら酸化分解されないままの水蒸気や乾留ガスが外部に漏
れ出る可能性があるという課題があった。
【0007】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
で、装置の隙間から乾留ガスが外部に漏れ出ないように
し、発生する乾留ガスの酸化分解を触媒において確実に
行うことができる廃棄物処理装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、廃棄物を収容する略密閉可能な容器と、前
記容器を加熱する加熱手段と、触媒と、前記触媒に空気
を送る送風手段と、前記触媒と前記送風手段の間に前記
容器に開口した排気口を備えたものである。
【0009】これによって、送風手段からの送風が排気
口から出る乾留ガスを巻きこみ、容器内で発生する乾留
ガスの排気口からの排出を促進するために、容器内の圧
力を上昇させることを防ぐことが出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、廃棄物
を収容する略密閉可能な容器と、前記容器を加熱する加
熱手段と、触媒と、前記触媒に空気を送る送風手段と、
前記触媒と前記送風手段の間に前記容器に開口した排気
口を備えた廃棄物処理装置としたものである。これによ
って、送風手段からの送風が排気口から出る乾留ガスを
巻きこみ、容器内で発生する乾留ガスの排気口からの排
出を促進するために、容器内部の圧力が上昇して装置の
隙間から酸化分解されないままの乾留ガスが漏れ出るこ
とを防ぐことができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の廃棄物処理装置において、排気口を触媒方向に
向けたものである。これによって、排気口から出る乾留
ガスと送風手段から送られる空気の流れの向きがほぼ平
行となり、送風手段からの送風が排気口から出る乾留ガ
スを巻きこみ、容器内で発生する乾留ガスの排気口から
の排出を促進する効果が増すために、容器内の圧力を上
昇させることを防ぐことができ、容器内部の圧力が上昇
して装置の隙間から酸化分解されないままの乾留ガスが
漏れ出ることを防ぐことができる。また、排気口を触媒
方向に向けたことによって、送風手段からの送風速度が
速い場合にも排気口へ空気が吹き込まれることがなく、
排気口からの乾留ガスの排出を妨げることがない。
【0012】請求項3に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の廃棄物処理装置において、一端を触媒で略閉塞
した配管を設け、前記配管内部に空気を送る送風手段
と、前記配管内壁に位置する排気口とを設け、前記排気
口近傍の前記配管の断面積を前記配管の主流部の断面積
よりも小さくしたものである。これによって、断面積の
小さい排気口近傍で、送風手段による送風の流速が上が
るのに伴って排気口近傍で負圧が発生し、容器内部と排
気口近傍との間の圧力差が大きくなる。このため、送風
手段による送風の流速が比較的低速であるときでも排気
口から乾留ガスを引き出す効果が発生する。この結果、
容器内の圧力を下げる事ができ、容器内部の圧力が上昇
して装置の隙間から酸化分解されないままの乾留ガスが
漏れ出ることを防ぐことができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、特に、請求項2
に記載の廃棄物処理装置において、複数の小孔からなる
排気口を備えたものである。これによって、容器内部か
ら発生する乾留ガスが、複数の小孔からなる排気口から
分散して出るため、送風手段によって送風される空気と
の混合が良好になる。その結果、一部の乾留ガスが空気
と混合しないまま触媒に流入し、局所的に酸素不足にな
ることを防ぐことができ、触媒における乾留ガスの酸化
処理が十分に行われる。
【0014】請求項5に記載の発明は、特に、請求項3
に記載の廃棄物処理装置において、複数の小孔からな
る、配管内壁に設けられた排気口の各小孔を、前記配管
の略中心軸に向けたものである。これによって容器内部
から発生する乾留ガスが、複数の小孔からなる排気口か
ら分散して出るため、送風手段によって送風される空気
との混合が良好になる。また、排気口から出る乾留ガス
と送風手段によって送風される空気との流れの向きが略
直角に交わる構成のため、流れが拡散され、より乾留ガ
スと空気の混合が良好になる。その結果、一部の乾留ガ
スが空気と混合しないまま触媒に流入し、局所的に酸素
不足になることを防ぐことができ、触媒における乾留ガ
スの酸化処理が十分に行われる。
【0015】請求項6に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の廃棄物処理装置において、一端を触媒で略閉塞
した配管を設け、前記配管内部に空気を送る送風手段
と、複数の小孔からなる排気口を前記配管の断面の略中
心に前記配管壁面に向けて設け、排気口近傍の前記配管
の断面積を前記配管の主流部よりも小さくしたものであ
る。これによって、容器内部から発生する乾留ガスが、
複数の小孔からなる排気口から分散して出るため、送風
手段によって送風される空気との混合が良好になる。ま
た、排気口から出る乾留ガスと送風手段によって送風さ
れる空気との流れの向きが略直角に交わる構成のため、
流れが拡散され、より乾留ガスと空気の混合が良好にな
る。その結果、一部の乾留ガスが空気と混合しないまま
触媒に流入し、局所的に酸素不足になることを防ぐこと
ができ、触媒における乾留ガスの酸化処理が十分に行わ
れる。
【0016】請求項7に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の廃棄物処理装置において、排気口と触媒の間に
拡散板を設けたものである。これによって、排気口から
出る乾留ガスと送風手段によって送風される空気の流れ
とが拡散板に当ることから、流れが拡散され、混合が良
好になる。その結果、一部の乾留ガスが空気と混合しな
いまま触媒に流入し、局所的に酸素不足になることを防
ぐことができ、触媒における乾留ガスの酸化処理が十分
に行われる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0018】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
おける廃棄物処理装置の断面図を示すものである。
【0019】図1において、20は生ごみ、使用済みお
むつ等の廃棄物を収容する容器であり、有底部で開口部
にフランジを持つ容器からなる収納容器20aと、収納
容器20aの開口部を覆い内部を略密閉する蓋からなる
蓋容器20bと、蓋容器20bから上方に向かって突出
して設けられたガス通路からなる通路容器20cからな
る。20dは容器20の開口部の内側に突出し設けられ
た取っ手である。21は容器20cの一端に設けられた
排気口である。22は容器20を中に含みかつ容器20
のフランジ部を支える中空構成の本体部である。23は
電気ヒータからなる加熱手段で、容器20の底の下部に
位置し、ヒータ取り付け具23aによって本体部22に
固定されている。24は容器20の開口部を覆い、外部
と遮断する蓋であり、本体部22の開口部上端位置に蝶
番25によって取り付けられ、開閉自在となっており、
留め具部品26によって本体部22に固定される。
【0020】また、蓋24内部を容器20cが上方に向
かって貫通している。27は蓋固定具であり、容器20
bを蓋24に固定している。28は蓋24上部に沿って
取り付けられた配管であり、排気口21によって容器2
0内部と連通されている。29は配管28の一端を閉塞
する形で設けられた触媒である。30はファンからなる
送風手段であり、配管28の一端に設けられ、触媒29
の方向に向いており、触媒29との間に排気口21が位
置するように設けられている。31は蓋24の留め具部
品26付近に設けられた蓋取っ手具である。32は触媒
29に設けられたガス排出通路で上方を向いている。
【0021】以上のように構成された廃棄物処理装置に
ついて、以下その動作、作用を説明する。まず蓋取っ手
具31を掴んで蓋24を開ける。このとき蓋固定具27
によって蓋24に固定されている蓋容器20bと通路容
器20cは、蓋24と同時に動く。その後、取っ手20
dを掴んで収納容器20aを本体部22から取り出し、
収納容器20a内部に生ごみ、使用済みおむつ等の廃棄
物Aを投入する。その後、再び取っ手20dを掴んで収
納容器20aを本体部22内に収める。そして蓋取っ手
具31を掴んで蓋24を閉じて本体部22に固定し、留
め具部品26を用いて蓋24を本体部22にしっかり固
定する。このとき蓋容器20bが収納容器20aの開口
部を覆い密閉する。
【0022】そして加熱手段23への通電が開始され、
加熱手段23が容器20の底部を加熱する。一方、加熱
手段23への通電と同時に送風手段30が作動し、配管
28を通って触媒29に対して所定量の空気が送風され
る。
【0023】その後、容器20の内部は温度上昇し、廃
棄物Aから水蒸気がまず発生する。この時水蒸気が容器
20内部に充満し、内部の空気は通路容器20cを通っ
て排気口21の方にすべて押し出される。このため容器
20内部は処理の初期段階で、ほぼ無酸素状態になる。
さらに廃棄物Aの温度が上昇すると水蒸気の発生が無く
なり、廃棄物Aに含まれる可燃成分がガス化し、乾留ガ
スとなって容器20内に充満する。以下では廃棄物Aか
ら発生する水蒸気および揮発性の乾留ガスを含めてガス
と呼ぶ。
【0024】廃棄物Aから発生するガスの量が増すに従
い、容器20内の圧力が高まり、ガスは排気口21を通
って配管28内部に押し出される。排出口21が送風手
段30の下流に位置することから、押し出されたガスは
送風手段30からの送風によって巻きこまれ、さらに通
路容器20c内部の排気口21近傍のガスを引き出す。
このため、容器20内部の圧力が上昇して、例えば収納
容器20aと蓋容器20bの隙間から酸化分解されない
ままのガスが漏れ出ることを防ぐことができる。
【0025】その後、空気と混合したガスは配管28内
部を通って下流の触媒29に至り、触媒29において酸
化処理され、二酸化炭素と水など無害な気体に分解浄化
される。その結果、ガスの脱臭が図れる。酸化処理後の
ガスはガス排出通路32より外部に排出される。なお、
ガスが出た後に残る廃棄物Aは炭化されて炭状になる。
【0026】以上のように、本実施例においては、排気
口21を触媒29と送風手段30の間に設ける構成にし
たことによって、送風手段30からの送風が排気口21
から出るガスを巻きこみ、容器20内で発生するガスの
排気口21からの排出を促進するために、容器20内部
の圧力が上昇して装置の隙間から酸化分解されないまま
の乾留ガスが漏れ出ることを防ぐことができる。
【0027】なお、本実施例では加熱手段23として電
気ヒータを用いた場合を説明したが、加熱できるもので
あれば手段は問わず、たとえば電磁加熱やバーナでも同
様の効果が得られる。また、容器20に陶磁器や注射器
等金属を含むものを入れ、加熱処理する装置として用い
てもかまわない。あるいは温度を低温に調節してプラス
チック減容機として用いてもかまわない。さらに配管2
8に触媒を担持して、触媒機能を持たせればよりいっそ
う排気されるガスの浄化を図ることができる。
【0028】(実施例2)図2は、本発明の実施例2に
おける廃棄物処理装置の要部拡大図を示すものである。
図2において、実施例1の構成と異なるところは複数の
小孔からなる排気口33を触媒29方向に向けて設けた
点である。
【0029】以上のように構成された廃棄物処理装置に
ついて、以下その動作、作用を説明する。まず、容器2
0内部に生ごみ、使用済みおむつ等の廃棄物Aを投入す
る。そして加熱手段23への通電が開始され、加熱手段
23が容器20の底部を加熱する。その後、容器20の
内部は温度上昇し、廃棄物Aからガスの発生が始まる。
一方、加熱手段23への通電と同時に送風手段30が作
動し、配管28を通って触媒29に対して所定量の空気
が送風される。
【0030】その後、容器20内の圧力が高まるにつれ
て、排気口33の各小孔から触媒29方向にガスが出始
める。排気口33が触媒29方向を向いていることによ
って、出てきたガスは送風手段30から送られる空気の
流れの向きとほぼ平行となり、送風手段30からの送風
が排気口33から出るガスを巻き込む効果が大きくなっ
ている。この結果、容器20内で発生するガスの、排気
口33からの排出を促進する効果が増すために、容器2
0内の圧力を上昇させることを防ぐことができ、容器2
0内部の圧力が上昇して装置の隙間から酸化分解されな
いままのガスが漏れ出ることを防ぐことが出来る。ま
た、送風手段30からの送風速度が速い場合にも排気口
33への空気の吹き込みを防止することが出来ている。
【0031】また、排気口33を触媒29方向に向けた
ことによって、送風手段30からの送風速度が速い場合
にも排気口33への空気の吹き込みを防止することがで
き、排気口33からのガスの排出を妨げることがない。
【0032】さらに、容器20内部から発生するガス
が、複数の小孔からなる排気口33から分散して出るた
め、送風手段30によって送風される空気との混合が良
好になる。また、配管28内部におけるガスの濃度のば
らつきが減る効果もある。この結果、一部のガスが空気
と混合しないまま触媒29に流入し、局所的に酸素不足
になることを防ぐことができ、触媒29におけるガスの
酸化処理が十分に行われ、ガスは二酸化炭素と水など無
害な気体に分解浄化される。酸化処理後のガスは、ガス
排出通路32より外部に排出される。
【0033】以上のように、本実施例においては、複数
の小孔からなる排気口33を触媒29方向に向けて設け
たことによって、容器20内で発生するガスの排気口3
3からの排出を促進する効果が増すために、容器20内
の圧力を上昇させることを防ぐことができ、容器20内
部の圧力が上昇して装置の隙間から酸化分解されないま
まのガスが漏れ出ることを防ぐことができる。また、送
風手段30からの送風速度が速い場合にも排気口33へ
の空気の吹き込みを防止することができ、排気口33か
らのガスの排出を妨げることがない。
【0034】さらに、容器20内部から発生するガス
が、複数の小孔からなる排気口33から分散して出るた
め、送風手段30によって送風される空気との混合が良
好になる。その結果、触媒29におけるガスの酸化処理
が十分に行われる。
【0035】(実施例3)図3は、本発明の実施例3に
おける廃棄物処理装置の要部拡大図を示すものである。
図3において実施例1の構成と異なるところは、生ご
み、使用済みおむつ等の廃棄物を収容する、収納容器3
4aと蓋容器34bと通路容器34cからなる容器34
(図示せず)を設け、通路容器34cを配管28の外壁
に円管状に設け、ほぼ同位置の配管28の内壁側に配管
28の一部である配管28の内側に突出した絞り部35
を円環状に設けた点と、通路容器34と配管28内部を
連通する複数の小孔からなる排気口36を、絞り部35
に円環状に均等割で配管28の中心軸方向に向けて位置
するように設けた点である。
【0036】以上のように構成された廃棄物処理装置に
ついて、以下その動作、作用を説明する。まず、容器3
4に廃棄物Aを投入する。そして加熱手段23への通電
が開始され、加熱手段23が容器34の底部を加熱す
る。その後、廃棄物Aの温度が上昇してガスの発生が始
まる。一方、加熱手段23への通電と同時に送風手段3
0が作動し、配管28を通って触媒29に対して所定量
の空気が送風される。
【0037】廃棄物Aから発生したガスは、通路容器3
4cを通って排気口36から配管28内部に流れる。こ
のとき、絞り部35があるために他の配管28の部分に
比較して断面積が小さい排気口36近傍では、送風手段
30による送風の流速が上がる。このため排気口36近
傍で負圧が発生し、容器34内部と排気口36近傍との
間に圧力差が大きくなる。このため、排気口36から出
るガスの排出を促進する。また、送風手段30による送
風の流速が比較的低速であるときでも排気口36からガ
スを引き出す効果が大きい。この結果、容器34内部の
圧力を下げる事ができ、容器34内部の圧力が上昇して
装置の隙間から酸化分解されないままのガスが漏れ出る
ことを防ぐことができる。さらに、ガスと混合した空気
が絞り部35を通過する際に、配管28の断面積が増す
ために流れに乱れが起き、ガスと空気の混合がより良く
なる効果もある。
【0038】また、容器34内部から発生するガスが、
複数の小孔からなる排気口36から分散して出るため、
送風手段30によって送風される空気との混合が良好に
なる。また、排気口36から出るガスと送風手段30に
よって送風される空気との流れの向きが略直角に交わる
構成のため、流れが拡散され、よりガスと空気の混合が
良好になる。この結果、一部のガスが空気と混合しない
まま触媒29に流入し、局所的に酸素不足になることを
防ぐことができ、触媒29におけるガスの酸化処理が十
分に行われ、ガスは二酸化炭素と水など無害な気体に分
解浄化される。酸化処理後のガスは、ガス排出通路32
より外部に排出される。
【0039】以上のように、本実施例においては、配管
28の内壁側に配管28の一部である配管28の内側に
突出した絞り部35を円環状に設け、通路容器34と配
管28内部を連通する複数の小孔からなる排気口36
を、絞り部35に円環状に均等割で配管28の中心軸方
向に向けて位置するように設けたことから、排気口36
付近で負圧が発生する。その結果、ガスの排気口36か
らの排出を促進する効果が増すために、容器34内の圧
力を上昇させることを防ぐことができ、装置の隙間から
酸化分解されないままのガスが漏れ出ることを防ぐこと
ができる。また、複数の小孔からガスが出るために流れ
が拡散され、よりガスと空気の混合が良好になり、触媒
29における乾留ガスの酸化処理が十分に行われる。
【0040】(実施例4)図4は、本発明の実施例4に
おける廃棄物処理装置の要部拡大図を示すものである。
図4において、実施例1の構成と異なるところは、生ご
み、使用済みおむつ等の廃棄物を収容する、収納容器3
8aと蓋容器38bと通路容器38cからなる容器38
(図示せず)を設けた点と、通路容器38cの先端部を
配管28の中心に触媒29方向を向けて設けた点と、複
数の小孔からなる排気孔39を通路容器38cの先端部
に配管28の内壁方向に向けて円環状に設けた点であ
る。また、配管28の内壁に配管28の一部である配管
28の内側に突出した絞り部37を排気孔の近傍に円環
状に設けた点と、触媒29と排気孔39の間に、多数の
穴の開いた板からなる拡散板40を配管28の中心軸に
垂直に設けた点である。
【0041】以上のように構成された廃棄物処理装置に
ついて、以下その動作、作用を説明する。まず、容器3
8に廃棄物Aを投入する。そして加熱手段23への通電
が開始され、加熱手段23が容器38の底部を加熱す
る。その後、廃棄物Aの温度が上昇してガスの発生が始
まる。一方、加熱手段23への通電と同時に送風手段3
0が作動し、配管28を通って触媒29に対して所定量
の空気が送風される。
【0042】廃棄物Aから発生したガスは、通路容器3
8cを通って排気口39から配管28内部に流れる。こ
のとき、絞り部37があるために他の配管28の部分に
比較して断面積が小さい排気口39近傍では、送風手段
30による送風の流速が上がる。このため排気口39近
傍で負圧が発生し、容器38内部と排気口39近傍との
間に圧力差が大きくなる。このため、排気口39から出
るガスの排出を促進する。また、送風手段30による送
風の流速が比較的低速であるときでも排気口39からガ
スを引き出す効果が大きい。この結果、容器38内部の
圧力を下げる事ができ、容器38内部の圧力が上昇して
装置の隙間から酸化分解されないままのガスが漏れ出る
ことを防ぐことができる。さらに、ガスと混合した空気
が絞り部37を通過する際に、配管28の断面積が増す
ために流れに乱れが起き、ガスと空気の混合がより良く
なる効果もある。
【0043】また、容器38内部から発生するガスが、
複数の小孔からなる排気口39から分散して出るため、
送風手段30によって送風される空気との混合が良好に
なる。また、排気口39から出るガスと送風手段30に
よって送風される空気との流れの向きが略直角に交わる
構成のため、流れが拡散され、よりガスと空気の混合が
良好になる。この結果、一部のガスが空気と混合しない
まま触媒29に流入し、局所的に酸素不足になることを
防ぐことができ、触媒29におけるガスの酸化処理が十
分に行われ、ガスは二酸化炭素と水など無害な気体に分
解浄化される。
【0044】さらに、拡散板40を触媒29と排気口3
9の間に設けたことによって、排気口39から出るガス
と送風手段30によって送風される空気の流れとが拡散
板40に当ることから、流れが拡散され、混合が良好に
なる。その結果、触媒29におけるガスの酸化処理がさ
らに十分に行われる。酸化処理後のガスは、ガス排出通
路32より外部に排出される。
【0045】以上のように、本実施例においては、通路
容器38cの先端部を配管28の中心に触媒29方向を
向けて設け、複数の小孔からなる排気孔39を通路容器
38cの先端部に配管28の内壁方向に向けて円環状に
設け、また配管28の内壁に配管28の一部である配管
28の内側に突出した絞り部37を排気孔の近傍に円環
状に設けたことから、排気口39付近で負圧が発生す
る。その結果、ガスの排気口39からの排出を促進する
効果が増すために、容器38内の圧力を上昇させること
を防ぐことができ、装置の隙間から酸化分解されないま
まのガスが漏れ出ることを防ぐことができる。また、複
数の小孔からガスが出るために流れが拡散され、よりガ
スと空気の混合が良好になり、触媒29におけるガスの
酸化処理が十分に行われる。
【0046】また、触媒29と排気孔39の間に、多数
の穴の開いた板からなる拡散板40を配管28の中心軸
に垂直に設けたことから、よりガスと空気の混合が良好
になり、触媒29におけるガスの酸化処理がさらに十分
に行われる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、請求項1から7に記載の
発明によれば、送風手段からの送風が排気口から出る乾
留ガスを巻きこみ、容器内で発生する乾留ガスの排気口
からの排出を促進するために、容器の内部圧力が上昇し
て装置の隙間から酸化分解されないままの乾留ガスが外
部に漏れ出ることを防ぐことができ、発生する乾留ガス
の酸化分解を触媒において確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における廃棄物処理装置の断
面図
【図2】本発明の実施例2における廃棄物処理装置の要
部拡大図
【図3】本発明の実施例3における廃棄物処理装置の要
部拡大図
【図4】本発明の実施例4における廃棄物処理装置の要
部拡大図
【図5】従来の廃棄物処理装置の断面図
【符号の説明】
20、34、38 容器 20a、34a、38a 収容容器 20b、34b、38b 蓋容器 20c、34c、38c 通路容器 21、33、36、39 排気口 23 加熱手段 24 蓋 28 配管 29 触媒 30 送風手段 40 拡散板 A 廃棄物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽田野 剛 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3K061 AA23 AB02 AC01 CA12 3K062 AA23 AB02 AC01 EA12 EB26 EB47 4D004 AA03 AA07 AA12 AC01 CA26 CA48 CB04 CB32 CB43 CB50 CC09 4H012 HA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を収容する略密閉可能な容器と、
    前記容器を加熱する加熱手段と、触媒と、前記触媒に空
    気を送る送風手段と、前記触媒と前記送風手段の間に前
    記容器に開口した排気口を備えた廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】 排気口を触媒方向に向けた請求項1記載
    の廃棄物処理装置。
  3. 【請求項3】 一端を触媒で略閉塞した配管を設け、前
    記配管の内部に空気を送る送風手段と、前記配管の内壁
    に位置する排気口とを設け、前記排気口近傍の前記配管
    の断面積を前記配管の主流部の断面積よりも小さくした
    請求項1記載の廃棄物処理装置。
  4. 【請求項4】 複数の小孔からなる排気口を備えた請求
    項2記載の廃棄物処理装置。
  5. 【請求項5】 複数の小孔からなる配管の内壁に設けら
    れた排気口の各小孔を、前記配管の略中心軸に向けた請
    求項3記載の廃棄物処理装置。
  6. 【請求項6】 一端を触媒で略閉塞した配管を設け、前
    記配管の内部に空気を送る送風手段と、複数の小孔から
    なる排気口を前記配管の断面の略中心に前記配管の壁面
    に向けて設け、排気口近傍の前記配管の断面積を前記配
    管の主流部よりも小さくした請求項1記載の廃棄物処理
    装置。
  7. 【請求項7】 排気口と触媒の間に拡散板を設けた請求
    項1記載の廃棄物処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007136328A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Kyushu Electric Power Co Inc 廃棄物の炭化装置
JP2013146716A (ja) * 2012-01-23 2013-08-01 Joyo Kasei Kk 金属回収装置

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