JP2003080040A - 中空糸膜の製造方法 - Google Patents

中空糸膜の製造方法

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fiber membrane
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Koji Sekiguchi
浩二 関口
Tomoki Kakiuchi
智樹 垣内
Yoichi Matsumoto
洋一 松本
Masato Takai
正人 高井
Takeshi Suehiro
健 末弘
Masuo Makino
増男 槇野
Hiroharu Sasai
弘治 笹井
Hitoshi Tsuruta
仁志 鶴田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥時に、膜の高性能化、糸速度の高速化に
伴うつぶれが発生しない中空糸膜の製造方法を提供する
こと。 【解決手段】 高分子および溶媒からなる製膜原液を製
膜して中空部に液体が存在する湿潤中空糸膜を得、該中
空糸膜を下記式(I): S>32μuL/D (I) [式中、Sは中空糸膜のつぶれ強度(Pa)、μは乾燥
に用いる気体の粘度(Pa・sec)、uは糸速度(m
/sec)、Lは乾燥時の非通気長(m)、Dは中空糸
膜の内径(m)を表す]を満足する条件下に乾燥するこ
とを特徴とする中空糸膜の製造方法によって上記の課題
が解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は中空糸膜の製造方法
に関する。本発明の製造方法によれば、中空糸膜の乾燥
工程において膜のつぶれが発生せず、高品質の中空糸膜
を効率よく製造することができる。
【0002】
【従来の技術】選択的な透過性を有する中空糸膜を分離
操作に用いる技術が医療分野、工業分野等において実用
化されている。このような中空糸膜の素材としては、ポ
リスルホン系、ポリアクリロニトリル系、酢酸セルロー
ス等のセルロース系、ポリアミド系、ポリカーボネート
系、エチレン−ビニルアルコール(以下、エチレン−ビ
ニルアルコールを「EVA」と略称する。)系等のポリ
ビニルアルコール系の重合体などの多くの高分子が使用
されている。
【0003】一般に、中空糸膜の製造において、中空部
に液体が存在する場合、湿潤中空糸膜を乾燥する工程で
の中空糸膜のつぶれが懸念されてきたが、これまで、例
えばEVA系重合体からなる中空糸膜(以下、EVA系
重合体からなる中空糸膜を「EVA中空糸膜」と略称す
る。)の有機溶媒置換による乾燥等において、つぶれが
問題となることはなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、中空
糸膜の高性能化を目指した薄膜化、高空孔率化に伴い、
膜強度が低下する傾向がみられ、また生産量のアップお
よびコストダウンのために糸速度の高速化が求められて
おり、従来の乾燥方法ではつぶれを抑制することが困難
になってきた。
【0005】上記の課題に鑑み、本発明は、乾燥時に、
膜の高性能化、糸速度の高速化に伴う膜のつぶれが発生
しない中空糸膜の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる目
的を達成するために鋭意努力した結果、湿潤中空糸膜を
特定の条件下に乾燥させることによりつぶれが発生しな
くなることを見出し、本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明は、高分子および溶媒か
らなる製膜原液を製膜して中空部に液体が存在する湿潤
中空糸膜を得、該中空糸膜を下記式(I): S>32μuL/D (I) [式中、Sは中空糸膜のつぶれ強度(Pa)、μは乾燥
に用いる気体の粘度(Pa・sec)、uは糸速度(m
/sec)、Lは乾燥時の非通気長(m)、Dは中空糸
膜の内径(m)を表す]を満足する条件下に乾燥するこ
とを特徴とする中空糸膜の製造方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の中空糸膜の製造方
法について説明する。まず、膜素材となる少なくとも1
種の高分子を溶媒に溶解して製膜原液を調製する。膜素
材となる高分子は特に限定されるものではなく、例えば
ポリスルホン系重合体、ポリアクリロニトリル系重合
体、酢酸セルロース等のセルロース系高分子、ポリアミ
ド系重合体、ポリカーボネート系重合体、EVA系重合
体等のポリビニルアルコール系重合体などを用いること
ができる。医療用途に用いる場合、生体適合性、化学的
安定性に優れ、溶出物が少ないことから、EVA系重合
体が好ましい。
【0009】上記のEVA系重合体としては、エチレン
含有率10〜60モル%、ケン化度95モル%以上であ
るものが好ましい。また、EVA系重合体の重合形態
は、ランダム、ブロック、グラフトのいずれであっても
よい。該EVA系重合体には、例えば、メタクリル酸、
ビニルクロライド、メチルメタクリレート、アクリロニ
トリルなどの共重合可能な重合性単量体が15モル%以
下の割合で共重合されていてもよい。
【0010】製膜原液における溶媒としては、ジメチル
スルホキシド(DMSO)、N,N−ジメチルアセトア
ミド(DMAc)、N−メチルピロリドン(NMP)、
これらを成分とする混合溶媒などを挙げることができ
る。EVA系重合体を膜素材として用いる場合、膜性能
を制御しやすく、比較的毒性が低いDMSOを用いるの
が好ましい。
【0011】また、製膜原液中の高分子の濃度は、5〜
50重量%の範囲内であるのが好ましく、10〜30重
量%の範囲内がより好ましい。この範囲を外れて濃度が
高すぎると膜の物質透過性が低下し、濃度が低すぎると
製膜原液の粘度が低くなって曳糸性に乏しくなり、また
膜の機械的強度が低下することがある。
【0012】上記の製膜原液には、相分離温度および粘
度を調整するために添加剤を加えてもよい。添加剤とし
ては、水、メタノール、エタノール、グリセリン、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール等のアルコール
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ポリ
エチレングリコール、キトサン、キチン、デキストラ
ン、ポリビニルピロリドン等の高分子類、塩化リチウ
ム、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、酢酸リチウム、
硫酸ナトリウム、水酸化ナトリウム等の塩類を挙げるこ
とができ、これらのうちでも揮発性であり、毒性の心配
がない水が好ましい。また、ポリスルホン系重合体等の
疎水性が高い高分子を膜素材として用いる場合、膜全体
の親水性を高めるため、親水性高分子としてポリエチレ
ングリコール、ポリビニルピロリドン等を添加するのが
好ましい。
【0013】上記のようにして得られる製膜原液を、二
重環状ノズルの内部に中空形成剤として、後述する凝固
液、非凝固性の溶媒(製膜原液を凝固させない溶媒)な
どの液体を注入しながら押し出し、凝固浴に導入して製
膜する。製膜原液への凝固液の接触は、中空糸の内側の
み、外側のみおよび両側のいずれであってもよい。
【0014】凝固液としては、膜素材となる高分子を凝
固させる作用を有し、かつ製膜原液の溶媒と混和性があ
るものであれば特に制限なく用いることができる。かか
る凝固液としては、通常、水性の媒体が使用され、例え
ば、水、DMSO、DMAc、NMP、アルコール等の
水溶性の溶媒と水との混合物を挙げることができ、水、
または水溶性の溶媒を60重量%以下含有する水溶液が
好ましい。また、必要に応じて、塩化リチウム、塩化ナ
トリウム、塩化カルシウム、酢酸リチウム、硫酸ナトリ
ウム、水酸化ナトリウム等の無機塩、ポリエチレングリ
コール、キトサン、キチン、デキストラン、ポリビニル
ピロリドン等の高分子類を含有する水溶液などを使用す
ることもできる。なお、製膜原液への凝固液の接触が中
空糸の内側のみの場合、外側には窒素、空気等の気体、
ヘキサン等の非凝固性の溶媒などを用いることができ、
外側のみの場合、内側にはヘキサン等の非凝固性の溶媒
などを用いることができる。
【0015】このようにして得られる中空糸膜は、水、
温水などによって洗浄され、必要に応じて、延伸、熱処
理、液置換などが施され、最終的には乾燥される。
【0016】乾燥前の中空糸膜は、水または液置換に用
いた液体によって湿潤し、また中空部に水または液置換
に用いた液体が存在する。液置換に用いる液体として
は、揮発性の水溶性有機溶媒を用いるのが好ましく、該
有機溶媒としては、炭素数1〜5の低級脂肪族アルコー
ル、ケトンが好ましく、例えばメタノール、エタノー
ル、アミルアルコール、アセトン、メチルエチルケト
ン、ジエチルケトン等が用いられる。EVA系重合体か
らなる中空糸膜では、膜性能を維持しつつ大きな乾燥速
度が得られるアセトンを用いるのが好ましい。
【0017】上記の中空部に液体が存在する湿潤中空糸
膜を下記式(I): S>32μuL/D (I) [式中、Sは中空糸膜のつぶれ強度(Pa)、μは乾燥
に用いる気体の粘度(Pa・sec)、uは糸速度(m
/sec)、Lは乾燥時の非通気長(m)、Dは中空糸
膜の内径(m)を表す]を満足する条件下に乾燥するこ
とにより、つぶれの発生を防止することができる。上記
の式(I)の右辺は圧力損失(大気圧との差)を表して
おり、例えば糸速度uの上昇、乾燥時の非通気長Lの延
長によりつぶれが発生しやすくなることを示している。
したがって、つぶれの発生を防止するためには、糸速度
uの低下、非通気長Lの短縮等が必要となる。非通気長
Lを短縮させるためには、温度の上昇、風速の上昇等に
より乾燥時間を短縮する方法が有効である。
【0018】ここで、中空糸膜のつぶれ強度Sは、構造
解析ソフト(MARC)を用い、オートグラフにより測
定した半径方向の変位と荷重との関係からヤング率を算
出し、このヤング率から、外周部に均一に加わった場合
に座屈する圧力をつぶれ強度として算出した。
【0019】また、糸速度uは、単位時間当たりに走行
する中空糸の距離を表しており、生産量アップ、コスト
ダウンの観点から、0.1m/sec以上であるのが好
ましく、0.2m/sec以上がより好ましい。
【0020】そして、乾燥時の非通気長Lとは、乾燥の
過程で、中空部に液体は存在しないが、膜自体は湿潤状
態のため気体が通過できない部分の長さを表している。
その両端は、中空部の液体の有無の境界および非通気部
分と通気部分との境界である。中空部の液体の有無の境
界および非通気部分と通気部分との境界は、それぞれ中
空糸膜の含液率と相関があり、あらかじめこれらの境界
での含液率を調べておけば、乾燥中の含液率の経時変化
からこれらの境界を通過する時間(位置)がわかり、非
通気長を求めることができる。中空部の液体の有無の境
界の含液率は、両端を開放した中空糸膜の中空部の液体
を遠心分離によって除去した場合の含液率である。ま
た、非通気部分と通気部分との境界の含液率は、含液率
を変化させて中空糸膜の通気量を測定した時、通気量が
急激に変化する含液率である。本発明では通気量が乾燥
膜の1/10になる含液率と定義した。なお、含液率は
下式によって算出される。 含液率[%]={(W−W)/W}×100 W:含液膜の重量 W:乾燥膜の重量
【0021】乾燥に用いる気体としては、特に制限され
ず、空気、窒素、ヘリウム、アルゴン等の中空糸や該中
空糸を湿潤させている液体に対して不活性なガスを用い
ることができる。なかでも、コストの観点から空気が好
ましい。
【0022】本発明により得られる中空糸膜の膜厚は、
3〜2000μmの範囲内であるのが好ましく、10〜
1000μmの範囲内であるのがより好ましい。また該
中空糸膜の内径は、20〜3000μmの範囲内である
のが好ましく、100〜1000μmの範囲内であるの
がより好ましい。
【0023】また、本発明により得られる中空糸膜の空
孔率としては、50〜90%の範囲内であるのが好まし
く、60〜85%の範囲内がより好ましい。空孔率が5
0%より低いと透過性が低下し、90%より高いと機械
的強度が低下する傾向がある。なお、ここでいう空孔率
は、下式により求められるものである。 空孔率[%]={(W−W)/ρ}/{W/ρ
+(W−W)/ρ }×100 W:含水膜の重量(中空部の水は、両端を開放し遠心
分離によって除去) W:乾燥膜の重量 ρ:水の比重 ρ:中空糸膜を構成する高分子の比重
【0024】乾燥後の中空糸膜は、公知の方法により適
宜モジュールに組み込まれ、例えば、血液透析、血漿分
離等の医療用途、廃水処理等の工業用途などの各種用途
に使用することができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明について、実施例を挙げてさら
に具体的に説明する。実施例では、血液透析膜について
例示するが、これらに限定されるものではない。
【0026】(実施例1)エチレン含量47モル%、ケ
ン化度99モル%のEVA系重合体(株式会社クラレ
製、EVAL ES−G110A)15重量部、DMS
O78重量部、水5重量部、酢酸リチウム2重量部を9
0℃で加熱溶解して製膜原液を得た。二重環状ノズルの
内部に水を注入しながら30℃の製膜原液を押し出し、
15℃の空気中を通過させ水浴中に導入した。常法に従
い、水洗、湿熱処理を行った後、アセトン浴中を通過さ
せて十分にアセトン置換した。得られた湿潤中空糸膜を
糸速度0.16m/secにおいて、温度80℃の空気
を用いて風速40m/secの条件で乾燥を行ったとこ
ろ、中空糸膜につぶれは発生しなかった。乾燥条件、つ
ぶれの有無等を表1に示す。
【0027】(比較例1)乾燥に使用する空気の温度を
25℃、風速を2m/secとした以外は実施例1と同
様の操作を行ったところ、中空糸膜につぶれが発生し
た。乾燥条件、つぶれの有無等を表1に示す。
【0028】(実施例2)エチレン含量32モル%、ケ
ン化度99モル%のEVA系重合体(株式会社クラレ
製、EVAL EC−F100A)16.5重量部、ジ
メチルスルホキシド(DMSO)73.5重量部、水1
0重量部を90℃で加熱溶解して製膜原液を得た。二重
環状ノズルの内部に水を注入しながら45℃の製膜原液
を30重量%DMSO水溶液からなる16℃の凝固浴中
に直接押し出して凝固させた。常法に従い、水洗、湿熱
処理を行った後、アセトン浴中を通過させて十分にアセ
トン置換した。得られた湿潤中空糸膜を糸速度0.11
m/secにおいて、温度25℃、の空気を用いて風速
2m/secの条件で乾燥を行ったところ、中空糸膜に
つぶれは発生しなかった。乾燥条件、つぶれの有無等を
表1に示す。
【0029】(比較例2)糸速度を0.33m/sec
とした以外は実施例2と同様の操作を行ったところ、中
空糸膜につぶれが発生した。乾燥条件、つぶれの有無等
を表1に示す。
【0030】(実施例3)エチレン含量32モル%、ケ
ン化度99%のEVA系重合体(株式会社クラレ製、E
VAL EC−F100A)16重量部、ジメチルスル
ホキシド(DMSO)83重量部、水1重量部を90℃
で加熱溶解して製膜原液を得た。二重環状ノズルの内部
に水を注入しながら70℃の製膜原液を22重量%DM
SO水溶液からなる−2℃の凝固浴中に直接押し出して
凝固させた。常法に従い、水洗、湿熱処理を行った後、
アセトン浴中を通過させて十分にアセトン置換した。得
られた湿潤中空糸膜を糸速度0.5m/secにおい
て、温度40℃の空気を用いて風速40m/secの条
件で乾燥を行ったところ、中空糸膜につぶれは発生しな
かった。乾燥条件、つぶれの有無等を表1に示す。
【0031】(実施例4)ポリスルホン(アモコ社製、
UDEL P−1700)17重量部、分子量600の
PEG(PEG600)20.4重量部、ポリビニルピ
ロリドン(BASF社製、K−90)1.0重量部、ジ
メチルアセトアミド(DMAc)61.6重量部を12
0℃で加熱溶解して製膜原液を得た。二重環状ノズルの
内部に50重量%DMAc水溶液を注入しながら50℃
の製膜原液を押し出し、50℃の空気中を通過させ水浴
中に導入した後、常法に従い、水洗、湿熱処理を行っ
た。得られた湿潤中空糸膜を糸速度0.2m/secに
おいて、温度100℃の空気を用いて風速2m/sec
の条件で乾燥を行ったところ、中空糸膜につぶれは発生
しなかった。乾燥条件、つぶれの有無等を表1に示す。
【0032】(比較例3)温度を25℃とした以外は実
施例4と同様の操作を行ったところ、中空糸膜につぶれ
が発生した。乾燥条件、つぶれの有無等を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、乾燥時に、膜の高性能
化、糸速度の高速化に伴うつぶれが発生しない中空糸膜
の製造方法が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高井 正人 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 (72)発明者 末弘 健 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 (72)発明者 槇野 増男 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 (72)発明者 笹井 弘治 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 (72)発明者 鶴田 仁志 岡山県倉敷市酒津2045番地の1 株式会社 クラレ内 Fターム(参考) 4D006 GA13 MA01 MA34 MC18 MC33 MC34X MC36 MC37 MC39 MC49 MC54 MC62 MC81 MC82 NA04 NA13 NA16 NA40 NA55 NA62 NA64 PA01 PB09 PB42 PC41 PC47 4L035 BB04 BB07 CC02 DD03 DD07 EE20 FF01 GG04 LA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子および溶媒からなる製膜原液を製
    膜して中空部に液体が存在する湿潤中空糸膜を得、該中
    空糸膜を下記式(I): S>32μuL/D (I) [式中、Sは中空糸膜のつぶれ強度(Pa)、μは乾燥
    に用いる気体の粘度(Pa・sec)、uは糸速度(m
    /sec)、Lは乾燥時の非通気長(m)、Dは中空糸
    膜の内径(m)を表す]を満足する条件下に乾燥するこ
    とを特徴とする中空糸膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 高分子がエチレン−ビニルアルコール系
    重合体であることを特徴とする請求項1に記載の中空糸
    膜の製造方法。
  3. 【請求項3】 中空糸膜を湿潤させている液体および中
    空部の液体がアセトンであることを特徴とする請求項1
    または2に記載の中空糸膜の製造方法。
  4. 【請求項4】 乾燥に用いる気体が空気であることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の中空糸膜
    の製造方法。
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