JP2003079705A - 光触媒脱臭装置 - Google Patents

光触媒脱臭装置

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JP2003079705A
JP2003079705A JP2001281289A JP2001281289A JP2003079705A JP 2003079705 A JP2003079705 A JP 2003079705A JP 2001281289 A JP2001281289 A JP 2001281289A JP 2001281289 A JP2001281289 A JP 2001281289A JP 2003079705 A JP2003079705 A JP 2003079705A
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deodorizing
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filter
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deodorizing device
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Hideki Takahashi
英樹 高橋
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生ごみ処理機等の排気ガスに含まれる悪臭除
去のために、光触媒を用いて悪臭ガス脱臭処理を行う脱
臭装置では、使用するにつれて光触媒に硝酸が蓄積して
いき、脱臭性能が落ちる。従来、人が脱臭装置に近づい
てアンモニア臭を感じた時に、脱臭効果が落ちたことを
判断して光触媒の洗浄を行っていた。しかし、人によっ
てにおいの感じ方が異なるものであり、適切な洗浄時期
を把握することが困難であった。 【解決手段】 脱臭装置10内に設けた、光触媒を付着
させた脱臭フィルタ14にpHセンサー21を設け、p
Hによって脱臭フィルタ14の洗浄時期を判定する構成
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、悪臭ガスを吸着す
る吸着材と、悪臭ガスを分解処理する光触媒との混合体
を用いた脱臭装置に関し、特に、吸着材と光触媒の混合
体を洗浄する時期を判定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、生ごみ処理機等の排気ガスに
含まれる悪臭除去のために、光触媒を用いて脱臭処理を
行う脱臭装置が知られている。このような脱臭装置は、
吸着剤と光触媒を付着させた脱臭フィルタを装備してお
り、悪臭ガス成分であるアンモニアは、吸着剤に吸着さ
れ、光触媒によって酸化されて硝酸に変化する。このア
ンモニアを硝酸に変化させることで脱臭を行うのである
が、脱臭装置を使うにつれて、脱臭フィルタに硝酸が蓄
積していき、蓄積量が多くなると脱臭効果が悪くなるの
で、脱臭フィルタは適宜洗浄を行う必要がある。従来
は、人が脱臭装置に近づいてアンモニア臭を感じた時
に、脱臭効果が落ちたことを判断し、洗浄を行ってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、においの感じ
方は人それぞれ異なるため、人によって脱臭性能が落ち
ていると判断する時期が変わってくる。また、効果的な
脱臭性能を維持するためには、硝酸がどの程度脱臭フィ
ルタに蓄積されたかを把握する必要があり、最適な時期
に洗浄することが効率的に脱臭を行うことができるので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。即ち、請求項1においては、吸着
材と光触媒等を有する脱臭装置であって、前記吸着材ま
たは光触媒の近傍位置にpH値検出装置を設け、該pH
値検出装置の検出値を表示するようにしたものである。
【0005】また、請求項2においては、吸着材と光触
媒等を有する脱臭装置であって、前記吸着材または光触
媒の近傍位置にpH値検出装置を設け、操作部に洗浄が
必要であることを示す表示部を設け、前記pH値検出装
置の検出値が設定値を越えると、表示部で洗浄時期であ
ることを表示するようにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】まず、本発明の一実施例である脱
臭装置10を適用した生ごみ処理機1について、図1、
図2を用いて説明する。図1は生ゴミ処理機の正面断面
図であり、図2は同じく側面図である。図1及び図2に
示すごとく、生ゴミ処理機1は、コージェネレーション
装置等により供給される温水を、処理槽2内を昇温させ
る熱源として用いる構成であって、装置外観は、側面視
略「L」字状を形成するケーシング3で構成され、下面
に取付けたキャスター4・4又は車輪にて自由に移動で
きるように構成したのである。
【0007】処理槽2は、ケーシング3の底板より立設
するフレーム5・5(図1)により支持された側面視略
「U」字状(図2)の槽であって、前側上部に投入口8
を開口して、生ゴミ処理機1前面に設けた生ゴミ投入蓋
7を開いて生ゴミや分解基材(処理物)を投入可能とし
ている。該生ゴミ投入蓋7の下方近傍には、ケーシング
3の前面に操作部である操作パネル46が配され、使用
者による分解処理の開始/終了の操作や、生ゴミの種別
/投入量の入力や洗浄時期の設定等が行われる。さら
に、該操作パネル46の下方には、制御手段であるコン
トローラ70が備えられており、操作パネル46で入力
された指令に基づいて、生ごみ処理機1を構成する各装
置の駆動を制御する。
【0008】処理槽2内には、複数枚の攪拌羽根6dを
径方向に突設した回転軸6cが横設され、該回転軸6c
を、処理槽2の側方に配えた攪拌モーター6aにより、
ギアボックス6bを介して駆動する構成としている。攪
拌羽根6dを、側面視において時計回り/半時計回りに
周期的に回転させることで、生ゴミと分解基材等の内容
物を攪拌し、好気性の発酵菌による分解処理が行われる
ようになっている。
【0009】この攪拌モーター6aの作動は、コントロ
ーラ70により制御されるものである。より詳しくは、
攪拌モーター6aは、処理物を攪拌して分解処理を行う
「攪拌モード」においては、前記攪拌羽根6dの回転方
向が、時計回り/半時計回りに一定間隔で切り替わるよ
うに作動する。一方で、攪拌モーター6aは、分解処理
後の処理物の排出処理を行う「排出モード」において
は、攪拌羽根6dの回転方向を、一方向(本実施例で
は、図2に示す右側面視において時計回り)に回転させ
るように作動する。
【0010】処理槽2の上方には排気ファン15が設け
られている。また、処理槽2の上面には、開口部2aが
形成されており、該開口部2aより処理槽2内の空気
が、排気ファン15の駆動により排出されるようにして
いる。また、処理槽2の開口部2aと、排気ファン15
との間には、排気フィルタ16が設けられており、処理
槽2内の内容物より発生する塵埃が、生ごみ処理機1外
部へ排出されるのを防いでいる。同じく処理槽2の上方
には、排気ファン15の側方に、本発明の一実施例であ
る脱臭装置10が配置されている。脱臭装置10は、詳
しくは後述するが、処理槽2からの排気ガスに含まれる
悪臭ガスを、分解処理して清浄ガスに変化させる装置で
ある。排気ファン15と脱臭装置10とは、排気管11
により排気ガスが連通するように接続され、処理槽2内
の排気ガスが、脱臭装置10で分解処理される。また、
ケーシング3の上部には、排気口3aが開口されてい
る。脱臭装置10と排気口3aとは排気管12により、
排気ガスが連通するように接続されており、排気口3a
より、生ごみ処理機1外部へ、脱臭装置10で清浄ガス
に処理された排気ガスが排出されるようにしている。
【0011】処理槽2の下方には、温水ジャケット18
が配置されている。温水ジャケット18は処理槽2への
熱供給手段であり、処理槽2での生ごみや分解基材の分
解処理を促進させるものである。図2に示すごとく、温
水ジャケット18は、処理槽2の「U」字の底部分の円
弧部分の外側表面に覆い被さる形状、即ち、側面視略半
円形状の密閉容器であり、その下面を、ケーシング3の
下部底面より立設する設置脚19・19に支持されてい
る。該温水ジャケット18へは、コージェネレーション
装置等からの温水が、ケーシング3の下部側面に備える
温水入口ヘッダー52より給湯管53を通して供給され
るようになっており、該温水の熱を、処理槽2の内側面
にて処理物と熱交換させ、熱交換された後の戻り湯を、
戻り管54を通して温水出口ヘッダー25より再びコー
ジェネレーション装置へ戻されるようになっている。即
ち、コージェネレーション装置と温水ジャケット18の
間で温水を循環させているのである。
【0012】前記給湯管53には、図1に示すように、
弁開閉アクチュエーター56により弁が開閉されるモー
ター弁57が備えられている。弁開閉アクチュエーター
56の作動は、前記コントローラ70(図2)により制
御されるようになっている。該モータ弁57は、温水の
供給量を調整するものであり、本実施例では、生ゴミ処
理機1内に備える構成としたが、コージェネレーション
装置との間の配管に備える構成、又は、コージェネレー
ション装置に備える構成としてもよい。なお、処理槽2
の熱源としては、コージェネレーション装置からの温水
供給を利用した温水ジャケット18に限るものではな
く、電熱ヒーターを用いる熱供給の形態とすることもで
きる。
【0013】また、処理槽2の側部、前記攪拌モーター
6a側の側面であって、回転軸6cの前方には、排出ダ
クト43が設けられている。該排出ダクト43内には排
出機構40が備えられており、該排出機構40により、
処理槽2内で処理された内容物が、処理槽2より排出さ
れる。処理槽2には、排出ダクト43と連通するよう
に、排出ダクト43側の側壁に開口が形成されている。
また、該開口を開閉可能とする排出プレート44が、処
理槽2の側壁に、回動自在に設けられている。排出プレ
ート44の回動支軸は、排出プレート44の下端に設け
られる。排出プレート44は、排出機構40が働かない
状態、即ち、「攪拌モード」では、処理槽2の一部側面
を形成するようになっている。
【0014】排出機構40には、開閉モーター41と、
開閉モーター41の駆動により開閉プレート44を揺動
させるリンク42とが設けられている。「排出モード」
においては、排出プレート44の上端が処理槽2内側に
倒されて、処理槽2の側壁に形成した前記開口を介し
て、処理槽2と排出ダクト43とが連通する。そして、
攪拌羽根6dにより掻き揚げられた分解処理物が、傾斜
した状態の排出プレート44上に乗せられた後、排出プ
レート44上を滑って、排出ダクト43内へ導かれるよ
うにしている。該排出ダクト43の下方には、キャスタ
ー付の回収トレイ45が配置されており、排出ダクト4
3内へ導かれた処理物を、連続的に回収するようになっ
ている。
【0015】これより、本発明の一実施例である脱臭装
置10について説明する。処理槽2内では、生ごみや分
解基材が分解処理されるにしたがって、アンモニア、ア
ミン類、硫化水素、メルカプタン等の悪臭ガスが発生す
る。これらの悪臭ガスは、処理槽2から排出される排気
ガス中に含まれている。脱臭装置10には、排気ガス中
に含まれるこれらの悪臭ガスを分解処理可能とするた
め、脱臭フィルタ14が内蔵されている。
【0016】脱臭装置10について、図3、図4を用い
て説明する。図3は脱臭装置の構成を示す平面一部断面
図であり、図4は脱臭フィルタ14の一部を示す斜視図
である。図3に示すように、脱臭装置10のケーシング
には、排気ガスの流入口10aと排出口10bとが形成
されている。流入口10aと排出口10bとの間には、
光源17が配置されると共に、光源17を中心として、
脱臭フィルタ14・14が対向して配置される。光源1
7は、脱臭フィルタ14に設けた光触媒(二酸化チタ
ン)に光触媒反応を起こさせるための手段である。脱臭
フィルタ14・14はそれぞれ、流入口10aから排出
口10bへの排気ガス通路を塞ぐように配置され、脱臭
装置10へ流入した排気ガスが、二枚の脱臭フィルタ1
4・14を通過してから、脱臭装置10外へと排出され
るようにしている。なお、本実施例においては、脱臭フ
ィルタを二枚設け、より効果的な脱臭を行えるよう構成
したが、スペース等の理由により、一枚だけ設けたよう
な場合であっても、脱臭の効果を発揮することはでき
る。
【0017】本実施例の脱臭装置10に用いる脱臭フィ
ルタ14は、ガラス繊維で形成されるフィルタ上に、粒
子状の活性炭および二酸化チタンを混合した混合粒子
(混合体)を付着させたものである。活性炭は多孔質の
物質であり、前記の悪臭ガスを吸着可能な吸着材であ
る。また、二酸化チタンは光触媒であり、紫外線下で前
記の悪臭ガスを分解処理する作用がある。加えて、基材
であるガラス繊維が、光触媒である二酸化チタンによっ
て劣化するのを防止するため、シリカを前記混合粒子に
混入させて、光触媒に対する担体として作用させてい
る。
【0018】以上構成により、脱臭フィルタ14は、吸
着材である活性炭の作用により、第一に、悪臭ガスをフ
ィルタ表面に吸着させる。第二に、光触媒である二酸化
チタンの作用により、活性炭に吸着して固定されている
悪臭ガス、またはフィルタ表面(二酸化チタン粒子)に
接触した悪臭ガスを、酸化することで分解処理し、無臭
のガスに化学変化させる。このとき、二酸化チタン粒子
の表面で光触媒反応を起こさせるため、前記光源17に
より脱臭フィルタ14表面に光照射(紫外線)を加える
ようにしている。光触媒反応により、悪臭ガスの分解処
理が行われる。
【0019】なお、悪臭ガスの吸着材としては、活性炭
に限定されるものではなく、セラミックスやアパタイ
ト、あるいはゼオライト(沸石)でもよい。これらの吸
着材も粒状に加工可能であるので、活性炭に代えて、吸
着材と光触媒との混合粒子を構成し、該混合粒子をフィ
ルタ表面に付着させて、脱臭フィルタを構成することが
可能である。また、光触媒としては、ポリパラフェニレ
ン等の有機高分子光触媒や、二酸化チタンを除く金属酸
化物等がある。酸化亜鉛や酸化タングステン等の金属酸
化物の中には、二酸化チタンよりも光触媒作用の強いも
のがあるが、水蒸気中(水溶液中)に溶け出す、あるい
は毒性がある等の理由のため、使用が困難なことが多
く、光触媒としては二酸化チタンが適当である。
【0020】本実施例に適用した脱臭フィルタ14は、
一部分を拡大した様子を図4に示すように、蜂の巣状に
開口を形成したハニカムフィルタであり、このフィルタ
の表面に、活性炭および二酸化チタンの混合粒子を付着
させたものである。悪臭ガスの吸着および分解処理用の
脱臭フィルタとしては、この素材構成に限定されるもの
ではない。例えば、光触媒の基材として、ガラス繊維に
代えて水蒸気の通過可能なフッ素樹脂とし、シート状に
形成したフィルタを構成しても良い。このシート状に形
成したフィルタ表面に、前記の混合粒子(活性炭および
二酸化チタン)を付着させるのである。
【0021】また、悪臭ガスの吸着および分解処理の手
段としては、脱臭フィルタを内蔵した脱臭装置に限定さ
れるものではない。例えば、ガラスビーズの表面に、前
記の混合粒子(活性炭および二酸化チタン)を付着させ
て、脱臭ビーズを構成し、該脱臭ビーズをケース内(脱
臭装置内)に充填する構成としても良い。
【0022】脱臭装置10に内蔵した脱臭フィルタ14
には、前述したように、吸着材である活性炭と、光触媒
である二酸化チタンが備えられている。ここで、活性炭
および二酸化チタンはいずれも、フィルタの表面に付着
されるものであり、付着面積と付着量とが比例する。以
上において、活性炭と二酸化チタンとを、付着面積当た
りで比較すると、活性炭の吸着速度の方が、二酸化チタ
ンの処理速度よりも早い。このため、活性炭のみを備え
たフィルタを用いたほうが、活性炭および二酸化チタン
の混合体フィルタよりも、短期的な脱臭能力は高い。活
性炭のみでは、悪臭ガスの分解処理(無臭ガス化)はで
きないが、悪臭ガスの外部への排出防止は可能である。
そして、悪臭ガスの外部への排出防止という点では、悪
臭ガスが分解処理されたかどうかは、問題ではないため
である。つまり、前記の混合粒子において、活性炭粒子
の混入量を二酸化チタン粒子よりも、増量すればするほ
ど、脱臭装置10の短期的な脱臭能力を向上させること
ができる。一方、前記混合粒子への二酸化チタンの混入
量が減れば減るほど、悪臭ガスの分解処理能力が低下す
る。これは、悪臭ガスを吸着して吸着能力の低下した活
性炭を、再生する能力が低下している状態を意味し、長
期的には脱臭能力の低下を招く。短期的な能力向上と、
長期的な能力維持とは、ある程度、矛盾した関係にあ
る。なお、前記の短期的な能力向上、長期的な能力維持
とは、生ごみ処理機のように、悪臭ガスを含んだ排気ガ
スが継続的に排出されている使用条件下での効果であ
る。排気の休止時間が十分設けられる使用条件では、光
触媒を含んだ脱臭フィルタであれば、自動的にフィルタ
(吸着材)は再生される。
【0023】フィルタ(吸着材)に悪臭ガスが蓄積され
た場合は、分解または洗浄処理する必要がある。活性炭
が破過(飽和)した状態の脱臭装置10に、一定時間、
悪臭ガスの流入を遮断することで、脱臭装置10の再生
を図ることができる。この間(前記一定時間)に、光触
媒である二酸化チタンの作用により、活性炭に蓄積され
た悪臭ガスの分解処理が行われ、活性炭が再生される。
また、洗浄は水等の洗浄液を通すことで洗い流す。
【0024】前述したように、悪臭ガス成分であるアン
モニア等の窒素化合物は、活性炭に吸着され、光触媒で
ある二酸化チタンによって分解処理されて、無臭ガスで
ある硝酸に変化するのであるが、分解処理を繰り返すこ
とによって、今度は硝酸が脱臭フィルタに蓄積され、脱
臭効果が悪くなってしまう。脱臭フィルタ14に蓄積さ
れた硝酸は、水に解けやすいので、脱臭フィルタ14を
脱臭装置10から取り出して、水による洗浄を行い取り
除く。脱臭フィルタ14を取り出して洗浄を行うことが
できるよう、ケーシング3の脱臭装置10付近と、脱臭
装置にフィルタ取り出し口を設けている。ケーシング3
と脱臭装置に設けられたフィルタ取り出し口を開けて、
フィルタ14・14を取り出し、取り出されたフィルタ
14・14を水洗し、再びフィルタを脱臭装置へと戻す
のである。従来、人が脱臭装置に近づいてアンモニア臭
を感じた場合に、硝酸が蓄積して脱臭フィルタ14の脱
臭性能が悪くなっているものと判断し、脱臭フィルタ1
4の洗浄を行っていた。しかし、においの感じ方は人そ
れぞれであるため、人によって脱臭性能が落ちていると
判断する時期が変わってくる。効果的な脱臭性能を維持
するために、硝酸がどの程度脱臭フィルタに蓄積された
かを把握する必要があったのである。
【0025】本発明においては、脱臭フィルタ14に硝
酸が蓄積されていることを知るために、公知のpH 検出
装置としてpHセンサー21を脱臭フィルタ14に取り
付けている。硝酸は酸性であるために、脱臭フィルタ1
4の硝酸の発生量が変化すれば、pH値が変化する。硝
酸の発生量をpH値の変化によって検知するようにして
いる。pHセンサー21の取付位置は吸着材または光触
媒の近傍であって、脱臭フィルタ14の最も多く硝酸が
発生する位置、または、平均的に硝酸が発生する位置等
を選択して取り付けることができるが、本実施例では、
図3に示したように、pHセンサー21はケーシング3
に突設した支持部材9に支持され、流入側の脱臭フィル
タ14に接触するように設けている。流入側に設けた脱
臭フィルタのほうが、排気ガスに悪臭ガス成分が多いた
め、硝酸の蓄積が早い。蓄積の早い流入側のフィルタの
洗浄時期に、同時に流出側のフィルタも洗浄するのであ
る。なお、各フィルタにひとつずつのpHセンサー21
を取り付けて、個別にフィルタの洗浄を行うことも可能
である。
【0026】図5はpHセンサー21により洗浄時期を
判定する機構を示すブロック図である。以下図5につい
て説明する。悪臭ガスは、処理槽2から排出されて、脱
臭装置10へ流入する。脱臭装置10内で悪臭ガスは無
臭の硝酸に変えられ、硝酸は酸性であるためpH値は下
がっていく。脱臭フィルタ14に接触されるように設け
られたpHセンサー21により、pHが検出され、コン
トローラ70に伝達される。該コントローラ70には表
示装置と接続され、pH値を表示したり、或いは、設定
値と比較して、設定値を越えると洗浄が必要であること
を表示するようにしている。つまり、設定値まで下がっ
たとき(すなわち脱臭フィルタ14に蓄積された硝酸の
量が許容値以上となり、脱臭フィルタ14の脱臭性能が
低下して洗浄が必要となったとき)コントローラ70
は、操作パネル46に設けた洗浄表示装置、つまり、洗
浄マーク表示部23を点灯させるのである。操作を行う
人は、操作パネル46に点灯された洗浄マークを見て、
脱臭フィルタ14の洗浄の必要性を知ることができる。
【0027】なお、本実施例においては、pHセンサー
21でpHを検出し、コントローラ70を介して、洗浄
時期を操作パネル46に表示する構成としたが、pHを
検出する装置を設けておけば、人がpH値から洗浄時期
を判断することもでき、必ずしもコントローラ70を介
して洗浄を知らせるマークを表示させる必要はない。ま
た、洗浄を知らせるための情報を表示する部分は操作パ
ネル46に限定されないが、操作を行う人が最も見る可
能性が高い操作パネル46に表示を行うのが、適してい
るといえる。また、洗浄の必要性は表示部の点灯に限定
するものではなく、音や音声等に知らせるように構成す
ることもできる。このように構成したので、脱臭フィル
タの洗浄時期が、人の感覚によらずにpHによって明確
にわかり、効果的な脱臭性能を維持することができるの
である。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。即ち、請求項1に示す
如く、吸着材と光触媒等を有する脱臭装置であって、前
記吸着材または光触媒の近傍位置にpH値検出装置を設
け、該pH値検出装置の検出値を表示するようにしたの
で、脱臭能力がいまどれくらいかが判るようになり、洗
浄時期が近づいているか等も判り、脱臭装置のメンテナ
ンスの必要性を容易に認識できるようになる。
【0029】また、請求項2においては、吸着材と光触
媒等を有する脱臭装置であって、前記吸着材または光触
媒の近傍位置にpH値検出装置を設け、操作部に洗浄が
必要であることを示す表示部を設け、前記pH値検出装
置の検出値が設定値を越えると、表示部で洗浄時期であ
ることを表示するようにしたので、脱臭フィルタの洗浄
時期が、人の感覚によらずにpHによって明確にわか
り、洗浄が必要かどうかが容易に判り、脱臭性能を維持
することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】生ゴミ処理機の正面断面図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】脱臭装置10の構成を示す平面一部断面図であ
る。
【図4】脱臭フィルタ14の一部を示す斜視図である。
【図5】pHセンサーにより洗浄時期を判定する機構を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 生ごみ処理機 2 処理槽 10 脱臭装置 14 脱臭フィルタ 21 pHセンサー 23 洗浄マーク表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 53/81 B01D 53/34 116A 53/86 ZAB Fターム(参考) 4C080 AA05 AA07 BB02 CC08 CC15 HH05 JJ03 KK08 LL10 MM02 MM04 MM05 QQ11 4D002 AA03 AA06 AA13 AA14 AB02 AC10 BA04 BA09 BA14 CA07 CA13 DA41 DA45 DA70 EA02 EA07 GA02 GB09 4D048 AA22 AB01 AB03 BA07X BA13X BA16Y BA27Y BA41X BA45Y BD06 CC38 CD01 CD08 CD10 DA01 DA02 DA03 DA20 EA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着材と光触媒等を有する脱臭装置であ
    って、前記吸着材または光触媒の近傍位置にpH値検出
    装置を設け、該pH値検出装置の検出値を表示するよう
    にしたことを特徴とする光触媒脱臭装置。
  2. 【請求項2】 吸着材と光触媒等を有する脱臭装置であ
    って、前記吸着材または光触媒の近傍位置にpH値検出
    装置を設け、操作部に洗浄が必要であることを示す表示
    部を設け、前記pH値検出装置の検出値が設定値を越え
    ると、表示部で洗浄時期であることを表示するようにし
    たことを特徴とする光触媒脱臭装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005245550A (ja) * 2004-03-02 2005-09-15 Hokuei:Kk 光触媒を用いた空気清浄装置の空気制御方法
JP2007125501A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Meidensha Corp 光触媒式気体浄化装置、及び制御盤用光触媒式気体浄化装置

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