JP2004357804A - 空気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーシング内で薬剤液をスプレーにより噴霧させ、外部の空気を、噴霧による液滴中を通過させることにより浄化させる場合に、この空気の浄化がより効果的になされるようにする。
【解決手段】空気浄化装置1が、ケーシング3と、このケーシング3内の底部に設けられる薬剤液12用の貯留部13と、ケーシング3内の上部に配置され下方に向かって薬剤液12を噴霧可能とするノズル14と、薬剤液12を上記ノズル14に供給するポンプ15と、ケーシング3内における貯留部13とノズル14との間に大気側の空気2を供給可能とする空気供給手段20とを備える。ケーシング3の天井板9にこのケーシング3内の空気2を外部に排出可能とする排出口21を成形する。空気供給手段20におけるケーシング3内への空気2の供給口27を薬剤液12の液面29に向かって開口させ、かつ、供給口27をノズル14の下方域に位置させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、室内などの空気中の塵埃を除塵したり、空気中の悪臭を脱臭して、空気を浄化するようにした空気浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献1】特開平11−90163号公報
【0004】
上記空気浄化装置には、従来、上記特許文献1で示されるものがある。この公報のものによれば、空気浄化装置は、ケーシングと、このケーシング内の底部に設けられる薬剤液用の貯留部と、上記ケーシング内の上部に配置され下方に向かって上記薬剤液を噴霧可能とするノズルと、上記薬剤液を上記ノズルに供給するポンプと、大気側の空気を上記ケーシング内における上記貯留部とノズルとの間に供給可能とする空気供給手段とを備え、上記ケーシングの天井板にこのケーシング内の空気を外部に排出可能とさせる排出口が成形されている。
【0005】
上記空気浄化装置を運転する場合、上記ポンプを駆動させると、上記貯留部内の薬剤液が加圧されて上記ノズルに供給され、このノズルから下方に向けて噴霧される。一方、上記空気供給手段を駆動させると、大気側の空気が上記ケーシング内に供給される。すると、上記空気は、上記ノズルから噴霧された液滴に対向しながら上昇し、この際、この液滴と衝突したり接触することにより、除塵や脱臭がなされて空気が浄化される。その後、浄化された空気は、上記排出口からケーシングの外部に排出されて、大気に戻される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の技術では、空気供給手段により上記ケーシング内に外部の空気が供給されると、この空気は直ちにケーシング内を上昇して上記排出口に向かわされるようになっている。このため、上記ケーシング内での空気の滞留時間が極めて短いことから、上記空気は、ノズルにより噴霧された液滴との接触機会が少なくなって、空気の浄化が不十分になりがちである。ここで、上記空気を十分に浄化させようとするには、上記薬剤液の噴霧量を増加させることが考えられるが、このようにすると、空気浄化装置の負荷が大きくなるおそれがあって、好ましくない。
【0007】
また、上記従来の技術では、ノズルよりも空気の下流側には濾過材は存在しないため、上記ノズルから噴霧された液滴に対向しながら空気が上記排出口を通って外部に排出されるとき、上記空気に伴って上記液滴の一部が外部に排出されるおそれがあり、これが生じると、上記空気浄化装置の周りが上記薬剤液によって汚損されるという問題点が生じる。
【0008】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、ケーシング内で薬剤液をスプレーにより噴霧させ、外部の空気を、上記噴霧による液滴中を通過させることにより浄化させる場合に、この空気の浄化がより効果的になされるようにすることを課題とする。
【0009】
また、ケーシング内で浄化された空気がこのケーシングからその外部に排出されるとき、この空気に伴って薬剤液の液滴がケーシングの外部に排出されないようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の空気浄化装置は、次の如くである。なお、この項において各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「発明の実施の形態」の項の内容に限定解釈するものではない。
【0011】
請求項1の発明は、ケーシング3と、このケーシング3内の底部に設けられる薬剤液12用の貯留部13と、上記ケーシング3内の上部に配置され下方に向かって上記薬剤液12を噴霧可能とするノズル14と、上記薬剤液12を上記ノズル14に供給するポンプ15と、上記ケーシング3内における上記貯留部13とノズル14との間に大気側の空気2を供給可能とする空気供給手段20とを備え、上記ケーシング3の天井板9にこのケーシング3内の空気2を外部に排出可能とする排出口21を成形した空気浄化装置において、
【0012】
上記空気供給手段20における上記ケーシング3内への空気2の供給口27を上記薬剤液12の液面29に向かって開口させ、かつ、上記供給口27をノズル14の下方域に位置させたものである。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上下方向で、上記ノズル14と上記供給口27との間に配置されて、上記ケーシング3内を上、下部空間に仕切る濾過材33を備えたものである。
【0014】
請求項3の発明は、請求項12の発明に加えて、上記ケーシング3が、上方に向かって開くケーシング開口7を上端に有するケーシング本体8を備え、上記天井板9が上記ケーシング開口7を開閉可能とし、上記ケーシング開口7を通し上記濾過材33を上記ケーシング本体8内に対し挿抜可能とし、上記排出口21を閉じる他の濾過材34を設け、上記天井板9の下面側に上記他の濾過材34を着脱可能に取り付けたものである。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1から3のうちいずれか1つの発明に加えて、上記ケーシング3を収容する他のケーシング4を備えたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0017】
(第1の実施の形態)
【0018】
図1,2は、第1の実施の形態を示している。
【0019】
図において、符号1は空気浄化装置であって、この空気浄化装置1は、病院、遊技場、工場の室内などにおいて、空気2中の塵埃や菌などを除塵したり、空気2中の悪臭を脱臭して空気2を浄化するものである。
【0020】
上記空気浄化装置1は、ケーシング3と、上方に向かって開く開口を上端に有し、この開口を通し上記ケーシング3を出し入れ可能に収容する他のケーシング4とを備えている。上記ケーシング3はたとえば樹脂製とされ、他のケーシング4は板金製とされ、これらケーシング3と他のケーシング4との間には、空間が設けられている。
【0021】
上記ケーシング3は、上方に向かって開くケーシング開口7を上端に有する直方体形状のケーシング本体8と、上記ケーシング開口7を開閉可能とする平面視で長方形状の天井板9とを備えている。
【0022】
上記空気浄化装置1は、上記ケーシング3内の底部に設けられる薬剤液12用の貯留部13と、上記ケーシング3内の上部に配置され下方に向かって上記薬剤液12を噴霧可能とする複数(2つ)のノズル14と、上記貯留部13内に配置され、この貯留部13に貯留されている薬剤液12を加圧して上記各ノズル14に供給可能とするポンプ15と、このポンプ15の吐出口を上記各ノズル14に連通させる圧液パイプ16とを備えている。上記薬剤液12は次亜塩素酸ナトリウム水溶液や塩素溶液であり、空気2中のタバコ、生ごみ、下水、汚泥などによる悪臭を脱臭する効果を有すると共に、レジオネラ菌や大腸菌などを殺菌する効果も有している。また、上記ポンプ15はケーシング3,4内に配置され、かつ、薬剤液12中に配置されている。
【0023】
上記空気浄化装置1は、上記ケーシング3内における上記貯留部13とノズル14との間に大気側の空気2を供給可能とする空気供給手段20を備え、上記ケーシング3の天井板9には、上記ケーシング3内の空気2を上記ケーシング3の上方の外部に排出可能とする排出口21が成形されている。
【0024】
上記空気供給手段20は、上記ケーシング3,4の上端部の側板に成形され、これらケーシング3,4の内外を連通させる空気2の導入口24と、この導入口24に応じて上記ケーシング3の側板の内面に取り付けられる電動ファン25と、このファン25の吐出側を上記貯留部13に貯留される薬剤液12の上方近傍域に連通させる空気2の供給ダクト26とを備え、この供給ダクト26は上記ケーシング3に一体成形されている。
【0025】
上記供給ダクト26における空気2の下流端には、上記ケーシング3内へ開口する空気2の供給口27が成形されている。この供給口27は、上記薬剤液12の液面29に向かって開口させられ、かつ、上記ノズル14群の下方域に位置させられている。より具体的には、上記供給口27の軸心30が上記液面29と交差することとされ、その交角θは25―55°とされ、また、上記供給口27は上記ノズル14群の直下に位置させられている。
【0026】
上記空気浄化装置1は、上下方向で、上記ノズル14群と、上記供給口27との間に配置され、上記ケーシング3内を上、下部空間に仕切る濾過材33を備えている。この濾過材33は、ほぼ水平方向に延びる板状をなし、可撓性を有している。また、上記濾過材33は、上記ケーシング3に着脱可能に支持され、上記ケーシング開口7を通し上記ケーシング本体8内に対し挿抜可能とされている。上記濾過材33に対する保守、点検作業は、この濾過材33を上記ケーシング本体8内に対し挿抜することにより可能であるが、上記濾過材33をケーシング本体8内に支持させたまま、上記ケーシング開口7を通してでも可能である。
【0027】
上記排出口21を閉じる他の濾過材34が設けられ、この他の濾過材34は上記天井板9の下面側に着脱可能に取り付けられている。上記他の濾過材34も、ほぼ水平方向に延びる板状をなし、可撓性を有している。上記他の濾過材34に対する保守、点検作業は、この他の濾過材34を上記天井板9から着脱させることにより可能であるが、上記天井板9を裏返せば、上記他の濾過材34を天井板9に取り付けたままでも可能である。
【0028】
上記ケーシング3の外側面には、上記薬剤液12の液面29の高さを視認可能とするレベル計37が着脱可能に取り付けられ、上記レベル計37の視認部分は、上記ケーシング3,4の外側方に配置されている。また、上記ケーシング3の外側面には、上記他のケーシング4を介し電気電子的な操作制御盤38が取り付けられており、この操作制御盤38には、CPU、タイマー、スイッチなどが内蔵され、これらは電源スイッチを介し電源に接続される。また、39はドレン弁である。
【0029】
上記空気浄化装置1を運転する場合には、まず、薬剤液12を所定の濃度、pH値になるよう調製し、上記ケーシング開口7を通し貯留部13に注入する。この貯留部13における薬剤液12の液面29の高さは、上記レベル計37の視認によって調整する。各濾過材33,34を取り付けて、上記ケーシング本体8のケーシング開口7を天井板9により閉じる。
【0030】
上記操作制御盤38の操作により、ポンプ15を駆動させると、貯留部13内の薬剤液12が各ノズル14に加圧されて供給され、これら各ノズル14から下方に向けて噴霧される。一方、上記空気供給手段20のファン25を駆動させると、大気側の空気2が導入口24、供給ダクト26、および供給口27を順次通過して、ケーシング3内に供給される。この場合、操作制御盤38の操作により、ポンプ15とファン25とを自動運転させるようにしてもよく、例えば、ポンプ15については、15分間のうち、3分間だけ間欠的に駆動させるよう自動的なタイマー制御をしてもよい。
【0031】
上記したようにポンプ15とファン25とが駆動すると、上記ケーシング3内に供給された空気2は、上記ノズル14により薬剤液12が散布された濾過材33中の微小通路を通過すると共に、上記各ノズル14から噴霧された薬剤液12の液滴に対向しながら上昇することにより除塵され、また、この際、上記空気2は薬剤液12と衝突したり、接触することにより、除塵、脱臭、殺菌の処理がなされ、もって、空気2が浄化される。その後、浄化された空気2は、上記排出口21において、上記他の濾過材34中の微小通路を通過して上昇し、ケーシング3の外部に排出されて、大気に戻される。また、上記他の濾過材34を空気2が通過する際、上記空気2中に残留している液滴等が上記他の濾過材34に捕捉されて、空気2が更に浄化され、大気に戻される。
【0032】
上記構成によれば、空気供給手段20における上記ケーシング3内への空気2の供給口27を上記薬剤液12の液面29に向かって開口させている。
【0033】
このため、空気浄化装置1の運転時、上記空気供給手段20によりケーシング3内に空気2が供給されるとき、上記空気供給手段20の供給口27からケーシング3内に送り込まれた空気2は、一旦、上記薬剤液12の液面29に向かわされ、その後、上方に向かうよう反転して上昇し、上記濾過材33を経て排出口21に向かうこととなる。
【0034】
よって、上記空気供給手段20の供給口27からケーシング3内に送りこまれた空気2中の塵埃など質量の大きいものは、上記液面29に向かう慣性力でこの液面29に衝突するなどして捕捉され易くなり、その分、上記空気2の浄化がより向上する。
【0035】
しかも、上記供給口27を上記ノズル14の下方域に位置させてある。
【0036】
このため、上記したように、空気供給手段20の供給口27からケーシング3内に送り込まれ、薬剤液12の液面29に向かって下方に向かう空気2に対し、上記ノズル14から下方に向かって噴霧された液滴が注がれる。つまり、上記空気2に対しこの空気2が向かうのと同じ方向に向かって、噴霧された液滴が注がれる。
【0037】
よって、上記空気2中の塵埃などは、上記液滴により、より強く下方に向かうよう付勢されて、上記液面29に対し捕捉され易くなり、このため、上記空気2の浄化が更に向上する。
【0038】
また、前記したように、上下方向で、上記ノズル14と上記供給口27との間に配置されて、上記ケーシング3内を上、下部空間に仕切る濾過材33を備えている。
【0039】
このため、上記空気供給手段20の供給口27を通しケーシング3内に供給された空気2は、上記ノズル14により薬剤液12が散布された上記濾過材33中の微小通路を通って上昇し、この際、空気2は上記濾過材33と薬剤液12とにより、除塵、脱臭、殺菌の処理がなされて、空気2が浄化される。
【0040】
しかも、前記したように、空気供給手段20の供給口27からケーシング3内に送り込まれた空気2は、一旦、薬剤液12の液面29に向かうよう下方に向かわされた後、上方に向かうよう反転して上昇し、上記濾過材33に向かわされるため、この反転時に、空気2は減速される。よって、その分、この空気2は濾過材33を遅い速度で通過することとなって、上記濾過材33による除塵や、薬剤液12との接触による脱臭等による空気2の浄化が更に向上する。
【0041】
また、前記したように、ケーシング3が、上方に向かって開くケーシング開口7を上端に有するケーシング本体8を備え、上記天井板9が上記ケーシング開口7を開閉可能とし、上記ケーシング開口7を通し上記濾過材33を上記ケーシング本体8内に対し挿抜可能とし、上記排出口21を閉じる他の濾過材34を設け、上記天井板9の下面側に上記他の濾過材34を着脱可能に取り付けている。
【0042】
このため、上記ケーシング3内で浄化された空気2は、最終的に上記他の濾過材34中の微小通路を通過させられることにより、この空気2中の液滴などが捕捉されて、大気に戻される。よって、上記空気2は更に確実に浄化される。
【0043】
また、上記各濾過材33,34に対しそれぞれ保守、点検作業をしようとするときには、上記ケーシング本体8のケーシング開口7から上記天井板9を離脱させ、これにより開かれた上記ケーシング開口7を通し上記濾過材33を操作し、一方、上記他の濾過材34については、上記天井板9を裏返して操作すればよい。よって、上記各保守、点検作業は、上記天井板9の離脱という単純な操作によって、簡単にできる。
【0044】
また、前記したように、ケーシング3を収容する他のケーシング4を備えている。
【0045】
このため、上記ポンプ15の駆動によりノズル14が薬剤液12を噴霧するときには、ポンプ15の駆動音や、水を打ちつける音に基づいて騒音が発生するが、これらポンプ15とノズル14はケーシング3,4内に収容されているため、上記騒音が空気浄化装置1の外部に向かうことは、上記した二重構造のケーシング3,4によって防止される。よって、上記空気浄化装置1は、病院など静かなところに用いることができて有益である。
【0046】
なお、以上は図示の例によるが、室内を上記空気浄化装置1の導入口24にチューブにより連通させて、この空気浄化装置1により浄化した空気2を屋外に排出させるようにしてもよく、また、これとは逆に、屋外の空気2を上記空気浄化装置1により浄化して、この空気2を屋内に供給するようにしてもよい。
【0047】
また、上記ケーシング3内に供給される空気2にオゾンを混入させるようにしてもよく、ノズル14から噴霧される液滴との衝突でオゾンを発生する物質を上記濾過材33に混入させてもよい。また、上記ケーシング3の内面にゴム板など弾性体を取り付け、空気浄化装置1から外部への騒音発生を防止するようにしてもよい。
【0048】
以下の各図は、第2,第3の実施の形態を示している。これら各実施の形態は、前記第1の実施の形態と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これら各実施の形態における各部分の構成を、本発明の課題、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
【0049】
(第2の実施の形態)
【0050】
図3は、第2の実施の形態を示している。
【0051】
これによれば、上記導入口24とファン25とは、上記ケーシング3の上下方向の中途部に配置されている。また、上記ケーシング3の一側面に上記導入口24、ファン25、レベル計37、および操作制御盤38が集められていて、これらに対する操作がし易くされている。
【0052】
(第3の実施の形態)
【0053】
図4は、第3の実施の形態を示している。
【0054】
これによれば、空気浄化装置1は全体として竪長の形状とされており、よって、この空気浄化装置1は狭い室内への設置が可能とされている。
【0055】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0056】
請求項1の発明は、ケーシングと、このケーシング内の底部に設けられる薬剤液用の貯留部と、上記ケーシング内の上部に配置され下方に向かって上記薬剤液を噴霧可能とするノズルと、上記薬剤液を上記ノズルに供給するポンプと、上記ケーシング内における上記貯留部とノズルとの間に大気側の空気を供給可能とする空気供給手段とを備え、上記ケーシングの天井板にこのケーシング内の空気を外部に排出可能とする排出口を成形した空気浄化装置において、
【0057】
上記空気供給手段における上記ケーシング内への空気の供給口を上記薬剤液の液面に向かって開口させている。
【0058】
このため、空気浄化装置の運転時、上記空気供給手段によりケーシング内に空気が供給されるとき、上記空気供給手段の供給口からケーシング内に送り込まれた空気は、一旦、上記薬剤液の液面に向かわされ、その後、上方に向かうよう反転して上昇し、上記濾過材を経て排出口に向かうこととなる。
【0059】
よって、上記空気供給手段の供給口からケーシング内に送りこまれた空気中の塵埃など質量の大きいものは、上記液面に向かう慣性力でこの液面に衝突するなどして捕捉され易くなり、その分、上記空気の浄化がより向上する。
【0060】
しかも、上記供給口を上記ノズルの下方域に位置させてある。
【0061】
このため、上記したように、空気供給手段の供給口からケーシング内に送り込まれ、薬剤液の液面に向かって下方に向かう空気に対し、上記ノズルから下方に向かって噴霧された液滴が注がれる。つまり、上記空気に対し、この空気が向かうのと同じ方向に向かって、噴霧された液滴が注がれる。
【0062】
よって、上記空気中の塵埃などは、上記液滴により、より強く下方に向かうよう付勢されて、上記液面に対し捕捉され易くなり、このため、上記空気の浄化が更に向上する。
【0063】
請求項2の発明は、上下方向で、上記ノズルと上記供給口との間に配置されて、上記ケーシング内を上、下部空間に仕切る濾過材を備えている。
【0064】
このため、上記空気供給手段の供給口を通しケーシング内に供給された空気は、上記ノズルにより薬剤液が散布された上記濾過材中の微小通路を通って上昇し、この際、空気は上記濾過材と薬剤液とにより、除塵、脱臭、殺菌の処理がなされて、空気が浄化される。
【0065】
しかも、前記したように、空気供給手段の供給口からケーシング内に送り込まれた空気は、一旦、薬剤液の液面に向かうよう下方に向かわされた後、上方に向かうよう反転して上昇し、上記濾過材に向かわされるため、この反転時に、空気は減速される。よって、その分、この空気は濾過材を遅い速度で通過することとなって、上記濾過材による除塵や、薬剤液との接触による脱臭等による空気2の浄化が更に向上する。
【0066】
請求項3の発明は、上記ケーシングが、上方に向かって開くケーシング開口を上端に有するケーシング本体を備え、上記天井板が上記ケーシング開口を開閉可能とし、上記ケーシング開口を通し上記濾過材を上記ケーシング本体内に対し挿抜可能とし、上記排出口を閉じる他の濾過材を設け、上記天井板の下面側に上記他の濾過材を着脱可能に取り付けている。
【0067】
このため、上記ケーシング内で浄化された空気は、最終的に上記他の濾過材中の微小通路を通過させられることにより、この空気中の液滴などが捕捉されて、大気に戻される。よって、上記空気は更に確実に浄化される。
【0068】
また、上記各濾過材に対しそれぞれ保守、点検作業をしようとするときには、上記ケーシング本体のケーシング開口から上記天井板を離脱させ、これにより開かれた上記ケーシング開口を通し上記濾過材を操作し、一方、上記他の濾過材については、上記天井板を裏返して操作すればよい。よって、上記各保守、点検作業は、上記天井板の離脱という単純な操作によって、簡単にできる。
【0069】
請求項4の発明は、上記ケーシングを収容する他のケーシングを備えている。
【0070】
このため、上記ポンプの駆動によりノズルが薬剤液を噴霧するときには、ポンプの駆動音や、水を打ちつける音に基づいて騒音が発生するが、この騒音が空気浄化装置の外部に向かうことは、上記した二重構造のケーシングによって防止される。よって、上記空気浄化装置は、病院など静かなところに用いることができて有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態で、空気浄化装置の側面図である。
【図2】第1の実施の形態で、空気浄化装置の平面図である。
【図3】第2の実施の形態で、図1に相当する図である。
【図4】第3の実施の形態で、図1に相当する図である。
【符号の説明】
1 空気浄化装置
2 空気
3 ケーシング
4 他のケーシング
5 空間
7 ケーシング開口
8 ケーシング本体
9 天井板
12 薬剤液
13 貯留部
14 ノズル
15 ポンプ
20 空気供給手段
21 排出口
27 供給口
29 液面
30 軸心
33 濾過材
34 他の濾過材
θ 交角

Claims (4)

  1. ケーシングと、このケーシング内の底部に設けられる薬剤液用の貯留部と、上記ケーシング内の上部に配置され下方に向かって上記薬剤液を噴霧可能とするノズルと、上記薬剤液を上記ノズルに供給するポンプと、上記ケーシング内における上記貯留部とノズルとの間に大気側の空気を供給可能とする空気供給手段とを備え、上記ケーシングの天井板にこのケーシング内の空気を外部に排出可能とする排出口を成形した空気浄化装置において、
    上記空気供給手段における上記ケーシング内への空気の供給口を上記薬剤液の液面に向かって開口させ、かつ、上記供給口をノズルの下方域に位置させた空気浄化装置。
  2. 上下方向で、上記ノズルと上記供給口との間に配置されて、上記ケーシング内を上、下部空間に仕切る濾過材を備えた請求項1に記載の空気浄化装置。
  3. 上記ケーシングが、上方に向かって開くケーシング開口を上端に有するケーシング本体を備え、上記天井板が上記ケーシング開口を開閉可能とし、上記ケーシング開口を通し上記濾過材を上記ケーシング本体内に対し挿抜可能とし、上記排出口を閉じる他の濾過材を設け、上記天井板の下面側に上記他の濾過材を着脱可能に取り付けた請求項2に記載の空気浄化装置。
  4. 上記ケーシングを収容する他のケーシングを備えた請求項1から3のうちいずれか1つに記載の空気浄化装置。
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