JP2003077712A - 回転型可変抵抗器 - Google Patents

回転型可変抵抗器

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JP2003077712A
JP2003077712A JP2001266252A JP2001266252A JP2003077712A JP 2003077712 A JP2003077712 A JP 2003077712A JP 2001266252 A JP2001266252 A JP 2001266252A JP 2001266252 A JP2001266252 A JP 2001266252A JP 2003077712 A JP2003077712 A JP 2003077712A
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JP
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terminals
side edge
terminal
snap
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JP2001266252A
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English (en)
Inventor
Masahiro Asano
昌広 浅野
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を少なくすることができ、プリント
基板に対する安定した保持構造を確保できるとともに、
外力による絶縁基板の電極と端子間の接触不良の発生を
確実に防止できる回転型可変抵抗器の提供。 【解決手段】 抵抗体9と集電体10と、一側縁に沿っ
て設けられる抵抗体9、集電体10の電極10〜12と
を有する絶縁基板3と、抵抗体9、集電体8に接触する
摺動子2が装着され、絶縁基板3に回転可能に保持され
る回転体1と、電極10〜12に接続される鳩目カシメ
部から延設される脚部を有する端子4〜6とを備え、特
定端子を形成する端子6の脚部は、一側縁から絶縁基板
3に沿って他側縁まで延設される延設部31と、この延
設部31の他側縁付近に位置し下方に伸びるスナップ足
32と、絶縁基板3に係止される係止部33を有し、他
の端子4,5の脚部は、一側縁付近に位置し下方に伸び
るスナップ足37,38を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抵抗体と集電体と
を含む導体パターンを有する絶縁基板と、これらの導体
パターンに接続される3本以上の端子とを備え、各種電
子機器等に装備される回転型可変抵抗器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術として、上面に馬蹄形
の抵抗体とリング状の集電体を有するとともに、一側縁
に沿って、これらの抵抗体、集電体の電極を合計3つ有
する絶縁基板と、上述の電極のそれぞれに接続される鳩
目カシメ部、及びこの鳩目カシメ部から延設される脚部
を有する3本の端子と、絶縁基板の下側に設けられ、プ
リント基板に保持させるためのスナップ足を有し、プリ
ント基板へのディップ半田時等に活用される保持板とを
備えた回転型可変抵抗器が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、プリント基板に保持させるスナップ足を有する保持
板という特別な部品を備える点で部品点数が多くなり、
製造原価が高くなる問題がある。
【0004】この問題を解決するために、半固定型可変
抵抗器等で実施されているように、上述した3本の端子
自体にプリント基板への保持を可能とするスナップ機能
を持たせ、上述の保持板を除くように構成することが考
えられる。
【0005】しかし、このように構成すると、3本の端
子が絶縁基板の一側縁に沿って、ほぼ一直線状に配置さ
れることから、プリント基板に保持させた状態で絶縁基
板に外力が与えられたときなどに、端子の変形やプリン
ト基板からの脱落を生じやすく、プリント基板への保持
形態が不安定なものとなってしまう。
【0006】なお、半固定可変抵抗器では、集電体を備
えていないことから本願が対象としている回転型可変抵
抗器とは基本的に構成が異なるが、絶縁基板の一側縁
に、電極に接続される2本のスナップ機能を有する端子
を設けるとともに、絶縁基板のほぼ中央位置において、
摺動子に接続され、スナップ機能を有する端子を設けた
ものがある。この構成では、3本の端子の先端のそれぞ
れが3角形の頂点に位置するので、プリント基板に対す
る安定した保持構造を形成する。
【0007】このような半固定型可変抵抗器における考
え方を、本願と対象技術を同じくする上述の回転型可変
抵抗器に採用し、並設される3本の端子のうちの中央に
位置する端子を、電極との接続部付近の絶縁基板の裏面
側において屈曲させ、その絶縁基板の裏面に沿って他側
縁まで延設させ、その他側縁付近で屈曲させてスナップ
足を形成し、両側の端子のそれぞれにもスナップ足を形
成する構成も考えられる。
【0008】このように構成すれば、回転型可変抵抗器
においても、3本の端子のスナップ足の先端のそれぞれ
が3角形の頂点に位置し、プリント基板に対する安定し
た保持構造を形成することになる。
【0009】しかし、このように構成したものでは、上
述の中央に位置する端子のスナップ足に何らかの外力が
与えられたとき、このスナップ足と、このスナップ足を
有する端子が接続される電極との距離が比較的大きいこ
とから、その端子と電極との接続部に大きな回転モーメ
ントが作用し、端子と電極との間に接触不良を生じる懸
念があり、抵抗器としての構造上の信頼性が低下しやす
い問題がある。
【0010】本発明は、上述した従来技術における実状
からなされたもので、その目的は、部品点数を少なくす
ることができ、プリント基板に対する安定した保持構造
を確保できるとともに、外力による絶縁基板の電極と端
子間の接触不良の発生を確実に防止できる回転型可変抵
抗器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、抵抗体と集電体とを有するとともに、こ
れらの抵抗体、集電体に接続される電極を一側縁に沿っ
て合計3つ以上有する絶縁基板と、上記抵抗体及び集電
体に接触する摺動子が装着され、回転可能に保持される
回転体と、上記絶縁基板の上記電極のそれぞれに接続さ
れる接続部と、これらの接続部から延設される脚部とを
有する端子とを備え、上記端子のうちの特定端子の脚部
は、上記一側縁から上記絶縁基板に沿って当該絶縁基板
の他側縁まで延設される延設部と、この延設部の上記他
側縁付近に位置し、下方に伸びるスナップ足と、上記絶
縁基板に係止される係止部とを有し、上記特定端子以外
の端子の脚部は、上記一側縁付近に位置し、下方に伸び
るスナップ足を有する構成にしてある。
【0012】このように構成した本発明にあっては、各
端子がスナップ足を備えていることから、これらのスナ
ップ足を介してプリント基板に保持させることができ、
したがって、スナップ足を有する保持板等の特別な部品
を要することなくプリント基板に保持させることができ
る。また、3本以上の端子のうちの特定端子に係るスナ
ップ足を絶縁基板の他側縁付近に位置させ、特定端子以
外の端子に係るスナップ足を絶縁基板の一側縁付近に位
置させたことにより、絶縁基板の一側縁と他側縁の双方
にスナップ足を配置でき、プリント基板に対する安定し
た保持構造を確保できる。
【0013】さらに、特定端子以外の端子のスナップ足
は、絶縁基板の一側縁付近に位置するので、電極と端子
との接続部と、スナップ足との距離を小さくすることが
でき、これに伴い、スナップ足に外力が加えられてもそ
の接続部に大きな回転モーメントが作用せず、また、特
定端子は絶縁基板の他側縁において係止部を介して係止
されるので、絶縁基板の他側縁付近に位置するこの特定
端子のスナップ足に外力が加えられても、この特定端子
と電極との接続部に大きな回転モーメントが作用するこ
とがなく、これらにより、各端子と電極との間の接触不
良の発生を防止できる。
【0014】また、上記発明において、上記特定端子を
含む端子の合計が3本であるとともに、上記特定端子
が、3本の端子のうちの中央に位置する端子であり、上
記特定端子以外の端子が、上記特定端子を挟むように両
側にそれぞれ位置する端子であるように構成してもよ
い。
【0015】このように構成したものは、特定端子のス
ナップ足の先端と、特定端子以外の2つの端子のスナッ
プ足の先端とで正三角形あるいは二等辺三角形を容易に
形成でき、プリント基板に対するより安定した保持構造
とすることができる。
【0016】また、上記発明において、上記絶縁基板の
他側縁に切り欠きを設けるとともに、上記係止部が、上
方に向って屈曲し上記切り欠きに挿通される屈曲部と、
この屈曲部に連設され、上記絶縁基板に当接する当接部
とを有する構成にしてもよい。
【0017】このように構成したものは、部品の組み込
みに際し、絶縁基板の他側縁付近に位置する特定端子の
部分を、単に折り曲げることにより係止部を形成して絶
縁基板に係止させることができる。
【0018】また、上記の場合、上記当接部をテーパ状
に形成した構成にしてもよい。
【0019】このように構成したものは、当接部のテー
パ状部分が絶縁基板の切り欠きの縁部に係合するよう
に、特定端子の係止部を絶縁基板に当接させることがで
きる。
【0020】また、上記発明において、上記端子の上記
接続部が、鳩目カシメ部から成る構成にしてもよい。
【0021】このように構成したものは、端子を絶縁基
板の電極に接続するに際し、端子の鳩目を単にかしめる
ことにより接続できる。
【0022】また上記発明において、上記回転体が、上
記絶縁基板に形成した貫通穴に挿入される軸部と、この
軸部の下端に設けられ、上記絶縁基板の裏面に当接する
突起部とを有する構成にしてもよい。
【0023】このように構成したものは、絶縁基板の貫
通穴が回転体の軸部の軸受を形成することにより、軸部
を安定して支持させることができるとともに、絶縁基板
からの回転体の離脱を突起部によって規制できる。
【0024】また上記発明において、上記回転体の上記
軸部が、回転動作を検出される被検出軸が嵌挿される嵌
挿穴を有する構成にしてもよい。
【0025】このように構成したものは、貫通穴に被検
出軸を嵌挿させれば、被検出軸と一体に軸部が回転する
ことにより、回転体の摺動子が抵抗体及び集電体上を摺
動し、これにより被検出軸の回転角を検出することがで
きる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下,本発明の回転型可変抵抗器
の実施形態を図に基づいて説明する。
【0027】図1〜10は本発明の一実施形態の説明図
で、図1は本発明の一実施形態を示す平面図、図2は本
発明の一実施形態の側面図、図3は本発明の一実施形態
の底面図である。
【0028】図4は図1のA−A断面拡大図、図5は図
4のB方向から見た断面部分を含む図、図6は本発明の
一実施形態の組み立て前の状態を示す分解斜視図、図7
は本発明の一実施形態に備えられる回転体の裏面図、図
8は図7のC部断面拡大図である。
【0029】図9は本発明の一実施形態に、回転動作が
検出される被検出軸を装着させた状態を示す要部断面
図、図10は本発明の一実施形態に被検出軸を装着させ
た状態における当該一実施形態の作用を説明する要部断
面図である。
【0030】本実施形態は、主な構成要素として、図6
に示すように、絶縁材から成り、回転可能に保持される
回転体1と、金属板から成り、この回転体1の裏面に装
着される摺動子2と、フェノール樹脂やガラスエポキシ
樹脂等から成り、摺動子2が摺接する導体パターンを有
する絶縁基板3と、金属材から成る複数の端子、例えば
3つの端子4,5,6とを備えている。
【0031】上述した絶縁基板3は、図6に示すよう
に、中央付近に貫通穴を有し、この貫通穴7の周りに導
体パターン、例えばリング状の集電体8と馬蹄形の抵抗
体9とを有するとともに、一側縁に並設させて抵抗体9
の電極10,11と、集電体8の電極12との例えば合
計3つの電極を備え、他側縁に切り欠き13を有してい
る。
【0032】上述した回転体1は、図3,4,7,8等
に示すように、絶縁基板3の貫通穴7に挿入されるとと
もに、回転動作が検出される被検出軸14が嵌挿される
嵌挿穴15を有する軸部16と、この軸部16の下端に
設けられ、絶縁基板3の裏面に当接する突起部17を有
し、例えば絶縁基板3に回転可能にスナップ保持され
る。
【0033】この回転体1の軸部16は、図7等に示す
ように、上述した突起部17をそれぞれ有する複数、例
えば4本のスナップ脚18,19,20,21と、これ
らのスナップ脚18〜21間に切り欠き22を介して設
けられ、図8に例示するように、絶縁基板3の貫通穴7
への挿入を案内するテーパ部を有するガイド壁23,2
4,25,26とを含んでいる。
【0034】図4等に示すように、この軸部16の上端
面の高さ位置は、回転体1の上面の高さ位置以下に、例
えば回転体1の上面に一致するように設定してある。
【0035】上述した4本のスナップ脚18〜21のう
ちの少なくとも一対のスナップ脚、例えばスナップ脚1
8とスナップ脚20とは、軸部16の軸心を中心に対称
位置に配置してある。
【0036】ガイド壁23〜26のそれぞれは、図8に
例示するように、絶縁基板3の上面に当接可能な接触面
27を含んでいる。
【0037】また、回転体1の軸部16の嵌挿穴15の
うちの特にスナップ脚18〜20の内側に形成される部
分は、図9に示すように、被検出軸14が嵌着される小
径穴28と、この小径穴28に連設され、突起部17の
裏側に位置する大径穴29とを含み、大径穴29の半径
Rと小径穴28の半径rとの差寸法S1を、突起部17
の突出寸法S2よりも小さく設定してある。
【0038】上述した端子4〜6のうちの端子6の脚部
は、図1〜6に示すように、絶縁基板3の一側縁から絶
縁基板3の裏面に沿って当該絶縁基板3の他側縁まで延
設され、中央に円形穴を含む空隙部30を形成した延設
部31と、この延設部31の上述した絶縁基板3の他側
縁付近に位置し、下方に伸びるスナップ足32と、絶縁
基板3に係止される係止部33とを有する。また、この
端子6の脚部には、図1,6等に示す絶縁基板3の電極
12に形成した穴に挿入されてかしめられる鳩目34を
設けてある。この端子6は、スナップ足32が絶縁基板
3の他側縁付近に位置する特定端子を構成している。
【0039】この特定端子である端子6の上述した係止
部33は、図5等に示すように上方に向って屈曲し、絶
縁基板3の他側縁に形成した前述の切り欠き13に挿通
される屈曲部35と、この屈曲部35に連設され、絶縁
基板3に当接する当接部36とを有する。当接部36は
例えばテーパ状に形成してある。
【0040】上述した端子4〜6のうちの端子4,5
は、特定端子以外の端子を構成し、それぞれその脚部
は、図1,6等に示す絶縁基板3の一側縁付近に位置
し、下方に伸びるスナップ足37,38を有する。ま
た、これらの端子4,5の脚部には、絶縁基板3の電極
10,11のそれぞれの穴に挿入されてかしめられる鳩
目39,40を有する。
【0041】上述の3本の端子4〜6のうちの特定端子
を構成する端子6は、図1,6等に示すように、絶縁基
板3の一側縁に沿う線上の中央に位置させてあり、特定
端子以外の端子4,5は、端子6を挟むように両側に位
置させてある。
【0042】また、端子4〜6のそれぞれと、絶縁基板
3の電極10〜12との接続部は、前述のように端子4
〜6の鳩目39,40,34をそれぞれかしめて形成さ
れる鳩目カシメ部から成っている。
【0043】上述のように構成した本実施形態の組み立
てに際しては、図6に示す状態において、回転体1の裏
面に摺動子2が固定される。例えば、この状態で回転体
1の軸部16が絶縁基板3の貫通穴7に挿入される。こ
のとき、軸部16のガイド壁23〜26のそれぞれによ
り貫通穴7への挿入が円滑に案内され、軸部16を形成
するスナップ脚18〜21の下端に設けた突起部17が
絶縁基板3の裏面に当接することにより、回転体1は回
転可能にスナップ保持される。また、回転体1の回転に
伴って、摺動子2が絶縁基板3の集電体8及び抵抗体9
上を摺動可能となる。
【0044】一方、端子4〜6のそれぞれの鳩目39,
40,34が絶縁基板3の電極10〜12の穴に挿入さ
れてかしめられ、鳩目カシメ部が形成される。また、特
定端子を形成する端子6は、延設部31が絶縁基板3の
裏面に当接された状態で絶縁基板3の他側縁付近の部分
が上方に折り曲げられ、屈曲部35が形成され、その屈
曲部35が絶縁基板3の切り欠き13に挿通され、テー
パ状の当接部36が切り欠き13の縁部に係合するよう
にして絶縁基板3の上面に固定され、係止部33が形成
される。このようにして、本実施形態の回転型可変抵抗
器が組み立てられる。
【0045】このように組み立てられた本実施形態は、
図4に示すように、二点鎖線で示すプリント基板41に
形成されている穴42,43等に端子4〜6のそれぞれ
のスナップ足37,38,32が挿入され、このプリン
ト基板41にスナップ保持される。
【0046】このようにスナップ保持された状態でディ
ップ半田作業がおこなわれ、同図4に例示する半田4
4,45等を介して、端子4〜6のそれぞれがプリント
基板41に形成されているパターンと電気的に接続され
る。
【0047】そして例えば、図9,10に示すように、
回転動作が検出される被検出軸14が回転体1の嵌挿穴
15内に挿入される。このとき、被検出軸14は特に軸
部16を形成するスナップ脚18〜20の内側に形成さ
れる小径穴28に嵌着され、大径穴29との間に隙間S
1を形成する状態に保持される。
【0048】このように軸部16の嵌挿穴15内に被検
出軸14が嵌挿された状態において、被検出軸14が回
転すると、一体的に回転体1が回転し、この回転体1の
回転により摺動子2が絶縁基板3の集電体8、抵抗体9
上を摺動する。これにより、被検出軸14の回転角に応
じた電気信号を出力させることができる。
【0049】以上のように構成した本実施形態によれ
ば、各端子4〜6がスナップ足37,38,32を備え
ていることから、これらのスナップ足37,38,32
を介して図4に例示するプリント基板41に保持させる
ことができ、したがって、スナップ足を有する保持板等
の特別な部品を要することなくプリント基板に保持させ
ることができ、製造原価を安くすることができる。ま
た、3本の端子4〜6のうちの特定端子を形成する端子
6のスナップ足32を絶縁基板3の他側縁付近に位置さ
せ、特定端子以外の端子である端子4,5のスナップ足
37,38を絶縁基板3の一側縁付近に位置させたこと
により、絶縁基板3の両側縁の双方にスナップ足を配置
でき、プリント基板41に対する安定した保持構造を確
保でき、プリント基板41に装着する際のディップ半田
作業を能率良く実施できる。
【0050】さらに、特定端子以外の端子である端子
4,5のスナップ足37,38は、絶縁基板3の一側縁
付近に位置するので、電極10,11と端子4,5との
それぞれの接続部と、スナップ足37,38との距離を
小さくすることができ、これに伴いスナップ足37,3
8に外力が加えられてもその接続部に大きな回転モーメ
ントが作用せず、また、特定端子である端子6は絶縁基
板3の他側縁において係止部33を介して係止されるの
で、絶縁基板3の他側縁付近に位置するこの端子6のス
ナップ足32に外力が加えられても、端子6と電極12
との接続部に大きな回転モーメントが作用することがな
く、これらにより、各端子4〜6と電極10〜12との
間の接触不良の発生を防止でき、構造上の信頼性を高め
ることができる。
【0051】また、特定端子を含む端子の合計を3本と
し、特定端子を形成する端子6を中央に位置させ、他の
端子4,5を両側に位置させてあるので、端子6のスナ
ップ足32の先端と、端子4,5のスナップ足37,3
8の先端とが正三角形あるいは二等辺三角形を容易に形
成でき、プリント基板41に対するより安定した保持構
造とすることができ、ディップ半田作業の能率向上に貢
献する。
【0052】また、絶縁基板3の他側縁に切り欠き13
を設け、特定端子である端子6の係止部33が、切り欠
き13に挿通される屈曲部35と、絶縁基板3に当接す
る当接部36とを有するので、部品の組み立てに際し、
絶縁基板3の他側縁付近に位置する端子6の部分を、単
に折り曲げることにより係止部33を形成して絶縁基板
3に係止させることができ、特定端子を形成する端子6
の絶縁基板3への組み込み作業を容易におこなうことが
できる。
【0053】また、特定端子を形成する端子6の係止部
33の当接部36をテーパ状に形成してあるので、その
テーパ状部分が絶縁基板3の切り欠き13の縁部に係合
するように、端子6の係止部33を絶縁基板3に当接す
ることができ、この特定端子を形成する端子6を絶縁基
板3に堅固に固定することができる。
【0054】また、絶縁基板3の電極10〜12に接続
される端子4〜6の接続部が鳩目カシメ部から成り、端
子4〜6を電極10〜12のそれぞれに接続するに際
し、端子4〜6の鳩目39,40,34を単にかしめる
ことにより接続できるので、この端子接続作業を能率良
く実施できる。
【0055】また、回転体1が、絶縁基板3に形成した
貫通穴7に挿入される軸部16と、この軸部16の下端
に設けられ、絶縁基板3の裏面に当接する突起部17を
備えているので、絶縁基板3の貫通穴7が回転体1の軸
部16の軸受を形成することにより、軸部16を安定し
て支持させることができるとともに、絶縁基板3からの
回転体1の離脱を突起部17によって規制でき、回転体
1を絶縁基板3に回転可能に安定して保持させることが
できる。
【0056】また、回転体1の軸部16が、回転動作を
検出される被検出軸14が嵌挿される嵌挿穴15を有す
るので、嵌挿穴15に被検出軸14を嵌挿させれば、被
検出軸14と一体に軸部16が回転することにより、回
転体1の摺動子2が抵抗体9及び集電体8上を摺動し、
これにより被検出軸14の回転角を検出することがで
き、本実施形態を回転角センサとして活用できる。
【0057】なお、上記実施形態では、絶縁基板3に集
電体8、抵抗体9のそれぞれの電極10〜12を合計3
つ設け、これらの電極10〜12に接続される端子4〜
6を合計3本設けた構成にしてあるが、例えば抵抗体9
の外側にさらに抵抗体を設けて、絶縁基板3の一側縁に
電極を5つ並設し、これらの電極に接続される端子を合
計5本設ける構成にしてもよい。
【0058】また上記では、3本の端子4〜6のうちの
中央に位置する端子6を絶縁基板3の他側縁に係止され
る係止部33を有する特定端子としてあるが、端子4あ
るいは端子5を特定端子に形成し、他の端子を特定端子
以外の端子としてもよく、また、端子4,5を特定端子
に形成し、端子6を特定端子以外の端子としてもよく、
また、端子4,6を特定端子として形成し、端子5を特
定端子以外の端子としてもよく、また端子5,6を特定
端子に形成し、端子4を特定端子以外の端子として構成
してもよい。この場合、特定端子となる端子はいずれ
も、電極に接続される接続部と、この接続部から延設さ
れる脚部を有するとともに、その脚部が、絶縁基板3の
一側縁から絶縁基板3に沿って当該絶縁基板3の他側縁
まで延設される延設部と、この延設部の上述した他側縁
付近に位置し、下方に伸びるスナップ足と、絶縁基板に
係止される係止部とを有する構成であり、また、特定端
子以外の端子は、電極に接続される接続部と、この接続
部から延設される脚部を有するとともに、その脚部が、
絶縁基板3の一側縁付近に位置し、下方に伸びるスナッ
プ足を有する構成である。
【0059】また上記では、特定端子を形成する端子6
の延設部31を円形穴を含む空隙部30を有する構成に
してあるが、この延設部31が絶縁基板3の他側縁に向
かって開口するC字形状の空隙部を有する構成にしても
よい。
【0060】また上記では、絶縁基板3の他側縁に切り
欠き13を設け、特定端子を形成する端子6の係止部3
3が、切り欠き13に挿通される屈曲部を有する構成に
してあるが、切り欠き13に代えて絶縁基板3に穴を形
成し、端子6の係止部33が、その穴に挿通されて折り
曲げられる屈曲部を有する構成にしてもよい。
【0061】また上記では、特定端子を形成する端子6
の係止部33が、テーパ状の当接部36を有する構成に
してあるが、本発明は、このように構成することには限
られず、係止部33の平坦面部分が絶縁基板3の上面に
当接するように、さらに折り曲げ形成してもよい。
【0062】また上記では、端子4〜6に鳩目39,4
0,34を設け、絶縁基板3の電極10〜12との接続
部を鳩目カシメ部によって形成したが、このような鳩目
カシメ部を設けずに、半田接続部に構成してもよい。
【0063】また上記では、回転体1の軸部16の下端
に突起部17を設け、絶縁基板3にスナップ保持させる
構成にしてあるが、本発明は、このように構成すること
には限られず、軸部16に突起部17を設けずに、例え
ばこの軸部16に環状溝を形成し、この環状溝に嵌着さ
せたEリングを介して、回転体1を回転可能に絶縁基板
3に保持させてもよく、また、軸部16に突起部17を
設けずに、この軸部16にスピードナットを嵌着させ
て、回転体1を回転可能に絶縁基板3に保持させてもよ
い。
【0064】また上記では、回転体1を絶縁基板3に回
転可能に保持させた構成にしてあるが、例えば特定端子
を形成する端子6の延設部31に、絶縁基板3の貫通穴
7内に嵌挿される筒状部をバーリング加工等によって形
成し、その筒状部に回転体1の軸部16を挿通させ、こ
の端子6にスナップ保持させる構成にしてもよい。ま
た、この場合スナップ保持に代えて、前述したように、
Eリングを介して、あるいはスピードナットを介して、
回転体1を端子6の延設部31に回転可能に保持させる
ように構成してもよい。
【0065】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、従来備え
られていたようなスナップ足を有する保持板等の特別な
部品を要しないので、部品点数を少なくすることがで
き、従来に比べて製造原価を安くすることができ、ま
た、絶縁基板の一側縁と他側縁の双方にスナップ足を配
置できるので、プリント基板に対する安定した保持構造
を実現でき、プリント基板に装着する際のディップ半田
作業を能率良く実現できる。
【0066】また、特定端子以外の端子のスナップ足と
電極との距離を近接させることができるので、これらの
特定端子以外の端子と電極との接続部に大きな回転モー
メントが作用することがなく、絶縁基板の他側縁付近に
スナップ足が位置する特定端子の係止部を絶縁基板に係
止させることにより、この特定端子と電極との接続部に
も大きな回転モーメントが作用することがなく、これら
により、各端子と電極との間の接触不良の発生を防止で
き、構造上の信頼性を従来に比べて向上させることがで
きる。
【0067】また特に、特定端子を含む端子の合計を3
本とし、特定端子が、3本の端子のうちの中央に位置す
る端子であり、特定端子以外の端子が、特定端子を挟む
ように両側のそれぞれに位置するように構成すれば、プ
リント基板に対するより安定した保持構造とすることが
でき、ディップ半田作業の能率向上に貢献する。
【0068】また特に、絶縁基板の他側縁に切り欠きを
設け、特定端子の係止部が、上述の切り欠きに挿通され
る屈曲部と、絶縁基板に当接する当接部とを有する構成
にすれば、部品の組み込みに際し、絶縁基板の他側縁付
近に位置する特定端子の部分を、単に折り曲げることに
より係止部を形成して絶縁基板を係止でき、特定端子の
組み込み作業を容易におこなうことができる。
【0069】また特に、上述した特定端子の係止部の当
接部をテーパ状に形成した構成にすれば、そのテーパ状
部分が絶縁基板の切り欠きの縁部に係合するように、特
定端子の係止部を絶縁基板に当接させることができ、特
定端子を絶縁基板に堅固に固定できる。
【0070】また特に、端子の接続部が鳩目カシメ部か
ら成る構成にすれば、端子を絶縁基板の電極に接続する
に際し、端子の鳩目を単にかしめることにより接続で
き、この端子接続作業を能率良く実施できる。
【0071】また特に、回転体が、絶縁基板に形成した
貫通穴に挿入される軸部と、この軸部の下端に設けら
れ、絶縁基板の裏面に当接する突起部とを有する構成に
すれば、絶縁基板の貫通穴に回転体の軸部を安定して支
持させることができるとともに、絶縁基板からの回転体
の離脱を突起部によって規制でき、回転体を絶縁基板に
回転可能に安定して保持させることができる。
【0072】また特に、回転体の軸部が、回転動作を検
出される被検出軸が嵌挿される嵌挿穴を有する構成にす
れば、嵌挿穴に被検出軸を嵌挿させることにより、被検
出軸の回転角を検出でき、当該回転型可変抵抗器を回転
角センサとして活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転型可変抵抗器の一実施形態を示す
平面図である。
【図2】本発明の一実施形態の側面図である。
【図3】本発明の一実施形態の底面図である。
【図4】図1のA−A断面拡大図である。
【図5】図4のB方向から見た断面部分を含む図であ
る。
【図6】本発明の一実施形態の組み立て前の状態を示す
分解斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態に備えられる回転体の裏面
図である。
【図8】図7のC部の断面拡大図である。
【図9】本発明の一実施形態に、回転動作が検出される
被検出軸を装着させた状態を示す要部断面図である。
【図10】本発明の一実施形態に被検出軸を装着させた
状態における当該一実施形態の作用を説明する要部断面
図である。
【符号の説明】
1 回転体 2 摺動子 3 絶縁基板 4 端子 5 端子 6 端子(特定端子) 7 貫通穴 8 集電体 9 抵抗体 10 電極 11 電極 12 電極 13 切り欠き 14 被検出軸 15 嵌挿穴 16 軸部 17 突起部 18 スナップ脚 19 スナップ脚 20 スナップ脚 21 スナップ脚 22 切り欠き 23 ガイド壁 24 ガイド壁 25 ガイド壁 26 ガイド壁 27 接触面 28 小径穴 29 大径穴 30 空隙部 31 延設部 32 スナップ足 33 係止部 34 鳩目 35 屈曲部 36 当接部 37 スナップ足 38 スナップ足 39 鳩目 40 鳩目 41 プリント基板 42 穴 43 穴 44 半田 45 半田 S1 差寸法 S2 突出寸法

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抵抗体と集電体とを有するとともに、こ
    れらの抵抗体、集電体に接続される電極を一側縁に沿っ
    て合計3つ以上有する絶縁基板と、 上記抵抗体及び集電体に接触する摺動子が装着され、回
    転可能に保持される回転体と、 上記絶縁基板の上記電極のそれぞれに接続される接続部
    と、これらの接続部から延設される脚部とを有する端子
    とを備え、 上記端子のうちの特定端子の脚部は、上記一側縁から上
    記絶縁基板に沿って当該絶縁基板の他側縁まで延設され
    る延設部と、この延設部の上記他側縁付近に位置し、下
    方に伸びるスナップ足と、上記絶縁基板に係止される係
    止部とを有し、 上記特定端子以外の端子の脚部は、上記一側縁付近に位
    置し、下方に伸びるスナップ足を有することを特徴とす
    る回転型可変抵抗器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明において、 上記特定端子を含む端子の合計が3本であるとともに、 上記特定端子が、3本の端子のうちの中央に位置する端
    子であり、 上記特定端子以外の端子が、上記特定端子を挟むように
    両側にそれぞれ位置する端子であることを特徴とする回
    転型可変抵抗器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の発明において、 上記絶縁基板の他側縁に切り欠きを設けるとともに、 上記係止部が、上方に向って屈曲し上記切り欠きに挿通
    される屈曲部と、この屈曲部に連設され、上記絶縁基板
    に当接する当接部とを有することを特徴とする回転型可
    変抵抗器。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の発明に
    おいて、 上記当接部をテーパ状に形成したことを特徴とする回転
    型可変抵抗器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の発明に
    おいて、 上記端子の上記接続部が、鳩目カシメ部から成ることを
    特徴とする回転型可変抵抗器。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の発明に
    おいて、 上記回転体が、上記絶縁基板に形成した貫通穴に挿入さ
    れる軸部と、この軸部の下端に設けられ、上記絶縁基板
    の裏面に当接する突起部とを有することを特徴とする回
    転型可変抵抗器。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の発明において、 上記回転体の上記軸部が、回転動作を検出される被検出
    軸が嵌挿される嵌挿穴を有することを特徴とする回転型
    可変抵抗器。
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