JP2003077567A - ピアシング端子接続構造 - Google Patents

ピアシング端子接続構造

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JP2003077567A
JP2003077567A JP2001266234A JP2001266234A JP2003077567A JP 2003077567 A JP2003077567 A JP 2003077567A JP 2001266234 A JP2001266234 A JP 2001266234A JP 2001266234 A JP2001266234 A JP 2001266234A JP 2003077567 A JP2003077567 A JP 2003077567A
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piercing terminal
conductor
flat cable
piercing
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Yujiro Imai
裕次郎 今井
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平形ケーブルとピアシング端子との接続構造
であって、ピアシング端子と平形ケーブルとの高い接続
信頼性を維持できるとともに、ピアシング端子の小型化
を図ることが可能なピアシング端子接続構造を提供する
こと。 【解決手段】 断面平形の導体11,11,11・・・
を絶縁体12で被覆してなる平形ケーブル10と該平形
ケーブル10の端末部に貫通させるピアシング端子20
とを電気的に導通接続してなるピアシング端子接続構造
であって、前記ピアシング端子20は前記導体11,1
1,11・・・に貫通接続するための対からなる貫通部
24が前記導体11,11,11・・・幅よりも小間隔
を置いて対向立設されたものであり、該ピアシング端子
の貫通部24の前記導体11,11,11・・・に貫通
させた先端部が互いに上向きに突き合わせ状態で当接さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピアシング端子接
続構造に関し、更に詳しくは、断面平形の導体を絶縁体
により被覆してなる平形ケーブルと該平形ケーブルの端
末部の導体を貫通するための貫通部を設けてなるピアシ
ング端子とを電気的に導通接続してなるピアシング端子
接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車のドアやルーフ等の内装部
品やその他電子機器等における配線は、技術の急速な発
展に伴い複雑化し、その(配線)量は増大する傾向にあ
る。このような技術背景から電子機器等の配線の省スペ
ース化及び軽量化が要求され、その解決手段の1つとし
て従来の電線に比べて薄型で配線スペースの縮小が可能
でしかも可撓性にも優れた平形ケーブルが多用されてい
る。この平形ケーブルは、銅、アルミニウム等からなる
断面平形の導体を1本又は平行に複数本配設させた状態
で、その上下から絶縁性の樹脂フィルムを貼り合わせた
ラミネート構造を有するものである。また、この種の平
形ケーブルとその端末部分に接続される接続端子は、平
形ケーブルの導体部分を貫通(ピアシング)させて接続
するタイプの接続端子(以下「ピアシング端子」とい
う)が用いられている。
【0003】従来、平形ケーブルの端末部とピアシング
端子との接続構造としては、図6及び7に示すような構
造のものが知られている。平形ケーブル100は、銅箔
からなる断面平形の導体101,101,101・・・
が複数本平行に等間隔で配列され、これらの導体10
1,101,101・・・の両面に樹脂製フィルムから
なる絶縁体102を上下から貼り合わせたラミネート構
造を有している。
【0004】一方、この平形ケーブル100の端末部に
接続されるピアシング端子110には、相手側のピアシ
ング端子を嵌合接続する嵌合部111が設けられ、この
嵌合部111の後端側には、上記平形ケーブル100の
端末部を接続する接続部112が設けられている。この
接続部112は、この接続部112の土台となる基底部
113とこの基底部113の両側に複数対の貫通片11
5L,115Rが長手方向に対して等間隔に、且つ、対
向立設されてなる貫通部114とから構成されるもので
ある。尚、貫通片115L,115Rは、両貫通片をと
もに導体に貫通させるために、導体幅よりも小間隔を置
いて対向立設されている。
【0005】このピアシング端子110を平形ケーブル
100の端末部に接続するに際しては、ピアシング端子
110の各貫通片115L,115Rを導体101,1
01,101・・・の長手方向に沿って導体101とと
もにケーブル100に貫通させ、その後、貫通させた貫
通片115L,115Rを、図7に示すように、治具等
を用いて内向きに屈曲させる。
【0006】内向きに屈曲された貫通片115L,11
5Rは、図8に図7のA−A断面図を示すように、その
基端部側が外側に膨らみ、先端部がケーブルと当接した
状態となる。一方の貫通されたケーブル100は、貫通
片115L、115Rの先端部と基底部113との間に
挾圧された状態となっているので、これによりケーブル
100は、ピアシング端子110の接続部112によっ
て保持されることとなる。また、ケーブル100中の導
体101は、貫通片115,115Rの貫通により3つ
に分断されており、分断された各導体101a,101
b,101cは貫通片115,115Rとの接触部にお
いて上方に盛り上がっている。
【0007】また、貫通片115L、115Rの基端部
側が外側に膨らんでいることから、外側に位置する導体
101a,101cと貫通片115L,115Rとの接
触部においては、貫通片115L,115Rからの外向
きの押圧力すなわち接圧が負荷されることとなる。この
導体101a,101cにかかる接圧により、貫通片1
15L,115Rとケーブル100との接触状態がより
強固に維持されるものである。尚、平形ケーブル100
の端末部と導通接続させたピアシング端子110は、最
終的には樹脂製のハウジング120の端子収容室121
に収容され、図示しない相手側のピアシング端子と電気
的に導通接続される。
【0008】また、従来の他のピアシング端子と平形ケ
ーブルとの接続構造は、図9〜11に示すようなものが
知られている。この接続構造におけるピアシング端子1
30は、図9に示すように、一端側に図示しない相手方
のピアシング端子を嵌合接続する嵌合部131が設けら
れ、この嵌合部131の後端部には平形ケーブル100
の端末部と接続する接続部132が設けられ、さらにこ
の接続部132には、この接続部132の土台となる断
面略U字形の基底部133と、この基底部133の上端
側に貫通片135a〜135fが互い違いに立設された
貫通部134とがそれぞれ設けられている。
【0009】このピアシング端子130を平形ケーブル
100の端末部に接続するに際しては、図10に示すよ
うに、貫通部134の各貫通片135a〜135fを導
体101,101,101・・・の長手方向に沿って絶
縁体102とともに導体101,101,101・・・
に貫通させ、貫通させた貫通片135a〜135fの先
端部を治具等を用いて互いに内向きに屈曲させる。ま
た、図11に図10におけるB−B断面図を示すよう
に、貫通片135a〜135fをケーブル100に貫通
させることにより導体101は分断され、また、貫通片
135a〜135fとの接触部においては上方に盛り上
がった状態となる。各貫通片135a〜135fは分断
された導体101a,101bのいずれとも接触した状
態にあり、これによりピアシング端子130との導通状
態が確保されるものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図6〜8に示
したピアシング端子接続構造では、平形ケーブルに貫通
させる貫通片を対向して立設させており、この両方の貫
通片を互いに内向きに屈曲させ、その屈曲時に生じる貫
通片と導体との接触部における接圧により安定した接続
状態が保持されるものであるが、このような端子構造と
するには、貫通片同士の間隔すなわちピアシング端子の
幅を広くする必要があり、そうするとピアシング端子が
大型化してしまい、導体幅の小さい平形ケーブルとの接
続には用いることができないといった問題があった。
【0011】一方、図9〜11に示した接続構造に用い
られるピアシング端子は、接続部の両側の上端縁に貫通
部(貫通片)が互い違いに立設されてなるものであるの
で、上述の接続構造に用いるピアシング端子のように端
子幅を大きくとる必要がなく、導体幅の狭い平形ケーブ
ルとの接続に利用できるという利点を有するが、貫通片
が互い違いに1つおきにしか設けられていない分、貫通
片を対向して立設させたものと同等の貫通片とケーブル
との接触状態を保有させようとすると長手方向に貫通片
を多く立設させなければならず、そうするとピアシング
端子の接続部が長手方向に大きくなり、結局、ピアシン
グ端子の小型化を図ることができないといった問題があ
った。
【0012】また、ピアシング端子の小型化により端子
幅が小さくなるのに伴い、貫通片の剛性との関係で貫通
片の屈曲が難しく、屈曲作業時にあまり荷重をかけすぎ
ると貫通片が折れてしまうおそれがあるため、実際には
図11に示したように、十分に屈曲させることができ
ず、貫通片から分断された導体が受ける接圧も図7に示
す端子構造のもの比べて小さく、さらには、貫通片がそ
の先端部によって平形ケーブルを挾圧できる程度まで屈
曲されていないので、ケーブルを挾圧により固体させる
ことができない。従って、このようなケーブルとピアシ
ング端子の接続構造にあっては、特に縦方向の振動に対
して弱く、導体と貫通片との間にずれが生じやすく接触
不良を起こすなど、十分な接続信頼性を得ることができ
ないという問題もあった。
【0013】本発明の解決しようとする課題は、断面平
形の導体を有する平形ケーブルをピアシング端子に接続
するに際し、ピアシング端子の小型化を図り、且つピア
シング端子と平形ケーブルとの接続部における高い接続
信頼性を保有させることのできるピアシング端子接続構
造を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明に係るピアシング端子は、請求項1に記載のよ
うに、断面平形の導体を絶縁体で被覆してなる平形ケー
ブルと該平形ケーブルの端末部に貫通させるピアシング
端子とを電気的に導通接続してなるピアシング端子接続
構造であって、前記ピアシング端子は前記導体に貫通接
続するための対からなる貫通部が前記導体幅よりも小間
隔を置いて対向立設されたものであり、該ピアシング端
子の貫通部の前記導体に貫通させた先端部が互いに上向
きに突き合わせ状態で当接されてなることを要旨とする
ものである。
【0015】このようなピアシング端子接続構造によれ
ば、平形ケーブルの導体に貫通させた対向する貫通部
は、その先端部を互いに上向きの状態で導体に接触され
るものであるので、貫通部を互いに内向きに屈曲させる
端子接続構造に比べて対向する貫通片同士の間隔を大き
くとる必要がなく、ピアシング端子の端子幅を小さくす
ることが可能であり、これによりピアシング端子全体の
小型化を図ることができるものである。
【0016】また、導体に貫通させた貫通部の先端部が
突き合わせ状態で当接されてなることにより、互いに突
き合わされた貫通部の先端部には、相手側の貫通部を押
圧する力が作用し、一方、導体と電気的に接触状態にあ
る貫通部の基端部には上記押圧力との反作用により逆に
外向きの力、すなわち導体を外側へ押し広げようとする
力が作用するので、貫通部によって分断された導体と貫
通部と接触部においては貫通部からの接圧が生じ、これ
により振動等にも強い安定した接触状態を保持したピア
シング端子と平形ケーブルとの接続構造を得ることがで
きるものである。
【0017】また、本発明に係るピアシング端子接続構
造は、請求項2に記載のように、断面平形の導体を絶縁
体で被覆してなる平形ケーブルと該平形ケーブルの端末
部に貫通させるピアシング端子とを電気的に導通接続し
てなるピアシング端子接続構造であって、前記ピアシン
グ端子は前記導体に貫通接続するための対からなる貫通
部が前記導体幅よりも小間隔を置いて対向立設されたも
のであり、前記導体に貫通させた該ピアシング端子の貫
通部が互いに上向きの状態でその間隔が傾斜状に近づく
ように若しくは遠ざかるように前記導体に当接されてな
ることを要旨とするものである。
【0018】このようなピアシング端子接続構造によれ
ば、導体に貫通させたピアシング端子の貫通部がその内
側面若しくは外側面において、貫通により分断された導
体を押圧する力が作用することとなるので、この貫通部
と導体との接触面において接圧が生じ、これにより振動
等にも強い安定した接触状態が保持されるピアシング端
子接続構造を得ることができるものである。
【0019】また、平形ケーブルの導体に貫通させる貫
通部は、請求項3に記載のように、複数対立設されてお
れば、平形ケーブルとピアシング端子との接続強度が向
上し、より一層高い接続信頼性を発現させることが可能
となる。
【0020】また、このピアシング端子接続構造に用い
られる貫通部は、請求項4に記載のように、先端部が先
端に向けて内向きテーパ状に形成されておれば、平形ケ
ーブルの導体に貫通片を貫通接続させる作業が容易であ
り、平形ケーブルの端末部とピアシング端子との接続作
業をよりスムーズに行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施の形態に係
るシールドコネクタを図面を参照して詳細に説明する。
図1に、平形ケーブルの端末部と電気的に接続されるピ
アシング端子との接続構造を示した。この接続構造は、
ピアシング端子20の後方側に設けられる貫通片25
L、25Rを平形ケーブル10の導体11,11,11
・・・に貫通させることで、ピアシング端子20と平形
ケーブル10の導体11,11,11・・・とを電気的
に導通接続させてなるものである。
【0022】まず、平形ケーブル10は、銅箔からなる
断面平形の平角状の導体11,11,11・・・が平行
に等間隔で配列されており、また、これら導体11,1
1,11・・・を外周に樹脂製(主として、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)製)の絶縁被覆層12を上
下から貼り合わせてラミネート構造としたものである。
【0023】一方、ピアシング端子20は、耐熱性の銅
合金板を加工成形して作られたものであり、各導体1
1,11,11・・・の端末部にそれぞれ接続されるも
のである。ピアシング端子20の一端側には、図示しな
い相手側ピアシング端子を嵌合接続するための嵌合部2
1が設けられており、この嵌合部21の後方には、平形
ケーブル10の端末部の導体11,11,11・・・と
電気的に導通接続するための断面略U字形の接続部22
が設けられている。
【0024】また、この接続部22には、この接続部2
2の土台となる断面略U字形の基底部23が設けられ、
また、この基底部23の上端側には複数対の貫通片25
L,25Rが長手方向に対して等間隔に、且つ、対向立
設されてなる貫通部24が設けられている。
【0025】ここで、貫通片25L,25Rを導体1
1,11,11・・・に貫通させる作業をスムーズに行
えるようにするために、貫通片25L,25Rの先端部
が先端に向けて内向きテーパ状に形成され、さらに、貫
通片25L,25Rの幅が基端部から先端部に向かうに
つれて小さくなる先細り状に形成されている。また、図
1に示すように、対向する貫通片25L,25Rの外径
幅寸法Lが貫通させる平形ケーブル10の導体11,
11,11・・・の横方向の幅寸法Lよりも狭く設定
しており、これにより対向する両貫通片25L,25R
が導体11,11,11・・・に確実に貫通される。
【0026】このピアシング端子20の平形ケーブル1
0の端末部への接続に際しては、まず初めに、ピアシン
グ端子20の後方側の貫通片25L,25Rを平形ケー
ブル10に導体11,11,11・・・とともに貫通さ
せ、平形ケーブル10の端末部をピアシング端子20の
基底部23の上端縁で係止する。図3に示すように、こ
の両貫通片25L,25Rの貫通により分断された導体
11a,11b,11cはいずれも端縁において貫通片
25L,25Rと接触した状態にあるので、これにより
ピアシング端子20と平形ケーブル10とが電気的に導
通接続される。
【0027】次に、図2にピアシング端子接続構造を、
そして、図3にこの図2におけるA−A断面図をそれぞ
れ示すように、平形ケーブル10の導体11,11,1
1・・・に貫通させた貫通片25L,25Rをその先端
部同士が互いに上向きに突き合わせて当接されるように
屈曲形成させる。この屈曲形成は、図3に示すような形
状が保たれるように、貫通片25L,25Rの先端部を
当接するまで近づける際に下方にも荷重をかけながら行
う。
【0028】これにより、貫通片25L,25Rの先端
部には、図4に示すように、お互いの貫通片の先端部を
押し合う内向きの力(押圧力)Fが作用する。これに
対して、貫通片25L,25Rの基端部側には、この内
向きの押圧力Fに対する反作用として外側に広がろう
とする反力Fが作用することとなる。この反力F
作用することによって、貫通片25L,25Rの貫通に
より分断され両貫通片25L,25Rの外側に位置する
導体11a,11cの端縁と貫通片25L,25Rとの
接触部には高い接圧が生じる。その結果、ピアシング端
子20と平形ケーブル10との高い接続信頼性が保障さ
れることとなる。
【0029】また、本発明の他の実施形態に係るピアシ
ング端子接続構造としては、図5に示すように、平型ケ
ーブル10の導体11にピアシング端子20の貫通片2
5L,25Rを貫通させ、この貫通させた貫通片25
L,25R同士がその先端部が互いに上向き状態でその
間隔が傾斜状に近づくように内向きに屈曲させたもので
あり、この接続構造では、貫通片25L,25Rの貫通
により分断された中央位置にある導体11bの両端縁に
接触する貫通片25L,25Rから押圧力Fを受け、
これにより接触部に接圧が生じることとなる。その結
果、上記実施例と同様、ピアシング端子20と平形ケー
ブル10との高い接続信頼性が保障されることとなる。
尚、この接続構造において、貫通片25L,25Rが互
いに上向き状態でその間隔が傾斜状に遠ざかるように外
向きに屈曲させ、貫通片25L,25Rによって分断さ
れた外側に位置する導体11a,11cの端縁と貫通片
25L,25Rとの接触部に接圧が生じるようにしても
よい。
【0030】上記のようなピアシング端子接続構造とす
ることにより、図7に示した従来型の端子接続構造のも
のに比べて、対向する貫通片25L,25R同士の間隔
を狭くすることが可能となり、しかも、貫通片25L,
25Rと導体11,11,11・・・との間には図8に
示したような隙間が生じることもなく、高い接続強度を
保持させることができる。
【0031】また、端子幅を小さくした場合に用いられ
る図10に示した従来型の端子接続構造のものと比べ
て、十分な接続強度を持たせるために貫通部24の長手
方向の寸法を大きくする必要はなく、また、貫通片25
L,25Rと導体11,11,11・・・との当接部に
おいて高い接圧が生じるので、優れた接続信頼性が保有
できるとともにピアシング端子20全体の小型化を図る
ことが可能である。
【0032】尚、上述したピアシング端子接続構造は、
平形ケーブルの端末部との接続だけでなく、可撓性を有
したフレキシブルプリント配線基板(FPC)と本発明
のピアシング端子とを接続させる場合にも応用すること
ができるものである。
【0033】本発明は、上記した実施の形態に何ら限定
されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々の改変が可能である。例えば、平形ケーブルとして
は、銅箔からなる断面平形の導体を複数配列したものを
用いて説明したが、これに限らず、例えば、導体として
は銅以外にもアルミニウム等の種々の導電性の材料が選
択可能である。また、平形ケーブルに含まれる導体の数
も複数に限らず1本の導体のみで構成される平形ケーブ
ルであってもよい。
【0034】また、ピアシング端子に設けられる貫通片
の数は、上記実施例の場合に限られることはなく、必要
とされるピアシング端子と平形ケーブルとの接続強度と
の関係により適宜変更可能であることは言うまでもな
い。また、上記実施例においては、貫通片の導体への貫
通作業をスムーズに行うことができるように、貫通片の
幅を基端部から先端部に向かうにつれて小さい寸法とな
るようにするとともに、先端部を先端に向けて内向きテ
ーパ状に形成しているが、貫通時の作業性を向上させる
ものであれば、貫通片の形状はこれに限られるものでは
ない。
【0035】
【発明の効果】本発明に係るコネクタ接続構造によれ
ば、ピアシング端子の接続部に設けられる対向する貫通
部(貫通片)を平形ケーブルの導体に貫通して、貫通し
た貫通片の先端部同士を互いに上向きの状態で当接させ
たものであるので、対向する貫通片の間隔を狭くするこ
とが可能となりピアシング端子全体の小型化が図られ、
また、対向する貫通片の先端部にはお互いの貫通片を押
し合う内向き力が作用するので、その反作用として、貫
通片の基端部には外側に広がろうとする外向きの力が作
用し、これにより貫通片と導体の端縁との間には十分な
接圧が生じ、その結果、ピアシング端子と平形ケーブル
との高い接続強度信頼性を発現させることができる。
【0036】また、他のピアシング端子接続構造におい
ては、導体に貫通させた貫通部が互いに上向きの状態で
その間隔が傾斜状に近づくように若しくは遠ざかるよう
にケーブル導体に当接させたものであるので、導体に貫
通させたピアシング端子の貫通部がその内側面若しくは
外側面において、貫通により分断された導体を押圧する
力が作用し、貫通部と導体との接触面には接圧が生じる
こととなり、同じくピアシング端子と平形ケーブルとの
接続部分において安定した接続信頼性を発現させること
ができる。さらに、このピアシング端子接続構造に用い
られる貫通部が複数設けられていれば、ピアシング端子
と平形ケーブルとの接続信頼性はより高いものとなる。
【0037】また、貫通片の先端部が先端に向けて内向
きテーパ状に形成されていれば、平形ケーブルの導体に
貫通片を貫通接続させる作業が容易であり、平形ケーブ
ルの端末部とピアシング端子との接続時の作業性能を向
上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係るピアシング端子接続構
造を示す分解斜視図である。
【図2】 図1に示した接続構造の組み立て後の斜視図
である。
【図3】 図2におけるA−A断面図である。
【図4】 ピアシング端子の貫通片を平形ケーブルに貫
通接続させた状態を示す断面図である。
【図5】 本発明の他の実施例に係るピアシング端子接
続構造における貫通片と平形ケーブルとの接続状態を示
す断面図である。
【図6】 従来一般に用いられるピアシング端子と平形
ケーブルとの端子接続構造を示す分解斜視図である。
【図7】 図6に示した接続構造の組み立て後の斜視図
である。
【図8】 図7に示したピアシング端子と平形ケーブル
との接続状態におけるA−A断面図である。
【図9】 従来一般に用いられる他のピアシング端子接
続構造を示す分解斜視図である。
【図10】 図9に示した接続構造の組み立て後の斜視
図である。
【図11】 図10に示したピアシング端子と平形ケー
ブルとの接続状態におけるB−B断面図である
【符号の説明】
10 平形ケーブル 11,11,11・・・ 導体 12 絶縁被覆層 20 ピアシング端子 22 接続部 23 基底部 24 貫通部 25L,25R 貫通片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 裕次郎 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Fターム(参考) 5E012 AA26 5E077 BB05 BB11 BB23 DD11 FF07 JJ20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面平形の導体を絶縁体で被覆してなる
    平形ケーブルと該平形ケーブルの端末部に貫通させるピ
    アシング端子とを電気的に導通接続してなるピアシング
    端子接続構造であって、前記ピアシング端子は前記導体
    に貫通接続するための対からなる貫通部が前記導体幅よ
    りも小間隔を置いて対向立設されたものであり、該ピア
    シング端子の貫通部の前記導体に貫通させた先端部が互
    いに上向きに突き合わせ状態で当接されてなることを特
    徴とするピアシング端子接続構造。
  2. 【請求項2】 断面平形の導体を絶縁体で被覆してなる
    平形ケーブルと該平形ケーブルの端末部に貫通させるピ
    アシング端子とを電気的に導通接続してなるピアシング
    端子接続構造であって、前記ピアシング端子は前記導体
    に貫通接続するための対からなる貫通部が前記導体幅よ
    りも小間隔を置いて対向立設されたものであり、前記導
    体に貫通させた該ピアシング端子の貫通部が互いに上向
    きの状態でその間隔が傾斜状に近づくように若しくは遠
    ざかるように前記導体に当接されてなることを特徴とす
    るピアシング端子接続構造。
  3. 【請求項3】 前記貫通部が複数対立設されていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のピアシング端子接
    続構造。
  4. 【請求項4】 前記貫通部の先端部が先端に向けて内向
    きテーパ状に形成されてなることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載のピアシング端子接続構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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