JP2003077422A - 外部電極型蛍光ランプ及び照明装置 - Google Patents

外部電極型蛍光ランプ及び照明装置

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JP2003077422A
JP2003077422A JP2001265232A JP2001265232A JP2003077422A JP 2003077422 A JP2003077422 A JP 2003077422A JP 2001265232 A JP2001265232 A JP 2001265232A JP 2001265232 A JP2001265232 A JP 2001265232A JP 2003077422 A JP2003077422 A JP 2003077422A
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external electrode
fluorescent lamp
electrode type
type fluorescent
phosphor coating
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JP2001265232A
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Takashi Ueno
貴史 上野
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Harison Toshiba Lighting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 さらなる発光効率の向上を図った外部電極型
蛍光ランプ、及び照明装置の提供。 【解決手段】 外部電極型蛍光ランプの発明は、内壁面
に蛍光体皮膜2が形成され、かつ放電媒体が封入された
発光管1と、前記発光管1内に放電を起生するため、少
なくとも一方が発光管1外周面に管軸方向ほぼ全長に亘
って配置された外部電極5である一対の放電電極とを有
する外部電極型蛍光ランプであって、前記外部電極5に
対応する領域の蛍光体被膜2が選択的に凹・凸2a,2
b,2c化されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置のバ
ックライト用光源などに適する外部電極型蛍光ランプ、
及び照明装置に関する。
【0002】たとえばパーソナルコンピューター、ワー
ドプロセッサーなどに使用される液晶表示装置は、パー
ソナルコンピューターなどの普及とともに、高性能、長
寿命化が要求されている。そして、それらの構成におい
て、バックライト用光源として使用される蛍光ランプの
高性能化も進められている。ここで、キセノンガスなど
の希ガス放電を利用した蛍光ランプは、有害物質である
水銀を使用しないため、廃棄処分の際に環境に与える悪
影響が少ない他、明るさや放電電圧が周囲温度にほとん
ど影響されず、寿命も長いなどの特長が利用される。
【0003】ところで、高性能化を図った蛍光ランプと
して、外部電極型蛍光ランプが知られている。すなわ
ち、内壁面に蛍光体被膜が形成され、かつキセノンガス
などの放電媒体が封入された発光管(とえばガラス管)
と、前記発光管の少なくとも一端側にリード端子を導出
して封装された内部電極と、前記発光管の外周面に、管
軸方向ほぼ全長に亘って所要のピッチで螺旋状に捲装さ
れた導電線より成る外部電極と、前記外部電極に接続す
る供電線とを有する外部電極型蛍光ランプが開発されて
いる。
【0004】図5は、従来の外部電極型蛍光ランプの一
構成例を示すもので、一部切り欠き断面図である。図5
において、1は発光管として機能する気密封止のガラス
管、2は前記ガラス管1の内壁面にほぼ一様な平坦面で
形成された蛍光体被膜である。ここで、ガラス管1は、
たとえば外径1.2〜10.0mm程度、長さ50〜6
00mm程度で、放電媒体としての希ガス、たとえばキ
セノンガスもしくはキセノンガスを主体とした希ガス系
が封入されている。
【0005】また、3は前記ガラス管1の一端側にリー
ド端子(導入線)4を導出して封装された内部電極、5
は前記ガラス管1の外周面に、管軸方向ほぼ全長に亘っ
て所要のピッチで螺旋状に捲装された外部電極、6は前
記外部電極5の捲装面を被覆する透光性の熱収縮性樹脂
チューブである。そして、外部電極5に対する電力供給
は、外部電極5の糸足(図示省略)に半田付け・接続し
た供電線で行う。
【0006】ここで、内部電極3は、たとえばNi系の
一端開口の円筒体である。また、リード端子4は、たと
えばKOV系の線ないし棒状体であり、一端部が内部電
極3を形成する円筒体の底壁面に溶接により接続する一
方、他端がガラス管1外へ気密に封止・導出されてい
る。さらに、外部電極5は、たとえばNi線(導電線)
で、遮光部を低減するため、線径0.1mm程度の細線
が使用される。
【0007】上記外部電極型蛍光ランプは、リード端子
4を介して内部電極3及び供電線を介して外部電極5
に、図示を省略してある点灯回路によって、所要の高周
波電圧を印加(たとえば20〜100KHz、1〜2K
Vの電圧を供給)すると、両電極3、5による放電が開
始し、ガラス管1内(放電室内)7で紫外線を放射す
る。こうして放射された紫外線が、ガラス管1内壁面の
蛍光体被膜2によって可視光線に変換され、蛍光ランプ
光源として機能する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の外部電極型
蛍光ランプは、発光効率が良好で、安定した点灯など行
い易いという利点を有する。また、両放電電極3、5に
対するリード端子4、及び供電線がガラス管1の端縁部
で、その軸方向に延出されているため、バックライトユ
ニットの組立における装着・位置決めなど行い易いが、
実用上、次のような不都合がしばしば発生する。
【0009】すなわち、外部電極型蛍光ランプの場合、
点灯時に所定の電圧を印加して放電を起生させると、ガ
ラス管1外周面に捲装配置されている外部電極5に対向
する領域の蛍光体被膜2面で放電が生じる。換言する
と、外部電極5を形成する導電線捲装・敷設部の近傍の
方が、非捲装・敷設部(捲装・敷設部の間)に比べて紫
外線の放射量が多くなっている。
【0010】しかし、蛍光体被膜2が表面ほぼ一様な平
坦面に形成されている従来の外部電極型蛍光ランプの場
合、前記局部的に多量放射される紫外線は、十分に利用
されない。つまり、蛍光ランプにおける紫外線の可視光
変換は、蛍光体被膜2面を紫外線が放射することによっ
て行われる。したがって、全体的にほぼ一様・平坦な表
面状態を採っている蛍光体被膜2の場合は、部分的な紫
外線の多量放射による可視光への変換も限界があり、結
果として、外部電極5近傍で放射される強い紫外線が有
効に活用されない。換言すると、外部電極5近傍におけ
る多量放射される紫外線の活用如何によって、発光効率
の改善・向上を期待できる。
【0011】本発明は、上記事情に対処してなされたも
ので、さらなる発光効率の向上を図った外部電極型蛍光
ランプ、及び照明装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、内壁
面に蛍光体被膜が形成され、かつ放電媒体が封入された
発光管と、前記発光管内に放電を起生するため、少なく
とも一方が発光管外周面に管軸方向ほぼ全長に亘って配
置された外部電極である一対の放電電極とを有する外部
電極型蛍光ランプであって、前記外部電極に対応する領
域の蛍光体被膜面が選択的に凹・凸面化されていること
を特徴とする外部電極型蛍光ランプである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の外部電
極型蛍光ランプにおいて、外部電極が導電線の捲装型に
形成され、かつ捲装された導電線に対向する蛍光体被膜
面が凸部化もしくは凹部化していることを特徴とする。
【0014】請求項3の発明は、請求項1もしくは請求
項2記載の外部電極型蛍光ランプにおいて、発光管外周
面が外部電極を含め一体的に熱収縮性樹脂チューブで被
覆されていることを特徴とする。
【0015】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3いずれか一記載の外部電極型蛍光ランプと、前記外部
電極型蛍光ランプを支持するランプ支持部と、前記ラン
プ支持部に支持された外部電極型蛍光ランプを点灯する
点灯回路とを有することを特徴とする照明装置である。
【0016】請求項1ないし4の発明において、発光管
(放電室)内に封入された放電媒体は、たとえばキセノ
ンガス、もしくはキセノン−ネオン混合ガス、キセノン
−アルゴン混合ガスなど、キセノンガスを主体とした希
ガス類、あるいは前記希ガス類及び水銀の混合系であ
る。また、発光管は、たとえばガラス管、石英ガラス
管、透明なセラミックス管などであり、一般的に、外径
1.2〜10.0mm程度、肉厚0.2〜0.6mm程
度、長さ50〜600mm程である。さらに、発光管内
壁面の蛍光体被膜は、通常、この種の蛍光ランプで使用
されている蛍光体で形成される。
【0017】ここで、蛍光体被膜は、発光管内全周に形
成してあってもよいし、発光管軸方向に一定の幅で蛍光
体被膜が削り取られたアバーチャー構造とすることもで
きる。ただし、蛍光体皮膜は、全体的に、表面がほぼ一
様な平坦であってはならない。すなわち、発光管の外周
面に配置する外部電極の導電線捲装領域、もしくは導電
体層領域に対向する蛍光体被膜面は、選択的に、凹・凸
に形成して表面積を他の領域よりも増大化させた形態と
する必要がある。
【0018】そして、この蛍光体被膜面の選択的な凹・
凸化は、たとえば蛍光体被膜の形成に先立って、ガラス
管内壁面を選択的に凹部化もしくは凸部化に加工してお
き、一様な膜厚に蛍光体皮膜を設けるか、あるいは一様
な膜厚に設けた蛍光体被膜につき、選択的な凹・凸の粗
面化加工を施すことによって行われる。ここで、凹・凸
化は、溝や窪み、突起や畝、あるいはこれらの組み合わ
せなどが挙げられ、また、その断面形状も、VないしU
字形、樋形、略放物線形、あるいはこれらの組み合わせ
が挙げられる。
【0019】なお、この蛍光体被膜の選択的な凹・凸化
は、網状もしくは捲装などの線材で外部電極が形成され
る場合、線材の軸から2mm程度の範囲内に、螺旋状な
どに設定することが好ましい。また、外部電極が導電性
膜などで形成される場合は、面状外部電極に対向する領
域全面を対象として設けることが望ましい。
【0020】請求項1ないし3の発明において、放電電
極の少なくとも一方は、発光管外周面に配置されてい
る。すなわち、発光管の少なくとも一端側に封装された
内部電極との間で、発光管内に所要の放電を生ずる外部
電極型、あるいは発光管外周面に、互いに対向離隔して
対状に配置・付設し、発光管壁を介して発光管内で放電
を生ずる外部電極型が挙げられる。ここで、外部電極
は、たとえば導電線を素材とした所定ピッチによる捲装
形、網状配置、あるいは帯状ないしジグザグ状導電膜の
貼着などによる面状形が挙げられる。
【0021】なお、発光管の外周面に螺旋状に捲装・配
置する外部電極は、たとえば径0.05〜0.4mm程
度のNi線やCu線など、抵抗率2×10―4Ω以下の
導電線であり、その断面形状は、たとえば円形、楕円
形、半円形、矩形、三角形、あるいはそれらに擬した形
状などでもよい。そして、螺旋状に捲装するピッチは、
一般的に、発光管の外径もしくは内径にもよるが、0.
1〜10mm程度のほぼ一定のピッチに設定される。こ
こで、内部電極から離れるほど、外部電極の捲装ピッチ
を連続的もしくは階段的に小さく設定し、軸方向の発光
分布を一様化することもできる。また、前記外部電極の
糸足に接続された供電線は、一般的に、外径0.1〜
0.5mm程度のNi線、Cu線、Al線、KOV線、
ジュメット線、もしくはこれらの線を芯線もしくは縒り
線とした絶縁被覆線である。
【0022】請求項1ないし3の発明において、要すれ
ば付設する内部電極は、たとえばNiもしくはNi合金
などのNi系金属を素材とした円筒体(もしくは円柱
体)を本体としたものである。そして、その寸法や構造
は、一般的に、長さ2〜5mm程度であり、内部電極
は、発光管の一端側だけでなく、両端側にそれぞれ封装
した構造としてもよい。なお、前記円筒体もしくは円柱
体に対するリード端子(導入線)の接続は、一般的に、
溶接などで行われる。また、発光管内における内部電極
の封装・配置は、一般的に、発光管に対して同軸的であ
る。
【0023】請求項3の発明において、外部電極を含む
発光管外周面を被覆・固定し、保護ないし安全性の向上
を図る透光性樹脂チューブは、たとえば熱収縮性のポリ
エチレンテレフタレート樹脂製チューブ、ポリイミド樹
脂フィルム、フッ素樹脂フィルムなど、適度の耐熱性を
有する樹脂製のチューブである。つまり、所要の加熱処
理を施すと収縮性を呈し、被覆される発光管面などに密
着的に一体化する樹脂チューブないしフィルムである。
【0024】請求項4の発明において、ランプ支持部及
び支持された外部電極型蛍光ランプを点灯する点灯回路
は、この種、外部電極型蛍光ランプの点灯・駆動に使用
する点灯装置ないし照明器具である。
【0025】請求項1ないし3の発明では、発光管外周
面に配置された外部電極に対向する蛍光体被膜領域が選
択的に、凹・凸面化した構造を採っている。つまり、外
部電極近傍の蛍光体被膜面が選択的に凹・凸化され、蛍
光体被膜の表面積が他の領域よりも増大化した形態を採
っている。したがって、外部電極近傍の蛍光体被膜面で
起生する多量の紫外線は、効率よく活用される。つま
り、発光管内において、放電で発生した紫外線は、より
効率的に蛍光体被膜によって可視光に変換されるため、
発光効率の向上・改善が図られた蛍光ランプとして機能
する。
【0026】請求項4の発明では、上記発光効率の向上
・改善が図られた外部電極型蛍光ランプを光源としてい
るため、より効率的ないし省エネルギー型な照明装置と
して機能する。
【0027】
【発明の実施態様】以下、図1、図2、図3、及び図4
を参照して実施例を説明する。
【0028】図1は、第1の実施例に係る外面電極型蛍
光ランプの概略構成を示す一部切り欠き断面図である。
図1において、1は発光管を成すガラス管、たとえば外
径1.2〜10.0mm程度、長さ50〜600mm程
度の、一端封止のガラス管である。ここで、ガラス管1
は、その内壁面に蛍光体被膜2が形成され、放電媒体と
してキセノンガスを主体とした希ガスが封入されてい
る。また、前記発光管を成すガラス管1内には、たとえ
ば外径0.6〜2.0mm程度、長さ2〜5mm程度の
円筒型の内部電極3が、リード端子(導入線)4を介し
て同軸的に封装されている。
【0029】さらに、5は外部電極、たとえば径0.0
5〜0.4mm程度のNi線やCu線をピッチ間隔1〜
5mm程度で、ガラス管1外周面のほぼ全域に亘って捲
装されている。そして、前記蛍光体被膜2は、外部電極
5を形成しているNi線などの捲装領域に対向する領域
において凹部化2aされている。すなわち、外部電極5
に対応して蛍光体被膜2がスパイラル状に凹部(溝付
け)化2aされている。なお、外部電極5の一端側は、
図示を省略した糸足に供電線、たとえば径0.3〜0.
8mm程度のKOV線を芯線として成る絶縁被覆線を半
田付けし、電気的に接続されている。
【0030】さらにまた、6は外部電極5の捲装領域を
含むガラス管1外周面を一体的に被覆し、捲装された外
部電極5及び外部電極5の糸足と供電線との接続部を固
定化する熱収縮性樹脂チューブ(熱収縮性樹脂層)であ
る。ここで、熱収縮性樹脂チューブ6は、たとえば厚さ
0.2mm程度の透光性フッ素樹脂製である。
【0031】上記外部電極型蛍光ランプは、螺旋状に捲
装・形成された外部電極5に対向し、かつ放電時に、紫
外線を多量放射される蛍光体被膜2面が選択的に凹設
(凹部)2a化され、この凹部2a化によって蛍光体被
膜2面が増大化している。つまり、蛍光体被膜2が平坦
面である場合に比べて蛍光体被膜2面が増大化している
ため、放電時に起生する紫外線は、より効果的に可視光
に変換されて発光効率が向上する。
【0032】たとえば、この外部電極型蛍光ランプを対
応する点灯器具に装着し、所要の高周波電圧を印加し
て、発光輝度を試験・評価したところ、従来の同規格の
外部電極型蛍光ランプに比べて、発光輝度が5〜6%程
度向上していた。また、管軸方向における輝度測定から
配光分布を求めたところ全長に亘って、ほぼ一様な輝度
を呈することが確認された。
【0033】図2は、第2の実施例に係る外部電極型蛍
光ランプの概略構成を示す一部切り欠き断面図である。
図2において、1は内壁面に蛍光体被膜2が形成され、
放電媒体としてキセノンガスを主体とした希ガスが封入
されている発光管を成すガラス管、3は前記ガラス管1
内に封装された内部電極、4は前記内部電極3に接続す
るリード端子(導入線)、5は前記ガラス管1外周面の
ほぼ全域に亘って捲装されている外部電極、6は前記外
部電極5の捲装領域を含むガラス管1外周面を一体的に
被覆し、捲装された外部電極5を固定化する熱収縮性樹
脂チューブ(熱収縮性樹脂層)である。
【0034】第2の実施例に係わる外部電極型蛍光ラン
プは、第1の実施例の場合と基本的に同様な構成を採っ
ている。すなわち、ガラス管1内壁面に設けられている
蛍光体被膜2の表面が、外部電極5を形成しているNi
線などの捲装領域に対向する領域において凸設(凸部)
化2bされている他は、第1の実施例の場合と同様の構
成と成っている。さらに言及すると、捲装型の外部電極
5に対応して、蛍光体被膜2がスパイラル状に凸部(突
起)2b化し、これによって、外部電極5近傍の蛍光体
被膜2面積を選択的に増大化した形態を採ったものであ
る。
【0035】上記外部電極型蛍光ランプは、螺旋状に捲
装・形成された外部電極5に対向し、放電時に紫外線が
多量放射される蛍光体被膜2面が選択的に凸部2b化さ
れ、この凸部2b化によって蛍光体被膜2面が増大化し
ている。つまり、蛍光体被膜2が平坦面である場合に比
べて蛍光体被膜2面が増大化しているため、第1の実施
例の場合と同様に、放電時に起生す紫外線は、より効率
的に可視光に変換されて発光効率が向上する。
【0036】図3は、第3の実施例に係る外部電極型蛍
光ランプの概略構成を示す一部切り欠き断面図である。
図3において、1は内壁面に蛍光体被膜2が形成され、
放電媒体としてキセノンガスを主体とした希ガスが封入
されている発光管を成すガラス管、3は前記ガラス管1
内に封装された内部電極、4は前記内部電極3に接続す
るリード端子(導入線)、5は前記ガラス管1外周面の
ほぼ全域に亘って捲装されている外部電極、6は前記外
部電極5の捲装領域を含むガラス管1外周面を一体的に
被覆し、捲装された外部電極5を固定化する熱収縮性樹
脂チューブ(熱収縮性樹脂層)である。
【0037】第3の実施例に係わる外部電極型蛍光ラン
プは、第1の実施例の場合と基本的に同様な構成を採っ
ている。すなわち、ガラス管1内壁面に設けられている
蛍光体被膜2の表面が、外部電極5を形成しているNi
線などの捲装領域に対向する領域において、畝状に2条
の凸部2c化されている他は、第1の実施例の場合と同
様の構成と成っている。さらに言及すると、捲装型の外
部電極5に対応して、蛍光体被膜2がスパイラル状に、
かつ畝状に2条凸部2c化し、この2条の凸部2cによ
って、外部電極5近傍の蛍光体被膜2面を増大化した形
態を採ったものである。
【0038】上記外部電極型蛍光ランプは、螺旋状に捲
装・形成された外部電極5に対向し、放電時に紫外線が
多量放射される蛍光体被膜2面が選択的に畝状に2条凸
部(突起)2c化され、この凸部2c化によって蛍光体
被膜2面が増大化している。つまり、蛍光体被膜2が平
坦面である場合に比べて蛍光体被膜2面が増大化してい
るため、第1の実施例の場合と同様に、放電時に起生す
る紫外線は、より効果的に可視光に変換されて発光効率
が向上する。
【0039】なお、上記では、ガラス管1内に一方の放
電電極3を封装し、ガラス管1の外周面に他方の放電電
極5を捲装配置した外部電極型蛍光ランプの構成につい
て例示したが、次のような構造を採ってもよい。すなわ
ち、外部電極5を管軸に沿って帯状の導電膜(面状電
極)を配置した構成、あるいはガラス管1内両端側に内
部電極3を対で封装し、ガラス管1の外周面に外部電極
5を配置した構成を採ることもできる。さらに、図4に
要部構成を縦断面的に示すように、管軸方向に伸びる導
電膜を互いに離隔して貼着し、一対の外部電極5a,5
bで所要の放電を行う構成としてもよい。
【0040】本発明は、上記実施例に限定されるもので
なく、発明の趣旨を逸脱しない範囲でいろいろの変形を
採ることができる。たとえば外部電極に対向する領域の
蛍光体被膜の凹・凸は、凹部化や凸部化による溝状、突
起状、畝状などの他、粗面化ないし凹凸の連続など、要
するに選択的領域の表面積を増大化できるならば、その
手段は、特に、限定されない。また、ガラス管などの材
質、外径、長さ、あるいは内部電極および外部電極の材
質、径などは、目的に応じて適宜選択できる。
【0041】
【発明の効果】請求項1ないし3の発明によれば、外部
電極近傍の蛍光体被膜面が選択的に凹凸化され、蛍光体
被膜の表面積が他の領域よりも増大化した形態を採って
いるため、外部電極近傍の蛍光体被膜面で起生する多量
の紫外線は、効率よく活用される。つまり、発光管内に
おいて、放電で発生した紫外線は、蛍光体皮膜によっ
て、より効率的に可視光に変換されるため、発光効率の
向上・改善が図られた蛍光ランプを提供できる。
【0042】請求項4の発明によれば、発光効率が向上
・改善された外部電極型蛍光ランプを光源としているた
め、より効率的ないし省エネルギー型の照明装置を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る外部電極型蛍光ランプの概
略構成を示す一部切り欠き断面図。
【図2】第2の実施例に係る外部電極型蛍光ランプの概
略構成を示す一部切り欠き断面図。
【図3】第3の実施例に係る外部電極型蛍光ランプの概
略構成を示す一部切り欠き断面図。
【図4】他の実施例に係る外部電極型蛍光ランプの概略
構成を示す縦断面図。
【図5】従来の外部電極型蛍光ランプの概略構成を示す
一部切り欠き断面図。
【符号の説明】
1……ガラス管 2……蛍光体被膜 2a……蛍光体被膜の凹部 2b……蛍光体被膜の凸部 2c……蛍光体被膜の畝状凸部 3……内部電極 4……端子リード(導入線) 5……外部電極(捲装金属線) 6……熱収縮性樹脂チューブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内壁面に蛍光体被膜が形成され、かつ放
    電媒体が封入された発光管と、前記発光管内に放電を起
    生するため、少なくとも一方が発光管外周面に管軸方向
    ほぼ全長に亘って配置された外部電極である一対の放電
    電極とを有する外部電極型蛍光ランプであって、前記外
    部電極に対応する領域の蛍光体被膜面が選択的に凹・凸
    面化されていることを特徴とする外部電極型蛍光ラン
    プ。
  2. 【請求項2】 外部電極が導電線の捲装型に形成され、
    かつ捲装された導電線に対向する蛍光体被膜面が凸部化
    もしくは凹部化していることを特徴とする請求項1記載
    の外部電極型蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】 発光管外周面が外部電極を含め一体的に
    熱収縮性樹脂チューブで被覆されていることを特徴とす
    る請求項1もしくは請求項2記載の外部電極型蛍光ラン
    プ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3いずれか一記載
    の外部電極型蛍光ランプと、 前記外部電極型蛍光ランプを支持するランプ支持部と、 前記ランプ支持部に支持された外部電極型蛍光ランプを
    点灯する点灯回路と、を有することを特徴とする照明装
    置。
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