JP2003076425A - 送り駆動系の制御装置 - Google Patents
送り駆動系の制御装置Info
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- JP2003076425A JP2003076425A JP2001268313A JP2001268313A JP2003076425A JP 2003076425 A JP2003076425 A JP 2003076425A JP 2001268313 A JP2001268313 A JP 2001268313A JP 2001268313 A JP2001268313 A JP 2001268313A JP 2003076425 A JP2003076425 A JP 2003076425A
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Abstract
御装置を提供する。 【解決手段】 全体を符号1で示す制御装置は、位置指
令生成装置10を有し、位置指令生成装置10からの位
置指令信号S1は、位置制御部20、速度制御部30を
介して電流制御部40へ送られる。電流制御部40の出
力は、サーボモータ50へ送られ、サーボモータ50は
ボールねじ70を回転駆動する。ボールねじ70の回転
速度と回転量に応じてボールナット75を介してテーブ
ル80は、直線運動を行う。サーボモータ50の回転は
エンコーダ60で検出されて、位置のデータとして位置
制御部20へフィードバックされるとともに、微分回路
25で微分されて速度データとして速度制御部30へフ
ィードバックされる。この位置制御系に摩擦力補正装置
100を付加した構成を備える。この摩擦力補正装置1
00は、摩擦力推測装置110と、補正量算出装置16
0を有する。
Description
ル等の送り駆動系において、摩擦力に起因する位置決め
誤差および運動軌跡の誤差を補正する制御装置に関す
る。
いて、送り方向が反転する際に発生するバックラッシを
補正する手段は、例えば、特開平8−263117号公
報に開示されている。この公報に示された補正装置は、
円運動において送り速度に対応したバックラッシの補正
装置を提案している。また、特開平10−154007
号公報は、円運動等における運動方向の反転時に発生す
るバックラッシの補正装置を開示する。
たものは、いずれもバックラッシの補正のみに着目して
おり、送り駆動系の摩擦による機械の歪を対象としては
いない。機械の歪は運動の速度や方向によって変化する
送り駆動系の摩擦の影響を大きく受ける。このため、従
来のバックラッシ補正では、運動方向反転時に発生する
バックラッシは補正できても、随時、運動速度が変化す
るような運動軌跡の誤差を十分に補正することはできな
かった。そこで本発明は、送り駆動系の摩擦による機械
の歪による誤差の補正装置を付加することにより、位置
決め誤差や円運動に発生するバックラッシだけでなく自
由な曲線と自由な速度変化をもった運動軌跡の誤差を補
正する制御装置を提供するものである。
ンコーダを有するサーボモータと、サーボモータの回転
運動を直線運動に変換して送られるテーブルまたは工具
を有するコラム等の機械構造物と、サーボモータに位置
指令信号を出力する位置指令生成装置と、位置指令信号
にエンコーダからの位置フィードバックを追従させるべ
く制御する位置制御部と、位置制御部からの出力を速度
指令としてエンコーダからの信号を微分して得られる速
度フィードバックを追従させるべく制御する速度制御部
と、速度制御部からの出力を電流指令としてサーボモー
タに流れる電流を制御する電流制御部を備えるととも
に、位置指令生成装置の出力信号を入力信号として、摩
擦力に対応して装置のひずみ量を算出して位置制御部へ
出力する摩擦力補正装置を備えるものである。
置と、摩擦力推測装置の出力信号を位置補正量に変換す
る補正量算出装置を備える。
応した摩擦絶対値を算出する摩擦絶対値算出部と、送り
方向の軸が反転するときの摩擦挙動を再現する摩擦挙動
再現部を備えるものである。
を示すシステムブロック図である。全体を符号1で示す
制御装置は、位置指令生成装置10を有し、位置指令生
成装置10からの位置指令信号S1は、位置制御部2
0、速度制御部30を介して電流制御部40へ送られ
る。電流制御部40の出力は、サーボモータ50へ送ら
れ、サーボモータ50はボールねじ70を回転駆動す
る。ボールねじ70の回転速度と回転量に応じてボール
ナット75を介してテーブル80は、直線運動を行う。
で検出されて、位置のデータとして位置制御部20へフ
ィードバックされるとともに、微分回路25で微分され
て速度データとして速度制御部30へフィードバックさ
れる。
御系に摩擦力補正装置100を付加した構成を備える。
この摩擦力補正装置100は、摩擦力推測装置110
と、補正量算出装置160を有する。
ブロック図である。位置指令信号S 1は、摩擦力推測装
置110へ送られ、差分算出部120で差分の信号に変
換され、速度に対応した摩擦絶対値算出部130と軸反
転時の摩擦挙動再現部140へ送られる。速度に対応し
た摩擦絶対値算出部130の出力と、軸反転時の摩擦挙
動再現部140の出力は、乗算部150で乗算され、補
正量算出装置160へ送られる。補正量算出装置160
は、機械剛性の逆数算出部162を有し、機械剛性に対
応する歪量を演算し、補正量C1として出力する。機械
剛性はボールねじのナット位置によって変化するので公
知の剛性計算に従い毎度更新する。
構成をより詳細に示すブロック図である。速度に対応し
た摩擦絶対値算出部130は、差分算出部120の出力
する位置の差分値Δpを入力とし、その入力に比例する
速度に対応した摩擦絶対値を出力する。摩擦絶対値算出
部130は速度をインデクスにもった摩擦絶対値データ
の参照テーブルでもよいし、摩擦絶対値が速度の関数と
なるように F=a+b・f+c・f2+d・ln(f) ただし
F:摩擦、f:速度 等のように表される速度fの多項式を用意し、係数a,
b,c,d等を回帰分析などの統計手法で求めておいて
もよい。
時挙動を一方の飽和状態から他方の飽和状態に推移する
図6に示すようなアルゴリズムを実現するブロック図で
ある。今、図6に示すような推移点(u,v)を使って
このアルゴリズムを説明する。
る正負判定部170が出力する正か負の符号に基準振幅
を掛けることで、現在の推移点、図6の(u,v)のv
が最終的に飽和する振幅値Vrを算出する。偏差量算出
部230において、最終飽和振幅値Vrから推移値v算
出部280が保持する前回計算の推移値vを差し引くこ
とで、現在の推移点が最終的に飽和するまでの振幅の変
化残量Δvを算出する。一方、運転が正負のどちらに進
んでいるかを求める正負判定部190が出力する正か負
の符号に飽和距離の1/2を掛けることで、現在の推移
点、図6の(u,v)のuが最終的に飽和する値Urを
算出する。偏差量算出部240において、最終飽和距離
Urから推移値u算出部210が出力する現在の推移値
uを差し引くことで、現在の推移点が最終的に飽和する
までの距離の変化残量Δuを算出する。推移値u算出部
210においては、位置の差分値Δpを積算し、制限部
220で飽和距離の1/2の値の95%を下限、上限値
となるように値を制限する。95%としたのは偏差量算
出部240においてΔuが0となって、次に説明する割
り算部250でゼロ割のエラーを生じさせないためであ
る。その割り算部250において、現在の推移点が最終
的に飽和するまでの振幅の変化残量Δvを現在の推移点
が最終的に飽和するまでの距離の変化残量Δuで割った
値に倍率部260の示す倍率値を掛けた値が、現在の推
移点(u,v)が変化する方向を表す(dv/du)と
なる。倍率部260の倍率値を図3、図6では4とおい
たが、この値が推移点の経路形状を決める。実際の摩擦
の挙動に合うように以上の値をあらかじめ決めておく。
この(dv/du)に掛け算部270にて差分算出部1
20の出力する位置の差分値Δpを掛け、推移値v算出
部280に入力する。推移値u算出部280では(du
/dv)×Δpを積算し、制限部290で基準振幅の値
を下限、上限となるように値を制限し、新たな推移点
(u,v)のvを算出する。vは負の飽和点から正の飽
和点または正の飽和点から負の飽和点への推移点の振幅
を表し、これが軸反転時の摩擦挙動再現部の出力とな
る。
置が適用される送り駆動系をモデル化したものである。
サーボモータ50は、トルクT1を発生し、ボールねじ
70を回転駆動させる。サーボモータ50の回転軸は、
軸受により支持されており、この軸受部において転がり
摩擦F1が発生する。サーボモータ50は、モータイナ
ーシャI1を有し、サーボモータの回転軸とボールねじ
70は、ねじり剛性G1を有する。ボールねじ70は、
ボールナット75に螺合する。ボールねじ70とボール
ナット75の間には、転がり摩擦F2が発生し、ボール
ねじの軸受部には、軸受部転がり摩擦F3が発生する。
けられており、テーブル80をリニアガイドレールに沿
って変位させる。回転するボールねじ70は、ボールね
じイナーシャI2を有し、ボールねじ70とボールナッ
ト75とテーブルは、変位する軸方向に対して軸方向剛
性G2を有する。テーブルに取り付けられたボールナッ
トは、リニアガイドレールとの間でリニアガイド転がり
摩擦F4を発生させる。
力をとったときの実験結果を示すグラフであって、送り
速度に応じて摩擦力が変化することを示している。
軸反転時の摩擦挙動再現部140を構築するための軸反
転時挙動と飽和状態を再現するアルゴリズムを示してい
る。横軸に飽和距離を、たて軸に基準振幅をとったもの
で、転がり案内の場合のアルゴリズムを示している。
ステリシスの形状を示すもので、横軸に軸反転後の移動
距離を、たて軸にロストモーション量をとったときのグ
ラフを示す。図の(b)は(a)のK1の領域を横軸方
向に伸長したもので、ロストモーションが漸増する領域
を示す。図(b)に示すように、ロストモーションが漸
増する領域内で軸が反転すると、ヒステリシスをもっ
て、はじめの起点に戻ることが確認された。これは図6
に示す軸反転時の摩擦挙動と飽和状態を再現するアルゴ
リズムが実察をうまく表現していることを裏づけてい
る。
軸反転後の移動距離を、たて軸にロストモーション量を
とったグラフで、送り速度を変化させたときの各線図が
記載されている。送り速度によって摩擦力が変化するた
めに、ロストモーション量が変化する状態を示してい
る。
トモーション量をとったグラフであって、送り速度が増
加するのに伴ない、ロストモーション量が低減する状態
を示す。
に対比して示す説明図である。図(a)は、第3象限と
第4象限の間で軸が反転する間のロストモーション量の
変化を示すもので、送り速度Fに応じてロストモーショ
ン量が変化する状態を示す。Fの数値は送り速度を示
し、数値が小さいものは、送り速度が低く、数値が大き
いものは、送り速度が高い。
いときの変化を示し、図の(b)は従来の補正によるも
のを示している。バックラッシ補正が送り速度に対応で
きない状態を示している。図の(c)は、本発明の補正
装置による補正を示し、送り速度の変化に対応して補正
がなされていることを示している。
ブル等の送り駆動系の制御装置において、駆動時に発生
する摩擦力による機械のひずみ量を算出する装置を備え
て、送り量の補正を行うものである。この補正により、
送り速度が変化しても、送り方向が反転する領域にあっ
ても、適正な補正を行うことができ、精度の高い送り制
御を行うことができる。
図。
す図。
す図。
Claims (4)
- 【請求項1】 エンコーダを有するサーボモータと、サ
ーボモータの回転運動を直線運動に変換して送られるテ
ーブルまたは工具を有するコラム等の機械構造物と、サ
ーボモータに位置指令信号を出力する位置指令生成装置
と、位置指令信号にエンコーダからの位置フィードバッ
クを追従させるべく制御する位置制御部と、位置制御部
からの出力を速度指令としてエンコーダからの信号を微
分して得られる速度フィードバックを追従させるべく制
御する速度制御部と、速度制御部からの出力を電流指令
としてサーボモータに流れる電流を制御する電流制御部
を備える送り駆動系の制御装置において、 位置指令生成装置の出力信号を入力信号として、摩擦力
に対応して装置のひずみ量を算出して位置制御部へ出力
する摩擦力補正装置を備えることを特徴とする送り駆動
系の制御装置。 - 【請求項2】 摩擦力補正装置は、摩擦力推測装置と、
摩擦力推測装置の出力信号を位置補正量に変換する補正
量算出装置を備える請求項1記載の送り駆動系の制御装
置。 - 【請求項3】 摩擦力推測装置は、送り速度に対応した
摩擦絶対値を算出する摩擦絶対値算出部と、送り方向の
軸が反転するときの摩擦挙動を再現する摩擦挙動再現部
を備える請求項2記載の送り駆動系の制御装置。 - 【請求項4】 軸反転時の摩擦挙動を再現する方法とし
て一定の飽和距離と振幅をもった領域内で一方の飽和点
から領域の対角線上の他方の飽和点への推移をもって表
現する摩擦挙動再現部を備える請求項3記載の送り駆動
系の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001268313A JP2003076425A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 送り駆動系の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001268313A JP2003076425A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 送り駆動系の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003076425A true JP2003076425A (ja) | 2003-03-14 |
Family
ID=19094315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001268313A Pending JP2003076425A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 送り駆動系の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003076425A (ja) |
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2001
- 2001-09-05 JP JP2001268313A patent/JP2003076425A/ja active Pending
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