JP2003076266A - 運動障害者用トイレ体験装置 - Google Patents

運動障害者用トイレ体験装置

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JP2003076266A
JP2003076266A JP2001268738A JP2001268738A JP2003076266A JP 2003076266 A JP2003076266 A JP 2003076266A JP 2001268738 A JP2001268738 A JP 2001268738A JP 2001268738 A JP2001268738 A JP 2001268738A JP 2003076266 A JP2003076266 A JP 2003076266A
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JP
Japan
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toilet
movement
handrail
person
handicapped
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JP2001268738A
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English (en)
Inventor
Koji Watanabe
幸次 渡辺
Takeshi Yoshida
健 吉田
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Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47KSANITARY EQUIPMENT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; TOILET ACCESSORIES
    • A47K17/00Other equipment, e.g. separate apparatus for deodorising, disinfecting or cleaning devices without flushing for toilet bowls, seats or covers; Holders for toilet brushes
    • A47K17/02Body supports, other than seats, for closets, e.g. handles, back-rests, foot-rests; Accessories for closets, e.g. reading tables
    • A47K17/022Wall mounted grab bars or handles, with or without support on the floor
    • A47K17/024Wall mounted grab bars or handles, with or without support on the floor pivotally mounted on the wall

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Instructional Devices (AREA)
  • Toilet Supplies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 住宅設計に運動障害者の身体機能に対応した
個別性の高い住宅設計を行う際に、運動障害者が使用す
るトイレの利便性を実際に体験するための装置を提供す
る。 【解決手段】 本運動障害者用トイレ体験装置100
は、右半身が麻痺しており自立歩行ができる運動障害者
が使用することを想定したものであって、便器101
と、トイレの側壁に設けられたスライド式はね上げ手摺
り102及びL型手摺り103と、トイレの後壁に設け
られたスライド式はね上げ手摺り104とを具備してな
るものである。これにより、スライド式はね上げ手摺り
102、104、L型手摺り103の夫々の必要性や取
付位置、健常側の手等がうまく使えるかどうかを実体験
に基づいて検討することができ、片麻痺の運動障害者の
身体機能に対応したトイレの設計を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、居住者や設計者等
に、運動障害者が使用するトイレの利便性を体験させる
ための運動障害者用トイレ体験装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅設計において所謂バリアフリ
ーが重要視されているが、例えば、左右いずれかの半身
が麻痺した運動障害者にとっては、単にバリアフリーを
採用するのみでは不十分であり、運動障害者の身体機能
の程度に応じた特別なニーズに対応する選択的で個別性
の高い住宅設計となっていることが必要である。
【0003】具体的に、前述したような左又は右半身が
不自由な、所謂片麻痺の運動障害者が使用するトイレの
設計であれば、麻痺していない健常な側の半身をうまく
使うことができ、更に、便座に座っている際に転倒しな
いように安全性をも考慮して検討する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】住宅のトイレにおいて
は、例えば便器と壁との距離等、トイレの広さについて
は一定の基準で等級別に分けられており、一般に等級が
高い程、その利便性も高くなると考えられるが、運動障
害者が使用するトイレについて、その利便性を示す基準
は未だ確立したものはない。また、設計図面のみから、
それに表されたトイレが使用し易いものであるかを想像
することも一般の者には難しい。従って、設計図面に表
された寸法等の情報のみに基づいてトイレの利便性を理
解することは困難であるため、設計段階で運動障害者の
利便性を検討したとしても、建築後の住宅のトイレを使
用してみて又はトイレで転倒等した場合に、新たに具体
的な要望が生じることが多い。
【0005】一方、設計者等の住宅設計に関わる者は、
設計図面等から実際のトイレがどのようなものかを想像
することは比較的容易であると考えられるが、例えば、
設計者が健常者である場合には、運動障害者が居住する
住宅のトイレの利便性を想像することは難しいと考えら
れる。従って、家族に運動障害者がいる住宅設計の依頼
者等から、その運動障害者の障害の程度に合わせてどの
ようにトイレを設計すればよいかという質問があった場
合に、設計者等が適確に回答することができないことが
あるという問題もあった。
【0006】本発明は、かかる問題に鑑みてなされたも
のであり、住宅設計に運動障害者の身体機能に対応した
個別性の高い住宅設計を行う際に、運動障害者が使用す
るトイレの利便性を実際に体験するための装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
運動障害者用トイレ体験装置は、運動障害者が使用する
トイレの利便性を体験するための装置であって、トイレ
の側壁及び後壁に、はね上げ手摺りが水平方向及び垂直
方向にスライド移動自在に設けられたものである。
【0008】また、本発明(請求項2)は、請求項1に
記載の運動障害者用トイレ体験装置において、前記側壁
に、L型手摺りが設けられたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき具体的に説明する。図1は、本発明の実施の形
態に係る運動障害者用トイレ体験装置100の構成を示
す概略斜視図であるが、図に示すように、本運動障害者
用トイレ体験装置100は、右半身が麻痺しており自立
歩行ができる運動障害者が使用することを想定したもの
であって、便器101と、トイレの側壁に設けられたス
ライド式はね上げ手摺り102及びL型手摺り103
と、トイレの後壁に設けられたスライド式はね上げ手摺
り104とを具備してなるものである。
【0010】便器101は、壁の隅部近傍に、壁面が便
器101の側方及び後方となるように設置された周知の
洋式のものである。便器101の設置位置は、運動障害
者の麻痺した半身側を考慮したものであり、図手前側を
トイレの出入口とすることにより、日常動作を行うこと
ができる健常な左半身側から便器101へ近づくことが
できるものとなる。
【0011】なお、本発明においては便器の形状等は特
に限定されるものではなく、その他の形式のものであっ
てもよい。また、便器は、居住者や設計者等の本運動障
害者用トイレ体験装置100の使用者にトイレの使用状
態を擬似的に体験させるためのものであるので、使用者
が座ることができれば十分であり、タンクや水洗設備等
を省略した実際に使用できないものであってもよい。
【0012】スライド式はね上げ手摺り102は、便器
101より前方となる位置の側壁に設けられたものであ
って、図2に示すように、該側壁に固定された水平ガイ
ドレール20と、水平ガイドレール20に摺動自在に嵌
合された垂直ガイドレール21と、垂直ガイドレール2
1に摺動自在に外嵌されたスライド板22と、スライド
板22の摺動を固定するためのレバー23と、スライド
板22に回動自在に設けられた手摺り板24と、スライ
ド板22に当接して手摺り板24を略水平位置に支持す
る支持部材25とを備えてなるものである。
【0013】前記スライド板22は、前記レバー23を
操作することにより固定されるものとなっている。スラ
イド板22の固定機構は特に限定されるものではなく、
例えば、ゴムパッキン等の適当な押圧部材により垂直ガ
イドレール21とスライド板22との嵌合部分を押圧し
てスライド板22を固定するものや、垂直ガイドレール
21にラックを設け、該ラックに係止爪を係合させてス
ライド板22を固定するもの等、公知の固定機構を用
い、該固定機構の動作をレバー23で操作できるように
すればよい。これにより、スライド板22は、水平方向
及び垂直方向にスライド移動自在であり、且つ所望の位
置で固定されるものとなる。
【0014】また、前記スライド板22の上部には枢軸
22aが設けられており、該枢軸22aに手摺り板24
の基端が回動自在に連結されている。手摺り板24の下
方には、図に示すように、概略棒状の支持部材25が手
摺り板24と並行して延設され、且つ所定の位置で手摺
り板24の下面に固定されている。支持部材25の一端
25aは手摺り板24の基端の下方にまで延出してお
り、これにより、手摺り板24が略水平位置にある場合
に、その端面がスライド板22の表面に当接して手摺り
板24を支持するものとなる。
【0015】なお、図には示していないが、手摺り板2
4は枢軸22aに設けられたバネにより垂直方向へ回動
するように付勢されている。該バネによる付勢力は、垂
直位置に手摺り板24がある場合に手摺り板24を自重
により水平方向に回動しないように維持するが、水平位
置に手摺り板24がある場合には手摺り板24を垂直方
向に回動させない程度のものである。これにより、垂直
位置又は水平位置にまで回動された手摺り板24は、各
々の位置で静止するものとなる。
【0016】L型手摺り103は、図に示すように、丸
棒状の部材が所定の位置で直角に折曲されてなるもので
あり、その両端と折曲部分の近傍において、L型手摺り
103が壁面から一定間隔だけ離間し、且つL型手摺り
103の軸が垂直方向及び水平方向となるようにしてト
イレの側壁に固定されている。
【0017】スライド式はね上げ手摺り104は、便器
101に座って右側方となる位置の後壁に設けられたも
のであり、その構成は前記スライド式はね上げ手摺り1
02と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0018】ペーパーホルダ105は、トイレ用ロール
ペーパー50を装着するためのホルダであり、便器10
1に座った場合に左手側となる位置に固定されている。
該ペーパーホルダ105のペーパーカット部51はホル
ダ本体に固定されて揺動しないものであり、これによ
り、片手でトイレ用ロールペーパー50を任意の長さで
切り取ることができる。
【0019】便器洗浄リモコン106は、便器101の
水洗等を行うためのスイッチが設けられており、該スイ
ッチの操作により、便器101に設けられた受信部(図
示せず)に対して赤外線等の電波による信号を発信して
便器101に水洗等を行わせるものであって、便器10
1に座った場合に左手側となる位置に固定されている。
なお、便器洗浄リモコン106は、取付位置による操作
性を検討するものであるので、実際に電波発信等の機能
を有しないものであってもよい。
【0020】以下、本運動障害者用トイレ体験装置10
0の使用方法について説明する。住宅の居住者となる運
動障害者や設計者等は、トイレの利便性を実体験するた
めに、健常に動作を行うことができる左半身を使ってス
ライド式はね上げ手摺り102、104を垂直位置に回
動させ、即ちはね上げて便器101に近づく。この際、
健常人は右半身に運動拘束具を装着して、片麻痺の運動
障害者の動作を擬似的に体験する。
【0021】便器101に座る際には、L型手摺り10
3の水平部分を左手で持ち、腕力を足腰の筋力の補助と
して使うとともに身体のバランスを確保する。即ち、片
麻痺の運動障害者の場合は、便器101に座る際に転倒
等しないようにゆっくりと動作を行うため、自分の体重
を腕力で支えるようにするが、その場合には、L型手摺
り103の垂直部分より水平部分のほうが使い易いと考
えられる。これを実体験して、その必要性及び利便性を
検討する。
【0022】次に、便器101に座った状態において、
スライド式はね上げ手摺り102、104をともに水平
位置に回動させる。便器101に座っている間、常に左
手でL型手摺り103を持って身体のバランスを確保す
るとすれば左手の負担が大きく、また、トイレ用ロール
ペーパー50を切り取る際や便器洗浄リモコン106を
操作する際に左手をL型手摺り103から離す必要があ
る。一方、右半身は麻痺しているので、左手をL型手摺
り103から離した場合には右方向に転倒するおそれが
ある。そこで、スライド式はね上げ手摺り104を水平
位置にしておくことで、右方向への転倒を防止すること
ができる。
【0023】また、便器101に座った状態では、姿勢
を維持するためにある程度の背筋力や腹筋力が必要であ
るが、スライド式はね上げ手摺り102を水平位置にす
ることにより、便器101に座った状態で身体をスライ
ド式はね上げ手摺り102に凭せ掛けて楽な姿勢をとる
ことができる。これらを実体験して、その必要性及び利
便性を検討し、更に自分の身体に最も合う位置を、スラ
イド式はね上げ手摺り102、104をスライド移動さ
せて検討する。また、ペーパーホルダ105及び便器洗
浄リモコン106を使用して、使い易い位置を検討す
る。
【0024】更に、便器101から立ち上がる場合に
も、右半身が麻痺している運動障害者は足腰の筋力又は
バランス感覚が不十分であるので、座る際と同様に、左
手でL型手摺り103を持って腕力を補助的に使うが、
一般に、立ち上がるためには上半身を前方へ傾けるこ
と、立上がり動作の補助として腕力を使う場合には、立
ち上がり終えた時の身体の位置より前方にある手摺りを
握って、該手摺りに身体を引き寄せるような動作となる
こと等を考慮すると、L型手摺り103の水平部分より
垂直部分のほうが使い易いと考えられる。これを実体験
して、その必要性及び利便性を検討する。
【0025】このように本運動障害者用トイレ体験装置
100を使用することにより、片麻痺の運動障害者がト
イレで便器101に座ったり立ったりする際の動作の補
助やバランスの確保のために、スライド式はね上げ手摺
り102、104、L型手摺り103の夫々の必要性や
取付位置、健常側の手等がうまく使えるかどうかを実体
験に基づいて検討することができる。従って、片麻痺の
運動障害者の身体機能に対応したトイレの設計を行うこ
とができる。
【0026】なお、本実施の形態に係る運動障害者用ト
イレ体験装置100は左半身が麻痺した運動障害者を想
定したものとしたが、本運動障害者用トイレ体験装置1
00の各構成要素の左右の配置を反転させれば右半身が
麻痺した運動障害者用のものとすることもできることは
勿論である。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る運動障害者用トイレ体験装
置によれば、便器の側壁及び後壁に、はね上げ手摺りを
水平方向及び垂直方向にスライド移動自在に設けたの
で、運動障害者や設計者等が、片麻痺の運動障害者が使
用するトイレの利便性を実体験に基づいて理解すること
ができる。これにより、片麻痺の運動障害者の身体機能
にに対応した個別性の高いトイレの設計を行うことがで
き、運動障害者に対してより良い生活空間を提供するこ
とが期待できる。
【0028】また、本発明によれば、前記便器の側方の
壁にL型手摺りを設けたので、水平方向及び垂直方向の
手摺りの利便性を実体験に基づいて理解することがで
き、前記と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る運動障害者用トイレ
体験装置100の構成を示す概略斜視図である。
【図2】スライド式はね上げ手摺り102の構成を示す
拡大斜視図である。
【符号の説明】
100 運動障害者用トイレ体験装置 101 便器 102、104 スライド式はね上げ手摺り 103 L型手摺り

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運動障害者が使用するトイレの利便性を
    体験するための装置であって、トイレの側壁及び後壁
    に、はね上げ手摺りが水平方向及び垂直方向にスライド
    移動自在に設けられたものであることを特徴とする運動
    障害者用トイレ体験装置。
  2. 【請求項2】 前記側壁に、L型手摺りが設けられたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の運動障害者用トイレ体
    験装置。
JP2001268738A 2001-09-05 2001-09-05 運動障害者用トイレ体験装置 Pending JP2003076266A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011019805A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Om Kiki Corp トイレ用手摺り装置
CN107713890A (zh) * 2017-12-01 2018-02-23 绵阳钢猫科技有限公司 一种自动化如厕协助装置
CN107874690A (zh) * 2017-12-01 2018-04-06 绵阳钢猫科技有限公司 一种智能扶手装置
JP2020156640A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 三井住友建設株式会社 補助装置及びトイレ

Cited By (5)

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