JP2003075512A - テスト用半導体装置の動作確認方法 - Google Patents

テスト用半導体装置の動作確認方法

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JP2003075512A
JP2003075512A JP2001270666A JP2001270666A JP2003075512A JP 2003075512 A JP2003075512 A JP 2003075512A JP 2001270666 A JP2001270666 A JP 2001270666A JP 2001270666 A JP2001270666 A JP 2001270666A JP 2003075512 A JP2003075512 A JP 2003075512A
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Satoshi Maeda
聡 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内部セルの定電圧動作確認を容易にする。 【解決手段】測定電圧VHを印加して第1の出力データ
が第1の入力データを得る。次に、測定電圧VLを印加
して第2の入力データを加えて第2の出力データを得
る。次に、フリップフロップ18へのクロックを印加し
ないで得た第3の出力データと第2の出力データを比較
し、第2の入力データと一致するとき、内部セルが自身
の最低保証動作電圧でも正常動作と判断する。第2の測
定モードでは、「1」を入力したので、第3の測定モー
ドでの第3の出力データが「1」であれば、データ出力
用I/Oセルが静電気などによる影響を受けていたとし
ても、内部セルは最低保証動作電圧で正しく動作してい
ると判断できる。このように静電気による影響を受けて
いるような場合を想定した特殊な条件下でも、この第3
の出力データを調べることで、内部セルの低電圧動作確
認を正しく行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、テスト用半導体
装置の動作確認方法に関する。詳しくは、内部セルの後
段にフリップフロップ回路を接続して、フリップフロッ
プ回路への入力情報の確認を行えるようにすることで、
データ出力用I/Oセルが静電破壊などによって影響を
受けていることを想定した場合でも、内部セルの動作を
確認できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】LSIやその他の半導体装置では、量産
体制に入る前に半導体装置内に組み込まれるROMやR
AMなどの内部セルの動作が設計通りに動作するかどう
かを確認するため、テスト用の半導体装置を造り、この
テスト用半導体装置を用いて各種測定を行い、設計値通
りとなるようにテスト用半導体装置の製造プロセスに対
してフィードバックをかけ、量産体制の半導体装置とな
るようにテストを繰り返し行っている。
【0003】そのため、このテスト用として製造される
半導体装置は図4に示すように、データ入力用として使
用する複数のI/Oセル14と、このデータ入力用I/
Oセル14に接続されたテストを行うべき内部セル12
と、内部セル12の出力を受けるデータ出力用としての
複数のI/Oセル16を有する。そして、I/Oセル1
4,16と内部セル12にそれぞれ所定の動作電圧(測
定電圧)を与えて、各種の電気的諸特性を測定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したテスト用半導
体装置では各種の検査を行う必要があるが、そのうちの
1つの検査項目として、内部セル12にその最低保証動
作電圧Vccmin-cを印加したとき、この内部セル12が
正常に動作するかどうかの確認を行っている。
【0005】一般に内部セル12の最低保証動作電圧
(セル動作電圧)Vccmin-cは、図5Aに示すように入
出力用I/Oセル14,16の最低保証動作電圧(I/
O動作電圧)Vccmin-i、Vccmin-oよりも高いのが普通
である。
【0006】これに対し、I/Oセル14,16に関し
ては、静電破壊等による内部セル12への影響を考慮し
て、データ入力用I/Oセル14の最低保証動作電圧V
ccmin-iと、データ出力用I/Oセル16の最低保証動
作電圧Vccmin-oとは同じ値となるように設計されてい
るのが普通である。したがって通常は、 Vccmin-i=Vccmin-o<Vccmin-c ・・・・(1) のような電位関係になっている。
【0007】ところで、半導体装置10は多数のプロセ
スを経て最終的に完成され出荷されるものであるから、
その製造プロセスの中では、例えば搬送系で半導体装置
10に静電気が印加されるような事態が発生することが
ある。このとき、静電保護強度はデータ入力用I/Oセ
ル14の方がデータ出力用I/Oセル16よりも強くな
るように設計されているので、データ出力用I/Oセル
16の方が静電気による影響を受け易い。
【0008】静電気の影響を受けた場合でもデータ出力
用I/Oセル16の動作としては支障を来さないことが
多い。しかし、この場合にはデータ出力用I/Oセル1
6の動作電圧としては設定値よりも高くなっていること
が経験的に認められ、電位関係が以下のように変動する
ことがある。 Vccmin-i<Vccmin-c<Vccmin-o ・・・・・(2)
【0009】このように静電気の影響を受けたときでも
内部セル12は正常に動作する場合が多いことも経験的
に知られているが、静電気の影響によって正常に動作し
ない内部セルも存在する。
【0010】したがって、半導体装置をテストするに当
たっては、このような事態も想定した上でテストする必
要がある。ここで、上述した電位関係は、 Vccmin-i=0.6V Vccmin-c=0.8V Vccmin-o=1.0V のようになる場合がある(図5B参照)。
【0011】テストするときには、予めこのような電位
関係を設定した上で行う。そのため、図4に示すよう
に、電気的諸特性を測定するに当たっては、タイミング
信号発生手段20が設けられ、ここで生成された少なく
とも入力データ、クロックCKcおよび駆動電圧などが
テスト用半導体装置10に印加される。
【0012】そのため、データ入力用I/Oセル14の
特定のI/Oセル14iには端子13iより論理レベル
が「0」または「1」の入力データが内部セル12のD
端子に供給される。I/Oセル14cには端子13cよ
りクロックCKcが入力し、また別のI/Oセル14v
には端子13vを介して駆動電圧(測定電圧)が供給さ
れ、それぞれ内部セル12の対応する端子に印加され
る。そして、内部セル12の出力データは特定のデータ
出力用I/Oセル16oを介して端子17oに導出され
る。
【0013】さて、このような電位関係にあったとき、
内部セル12の動作状態を確認するには、少なくとも内
部セル12の最低保証動作電圧Vccmin-c(上例では
0.8V)を印加した状態で行われなければならない。
【0014】ところが、この最低保証動作電圧Vccmin-
cではデータ出力用I/Oセル16の動作電圧Vccmin-o
がこれよりも高いので(上例では、1.0V)、データ
出力用I/Oセル16の動作が安定しない。したがっ
て、内部セル12の最低保証動作電圧Vccmin-cを測定
電圧として使用すると共に、そのときのデータ出力用I
/Oセル16の出力を測定しただけでは、データ出力用
I/Oセル16が正常に動作する最低保証動作電圧が、
内部セルのそれよりも高い電圧(上例では1.0V)で
ある以上、内部セル12が正常に動作しているかどうか
を確実に確認できない。
【0015】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、特に静電気などによる影響に
よってデータ出力用I/Oセルの動作電圧Vccmin-oが
内部セルの最低保証動作電圧Vccmin-cよりも高くなっ
てしまったような特殊な条件を想定した場合でも、内部
セル自身の最低保証動作電圧Vccmin-cによってもこの
内部セルが正常に動作するかを確認できるようにしたテ
スト用半導体装置の動作確認方法を提案するものであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に記載したこの発明に係るテスト用半導体
装置の動作確認方法では、内部セルと、データ入出力用
のI/Oセルを有すると共に、初期条件では上記内部セ
ルの最低保証動作電圧が、上記I/Oセルの最低保証動
作電圧よりも高く設定されているが、静電気などによる
影響によってデータ出力用I/Oセルの動作電圧が、上
記内部セルの最低保証動作電圧よりも高くなったことを
想定したときのテスト用半導体装置の動作確認方法であ
って、上記データ出力用I/Oセルの動作電圧と同じ電
圧を印加したときのデータ出力用I/Oセルから得られ
る第1の入力データに対する第1の出力データと、上記
内部セルの最低保証動作電圧と同じ電圧を印加したとき
のデータ出力用I/Oセルから得られる第2の入力デー
タに対する第2の出力データと、上記内部セルに動作ク
ロックを供給しない状態で上記データ出力用I/Oセル
の動作電圧と同じ電圧を印加したときに上記データ出力
用I/Oセルから得られる第3の出力データとに基づい
て、上記データ出力用I/Oセルの動作電圧がその最低
保証動作電圧よりも高くなったときを想定したときにお
ける上記内部セルの動作状態を確認するようにしたこと
を特徴とする。
【0017】この発明では、I/Oセルと内部セルなど
の電位関係が後述する電位関係を満足するとき、第1の
測定電圧を印加して第1の出力データが入力したデータ
(第1の入力データ)と同じであることをまず確認す
る。
【0018】次に、第2の出力データを得るために印加
した入力データの値(第2の入力データ)と、第3の出
力データとを比較し、第3の出力データが第2の入力デ
ータと一致するときには、データ出力用I/Oセルが静
電気による影響を受けているような場合でも、内部セル
が自身の最低保証動作電圧Vccmin-cでも正常動作して
いるものと判断し、そうでないときには異常動作してい
るものと判断する。
【0019】具体的には、測定電圧を切り替えて試験を
行う。つまり、第1の測定モードでは、データ出力用I
/Oセル16の静電気などによる影響を受けることによ
って変動したと思われる動作電圧(以下仮想電圧とい
う)か、これよりも高い第1の測定電圧をテスト用半導
体装置に印加する。そして入出力のI/Oセルと内部セ
ルの双方に動作クロックを印加した状態で、例えば論理
レベル「0」のデータ(第1のデータ)を加えたときデ
ータ出力用I/Oセルから第1の出力データを得る。
【0020】第1の出力データが入力データと同じ値
「0」であることを確認する。これは、第1の測定電圧
ではI/Oセル、内部セルおよびフリップフロップ回路
の全てが正常に動作していることを確認するためであ
る。
【0021】次に第2の測定モードでは、内部セルの最
低保証動作電圧Vccmin-cと同じ第2の測定電圧をI/
Oセルと内部セルの双方に印加する。そしてI/Oセル
と内部セルの双方に動作クロックを印加した状態で、論
理レベルが「1」のデータを加えたときにデータ出力用
I/Oセルから第2の出力データを得る。第2の出力デ
ータは特に測定用としては参照しない。
【0022】第3の測定モードでは、動作クロックを入
力しない状態で、第1の測定電圧をI/Oセルと内部セ
ルの双方に印加したときのデータ出力用I/Oセルから
第3の出力データを得る。
【0023】第2の測定電圧を加えたとき内部セルが正
常に動作しているかどうかは不明である。しかし、具体
的には内部セルの後段にフリップフロップ回路を設ける
ことによって、第2の測定モードにおける内部セルの出
力レベルを保持できるので、第3の測定モードのときに
第1の測定電圧を印加した状態で、動作クロックを止め
れば、第2の測定電圧を加えたときの内部セルの出力の
状態を知ることができる。
【0024】第2の測定モードでは、論理レベル「1」
を入力したので、第3の測定モードでの第3の出力デー
タが論理レベル「1」であれば、データ出力用I/Oセ
ルが静電気などによる影響を受けていたとしても、内部
セルは最低保証動作電圧で正しく動作していると判断で
きる。
【0025】しかし、第3の出力データが論理レベル
「0」であれば、内部セルは最低保証動作電圧では正し
く動作していないことが判るので、データ出力用I/O
セルが静電気による影響を受けているような場合を想定
した特殊な条件下でも、この第3の出力データを調べる
ことで、内部セルの低電圧動作確認(低電圧試験)を正
しく行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係るテスト用
半導体装置の動作確認方法の一実施形態を図面を参照し
て詳細に説明する。この発明に係るテスト用半導体装置
の動作確認方法は、特に入出力何れかのI/Oセルが静
電気などの影響を受けている場合を想定したときの動作
確認方法である。
【0027】図1はこの発明に係るテスト用半導体装置
の動作確認方法を実現するための測定システム30の実
施の形態である。テスト用半導体装置10は内部セル1
2を有する。内部セル12としてはRAMやROMなど
のメモリセルや、演算回路などである。
【0028】複数の外部端子13と内部セル12との間
にはデータ入力用として用いられるI/Oセル(データ
入力用I/Oセル)14が設けられる。特定の入力I/
Oセル14vは測定用電圧の電圧供給セルとして機能
し、電源端子13vを介して入力I/Oセル14vに供
給され、これよりその他の入力I/Oセル14を始めと
して、複数のデータ出力用I/Oセル16、内部セル1
2およびテスト用に設けられた回路素子に対して、共通
に測定電圧が供給される。
【0029】データ出力用としてデータ出力用I/Oセ
ル16が設けられる。さらにこの発明では、内部セル1
2とデータ出力用I/Oセル16の間に、内部セル12
の出力を受けるフリップフロップ回路18が設けられ
る。このフリップフロップ回路18は内部セル12自身
に最低保証動作電圧Vccmin-cを加えたときのこの内部
セル12自身の動作状態を確認できるようにするための
ものである。
【0030】外部端子13cに供給された動作クロック
CKcは、データ入力用I/Oセル14cを介して内部
セル12にセル用クロックとして供給される。同じく外
部端子13fに供給された動作クロックCKfは、デー
タ入力用I/Oセル14fを介してフリップフロップ回
路18にデータ処理用クロックとして供給される。
【0031】テスト用半導体装置10に対しては、低電
圧試験による動作確認を行うために使用されるテスト信
号発生手段20が接続される。このテスト信号発生手段
20からは上述したように、第1および第2の論理レベ
ルを有する入力データD(Da、Db)が出力される
他、電源端子13vに印加する第1と第2の測定電圧V
H、VLが出力される。
【0032】第1の測定電圧VHは、静電気などによる
影響を受けてデータ出力用I/Oセル16の動作電圧が
その最低保証動作電圧よりも高いときの仮想電圧か、そ
れ以上の電圧である。この実施の形態では仮想電圧が第
1の測定電圧VHに設定される。第2の測定電圧VLと
しては、内部セル12の最低保証動作電圧Vccmin-iに
設定される。
【0033】外部端子13iにはテスト信号発生手段2
0より動作確認用の入力データDa、Dbが供給され
る。この入力データDa、Dbはデータ入力用I/Oセ
ル14iを介して内部セル12のデータ端子Dに供給さ
れる。
【0034】さて、このように構成された測定システム
20を利用して、この発明に係る動作確認方法の実施の
形態を図2および図3を参照しながら説明する。この実
施の形態では、静電気などによる影響(例えば静電破
壊)を受けることによってI/Oセルのうち、データ出
力用I/Oセル16側の動作電圧が上昇したような場合
を想定する。そして第1の測定電圧VHを印加したとき
のデータ出力用I/Oセル16oから得られる第1の出
力データと、第2の測定電圧VLを印加したときのデー
タ出力用I/Oセル16oから得られる第2の出力デー
タと、内部セル12に動作クロックCKcを供給しない
状態で第1の測定電圧と同じ電圧VHを印加したときデ
ータ出力用I/Oセル16oから得られる第3の出力デ
ータとに基づいて、静電気などによる影響を受けたよう
な特殊条件下における低電圧印加時での内部セル12の
動作状態を確認する。
【0035】そして、第3の出力データが第2の出力デ
ータと一致するときには、静電気などによる影響を受け
たような場合でも、最低保証動作電圧Vccmin-cで内部
セル12が正常動作しているものと判断し、そうでない
ときには異常動作しているものと判断する。ただし、こ
のときの内部セル12やI/Oセル14,16などの電
位関係は図2に示すような関係となされているものとす
る。
【0036】まず第1に、当初はデータ入出力用I/O
セル14、16は共に最低保証動作電圧Vccmin-i、Vc
cmin-oは等しい。第2に、静電破壊などの要因で、デー
タ出力用I/Oセル16の方の動作電圧が高くなってい
る。しかも、その値は半導体装置10に印加する電圧と
しては、最も高い電圧となっている。第3に、内部セル
12の後段に設けられるフリップフロップ回路18の最
低保証動作電圧Vccmin-fは、例えばこの例ではデータ
入力用I/Oセル14の最低保証動作電圧Vccmin-iよ
りも高く、内部セル12の最低保証動作電圧Vccmin-c
よりも低い値となっている。
【0037】この実施の形態では、半導体装置10の電
位関係をこのような関係にあるものとして説明する。図
2はそのときの具体的な電圧値を示す。そしてこのよう
な電位関係にあるとき、第1および第2の測定電圧V
H、VLは図2のように、第1の測定電圧VHがデータ
出力用I/Oセル16の仮想電圧Vccmin-oに選ばれ、
第2の測定電圧VLが内部セル12の最低保証動作電圧
Vccmin-cに選ばれる。
【0038】この発明では以下のような3つの測定モー
ドを順次経緯することで、内部セル12の動作状態を確
認する。動作を確認すべき内部セル12としては、上述
したようにRAMなどのメモリセルであるものとする。
図3を参照して説明する。
【0039】(1)第1の測定モード 第1の測定モード(1)では、外部端子13vに第1の
測定電圧VHが供給される。このとき外部端子13iに
は第1の論理レベルを有する入力データDaが供給され
る。この例では「0」が第1の論理レベルである。
【0040】入力データDa(図3A参照)が所定のタ
イミング(時点ta)に外部端子13iに供給される
と、それより僅かに遅れた時点で内部セル12のデータ
端子Dにこの入力データDaが取り込まれる(図2
B)。
【0041】内部セル12には適当なタイミング(図で
は時点tb)に動作クロックCKcが供給されるので
(図2C)、これよりも僅かに遅れた時点で内部セル1
2の出力端子Qからは、取り込まれたデータが出力デー
タQaとして出力される(図2D)。
【0042】この出力データQaはフリップフロップ回
路18の入力データとなるので、このフリップフロップ
回路18に供給される動作クロックCKf(図2E)の
タイミング(時点tc)で、フリップフロップ回路18
の非反転端子Qから出力データQbが出力される(図2
F)。この出力データQbはデータ出力用I/Oセル1
6oを介して外部端子17oより読み出される(図2
G)。
【0043】外部端子17oより読み出された出力デー
タが入力データDと同じ論理レベルであることを確認す
る。つまり、出力データの論理レベルが「0」であるこ
とを確認する。これによって、第1の測定電圧VHでは
半導体装置10の内部素子が、静電破壊などの影響があ
ったとしても正常に動作していることを確認できる。
【0044】(2)第2の測定モード この測定モード(2)でも、第1の測定モード(1)と
同じような処理が行われる。ただし、使用する動作電圧
は第2の測定電圧VLであり(図3H)、外部端子13
iに供給される入力データDは第2の論理レベルを有す
るデータDbである点が相違する。その他は同じような
タイミングtdでデータの入力が行われ、同じようなタ
イミングte,tfで動作クロックCKc、CKfが供
給される(図3C,E)。そして、タイミングtfより
僅かに遅れた時点でデータ出力用I/Oセル16o側か
らデータQbが出力される(図3G)。
【0045】ここで、この測定モード(2)での測定電
圧はVLである。図2からも明らかなようにこの電圧は
データ出力用I/Oセル16の仮想電圧よりも低い。仮
想電圧よりも低い電圧で動作させたときには、少なくと
もデータ出力用I/Oセル16が正常に動作しているか
どうかを確認することが困難であるため、この第2の測
定モード(2)のときに外部端子17oに出力される出
力データは不確かなものである。したがって、この第2
の測定モード(2)のとき得られた第2の出力データは
測定データとしては参照しない。
【0046】(3)第3の測定モード この測定モード(3)では、第1の測定モード(1)と
同じ動作電圧VHが印加されると共に、入力データDも
第1の論理レベルを有するデータDaが使用され、内部
セル12から取り込んだデータDaを出力させるが、フ
リップフロップ回路18には動作クロックCKfは供給
されない(図3E参照)。
【0047】クロックCKfが供給されないためフリッ
プフロップ回路18ではデータの取り込み動作が行われ
ない。その結果、フリップフロップ回路18の出力デー
タQbは変動せず、第2の測定モード(2)のときに非
反転端子Qより出力されたデータQbそのものである。
【0048】非反転端子Qより出力されたデータQbが
「1」であるときには、第3の出力データも「1」とな
り、これは第2の測定モード(2)での入力データその
ものである。したがって内部セル12は入力データ
「1」を取り込み、このデータ「1」を出力して、フリ
ップフロップ回路18のD端子に加え、フリップフロッ
プ回路18ではD端子の入力データを非反転端子Qより
出力していることが判る。つまり内部セル12はデータ
出力用I/Oセル16が静電破壊などによって影響され
たとしても、内部セル12の最低保証動作電圧Vccmin-
cで正常に動作していると判断できる。
【0049】これに対して、非反転端子Qより出力され
たデータQbが「0」であるときには、第3の出力デー
タも「0」となり、これは第2の測定モード(2)での
入力データとは異なった論理レベルを有するデータであ
る。したがって内部セル12は入力データ「1」を取り
込んだものの、出力データとしては論理レベル「0」を
出力したことになる。この出力データ「0」がフリップ
フロップ回路18のD端子に加えられる。
【0050】フリップフロップ回路18の最低保証動作
電圧Vccmin-fは、内部セル12の最低保証動作電圧V
ccmin-cよりも低いので、第2の測定電圧VLではこの
フリップフロップ回路18は正常に動作していると考え
られる。
【0051】したがって、フリップフロップ回路18で
はD端子の入力データそのものを非反転端子Qより出力
するので、第2の測定モード(2)での入力データとは
異なった論理レベルの出力データが外部端子17oに得
られたときには、内部セル12は、その最低保証動作電
圧Vccmin-cでは正常に動作していないものと判断でき
る。
【0052】これによって、データ出力用I/Oセル1
6が静電破壊などによる影響を受け、その動作電圧が仮
想電圧のように上昇しているような場合でも、内部セル
12がその最低保証動作電圧Vccmin-cで正常に動作し
ているか否かを確実に検出できる特徴を有する。
【0053】上述した実施の形態では、内部セル12と
してメモリセルを例示したが、そのほかの半導体装置に
対する動作確認方法にも適用できることは容易に理解で
きる。静電気などによる影響を受けたときに上昇する電
圧としてこの実施の形態では図2に示すような値を仮想
電圧として示したが、これはあくまで例示的な値であ
る。したがってこの仮想電圧によっては、半導体装置1
0をテストするときに使用する測定電圧VH、VLの値
が相違することは容易に理解できる。第1の測定電圧V
Hの値も一例である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係るテス
ト用半導体装置の動作確認方法は、入出力何れかのI/
Oセルが静電気などの影響を受けている場合を想定した
ときの動作確認方法であって、第1の測定電圧を印加し
て第1の出力データを得、次に、第2の出力データを得
るために印加した第2の入力データと、第3の出力デー
タとを比較する。そして、第3の出力データが第2の入
力データと一致するときには、データ出力用I/Oセル
が静電気などによる影響を受けているような場合でも、
内部セルが低電圧Vccmin-cで正常動作しているものと
判断し、そうでないときには異常動作しているものと判
断するようにしたものである。
【0055】これによって、データ出力用I/Oセルが
静電気などによる影響を受け、その動作電圧が仮想電圧
のように上昇しているような場合でも、内部セルがその
最低保証動作電圧Vccmin-cで正常に動作しているか否
かを確実に検出できる特徴を有する。
【0056】したがってこの発明では、I/Oセルが静
電破壊してその動作電圧が影響を受けているような場合
を想定して、半導体装置をテストすることができるの
で、特殊条件下での動作確認方法などに適用して極めて
好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るテスト用半導体装置の動作確認
方法を実現するために使用される測定システムの実施の
形態を示す要部の系統図である。
【図2】テスト用半導体装置の最低保証動作電圧の関係
および測定電圧の関係を示す図である。
【図3】動作確認方法の実施の形態を示すタイミングチ
ャートである。
【図4】従来の動作確認方法に使用されるテスト用半導
体装置の要部の構成図である。
【図5】最低保証動作電圧と静電気などによる影響を受
けたときの動作電圧の関係を示す図である。
【符号の説明】 10・・・テスト用半導体装置、12・・・内部セル、
14・・・データ入力用I/Oセル、16・・・・デー
タ出力用I/Oセル、18・・・フリップフロップ回
路、20・・・テスト信号発生手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部セルと、データ入出力用のI/Oセ
    ルを有すると共に、初期条件では上記内部セルの最低保
    証動作電圧が、上記I/Oセルの最低保証動作電圧より
    も高く設定されているが、静電気などによる影響によっ
    てデータ出力用I/Oセルの動作電圧が、上記内部セル
    の最低保証動作電圧よりも高くなったことを想定したと
    きのテスト用半導体装置の動作確認方法であって、 上記データ出力用I/Oセルの動作電圧と同じ電圧を印
    加したときのデータ出力用I/Oセルから得られる第1
    の入力データに対する第1の出力データと、 上記内部セルの最低保証動作電圧と同じ電圧を印加した
    ときのデータ出力用I/Oセルから得られる第2の入力
    データに対する第2の出力データと、 上記内部セルに動作クロックを供給しない状態で上記デ
    ータ出力用I/Oセルの動作電圧と同じ電圧を印加した
    ときに上記データ出力用I/Oセルから得られる第3の
    出力データとに基づいて、上記データ出力用I/Oセル
    の動作電圧がその最低保証動作電圧よりも高くなったと
    きを想定したときにおける上記内部セルの動作状態を確
    認するようにしたことを特徴とするテスト用半導体装置
    の動作確認方法。
  2. 【請求項2】 上記第3の出力データが上記第2の入力
    データと一致するときには、上記データ出力用I/Oセ
    ルが静電気などによる影響を受けている場合でも上記内
    部セルがその最低保証動作電圧で正常動作しているもの
    と判断するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    テスト用半導体装置の動作確認方法。
  3. 【請求項3】 上記テスト用半導体装置は、その外部端
    子と内部セルとの間に設けられたデータ入力用I/Oセ
    ルと、データ入力用I/Oセルと内部セルに対して共通
    に供給される測定用電圧端子と、上記内部セルとデータ
    出力用I/Oセルと、上記内部セルとデータ出力用I/
    Oセルの間に設けられ、上記データ入力用I/Oセルの
    出力を受けるフリップフロップ回路と、上記データ入出
    力用I/Oセルと内部セルの双方に対して共通に供給さ
    れるクロック端子からなる半導体装置であり、 第1の測定モードでは、上記データ出力用I/Oセルの
    最低保証動作電圧よりも高い第1の測定電圧を上記I/
    Oセルと内部セルの双方に印加すると共に、上記I/O
    セルと内部セルの双方に動作クロックを印加した状態
    で、第1の論理レベルを有する第1の入力データを加え
    たときの上記データ出力用I/Oセルから上記第1の出
    力データを得、 第2の測定モードでは、上記内部セルの最低保証動作電
    圧と同じ第2の測定電圧を上記I/Oセルと内部セルの
    双方に印加すると共に、上記I/Oセルと内部セルの双
    方に動作クロックを印加した状態で、第1の論理レベル
    と異なる第2の論理レベルを有する第2の入力データを
    加えたときの上記データ出力用I/Oセルから上記第2
    の出力データを得、 第3の測定モードでは、上記フリップフロップ回路に対
    する動作クロックを入力しない状態で、上記第1の測定
    電圧を上記I/Oセルと内部セルの双方に印加したとき
    の上記データ出力用I/Oセルから上記第3の出力デー
    タを得るようにしたことを特徴とする請求項1記載のテ
    スト用半導体装置の動作確認方法。
  4. 【請求項4】 上記フリップフロップ回路の最低保証動
    作電圧は、上記内部セルよりも低い電圧であることを特
    徴とする請求項3記載のテスト用半導体装置の動作確認
    方法。
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